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2012年2月20日 (月)

飛梅(わたしも一夜で飛んでいくと言った)

梅の季節で太宰府とくれば、やっぱり「飛梅」ですね。
菅原道真公左遷の際、京都の邸に植えられていた梅の木が主を慕い一夜にして大宰府まで飛び来たったちう伝説はあまりに有名。「一夜で」ってところが心の琴線に触れちゃうんだよねー。

左近、つまり本殿に向かって右手に植えられている早咲きの八重の白梅で、境内にある梅の木200品種6,000本の中でも一番早く咲く、ことになってます。品種は「色玉垣」だそうな。ま、いくらウメが長寿とは言え、何代目なんでしょうって感じだけど。

通常、御殿などの左近には桜を配するわけですが、もともと御所(の正殿たる紫宸殿)の左近に植えられていたのは梅で、西暦850年前後に桜に改植されてから「左近の桜、右近の橘」が定着したらしい。道真の活躍するちょっと前あたり、ということになるのかな。

菅原道真は漢学の才をもって知られた人だし、一般に「梅=漢、桜=和」だから、梅のイメージと結びつきやすかったんでしょうかね。
梅は好文木という別名もあるから、学問の神様としての菅公のイメージを重ねたところもあったのかも。

この木、上だけ見ると1本の木らしく見えるけれど、根元を見ると明らかに3本なんです。

株元は微妙に弱ってる気も

枝先を地に伏せて根づかせていく「臥竜梅」っていうのも各地にあるぐらいだから、この木も最初から3株なのか、それとももとは1株だったのかは知りませんが。

今年は飛梅も大変開花が遅れたそうで、記録を取り始めた1987年(つい最近やんけって気もしますが)以来、最も遅い2月7日にやっと開花を見た由。やっぱこの冬は九州も寒いんですね(ちなみに福岡市内より太宰府の方がなんぼか寒い感じなんですけど)。「飛梅咲く」は毎年ローカルニュースになるんです。


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飛梅
 作詩・作曲:さだまさし
 編曲:渡辺俊幸
 弦編曲:小野崎孝輔
 歌: さだまさし
 (1977.07.25リリース アルバム「風見鶏」より)


心字池にかかる 三つの朱い橋は
一つ目が過去で 二つ目が現在(いま)
三つ目の橋で 君が転びそうになった時
初めて君の手に触れた 僕の指

手を合わせた後で 君は神籤を引いて
大吉が出るまでと も一度引き直したね

上りつめたらあとは下るしかないと
下るしかないと気づかなかった
天神様の細道

裏庭を抜けて お石の茶屋へ寄って
君が一つ 僕が半分 梅ヶ枝餅を食べた

来年も二人で 来れるといいのにねと
僕の声に君は 答えられなかった

時間という樹の 思い出という落葉を
拾い集めるのに 夢中だったね君

あなたがもしも遠くへ行ってしまったら
わたしも一夜で飛んでいくと言った
忘れたのかい 飛梅

あの日と同じように今 鳩が舞う
東風(ひがしかぜ)吹けば
東風(こち)吹かば君は
どこかで思い出してくれるだろうか

太宰府は春
いずれにしても 春
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うーん、さだまさしの詞に一番力があった時期の大曲です。ツルは特にファンじゃないけど(むしろどっちかというとタモリ寄り)、やっぱこの言の葉の力は凄い。
ファンの人だったら、太宰府天満宮を訪れて楠の大木の下を通って心字池を抜けて本殿まで歩を進めてゆく、なんて日にゃあこの歌がもう頭の中にぐるぐるぐるぐる鳴り響いて堪らんでしょうなー。

≪太宰府は春 いずれにしても 春≫!

山口百恵「曼珠沙華」(マンジューシャカ)(作詞:阿木燿子 / 作曲:宇崎竜童)にも似ている、風格という点で。

≪あなたへの想い 最後の1行 思いつかない
 どこでけじめをつけましょう≫

そして、(マイナーだけど)絵本「ねじまき鳩がとぶ」by 青山邦彦のクライマックスにも。

≪鳩はこんなにたくさんいるのに!≫

ねじまき鳩がとぶ

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