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2009年2月25日 (水)

後後後後 家紋夜話

家紋の展開にはまた、白黒を反転させることもしばしば行われました。

「陰桔梗(かげききょう)」も、秋の七草「桔梗」紋を反転させて表した一つ。
陰桔梗

近年直木賞を受けた連作小説集「蔭桔梗」も、この紋の名から取られています。
作者の泡坂妻夫は、本格推理小説作家(「乱れからくり」で日本推理作家協会賞も!)でもあり、マジシャンでもあり、かつ本職は着物に家紋を入れる「紋章上絵(うわえ)師」(@_@)という、存在自体がもうとんでもなくトリッキィなお方。筆名も本名の厚川昌男のアナグラムときたひにゃもー絶句。ついこないだ2月3日に亡くなったと知ってなおさら絶句・・・

「陰八重桔梗」になると、菊の花と見紛うほど。桔梗の姿はほとんど消え去り、言われなければまず気づかない。重ねたり増やしたりしてるうちに、思いもかけぬ新しい形が現れてくる不思議。見つけた職人はさぞ得意だったろう。
陰八重桔梗

陰陽二形を並べた「陰陽(いんよう)桔梗」も印象的。二つの上下位置が違うから、これは比翼紋とは言わないのかな。
陰陽桔梗

何かを加えるだけじゃなく、省いていく方法もありました。「光琳爪型桔梗」のおぼろな美しさ(でもニッコリ!)や「結び桔梗」の洒脱もいいですなぁ、はー。
光琳爪型桔梗

結び桔梗

「光琳○○」という一群は言うまでもなく尾形光琳の筆致を採り入れたもの、省略を究めて生まれた紋。

省く、というのとはちょっと違うけど、意表を衝いて主体を思いっきり小さく描いた「糸輪に豆桔梗」なんてのもあるんだよね。
糸輪に豆桔梗

To be Continued...

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