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2011年10月23日 (日)

地上庭園番外編@ふつかいちのそのまた番外編

実は、考え始めた時、背後にカイヅカイブキが植わってることを聞いていなかった。で、コニファー類って手もあるなと思っていたんです。でいろいろ書いてみたところでカイヅカイブキの件が判明したので、こりゃまあないわなと。でも、一応アップしときます。


コニファー類
なかなかに多義的かつ複雑な一群なので、まず頭の整理から。
この名称は最広義には針葉樹(≒植物学的に言う裸子植物)のことですが、通常、(少なくとも日本の)園芸界では、マツ科(マツ属、モミ属、トウヒ属、ツガ属、ヒマラヤスギ属など)のうちのマツ属や、ヒノキ科スギ亜科(旧スギ科:スギ属など)、および落葉する針葉樹は除いて考えられているように思います。より狭義には、ヒノキ科(ヒノキ属、アスナロ属、ビャクシン属、コノテガシワ属、イトスギ属など)つまり簡単に言えば鱗状の葉を持つ針葉樹を意味し、さらに最狭義にはその中のビャクシン/Juniperus属を指すのではないかなと(ヒノキ属なんかは高木になるから園芸上使いにくいなんてことも関係してるかも)。
見方を変えれば、昔はコニファー類と言えばカイヅカイブキ(ビャクシン属)かコノテガシワという感じだったのが、だんだん外来の種類が増え、範囲が広がってきたのだと思う。
このように広範囲な植物の総称なわけですが、今回イメージしたのは、這性すなわち矮性のコニファーで、特に灰青色の葉色を持つもの。街中でよく見かけるのはハイビャクシンあたりの仲間ですかねー。ちょっと変わった葉色なのでよろしいかと。

ハイビャクシン ニイタカビャクシン Blue Star


デメリットは、(花らしい花が咲かないってこともあるけど、)種類により丈夫さがかなり異なることではないでしょうか。例えば、小型のクリスマスツリー用などにたっくさん売られている「ゴールド・クレスト」(イトスギ属)は、成長は早いくせに、高温多湿に弱くて数年のうち夏に枯れてしまうのがオチ。

ゴールドクレスト

かと思うとカイヅカイブキのように丈夫なものもあるし。
また、全般に日照を好みますが、反面、thickな繁みを作るため、枝葉が混み過ぎて北側の枝や下葉が枯れ上がりやすい傾向があり、そばに他の植物が植わっている場合も同様。かと言って萌芽力も強くはないので、ヒノキ科で刈り込みを強くかけると、鱗状葉(ヒノキみたいな)に代わって針状葉(スギみたいな)が生じてしまい、数年は鱗状葉が出てこない。マメにちょこちょこ剪定するのがよくて、できれば刃物を使わず指先で成長点をピンチするぐらいがベスト。
そもそも論としては、明らかに照葉樹林帯である九州になぜわざわざ針葉樹を、てなところも気にならないではない。
注意すべき点はもう一つあって、ビャクシン属の場合、バラ科ナシ亜科(ナシ属、ボケ属(カリンを含む)、マルメロ属、リンゴ属など)の植物(マルス類と言ってもいいのかな?)に「赤星病」を引き起こす菌類の中間宿主であること。コニファー自体にはあまり被害が出ないけど、マルス類には相当の害を及ぼし、感染力もかなり強くて影響範囲は2km内とも4km内とも言われ、ナシの産地では条例でビャクシン属の栽培を禁じているところもあるくらいです。カイヅカイブキの根方にボケを植えるなんてのは最悪なわけ。

スカイロケット
スカイロケット1 スカイロケット2
地上庭園番外編@ふつかいちのそのまた番外編

コロラドビャクシンの園芸品種の一つ、超スリムな姿で知られるコニファーです。シャープでスタイリッシュな印象で人目を惹くこと請け合い。
ただ、立性のコニファーでよくあるトラブルが、実は成長が早いことと、浅根性であるために倒伏しやすいということ。スカイロケットの場合、これを防ぐ意味もあって先端の成長点を止めるピンチを続けていると、案外樹形が太くなるようです。
もちろんこの欠点を改善した品種もあって、ブルーアローなどは成長も緩やかで横太りしにくいようだけど、ここらへんになると業者に頼むよりネット通販などで探す方が確実かもしれないですね。

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