サボテン初開花
5年ほど育ててきた玉サボテン「短毛丸」(たんげまる)がついに初めて開花しました!待ってたがな。美麗〜!
サボテンってもちろん外来種ですけど、実は古典園芸植物的なノリもあって、江戸末期〜明治あたりに広まったものも多いらしい。だから、有名品種・普及品種はたいてい漢字の名前がついている。「兜」とか「金鯱」とか「花青丸」とか。
古典園芸植物にありがちなことで、必ずしも花を観賞するわけではなく、球形や柱形の形を愛でたり、赤や黄の斑入りを楽しんだり、果ては棘そのものを観賞する品種まであるという、マニアな世界。あ、棘が白い毛に変わったものもあるな。舶来の珍奇植物としてもてはやされたところもあったんでしょう。(ツルはそこまでマニアックじゃありませんが)
そんなわけで、逆に、きれいな花を咲かせる一群は「花サボテン」と呼ばれたりします。
短毛丸/Echinopsis eyriesiiは花サボテンの中でも特に育てやすくて、あんまり丈夫なのでサボテンマニアさんたちには顧みられないし、園芸店でもあまり売ってないというぐらいの普及品種(タマスダレ/Zephyranthus candidaみたいなもんね)。でも、サボテンらしい美しい花を咲かせるのは間違いない。
実はこの鉢植えも、購入したものではありません。ツルのマンションのご近所に、道端園芸でいろいろと(雑然と、とも言える)植物を育ててるおうちがあって。ある時、見事に咲き揃った短毛丸の株立ちが棚に出してあった(サボテン類って、花が一斉に咲く傾向があるようで)。わー、いいなー、欲しいなーと見ていたら、ラッキー!!ちいちゃな子球が鉢の外にこぼれ落ちてたんです。うーん、直径3cmもなかったと思う。迷わず拾い上げて、手持ちの一番小さい鉢に植え付けたのは言うまでもない(決して親株からむしり取ったんじゃないよ)。それがもう5年ほど前のことです。
玉サボテンって、大きく育つと子球を吹いてくることがままあるんですよね。短毛丸のように生育旺盛なものは特に。
実はこの時はまだ、この小さな小さなサボテン・ベイビーの名前は知りませんでした。「短毛丸」という品種があることは知ってたんだけど。「たんげまる」だったら普通は「丹下丸」って書くよなあ、重箱読みかよ、なんて思ってた。
そこからあわててサボテン栽培書を繙き(実は前から持ってました)、白花で子吹きする丈夫(そう)な玉サボテン、てなわけで短毛丸かと当たりをつけた次第(だからほんとは違うかもしれない、交雑が進んで純粋な短毛丸は案外少ないらしいし)。
なにしろ小さいので、無事に根付くか心許なかったわけですが、ほとんど放置プレイにもかかわらず、5cmほどまで育ちました、やっぱ丈夫なんだな。
花の直径は8cmぐらいかな。つまり、草体より花の方がでかいんですよ。印象としては、まさに「超小さいのに超大きい(@_@)」な感じ。健気やねえ。
蕾を確認した時、「こりゃ開花までいかないな、株にまだ力がついてないだろうから蕾のまま枯れちゃうだろう」と思ったんだけど、見事に咲いてくれました。
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