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2012年10月

2012年10月21日 (日)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その2:み〜な・くすみん・えさっしー・あまぎくん)

(承前)

で、ネットで調べてみたとですたいね、この塩崎まさよと塩崎あゆみのグラフィックデザイナー姉妹(どっちが姉でどっちが妹かわからんが:敬称略!)。

検索してみると、これがまあ出てくる出てくる出てくる出てくる。まさに北から南から、全国津々浦々のご当地キャラ公募、総舐め状態。しかも、見よ、このワンパターンぶり!!

まずはワンペア。

埼玉県秩父郡皆野町
イメージキャラクター
み〜な
塩崎まさよ
み〜な

鹿児島県姶良市(あいらし)
イメージキャラクター
くすみん
塩崎歩美(グラフィックデザイナー)
くすみん

ああ、同工異曲。み〜なは2010年12月の発表、くすみんは1年余り遅れて2012年3月にデザインがお披露目されている。

み〜なのモチーフは[美の山/みのやま]+[清流](おいおい)+[サクラ]。何とも言えない頭の形はイニシャル[M]を、衣装は秩父音頭の発祥の地たることを表すそうな。秩父音頭かー、いささか弱いね。(でも、「強いモノ」があればそもそも町興しのご当地キャラなんて必要ないか)

くすみんは[蒲生の大クス]+[龍門滝]+市の花[ツツジ]&[ヤマザクラ]+[市章]。ご当地の蒲生の大クスは国の特別天然記念物、しかも環境省に「日本一の巨樹」と認定された有難い樹(従って市の木もクスノキとしている)。こりゃ落語の「あたま山」状態です。頭といえば前髪がちょろんと額に垂れているのもアクセントか。
「くすみん」の愛称も公募にかけたもので、竹内美由里(49歳:姶良市:飲食店経営)による。ジモティですな。「かわいくて親しみやすく呼びやすい」というのが選定理由だけど、「くすみ」はマズいんじゃねーの?

全国北から南から、続いてツーペア目。

北海道枝幸郡枝幸町(えさしちょう)
マスコットキャラクター
えさっしー
塩崎あゆみ
えさっしー(応募案) えさっしー(最終版)

鹿児島県大島郡天城町
観光イメージキャラクター(ゆるキャラ)
あまぎくん(仮称)
塩崎まさよ(35歳)
あまぎくん(仮称)

自ら「ゆるキャラ」ってアンタ・・・(笑)。町制施行50周年記念で企画されたらしい。これらはもっと制定時期が近接していて、あまぎくん(仮称)がどうやら2011年8月、えさっしーが同年12月。4点合わせるとすごいハイペースっすねえ(@_@)

えさっしーは途中でデザイン補整が入って、輪郭が太く変えられたみたいです。メインフィーチャーは言うまでもなく[毛ガニ]、お手手の[No.1ポーズ]もその水揚げ日本一を表しているのであった。もし1位の座から滑り落ちたらどうすんでしょう。その時はVサインに差し替えて・・・なわきゃないか。「名所」が入ってないようだけれど、そこはホレ、前髪に[オホーツク海]の波頭が

これには、親しみを持ってもらうためかと思うけど、簡単な紹介が書かれている。キャラクターのキャラクターづけ(笑)。

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・明るく元気で、誰とでもすぐ仲良しになれる。森と海が大好き。
・早く枝幸町のみなさんと仲良くなりたくてしょうがない。
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ちなみに、同じ発音の檜山郡江差町は「檜山江差」or「道南の江差」、こちらの枝幸町は「北見枝幸」or「道北の枝幸」と区別されている由。そこらへん意識してか、アルファベットの[町名]+[地図]までちゃんと入ってます。

一方あまぎくん(仮称)は、ご当地名物の[闘牛]+[サトウキビ](@_@)+町の花[ツツジ]+[トライアスロン]+[町名]。こちらも前髪は青い[海]だ、と謳ってある。
こちらの[前髪ちょろ]は、筑西市「ちっくん」と一緒。それに[No.1]と腕の形は「えさっしー」とまるでおんなじじゃないか。何がNo.1なんだろう。
「天城町」ってからには伊豆かと思ったら鹿児島県の大島郡で、じゃあ奄美大島だと思ったら徳之島だった。キャラデザインが決定した時の愛称は「仮称」ということだったんだけれど、その後決定した旨が確認できない・・・こういう竜頭蛇尾も多いんだろうなあ。

さて皆さんもうおわかりですね、ポイントは。

(1)幼児体型のキャラ本体をプラットフォームに、特産品/名物/名所/行事をとにかく盛る。

(2)知名度が低いようであれば地図/市町村章、はたまたそのまんま地名を描き込む。

(3)キャラ名はひねりを入れずあくまで愚直にシンプルに。語尾に「ん」がつくとなお良し。

以上が鉄則。これさえ押さえておけば、ご当地なんか行ったことなくてもへっちゃら、採用なんて朝飯前です。(ちなみに「/」の正しい意味は、「andあるいはor」だそうで。)
「くすみん」なんか、名前に[ん]も入って、まさに完璧な塩崎Sisters'キャラ!

あっ、そうそう、こちらに向かって歩み寄ってくる足の形の酷似も見逃せません。

馬鹿馬鹿しいけど、前回紹介分も愚直におさらいしてみましょう。

「ちっくん」では、[筑波山]+[こだまスイカ]+[ナシ]+[イチゴ]+[コスモス]+[ヒマワリ]+[前髪ちょろ]+[市名]とこれまた盛り放題のテンコ盛り!

「たき丸」も[袋田の滝]+[(ブドウ→)アユ]+[リンゴ]+[サクラ]+[モミジ]+[町章]+[町名]と王道一揃い。惜しむらくは町名表記を漢字にしちゃったことか。正しく「だいごまち」と読める人などいくらもいないでしょうに。それと、「アイテム盛り過ぎ」で主役の「滝」が後ろに退いてしまった憾はやっぱり否めない。応募者の理解が浅かったとも言えるわけで、これこそルーティンワークのテンプレ仕事が陥りやすい欠点というものではないかしら。

ちなみに、塩崎姉妹には偽名、いや変名、もとい名前の表記に両名ともバリエーションがあって、「塩崎あゆ美」「塩崎歩美」「塩崎アユミ」、「塩崎マサヨ」もネット上で確認できる(他にもあるけど、それはまた別途)。当方は特段区別してませんがね(伏線)。

これらのキャラクターがみな類似性の審査(どこでもやってるみたい)を通って商標登録されているってのも驚きですがさ。ツルが言いたいのはちょっと別のところ。

≪こんなに作風似てるんならデザイナー二人も要らないじゃん!!!≫

もう、藤子不二夫とかアランジアロンゾみたいにユニット組んで一体化しちゃえばいいのに(伏線)。

しかーし!恐るべき真実はまだまだ隠されていたのであーる。

(続く)

2012年10月14日 (日)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その1:ちっくん・たき丸)

それは9月の初めのこと。ネットに転がっていたある記事がふと目に止まった。


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(2012.09.05 読売新聞)

そっくりのマスコットキャラ、作者は意外にも…

 茨城県筑西市がマスコットキャラクターとして公表した「ちっくん」が、大子町の袋田の滝のキャラクター「たき丸」と似ていると、市や町に問い合わせが寄せられている。

 市が確認したところ、いずれも大阪市のデザイナーの応募作品で、両作者は姉妹だったという。町より後にキャラクターを決定した市は「商標登録上の問題はない」とし、PRに活用していく方針だ。

 「ちっくん」は、筑波山と河川に育まれた豊かな緑をかたどった帽子に、特産の「梨」「いちご」と市の花「コスモス」を配置。体は全国一の生産量を誇る「こだますいか」、「ひまわり」のポシェットも身に着けている。

 一方の「たき丸」は、帽子に「袋田の滝」を配し、特産の「アユ」「リンゴ」をあしらった。胸には町章をつけている。

 市によると、弁理士からは〈1〉帽子の文字がローマ字と漢字〈2〉帽子の向き〈3〉帽子の装飾――などが異なっており、「類似性はなく、商標登録上の問題はない」との回答を得たという。

 問い合わせの中には、「県のイベントなどで『双子キャラ』で活用を」といった前向きな提案も寄せられているという。
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ツルがひっかかったのは最後の締めである。ハァ??なんか、無理やり「エエ話」に持っていこうとしちゃってない?読売新聞さん(茨城版)。

類似したデザインのものが2つあれば、まず「どちらかが剽窃なのではないか」と考えてかかるのがジャーナリズムというものではないのかね。
確かに途中まではそんな文脈なのに、最後のあたりになって「姉妹だから似ちゃったのも仕方ないよね」という論理が行間からちらりと顔を覗かせてたりもする。うう、居心地悪い。これじゃ記事じゃなくてただの感想だよ。

どうにも気になって調べてみた。

茨城県筑西市(ちくせいし)
マスコットキャラクター
ちっくん
塩崎あゆ美
ちっくん1 ちっくん2

茨城県久慈郡大子町(だいごまち)
袋田の滝キャラクター
たき丸
塩崎まさよ
たき丸(応募案) たき丸(最終版)

(敬称略!)

面白いのは「たき丸」の方。応募して選ばれた時の当初案が最終的にキャラクターとして御披露目されるまでに微妙に手が加えられていて、帽子のブドウがアユに差し替えられてるし、滝の形は複雑になってる。血色も少し良くなってるかもしれない。「趣旨を変えない範囲で修正することがあります」ってやつですな。
この修正(修整?補整?補作?)の理由は容易に想像がつく。「大子町のキャラクター」ではなく「袋田の滝のキャラクター」なのだから、そこをもっと強調しろよってことになったんでしょう。

それにしても、なるほど確かに似ている。それぞれの作者の個性の違いなど微塵も感じられない、見事なまでにテンプレート的なデザインとなっております・・・そしてなるほど、確かに苗字は同じ。姉妹揃っての栄冠、よかったよかった(だからそうじゃないんだってば!!
これでハッピーなんですかね、住民の皆さんは。

そりゃツルだって、これまで(同じ県内とは言え)「赤の他地域」だった二つの町が、この奇しき縁に導かれて交流を深めていく、なんてのは大賛成ですよ。考えるだに楽しーじゃん。

でも、この問題の根っこはそんなところじゃないでしょうが。(1)「姉妹が選ばれた」じゃなく、(2)「似た作品が選ばれた」ことにあるんです、本質は。
どちらの情報も、決定前にわかっていれば結果に何らかの影響を及ぼすものでしょう、(1)はどちらかといえばポジティブな、(2)は明らかにネガティブな。住民投票のプロセスが入るような場合は特に。でも、(2)はそれにとどまらない。選考対象から外されることもあり得るんですよ。
だから、「ステキな偶然」では済まされないはず。報道機関たる者、そこに真っ正面から取り組まんでどうする。
さらに、ツルに言わせてもらえば、似てるって時点で≒クォリティ低い、ってことなんです、すでに(言い切っちゃった)。

この件でもひとつひっかかるのは、「類似性はありません」という弁理士の先生のその論拠。理性ある一般人の常識からすれば、「そっくりじゃん、パクりかよ」という価値判断を下すところでしょうに。小学校なら間違いなく「○○くん、△△さんの絵を真似したでしょう」って先生に厳しく叱責されるレベルだろよ。類似性がないなんて宣う先生方の顔が見たいもんです。バッカじゃないの、というより、体よく騙されてる感じすらする。筑西市職員の慌てふためいた顔と安堵した顔も交互に見え隠れするようです。


ところが、である。深く調べるにつれ、実態はそんな生易しいものじゃないことがわかってきた。想像を遥かに超えて、熱くなったツルのオツム(死語?)を簡単に思考停止に至らしめるような深い沼が広がっていたんである。
ツルも我知らずその泥沼にズブズブと嵌まっていったのだけれど、その話はまた次回。(一大シリーズ化の予感!)

(続く)

2012年10月 8日 (月)

ミニカトレア、咲く

午後の光の中

毎年顔を見せてくれるミニカトレアの花、今年もきれいに咲きました。

マンションのベランダの熱暑にも負けず、偉いもんです。

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