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2011年3月30日 (水)

「国民の皆様へ」に物申す その弐

物申したいことはまだある。

「国民の皆様へ」第3弾が来たのは3月16日(水)の午後。その時、どんな状況にあっただろうか?

前に記したとおり、同日昼過ぎにはM6.9という比較的大きな余震が発生した。「M7クラスの余震が数日内に起こる確率」が70%だか40%だかと報じられていたところそのとおりとなったわけで、とうとう来たかということで様々な安否確認が飛び交っていた真っ最中である。

例えばツルの場合、こうだ↓

12:51 余震発生
12:54 会社から「一斉連絡・
    安否確認システム」メール
12:58 同メールに返信
13:07 課内(男性2名)に連絡メール送信
13:12 男性①からレス
13:27 男性②からレス
14:21 育児休暇中の女性2名に
    連絡メール送信
15:37 女性①からレス
17:48 女性②からレス

休職中の女性たちまで含めると、職場関係で全員の確認が取れるまで実に5時間近くがかかっている!たった4名のことなのに。
これに家族との連絡まで含めれば、皆相当バタバタしていたはず。

そんな中、節電を求める問題のメールが来たのは14:00・・・余震の1時間後。(しかも、これも前に書いたとおり、「第3弾」で重要度はゼロである。)

今回の地震では、刻々と移り変わる状況に誰しも迅速(かつ冷静)な対応を迫られることが本当に多い。皆が綱渡りの瞬時の判断をいつも求められている。怖がっている暇などない、その笠の台を働かせ!という感じの連続である。
この時の余震についてもまさにそうだったと思う。そんな最中、安否確認のプロセスを阻害することまでして節電要請メールを出す真の緊急度はどの程度あったのか?タイミングはもう少し何とかならなかったものか?

まだある。

そもそもドコモのエリアメールを用いた同時通報システムには、他に、気象庁からの「緊急地震速報」がある。
例えば、姪っ子にメールを書いている最中に来たのはこんな感じ↓

-----
【3月17日(木) 21:32】
緊急地震速報
千葉東方沖で地震発生。強い揺れに備えて下さい(気象庁)
-----

テレビの画面に「緊急地震速報」が出るのとほとんど同時にこのメールが飛び込んでくるのはやっぱりすごいと思う。
これこそハイテク日本の象徴ではないかしらん。わずか数秒のことであったとしても、「地震」というものを「突然来るもの」から「予報されるもの」に変えたのだから。

今回の地震では、都内大田区に在住し川崎市に勤務するツルの場合、3月中に11回受け取った。
それでも実感としては少ないと思う。何より11日の本震では来なかったし、16日の余震でも来なかった。いろいろな不具合のあったことも報じられているが、ここでは深掘りしない。

問題なのは、「国民の皆様へ」メールがこの「緊急地震速報」と同様の姿で入ってくることである、緊急性を纏って。ドコモ(のみ)のエリアメールを用い、不安を煽る独特な短調の着信音もほぼ同じに思えてしまう・・・姿のみは同類項、なれど。
不安に駆られつつ「また揺れが来る!!」と慌てて携帯を開き、そして舌打ちをすることが3日も続いた。精神的によくないよ、もー。やはりここでも、発信側の意図せざるところで受信側は受け取ったのだ。

ツルにとっては、その時々の情報としての緊急度、重要度、優先度、有用度から言えば;

気象庁の「緊急地震速報」>会社の「一斉連絡・安否確認システム」メール>【±0】>「国民の皆様へ」

である。あえて言う、マイナスの緊急度、重要度、優先度、有用度。

東京電力の社員の人は、今、きっと肩身が狭いことだろうといささか同情申しあげるが、この3通を受け取ってどのように感じただろうか。

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