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2011年1月 9日 (日)

シルヴァスタイン:おおきな木 その7

・各国語版、調べてみたら出てくる出てくる。
北欧系だと、オランダ語版で「De gulle boom」、フィンランド語版で「Antelias Puu」など。

オランダ語版 フィンランド語版

「Helde puu」になるともうよくわからんっす・・・スウェーデン語かノルウェー語あたりなんでしょうかねえ。

スウェーデン語?ノルウェー語?

もっと珍しいところではヘブライ語版なんてのまで(@_@)誰が読めるっちゅうねん!

ヘブライ語版

・やや細部にわたるけど、村上訳には1ヵ所明らかに変な(とツルには感じられる)日本語表現がある。

原文
『And the boy grew older.
And the tree was often alone.』

本田訳
『ちびっこは すこし おとなになり
きは たいてい ひとりぼっち。』

村上訳
『少年はだんだんおおきくなっていきます。
木がひとりぼっちになることがおおくなります。』

わかります?2ページ分をまとめて出したのでちょっとわかりにくいかもですが・・・
「木が」じゃないでしょ普通。こういう場合、「木は」でしょうが。なんでこんなとこに妙に拘ったのかね
実際にはこの1センテンスのみが1ページに記されているので、村上訳の表現はかなり違和感を持ちました。
ここでも本田訳の日本語の磨き具合は光っているように思えます。

・ネット上の読者レビューを読んでいて一つ気になったのが、「たろうとはなこ」問題。
詳細は措きますが、原版(の画の中)には「M.E. & T.」、「M.E. & Y.L.」という言葉が出てくるところがあって、「M.E.」が「me」を、「T.」が「tree」を、「Y.L.」が「young lady」を意味していることは容易に想像がつく。
本田訳ではこれらが「たろう と き」、「たろう と はなこ」と日本語に描き換えられているんだけれど、これが許せない、そんなことを平気でやるような出版社もつぶれて当然、といった趣旨のやや過激な意見があったんですね(ま、確かに画像処理のしかたがいまいちヘタクソなんだけど)。村上訳では「ぼく と き」、「ぼく と あのこ」となっている。
ツルの周りでも、今どき「たろうとはなこ」はないだろう、「ぼくとあのこ」ならまだいいけど、という意見の方が多い感じ。
でもねー。イニシャライズした作者の意図からすると、「ぼくとあのこ」はちょっと違うでしょーっていう気がするんだよね。てか、落書きするのにそんな代名詞的客観的な書き方するヤツなんていません(笑)。やっぱ「エリカ&ツヨシ」「えびぞう&まお」って固有名詞を出すでしょうよ。「ぼくとあのこ」の方が優れているとどうして言えるのか。
ちなみに、フランス語版では「MOI & A.」、「MOI & J.F.」と変えられてます。ちょい中途半端。「J.F.」は「jeune femme」ですねきっと。

To be Continued, Again...

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