大きな蛾の思い出
蛾の話題で思い出した。
小学校5年か6年のころ、住んでいた家の庭に大型の蛾が大大発生したことがあって、あれはこわかった。記憶を頼りに調べてみたら、多分シンジュサンだったんじゃないかな。この感じ↓
「真珠さん」じゃないですよ、「樗樹蚕」、多分。
当時住んでた福岡県大牟田市の家は、確か敷地が360坪とか言ってたから、今思えば相当広い庭があったわけだ。その庭の木じゅうにでっかい毛虫がうようよいて、夕方あたりになるとバリバリ葉を食べる音が聞こえてくる、家の中まで。うげえ。
羽化したら羽化したで、何百匹もバタバタそこらじゅう飛び回るわ、夜には灯りに誘われて家の中まで入ってくるわで。夕餉時の茶の間に一匹飛び込んだりするともう大変。蛍光灯のカサの上あたりでバサバサやらて、鱗粉と一緒に埃まで食卓に落ちてくる・・・
しかも、しばらく経つと、庭のそこらじゅうで大交尾大会が始まっちゃったんですね。どっちが雄でどっちが雌かわからないけど、一匹がカキノキとかモチノキとかサザンカの枝先にぶら下がって、お尻でつながったもう一匹が逆さまにぶら下がっている、そんな珍妙なちょうちん飾りが庭じゅうたーくさん!交尾よ交尾!
ま、こちとら思春期前期、いわゆる春機発動期、ちゅう頃合いでしたし(^^; adolescenceちうとかっこええけど。
しかし、あれはまさに悪夢だったなー、ううう。
それにしても不思議なのは、なんであそこまでの大発生を許したのかってこと。ツルの父も園芸やら家庭菜園やらはまめにやるほうだったのに。サクラについたオビカレハの幼虫(いわゆる天幕毛虫ね)なんかも、まだ集団で天幕の中にいるうちに、竹竿の先にボロ切れを巻き付けて、白灯油とかガソリンを染み込ませて火をつけて焼き殺す、なんてことも毎年手伝わされてた。だのにあの年はナゼ?お父さん・・・ううう・・・(ウソ泣き)。
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