延々々 家紋夜話
(承前)
わかった。つまりは「自分で描こうと思わないから」なんだ。「職人のちょっとした筆加減で出来不出来が大きく左右されてしまう紋、に畏れを抱くから」と言ってもいい。好悪というより敬遠という話。
で、第三弾。器物紋になって、遊び心はとどまるところなく。
「鈴桐」は遊んでますねー。ビミョーにヒンズー系入ってる気もするし。鈴紋には「立ち神楽鈴」という秀麗なのもあるんだけど。
「玉桐」は則ち宝珠也、火焔の花つきにて候。そんなもん桐に見立ててどうすんでしょ。
「熨斗桐」も、熨斗紋が個人的に好きなので登場。「束ね熨斗」タイプはやっぱ華やかですな。
次のは何かわかります?多分わからないだろうけど。答えは末尾に。
その次は「丸に豆蔵(まめぞう)桐」。豆蔵というのは「やじろべえ」のこと。そんな紋があるのも驚きだし、それをさらに桐に見立てちゃうのもすごい。そんな需要があったのかねえ。もう手がつけられません、でも楽しいから許す。
しっかし上には上があった。「巴の字桐」。はぁ?なんも言えねー。ふざけてるんでしょ?!
四番目の判じ物の答えは「羽根桐」でした。
え?どこが羽根?でしょ。笹紋と思った人が多かったはず。これ、羽子板の衝羽根(つくばね)のことなんですね。
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