2023年1月28日 (土)

【手遊び編】Comme ça de Templé / パロディってこんな風?(士幌町100周年・八戸市90周年・88周年)

(承前)

 

本日、1年ぶりに入院中。去年のお正月に京都で骨折した足首の治療で入れたチタンプレートを除去する「抜釘」のため。
ま、経過順調につきここまで来たわけですが。

 

//

 

やすひさネタ、引っ張ります。
今回も小ネタだけど、忘れちゃいそうなのと、自分でいじってたから💦そのあたりを書き留めておきたく。

 

今までも何度か取り上げてきたとおり、日本タイポグラフィ協会のサイトには個人会員として井口やすひさの名前が出ている。作品も数点掲載されて、時々差し替えられてますが、現在載っている中にこんなものがありまして・・・。

 

北海道河東郡(かとうぐん)士幌町
開町100周年 記念ロゴマーク
井口やすひさ(群馬県)
Yasuhisashihorotown100thanniv

 

2021年3月に発表されたもの。
あーぁ( ´Д`)=3、いかにもリサイクルの利きそうなデザインですなあ。

 

-----
(2021.04 広報しほろ No.725 抜粋)

 

開町100周年を町民一体となって祝うイメージを[100th(町章)]と「町周辺の豊かな自然(山・川・丘陸)」をモチーフに、貴重な歴史や伝統、産業、文化のあらゆる情報交流の絆と魅力発信を表すとともに、開町100周年の機運醸成を節目に次世代へ継承し、安心、信頼される町の福祉や町政を目標に更なる発展・繁栄する「士幌町」の輝かしい姿と未来像を力強くアピールしています。
-----

 

ほうぅぅら、文章もやっぱりきっちりテンプレどおりじゃん。(どこに「川」が表されているのか聞きたいものである。「丘陸」はナニかの間違いであろうと思うが。;微伏線)

 

〔キャッチフレーズ〕
「100周年 夢拓き 大地と生きる 士幌町」
中山善富(愛知県)

 

ご当地は北海道南東部、十勝地方の内陸部にある町で、上記の広報誌には次のような町長 小林康雄(当時:2022.01.27死去)のメッセージが出ている(抜粋)。

 

-----
士幌町は、大正10年[引用註:1921年]に当時の音更村[引用註:おとふけむら]から分村して1世紀という大きな節目を迎えます。
士幌町の歴史は、
明治31年[引用註:1898年]に「岐阜県美濃地方から移民の方々による開拓」、
大正10年[引用註:1921年]に「音更村から分村『川上村』と称する」、
大正15年[引用註:1926年]に「『士幌村』と改称」、
昭和37年[引用註:1962年]に「町制施行」
という町勢の変遷のなかで幾多の困難を乗り越え、今日の発展を築いてきました。
-----

 

つまり、入植の時でも町制施行の時でもなく1921年4月1日の「分村」の時を起点としているわけだ。それってちょっと微妙・・・まあいいけど。

 

因みに岐阜県美濃市とは平成に入ってから1994年5月1日に姉妹提携都市の関係を結んでいる。これは入植の歴史があるからだろうけど、両自治体のサイトともそこら辺のいきさつには何も触れられていない・・・それもどうなんだか。

 

で。
こいつをちょこ~っといじくって、えーと、こーゆー感じはどうでせう。

 

Hachinohecity100thannivparody

 

あくまでもパロディっつーことで😓。
ついでに・・・

 

-----
市制施行100周年を市民一体となって祝うイメージを[100th(市章)]と「市周辺の豊かな自然(山・海・丘陵)」をモチーフに、貴重な歴史や伝統、産業、文化のあらゆる情報交流の絆と魅力発信を表すとともに、市制100周年の機運醸成を節目に次世代へ継承し、安心、信頼される町の福祉や市政を目標に更なる発展・繁栄する「八戸市」の輝かしい姿と未来像を力強くアピールしています。
-----

 

ああ、我ながら悪趣味。
でも、これってやすひさがいっつもやってることですから😤。

 

「みの」でも簡単に作れそうだけど、美濃市は近いうちに迎える節目らしい節目というものがなくってですねえww。あ、来年は士幌町との姉妹提携30周年に当たるのか(^_-)。

 

青森県八戸市は1929年5月1日に市制を施行して発足しており、従って2029年に100周年を迎える由。2019年2月には90周年ロゴマークを選んでいた。

 

青森県八戸市
市制施行90周年 記念ロゴマーク
八戸地域デザイン協会
Hachinohecity90thanniv

 

さらにその2年前、2017年の88周年の時にはこんなのも。

 

青森県八戸市
市制施行88周年 記念ロゴマーク
Hachinohecity88thanniv

 

この時には地方自治法上の「中核市」への移行(めんどくさいから説明省略)が絡んでいたこともあって、90周年の時よりむしろ盛り上がっていた様子。(このロゴマークはあまり活用された形跡がないが。)
そもそも、「八」「8」には格別のこだわりがある土地柄でしょうしネ。

 

これだけ細かく刻んでるんだから、来たるべき100年目の大節目でもロゴマーク作るでしょうよ。今から準備おさおさ怠りなく✌、でっせ。

2023年1月21日 (土)

【加筆編】そしてOld Fashioned Templateは続く(公募ガイド キャラクター添削講座 サンプル)

(承前)

 

そう言えば、アノ大御所ガイダー井口やすひさによるウェブ版「公募ガイド」誌の「公募スクール」のキャラクター添削講座は今どうなってるんだろう?

 

【2016.09.04「頬紅の ご当地キャラぞ 哀しかるべき」】
公募スクール 添削サンプル

 

調べてみたら、ちゃんと続いてました。「個別指南講座 キャラクターデザイン」と微妙に名前を変えたようです。
で、そのサンプルがまた笑える。

 

-----
講座のポイント
・デザイン系公募で2万7,000件の受賞歴を誇る講師が、必勝法を伝授します。
・目、口元、手などの表現テクニックを教えます。
・デザインコンセプトの説明文についてもアドバイスします。

 

Yasuhisatouchupsample2

 

〔中略〕

 

料金/添削期間
作品数 1作品
受講料 ¥5,500
添削期間 2週間
-----

 

あらあら、前は5,000円だったのに!!諸物価高騰ネ!

 

全くのテンプレどおりです。ゆるキャラが全盛だった頃とな~んも変わっていないのね。マニアとしては、[チークカラー]のグラデの向きが逆になってるところが味わいどころww。
作品例はおろか、「デザインコンセプトの説明文についてもアドバイスします」という謳い文句に至ってはもう1年分ぐらいの噴飯物やで。自分はいっつも使い回しの文章書いて応募してきてるのに!!どういう指導ができるというのだろう。
わざわざお金出さなくても、井口Clichéに基づけばそんなものはツルにだって書けます。

 

-----
ご当地名物の[地域ネコ]をモチーフに、[エコバッグ]と[ハート]を表す[ポシェット]は、ご当地のあらゆる情報交流発信の役割をイメージデザイン化し、[ピンク]とご当地の花[コスモス]は多くの人々に親しまれ、愛され、安心・信頼され、心豊かな自然に抱かれたエコ環境にやさしい地域社会と生き活き共生し、地域住民の皆さんと共に手を取り合い更なる前進・繁栄する様子を力強くアピールしています。
-----

 

コスモスは六弁花じゃないって?そんなこと百も承知ですがな。
もっと詳しくは【 2015.01.15「Free Lancerの栄光と残照 二:不誠実」】あたりを見てね。

 

まさに紋切り型そのもののハンコ絵ご当地キャラクターの再生産にこれ以上手を貸すなってば😠。
ア、でもさ、「動物を擬人化」というならなぜこれ↓を使わなかったの?ww

 

【2017.02.18「変わるはずのないものもいつしか・・・?」】
群馬県高崎市
イオンモール高崎
公式キャラクター
にゃんたか
井口やすひさ
にゃんたか(イオンピー)(応募案)にゃんたか(最終版)

 

おいおいアンタ自身も添削されとるやないかいっ!!(爆)

 

念のために書いとくと、こちらのコンセプトは以下のとおり。

 

-----
県内は元より、高崎地域の人々に愛されるモールを目指す『イオンモール高崎』の公式キャラクターとして、モダンな帽子頭部の[建物]は、「モール全体」を表し、楽しいポーチ姿のサービス精神旺盛な少しお澄ましさんの「現代風・招き猫」を擬人化し、みんなに愛され、親しまれ、安心・信頼され、心豊かな自然に抱かれたエコ環境にやさしい地域社会と生き活き共生し、毎日人々の暮らしを応援し、開業10周年を節目に「イオンモール高崎」のメッセンジャーとして地域住民と一緒に更なる発展・向上・繁栄する明るい元気な活気にあふれる輝かしい様子を表現しています。
-----

 

ほらネ(失笑)。

 

ま、それでもこの大御所ガイダーの有難い御指導を受けたいという奇特な方はどうぞお申し込み下さい。
さあ、これでアナタも採用間違いなしっ💕💕(受講料の分、採用対価も減ることになるけどね)

2023年1月14日 (土)

【加筆編】象牙の塔の田舎公募(さにーちゃん)

(承前)

 

岡山医療センターネタ、もう少し引っぱります。調べていくうち、超意外な事実が判明しまして。

 

この病院は小児医療に力を入れているらしく、小児科に特化したキャラクターを作ったのもその表れということらしい。
採用されたキャラクター「さにーちゃん」はこんな感じ。

 

岡山市北区
独立行政法人 国立病院機構
岡山医療センター 小児科
マスコットキャラクター
さにーちゃん
松本 唯(岡山県)
Matsumotosunnychan Matsumotosunnychanback

 

こういうのが夜中にテレンパレンと(多分、博多弁)病棟をうろついてたりしたら、それなりにコワいとは思いますが。いや、「Sunny」だから夜は出ないのかぁww。

 

不思議なことに、一見、頭に盛ったマークが裏返しになっているように感じられますが・・・

 

Okayamamedicalcenter

 

でも、もっと不思議なことに、よくよく見るとこれでいいんですよ、コレが。

 

このキャラクターが制定された時には、同センターの広報誌に次のような記事が載った。

 

-----
(2018.06.20 ザ・ジャーナル!! Vol.13 No.1)

 

小児科マスコットキャラクターの紹介
■小児科医師 井上拓志・6B病棟看護師 松本 唯
当院小児科では、小児の療養環境の改善のための試みとして『マスコットキャラクター』の作成に取り組んで参りました。キャラクター案は公募の結果、合計38点もの応募をいただきました。厳正な審査の結果、『さにーちゃん』が小児科マスコットキャラクターに選ばれましたのでご紹介させて頂きます。

 

おなまえ さにーちゃん
せいかく やさしくてあかるい
せいべつ ありません(あえてのユニセックス)

 

かいせつ
【あたま】
さにーちゃんの頭は『晴れの国おかやま』の[太陽]をモチーフにしています。トゲの一部分は岡山医療センターの[マーク]になっています。

 

【ふく】
病院にいる人たちはほとんど白衣を着ています。少しでも白衣に対する恐怖がなくなれば…。そんな願いを込めて[白衣]を着ています。白衣には[カプセル]型のボタンと[お薬袋]型のポケットが付いていて、ここからみんなを元気にするお薬が出てくるかも?!背中には[点滴]、そこから[翼状針]の形のしっぽが生えています!

 

【からだ】
さにーちゃんの指は4本です。人のからだにはいろんな個性があって、5本指だけではありません。世の中にはいろんな体のひとがいる、そんなメッセージを込めました。

 

最後に…
子どもたちが少しでも快適に病院で過ごしたり病院に通ったりできるように療養環境の改善を目指すことは私たち小児医療に携わる者の務めです。当院小児科では今後もいろいろな創意工夫を凝らして取り組んでいきたいと思いますので、みなさま応援よろしくお願いいたします。

 

さにーちゃんから一言
さにーちゃんのお仕事は、病院で頑張っている子どもたちやその家族に笑顔を届けて、元気や勇気、安らぎを与えること。
(もちろん、病院で働くスタッフの皆さんにも!)
これから、色んな人と仲良くなれることを楽しみにしているよ!見かけたら、ぜひ声をかけてね! 写真撮影も大歓迎!
-----

 

背中に点滴しょってるたというキャラ設定にはびっくりするけど、まあそれもありなんでしょう、趣旨に照らせば。どうせなら本物の翼状針(そんな言葉初めて知った)もかわいいちょうちょなんかの形にしちゃったらどうです?
「5本指だけではありません」とストレートに言ってのけたところは目から鱗だった。これって、従来のご当地キャラクタービジネスでは御法度とされてたことじゃないかと思うんですよね、いわばPolitical Correctnessの観点から。例えば、井口やすひさが持っているウェブ版「公募ガイド」誌の「公募スクール」のキャラクター添削講座では、サンプルで;

 

【2016.09.04「頬紅の ご当地キャラぞ 哀しかるべき」】
公募スクール 添削サンプル

 

-----
手の指4本の表現は禁物
身体のご不自由な方への差別を連想する。
-----

 

とあった(項目のナンバリングには誤りあり😠)。
こういう問題って、官公庁とか巨大企業とかになればなるほどやかましかったりするのはツルも知っている。友人で、○TT○コモの広報紙制作を請け負っていた奴が、「五本の指に入る」とか「片腕として」とかの表現がクライアントからNG食らったって言ってたっけ。

しかし、ここではそんな縛りを軽々と飛び越えちゃったんです。Dogmaticなものの見方とどちらが筋のいい話か、心ある読者にはわかっていただけることでしょうが。

 

さて、いい話はここまで。

 

この公募も所詮は田舎公募なんですよ。象牙の塔の密室選考。
気がつきました?上掲の紹介記事の筆者の一人の名前に。
松本は内部者でありながらキャラクター公募に応募し、採用され、そしてニューズレターにその紹介記事を書いたことになる😱。しかも記事中そのことは伏せられているので、明らかに秘匿の意思があった、「これはバレたらマズいのじゃないか」と思っていた、ということになる。

 

募集要項には「応募資格 この企画の趣旨に賛同してくださる方は、どなたでもご応募いただけます」、募集ポスターにも「応募資格 この企画の趣旨に賛同してくださる全ての方」とあったので、そこを盾に取れば、明確な規定違反はなかったじゃないかという見方もできるだろう。
しかし、「公募」として行う限り、公正の観点から厳格に内部者の応募はすべからく禁ずべしというのが愚blogの基本スタンスです。つまりCompliance、公序良俗ね。嚙んで含めりゃ「他の応募者はどう思うか」っつうことだ。
ガチで言えば、「特に有利な立場にあったわけではない」ことを証明するのってとても難しいでしょ。だから初めからそういう不安要素は取り除いておくんじゃん。そこがわかってなくて自分たちの都合のよいように引き寄せて考えるから田舎公募だと言うんです。
それに、QUOカード5万円分の採用対価も出してるでしょ。松本の場合は業務上の報酬との境界が曖昧です。「看護師としての職務とは無関係な、個人としての応募だ」なんて主張したとしても誰も聞き入れてはくれないでしょう。

 

作者の素性が明かされたのは、2018年3月の決定から1年半経ち、院長 久保俊英が受けた次のインタビューにおいてである。

 

-----
(2019.09.16 岡山の医療健康ガイド MEDICA 抜粋)

 

〔前略〕

 

―マスコットが子どもたちに人気です。
2018年3月に小児系マスコットキャラクター「さにーちゃん」を誕生させました。全国から約40件の応募があり、審査の結果、当院の看護師による作品が選ばれました。顔は[太陽]がモチーフで、岡山医療センターの[マーク]が入っています。[白衣]を着ているのは子どもたちに医師や看護師を身近に感じてもらおうという願いが込められています。イラストは小児科スタッフが身に着けるユニホームに取り入れているほか、お正月やこどもの日といった毎月作成する季節のポスターにも登場しています。製作した着ぐるみには看護師が入り、病棟で子どもたちと遊ぶ活動を展開しています。ゆくゆくは手術室まで付き添ったり、病室を定期的に訪問したりしていきたいです。

 

〔後略〕
-----

 

繰り返しになるけど、「当院の」の一言が「全国から」を無効化しちゃう。
本公募が行われたのは前院長 佐藤利雄の時であり、2019年4月に就任した久保に責めを負わせることはできないだろう。しかしこの新しい院長先生もしゃらっとバラしちゃってるので、結局問題意識がない、ひいてはリテラシーが低過ぎる、ということになるんです😖。

 

こうなると、2点の次点のうちの1点「サニーくん」の作者「兒山弓子(岡山県)」も同センターの関係者ではないのかと疑わしくなってくる(もう1点は前回取り上げた榮一とっつぁん)。
検索をかけてみると、2018年の岡山市消防局の公式マスコットキャラクター公募で次点に選ばれた時には「パート」とのみ記載されているので、微妙なところ。

 

結論として、病児のQuality of Lifeを高めたいという大目的は崇高だと思う。けれど、制定のプロセスは不適切だと思います。

 

(続く)

2023年1月 7日 (土)

【手遊び編】カラバリ塩キャラデジタル塗り絵(岡山医療センター・丹波篠山市章・丹波市章・JA愛知みなみ・みなみくん・とまらん♪ロゴ)

【2023.01.20 改稿】

 

タイトルを微妙に修正しました。

 

-----

 

(承前)

 

お正月なんで(∵辛うじてまだ松の内)、ゆる~~くテンプレキャラ塗り絵で遊んでみました。

 

岡山市北区
独立行政法人 国立病院機構
岡山医療センター 小児科
マスコットキャラクター
(優秀賞)桃の妖精
塩崎榮一
Epeachfairynext

 

岡山市北区
独立行政法人 国立病院機構
岡山医療センター
シンボルマーク?ロゴマーク?
Okayamamedicalcenter

 

この「桃の妖精」、カラーリングを焦げ茶色にして胸のマークを同センターのマークから市章/町章に差し替えれば、兵庫県丹波篠山市か兵庫県丹波市か京都府船井郡京丹波町あたりのキャラクターにでも即リサイクルできそうです。「丹波栗の妖精」と名乗らせて。

 

Tambachestnuts Chestnutfairy

 

ま、Windows PCのアクセサリとして標準搭載のペイント機能でチャラチャラッとやったんで、こんなレベルっすわ。アラが目立つのは許してちょうだい(こんなもんに時間かけとらるっかい😤)。

 

兵庫県丹波篠山市
市章
〔1999年4月篠山市発足:2000年制定:2019年5月丹波篠山市に改称〕
Tambasasayamacity

 

-----
丹波篠山市を象徴する[ササの葉]を2枚あわせ、篠山の[頭文字]である[S]を表すとともに、上方に向かって限りない発展と飛躍を感じさせるデザインとしています。
-----

 

因みに、「篠山市」から「丹波篠山市」に名前が変わっても市章は変わらないみたいですww。

 

兵庫県丹波市
市章
岡本 實(まこと)(大阪府大阪狭山市:グラフィックデザイナー)
〔2004年7月内定:2004年11月丹波市発足〕
Okamototambacity

 

-----
市章では、基本理念である「人と自然の交流文化都市」をデザインしました。マークの中心で人を表現し、両手を広げた形で「みどり」を表し、人と自然が融和し、豊かな未来を象徴にしています。また、全体の形では、同市の[頭文字]である「丹」をイメージした力強い線で表現しました。
-----

 

【2017.12.16「丸ブー🌀艶競べ♥ [63]」】
京都府船井郡京丹波町
町章
井口やすひさ
〔2005年7月頃決定:2005年10月京丹波町発足〕
京丹波町章

 

-----
京丹波町の[丹]の文字、人とその[輪]を基本とし、住民の交流・連携により、豊かな自然や風土、歴史を大切に受け継ぎながら、未来に向けて飛躍・発展する「京丹波町」の姿を表しています。
-----

 

頭のとんがりを消して黒尽くめにすれば、「丹波黒豆の妖精」にもなり得ようというもの(もっとも、丹波篠山市にはその昔、「クロタン&マメタン」というペアの黒豆キャラ by 栄一がいたんですがね;cf.【その19】。)

 

Tambablacksoybeans Blacksoybeanfairy

 

毎年、夏場から10月中旬頃までは幼生として「丹波黒豆の枝豆の妖精」の姿をしている(丹波黒豆って蒔き時も収穫時期もすごく遅いんです、普通の黒豆や大豆に比べて)。黒い着ぐるみって酷暑の候は危険そうだし。

 

Tambayoungblacksoybeans Youngblacksoybeanfairy

 

あんまり旨そうに見えない色合いってところがミソね。

 

あ、じゃあ成体の方はむしろ老体なわけやな。ならこのぐらい窶れさせた方がいいか。

 

Blacksoybeanfairyold

 

黒じゃなくてピンク色をもっともっと濃くすれば、「桃太郎トマトRevitaliseキャラ」として売り込めるかもしれん。名前はもちろん「トマトの妖精」いや「桃太郎の妖精」ネ(爆)。

 

Momotarofairy

 

ターゲットはやっぱ岡山県内のJAですかねえ。ちょうど、JA晴れの国岡山(晴れの国岡山農業協同組合)というところが桃太郎トマトに力を入れてます。岡山なら桃太郎、桃太郎なら岡山ってなわけだろう。この農協、2020年4月に岡山県内の全農協のうちJA岡山(岡山市農業協同組合)を除く8農協(岡山東・岡山西・倉敷かさや・びほく・阿新・真庭・津山・勝英)が合併して発足したところで、本店は倉敷市に置かれている。正組合員数は10万人余りと全国一を誇るが、まだ独自のロゴマークすら保有していない。新たなブランディング&マーケティングのツールを求めてるはずでっせ( ̄ー ̄)。

 

いや、そこらへんより、大本狙いで京都のタキイ種苗の方が高く売り込めるかな。
その際は胸元にこれを刻印。

 

京都市下京区
タキイ種苗株式会社
社章?シンボルマーク?
Takiiseed

 

品種名「桃太郎」を前面に押し出したトマトって、あんまり見かけなくなりましたよねえ。でもそれは1985年にタキイが世に送り出して以来、この品種が破竹の快進撃で他を圧倒してきたから。登場したとき、あの甘さは衝撃的だったもんなあ。今や全国でトマト≒桃太郎、になっちゃったわけです。

 

いやいや。トマトだったら何もわざわざ頭のとんがりを消さなくてもいいんだ。
市場では近年、お尻のとがった「ファーストトマト」という古い品種が徐々に再評価されつつあるという。

 

Firsttomatoes Firsttomatofairy

 

桃太郎トマトが出回るようになるまで長く日本のトマトの主流だった品種です。もう、このキャラにぴったりのトマト♥、じゃなかったこのトマトにぴったりのキャラになれるじゃねえか。
戦前に愛知県内で生み出され、1938年4月に豊橋温室園藝組合(現 豊橋温室園芸農業協同組合)で「ファーストトマト」と命名されたという古株。戦災で資料が残っていないらしいけど、開発者が高校野球か草野球かで一塁手だったからこの名前なんだそうな。
ぶっちゃけ、日本人のトマト嫌いを決定づけた品種で、昔、店で買ってくるトマトってマズかったよねえ。でもそれはこの品種が食味が悪かったというより、青いうちに収穫して貯蔵/輸送するうちに追熟させるというシステムだったから。本来の味(樹上完熟の)が発揮できていなかったわけです。
その後そうした問題も解決され、今ではファーストトマトも「あいちの伝統野菜」に指定されているというから、昭和は遠くなりにけり。

 

じゃあ売り込み先はこの豊橋温室園芸農協かというと、現在ここは「 「つまもの」の販売を主たる業務とする専門農協」になっていて、ファーストトマトの生産の中心は豊橋市のお隣りの田原市に移っているそうな。

 

愛知県田原市
JA愛知みなみ(愛知みなみ農業協同組合)
シンボルマーク?ロゴマーク?
Jaaichiminami

 

しかしこのJA、2001年4月に愛知県渥美郡の田原町農業協同組合・赤羽根町農業協同組合・愛知渥美町農業協同組合が合併して発足した後、キャラクターも制定している。

 

JA愛知みなみ
キャラクター
みなみくん
Minamikun

 

-----
伊良湖岬を想った島崎藤村の[椰子の実]がモチーフ。3本の[髪]は合併前の3つのJAを表している。
-----

 

まさかのCoconuts頭キャラだったとは!
おそらく、ご当地名産を一つも盛らなかったところにこそ意味があるのだろう。(どうせなら、お正月だから角を一本生やしてクワイキャラといきたかったですがね。)

 

ここには内部組織としてトマト部会なるものがあって、これもさらに複数に分かれており、「アイコ」「イエローアイコ」「シンディスイート」の3品種をブランド化していて・・・

 

JA愛知みなみ
シンディ・アイコ生産者部会 みなみレッド
ブランド「とまらん♪」ロゴマーク
Tomarun

 

「とまるん♪」ぢゃないですよん。
これまた常連公募ガイダー臭い気がするが・・・。
つまりは、ファーストトマトも頑張らにゃって話ww。

 

//

 

自分でいじってて思ったのは、こういう塗り絵やってると、アレもコレもいじりたくなってくるんですよね。ここの色も変えてみようかとか、ロゴマーク盛ろうかとか、トマトの花も盛ってみようかとか。
そここそが、アイテム盛り盛りてんこ盛りの塩キャラDogmaの源泉なのかもしれない。くわばらくわばら😆

 

さ、着せ替え用ハンコ絵は用意してあげましたよ。あとは適当に遊んでネ。

 

(続く)

2023年1月 1日 (日)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その267:桃の妖精)

(承前)

 

あけましておめでとうございます。
2023年、あらたまの癸卯(みずのと う)の年の始まりでございます。

 

さて、このところあまりに塩崎一族から離れ過ぎて塩キャラ/塩ロゴ斬りがお留守になっていたので、お正月らしく(?)久しぶりに本編、いきますか。

 

とはいえ、地方自治体やら社会福祉協議会やらのキャラクターなんて今どき新規制定することがレアケース、平成大合併(2004年から2005年にかけて最も多く実施された)から数えた新自治体の周年記念ロゴマークの類いも現在はちょっと端境期、自動車の図柄入りナンバープレートも次の波を待っている(今年の10月頃から新たな10地域の交付が始まるそうな)という現状。でも何だか全般に盛り上がりに欠ける気がする。そんなことやるぐらいならコロナ対策に金回せよというようなご時世なので、それも致し方ないんでしょう。
ツル自身が前ほどこの問題に身を入れられなくなっているということもあるかもしれない💦💦。もう10年続けたんだからそろそろ手を引いてもいいかってな感じで。

 

で、そんな中ではありますが、お正月ですから榮一作のキャラクター作品を取り上げませう。ゆるキャラの帝王、公募ガイダーの中の公募ガイダー、テンプレの中のテンプレ、塩崎一族の総帥!しかし、ちょっと前、2018年3月決定のしかも次点という、謹賀新年のご挨拶にはいささか力不足なネタかも・・・。

 

岡山市北区
独立行政法人 国立病院機構
岡山医療センター 小児科
マスコットキャラクター
(優秀賞)桃の妖精
塩崎榮一
Epeachfairynext

 

あ、でも今年は當る卯歳だからこれでいいのか。微妙な干支ネタです。
何ゆえ岡山の[桃]キャラが[ウサギ耳]なんだ、というところは不明だけれど、この家紋に手がかりはありそうだ。

 

「真向き兎」
Mamukiusagi

 

兎紋はなぜかこういう体形で表されるんです。
胸元の図柄はこれ。

 

独立行政法人 国立病院機構
岡山医療センター
シンボルマーク? ロゴマーク?
Okayamamedicalcenter

 

[前髪ちょろ]のこのカタチは今後多く見ていくことになると思うので、記憶に残しといてね。

 

しかし、このキャラの一番のポイントはこれらのどれでもなく、「医療に関する要素が一切入っていないこと」だよな。図柄だけ見せられて病院キャラと見抜ける人なんて誰一人いないわけですよ😆。盛りアイテムを削ぎ落としてしまうと訴求力も一気に弱まっちゃう。

 

ツッコミどころはもう一つ、「桃の妖精」というネーミング。なんぼなんでも愛称として成立せんやろう。

 

(最優秀賞)
さにーちゃん
松本 唯(岡山県)

 

(優秀賞)
サニーくん
兒山弓子(岡山県)
桃の妖精
塩崎榮一(大阪府)

 

採用作を含め、岡山県内からの入賞2点がいずれも「Sunny」のネーミングなのは、ご当地が「晴れの国おかやま」との名乗りを上げているからだろう。(実際には岡山県が取り立てて晴れの日が多いわけではなく、47都道府県中16位である。雨の日の少なさでは1位だそうですが。)
「さにーちゃん」は[太陽]がモチーフ、「サニーくん」は[ライオン]のキャラクターだけどたてがみが[太陽]の形なので、やはりこのキャッチコピーを意識したものと思われます。
「岡山なら桃」という全国レベルの発想が「岡山なら晴れ」というご当地レベルの(でしょ?)発想に競り負けたわけだ。

 

榮一の「桃の妖精」はさすがに「晴れの国」イメージのネーミングにするわけにはいかないだろうから、改名するならさしずめ「モモちゃん」あたりでしょうが(笑)、そんなものはご当地の塩キャラで既に使われとるでねー。

 

【無明の闇 37】
岡山県
公益社団法人 岡山県社会福祉士会
マスコットキャラクター
ももちゃん
(作者不明)
〔2011年制定〕
_shiozaki_momochan

 

【その227】
岡山県赤磐市
赤磐市社会福祉協議会
マスコットキャラクター
こももちゃん
福添歩美
〔2018年12月発表〕
Afkomomochanfinal

 

あ、こももちゃんの方が桃の妖精より後なのか。

 

デザインの話に戻ると、確かに既視感が物凄く強いんだよね。特にこのキャラクター↓との相似は気になる。

 

【無明の闇 37】
東京都立川市
株式会社ココラッセ(現 株式会社YAK社会福祉センター)
ここらっせ イメージキャラクター/オリジナルキャラクター/公式キャラクター
ここちゃん
(作者不明)
〔2018年2月制定〕
_shiozaki_cocochan1

 

今はもう使われていないキャラのようだけど、時期も極めて近いし、ほら、[前髪ちょろ]のカタチもそっくり・・・。
ただ、塩崎一族を「ここちゃん」の作者に擬することについては、もう一度深掘りしなきゃと思ってますが・・・。底深い闇、あるいは全てが嘘。

 

ズブズブと沈んでいきそうなので、お正月気分を取り戻しましてと。
募集告知のチラシにはこんなことが書いてある。

 

-----
子どもの頃、病院に行くとき、どのような気持ちだったでしょうか?苦い薬や注射など、病院には苦手なものが一杯だったのではないでしょうか?子どもたちが快適に病院で過ごせるようにするには、どうしたら良いのでしょうか?
このたび私たちは、子どもの療育環境改善のための試みとして岡山医療センター小児科の独自マスコットキャラクターを作成します。
子どもたちを喜ばせ、『~くん(ちゃん)に会いに病院に行きたい!』と言ってもらうことが目標です。子どもたちの心を和ませる、子どもたちに愛されるキャラクターデザインを皆さまから募集します。多数のご応募をお待ちしています。
-----

 

このコンセプトは強いと思う。
ご当地の認知度や好感度を上げるとか、自社・自団体の製品/サービスの宣伝・販促に使うとかではなく、もっとダイレクトに利用者の福祉を志向しているからです。ターゲティングもはっきりしている。地方自治体の小役人が「ウチもやらなきゃ」的同調圧力に屈して目的も曖昧なままにご当地キャラクターを制定するなんてのとは違うと思えるけど、どうでしょう。
そうした点から考えれば、この病院キャラクターのモチーフとすべきはやはり「桃」なんかではなかったろう。

 

(実はこの公募にも大きな地雷が埋まっているんですが、さすがに今日はあげつらうのをやめとこう。)

 

今や、ご当地キャラというもの自体、全国(さらには全世界www)に向けた発信という大風呂敷なところよりも、まず地元民の意識を目覚めさせるというところに重点が移ってきている気がする。この数年日本でも盛んに語られ始めた「シビックプライド」という概念(これにはマイナスの面もあるんじゃないかと思っているけれども・・・)と一脈相通ずる見方です。
有楽町界隈に多い(今でもそうだよね?東京を卒業してから3年この方、ほとんど行っとらんけんようわからん😄)全国各地のアンテナショップの最大の顧客層が結局は各ご当地の出身者だったりするというのとちょっと似ている。強いて例外を挙げれば、北海道と沖縄県、そして辛うじて京都府ぐらいじゃないかしらん。

 

今どきご当地アイテム盛り盛りのDogmaに支配されたゆるキャラなど一般社会はおろか地元民からももう求められておらず、それをノスタルジックに追っているのは「元地元民」ぐらいではないか、そんな気がします。

 

それがあってかあらずか、塩崎栄一は制作活動をやめてしまったように見受けられる。2022年に入って募集がかけられたご当地公募での入賞例(や応募例と見なされるもの)がとんと見つからないんです(福添歩美名義は別として)。とうとう栄一名義の在庫も切れちゃったし。
このままご当地公募界から引退しちゃうんじゃないかしらん。

 

♪いつまでたっても来ぬ人と
 死んだ人とは同じこと

 

そう、公募ガイダー生命の終焉。栄一は現在満81歳のはずであり(cf.【その58】)、そうなっても不思議はないだろう。むろん、別名義やペンネームまでは追いかけ切れないけど、はて、来たる2023年、どうなりますことやら。

 

― Inspired by「夜桜お七」坂本冬美(1994.09.07リリース:作詞 林 あまり:作曲 三木たかし)―

 

(続く!)

2022年12月31日 (土)

【スーパーローカル編】今はもうない;何もなしなん?(天の原小学校)

(承前)

 

みやのはらに続いては、あまのはら。前回の宮原中の校区内で、その3年前に誕生した小学校です。

 

〔2013年4月 天道小学校と笹原小学校を統合して開校〕
福岡県大牟田市
大牟田市立天の原小学校
校章
吉田智哉
Yoshidaamanoharaeleschoolinitial

 

-----
天の原小学校の「広々とした大空」と「子ども達に大空をのびのびと羽ばたいてほしい」と言う意味を校章として全て表しています。中央の[円]は太陽をその周りにある[3本の円]は虹をイメージしてあり、両校の学校カラー[黄色]と[緑]、それぞれを合わせた[黄緑色]を入れてあります。そのさらにまわりには大空をイメージした[雲]です。両脇の[翼]は空を羽ばたく翼であり2羽の平和を意味する[白い鳩]です。
-----

 

うーーん、鳥の造形がいまいちなのでどうしても鳩には見えず、白手袋が動き出して手を叩きそうな感じ。マジックかなんかみたいで、コミカルに見えてきちゃうんよね。「天の原」の持つなんとなく高潔な語感にそぐわないと言ってもいいかもしれない。

 

天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも
     阿倍仲麻呂

 

新校が置かれたのは笹原小の方。こちらの校名は「天の原」「笹原orささはら」「勝立」の3つの候補から選ばれたもので、「天道」「笹原」からの合成です。つまり宮原中の校名候補で言えば「勝生」と同様のパターン。学校再編協議会だよりを読むと、「勝立」の「学校名の読み方」は「かったち,かつたち,かっだち」とされているので、やはりこの地名はいろいろ読みがあるということでいいんだろう。

 

で、これまた当然のように(元)地元教師による補整がかけられ・・・

 

-----
(2012.10.31 学校再編協議会だより 第10号)

 

デザインの補作者は,奧苑和司さんにお願いします。

 

補作者;
奧苑和司さん(元 中学校美術教師)

 

プロフィール;
平成11年 大牟田市立米生中学校で退職される。
平成10年~ 大牟田美術協会事務局長
平成18年~ 福岡県美術協会理事,福岡県日本画部委員長等
現在に至る
※ 福岡県美術協会会員,日春展(日展日本画部春季展)出品
-----

 

2019年12月に大牟田文化会館で「奧苑和司傘寿展」という日本画の個展が開かれているので、本公募の時には71~73歳だったことになる。で、だ。

 

Yoshidaamanoharaeleschoolfinal Yoshidaamanoharaeleschoolflag

 

わからん・・・、一体どこが変わったのか。奥苑はナニを「補作」したん??そりゃ妙な修整を入れるよりよほどマシやけど、校旗の地色を水色にしましたとか、色合いを微妙に変えましたとかいうのはそもそもリデザインの範疇にすら入らん手直しやろ。これでも報酬は発生したんやろうなあ😔。

 

この公募では作者の吉田の肩書は明らかにされていない。今まで見たとおり、ご当地の校章公募ではいずれも基本的に公表されていたので、作者側がそれを拒んだのか、あるいは制定側に何らか不都合があったのかなんて、勘繰りはどこまでも広がっちゃう(まあ、それを言い出すと宮原小の作者のバックグラウンドだって不詳なわけですが)。大牟田中央小や駛馬小のケースのようなことがあるのじゃないかと調べてみましたが、判明しませんでした。

 

ご当地の一連の校章作成プロセスを見てきて、常に不透明なところがつきまとうのはなぜかと思うわけ。
今まで書いてこなかったけれども、大牟田市では校歌についても概ね、市内居住で統合対象校に縁のある者を採用することとしている。

 

〔2006年4月開校〕
みなと小学校
校歌
作詞:原田代輔
作曲:吉光哲也

 

〔2010年4月開校〕
天領小学校
校歌
作詞:橋本信男(大牟田市白川:元 小学校校長) ※ 公募
作曲:一ノ瀬彰子(大牟田市立諏訪小学校 校長)
編曲:吉光哲也(大牟田市:大牟田市立白川小学校 校長) ※ みなと小学校 校歌 作曲者

 

〔2013年4月開校〕
天の原小学校
校歌
作詞:橋本信男(大牟田市白川:元 小学校校長) ※ 公募・天領小学校 校歌 作詞者
作曲:井上昌男(大牟田市今山:元 笹原小学校 校長) ※ みなと小学校 校章作者

 

〔2015年4月開校〕
宅峰中学校
校歌
作詞・作曲:長友仍世(じょうせい)(東京都:大牟田市出身:infix メインボーカル) ※ 作詞は市内居住者・市出身者限定公募

 

〔2016年4月開校〕
大牟田中央小学校
校歌
作詞:石橋邦男(大牟田市:元 大牟田小学校 校長)
作曲:吉光哲也(大牟田市:大牟田市立白川小学校 校長) ※ みなと小学校 校歌作曲者・天領小学校 校歌 編曲者

 

〔2017年4月開校〕
宮原中学校
校歌
作詞:林 貴大(大牟田市:米生中学校出身) ※ 市内居住者・市出身者限定公募
作曲:堀田 尊(米生中学校出身)

 

〔2018年4月開校〕
駛馬小学校
校歌
作詞:馬場直子(元 駛馬南小学校 教諭:元 駛馬北小学校 教頭:元 駛馬北小学校 校長)
作曲:武藤暢朗(よしろう)(音大ピアノ科卒:元 福岡県立三池高等学校 勤務:元 福岡県立筑後養護学校(現 筑後特別支援学校)勤務)

 

要するに歌詞であれ曲であれ、ほぼ学校の先生だけで完結しているわけです。公募といっても集まった数は(公表されている限り)校章よりかなり少なく、いずれも1桁だけど。結果、一部作者への集中も生じてくるというのはご当地キャラ/ロゴ公募でもよく見たところ。「学校に縁がある」という条件は一見至極まともに見えて批判の出にくいものだろうが、それが「教師」とほとんど同義になっているのはどうも居心地がよくないです。結局、地元名士にお願いしてるのと同じ感覚。
特に人口減少の顕著な地域において、地元愛やCivic Prideの御題目を唱えながら内部充足を図っていくというのはある意味危険な兆候ではないかと思う。

 

ご当地ではこれからも学校統合が続く予定。今後は市立中学校の統廃合が焦点になるようです。

 

//

 

さて、愚blogの本「もうやめようよ、ご当地キャラとか。」Seriesも、2012年10月に書き始めてからいつの間にか10年を超え(周年記念企画をすっかり失念しとりました💦)、世は移ろってご当地キャラなんて今や見向きもされない時代、と言ったら言い過ぎかしら。塩崎一族の活動もますます低調に見える。「もうやめようよ」なんて言い立てる必要も薄れてきたので、いよいよ潮時かしらとは思う。
けれど一方で、まだ問題ある事例(とツルが考えるもの)はたっくさん見つかるし、一族の新たな別名義(とツルが考えるもの)も掴んではいるんです。

 

ああ、しかしこんなローカルネタで年を越すなんて。目算を誤ったわ。

 

皆様、どうかよいお年を。

2022年12月25日 (日)

【スーパーローカル編】今はもうない;それはありなん?(宮原中学校)

(承前)

 

さて、このところ福岡県筑後地方の小中学校統廃合に伴う新校章をぶった斬ってきたわけですが、暮れも押し詰まってそろそろ斬り納めのお口直しということで・・・

 

まずは宮原中学校。「みやのはら」と読みます。大牟田市内居住者限定で24名25点の応募を集めた中から絞り込まれた候補3点から見てみる。

 

〔2017年4月 米生中学校と勝立中学校を統合して開校〕
福岡県大牟田市
大牟田市立宮原中学校
校章(候補作品)
Miyanoharajrhighschoolcandidates

 

これらのうちのどれに決定したかというところはひとまずおいといてと。

 

この統合の学校再編協議会には、前回取り上げた駛馬南小PTA会長 二神香里が名を連ねていた。校区割りが、駛馬南小&駛馬北中⊂米生中、つまり駛馬小⊂宮原中となっていたからです。二神は本件校章公募の実務を知る立場にあり、その上で翌年の駛馬小の校章公募に出してきたことになる。情報の非対称性は既にここに始まっていたわけだ。
因みに勝立中の方は天の原小&玉川小⊂勝立中(微伏線)。新校は米生中に置かれた。

 

「宮原」の読み方については、校区内にある地名「宮原町」は「みやはらまち」で、また九州的には「みやばる」と読みそうwwなのにそのどちらにもしなかったのは、校区内に三池炭田の宮原坑跡があって、これが「みやのはら」だからだろう。1931年の閉坑後、長らく旧炭都の負の遺産として打ち棄てられた存在だった(囚人労働の歴史もあって、「修羅坑」の別名があったりする)宮原坑が一躍注目を浴びたのは2015年7月、世界遺産に登録された時です。新校名が「宮原」「勝生(しょうせい)」「青葉台」の中から「宮原」に決定したのはこの年の12月だから、おらが町に世界遺産!の興奮も冷めやらぬ頃だったわけ。
勝立中の「勝立」は、地名(大字)としては「かつだち」と読むんだけれど、今も残してある同校サイトのURLには「kattachi」という文字列が入っているので、「かったち ちゅうがっこう」なのだろう。そう言えば、この地名は人によって呼び方が微妙に違っていた記憶がある。「勝立郵便局」はなんと「かつたて ゆうびんきょく」だそうです。
いろんなご当地に結構そういうのってありますよね。例えば大阪市西成区の「天下茶屋」は「てんがちゃや」「てんがぢゃや」「てんかぢゃや」のどれなのかとか、京都市北区の今や心霊スポット「深泥池」は「みどろがいけ」なのか「みぞろがいけ」なのかとか、ジモティでも即答できなかったりする。沖縄は宮古島の東端の絶景スポット「東平安名崎」を「あがりへんなざき」「ひがしへんなざき」のどちらで読むかということになるとこれはまた別問題。

 

小ネタでお茶を濁した後で(汗)答え合わせ。採用されたのは、意表を突いてこれだった。

 

大牟田市立宮原中学校
校章
高山結衣(大牟田市立駛馬北小学校6年)
Takayamamiyanoharajrhighschoolinitial

 

-----
この校章のように、仲のよい学校になって欲しいという願いを込めました。
米生中学校と勝立中学校の現在の校章を使いました。
-----

 

制定側のそのチャレンジ精神たるやよし。
ええと、募集は2016年の7月にかけられて決定は10月、高山はその時駛馬北小6年だったのだから、翌年4月には新設の宮原中に第1期生として入学したはずである、自分が作った校章に迎えられて。恐悦至極、御同慶の至りです。
もっとも、こんなスケッチがそのまま最終版になるべくもなく、補整が入った。もちろん、(関係するどっちかの)学校の先生によるものである。

 

-----
(2016.11.01 学校再編協議会だより(米尾・勝立) 第11号)

 

校章デザイン原案から校章や校旗を完成させるための補作を行います。
補作者:山下吉也さん(大牟田市立米生中学校 教諭 美術科)
-----

 

結果はこう。

 

Takayamamiyanoharajrhighschoolfinal Takayamamiyanoharajrhighschoolflag

 

ううむ、小6の女の子が何を描き何を表したかったのか、そこを十分に汲み取ったものではないように感じた。旧校の校章を見るとそこの事情が少しわかってくる気がする。

 

Yoneoandkattachijrhighschools

 

あー、そういうことね。ほんとに組み紋だったのか。「この校章のように、仲のよい学校に」とはそういう意味だったんだ。だったらもう校名も合成の「勝生」でよかったんじゃね?
率直に言って、小6にしては、そして元ネタがあったにしては稚拙だが、ということは技量ではなく発想で選ばれたことになる。高山の原案には2校組み合わせ以外の要素も入っていたけれども、それが何を意味していたかはわからない。しかしそこも補作によって削られたので、「新しい何かが生まれる」要素は全て消え、単に「旧い何かが刻まれる」だけのものになってしまったとも言えるわけです。わかりやすく単純化しようとするあまり、結果はかえっていびつになったんじゃない?フォルムを米尾中と見較べてみるとわかるでしょ。
もう少し高次で止揚させる必要があったんじゃないですかね。

 

あんまり口直しにはならんかったか。

 

(続く)

2022年12月24日 (土)

【スーパーローカル編】今はもうない;そりゃあり得ない(駛馬小学校) 後編

(承前)

 

クリスマスイブだから連発いきますww。

 

いったいこの母親は何者なのか。調べてみたら、いろいろとわかってきた。

 

大牟田市長 関 好孝の後援会のサイトには、応援コメントが出ている。

 

-----
(関よしたか後援会サイト サポーターの声 私たちは関よしたかさんを応援します 抜粋)

 

Futagamikaori
情報サービス業 会社員 二神香里さん

イキイキしているおおむたの人 キラキラしているおおむたの地域たくさんの魅力で人口減少を克服!安心して働き暮らし続けられる大牟田になるよう願っています。

-----

 

応援になってない感じだけど(苦)。
さらに調べてみると、ご当地のコミュニティFM「FMたんと」を運営する株式会社有明ねっとこむ(大牟田市:代表取締役社長 糸永一平)の社員である。同社サイトを見ると、「当社は、大牟田市、みやま市、荒尾市、及び福岡県、その他の地元企業様等の出資による第3セクターとして昭和62年に設立」との記述がある。
また、本公募の告知が載っている2017.07.01発行の「広報おおむた」No.1200の巻頭特集記事は「FMたんとを聴いていますか? 祝・開局1周年!79.3MHz」である。
だんだん怖くなってきました、まるでご当地の闇の部分を覗いたようで。

 

負けず劣らず怖いのは、最終候補に残った他の3点がこうだったことです。

 

-----
(2017.09.21 学校再編協議会だより(駛馬南・駛馬北) 第10号)

 

Hayameeleschoolcandidate2
今までのなじみのある校章とかけ離れたデザインにはしたくなかったので、[八角形]を基本としました。馬込の水の[青]、石炭の[黒]、子どもたちをイメージする若葉の[緑]で構成してみました。「駛」の漢字は珍しく、日本でここのみの使用を生かし入れてみました。駛馬北小卒なので、思いも入れました。

 

Hayameeleschoolcandidate3
今までのなじみのある校章からかけ離れたデザインにしたくなかったので、[八角形]にしてみました。葉を模した形に馬込の水の[青]、中央は石炭で[黒]、放射線状に伸びる線は、未来を表し、赤い炎にしました。「駛」の漢字は珍しく、日本中でも唯一無二の学校としたくて、入れました。駛馬北小卒なので、思いを入れました。

 

Hayameeleschoolcandidate4
駛馬北小の生命力を感じる生き生きとした[葉]と、駛馬南小学校の明るい太陽のような元気な[ひまわり]のデザインを融合させ、歴史ある各校の校章の一部を残しました。中央は①世界で活躍する②たくさんの可能性を持った子どもたちをイメージし、地球儀にも、ダイヤモンドにも見えるデザインにしました。校章の中心は、[方位磁針]で駛馬南北の小学校を表しました。
-----

 

採用作を含め、全部が同じパターンだったわけ。他の応募者はどっちらけたことやろうな。偶然なのですか??そうじゃないでしょ。応募総数76名82点から最終候補に選ばれた4点が[八弁花]ばかりで他のモチーフが一つもなかったというのは、制定側の明確な意図が見て取れる。選考のポリシーを持つこと自体は問題ないと思うけれども、公募で集まった様々な意匠や視点や感覚を新しいIconの創造作出に活かすという観点からは疑問を感じざるを得ない。そもそも校章に校名を入れるって、どちらかというと逃げのデザインだと思うし(高校や大学ではそんなもんあんまり見ないでしょ)。「100年を経て再び一つになるから校章も旧に復するべきだ」というスタンスしか取り得なかったのか?もちろん、応募時に旧校のものをベースにせよという御題が出ていたわけではない。

 

-----
<募集内容>
・「駛馬小学校」がイメージできるデザイン
・清新なイメージで独創的なるデザイン
・デザインの由来が明確であるもの
-----

 

コメントの文章からして、候補の1番目と2番目の作者が同一人物であろうことは言を俟たないが、もっと恐ろしい想像は、4点全てが同一作者であると考えることである・・・・・。ま、3番目の「ひまわり」はアナログ作画のようだからそれはないんでしょうが。(どうでもいいけど、北半球住まいのツルとしては、N極が暖色の赤で、S極が寒色の青で表されるというのは反対じゃないのかといつも思う。)

 

統合された2校の校章はこのようなもの。

 

Hayameminamiandkitaeleschools

 

なるほど。
肝腎の採用作の制作意図はこうである。

 

-----
(2017.11.09 学校再編協議会だより(駛馬南・駛馬北) 第11号)

 

駛馬南小学校と駛馬北小学校は、100年の時を経て再び1つの学校になります。校章は分離する前の駛馬尋常小学校の校章に戻したいと考え、資料を探していただきました。残っている資料によると、それぞれの学校の今の校章は、分離する前の校章と同じような図柄でした。考案した図柄は、分離する前の校章を元に作成しました。
近い将来、英語の授業も始まるので、学校名の[英語表記]も入れ、人に対する温かさや優しさをもってもらいたいとの願いを込め、色は[ピンク]にしました。
-----

 

大昔の駛馬尋常小学校の校章(「分離する前の校章」)はネットなんかではさすがに見つけられなかったww。「資料を探していただきました」というのは再編協議会のメンバーたる地位を利用してのことでしょ?単なる応募者としての(つまり他の応募者と平等な)立場ではなかったはず。
ピンクの英語表記はまるで目立たないし、気がつきました?最終版では削られてるけど。

 

Futagamihayameeleschoolinitial

 

(続く)

【スーパーローカル編】今はもうない;そりゃあり得ない(駛馬小学校) 前編

(承前)

 

時は流れ、ご当地大牟田市では続々と学校統合が進んでいき、天領小学校の誕生(というより川尻小学校の閉校)から8年後、宅峰中学校の誕生(つまり右京中学校の閉校)から3年後、大牟田中央小学校の誕生から2年後。大昔二つに分かれた学校が再び一つに統合された。

 

〔2018年4月 駛馬南小学校と駛馬北小学校を統合して開校〕
福岡県大牟田市
大牟田市立駛馬小学校
校章
二神香里(44歳)・二神彩音(11歳:大牟田市立駛馬南小学校5年)
FutagamihayameeleschoolinitialFutagamihayameeleschoolfinal

 

Futagamihayameeleschoolflag

 

初めに言っとくと、これも市内居住者限定公募です。選ばれたのは母娘。デザイン趣旨は後ほど。
「駛馬」は「はやめ」と読む。ツルの川尻小5~6年の時の担任の先生が駛馬町に住んでたなあ。卒業文集の編集委員何人かでよく自宅にお邪魔したっけ。

 

-----
※校章デザイン原案をもとに、校章や校旗を完成させるために補作します。
補作者:田中啓吾さん(大牟田市立駛馬北小学校 主幹教諭 美術学科卒)
-----

 

もう、感覚が麻痺してきて内部者による補作ぐらいじゃ大して驚かなくなってきてるんですが、それでもこの公募にはのけぞった。
といっても、統合対象校(新校は駛馬北小に置かれたので、駛馬南小はその意味で廃校となったとも捉え得る)の11歳の児童が選ばれたことについてではない。そこは前回ちょっと書いたようにNo Problemとツルは考えます。問題は母親の方。

 

-----
(2017.02.06 学校再編協議会だより(駛馬南・駛馬北小学校) 第8号 抜粋)

 

〔前略〕

 

平成28年12月6日の第7回学校再編協議会において、答申する学校名案を「駛馬小学校」と決定しました。
学校再編協議会を代表して、12月7日、出嶋会長、坂本副会長、二神駛馬南小PTA会長、鷹巣駛馬北小PTA副会長、赤星駛馬南校区まち協会長、藤村駛馬北校区まち協会長、事務局(駛馬南・駛馬北小教頭)の8名で安田教育長に答申書を提出しました。

 

〔中略〕

 

【校章作成小委員会】
駛馬南小学校
PTA PTA会計 上野布美子
地域 まち協会長 赤星正弘
学校 校長 出嶋 卓

 

駛馬北小学校
PTA PTA副会長 河野佳紀
地域 連協会長 木田秀樹
学校 教頭 益田憲一

 

【校歌作成小委員会】
駛馬南小学校
PTA PTA会長 二神香里
地域 社協会長 汐待律子
学校 教頭 萩島弥穂

 

駛馬北小学校
PTA PTA会長 山本知明
地域 社協会長 福井 衛
学校 校長 坂本美也子

 

※平成29年1月23日現在

 

〔後略〕
-----

 

なんと、統合対象校のPTA会長で、かつ学校再編協議会とその校歌作成小委員会のメンバーでもあったとは!ひんやり、というよりぞぞっ。
発表時にはこの事実は伏せられ、メディア報道でも・・・

 

-----
(2018.03.10 毎日新聞)

 

Futagamikaoriandayane
駛馬小の校章を考えた香里さん(左)と彩音さん

 

学校再編で新年度に開校する大牟田市立駛馬小の開校式を心待ちにしている親子がいる。校章のデザインを考案した駛馬南小5年、二神彩音さん(11)と母香里さん(44)。2人は4月6日の式で、校章の原作者として紹介される。【井上和也】

 

駛馬小は3月で閉校する駛馬北小と駛馬南小が統合し、駛馬北小の校舎でスタートする。明治時代の駛馬尋常小学校が前身だった両校が、100年以上を経て再び一つになる。
校章のデザイン案の応募に、娘より積極的だったという香里さんがアイデアでこだわったのが「校章も元に近づけること」。資料で当時の校章を調べ[8枚の葉っぱ]を残して真ん中の文字を[駛]とし、「一つにまとまる」という意味を込め[円]で囲んだ。パソコンで香里さんがアイデアを考え、デザインが得意な彩音さんが形を整えた。
校章は公募で集まった82点のデザイン案から学校再編協議会の投票で絞られた。母と描いた校章の学校に最終学年で進む彩音さんは「何となく待ち遠しい。うれしさもあり、恥ずかしさもある」とまだ実感が湧かない様子。香里さんは「決まった時は驚いた。開校式ではドキドキすると思うけれど、楽しみです」と話す。
-----

 

ここでも母親の立場は伏せられている(対象校のPTAの会長なんだから、どうせバレることなんだけれども)。記者もそれを知ってて書かなかったということだと思います。
「この母娘の作品が選ばれたこと」と「母親が娘の通う学校のPTAの会長であること」との間に、関係はなかったと言い切れるのか。もし特別扱いしなかったのならその旨きちんと説明すべきではなかったか(e.g. 作者名を伏せて審査しました、とか)。言いにくいところを言わないで済まそうとするのは、大牟田中央小のケースと同じ構図です。いや、岩手県九戸郡洋野町の町章公募や千葉県松戸市のナンバープレート公募と同じ、と言った方が的確か(cf. 2015.08.12~16「丸ブー🌀艶競べ♥ [9]」・2018.12.30「松戸ナンバープレート選考に不正の疑いあり」・2019.06.15~07.07「『@niftyよりご連絡いたします』」)。白を白と釈明するのはなかなか大変なことで、だから普通はこうした面倒を回避し公正を確保するために利害関係者の応募を禁じておくわけでしょう、公募というものは。内輪でやってる手仕事じゃないんです。
田舎公募の嵌りやすい陥穽ってことですか。でも閉塞はそんなところから始まる。

 

(続く)

2022年12月18日 (日)

【スーパーローカル編】今はもうない;そりゃさすがにない(大牟田中央小学校)

(承前)

 

大牟田市の学校統合に係る校章ネタ、前回で打ち止めにしようと思ってたんですが、調べていく途中でとんでもないことにイロイロ出くわしたので、もう少し続けます。
まずは前回書きかけたここから。

 

-----
同校が「「大牟田」を代表する」のかっていう点については異論もありましょう。大牟田中央小学校というのもあってだねえ・・・おっと。
-----

 

〔2016年4月 大牟田小学校と上官小学校を統合して開校〕
福岡県大牟田市
大牟田市立大牟田中央小学校
校章
三浦巨樹
Miuraomutachuoeleschoolinitial

 

-----
大牟田の[大]をデザイン化し、両側に大牟田の木の葉[クヌギ]でつつみ、下は大地を表しています。中央の[小]はチョークを意味し、学んでほしいとねがうデザインにしました。上はあけて、空高く羽ばたいてほしいという意味を込めています。
-----

 

チョーク!!あったらしー!!

 

 ↓

 

Miuraomutachuoeleschoolfinal2

 

と思ったらまた常識的なデザインに納まっちゃったもんだなあ。グラデを消して、「小 中央 大」→「中央 小 大」に差し替えて、上は閉じてww、と。「中央小平大学」とかにも転用可。そうか、「大牟田中央小学校」には「大中小」が入ってるんだ!なんかおかしいネ。
でもさあ、これ、白地で表すと「中央」とか「小」の字が弱くなっちゃわないですか??

 

Miuraomutachuoeleschoolfinal

 

ほらね。もっとも、モノクロ表現の場合はちょっと変えてあるみたい。

 

Miuraomutachuoeleschoolfinalmonochro

 

ネットで見る限り、どうやら、同校では校章を色地の中に置くことを許容しているようです。企業等のブランド戦略上から言えばもってのほかと思うけど(校旗は別としても)。ひんやり。

 

大牟田小学校と上官小学校を統合したもので、新校は前者の場所に置かれた。ここは確かにご当地大牟田市のほぼ中央心に当たる。旧 大牟田小にせよ新 大牟田中央小にせよ、これこそ「THE これぞ大牟田!」じゃないかと思ったわけよww。
実際のところこんな記述も見つかる。

 

-----
(2015.07.01 広報おおむた No.1162)

 

大牟田中央小学校の校名の由来
大牟田市の中央にある学校として、大牟田を代表する学校になってほしいという願いを込めて名付けました。
「中央」には、中心となって行動できる子どもたちに育ってほしい、母校から意欲と自信をもって羽ばたいてほしいという意味が込められています。
-----

 

延命中なき後、市の代表格になった形やね(爆)。

 

公募は前年開校の宅峰中学校同様、市内居住者限定とされた。
旧校の校章は以下のとおりである。

 

Jokanandomutachuoeleschools

 

旧校踏襲/合成パターンではなかったわけです。
市の木がクヌギとは知らなかった。ご当地大牟田市には「歴木」と書いて「くぬぎ」と読む地名もある。--ということは、「歴木小学校」がもしあったらそこの校章と混同してしまいそうですが、実際にはそんな小学校は存在せず、しかし「歴木中学校」はあって、でも校章はクヌギとは関係なさそうなものの、ここも2025年4月に田隈小と統合予定である(+_+)。ふぅ。

 

実はツルの自宅、地上庭園@福岡市南区老司にはクヌギ/Quercus acutissimaの木(樹齢約40年)が1本ある。高校の頃だったかな、どこかの園芸カタログの通販でわざわざ買って植えたんだよなー。あのまん丸いドングリが好きでさー。今でも大変旺盛な成長を示しておるんですが、その分もう剪定が大変で大変で。最低でも年に2回は剪っている(今年は年初に骨折ぶっこいちゃったせいで落葉期の剪定ができなかったので、7月と11月に鋏を入れました)。そんなわけで実はおろか花をつけたことが1度もない(汗)。だって、(買ってから知ったんだけど)クヌギって花が咲いてから実が育って熟するまでに3年もかかるのよ。それだけほったらかしといたらとんでもなくデカくなっちまうわ、ひと夏で優に1メートル以上伸びるのに・・・。
その時おまけでついてきた柿の木の苗は、みやま市にある父親の実家の畑に植えて、今もあるはず(ここも今や事実上無人庭園状態だけど・・・)。

 

Img_20220710_141131Img_20220714_082300

 

いつまで梯子に乗れるかいな。(いつまで調子に乗れるかいな。)

 

話を元に戻してと。
お楽しみの補作情報ですが、こちらも学校の先生が手がけている。

 

-----
(2015.11.09 学校再編協議会だより(上官・大牟田) 第11号)

 

校章デザイン原案から校章や校旗を完成させるための補作を行います。
補作者:藤木裕子さん(大牟田市立宅峰中学校主幹教諭美術科)
-----

 

つまりこれがご当地の伝統なわけですよ。
しかし、お気づきですかね?

 

〔2014年10月決定 宅峰中学校 校章〕
原案:三浦巨樹(延命中学校 技術科教諭)
補作:城崎清彦(右京中学校 美術科教諭・同校教頭)

 

〔2015年10月決定 大牟田中央小学校 校章〕
原案:三浦巨樹
補作:藤木裕子(宅峰中学校 主幹教諭 美術科)

 

どちらも作者は同じだったんです。結構、いやかなり衝撃だった。補作を教師が行うというやり方がご当地の他の学校統合でもそうなのかどうか、裏を取ってて行き当たった次第。大牟田中央小の公募では三浦の職業はどこにも出ていないので(藤木のそれは明らかにされているのに!)、そこには意図的に伏せたものと理解する。

 

おそらく・・・・・
制定側は何ら問題を感じていないだろう。しかしこれでは「公募」とする意義はなかったのではないか。
この問いかけに対しては、「総合的観点からベストの作品を選んだものです(宅峰中では95名126点の中から、大牟田中央小では43名45点の中から)」、「同じ作者だったのは偶然です」、というような想定Q&Aも当然用意されているだろう。でも、だったら少なくとも大牟田中央小でも作者の肩書は明示すべきだったろう。不都合な情報でもきちんと説明を、それがAccountabilityというものです。子どもたちを教え導く立場にある者達にしてこれですけんね。閉鎖的な土地柄だとまでは言わないが、閉塞状況は否定できないと思う。
そして、ツル思うに、こうした公募を市内居住者限定で実施して教師のものを選定するぐらいなら、むしろその代わりに小中学生限定とでもする方がご当地全体の学校再編の趣旨にふさわしかったのではないか(その際、対象学校の児童生徒に限るか、市内に限るか、それとも全国公募とするかというところは本質的な問題ではないような気がする)。

 

次回はもっとすごいのが登場します。

 

(続く)

«【スーパーローカル編】今はもうない;それももうない(宅峰中学校)

2023年1月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック

無料ブログはココログ
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想