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2009年3月 7日 (土)

続 回答乱麻 家紋夜話

(承前)
いよいよ佳境に入ってきました。

(4)
籠目釜敷

[T氏説]
提灯?(鍋敷きにも見える(^o^))
[Y氏説]
花瓶!?

→こちらは「籠目(かごめ)釜敷」と呼ばれてるす。釜敷ってアンタ、つまりゃ鍋敷だよ!美は日常に、否、厨房に潜めり。

「輪違い」紋か「金輪(かなわ)」紋の一種かとも思えますが、通常「釜敷」紋に分類されています。個人的に好きな紋。
「六釜敷」なんかもあるけど、この「籠目釜敷」だけが突出してる気がする。
六釜敷

7つの大きな輪と、1つの小さな輪だけであんなに美しいカタチを作っちゃうなんて驚嘆。
イスラーム的な、反復し執着する美って感じですね。

(5)
五つ琴柱

[T氏説]
箏の柱(糸もちあげるやつ)?
[Y氏説]
音叉!?

→T氏説大当たりィ〜。
Y氏説も惜しかった。
「五つ琴柱(ことじ)」、これも、植物紋と見紛う美しい形。
琴柱とはつまり琴につけて音階を調整するフレット。真ん中に小さ〜く見えてるのは琴糸をセットする溝、雄しべじゃなかったのどす。
丸に琴柱

さてしんがりは例のアレ。

(6)
細輪に括り猿

[T氏説]
う〜ん・・・
亀かテントウムシくらいしか思いつかん!
[Y氏説]
胎児!?

→「細輪に括(くく)り猿」!サルよサル、これが!え〜〜って思うだろ最初は。極度に抽象化・単純化されていて、言われる前は絶対サルだなんて思わない。だのに言われた途端にちゃんとサルに見えてくる!完成度高いってことだよね。ほんとに秀逸だと思う。(褒め過ぎ?)
Y氏説の大胆な発想にもたまげたけど、大変惜しかったんです。

括り猿とは、各地に伝わる厄除けだか願掛けだかの布&綿で作った飾り物。厄が「去る」とか煩悩を「括る」わけですな。名前も「身代り猿」とか「猿っ子」とかいろいろ(もっとヤバい名前のもあるけど)。
京都の八坂庚申堂(こうしんどう)の「くくり猿」あたりが有名かな。「庚申」は訓読みなら十干十二支で「かのえ さる(金の兄 猿)」ですね。
くくり猿

「この紋を目にして以来、創作意欲がまるで湧かない」と言った人もあるそうで。それだけ衝撃を受けたということでしょう、むべなるかな。

猿紋はさすがに珍しいらしくて括り猿系だけ。「猿面」紋なんてのはありそうで無い。

歌舞伎役者、沢瀉屋市川猿之助(えんのすけ)丈の定紋が「三つ括り猿」、これはきっと猿つながりだね。
三つ括り猿

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