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2012年11月 5日 (月)

WAになって踊ろう

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あ、これって、札幌五輪(1972年)と長野五輪(1998年)の違いでもあったような気がします。
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長野五輪で札幌の時の輝きとか匂いとかを一番感じたのは、角松敏生いやさ長万部太郎率いるAGARTHAが「ILE AIYE 〜 WAになって踊ろう」を歌ってたこと。
特に閉会式のパフォーマンスは鳥肌が立つほどよかった。

札幌五輪の時はトワ・エ・モワの「虹と雪のバラード」でしたね、うんうん。なんとこれ、競作版がたくさんあって、黛ジュン、菅原洋一、佐良直美、ピンキーとキラーズ、ジャッキー吉川とブルーコメッツ、果てはスクールメイツまで(+_+)知りませんでした。昭和歌謡、オンパレードって感じー。

で、「WAになって踊ろう」のこと。
もともとオリンピックのために作られた曲じゃない。それでも公式ソングに選ばれたり、閉会式でライブ演奏までされたりしたのは、やはりいい曲だったからでしょう。
開催中、会場でも長野の街でも繰り返し流され、CDを買い込む海外選手も多くいたとか。閉会式で選手たちがあんなに楽しそうに盛り上がっていたのは刷り込み効果もあったんだな。
Youtubeにもいろいろ上がってます。

JASRACのサイトにこの辺りに関する角松へのインタビューが載っていて、非常に興味深いので長くなるけど引用してみる。

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覆面バンド・AGARTHA(アガルタ)は、“もし角松敏生や名うてのミュージシャンたちが名前を隠して新人ミュージシャンとしてインディーズで出したら話題になるかなぁ”っていう試みだったんです。でも事前に自分だってことがばれて、初回の1万枚がすぐ売れちゃいました。一見失敗だったんですが、誰が言い出したのか、NHKの「みんなのうた」にアガルタを持っていったら面白いんじゃないかっていう話になって。それで番組のプロデューサーと会ったら馬が合って、何か作りましょうってことになった。コンセプトは“アフロブラジルのプリミティブなレアグルーヴで大人の男がユニゾンで野太い声で歌っている。それでいてメッセージは広いもの”。それで生まれたのが『ILE AIYE 〜 WAになっておどろう』です。そしたら「みんなのうた」で火が付いた。特に子供とお年寄りの反響がすごかった。ちょうど長野冬季オリンピックが開幕間近だったので、この曲をテーマ曲にっていう意見がたくさん局に来ちゃった。その声がオリンピック委員会に届いたものの、メインテーマはもう決まってる。それで「スノーレッツ」というキャラクターのテーマソングということになったんですが、最終的には『WAになっておどろう』一色になっちゃった。あの曲自体には何の仕掛けもしてなくて、曲だけの力であそこまでのしていったわけですから、こんなこともあるんだなぁって思いました。

オリンピックの組織委員会からアガルタに閉会式の出演オファーが来た時、事前に録音した音に合わせて演奏しているフリをするという条件がついていました。放送事故が起きたらまずいと。でも僕は、生演奏じゃないと絶対に盛り上がらないと主張したんです。周りのスタッフも熱心に働きかけてくれて、最後には演出担当の浅利慶太さん(劇団四季代表)が「僕の演出は花火まで、その後はご自由に」と言ってくれたそうです。それで花火の間にステージをセットして終わった瞬間に演奏を始めたら、その途端に選手たちがわぁーっとステージを囲んで、これぞ閉会式って感じになりました。あれは生演奏だからこそできたことだと確信しています。
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そう、確かにそうだった。冬の夜空に咲いた花火はきれいだったけれど、いたずらに華美な演出があったわけでもないし(今年のロンドン五輪なんて、なんでスポーツの祭典で延々British musicの歴史につきあわされにゃならんのだ、開会式も閉会式も)、角松も世界に名の知れたミュージシャンってわけではなかったけれど(ほら、Paul McCartneyとかに較べるとさぁ)、ああこれが世界と手をつなぐってことなのかなって感じた。あんな高揚感をもたらした閉会式、ほかにない気がする。記録ではなく記憶に残るってことですか。
ま、あのパフォーマンスばかりはV6やTOKIOでなくてよかったと思う次第。

Youtubeのコメントに、次のようなのがあった。

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長野五輪の閉会式のとき、ガキの私はこの曲に合わせて世界中の人々とステージで踊っていましたよ!!!
ドイツの選手に肩車もしてもらいました。
それだけにこの歌には思い入れがあります。角松さんばんざい!
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わあ、いいなあ!子供時代の飛びっ切りな思い出!

ちなみに長野五輪の「公式イメージソング」は杏里の「SHARE 瞳の中のヒーロー」、「公式メッセージソング」はさだまさしの「Dream 愛を忘れない」だと。全く思い出せません(苦笑)

思い返せば、今やオリンピック運営上当たり前になったという「一校一国運動」(説明しなくてもだいたいわかりますよね)が採り入れられたのも長野から。規模より手作り、金より知恵という意味で、いい大会だったんじゃないだろうか。

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