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2009年8月21日 (金)

ガマの穂も

この数日でだいぶ色づいてきました。昨朝ベランダで撮った画像です。たった1個ついた実なんですけどね。
色づいてきました

画像じゃちょっと茶色が強く出ちゃってるかもしれません、実際にはまだ結構緑っぽいんだけど。どこまでが蕾でどこからが花でどこからが実なのかようとわからん、という意味ではイランイランと似てるかも(^o^)

ここでガマの蘊蓄一つ。

ガマは因幡の白兎のお話に出てくる植物ですよね。けどこれ、原典の古事記では、一般に知られている(と思う)のとちょっとだけ違う筋立てになってるんです。

白兎は、鰐(鮫のことだと言われてますな)の群れに対し、何匹いるか数えてやると謀って列に並ばせ、その背を伝って対岸だか島だかに渡ろうとしますが失敗し、怒った鰐たちの報復を受け赤裸に剥かれます。ここに通りかかった大国主命が教える癒し方というのは、「ガマの花粉をつけること」なんですよ。
(詳しくはこの前に、大国主の五十人(?)の兄たちに嘘を教えられ、海水に浸かって傷がひどくなるという件もあるのですが。ここでも「昔話末っ子善人論」が幅を利かしてます\(^-^)/)

このお話を知ってるの自体アラフォー世代以上かもしれないけど、たいてい、「ガマの穂の上に寝転ぶこと」あたりで覚えてる人が多いハズ。けど、そのくだりは原典にはないの。意外(て思ったのは僕だけかな・・・)。

これは、この神話を題材にした昔の童謡(あー、ツルも歌えませんよ)の歌詞が、「♪蒲の穂綿にくるまって」と置き換えられているからだと思うんですね。歌の力は偉大強大。

一般にガマの穂として知られるあのソーセージは雌花で、雄花はその上にやはり穂状になってつきます、目立たないけど。いずれももちろん花弁はナシ。
この雄花につく花粉は傷薬として用いられ、漢方では「蒲黄/ホオウ」と呼ばれるんだそうな。心優しい大国主はこれを教えてやったわけだ。

ちなみに大国主命は、多くの別名を持つ(ということは説話も多い)神様なんだけど、後に仏教伝来に伴って持ち込まれたインド土着信仰と褶合し、「大黒天」すなわち七福神の「大黒」となります。「大国」≒「大黒」なのかな??

同じく七福神の「恵比寿」のルーツが、古事記の「国生み」のお話で、伊耶那岐・伊耶那美の第一子として身体に障害を持って生まれてくる「蛭子/ひるこ」なる純国産の神であるのと対照的。「蛭子」も「えびす」って読まれるもんね。某マンガ家のように。

おっと脱線。
一方、「蒲の穂綿」とは何なのかっていうと、こちらは雌花の方。あのソーセージ、中には白い綿毛が詰まってて、秋冬になるとポフと弾けて飛び出すんです。よく熟して乾いたものは、茂みを通っただけでポフポフポフ!と炸裂するらしいので綿花よりむしろ面白げ、今からわくわく(だから買ったってとこも否めません)。
実際にこれは、アオイ科植物のワタ(漢字で書けば、きへんの棉)から取った綿(つまり木綿)や、カイコの繭から取った綿(「真綿」とはこれのことです)の代用としてフトンに詰めたりしたようです、あ、ほぐしてね。「蒲団」の字もここから来ているのだ。

だから童謡でも「蒲の穂綿にくるまって」と歌われたんでしょうね。そりゃ、ガマと言えばなんといってもやっぱあのソーセージのイメージだろよ。花粉じゃちょっとねぇ。

前に家紋夜話の中で触れた気がするけど、ハスとかスイレン、コウホネやオモダカあたりを含めた和モノの水辺の植物、今後人気が上昇すると思うっすよマジ。おお、ヒシも捨て難い・・・

そんなこんなを書いてたら、海彦山彦のお話を知ってるかって話題で内モンゴルで盛り上がったのを思い出しました(^^)

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