2019年4月20日 (土)

もはや盡きせぬ無明の闇キャラ(その28:やらにゃん候補)

(承前)

 

にいがた元気プロジェクトキャラ(KOUME案)

 

先日の【PNまつり 第22弾】で「にいがた元気プロジェクト」キャラクター次点 by KOUME↑を発見した時、前々からの疑問が一つ氷解したと感じた。

 

新潟県胎内市
胎内検定実行委員会
胎内検定マスコット
(最終審査作品)やらにゃん
「大阪市在住の30歳女性」
やらにゃん候補

 

これが塩キャラ認定できるか否かという話で。約10年前の2010年6月、最終審査に進んだ作品です。

 

この存在には本Seriesを書き始めて間もない頃から気がついていて、でも塩キャラ判定するにはいまいち自信が持てなくて、∴「無明の闇」Subseriesにも出しかねていて、そのうち忘却の淵に沈んだ。
だから、昨年8月になってこれ↓を取り上げた時にも相似に気づかなかったんです

 

【その218】
大阪府門真市
イメージキャラクター
(優秀賞)ガラスケ
塩崎ともよ
ガラスケ(ともよ案)

 

一族作品中唯一の「ともよ」名義。ううう、よく見りゃほっぺたの表現も一緒やん、抜かったぜ

 

で、今回、チューリップ頭をにいがた元気プロジェクト公募で見かけて、あっと思い出した次第。3作品が一気につながった。

 

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[チューリップ]の[帽子]をかぶった[猫]のキャラクターです。
しっぽの先には「やらにゃん?」と語りかける[?]がついております。
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昔はツルも「大阪市の30歳女性つっても歩美とは限らないじゃん」なんて思ってたんですよ、慎重かつ純粋にして。それに、チューリップの描き方なんて大概こんなもんだろ、だし。

 

Wikipediaにはこんなことが出ている。

 

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やらにゃんは、新潟県胎内市のご当地検定である胎内検定をPRするマスコット。
民間の有志の団体である胎内検定実行委員会が、ご当地検定の実施に際し地域資源の掘り起こしを行うために結成した胎内市の調査隊「胎検!やらにゃん隊」の名前を取って、名前先行型のデザイン公募を行った。
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あー、一時各地で流行りましたよねえ、ご当地検定。そこから始まったんだ。胎内市では今でもがんばって続けているようです。

 

「やらにゃん」とは、「やらないの?やるんでしょ?」という、相手を促すご当地言葉なる由。これに対応する合言葉は「やるでば」。「やろう」「やるってば」「やるっきゃないでしょ!」「やらいでか!」的な意味の。「山!」「川!」みたいなもんでしょう。ツルは次の言葉を思い出しました。

 

【2018.08.28「海の幸、山の幸: Mission #2」】
青森県三戸郡階上町
はしかみ ハマの駅 あるでぃ〜ば
ロゴ
あるでぃ〜ば

 

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(2018.04.11 河北新報 抜粋)

 

公募で決まった名称は方言の「あるでば」から取られ、「ここに来れば浜のものがあるでしょう」などの意味が込められている。
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つまりは採用作品も次点群も「やらにゃん」だった次第。ネコキャラになることも生まれる前からの宿命であったと言える。

 

で、上掲の塩キャラ3点を絡め合わせて考えると、全体の姿が違って見えてくるように思う。
「やらにゃん」は2010年5〜6月投票。「ガラスケ」は2012年5〜6月投票。「にいがた元気プロジェクト」キャラクターは(投票は行われず)2018年12月発表。決して制作時期が接近しているわけではないんです。そのことは何を意味するか。

 

古いアイテムを持ち出してきたわけでしょ?ぶっちゃけネタ切れ。一族の制作意欲の低下あるいは創作力の枯渇とやはり思えるんですが。
穿った見方でしょうか。でも、それを自覚しているからこそ、直近の「にいがた元気プロジェクト」では「KOUME」なるペンネームを繰り出してきたのではないの?「やらにゃん」とは同じ県内だし。そういうところばかり小器用に巧みなあたりがまた一族の特徴だとは言えるだろうけれども。

2019年4月14日 (日)

【おまけ編】主食にしてこってり個性的(にいがた元気プロジェクトキャラ・米ケル&米ケルJr.・まゆまろ)

(承前)

 

にいがた元気プロジェクトキャラクター入賞作品の中で一際異彩を放つのは次のものである。

 

新潟県
にいがた元気プロジェクト
キャラクター
(審査員特別賞)
関東ちひろ
にいがた元気プロジェクトキャラ(関東案

 

無表情どころか顔(と人格)のないCharacterぶっとんでる・・・
これ↓から顔と手(と虚飾)をもぎ取った状態。(いや、描きかけっちゅうことかしら

 

青森県北津軽郡中泊町
イメージキャラクター
米ケル(マイケル)
米ケルJr.
中泊町立小泊中学校教員チーム
米ケル 米ケルJr.

 

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[お米]のパワーで元気いっぱい!
まわしの上には特産の[トマト]。
後ろに稲穂をつけて町をPR!
やさしくて力もち、頼りになる!
特技は[相撲]とダンス!
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かわいい顔で人気の米ケルJr.。
なんと米ケルの子どもです。
特技はもちろん[相撲]とダンス!
お父さんを目標に稽古の毎日。
ダンスはお父さんより上手かも?
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うーん、生のトマトはご飯のおかずにゃならんと思うが、そんなことはおいといて。ご当地で「イカりん」by 里見節子と同時に制定されたキャラである(cf. 2017.08.26「Cutting Edgeなとんがりキャラ」)。正確には、2014年7月頃にデザインが決まった時にはイカりんと米ケルの2点のみで、その後愛称を町内の小中学校から募集し、同年のクリスマスに決定した際に米ケルJr.を追加したもの。相撲推しなのは、現役力士の阿武咲/おうのしょう(本名 打越奎也:今年の三月場所時点で前頭五枚目)がご当地出身だからです。

 

触れられてないけど、ちょんまげ代わり(?)に頭についている[町章]はこれである。

 

【2016.06.03「丸ブー黄金時代」】
青森県北津軽郡中泊町
町章
工藤和久
〔2005年3月頃決定〕
中泊町章

 

大体において、[お米]を前面に打ち出したキャラクターというものは不思議な風貌が多いように思う。よく言えば個性的だけど。

 

【2017.03.18「反米論・防共論」】
公明党
青年委員会イメージキャラクター → 党イメージキャラクター
コメ助
〔2012年9月制定〕
コメ助1

 

リデザインされてかわいらしくなる前の当初版の姿です。

 

【2017.06.05「三河豊川おきつね騒動」】
愛知県豊川市
穂の国青年会議所
豊川いなり寿司 イメージキャラクター
いなりん
一里塚 文
〔2009年11月お披露目〕
いなりん

 

これは「前面に打ち出した」ではなく「背面に押し出した」ですがね

 

しまいにゃこんなものまで米粒に見えてきた。

 

京都府
第26回国民文化祭・京都2011 マスコットキャラクター・PR隊長 → 京都府広報監
まゆまろ
平井清宏(東京都新宿区:会社員)
まゆまろ

 

本当は[繭]。2009年に応募総数2,393点の中から選ばれたもので、「推定2000歳」と設定されている。

 

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(2009.07.27 京都新聞 抜粋)

 

〔前略〕

 

[繭]や[着物]は、京都の地場産業である西陣織や丹後ちりめんを表現している。
応募作品には鼻と口を模して「大」と描いていたが消すなど、実行委が若干の修正を加えた。

 

〔後略〕
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よく見るとうっすらシャドウがかけられていて、ご当地キャラでそんなのって初めて見た気がする。大文字バージョンも探し回ってみたけど見つかりませんでした。ちっ。

 

さすがは京の着倒れ、衣装持ちのキャラでっせー。

 

まゆまろ2

 

まゆまろ4 まゆまろ3

 

時には洋装も。

 

まゆまろ5 まゆまろ6

 

[草履]にはこだわりがあって、これだけは履き替えられまへんが。

 

社会活動にも関心を寄せております。

 

Hiraimayumalo7pinkribbon

 

 

以上、お米って日本人に一番親しいものであるだけに(日本人だけじゃねーか)、変化球に走っちゃうんですかね(まあ、何の変哲もないテンプレキャラよりなんぼかマシとは思うけれど)。それとも、うーん、ツルの興味関心がこういう方向にばかり行きがちってことっすかね。

2019年4月13日 (土)

さよなら平成スペシャル企画【特別編】おさらばさらば!PNまつり!! 第22弾(にいがた元気プロジェクトキャラ)

(承前)

 

このところ、ご当地キャラの注目度は地の底に落ちたし、塩崎一族の活動は低調だし、ネット上のセキュリティはどんどん強化されてるし、niftyのサービスもメジャーなリニューアルがかかったしで、ほんとに今度こそ本Series「もうやめようよ、ご当地キャラとか。」も潮時だなあと考えることが多くなってまして。
ひょんなことからこのネタを書き始めたのが2012年10月だから、まあ6年半も経つし、やり切った感もあるしで(ご当地公募界が何も変わってないのもまた事実だけど)。

 

考えてみると、本Seriesが記載対象とした期間というのは、概ね、2005年前後の平成大合併の頃を起点として(そこは結果的にそうなっただけではあるが)、その後2011年の東日本大震災を経た15年間程度である。
この15年間は、今後日本社会が人口減と超高齢化に(ついでに言えば、地球レベルでは気候変動に)真正面から向き合わざるを得なくなることを、徐々に、しかし確実に、認識するようになってきた期間と捉えることもできると思う。(今年のお正月、「亥年生まれで一番多いのは今年72歳になる年齢層」とメディアが報じたのは、ツルには衝撃的だった。)

 

それは、「平成」がその後半になって本性を現してきた時期であると、後世からは見られるのかもしれません。

 

今後、地方行政(もしくは地域活性化)のあり方も、先行事例を追いかけるばかりでは、結局パイの食い合いで疲弊していくだけだろう(新元号下でもまた地方自治体の大合併は遅かれ早かれ避けられないと思うが)。ツルには、牧歌的なゆるキャラだの20世紀的未来志向のロゴマークだのがそこに役立つとは思えず、むしろ有害なのではないかとさえ考えたりもする・・・。

 

で、従来の「ご当地ネタ」の訴求力の低下はそのまま、それらに対して批判的な愚blogの存在価値の減少にもつながると思うわけです、客観的に見て。
このことは、もう2年ほど前から意識していた。新しい発見など、もうない。平成の終りとともにご臨終でしょうね、さすがに。

 

前置きが長くなりました。

 

そんな中、まさかこのいまわの際に及んで【PNまつり】を書くことになるとは、露ほども思っていなかったんですが・・・。2018.03.24の【第21弾】から実に1年空きました。2018年12月の発表です↓。

 

新潟県
にいがた元気プロジェクト
キャラクター
(優秀賞)
KOUME
にいがた元気プロジェクトキャラ(KOUME案)

 

新潟県の[地図]に[プロジェクト名]入りの[鉢巻き]、そして極めつけは[チューリップ]頭。この花のカタチは確かにどこかで、いやいろんなキャラで見たことがあるよねえ(大伏線)。
塩キャラ判定する上においては、やや微妙なところもありますな。しかし、鼻の位置が向かって左にごくわずかにずれるのも塩キャラにしばしば見られる伝統の小技であることを指摘しておきたい(右に、というものはありません、ツルの知る限り)。

 

それに受賞コメントがこれもんですもん↓。

 

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この度は誠にありがとうございました。
この受賞は今後の制作活動の励みになります。
本当にありがとうございました。
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うへぇ。何やらどんどん手抜き感が強まってきた気配。

 

【2013.08.24「PNまつり 第4弾」】
神奈川県海老名市
イメージキャラクター
えび〜にゃ
LaLa(大阪市)
〔2011年1月発表〕
えび〜にゃ

 

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この度は私の作品を採用して下さりまして誠にありがとうございます。「えび〜にゃ」が海老名市民の皆様に末永く愛されるキャラクターになりますよう心から願っております。この受賞を機に今後も頑張りたいと思っております。本当にありがとうございました。
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【その123】
長野県
甲信エコチル調査運営協議会 信州部会(エコチル信州)
シンボルキャラクター
エコぴよ
佐藤秀子(大阪市)
〔2012年1月デザイン発表〕
エコぴよ

 

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この度は私の作品を最優秀賞にお選び下さりまして誠にありがとうございます。心から嬉しく思っております。この受賞を機に今後も制作活動に励みたいと思っております。子どもの健康と環境に関して関心を持たれた方がひとりでもおおくエコチル調査に参加して頂きたいと思っております。その広報活動として私のキャラクターが活躍し、みなさまに親しみをもって頂けるキャラクターになるようにと、心から祈っております。本当にありがとうございました。
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【2015.12.30「無明の闇(その10)」】
茨城県水戸市
学校法人常磐大学
TOKIWAマスコットキャラクター
ときわんこ
福添あゆみ
〔2012年7月決定〕
ときわんこ1

 

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インターネット上でキャラクターを募集していることを知り、応募しました。常磐大学の広報活動に役立ち、幅広く情報を発信できる存在にしたいと思い、できるだけシンプルにデザインをまとめました。皆さんに親しんでもらえるキャラクターになることを願っています。この受賞をきっかけにさまざまなキャラクター制作に励みたいと思っています。
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【その197】
新潟県
新潟版図柄入りナンバープレート 長岡ナンバー
福添歩美
〔2017年11月決定〕
長岡ナンバープレート

 

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最優秀賞の連絡を頂き、喜びと驚きでいっぱいでした。この受賞を機に益々デザイン制作に励みたいと思います。
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いやだからもう十分受賞したし、十分励んだろって(笑)。

 

無感動はしかし、本公募では塩崎一族だけではなかったらしい。

 

(最優秀賞)
下鳥 響(新潟コンピュータ専門学校ゲームクリエーター科キャラクターイラストコース1年)

 

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自分が作ったキャラクターが選ばれて大変光栄です。
たくさんの方に愛されるキャラクターになってくれればと思っております。
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デザイン発表時、「オフィシャルキャラクターとしての発表は後日行います」とされており、そのためかまだ愛称はついていないようです。

 

(優秀賞)
池田克也

 

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この度は優秀賞をいただきまして誠に有り難うございます。
大変光栄なことで喜んでおります。
今後、にいがた元気プロジェクトが浸透していく様、願っています。
有難うございました。
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KOUME

 

(審査員特別賞)
関東ちひろ

 

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賞を頂けて大変嬉しく思います。この度はありがとうございました。
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どうしてこうも熱を帯びてない言葉ばかり並んだのだろう?・・・

 

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新潟県内には、まだまだ知られていない活動や取組みをしている団体や企業がたくさんあります。
そんな情報が広がることで、新潟はもっと元気になれるはず!
にいがた元気プロジェクトは、みんなの“元気=活動や取り組み”を発信します!!
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こんなふわっとした活動紹介されても、キャラクターのイメージが湧くかいっちゅうこってすかねえ?

2019年4月 8日 (月)

【加筆編】前期高齢者とて執着(長野植樹祭・東京育樹祭・森ずきんちゃん・愛知植樹祭)

(承前)

 

植樹祭/育樹祭フィールドでは、もう1人スペシャリスト的強力ガイダーが存在する。愚blogではあまり取り上げたことがなかったけれど、盛 秀雄で御座居ます。

 

長野県
第67回全国植樹祭 シンボルマーク
盛(もり) 秀雄(青森市)
〔2016年開催〕
長野植樹祭

 

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長野県の[N]の文字をモチーフに、「信濃の山々」と、そこに生息する県の鳥[ライチョウ]と「[森]の文字」を組み合わせて表現しました。「信濃から 未来へつなぐ 森づくり」を発 信する県民の姿をイメージし、シンボルマーク化しました。
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青森でも使えるし、兵庫県三木市あたりでもいけそうな

 

〔大会テーマ〕(cf. 前回)
「ひと ゆめ みどり
 信濃から 未来へつなぐ 森づくり」
池永一広
兵藤怜美

 

〔ポスター原画〕
中村実紘(みひろ)(長野県高遠高等学校2年)

 

その翌々年には。

 

東京都
第42回全国育樹祭 シンボルマーク
盛(もり) 秀雄(青森市)
〔2018年開催〕
東京育樹祭

 

3点セットのうち、シンボルマークは都民から意見募集もしたらしい。まるで知らんかったけど。(ついでに言うと、テーマとシンボルマークは2016.04.11〜05.31の募集だったところ、〜06.10まで延長されている。盛り上がりに欠けたのは間違いなさげ。)

 

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(講評)
[スコップ]や[苗木]を持っている[切り株]と[葉]のキャラクターが、デザイン全体で森林の循環を上手に表現している。[TOKYO]の文字と色が、葉脈に溶け込むような形でさりげなく入っており、都で開催する育樹祭のシンボルとしてふさわしい作品である。
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(優秀賞)
当具かおる(三重県名張市)
三巻保征(新潟県三条市)
工藤和久(青森県弘前市)

 

(佳作)
池田克也(埼玉県狭山市)
梅村元彦(愛知県春日井市)
古室英恵(東京都立つばさ総合高等学校1年)
小野由理(東京都立荒川商業高等学校2年)
吉野遥香(東京都立工芸高等学校3年)

 

当具 薫も傘寿に近い御歳のはず(cf. 2018.08.14「おどま勧進 かーんじん あん人たちゃ よか衆」)。性別不明。

 

〔大会テーマ〕
(最優秀賞)
「育樹から 木のある暮らし つないでく」
羽渕敏伸(東京都渋谷区)

 

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(講評)
樹を育てることによって、木のある暮らしが守られ、さらに育樹につながっていくことを表現している。私たちの日常の生活が森林循環の一翼を担い、森林を守ることにつながっていくというメッセージとなっており、都にふさわしいテーマである。
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(優秀賞)
「樹を育て 活かして築く 森・未来」
和田 勉(つとむ)(宮崎市)
「都市(まち)つくる 未来をひらく 森づくり」
福島 進(埼玉県本庄市)
「100年後 みつめて育てる 樹のみどり」
夏田信身(大阪府堺市)

 

(佳作)
「子供らへ 未来に育め 希望の樹」
田久保茂和(福岡市)
「回れ回れ森林サイクル 植えて育てて使って植える」
西村 嘉浩(神奈川県相模原市)
「みどりの恵みに感謝して 植えよう!育てよう!引き継ごう!」
吉岡敏郎(東京都豊島区)
「たいせつな 樹に ありがとうの 水あげよう」
山野大輔(大阪府堺市)
「東京発 はぐくむ緑 のびゆく未来」
池田克也(埼玉県狭山市)

 

そう、池田はダブル入賞している。

 

〔ポスター原画〕
鎌仲思実(ことみ)(東京都練馬区立開進第三中学校2年)

 

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(講評)
明るい作風で仕上げられており、ポスターにした時の華やかさやインパクトを感じる。子どもらしい雰囲気の中でも、しっかりと育樹が表現されており、未来に向かっていく距離感なども上手に組み込んでいる。大会テーマとの相性もよく、ポスター原画としてふさわしい。
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どれもこれも「ふさわしい」でまとめちゃった。でも東京開催ってこと自体、育樹祭には似つかわしくないイメージやね。

 

そしてさらにその次の年、つまり今年の6月にはこれが活躍するんであろう。

 

愛知県
第70回全国植樹祭 マスコットキャラクター
森ずきんちゃん
盛(もり) 秀雄(青森市)
〔2019年開催予定〕
森ずきんちゃん

 

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・愛知県の[A]の字をモチーフに、愛知県の森に住む、[葉っぱ]を巻いた元気な女の子をイメージし、キャラクター化しました。
・手には、[苗]と[シャベル]を持たせ、大会テーマの「木に託す もり・まち・人の あす・未来」を強調し、表現しました。
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すごいでしょ、[スコップ/シャベル]と[双葉]のバリエーション。発想は東京の丸パクり、じゃなかった完コピ。[aichi]も入ってるし。

 

「大会テーマ・シンボルマーク・ポスター原画専門委員会を設置し、審査を行い決定」したとされているのに、結局「マスコットキャラクター」を制定することとなった。そこは次点も同じ

 

(優秀賞)
トノとカブのすけ
陣条和榮(兵庫県神戸市)
モーリー
落合智江(愛知県名古屋市)
あいばくん
斉藤あむ(東京都目黒区)
愛知植樹祭(優秀賞)

 

有象無象の次点までいちいち取り上げていたらきりがないけど、落合作品なんてただの塩真似です。きっと、シンボルマーク類のキャラクター化という潮流の中で捉えりゃいいんでしょうが、それにしてもなあ。

 

〔大会テーマ〕
「木に託す もり・まち・人の あす・未来」
大井田雄策(東京都大田区)

 

(優秀賞)
「緑で築く、未来の森林(もり)と都市(まち)づくり」
齋藤慶寛(東京都文京区)
「きらめく緑 人・未来」
金田則子(群馬県高崎市)
「響きあう まちと森 活かしあう 人ともの」
濱田典佳(富山県黒部市)

 

〔ポスター原画〕
「ぼくの木」
齋藤悠大(愛知県西尾市立津平小学校2年)

 

このところ、盛の年齢は公表されていない(それは一般的な傾向でもあろうけれども)。しかし2014年3月に京都市が発表した「地域コミュニティ活性化ロゴマーク」の佳作に入った際には59歳とされており(cf. 2018.02.20「未来へと噴き出す血潮:上」)、そこを基準にすれば現在64/65歳ということになる。
原則、「前期高齢者」は65歳〜74歳、「後期高齢者」は75歳〜を指すとされているので、前者にさしかかったところです。ついでに言うと、前回触れた「団塊の世代」つまり1947〜1949年生まれも現在まだ前者に該当してまス。

 

//

 

全国植樹祭と全国育樹祭は、各都道府県と公益社団法人 国土緑化推進機構とが主催している。ということは、同機構はこうした公募の実態を当然知っていることになる。もちろん各都道府県だって、「先催県」「先進事例」についての情報収集にはおさおさ怠りないわけ。
「他所のことだから無関心でしょ」では全くない。逆に「前例に倣っておけば無難でしょ」という態度しか見えてこない。そこが、「こんな公募など意味レスだ」と考える由縁です。

 

ああ、全てが、がんじがらめに絡め取られている気がする・・・

2019年4月 7日 (日)

【加筆編】団塊の世代の執念

(承前)

 

およそ全国植樹祭や全国育樹祭がらみの公募というものは、「大会テーマ」、「シンボルマーク」、「ポスター原画」の3点セットで行われるらしい(ポスターは基本的に児童・生徒による地域コンクールに相乗りする形。シンボルマークは往々にして愛称がつけられ「キャラクター」に変じたりもする)。
だから、来秋行われるこの育樹祭も既に「大会テーマ」は決まってるんですが、調べてみるとこれがまた凄かった。

 

北海道
第44回全国育樹祭 大会テーマ
「つなごう未来へ この木 この森 この緑」
池永一広(大阪府高槻市)
〔2020年開催予定〕

 

(優秀賞)
「「木育」が 育む森と 豊かなココロ」
堀 卓(たく)(福島県いわき市)
「育てよう 豊かな大地に 希望の樹」
村岡孝司(たかし)(兵庫県丹波市)
「樹に触れて 心に芽吹く 希望の木」
大坂梨湖(りこ)(北海道帯広市)

 

池永の名には見覚えがある(村岡一族にももとより斬って捨てた記憶はあるけれど;cf. 2015.04.21「十年に一度の逢瀬:6」)。

 

【2013.12.23「光輝く夢と未来へ:2」】
千葉県市原市
市制施行50周年 記念キャッチフレーズ
「未来へ向けて 夢発信 いちはら」
池永一広
〔2012年9月再選考〕

 

【2016.09.27「法三条 ――盗ル勿レ 騙ル勿レ 偽ル勿レ―― 三ノ巻」】
大分県杵築市
新杵築市誕生10周年 キャッチフレーズ
(優秀作品)「きつき10周年 和と輪でつなぐ 夢未来」
池永一広
〔2014年12月決定〕

 

ううううーー、Shit!!
ところがそれどころじゃないんですねえ。

 

今秋の育樹祭でも!

 

沖縄県
第43回全国育樹祭 大会テーマ
(佳作)「育てよう 大地の緑 地球の未来」
池永一広(大阪府:コピーライター)
〔2019年開催予定〕

 

育樹祭だけじゃなく植樹祭も!

 

長野県
第67回全国植樹祭 大会テーマ
「ひと ゆめ みどり
 信濃から 未来へつなぐ 森づくり」
池永一広(大阪府高槻市)
兵藤怜美(さとみ)(千葉県茂原市)
〔2016年開催〕

 

最優秀作品2点を組み合わせちゃったという珍品っす(つまり、真に「最優秀」に推すに足るものがなかったからだと理解)。残念ながら各原案は公表されてないけど、「未来」の語が池永案由来だったことは間違いないと思う。

 

開催2年前、2014年6月に決定されて11月に発表されている(つまり、組み合わせるのにそれだけ手間暇がかかったからだと理解)。
表彰式に登場した池永は、車椅子姿だった・・・。兵藤も、妙齢の女性かと思いきや白髪頭の男性。

 

森づくりだけじゃなく海づくりも!

 

高知県
第38回全国豊かな海づくり大会 高知家大会 大会テーマ
「森・川・海 かがやく未来へ 水の旅」
池永一広(67歳:大阪府高槻市)
〔2018年開催〕

 

募集が2016年12月〜2017年2月で発表は2017年3月。とゆーことは2019年4月の現時点では69/70歳ということになって、団塊の世代ってことですよね?
調べてみると、「団塊の世代」なる言葉には一応の定義があり、「1947〜1949年生まれ」とされている。つまり現時点69〜72歳ってことでドンピシャリ。この言葉を生んだ堺屋太一も先ほど亡くなりました(1935.07.13〜2019.02.08:作家:元通商産業省官僚:元経済企画庁長官)。四十九日が済んだばかり。

 

スポーツだって!

 

三重県
第76回国民体育大会「三重とこわか国体」 スローガン
「ときめいて人 かがやいて未来」
池永一広(大阪府高槻市:コピーライター)
〔2021年開催予定〕

 

開催の6年も前の2015年に公募されたという。ビリビリきます。マスコットキャラクター(「とこまる」by 渡辺光仰)については【2017.03.10「必殺!海老固め」】をご参照あれかし。

 

何でもござれの八面六臂、とんでもなく大車輪の活躍ぶり。つまりはコトバ界の常連テンプレガイダーということですな(「コピーライター」というよりも)。ボケ防止どころではない、生きるMotivationにすらなっている様子である。
・・・・・・でもぶっちゃけ、心に残るフレーズは何もない(苦)。全てに「未来」が使われているけれども、そんな安売りに真の未来など、ない。「ミネルヴァの梟は黄昏に飛び立つ」の金言は、池永に当てはまるものではないだろう(cf.【その21】)。

 

今回あれこれ調べる中で、いかにもプロのコピーライターらしい作品としてツルの心に刻まれたものは;

 

京都府
第40回全国育樹祭 大会テーマ
(佳作)「森林は ゆっくり未来に なっていく」
新免ヒロキ(38歳:大阪府:コピーライター)
〔2016年開催〕

 

ぐらいしかありませんでした。(これにも「未来」の一語が入っているけど、ツルの耳には全く違う響きに聞こえる、この「未来」は形あるものとして。)

 

こうした持ち回り系イベントにまつわるあれこれを、愚blogでは「ご当地公募」ネタとして扱ってきたわけですが、地域性や個別性を取り込んだ作品はほとんどない、まるでお約束のように。ミスユニバースのベネズエラ代表もスウェーデン代表も日本代表もシェラレオネ代表もみんな同じ顔になっている、みたいな(わかりにくいたとえかしら)。
こうした回り持ち行事の唯一無二性というか一期一会性というか、そうしたものはどのように実現/表現されるのですかね。

 

そしてやはり、公募というものは(学校の課題で出されたような場合は一応別としても)既に価値を失っているのではないかと思う。それが「ご当地公募」の範疇に属するものである限り。

2019年4月 6日 (土)

【加筆編】高齢ガイダーの一徹(山形育樹祭・京都育樹祭・がじゅ丸・北海道育樹祭・農山漁村の宝)

(承前)

 

世間は新元号発表で誠に喧しいことですが(「かまびすしい」と読んでね)、愚blogは構わず独自の路線を歩ませていただきます。

 

前回触れたこれ↓に関連して、一ネタ。

 

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大道はこの2年前、中学1年の時にも、同会の同じ募集で佳作に入賞していた。若きコンテスト荒らしなんでしょう。
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もっとも、本公募のシンボルマーク部門で優秀賞に入った松岡英男がこのところ、ツルが確認し得た限りでも次のように矍鑠たる、もとい赫々たる成果を挙げているのに比べるとまだまだ青いです

 

山形県
第38回全国育樹祭 シンボルマーク
松岡英男(74歳:山形市)
〔2014年開催〕
山形育樹祭

 

-----
(講評)
もみじのような、かわいらしい子どもの[手]の形をしたキャラクターがほのぼのとした雰囲気を醸し出しています。まわりに散りばめられた[鳥]や[花]、[葉っぱ]の形もやわらかく、緑を大切にする気持ちを親しみやすく表現しています。
-----

 

京都府
第40回全国育樹祭 シンボルマーク
(優秀賞)
松岡英男(76歳:山形県:デザイナー)
〔2016年開催〕
京都育樹祭(松岡案)

 

[北山杉]がモチーフなんだろう。しかし突拍子もないツートンカラーの2人の人物は一体いかなることなりや。

 

沖縄県
第43回全国育樹祭 シンボルマーク → マスコットキャラクター
がじゅ丸
松岡英男(山形県:グラフィックデザイナー)
〔2019年開催予定〕
沖縄育樹祭

 

「[ガジュマル]をモチーフに沖縄らしさと植物への愛しさを彷彿させる作品でした」と評されている。確かにガジュマルの樹らしい感じは(なんとなく)出ている。でも沖縄のキャラ/シンボルマークでガジュマルを使ったものなんてたっくさんある気もする・・・ww。さもなくばキジムナーかシーサーね。(発表後に愛称がつけられ、扱いも「キャラクター」に変わっているが、詳細は不明。)

 

北海道
第44回全国育樹祭 シンボルマーク
(優秀賞)
松岡英男(山形市)
〔2020年開催予定〕
北海道育樹祭(松岡案)

 

ううう、そこはかとなく山形版と類似感。しかしこれを手のひらと解釈してはいけない。やすひさセンセに;

 

-----
手の指4本の表現は禁物
身体のご不自由な方への差別を連想する。
-----

 

って叱られちゃいますよ(cf. 2019.01.02「正月から、ちょっとしたホラー。」)。

 

以上、全国育樹祭荒らし。

 

松岡はさらに、2002年に地元山形県で開かれた第53回全国植樹祭のシンボルマークにも採用されていたらしい。泣く子も黙る武蔵野美術大学をお出になってるそうです。
井口やすひさや駒井 瞭や、後出の重田やら梅村やら、他の高齢ガイダーに比べ何かのテンプレートに頼ることもなくコンスタントに応募し入賞し続けているのは立派。

 

でもねー、やっぱり「ご当地公募でボケ防止」的な志の低さは感じてしまう。だってさあ、試しに直近5年の推移をさらってみるとさあ。

 

京都府
第40回全国育樹祭 シンボルマーク
〔2016年開催〕

 

(最優秀賞)
丹羽凛花(17歳:愛知県:学生)

 

(優秀賞)
重田 修(70歳:神奈川県:会社員)(cf. 2019.03.10「永遠の京風テンプレ」)
松岡英男

 

(佳作)
梅村元彦(74歳:愛知県:デザイナー)
石井隆文(65歳:山梨県:自営業)
西田大地(23歳:兵庫県:専門学校生)
小谷紗弥(17歳:京都府:学生)
豊増秀男(84歳:福岡県:無職)

 

 

香川県
第41回全国育樹祭 シンボルマーク
〔2017年開催〕

 

(最優秀賞)
みどりひろ丸
藤田和生(かずき)(香川県高松市)

 

(優秀賞)
梅村元彦(75歳:愛知県春日井市:デザイナー)
東原諄実(19歳:香川県高松市:専門学校穴吹デザインカレッジ グラフィックデザイン学科2年)

 

(佳作)
三巻保征(71歳:新潟県三条市:無職)
深川重一(67歳:大阪府和泉市:グラフィックデザイナー)
奥野英一(65歳:京都市:デザイナー)
宮脇亜弥(29歳:綾歌郡綾川町:専門学校穴吹デザインカレッジ グラフィックデザイン学科2年)
工藤和久(50歳:青森県弘前市:自営業)

 

 

東京都
第42回全国育樹祭 シンボルマーク
〔2018年開催〕

 

(最優秀賞)
盛(もり) 秀雄(青森市)

 

(優秀賞)
当具かおる(三重県名張市)
三巻保征(新潟県三条市)
工藤和久(青森県弘前市)

 

(佳作)
池田克也(埼玉県狭山市)
梅村元彦(愛知県春日井市)
古室英恵(東京都立つばさ総合高等学校1年)
小野由理(東京都立荒川商業高等学校2年)
吉野遥香(東京都立工芸高等学校3年)

 

 

沖縄県
第43回全国育樹祭 シンボルマーク(→ マスコットキャラクター)
〔2019年開催予定〕

 

(最優秀賞)
がじゅ丸
松岡英男

 

(優秀賞)
梅村元彦(愛知県:デザイナー)
宮川さやか(長野県:主婦)
立志哲洋(東京都:無職)

 

(佳作)
村山純一(群馬県:グラフィックデザイナー)
駒井 瞭(大阪府:グラフィックデザイナー)
松永心華(沖縄県:豊見城市立ゆたか小学校6年)
内藤新二郎(大阪府:会社員)
とうままり(沖縄県:インターナショナルデザインアカデミー)

 

 

北海道
第44回全国育樹祭 シンボルマーク
〔2020年開催予定〕

 

(最優秀賞)
塩崎榮一(大阪市)(cf. 前回)

 

(優秀賞)
松岡英男(山形市)
庄司義行(三重県四日市市)
駒井 瞭(大阪府東大阪市)(cf. 2019.03.12「京風テンプレ、もひとつどうどす?」)

 

テンプレに味をしめた名うてのガイダー連がわんさか。そんなところで多く見つかるということからしてまず拒否反応を起こしちゃいます、ツルは。色眼鏡ですかね。

 

制作意図に書かれる内容も、一向にぱっとしない。例えば。

 

農林水産省
ディスカバー農山漁村(むら)の宝 ロゴマーク
松岡英男(75歳:山形市:グラフィックデザイナー)
ディスカバー農山漁村の宝

 

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農山漁村の原風景をモチーフに、知恵と工夫で地域の特色を生かした地域住民の絆、たゆまぬ向上心、やさしい[手]、温かい手づくりで支えるパワーが、[キラリ]と光る「農山漁村(むら)の宝」として輝きを増している様子を表しています。
-----

 

2014年2〜3月に募集され5月に決定されている。てえことは現在79/80歳という計算だ。傘寿にしてお盛んなこと。
しかし、国家政府の行った公募にしてこうだぜ。上っ面な言葉の羅列で、何が一番言いたいのか、何を一番表したかったのか、作者の思いが伝わってこんのだよね。感じ取れるのは公募にかけた執念のみ。

2019年3月31日 (日)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その226:北海道育樹祭)

(承前)

 

昨年12月下旬には、【その224】で取り上げた「なかのん」をはじめ、塩崎作品が各地でいろいろと発表された。年末だからとか、四半期末だからとかで立て込んだところはあったろう。横目でチラ見してたんですが、図柄入りナンバープレートの方にかまけていました。ここらへんでゆるっとイジりを入れてみますか。

 

北海道
第44回全国育樹祭 シンボルマーク
塩崎榮一
北海道育樹祭

 

おっ、出ましたね。

「三大行幸啓」、すなわち
・全国植樹祭
・国民体育大会
・全国豊かな海づくり大会
に次ぐ地位にあるイベントだと思う。

2020年秋に予定されており(開催日未定)、式典は札幌、「お手入れ行事」は苫小牧で行われることになっている。

 

-----
「第44回全国育樹祭」では、平成19年6月24日に、苫小牧市字静川(苫小牧東部地域「苫東・和みの森」)で46年ぶりに開催された「第58回全国植樹祭」において、天皇皇后両陛下がお手植えされたアカエゾマツなどを、皇族殿下にお手入れしていただく「お手入れ行事」ならびに「記念式典」などを行います。
-----

 

ご当地での開催は1987年以来33年ぶりとなるらしい。というより、そんな短いスパンでの開催ととらえるべきかな(47都道府県の回り持ちであることを考えれば)。

 

「皇族殿下」という言い方は、どうやら育樹祭に特有のものみたい。基本的に、春の全国植樹祭(1969年の第20回富山大会までは「国土緑化大会」の名称だった)では天皇・皇后両陛下が、秋の全国育樹祭では皇太子・皇太子妃両殿下が出席して行われるものであり、そうなると、2020年秋の時点で立太子礼は済んでいるのかということになりそうだ。
しかし調べてみるとこの理解も不正確だった。もう間もなく、2019年5月1日に現皇太子徳仁(なるひと)殿下が天皇に即位するのに伴って、第一皇位継承者たる秋篠宮文仁親王殿下を「皇嗣」に立てることになる(「立皇嗣の礼」は約1年後、2020年4月19日に行われる由)。呼称は「秋篠宮皇嗣殿下」だそうな。「皇太子」ではなく「皇嗣」とされる理由は、「天皇の子ではなく弟だから」だろう(従ってその後も「皇太子不在」が続くのだと思う)。いずれにせよ、「皇族殿下」が秋篠宮を想定していることは間違いあるまい。

 

あ、待てよ。となると、そんな先のことよりまず、この春の植樹祭は新天皇が出席するのであろうか。調べてみると、今年の第70回全国植樹祭は6月2日、愛知県で開催される。即位の1ヵ月後です。ご当地では盛り上がるんだろうなあ。そして秋には第43回全国育樹祭@沖縄県、さらに翌2020年の春の第71回全国植樹祭@島根県、秋の第44回全国育樹祭@北海道と続いていく。
これにさらに夏の東京五輪が絡んでくるわけです。北海道の育樹祭はそのすぐ後、日本国民がなべて腑抜けているであろう時点の挙行となるのネ。

 

で、デザインの方は例によって既視感満点。北海道の[地形]に[森林]+[双葉]、[スコップ]を持って、[三色水滴飾り]を盛って。
つまり;

 

【その52】
茨城県
第56回全国植樹祭 シンボルマーク
塩崎栄一
〔2004年11月頃発表・2005年6月開催〕
茨城植樹祭

 

【その22】
神奈川県横浜市
第20回全国「みどりの愛護」のつどい シンボルマーク
(優秀賞)
塩崎アユミ
〔2008年11〜12月募集〕
全国「みどりの愛護」のつどい

 

【その22】
滋賀県
琵琶湖森林づくりパートナー シンボルマーク
塩崎エイイチ
〔2009年12月発表〕
琵琶湖森林づくりパートナー

 

【その22】
長野県木曽郡木曽町
木曽町環境協議会
エコネットきそ
イメージキャラクター
塩田アユミ/塩崎アユミ
〔2011年4月発表〕
エコネットきそ

 

【その200】
兵庫県宍粟市
森ナビしそう
シンボルマーク
塩崎歩美
〔2017年1月発表〕
森ナビしそう

 

もういい加減見飽きたよ、こんなもん。
脈々と続くテンプレの系譜、やはり15年間何ら変わってない。([三色水滴飾り]の方はもうめんどくさいから再掲するのをやめときます。)

 

(優秀賞)
松岡英男(山形市)
庄司義行(三重県四日市市)
駒井 瞭(大阪府東大阪市)(cf. 2019.03.12「京風テンプレ、もひとつどうどす?」)

 

ちょっと昔めのガイダーが居並びました(大伏線①)。

 

なお、このイベントのポスター原画として公募されたものは次のとおり。

 

「希望をこめて 〜緑の光〜」
大道ひな(北海道深川市立深川中学校3年)

 

正確にはこれは、「深川市を緑にする会」(事務局:深川市建設水道部都市建設課計画係)が同市内の小中高生を対象に行った平成30年度「緑化に関する作品募集」で最高位の優秀賞を獲た作品で、これがその後全道の小中高生による「緑化活動啓発作品コンクール」で最優秀賞に選出され、全国育樹祭ポスターの原画となったもの。藁しべ長者系です
なお、大道はこの2年前、中学1年の時にも、同会の同じ募集で佳作に入賞していた。若きコンテスト荒らしなんでしょう。(大伏線②)

2019年3月30日 (土)

【加筆編】エビフライ、テンプ○風(愛夢ちゃん)

今度は、十二支が一巡りするほど昔々のお話なんですが。

 

愛知県
第16回全国ボランティアフェスティバルあいち・なごや
マスコットキャラクター
 ↓
愛知県社会福祉協議会ボランティアセンター
マスコットキャラクター
愛夢ちゃん
久和かなこ(福岡市)
(愛称)三井栄子(愛知県知多郡武豊町)ほか7名
愛夢ちゃん(当初版)愛夢ちゃん(最終版)

 

当初、2007年9月に名古屋市で開催される全国イベントに向けて作られたキャラで、こう紹介されていた。

 

-----
愛知の頭文字[A]をモチーフに、手を広げ助け合う姿を表しているキャラクターです。
名古屋名物[エビフライ]の形をした帽子を被り、赤く輝く太陽の下、心を一つに躍動する様子を表しています。
-----

 

もとは赤丸が付属していたものかもしれないけど、わかりません。
そしてソレは、本当は名古屋の名物なわけではない。そんなわけがない。単に、名古屋人の好物というだけであろう。

 

♪エビフラ〜〜イが お好きでしょ
 もう少〜〜し つくりましょ
 ありふれ〜〜た カタチでしょ
 それで いいの キャラは

 

♪エビフラ〜〜イが お好きでしょ
 このキャラ〜〜が 似合うでしょ
 あなたは〜〜 忘れたでしょ
 昔 出した ことも

 

認知症進行中、だけど食欲旺盛にして揚げ物好き、なプロファイリング。
何のことやら。

 

イベント後に肩書(と所属?)が微妙に変えられ、[地名]表示も削られた際にも、名古屋人好物の頭の揚げ物はそのまま残った。

 

名古屋を馬鹿にしている?(ツルはタモリと同じ高校を出ている。)
いーーーえ。

 

イベント当時のプロフィールは次のとおり。

 

-----
生年月日 2006.10.9

 

出生地 ボラン星雲ティアラ星

 

身長 180cm

 

体重 180kg

 

顔周 400cm

 

性別 不明

 

特徴 秒速1mで走り、何故か日本語を話す。
-----

 

それが今ではこう変化している。

 

-----
名前
愛夢ちゃん

 

生年月日
平成18年10月9日

 

出身地
ボラン星雲ティアラ星

 

年齢
12歳(見た目は歳をとらないらしい)

 

性別
男の子

 

言語
あいむ語(○○だむ!)

 

身長
18cm(イベントなどでみんなに会いに行くときは大きくなる)

 

性格
おっとりしている。目立つのも大好き!!

 

趣味
ダンス(踊るの大好き!)

 

好きな食べ物
エビフライ(地球に来たときに初めて食べたもの。あまりのおいしさに感動し、それからずっと頭にのせている)

 

好きな言葉
「愛を知り 夢を育む ボランティア」

 

家族構成
パパ、ママ、おじいちゃん、おばあちゃん

 

お家
愛知県社協ボランティアセンター

 

地球デビュー
第16回全国ボランティアフェスティバルあいち・なごや(平成19年9月22日・23日)
-----

 

作り込みが詳しくなって肉付けがされたというより、何やら世間ずれしてクドくなった印象で、好感は持てない。エビフライ愛をここまで採り入れたのもまた名古屋人自身なわけでしょきっと。でもそれが愛知県全体に妥当するのかどうか、ツルにはわかりませんが。
なお、ティアラ星生命体では出生・成長後に性の分化ないしは転換が起こることが知られている(偽)。あたかも一部の魚類のようである(真)。

 

「好きな言葉」で挙げられているのは、無論、ボランティアフェスティバルのメインテーマ(by 山口昌之:愛知県豊田市)。つまりはこれがキャラクター愛称の由来ともなったわけです。

 

まー、そんなこんなのコザコザより、パッと見の印象はですねえ。

 

≪あ、また井口やすひさのテンプレワークだ!!・・・・・・うん?ん?? (・_- )?≫

 

そう感じた人は少なくないはず。作者の久和がやすひさ作品を意識していたのは間違いないと思う。でも、両手が異常に大きくて、バランスの悪さが目立つんだよねえ。じっと見ていると、ひどく妙なフォルムに感じられてきました。

 

【2016.05.19「公募ガイダーの甘えと傲り:起」】
香川県坂出市
坂出市人権啓発マスコットマーク
じんけん愛坊
井口やすひさ
(愛称)松下 彰
〔2007年9月頃決定〕
じんけん愛坊2

 

【2016.05.20「公募ガイダーの甘えと傲り:承」】
東京都
東京都シルバー人材センター連合
イメージキャラクター
シルバーくん
井口やすひさ
〔2007年7月以前決定〕
シルバーくん

 

手が大きめのものでもこのくらいだもん。こなれの悪さって、そういうことネ。(別にやすひさキャラがこなれがいいと言ってるのじゃありませんよ。)

 

-----
ウイスキーが、お好きでしょ
 作詞:田口 俊
 作曲:杉 真理
 編曲:斎藤 毅
 歌: SAYURI
 (1991.02.21リリース)

 

ウイスキーが お好きでしょ
もう少し しゃべりましょ
ありふれた 話でしょ
それで いいの 今は

 

気まぐれな 星占いが
ふたりを めぐり逢わせ
消えた恋 とじこめた
瓶を あけさせたの

 

ウイスキーが お好きでしょ
この店が 似合うでしょ
あなたは 忘れたでしょ
愛し あった ことも

 

〔refrain〕

-----

2019年3月29日 (金)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その223 :くだまる):弐

(承前)

すでに旧聞に属しますが、2019.03.20 14:21、例の「選挙」の開票結果が出たようです。

20190320kudamatsucitycharaelection
ほぼリアルタイムで、Facebookの『下松市長の「くだまつ日記」』に早速掲載された。
候補番号2が圧倒的トップ当選ってことは、この塩キャラ↓に決まったってことやね。

山口県下松市
下松市公式マスコットキャラクター
くだまる
福添(ふくぞえ)歩美(43歳:グラフィックデザイナー)
くだまる(歩美案)

 

つまりはこういうことである。

Kudamalelectionbulettin

・有権者数:3,202名
・投票総数:3,193票(投票率:99.7%)
・有効投票数:3,188票

1位 1,806票
候補番号2(No.592)
くだまる
福添歩美(43歳:大阪市:グラフィックデザイナー)

2位 781票
候補番号1(No.756)
下松コン → くだまる
玉城妃奈(たまき ひな)(20歳:埼玉県鴻巣市:学生)

3位 601票
候補番号3(No.66)
くだまる
高柳順子(47歳:静岡県三島市:グラフィックデザイナー)

しかし、小学生が投票し、中学生が開票事務に当たった本選挙にも、不透明な動きがなしとはしない。
実は、同市サイトに掲載された『「下松市公式マスコットキャラクター」最終候補作品』というPDFファイルが途中で差し替えられていて。

Kudamalcandidates1
 ↓
Kudamalcandidates2

・各作者の年齢が「○代」から確定数値の記載とされたこと(「H31.1.27(審査委員会開催日)現在」との注書きまである!)
・玉城作品のみ愛称が変えられたこと(誰のが改称されたんだろうと思ってたんだよね、「応募作に付けられた名前を参考に」候補名を統一したというのは)

などが判明します。

さらに、開票結果が発表されて数日経ってから(日付は不明)PDFは再度差し替えとなり、これまで公表されていなかった分を含めて各賞がしゃらっと掲載されていた。2度の差し替え!!

・最優秀賞(1点)
Kudamalresults1af
・優秀賞(2点)
Kudamalresults2tamakitakayanagi
・奨励賞(5点) ※うち1点は辞退
・審査委員特別賞(11点)
・市長奨励賞(14点)

「辞退」というのは、最優秀賞や優秀賞に入った作者の重複入賞に伴うものであったかもしれないし、あるいはまた類似問題が生じたのかもしれないが、いずれも推測の域を出ない。
愚blogで取り上げてきた公募ガイダーで言うと、他には審査委員特別賞に里見節子の名前が見える程度である(しっかしこのガイダーも、どの作品を見ても似たり寄ったりだよなあ表情がっかりダッシュ)。
しかし一番びっくりするのは、高柳の年齢が再び修正されていること。

40代 → 47歳 → 45歳

単なるミスだったのだろうか、それとも・・・表情ほっ表情ほっ

記載内容をより適切・正確なものに修正すること自体は、特に×がつくことだとは思わない。問題なのは、これらをだまてんでやったことです。そうしたやり方は昔からあるけど(いずれまた取り上げるつもり)、足跡は残しておくべきだと思う。
実害はない?∵投票行動に影響はない?(初回の差し替えがいつ行われたかは定かでないけど、前にこのネタを取り上げた2月中旬以降であることは間違いないと思う。一方、投票が市内全8小学校で持ち回り実施されたのは3月5日までである。)
いいえ、そんなもんじゃないんだよ、Complianceちうものは。

下松中学校の2年生諸君、よく考えたまえ。
以上の経緯は大人の事情で行われたものであって、君たちの責めに任ずるところではないと思うかもしれない。しかし、大なり小なり関わった者には注視の目が向けられる、それが社会というものだ。本件では特に、「誰が差し替えを指示したのか」という検証の対象に、開票の重責を担った君たちも含まれることになるのだから。

以上。

2019年3月28日 (木)

【覚え書き】黒五輪、黒歴史

(承前)

先月気になったニュースからもう1点。

-----
(2019.03.15 09:12 朝日新聞)

2020年東京五輪・パラリンピック招致に絡む買収疑惑で、仏司法当局の捜査対象になっている日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)の退任が避けられない状況になっていることが複数の関係者への取材で明らかになった。疑惑を発端に、竹田氏の資質を問う声が大会組織委員会やJOCの関係者らから高まっていた。
竹田氏は01年に会長に就任し、現在10期目。13年9月には、20年大会招致委員会の理事長として招致に成功した。現在は大会組織委の副会長も務める。JOC会長としては6月に改選期を迎えるが、当初は「東京五輪までは竹田体制で」と続投が既定路線だった。
だが、疑惑報道を受けて開いた1月の記者会見で、自らの主張を述べる一方で質問を受けず、7分間で席を立った。この姿勢が世論の反発を招いた。大会組織委関係者らからは「東京大会のイメージを損なう」などと続投を疑問視する声が強まった。
海外出張を取りやめるなど、職務にも支障が出始めた。竹田氏は3月上旬、自ら副会長を務めるアジア・オリンピック評議会がバンコクで開いた総会を欠席した。国内では仏当局の捜査権は及ばないが、国外では身柄拘束を請求される可能性があるためとみられる。関係者によると、国際オリンピック委員会(IOC)からも、竹田氏に対して早期の退任を求める動きが出ていたという。
また、JOCが竹田氏続投を前提に進めていた「選任時70歳未満」の役員定年規定の変更や会長在任期間の長さは、スポーツ庁が策定を進める競技団体の新たな運営指針「ガバナンス(組織統治)コード」に反するとして批判を招いた。
これらの状況を受け、12日のJOC常務理事会では、竹田氏の続投に異議を唱える意見が出ていた。一方で、竹田氏に近い幹部は15日、「追い詰められているという状況ではない。これは竹田さんの心の中の問題」と話した。
買収疑惑を巡っては、仏当局が昨年12月、「東京招致が決まった13年に180万ユーロ(約2億3千万円)の贈賄に関わった疑いがある」として竹田氏をパリで事情聴取したことが今年1月に判明。竹田氏を容疑者として本格捜査に乗り出した。竹田氏は2億3千万円について「シンガポールのコンサルタント会社に支払った適切な対価」と主張しているが、この金が開催都市決定の投票権を持つIOC委員の買収工作に使われた嫌疑がかけられている。
-----

竹田は結局、3月19日にJOC会長を6月末の任期満了で退任することを発表した。

うーん表情考え中。竹田の肩を持つつもりは全くないけれど、贈賄工作のことはずいぶん前から取り沙汰されていたじゃないか。(cf. 2016.06.19「パロディの不在 下」)

それに、「記者会見を質疑応答も行わずに7分で終了した」ことなんて、「世論の反発を招いた」というより「マスコミの反発を招いた」だけのことじゃないかね、所詮。

究極、もしこの180万ユーロがなかったら東京五輪は到底実現するものではなかったとして、それでもいい、渇すれども盗泉の水を飲まずだと力強く言い切れる日本人はどれほどいますかね。

五輪には日本に来てほしい、でも不正なんてイヤ。マスメディアを含めたそんな「常識」ないしは「良識」こそ、疑ってかかるべき問題ではないだろうか。

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