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2010年12月

2010年12月31日 (金)

2011年の年賀状

いやー、やれやれ今年もやっとかっとで完成しました・・・今どきプリントゴッコですけんね。

元日には間に合わないなー許して。

2011年の年賀状

2010年12月 5日 (日)

シルヴァスタイン:おおきな木 その4

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The Giving Treeは、企画物としていろんなEditionが出ている。
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・企画物は英語版ばかりじゃなかった。篠崎書林からはこんなのも出てたんですね。英語版+和訳版+仏訳版の3点ボックスセット。これも激レア、萌え〜(いえいえ、持ってませんよ)↓

英・和・仏! 少しずつ色が異なります

この黄緑色の表紙、ひょっとしたら各国版でわざと少しずつ色を違えてあるのかもしれないね。

・ここで敢えて、村上訳の訳者あとがきを読んでみよう。

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(前略)あなたが何歳であれ、できたら何度も何度もこのお話を読み返していただきたいと思います。一度ですんなりと理解し、納得する必要はありません。よくわからなくても、つまらなくても、反撥を感じても、腑に落ちなくてもやもやとしたものがあとに残っても、悲しすぎる、つらすぎると感じても、腹が立っても、とにかく何度も読み返してみて下さい。これまで半世紀近くにわたって、みんながそんな風にこの本を読み継いできたのです。きっと何かがあなたの心に残るはずです。あるいはあとに残るのは木の葉のそよぎだけかもしれません。でもそれだってかまわないのです。(後略)
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う〜〜ん・・・。なんかすごくイイことを書いているようでいて、でもその実なんにも書かれていない。この本について昔から言われてきたことをそのままなぞっただけという気がする。正直、食い足りません。イメージだけで書いちゃったんじゃないでしょか、この人、て感じ。
このあとがき、日付が2010年5月となっている。ふと思いついて調べてみたら、彼の最新刊「1Q84 Book 3」の刊行が2010年4月。大作の後の息抜きに軽めのものをちょっと手がけてみた・・・というのは穿ち過ぎかしらん。

・村上春樹はもともとアメリカ文学に影響を受けた作家であって、翻訳家としての顔も持っている。
有名どころで言えば;

キャッチャー・イン・ザ・ライ(2003年)(旧訳題:ライ麦畑でつかまえて)
 ジェローム・D・サリンジャー

グレート・ギャツビー(2006年)(旧訳題:華麗なるギャツビー)
 スコット・フィッツジェラルド

ロング・グッドバイ(2007年)(旧訳題:長いお別れ)
 レイモンド・チャンドラー

ティファニーで朝食を(2008年)
 トルーマン・カポーティ

など。この辺りはいずれも、すでに評価の定まった作品の新訳・改訳に当たったものですね。さすがに超人気作家。

ジョン・アーヴィングの処女作「熊を放つ」の訳(1986年)もずいぶん話題になりました。アーヴィングは映画「ガープの世界」や「ホテル・ニューハンプシャー」の原作者です。

・評価の定まった作品の新訳という意味では、おおきな木も同様と言える。ちなみに本書あとがきには;

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長く読み続けられた本なので、混乱を避けるために「おおきな木」という元の題はそのまま使わせていただきました。
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とも書かれていて、上記の各書から推測すると、ほんとは原題のままとしたかったのかもしれませんね。「The Giving Tree」という英語は極めて翻訳の難しい題名だと思うけれども。だから、各国語でさまざまな訳出がなされているようです。

・絵本の翻訳は他にもやっていて、クリス・ヴァン・オールズバーグの作品の訳はほぼ村上の専売特許状態。オールズバーグというのは、映画「ジュマンジ」の原作絵本の作者(ただしこの翻訳は別の人)、そしてツル的には、世に数多あるAlphabet Bookの最高峰(と言い切っちゃう)、「THE Z WAS ZAPPED」(未訳)の作者。

細密な鉛筆画のタッチも素晴らしい

この本がそんじょそこらのABC絵本と全く異なるのは、それぞれのアルファベットが遭遇する危難、災厄という内容になっていること!
「The A was in Abalanche」から「And the Z was finally Zapped」までの全26幕、見開きごとにモノクロームのスリリングな舞台が展開します。ちなみにAbalancheとは雪崩のこと、Zapとは急な一撃ってほどの意味。もー、coolの極み!この本ばかりは誰にも翻訳不可能でしょう・・・(?)てか、翻訳しても意味ないし。

おっと脱線。以上の翻訳の仕事は概して高い評価を得てるわけです。
でもね、結局、The Giving Treeに限って言えば、この新版が村上春樹の訳である必然性はどうしても感じられないんです、現時点、ツルには。

To be Continued, Again...

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