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2010年11月13日 (土)

似て非なるもの - シシャモ vs カラフトシシャモ

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本物のシシャモはわずかに北海道で獲れるのみでほとんど市場には出てこない。でもこちらの方がほんとは食味佳良なりとか。
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本当に驚いた。シシャモのことを書き上げたばかりのまさに昨夜、送られてきたんです、実物が。もちろんほんとのシシャモの方!全くの偶然、なんという符合。

 

送って下さったのは札幌在住の女性歯科医M・Hさん、愛称ふくろう先生の母上。ツルがこの春先に中国内モンゴルの砂漠緑化ツアーでご一緒した方。

 

話は15年前まで遡ります・・・
1995年夏、ツルは初めて緑化ツアーに参加した。その時同じツアーメンバーだった女性、N・Kさんがその後青年海外協力隊に入りミクロネシアのコスラエ島に赴任。
ツルがダイビングを兼ねてコスラエを訪ねた時、初ダイブでたまたまバディを組んで一緒に潜ったのが、同じく協力隊員として滞在していたふくろう先生。
彼女たちの帰国後も交流は続き、<下丸子の宴>にも参加してもらったりしているというわけ。今はそれぞれハワイと札幌に住んでらっしゃいます。
で、この春にツルは何度目かの内モンゴル行きを計画してたんですが、これまた偶然、札幌のふくろう先生と連絡を取った際、ひょんなことから彼女のお母さんと甥っ子さんが同じツアーに参加することになった次第。大変楽しい時を過ごさせていただきました。
で、例によって砂漠の砂を密かに持ち帰ったツルは、都内の砂時計職人さんに作らせた砂時計を母上にお送りし、そのお礼として北海道の珍味が届いた次第(やれやれやっと行き着いた)。
思えばつくづく不思議なご縁ですなあ。

 

届いたのは、ししゃもの目刺と、衣をつけたフライ用の2種類あとは焼いたり揚げたりするばかり。

 

お店のチラシが入っていて、これがなかなかシシャモ愛に満ち溢れている。曰く;

 

『世界で唯一、北海道太平洋沿岸の一部でしか獲れない稀少品。幻の魚「本物のししゃも」を是非ご賞味下さい。』

 

『本ししゃもの漁期は1年間のうちで10月〜11月半ばくらいまでです。この期間中は、ししゃもの魚体が刻々と変化して、毎回同じ具合の魚はありません。
漁が初期の頃の魚体は白っぽい色で、卵は少ないですが身に脂がのっています。漁が後半に入ると色が濃くなってきて赤みをおび、オスには黒い模様が入るようになります。メスは卵をたくさん抱いていますが、脂はぬけてさっぱりとした味わいとなります。』

 

『メス 子持ちししゃも
川にのぼる直前の旬のししゃもは、卵が大きくなり、子持ちししゃもとして珍重されています。

 

オス
身に脂ののったオスは、メスとはひと味違ったコクのある美味しさです。』

 

『柳葉魚の季節には、商店の軒先に目刺しにした何十連もの柳葉魚すだれが寒風に揺れています。これが、秋から冬にかけてのむかわ町の風物詩「柳葉魚のすだれ干し」です。』

 

『かつてアイヌの人々に「神がくれた魚」として尊ばれた柳葉魚は、平成7年7月にむかわ町の町魚に制定されました。』

 

『こちらの代用品は当店では一切取り扱っておりません。

 

ししゃも代用品
英名:カペリン(Capelin)
和名:カラフトししゃも
ノルウェー、アイスランド、カナダ北東岸などに分布している。青、銀色をおびて川に遡らないキュウリウオ科の魚。脂肪っ気がなく、柔らかな口当たりと香りがない。』

 

ついつい長くなりましたが、どうよ。熱いではないか!!もう付け加えることはなんにもありませんって感じ、うははは。

 

シシャモを柳葉魚と書くのは、アイヌ伝説に曰く、飢饉の際人々の祈りに応じて梟の女神が柳の葉を鵡川に流したところ、葉っぱはシシャモに変じて民を飢えから救ったのだと。「スス」=柳、「ハム」=葉から「シシャモ」になったんだとか。

 

アレ?似たような話、どこかで聞いたことがあるぞ。
九州のエツだ。30cmほどにもなるカタクチイワシ科の魚。普段は有明海に住み、初夏に産卵のため筑後川を遡上するところを漁獲する、ってなんだかこれまたシロウオやシラウオやシシャモと似てるじゃん。

 

こちらの伝説では、筑後川の渡しでみすぼらしい旅の僧侶が船頭への礼として葦の葉を流したところエツに変じたとなっており、僧侶は実は弘法大師空海だったとの謂われである。

 

実はエツにはもう一つ、徐福伝説にまつわるものもあるんです。秦の始皇帝の命により不老不死の霊薬を探しに来た方士徐福が、筑後川の川岸に上陸した際に生い茂る葦を掻き払ったところ、葉の片側が水面に落ちてこの魚になったというもの。
このお話は念が入っていて、以来この地に生える葦は「片葉の葦」となったと。
筑後川は下流で福岡県と佐賀県をまたいで流れているのだけれど、徐福バージョンはどうやら佐賀側に伝わっている様子。佐賀県って徐福伝説多いんです。
 
 
さあ、せっかくのtrueししゃも、明日おいしくいただきましょう。

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