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2011年10月30日 (日)

嬉しいことー、その後。

ところが!である。
早速じゅず丸氏のブログにお礼の書き込みをしたところ、大層意外なレスが返ってきました。

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ヒイラギの件です。これだけは、さすがのツル様も見抜けなかったようです(笑)今あえて答えるのはやめておきましょう(プチS)
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おろ?ヒイラギにどげな恐ろしか裏技が隠されとうっていうとかいな。(通訳必要ですか?)

謎を呼ぶ斑入りヒイラギ

ヒイラギ・・・ヒイラギ・・・じつは真っ赤に紅葉するとか(なんぼなんでもそりゃあり得んか)、花の香りがモクセイ以上に高いとか(でもヒイラギモクセイぢゃないし)、芽出しが黄金色だとか(そりゃまあありかな)、実の色が黒じゃなくて赤だとか(そりゃヒイラギちゅうよりホーリーやろが)・・・・・・・・・はっ!そうかっ!!そげなこつやったとかっ!!!!

!! た け 解 て 全 は 謎 !!

探偵小説のクライマックス風にいうと次のような具合でせうか。

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(薮椿邸、秋色深まる空中庭園@下丸子を臨む応接室にて)

金田一数珠丸探偵:
「・・・あの深夜の降霊会の翌朝、何者かから届けられた小包の中にあの木は入っていた。そうですねツル代さん」

玉之裏ツル代:
「ええ、わたくし、少し考え事をしながら空中庭園を散歩していましたら、婆やがお勝手で何やら騒いでまして」

お種:
「いえね、なにぶんあたしも寄る年波で朝が早うござんしょ。そのあたしがまだ目も開ききらないような時分に呼び鈴が鳴りましてサ。こんな早くに誰じゃやらと思うて出てみれば、ひどく身なりの粗末な子供が立ってましてたんで。ああいった手合いも近ごろはhomelessとやら呼ばなければ政治的に不適切なんたら申すのでござんしょう?またぞろ物乞いかと思って追い返そうとしましたら、そうじゃない、この箱包を届けるようにことづかったと、こう言うじゃござんせんか。冗談じゃないそんなものは受け取れぬ、いいやこのお屋敷のお嬢さんに必ず渡してくれと頼まれたんだと押し問答になったところにツル代さまが」

ツル代:
「わたくし、少し思うところもあって婆やをなだめて受け取ったのです。それで皆の前で開けることにしましたの、朝のお茶の時に。そしたらあの鉢植えが」

数珠丸探偵:
「そうして、食堂にお集まりだった方々は、その木をヒイラギだと皆さん信じ込まれた。しかし、そこに犯人の巧妙な心理トリックが隠されていたのです」

ツル代:
「ええっ金田一先生、でもあれは間違いなく斑入りヒイラギだったはずですわ。犯人からのメールにも確かに『ヒイラギの件』と・・・」

数珠丸探偵:
「いいえ、そうではないのですよ。思い出して下さい皆さん、初めにあれがヒイラギだと言い出したのはどなただったでしょう?」

薮椿亀乃進男爵:
「そう言やぁ・・・ありゃああんた、ツル代しゃんやったばい」

数珠丸探偵:
「そうなのです。箱の中には六つの鉢植えが入っていました。植物の好きな貴女は素敵な贈り物だわと喜んで、一鉢ずつ取り出していかれた。まず、貴女と同じ名前を持つ薮椿の銘花『玉之浦』」

ツル代:
「そうです、あれこそわたくしが長いこと探し求めていた椿でした」

数珠丸探偵:
「そして貴女はすぐに、この贈り物がそれぞれ一族ゆかりの方に宛てられたものであることに気づかれた。
二つ目は白一重の雪椿、『夕月』です。これは京都にある薮椿家のご本家、宇多野小路月並斎さんに因むものでしょう」

月並斎:
「金田一はん、あての名前に入っているのは「月」だけではおじゃりませぬか」

数珠丸探偵:
「いいえ、お名前の中の「多」の字を崩せば「夕」の字になるのですよ」

月並斎:
「あれまあ、考えたものでおじゃるのう、ほほほほほ」

数珠丸探偵:
「次の『金世界』は薮椿家の恩人、雪椿山金鶴寺の世界坊和尚になぞらえた黄斑入りの錦葉椿ですね」

世界坊和尚:
「恩人とはおこがましい限りじゃが、うちは薮椿家の菩提寺じゃからな」

亀乃進男爵:
「うんにゃあ和尚、うちのもんは和尚には足向けて寝られんとですけん。兄貴の萬之丞が出家するて言い出した時もえろう世話焼いてもろうてから」

数珠丸探偵:
「得度して扶桑院幸萬法師と名乗ったあなたのお兄さん萬之丞さんは、二人のお孫さんを遺された。双生児の姉妹、扶桑院葵さんと菫さんです。ハイビスカスすなわち仏桑華とも槿とも判らぬ四つ目の鉢植えはもちろん、お二方のためのものでしょう」

葵:
「あたしたちは二人で」
菫:
「一つもらっただけなのに」
葵:
「ツル代お姉ちゃんは」
菫:
「一人で一つだなんて」
葵・菫:
「ずるぅぅい〜」

ツル代:
「あらあら、わたくしがいくらでも挿し木で殖やしてあげますわ」

数珠丸探偵:
「五つ目の百日紅は薮椿男爵の身の回りの世話をしておられる猿尾ヶ瀬紅緒さんに宛てたものです」

紅緒:
「あら金田一さん、はっきり言っちゃってよ、薮椿男爵の愛人なんだって。どうせあたし花や草なんかてんで興味ないし。そりゃあプレゼントもらうのは嬉しいけど、帝金堂のルビィの指環の方がよかったわ。ねえ聞いてる?旦那様ぁ」

亀乃進男爵:
「ちょっ、こげんかとこでやめとかんかい紅緒」

数珠丸探偵:
「ツル代さんはそうやって順に声に出していかれた。そして最後に、まあなんてきれいな斑入りの柊かしらと言ってあの木を取り出されたのです。いつも庭仕事に精を出しておられる貴女のツルの一声で、居合わせた一族の方は皆あれがヒイラギだと信じてしまわれた、いわば集団催眠にかかったように。犯人はその盲点を巧みに突いたのですよ。メールが届いたのはその直後でした」

亀乃進男爵:
「ばってんありゃあ俺も確かめてみたが、ただのヒイラギの斑入りやったばい」

数珠丸探偵:
「皆さんが見間違えたのも無理ありません、本職の私も初めは騙されたのですから。確かにあの木はヒイラギとしか見えなかった、でも真相は違っていたのです。おわかりになりませんか、ツル代さん」

(ツル代、フランス窓から走り出てバルコニーの鉢をつぶさに調べる、やがて驚愕)

ああ、これは・・・!!

〜〜次回に続く〜〜

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