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2012年12月

2012年12月31日 (月)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その18:もとまる・コスモちゃん)

(承前)

キャラクターというもの、特に公共系のものが発表されやすいタイミングがだんだんわかってきた。やっぱり月末です、特に四半期の〆となる3月、6月、9月、12月の。で、この12月末にもまた新たな塩キャラが生産されてしまったというわけで・・・

まずは2012年12月25日、クリスマス当日の贈り物です。

岐阜県本巣市
マスコットキャラクター
もとまる
塩崎歩美
もとまる

ここはまず、応募コメントを見てみると。

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市の花でもあり観光名所の[薄墨桜]をモチーフにし、[富有柿]を盛込みました。法被の青は[清流]根尾川を表現し、[蛍]を配しました。本巣市の食・観光・文化がてんこもりの親しみやすいキャラクターです。
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はいはい、てんこもりはよくよく存じてますよ。

選考側によると、法被には国の重要無形民俗文化財「真桑(まくわ)文楽」などが描かれてるそうな。(どこどこ?背中なのかな。ここが「文化」なのかしらん??)
メインアイテムに据えられた[根尾谷淡墨桜]は、「三春滝桜」@福島県田村郡三春町、「神代桜」@山梨県北杜市と並ぶ日本三大桜の一つとされ、ご当地が誇る国の天然記念物。ただのサクラじゃなくて「薄墨桜」が市の花なんです。さすがに「薄墨色」では^^;表現できなかったみたいだけど。お花をどんとしょってますが、男の子って設定(!)です。
もとすの[も]ももれなくもってあるもんね(も、てんこもり)。でも、「柿なのに桃!?」って一瞬思っちゃった。

ご当地は本巣郡のうち本巣町・真正町(しんせいちょう)・糸貫町・根尾村の4町村が2004年2月に合併して生まれた若い市。キャラ制定は、20〜30代の市職員による「政策研究グループ」が、2013年2月に市制10周年を迎える記念事業として企画したのだと。普通、10周年っていうと2014年2月を指す気がしますけど、そこは年度単位で考えるんでしょうか。
ツルはですね、若い人たちがですね、こんな古臭いデザイン感覚持っててどうするよって思いますけどね。市民投票の前に外しちゃえや!(横暴か)
募集趣旨には「市民の郷土への愛着を深める」ということがいの一番に挙げられているんです。うーーん、それでこの結果ってどうなのよ。市民投票にかけられた最終候補10作品にも、綺羅星の如く公募ガイダーのお歴々がお見えだったようですし。ちなみに応募資格は「どなたでも」。うーーん

因みに「真正町」は1955年4月に 真桑村と弾正村が合併して「真正村」となり、1964年4月に町制されたところ。合成地名だったわけ。
で、この真桑村に伝わったのが前述の「真桑文楽」ともう一つ、広義のメロンの一種、マクワウリ/舐瓜/真桑瓜/Cucumis melo var. makuwa。糖度が低いためか今ではとんと見なくなりましたが、ツルが子どもの時には時々食卓に出てきた果物でした。好きじゃなかったけど。ここの地名を取った名前だったんだ!
弾正村はWikipediaによれば「だんしょうむら」だけど、そんなことってあるのかね。「男娼村」かと思ってびっくりしちゃうじゃないか。ご当地に古くは弾正台(警察みたいな官庁ね)が置かれたことに由来する名前らしいですが、これは「だんじょうだい」と読むのが普通だし、現在ご当地にある本巣市立弾正小学校も「だんじょう」なのに。

1日遅れて12月26日には、こんなんも出ました。

大阪市城東区
マスコットキャラクター
塩崎歩美
城東区マスコットキャラ(応募案)

こちらは曰く。

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城東区の花[コスモス]を頭にかたどり、青で[河川]を表現し、洋服には[モクレン]を配しました。キャラクター全体で城東区の魅力をてんこ盛りにしました。
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だから、てんこ盛りは知ってますってば

「青」(というより水色やね)は[前髪ちょろ]にも入ってますね。正確を期すと、コスモスとモクレンの両方とも「区の花」です。[区名]を英語で「Ward」の語まで入れて表示したのは珍しいと思う。これが政令指定都市ではなく東京都特別区(=東京都23区)の場合だと、訳語としては「Ward」「City」の両方が使われてるはず。(何らかの使い分けがあった気がするけど、つまりは東京都特別区は政令指定都市の「区/Ward」と同等なのではなく、一段格上の「市町村/City, Town and/or Village」と対等なわけ。)

と思ってたら、いつの間にかデザインが補整されて、「Ward」は取れてしまいました。やっぱり、馴染みの薄い英単語だったということでしょうかね。でもこれだと「じょうとう」とすぐに読めるのかな。「上等」をまずイメージしちゃうだろうし。

城東区マスコットキャラ(最終版)

もう一つキーワードがある。「全体で」。やたらこの言葉使うんですよねー、塩崎一族。【その11】に出した同じ大阪府の富田林市「とっぴー」でも使われてた。「いろいろアイテムを盛ってるのでそれら全てを見落とさないでね」の意図が含まれていると思うんだけど、それって「全体で」とは言わないんじゃないかなあ。個々別々の盛りアイテムに囚われずに、総体的な雰囲気や印象を見て、って時に使う言葉でしょうよ。

城東区は、塩崎一族の本拠地生野区とは東成区を挟んだだけっていう至近の位置関係(ちなみに東成区と西成区ってのは境を接してません)。人口密度が19,000人を超えるという超過密区。
近畿の人間なら知らぬ者はないローカルCM「あなた車売る?私高く買うわ!」の「ハナテン中古車センター」もご当地に本社があんのやで。ただし地名としては城東区に「放出西」、鶴見区に「放出東」があるってことになります。いずれにせよ難読地名の近畿代表。(あ、「十三/じゅうそう」ってのもあるか)

こちらのキャラクターは来る2013年4月に区制70周年を迎えるにあたって公募したもの。本巣市とは趣旨・プロセスとも全く同様で、こちらも最終候補10作品で市民投票に持ち込んだ。現在引き続き愛称を募集中だけど、「城東」って、塩キャラ的な安直、おっと素直なネーミングにはいささかなじみにくいコトバやな・・・(^^)

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【2013.05.04 追記】
3月31日になって(つまり年度末ギリギリですね)、この結果が発表されていた。じゃーん、「コスモちゃん」。
へっ!?そうきたか。まあ、どうでもいいんですけどね。前述のとおりご当地の区の花は二つあるので、片っ方だけ採るとは思わなかった。こうなると、モクレンの区の花としての認知度はいつになったら上がるんでしょう
ちなみに、デザイン募集は全国から190点の応募を集め、区民投票は1,428名の参加があり、それに対して愛称募集で集まったのは120通。なんだか盛り下がってないかい?
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えーっとねえ、Quarterlyでキャラクター発表の波が来るってことはですよ。2011年3月末にも結構な数のキャラクターがリリースされてたことになる、つまりは震災後10日ほど経った頃。例えば【その4】のふじみ野市「ふじみん」が3月17日とかさ。これからも追々取り上げますが。
それってアナウンス効果MINIMUMやんけ!東京住み・川崎勤めのツルの体験でも、水も米も納豆もパンも牛乳もなかった頃ですよ。計画停電で右往左往してた頃ですよ。テレビだってまだ通常の番組編成には戻ってなかったんじゃなかったっけ(テレビ東京系列は除いて)。手間暇かけてんだからもっときっちり効率性考えなさいよ、「自粛」とか言ってるんじゃなくってだけどさ。
あっ、あの「♪楽し〜い 仲間が ポポポポ〜ン」の公共CMでこうしたキャラを使ってもらってれば、一転効果MAXIMUMになったんじゃないかと・・・不謹慎。


ともあれ2012年も暮れていくなー。今年もありがとうございましたm(__)m、皆様よいお年を。

(新年も続きますよん)

2012年12月29日 (土)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その17:味夢くん・ふくよかくん)

(承前)

先日、ツルの生活の中に突然闖入してきた塩キャラのことを【緊急番外編】で書きましたが、それがこれ。

京都府船井郡京丹波町
食のキャラクター
味夢(あじむ)くん
塩崎エイイチ
味夢くん(応募案)味夢くん(最終版)

[丹波黒大豆]+[マツタケ]+[枝豆]+[ミズナ]+[ニンジン]+[クリ]+[アズキ](マントの留め具を見なはれ!)、そして[町章]。農産物系だとどうも盛りが一層昂じて「特盛り」ぐらいにはなるようです、塩キャラって。おっと、水色の[前髪ちょろ]も見落とすな。京丹波町には海はないので(そこが京丹後市と違うとこ)、この水色は由良川の[清流]とかになるんですかね。
ご覧のとおり、当初の応募案には枝豆とニンジンはなくて、代わりに[ブドウ]が入っていた。ブドウって「たき丸」でも途中で下ろされちゃってたよね・・・美しい果物なのに、可哀想に(笑)
[町名]を敢えて削ったのも目を惹きます。「サルでもわかる●●町キャラ」という、塩キャラの根本Dogmaが一部否定されちゃったわけだよね。猿ほど馬鹿じゃないと思うよ、住民は。

この枝豆は「紫ずきん」なる丹波黒大豆を(枝豆用に?)改良した品種、ニンジンは「京かんざし」といって葉も食べられるミニタイプの金時人参の品種です。いずれも京野菜の新顔としてブランド化戦略を取ってるんでしょう。
そりゃまぁええのんやけど、せやったら初めからそないに示さはって公募かけはったらよかったんと違いますか、京丹波町はん。募集の時にコンセプトをきちんと討議してはらへんかったんやろなあ、ほほほ。

脱線するけど、京丹波町にしろ京丹後市にしろ京田辺市にしろ、とにかくネーミングセンス悪いですよ。京都市民の「京都市中華思想」はもう仕方がないとしても、周縁部の市や町がそれに靡いてどうする。「丹波市」まで兵庫県にあるので一層confusingどすがな。

特盛りつながりでもう1点、福岡県のキャラクターをば。ツルの出身地なので俄然リキが入ります。よかよか、よかことですたい!(おいおい)

福岡県
ふくおかの農業応援団マスコットキャラクター
(優秀賞)ふくよかくん
塩崎まさよ(グラフィックデザイナー)
ふくよかくん 味夢くん(最終版)

ついに出ました、[イチゴ]味の[かぶりモノ系]!その上[稲穂]+[トマト]+[ナス]+[柿]、あとは[レタス]に[アスパラガス]の特盛りなんです。(博多万能ねぎじゃないとね!)応援団だから[プロジェクト名]入りの[鉢巻]も。

「味夢くん」とは見事な鏡像になってるんですね、後から気づきました。親子で何やってんだよ、ってツッコミどころはそこぢゃなくってです。2011年11月デザイン決定の味夢くんに対してふくよかくんは2012年9月決定だから、つまりは福岡県が京丹波町を真似た/パクった/盗んだ形になる。こういうの、「福岡県と仲良うせんとあかんなぁ」「こりゃあ京丹波町と交流せないかんばい」なんて風にすっきり思えるものだろうか?(反語)

おろ?

ちくちゃん

この「ふくよかくん」て、【その8】で取り上げた、同じ福岡県は筑前町の特盛りキャラ、同じく塩崎エイイチの手になる「ちくちゃん」とアイテムが相当かぶっとる・・・そげなもんやろけど、はぁぁ。全体的には[黒豆つながり]で「味夢くん」と「ちくちゃん」の方がかぶり具合が強かっちゅう印象ばってん。こげなとば「とっかえひっかえ」て言うとたい!

福岡で今どきイチゴていうたら、もう「あまおう」しかなかでっしょうが。
イチゴは栃木勢と福岡・佐賀連合勢が長年にわたり熾烈な闘いを繰り広げていて、二昔ほど前までは首都圏でも「女峰」(1985年品種登録) vs「とよのか」(1984)がガッツリ一騎討ちしてたもんです。もちろん九州あたりじゃ福岡 vs 佐賀のStrawberry Warsも展開されていたに違いない。
ばってん「とよのか」は三重で育種された品種やったけん「博多とよのか」とか言わないかんやったっちゃんねー。(But then, 「とよのか」は三重で育種された品種だったから「博多とよのか」とかって言わなきゃいけなかったんだよねー。)
そこに栃木が新品種「とちおとめ」(1996)を引っ提げて一気に引き離しにかかり、後塵を拝しつつあった福岡が満を持して放った乾坤一擲のいわば最終兵器が、「あかい、まあるい、おおきい、うまい」の「あまおう」(2003)。ちょっと別格、な感じは首都圏でも受けるから、今のところブランド化はうまくいってるってことでしょう。(静岡の紅ほっぺ(2002)もガンバレ!)

お米は「夢つくし」(1994)か「つくしろまん」(2002)、ナスはやっぱり「♪黒くて太い博多なす」ばい

また、県中南部の筑後川流域は柿やキウイフルーツの産地で、実は福岡県の柿の生産高は全国3位、甘柿に限れば1位なんです。カキは寒冷地では脱渋しにくくて渋柿になりやすく、暖地では甘柿品種が多くなる。
キウイフルーツの方は全国2位。愛媛 → 福岡 → 和歌山 → 神奈川 → 静岡の順番となっていて、温州ミカンの主産地と見事に重なる。これは、好む気候や環境が互いに似ていることと、1970年代にミカンが穫れ過ぎ、価格が暴落して豊作貧乏となることが続いたために、ミカンからキウイへの転作が奨励されたことによるもの。確か、日本で初めてキウイフルーツの商業栽培に取り組んだのは福岡のミカン生産者だったと思います。
もっと意外なのは、中国原産のシナサルナシ(オニマタタビ)がニュージーランドに持ち込まれ改良されて生まれたキウイフルーツの、現在の世界最大の産地はどこかってことでして。これがなんとイタリアげな(*_*)。ここも柑橘類、ひょっとするとブドウあたりからの転作なんでしょうかねえ。ブドウ、やっぱり可哀想に(笑)

ああ、果樹の枝葉が繁り過ぎ。

一方、「福岡レタス」や「博多アスパラガス」というブランド認知作戦はツルも初耳だった、だって冷涼地野菜のイメージだもんね。特にアスパラガスは2008年から「福岡農産物ブランド化推進対象品目」として気合を入れて生産しているのだとか(@_@)。

ふるさとと
 昭和は遠く
  なりにけり

「ふくおかの農業応援団」とは、「県産農産物の積極的な購入により福岡の農業を応援していただく」というものらしい。ゆるーっとした構想やねえ・・・でも福岡に免じて許しちゃあ(爆)

読売新聞が「ちっくん」「たき丸」の類似を報じたまさにその日、2012年9月5日の決定だから、県の担当者はこれが人気投票1位にならなかったことでむしろ胸を撫で下ろしたんじゃないでしょうかネ。

(続く)

2012年12月26日 (水)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その16:三徳山・鳥取海づくり大会・鳥取植樹祭)

(承前)

【番外編】で三朝町「みとちゃん」のことを取り上げたので、鳥取つながりでもう少しばかり。

2010年3月のこの公募、採用されたのは中本竹識の作品ですが、次点を塩崎エイイチと清水浩美が分け合っているんですね
わかります?これって、清水浩美はほんの5ヵ月前の自作(常陸大宮市「ひたまる」)が中本竹識によって三朝町でパクられたことを確実に知っていた、けれどもこの選考に異を唱えなかった、あるいはそうしたけれども聞き入れられなかった、ということを意味する。奇怪なことです。(同じ穴の狢ってこととか?)

鳥取県東伯郡三朝町
三徳山イメージキャラクター
(最優秀作品)みとちゃん
中本竹識(竹織?)
(優秀作品)
塩崎エイイチ
清水浩美
三徳山キャラ

ネット上ではカラー図像が見つかりませんが、下段の左側がエイイチ、右側が清水。
三作品とも、鳥取県唯一の国宝、三朝町の三徳山三佛寺投入堂はモチーフに取り入れている、これは当たり前。(と言っても吉野ヶ里遺跡やサザエさんのエンディングの最後に出てくるおうちにしか見えんのもあるぞ)
塩崎エイイチはほかに[杖]と町の花[ホンシャクナゲ]を盛り付けた。一方清水浩美が盛ったのは錫杖や数珠といった[修験僧]アイテムと[ハス]の花びら。(ここでの清水浩美は塩キャラ度かなり低い方っすね)

三徳山は全域が修験道の霊山。湯桶読みで「みとくさん」ってのは仏教の山名じゃ珍しいでげすな、「手数」とか「野宿」とかとおんなじ( ̄ー ̄)
天台宗に属する三佛寺の奥の院、通称投入堂(なげいれどう)はツルも一度だけ遠くから拝んだことがある。たまたま鳥取出身の知り合いの車でご当地をドライブ中、「ほら、あれ。知ってる?」と指差す彼方を見てみると、奇蹟がその先に出現していた。大きくはないけれど、実に不可思議精妙な美しいお堂でした。

国宝投入堂

断崖絶壁に建てられた御堂が鳥取にあるというのは聞き知っていましたが、実際目にするとまさに奇蹟の国宝と呼ぶにふさわしい。役小角/えんのおづぬ(役行者)が法力でこの絶壁に投げ入れたという伝説もむべなるかな。心構えも何もしてなかったところにいきなりぽんと飛び込んでこられたので、一層強く揺さぶられました。

鳥取県
第31回全国豊かな海づくり大会 キャラクター
(優秀賞)
塩崎アユミ
鳥取海づくり大会

「豊かな海づくり大会」というのは、どうやら、「育てる漁業」と「漁業就業者確保」を主眼に置いたイベントのようです。
[海]の潮や波をプラットフォームに用いた[無生物系]or[USA系]キャラだと思うけど、こんな海坊主みたいなのが海から上がってきたらやっぱりコワイかも・・・。漁業関係だからというわけか、捻り鉢巻もイメージされている、小ネタに[魚]をくっつけて。限りなく[ウサギ]に近いのは、ご当地を舞台とする古事記神話「因幡の白兎」(稻羽之素菟)からの連想でしょう。

同様のイベントからもう一つ。これも次点ですが。

鳥取県
第64回全国植樹祭 シンボルマーク
(入選)
塩崎歩美
鳥取植樹祭

「海づくり大会」の潮や波に対して、「植樹祭」だから[山]や[木]がモチーフ。小ネタ遣いで、魚に対して[鳥]が盛ってあるのも発想は同じ。これだけでは弱いというわけか、社協キャラみたいに[ハート]が添えられてる。目にハイライトが入らないのは【その9】の富山県「きときと君」以来2例目だな。

こうした全国規模のイベントともなると、さすがに開催から相当前に決めることになる。そりゃ、どちらも天皇皇后両陛下をお迎えして挙行される由々しい行事ですしねえ。
「海づくり大会」では2011年10月29〜30日開催の大会のために2010年2月に決定、「植樹祭」も2013年5月23日の開催予定に対してデザイン決定は2011年8月24日、愛称決定は同年11月4日。いずれも約1年半のスパンだからお疲れ様なことです。ま、手間暇かけたからといってデザインのクォリティも上がるかっちゅうと、そこはね・・・

(続く)

2012年12月24日 (月)

【番外編】その水は本当に清く澄んでいるのか − 下(ジェイディー・高松トコちゃん・イータン&バッシー・会津伝統野菜・どぶ板通り商店街)

(承前)

少しずつ、塩キャラから離れてまいります。

沖縄県那覇市
冒険王株式会社
ジェイウォーム イメージキャラクター
ジェイディー
清水浩美
ジェイディー

無料配布の求人情報誌のキャラクターで、名乗り頭よろしく「ジェイ」+スピーディーの「ディー」。[No.1ポーズ]も「沖縄県内で一番発行が早い」をアピールしてる由。[J]を取り入れたフォルムに、口はweeklyの[W]で、[Thu]は木曜発行の意味。頭は[ブーゲンビリア]で、これが那覇市の花になっていることはツルにはちょっと意外だった。当然「あかばなー」つまりハイビスカスだろうと思ってたからです。
デザインとしては塩キャラ度84%といったところかしらん。でも、サイト掲載されてる作者インタビュー(顔出しはありませんよ)がちょっと雰囲気違う。

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今の気持ちは本当に感激です。他にもいろいろ素敵なキャラクターがたくさんあったので、あきらめていたんです。
もともと公募が大好きで、キャラクターのデザインもよく書いていました。なので、ネットでそういった企画がないか探していたところ、今回のジェイウォームのイメージキャラクター募集を知りました。
読者投票で選ばれたということも嬉しいです。今後いろいろジェイディーが活躍して、みんなに愛されるキャラクターになっていってもらいたいです。
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まるでアイドルオーディションに勝ち残った可愛い子ちゃんのコメントですが、塩崎一族はこんなに長い文章書いたりしないかなと(笑)。あっ、インタビューでした。まあこれも、編集の手がバンバン加わってるかもしれないけれど。

東京都立川市
高松町商店街振興組合
高松町ストリート・プロジェクト21
キャラクター
高松トコちゃん
清水浩美(大阪市阿倍野区)
高松トコちゃん

町名に因む[マツ]はわかるけど、[ハート]が入ってるので社協キャラかと思ったらさにあらず、つまりは商店街の街興し。見分けるポイントは買物カゴ、おっとマイバッグ、じゃなくて[エコバッグ]。地味ながらこれ、商店街キャラには欠かせないアイテムね。[イヌ]をプラットフォームにしたのは、事前アンケート「これからの商店街や町のイメージを動物に例えると」でこれが1位になったからでしょう(意味不明)。
愛称募集で採用されたのは、2010年4月当時小学6年生の八王子市の女の子、長島黎子。だから「四国のキャラかよ」というツッコミは敢えてやめときます。ちなみに立川市と八王子市は昭島市を挟んで向かい合ってる位置関係。
公開審査会の模様をサイトアップしようとしたところ、応募者の「抗議」もあって頓挫したらしい。なんだか全般的に手筈の悪いプロジェクトという印象を持ったんですが・・・web情報だと。
ただ、運営に加わったコンサルタント会社が割としっかりしてて、今はマトモなことにはなってるみたいだけど。

東京都板橋区
いたばし観光キャラクター
(優秀賞)イータン&バッシー
清水浩美(大阪市)
イータン&バッシー

二人組なのは区の花が[ニリンソウ]だから。ただ、この図柄だと六弁花になっちゃいそうです、ふふふ。キンポウゲ科イチリンソウ属だからほんとは五弁花ね。地味に[バンダナ]が「高松トコちゃん」とかぶってます。地味と言えばイニシャル[I]も入っている、でもこれはちょっとくどい。「二輪シスターズ」ってのも何なんだか。全体に、選考側が原画にちょこちょこ手を入れて汚していったって感じですか(次点ですがね)。
イチリンソウ属って言っても?だけど、つまりはアネモネ/Anemone属のこと。これは「風」を意味するラテン語で、確か、果実に長い毛が生えてて風に乗って飛んでいくから、じゃなかったかな。京都に住んでいた頃、下宿の近くに「風媒館/Anemophilus House」っていう喫茶店があったっけ。あっ、今もあるんだ!!(泪)
「philia」は「好き」のことで「necrophilia」なら「屍体愛好」(こらこら!)、対して「嫌い」は「phobia」で「homophobia」なら「同性愛嫌悪」。昔、スピルバーグの製作総指揮でクモを題材にした「アラクノフォビア/Arachnophobia」というホラー映画もありました(ギリシャ神話に、クモに変えられてしまうアラクネーという乙女が出てきますね)。
ちなみにイチリンソウ、ニリンソウがあるんならサンリンソウはどうなんだっていうと、これまたちゃーんと実在します。
ああ、脱線が止まらないわ。

しかしニリンソウにせよ観光にせよ、いかに板橋のイメージとかけ離れていることか(板橋区民よ、許せ)。
南大田区(東京都大田区における南北問題をこのように表現してみました)の下丸子に住むツルだからこそ言えることですが、何も板橋区が「観光」宣言する必要なんてあるのかね。今の板橋の悪いイメージを無理矢理断ち切るのじゃなく、いい部分をアピールしていくことでもいいんじゃない?「くらしいい、いたばしい」とかさ(そりゃまたやっつけ)。

福島県会津若松市
会津の伝統野菜を守る会
会津伝統野菜イメージキャラクター
(入賞)
清水浩美(大阪市阿倍野区)
会津伝統野菜

だいぶ雰囲気が変わってきました。キャラクターやロゴの公募では禁じられることの多いグラデーションも使われている。本体は当然[磐梯山]でしょう。ただ、これは発表時期が2003年10月と相当古いので、そここそが特筆事項かと。

神奈川県横須賀市
本町(ほんちょう)商店会(どぶ板通り商店街)
第6回どぶ板通りフラッグデザインコンテスト
(優秀賞)
清水浩美(大阪市阿倍野区)
どぶ板通りフラッグ(清水案)

知らない人が聞くとびっくりする名前だけど、これぞアメカジ、スカジャン発祥の地。これも2007年と古めですが、ここまでくると塩キャラの痕跡さらになしですね。

・・・かくしてツルは清水浩美を塩崎一族認定しなかった次第。
恣意と主観が入り込んでいることは否定しません。歴史的観点に立てば、今の塩キャラスタイルが確立されていく過程というものだってあったはず。
それに、「塩崎=塩」vs「佐藤=砂糖」だとか抜かすくらいなら、「歩美」「好美」「正美」と認定して来て「浩美」も同じパターンであることになぜ注目しないのか、とかね。(いや、まず目をつけましたよそこは)

ただ、むしろ佐藤 修、佐藤秀子、房本正美を「作例がみんな塩キャラっぽいから」という理由でもって同一人物である、じゃなかった塩崎一族であると推定することの方が、論理的には弱いかもですなあ。

2012年12月23日 (日)

【番外編】その水は本当に清く澄んでいるのか − 上(きーほくん・ひしみ・アッピー・ひたまる・三徳山みとちゃん)

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しかしながら、この考え方は、もっと深い泥沼にツルを引きずり込んだ。どう調べても真贋の見極めのつかない名義はやっぱりあるわけで。
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そうなんだ、この問題がまだ残っている。

とりわけ、清水浩美、深川重一。

これらについては、迷った挙げ句、「塩崎一族」からは(一応)除外すべきと考えています。「見分けがつかぬほど塩キャラ度の高いものを生み出している一方、そうではないものも作っているから」というのが主な理由。他にもあるけど(伏線)。

住所はどちらも大阪、だからこそ判断に迷う。でも前者は大阪市阿倍野区、後者は和泉市。でもでも阿倍野区は塩崎一族の本拠地たる生野区の隣接区(._.)。でもでもでも住所なんていかようにもできるだろうから、これをもって判断してるわけではありませんが。

これって、「やっつけテンプレ仕事の上に胡座をかいている」のか、それとも「見境なく他人のデザインをパクりまくってる」のかって違いを意味するので、問題の所在がまるで違ってくる。(キビしいなあ、ツルよぉ)
今までどちらかというと詮索と嘲笑程度で済んでいたのが(こらこら)、何だかどす黒いものが心に広がってしまう。

ここでまたもや、やっとかめさまの示唆に富むコメントに思い至る。

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元々のベースになる絵も、昔からある可愛いキャラクターの描き方のひとつで、『キャラクターの描き方』という本があれば出ていそうな絵なんですよね。だから同一人物でない同じものが量産されても、パクりと言える次元の問題でもないかもしれません。
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ううう、深い・・・・・・・・・・・・。著作権などという実体なきものによる庇護、安定を捨ててまで実利に走る、ということなのかいな。

ただ、事実関係の明らかでないところであんまし書きたくないんですよね、ツルは。つまりは人の批判をしてるわけだし、実名ばんばん挙げて。自分の立ち位置も早くはっきりさせたいんだけど。
ああ、なんかとっても歯切れが悪い。

だから、ツルが「これは一族でない」と判断するに至った経緯を、検証かたがた見ていくことにします。
まずは清水から。「極めて塩キャラ」から始めてだんだんに・・・

三重県北牟婁郡(きたむろぐん)紀北町
マスコットキャラクター
きーほくん
清水浩美(大阪市)
きーほくん

これはもうどこから見ても100%純度の塩、ですよね?ね?
盛大な[かぶりモノ系]は[マンボウ]。ご当地ではこの魚が上がり、食する習慣もあって当然、町の魚。お腹は[町章]です。2010年12月制定、愛称は別途公募。

三重県伊賀市
伊賀市商工会
菱マスコットキャラクター
ひしみ
清水浩美(大阪府)
ひしみ

「三菱マスコットキャラクター」の誤植かと思ったけど、[ヒシ]の実を使った商品のためのキャラらしい。「菱の実茶」「菱の実スキンクリーム」が売られているし、キャラの焼き印入り「菱の実どら焼き」とかも当然。(でもねえ、実の大きいオニビシが使われてるんじゃないかと。ヒシの方が食味はよかった記憶が)
ヒシは水辺の植物。鋭い棘のある実を[伊賀忍者]が「撒き菱」として使った(とされる)、そのゆかり(だけ)みたいです。伊賀市は「忍者」と「松尾芭蕉」を地域興しのKeywordにしていて、その流れで「菱」に辿り着いたものらしい。手にしたのは[手裏剣]。愛称は「きしみ」と「ひずみ」と「ひろみ」のハイブリッドの妙(笑)、もっとも後付けと思われますが。
ああ、つまりはこれ「くの一」なんだ。せめて「菱の実キャラクター ひしみん」ぐらいにすりゃよかったのにさ。

愛媛県選挙管理委員会
選挙に関するイメージキャラクター
アッピー
清水浩美(大阪市)
アッピー1 アッピー2

青森ならば当然リンゴ、愛媛だから当然[ミカン]の[かぶりモノ系]。[投票箱]にはこの花を象った[県旗]が飾られ、[No.1ポーズ]は大切な一票、[鉛筆]も「せんきょ」イメージという具合。お腹の「選」マークの詳細は不明。
ちなみにご当地では県章と県旗のデザインが異なっており、前者は政治的経緯もあって冷遇されている。

最近はご当地キャラに特別住民票を交付するパフォーマンスも普通になっちゃいましたが、アッピーには「県選挙管理委員会書記(啓発担当)」の辞令が交付されてます(-.-)。あ、これも[ピー系ネーム]なんだ。

茨城県常陸大宮市
マスコットキャラクター
ひたまる
清水浩美
ひたまる

ああ、また茨城。2009年10月に合併5周年を記念して作られた[USA系]キャラ。ここは合併の経緯が面白くて、2004年10月16日に那珂郡大宮町が同郡の山方町・美和村・緒川村、東茨城郡の御前山村を編入してまず市制が敷かれ、即日「常陸大宮市」に改称するという手順を踏んだ。だから、一瞬「茨城県大宮市」が存在したことになるんです(@_@)
キャラは[里山]+[清流]+市の花[バラ]+イニシャル[ひ]、しっかし特徴なさ過ぎ・・・でも半年後の2010年3月、奇跡の如く次なるキャラを生み出します。

鳥取県東伯郡三朝町(みささちょう)
三徳山(みとくさん)イメージキャラクター
みとちゃん
中本竹識(竹織?)(29歳:福岡県北九州市:グラフィックデザイナー)
みとちゃん

いやはやまったく・・・
ご当地の[三徳山]をプラットフォームに、国宝[投入堂]と[三徳桜]を盛った[USA系]なんですがね。
「1月7日に選考委員会が開かれ、最優秀作品と優秀作品が決まり、商標登録に向け確認作業が行われていた」って、一体何を確認していたのよ?こんなのも弁理士は認めたってわけ?ほんとにグルなんじゃ??

ちょいとおまいさん、そもそも手順がおかしかァないのかい。いえね、このキャラがすっかり気に入ったってんでとっとと決めちまってだよ。そんでもってグッズ商いの小間物屋だの、ひし美ちゃんとこのどら焼きだの、うちの亭主みたいな職人だのが動き出しちまってからおっとり刀で吟味役の旦那方が駆けつけるってんじゃァ、間尺に合わないじゃないのサ。・・・と着ぐるみ屋の女房おみとが。

まあ、応募作全てに調査かけてたらコストもかかっちゃうけど、でもねえ。
清水もなぜ黙っているのかと思うけど、やはり一旦お墨付きの出てしまったものを突き崩すのは難しいのだろうか。それとも同じ穴の貉?
中本についてはそのうち取り上げることもあるはずです。(あ、塩崎一族の一員と見ているんではありません)

かくしてリサイクルも横行しちゃうわけであります、勿体なやと(-.-)y-~

とにかく俺様が命令する、常陸大宮市と三朝町は仲良くしなさい。(そうすればパクりもあからさまになるからね)

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【2013.07.01 追記】
2013.05.18の朝日新聞に載っていたけど、三朝町が交流相手に選んだのは同じ茨城県でも水戸市だった由。キャラ愛称の「みとちゃん」つながりです。後発の水戸市から「礼を尽くさなきゃ」と話を持ちかけたんだとか。そりゃま、三朝町は恥ずかしくて常陸大宮市とはお付き合いもできまいて。
それはまあ(どうでも)いいのだけれど、記事中、「三朝町は商標登録していなかった、だから水戸市では愛称の重複を見つけられなかった」とあるんです。
あれっ!?やっぱ「商標登録に向け確認作業が行われていた」ってのは何だったの??
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(続く)

2012年12月22日 (土)

たまには仕事のことなんか

このあいだ、さる真面目な法律雑誌から取材を受けちゃった。題材は「事業会社におけるインサイダー取引の規制について」、おお、ガチに堅い!

数年前だけど、退任した監査役が在任中にインサイダー取引やってたことが発覚するなんていう前代未聞の不祥事があった会社。本人は課徴金の行政刑に処せられ、退職慰労金も会社に返還した。実はツルの昔の大ボスだったりする・・・ああ。

会社は思いっきり信用と風評を落とし・・・って、今じゃどれほどの人が覚えてるか定かではないですが。

むろん、そんな面白いネタを持ってる会社だからこそインタビューを申し込まれたのは間違いない。その後どんな対策を講じたのかってとこを超真面目に論じましたがな。30分予定のところを1時間にわたって。「面白おかしくなってしまわないように」ということには最大の注意を払いつつ。

原稿もすでに来たので、バンバン手を入れて非常に力強い内容となっております(笑)いかに真摯にコンプライアンスに力を入れとる会社かっちゅう話で。

来年の3月号だから発売にはまだ間があるけど、名前と写真つき、微妙にわくわく。(こういうの、初めてだし。)

上椎葉ダム慰霊碑のこと(続) −ご当地キャラに寄せて−

(承前)

この原稿には、起草した社員による次のような文章が附されており、意図したところが窺い知れてなかなか興味深い。

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慰霊碑文作成の方針

 近代的な慰霊碑にふさわしい碑文たらしめようと期した。適切な詩の一句なども気が利いていると思われるが、一応簡単に碑作成にいたる事情等にも触れた碑文とした。従来、碑文には漢文直訳式の難解な語句を使用したものが多いが、つとめてこれを避け、平易かつ明快な文章を念願して作成した。
 以上の基本方針に基づき、具体的には当社の社用文の書き方に則って、当用漢字と現代かなづかいによる左横書を採用する。碑文の予定スペースを二分して、左側に碑文、右側に殉職者氏名を50音順に並べる(別図参照)。文字は、活字の明朝体とし(算用数字を入れる関係もある。)、字体も当用漢字字体による。なお、年号に「昭和」を採用せずに西暦を採用したのは、遠い将来のことを考慮に入れたからであり(学校の国史教育にも西暦を採用していると聞く。)、建設の起算点は、建設所開設のときとし、費用についても計算の方法によっていろいろ異るらしいが、上椎葉とも相談のうえ、「130億円をこえる」という表現にした。犠牲者の数についても多すぎるという見方もあろうが、直接間接、上椎葉の建設に従事して生命を捧げた人全員を対象とする碑文とした。
 最後に、この碑文は、九州大学国文科の穴山孝道先生の校閲を願ったものであることを付記する。
                  (● 記)
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横書きの碑文!今だってなかなかないんじゃ?
なんだか、起草者の思いだけじゃなく、時代の雰囲気とか匂いまで伝わってくる感じ。文章もスタイルも、昭和31年としては相当新しいというか破天荒な提案だったろうと思います。

実は、この社員というのはツルの父親です。1999年に亡くなった後、遺品の中にこの原稿を見つけました。薄葉紙に和文タイプで清書されて。

上椎葉ダムの自慢は時々聞かされてたけど、何だろうこれ。お父さんこんなことに関わってたんだ。(普通の会社員だったけど)いろんなところに文章を書いたりしてたし。遺稿集が一冊出せるぐらい。
そうだ、穴山先生というのは確か旧制福岡高校(戦後の九州大学教養部)時代の恩師だ!
その後、いろいろ調べたりしてわかってきたのが前回のようなストーリーです。

実際には、その後会社の上層部の意見もあって文章にはそれなりに修正が入り、レイアウトも横書きではなく縦書きとなりました。日記からは、そのあたりでそこそこ腐ってたことも確かめられた(笑)。思い入れも強かったんでしょう。

慰霊碑に刻まれた最終版の文章は次のとおりです。(上述したように現物は縦書き)

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完成のかげに

 一九五〇年二月、わが九州電力が、創立以来の総力を傾けて着手した上椎葉発電所建設工事は、五年余の歳月と延人員五〇〇余万人の労力を動員し、一三〇億円をこえる巨費を投じて、一九五五年五月に完成し、歴史的な発電を開始いたしました。
 近代科学技術の粋を盡し、従事者全員が協力一致した成果は、高さ一一〇メートル、長さ三四〇メートルの巨大なダムとなって静かな耳川渓谷にそそり立ち、せきとめられた湖水は、一四〇メートル余を落下して、九〇,〇〇〇キロワットの電力と化し、九州の産業発展の一大原動力となるにいたりました。
 この世紀の難事業完成のかげには、どんなに多くの血のにじむ苦闘と犠牲が払われたことでありましょうか。じっさい、上椎葉発電所建設工事こそは難工事の最たるものでありました。ダム建設のおり、その他の関連工事におきまして、わが国初のアーチダム採用という工事の困難さに加えて、毎年の台風の襲来は不幸にして、少なからざる犠牲者をだしたのであります。このことを思うとき、われわれは、悲痛きわまりない感慨にうたれるものであります。
 いまや、建設工事は完了し、上椎葉の里に巨大な弧を描くアーチダム、その他の偉業を残し、建設関係者は、この地を去る時がまいりました。われわれは、この建設の大業を一望のもとに見おろす秀麗な湖畔を選び、ここに一基の慰霊碑を建立し、尊い殉職者の芳名を千載残すことにいたしました。在天の霊よ願わくば、われわれの微意を了とされ、殉職者諸兄姉の心血凝って成った偉業の成果をしずかに見守って下さい。    合掌

  一九五六年二月建立
     施主 九州電力株式会社 社長 佐藤篤次郎
     同  鹿島建設株式会社 社長 鹿島守之助
     同  株式会社 熊谷組 社長 熊谷太三郎
     同  株式会社 間 組 社長 神部満之助
     同  株式会社 奥村組 社長 奥村 大平
                 外十社
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身贔屓するわけじゃないけれど(^^;ツルは草稿の方が好きです。リアルに携わった者の現場感覚みたいなものが、よりダイレクトに感じ取れるから。言葉もより磨かれている気がする。若かったんでしょう、書いた人も、時代も。そんなことだって、時が下った今だからこそ言えるのかもしれませんが。

犠牲者数が削られたのは、やはり何らか圧力があったのか。こちらの文章は現在椎葉村のホームページにも掲載されていますが、説明の中できっちり「105名の殉職者」と明記してあるから、結局ツルの父親の意図は生き残ったのかなと(笑)。ただ、草稿には「102名」とあったので、数に差があります。もう半世紀以上前のこと、調べようもないでしょうが。

ツルはこれを見つけた後、同ダムの管理事務所に「これこれの事情なんですが、今でもこの碑があるのか教えて下さい」と問い合わせたんです、手紙だったかFAXだったか。すぐに丁寧な返事がFAXで届いた(これまた時代を感じますね)。今でも湖畔にちゃんとある旨書いてあって、簡単なスケッチまで添えてありました!九電の方、ご丁寧にありがとうございました。

この慰霊碑は今も九州電力により管理と供養がされている由。周りは整備され、慰霊のために仏教、キリスト教、水神を表した三女神の像(九州の彫刻家冨永朝堂による)も建立されて「女神像公園」と呼ばれているとか。春には桜が美しいそうです。

父親はツルに慰霊碑のことを話すことはなかった(と思う)し、もちろんツルは一度も行ったことがありません。けれど、いつか必ず訪ねてみるつもり、生きてるうちに。

思わぬ問わず語りになっちゃいましたが、ご当地キャラの全国公募のことなんか考えていて、どうしてもこのことが頭から離れなくなったものですから。
失礼いたしましたm(__)m m(__)m

2012年12月19日 (水)

上椎葉ダム慰霊碑のこと −ご当地キャラに寄せて−

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採用のためなら「椎葉ファンクラブ」会員になっちゃうしたたかさを持ち合わせていようが、
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これで思い出したことがある。すごーく唐突、なんですけれども・・・・・・

1955年(昭和30年)、宮崎県東臼杵郡椎葉村の地(「おつるちゃん」がいるところネ)に、日本で初めての大規模アーチ式ダムとして、上椎葉ダムが完成した。

上椎葉ダム

構想は戦前からあって、実際の工事だけでも5年以上をかけた一大プロジェクト。戦後の復興という意味では九州初の大規模土木事業であり、施工主の九州電力としても社運を賭したものだったらしい。
そもそもそんな山奥に通じる道すらろくすぽない時代、工事用道路を整備するところから始まって、それまでほとんど日本で例のなかった「アーチ式」と決定するまでにも様々な経緯があり、戦後まもない頃のこととて重機もアメリカの援助を受けながら、プロジェクトは粘り強く進められた。台風にも随分悩まされたらしい。(この経緯はwikipediaにも相当詳しく出ています)
とにかく大変な難工事だったそうで、命を落とした工事関係者も実に100名を超えたというのだから、苦労のほどが偲ばれます。

そこでダムのそばに慰霊碑を建立することになった。ここからが本題。

九州電力の本社に勤めるある社員が、業務上、この碑文の起草を命じられたそうな。スタッフ部門か何かの人だったんでしょう。
会社でいろいろ頭をひねってみたのだけれど、どうにもイメージが浮かんでこない、だから文章も書けない。それでこの若い社員さん、「これは実際に現地に立ってみるしかない」という思いを募らせ、福岡市内から宮崎の山奥まで、国鉄に乗って出かけて行かれたんだそうです。わざわざ有休まで取って(+_+)、業務なのに。これもまた生真面目な日本人だなあ・・・
そうして実際にダムの周辺を歩き回って印象を心に刻みつけ、写真にも収めて帰ってきた。(カメラが趣味の方だったそうで)

そこまでして取り組んだわけだし、文章もありきたりの型どおりでない、新しい時代にふさわしいものにしたいとだいぶ苦心されたようです。
そうしてまとめられた草稿は会社の和文タイプライターで清書され(時代を感じるな)、慰霊碑に刻まれることとなりました。国民的作家と呼ばれた吉川英治が「日向椎葉湖」と名づけたダム湖のほとりに。

有名な富山の黒四ダム、つまり黒部第四ダムの建設(1963年竣工)よりもずっと前、言い換えれば日本の国が高度経済成長に突っ込んでいく前のお話。もちろんツルも生まれてない時代ですよ

肝腎のその文章も載せておきましょう。

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完成のかげに

 この一大人造湖とこれをささえるアーチダム ―― これこそわが九州電力創立以来力を注いできた電源開発への努力の象徴であります。
 1950年2月着手した上椎葉発電所建設工事は、5年余りの歳月と130億円をこえる資金とを費して、1955年5月輝かしい発電開始を迎えました。最新技術の駆使と従事者全員の協力一致の成果は、高さ110メートル、長さ340メートルのダムとなって耳川渓谷にそそり立ち、せきとめられた湖の水は、140メートルを落下して90,000キロワットの電力と変じ、産業発展の原動力となるにいたりました。
 その完成のかげに、いかに多くの努力と犠牲とが払われたことでありましょう。まことに上椎葉発電所建設工事は難工事でありました。ダム建設において、発電所本館建築において、十根川支流工事において、また多くの関連工事において、わが国最初のアーチダム採用という工事そのものの困難さに加えて、毎年といってもよいほどの台風の来襲は、この工事の期間中、実に102柱の尊い犠牲者を出しました。このことを思うとき、まったく悲痛極まりない感にうたれます。
 いま建設工事のすべては終り、この上椎葉の里に雄大な弧を描くアーチダムを残して、建設に従事した者はことごとく立ち去って行きます。ただ心残りのことは、ともにこの日を迎えるべくして迎ええなかった殉職者の方々のことであります。
 われわれはここに、建設の偉業を一望のもとに見おろすダム湖畔を選んで慰霊の碑を立て、殉職者の名を後世に伝えることとしました。殉職者諸兄の霊よ、どうぞわれわれの微意を汲み取ってください。そして、この静かな自然の懐にいだかれて、諸兄の心血を注いだ建設の成果を見守り続けてください。
1956年  月
            九州電力株式会社
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2012年12月18日 (火)

Desire −情熱−

ここんとこ、「空中庭園@下丸子」から「塩キャラ楽園@新今里」( ̄ー ̄)にblog名変えた方がいいんでないかいってな勢いですが・・・

塩キャラ無間地獄に嵌まっているうちに、心の中でリピートしてたフレーズがある。

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♪そう みんな堕天使ね
 銭が 羽の代わりに 飛んでる♪
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♪何を信じればいいの Scandalさえ
 時代のエクスタシィよ
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はい、この歌です↓

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Desire −情熱−
 作詞:阿木燿子
 作曲:鈴木キサブロー
 歌: 中森明菜
 (1986.02.03リリース)


Get up, get up, get up, get up,
Burning love...

やりきれないほど 退屈な時があるわ
 あなたといても
喋るぐらいなら 踊っていたいの 今は
 硝子のDiscotheque

そう みんな堕天使ね
 汗が 羽の代わりに飛んでる
何に拘ればいいの
 愛の見えない時代の 恋人たちね

真っ逆さまに 堕ちてDesire
炎のように 燃えてDesire
恋も Dance, dance, dance, danceほど
 夢中になれない なんてね
淋しい

Get up, get up, get up, get up,
Burning heart...

腕を離してよ Kissをされるのも御免
 気分じゃないの
Heelを脱ぎ捨て 感じているのよ 夜を
 孤独な長さ

そう たぶん贅沢な悩み
 わかっているわ これでも
何を信じればいいの
 Scandalさえ 時代のエクスタシィよ

ぶつかり合って 廻れDesire
星のかけらを 掴めDesire
夢も そうよ見る前に
 覚めてしまったら
 何にも ならない

Get up, get up, get up, get up,
Burning love...

真っ逆さまに 堕ちてDesire
炎のように 燃えてDesire
恋も Dance, dance, dance, danceほど
 夢中になれない なんてね
淋しい

Get up, get up, get up, get up,
Burning heart...

Get up, get up, get up, get up,
Get up, get up, get up, get up,
Burning love
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一文字だけ変えてあるところがあります。「銭」と「汗」のことじゃなくてね(笑)どこかわかるかな?

どうだろう、この華やかな言葉遣い。バブル絶頂へ向かっていた時代を完璧に纏ってます。
その意味で高度経済成長濫熟期の山口百恵「プレイバックPart2」と比肩し得るのではあるまいか。
どちらも作詞は阿木燿子。

パフォーマンスが計算されつくしていたことも共通している。
山口百恵の、シフォン?ジョーゼット?を重ねた赤いドレスにゴールドの幅広なサッシュベルト、ヒールの高いパンプス。中森明菜の、ネオジャパネスクのキモノと長いブーツ、そしてボブのウィッグ。どちらも鮮烈に覚えている。近年、中森明菜のこれをお笑いの渡辺直美がロッテのFitzの広告でコピーしてましたね(^o^)
山口百恵の、動きを極力抑えた振付、というより目力だけで人を釘付けにしてしまう表現力(ほとんど淫蕩!)、中森明菜の、野球の投球フォームまで取り入れたという大胆な振付。どちらも限りなくカッコよかった。女性からの人気が突出していた点も共通してる。

山口百恵の時代にNHKプロデューサーだった故 和田 勉(わだ べん)が、彼女の引退時のBOXアルバム「百恵伝説」の中で『プレイバックPart2のテレビ収録では彼女の魅力を全て四角い画面の中に切り取ろうといつも全力の真剣勝負で挑んだ、けれどいつも彼女に見事に打ち負かされ続けた』といった趣旨のことを書いていた記憶がある。
同じようなことをDesireでも思った。多分、生で見たらもっと迫力あるだろうな、テレビ側が力負けしているなと。

この歌は彼女に、前年に続いて2度目のレコード大賞をもたらした。あ、レコ大に権威がまだあった(最後の)辺りの話です。むろん大賞発表は大晦日、そこから紅白歌合戦へなだれ込む。(紅白なんてもう何十年も見てない気がするな)
で、女性歌手初のレコ大2年連続受賞を勝ち取った直後の紅白だけど、彼女は確か、白いキモノにシルバーのウィッグ、ブルーのカラーコンタクトという、とりわけ意表を突いた出で立ち。なんか不思議なつづらみたいなのを背中にしょって。奈落からせり上がってきて歌い出したという記憶があるんだけどさ。
でも、この時面白かったのは、登場から歌い出しのあたりまで、何か彼女が少し戸惑っているように見えたんだよね。
いわば、全国のお茶の間があのファッションにあっと思った瞬間に、その「あっ」がテレビを通じてステージの彼女まで打ち返されてきてしまった、束になって。そしてそれを彼女自身も敏感に感じ取ってしまった、ってふうにツルには思えたんです。

山口百恵は人気絶頂の中に引退してその後再びTVに姿を表さないけど、一方中森明菜はその後真っ逆さまに墜ちて(「堕ちて」とは言わんが)いったイメージ。現在体調不良にて芸能活動休止中ですね。山口百恵が時代と寝たのなら、中森明菜は「不幸」(しかも「 」つきの)と寝てしまった感じ。

実はツルの会社は中森明菜をTVCMに起用していて、売上にずいぶん貢献してもらってたんですよね(Desireの時は就職の直前でしたが)。
仕事じゃなくて、ライブの時に楽屋を尋ねたことがある。いえ、決してファンだったわけではないけれど、友人がバックダンサーでツアー参加してたので、そのつてで。仕事で使ってた彼女のレーザーディスク(懐かし)のジャケットにサインもらっちゃたミーハーです
びっくりするほど細かったなー!あの細い両肩にウチの会社の国内売上の相当な部分がかかってるんやねえと思ったもんです。

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その15:トッピィ・キクちゃん)

(承前)

でも、戸田市社協の「トッピー」by 佐藤 修で一番驚嘆すべき点は、「埼玉県戸田市のキャラクターであること」そのものにありました。
つまり、【その12】で紹介した[暖色系ハート]の筆頭、戸田市ボランティア・市民活動支援センターの「トマピー」by 塩崎歩美とおんなじ自治体なんですわ!
だからこんなことにもなる。今年のイベントです↓

トマピー&トッピー揃い踏み

ううう、こんなことがあっていいのかしら?一緒にポスター載っけるなんて(@_@)。悪い夢でも見ているようだ。
ひょっとして、くちなしさまの書かれていたのもこのことだったのかな。つまりはトッピー、去年10月にお披露目されたキャラだし。

ツルは、これだけはあるまいと思ってたんですよね、漠然とだけど。たとえ、いろんな名前をとっかえひっかえして重複応募の禁をすり抜ける度胸があるのだとしようが(仮定よ仮定)、採用のためなら「椎葉ファンクラブ」会員になっちゃうしたたかさを持ち合わせていようが、こればっかりはリスキー過ぎるやろ。
「別人なんだからNo Problem、没関係、マイペンライ!」とどちらさんが言われようが何だろが、そんなことがお天道様の下で筋が通るかッてえんだべらぼうめ、こちとら江戸っ子でぃ!(ウソつけ。)

驚くことはまだ終わらない。「トッピー」が採用された時の優秀賞つまり次点にご注目。左側の方。

トッピー&トッピィ

ん?ちょい拡大。

埼玉県戸田市
戸田市社会福祉協議会
マスコットキャラクター
(優秀賞)トッピィ
今井好美(大阪府)
トッピィ

うおおっ!似ている、似過ぎている。そして前回挙げたこの作者名。だんだん複雑に絡みついてきやがった。
ご当地の荒川沿い、戸田ヶ原の湿地帯に咲く[サクラソウ]は、江戸期から田島ヶ原(現 さいたま市桜区:旧 浦和市西部)のそれと並び称され、市の花になっている。これはさいたま市・旧浦和市も同じ。「日本桜草」なんて呼ばないようにしましょうね。オレンジというちょっと珍しい色のコスチュームは市の木[モクセイ]の花を表しているのかもしれない(無理があるけど)。社協キャラだからやっぱり、あったか色の[ハート]は基本的遵守アイテム。

調べれば今井好美名義の塩キャラもそこそこ見つかってきて、しかも「塩らしくない」ものはないのです(追々ご紹介)。

前に茨城県は塩キャラ多いと書いたけど、埼玉県もご当地キャラクター熱は相当なもの。なんでも埼玉県知事の上田清司(きよし)は「超」観光立県を宣言していて、ご当地キャラも県内全自治体に置くことにしたんだとか。はーん、なんて●●●のかしら埼玉って(自主検閲により伏字;「素敵な」とかいろいろ)。
愚blogは「もうやめようよ、ご当地キャラとか。」なんつって、埼玉県政に真っ向から楯突いてるわけであるな。のみならず、全国の多数を占めるであろう塩キャラファン or 塩キャラ的なるものファンにも喧嘩吹っ掛けてるようなもんか(笑)
でもねえ、塩キャラ好きな人にとって、実は愚blogはある意味天国みたいなとこかもしれんですよー、あなっつぁん。管理人のウルサいお小言と偏見を抜きにすりゃ、うははは。これだけ塩キャラ集めたサイトやらめったにありまっせんばい

無駄口はこのぐらいにしてと。

一体これらは何を意味するのか。考えていると空恐ろしくなってくる。
ただ単に別名義が採用されただけではないのだとしたら。数年前に採用されてしまったボランティア・市民活動支援センターと近い存在である(はずの)社協の公募において、再び塩崎歩美の名前を使うことの不利を懸念したのだとしたら。今や斯界に知れ渡ってしまった塩崎一族の名前で応募するメリット/デメリットのいずれをも認識しているのだとしたら。あるいはそんな意識すらもはや消失し、名前なんて記号に過ぎないとばかりに、佐藤 修であろうが今井好美であろうが塩崎歩美であろうが塩崎栄一であろうが、とにかくひたすら出しまくっているに過ぎないのだとしたら。(だからー、仮定よ仮定)
「カワイイ」キャラクターたちもみな堕天使に見えてくるってなもんです、ツルの眼には。

♪そう みんな堕天使ね
 銭が 羽の代わりに 飛んでる♪

ちなみに、「戸田市ボランティア・市民活動支援センター」がどういうものであるのか、ネット上ではよくわかりません。ツルには「場」を提供するただのハコとしか理解できなかった。戸田市社協の下にある団体だろうと思っていたんですが、それも明らかでない。いえ、サイト構成のまずさを言ってるんですが。

社協系塩キャラ、もう一ついってみましょうか。

群馬県邑楽郡(おうらぐん)明和町
明和町社会福祉協議会
イメージキャラクター
キクちゃん
房本正美
キクちゃん

「めい姫」by 塩崎エイイチ since 2011を擁する三重県多気郡の明和町と同名ですね。
そう、これが前回挙げたうちの最後、房本正美の数少ない例、こっちがドン引きするほどの塩キャラ度。これまた昨年、2011年12月末の発表です。
Unidentified Small Animalsすなわち[USA系]プラットフォーム(イヌっぽい?)に町の花[キク]の[かぶりモノ系]、社協に欠かせぬ(?)おピンク[ハート]とアルファベットの[町名]。お腹に全国共通の[社協]シンボルマークがついているのは、実は全国の社協キャラでも結構珍しい部類に入る。

そもそもツルは、NGOやNPOが多く生まれて活動している現在、戦前の枠組みに起源を持つ社会福祉協議会(実は民間法人なんですね)が、今も様々な場面で優越的・優先的地位を占め続け、税制上の優遇も享受している点については疑問を感じています。
これは、ツルが父親を亡くした時、二人の姉たちが揃って「社会福祉協議会への寄付だけは反対」と主張したことに端を発し、折に触れて調べたり考えたりして得た意見。私見ですけど、一応立ち位置ハッキリさせた方がいいかなと思って。

ちなみに、地方だと香典返しに代えてどこそこ(特に社協)に寄付するというのは割と一般的なんです。東京なんかより、地縁血縁、因習の柵に囚われやすいイナカの方がむしろそう、地域にもよるでしょうけど。父親の時は、結局「九州対ガン協会」への寄付としました。

またまた因みに、「社会福祉協議会って赤い羽根共同募金やってるとこでしょ」って思ったそこのアナタはん、間違ってはりますえ!それは共同募金会。どちらも中央組織があって、片や全国社会福祉協議会、片や中央共同募金会。まあ、関係は深いし、不透明を批判されてきたのはいずれも同じ(ばっさり)。

ええと、だから、社協キャラの蔓延に対して、ツルは個人的にいささか複雑な思いを抱かざるを得ない。福祉について真剣に取り組むべき団体が、おちゃらけたキャラなんぞを公募までやって作ったりしてるのははしゃぎ過ぎててけしからぬ、とまでは言いません。
けど、大抵の場合、作ってからの活用がほとんどされてないんじゃないかってところは問題だと思う。広報紙やサイトの記事の埋め草にイラストを使うなんてのは活用のうちに入りはしないはず。金だってキャラだって、もっときっちり使うとくんなはれや。

・・・あああ、トッピーにまつわる諸問題、調べ上げるのマジでしんどかったわ・・・ぐったり

― Inspired by「Desire −情熱−」中森明菜(1986.02.03リリース)―

(続く)

2012年12月16日 (日)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その14:トッピー・剣ちゃん・エコあちゃん・春日井市70周年・彩ちゃん・大分バス)

(承前)

今回からちょいと深ぁく潜ります。

ツルなりに改めてスクリーニングをかけてみると、塩崎指数の極めて高い複数名義が浮かび上がってきた。むろん確証はないけど、そう判断する合理的根拠も一応あり、という話で。

曰く、佐藤 修、佐藤秀子、今井好美、房本正美あたり。いずれも大阪在住・・・いやそうじゃない、房本正美は不明なんだ。
(敬称略っ!)

これらについては、「塩崎一族」そのものであろうというのがツルの現時点での見立てです、「塩キャラ的なるもの」を生み出している「塩崎ファミリー」ではなくて。根拠はいくつかありますが、主なところは「塩キャラ的なるもの以外生み出してはいないから」、ツルの現在までの調べによれば。(どんだけお堅いねん、ワシ)

しかしながら、この考え方は、より深い泥沼にツルを引きずり込んだ。どうしても真贋見極めのつかぬものもやはりあるわけで。
でもこの話、枝葉がもさもさ繁っちゃうので、取り敢えず次回以降に持ち越し、話を元に戻しましてと。

そもそも2011年産[赤系ハート]についての話でした。

埼玉県戸田市
戸田市社会福祉協議会
マスコットキャラクター
トッピー
佐藤 修(大阪府)
トッピー(当初案) トッピー(最終版)

2011年10月お披露目、確かに[ハート]だ、赤じゃなくロゼですけど。このところ異常に増えてる感じのある社協系キャラです。[市名]だけが入ってるので「市」のキャラクターだと誤解しそうではあるな。新体操みたいな[フープ]は「ささえあい・人の和・地域の輪」をイメージしてるそうですが、でもデザイン補整が入ってすこうし小さくなったのはナニを意味しているのやら(笑)。目のハイライトもダブルに変えられてますな。[ピー系ネーム]はお約束、[前髪ちょろ]は奇妙なバリエーションつきでアゲハチョウの幼虫みたいになっちゃった。

問題は作者名。なぜこの佐藤 修を塩崎一族と見なせるのか。むろん、画風そのもの(作例ちょいと少ないが)や、住所が府レベルではかぶってるという問題も確かにあるんだけど、理由は他にいくらも見つかる。

まず1点目は[フープ]。実は同様の例があるんですね。

青森県三戸郡南部町
剣吉(けんよし)駅前ストリート活性化委員会
青い森鉄道 剣吉駅前ストリート マスコットキャラクター
剣ちゃん
塩崎あゆ美
(愛称)
幸田尚之(青森県八戸市)
剣ちゃん

鉄道線の[輪]+帽子の[名久井岳]+髪は[馬淵(まべち)川]+お約束の[さくらんぼ]+[駅名]。2010年12月4日、八戸〜青森まで青い森鉄道が延伸した(というかJRから譲り渡された)際にぬいぐるみお披露目(高さ約1m;着ぐるみじゃないよ)、愛称も別途公募で決まっている。鉄道会社のマスコットかと思いきや、地域活性化プロジェクトのキャラクターです。
時々あるんだよな、どこがやっているのか今一わからないキャラが(何をやっているのかよくわからんのはもっとあるが)と思って調べてみると、同委員会は剣吉商店会やご当地のNPO法人「支え合いネットワークなんぶ」等から成っているらしい。

さらにこの剣ちゃんは次のものと高度に相似する・・・

岡山県津山市阿波地区
エコビレッジ阿波推進協議会
エコビレッジあばキャラクター
エコあちゃん(?)
塩崎アユミ
エコあちゃん

2012年1月決定だから、こっちがパクりということになる。(阿波地区の方、ごめんね)
[落合川と白髪滝・大滝・布滝(のんたき)]+[尾所(おそ)のヤマザクラ]+秘湯[阿波温泉]+[プロジェクト名]+[前髪ちょろ]ってところかな。
ご当地は2005年に苫田郡阿波村が津山市に編入されたもので、人口約600名強(2010年国勢調査時)。津山市の中でも特に山深い土地のようです。エコビレッジあばとは「過疎・高齢化を解消すべく自然や環境を主軸に地域の活性化を目指す」って構想なんですがね。
募集の際、「上手さではなく、多少粗削りでも個性的でインパクトのある作品を中心に審査します」と謳っていたところまではいいんだけどさあ。「その結果が塩キャラかいっ!」とツッコミを入れてしまったのは言うまでもありません。
後付け公募による愛称もほんとに「エコあちゃん」に決まったのか詳かでないし、活用実態なんてなおさら。限界集落なんだろうなー、人材もいねえんだろうなーとほんのり。
「限界集落」とは、「65歳以上が人口の過半数を占める」と定義されてます、ちょっと意外。「準限界集落」→「限界集落」→「超限界集落」→「消滅集落」、らしい。もちろんこの概念には批判もあり、ご当地岡山県でも使用を控えている由ですが。

トッピーに戻りまして、理由の2点目。それは次のものに当たってみないとわからない。

愛知県春日井市
春日井市制70周年記念事業 ロゴマーク
佐藤 修(66歳:大阪市)
春日井市70周年

2012年11月に決定したばかり。これはもともと「書のまち春日井マスコット」の「道風(とうふう)くん」というのがあって、これを周年行事用にアレンジすべく公募をかけたというものです。だからキャラ自体は別人(吉田有里)の手になるもので、実は市制65周年の時にリニューアルされた2代目。

注目すべきは作者の年齢かと。塩崎栄一も「基本的に66歳」なんですよねえ

3点目。それは作者名そのものに隠されている。「塩崎」「佐藤」・・・・・・つまり塩砂糖。きっぱり。いーえ、ツルは結構真面目なんですけどぉ。こういうお遊びって、クリエイター系の人たち、結構お好きじゃありません?

4点目。名前については、上掲の佐藤秀子との共通項もある。いえ、「姓名」の「名」の方。「修」も「秀」も音読みだと「シュウ」だ。

ここで佐藤秀子の例も一つ挙げませう。(Are you following me??)

秋田県鹿角市(かづのし)
花輪線利用促進協議会
JR花輪線全線開通80周年 イメージキャラクター
彩(さい)ちゃん
佐藤秀子(大阪市)
彩ちゃん(応募案) 彩ちゃん(最終版)

おおぉ、[フープ]またもや![花]+鉄道線の[輪]で花輪線を表している。ここに塩崎あゆ美・佐藤 修・佐藤秀子の[輪]もつながった次第(強論;笑)
初登場の[無生物系]塩キャラですね。キハ110系車両を用いたところとか、実車両のカラーパターンに合わせてあるところなんかに互いのこだわりがある様子。
デザイン補整の趣旨は、「[十和田八幡平四季彩ライン]の愛称から、四季をイメージした4色の花飾りを付けており、国内屈指の急勾配(33パーミル)を、[汗]をかきかき駆けあがりながら、元気よく花輪線をPR」ということらしいが、頭が完全に塩に毒されているじゃないか!

制定状況は「剣ちゃん」に酷似している。でもこれ、どうしても電車じゃなくてバスのキャラっぽく見えちゃうんですけどぉ。ほれ↓

大分市
大分バス株式会社
マスコットキャラクター
(優秀賞:サブキャラクター)
福添あゆみ
大分バスキャラクター

いつの間にか「あゆみ」に戻ってきた(笑)
当然、色使いは実際の路線バスに忠実なわけです。

大分バス一般路線車両

束になってかかってくると、なんだか信憑性も増してくるでしょ?やや脆弱性も確認されるけど。

トッピー問題、まだまだ続きます。

(続く)

2012年12月10日 (月)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その13:こころちゃん)

(承前)

ちょっと今回、前置き的になりますけれども。

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ツルは預言する、2011年にも[赤系ハート]の塩キャラがきっと作られているハズ!
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それは見つかったんですよね、実はわりとあっさりと。いや、断言はできない。見つけたと思うというレベルなんだけど・・・

でも、その前にまず。
ハートの[かぶりモノ系]塩キャラ、こんなものもあります。

大分県
人権啓発イメージキャラクター
こころちゃん
塩崎アユミ
こころちゃん

県の木&花[ブンゴウメ]+県の鳥[メジロ]+[ハート]に、申し訳程度の[人]権
ん?どこかで見たよなこの取り合わせ。【その11】で取り上げた、お隣の福岡県の「あっち」が、太宰府&菅原道真つながりの「梅に鶯」を盛っているのと似ている。ほんとは大分だってウグイスを県の鳥にしたかったんじゃないかなあ。

あっち

ウメには大きく分けて、野梅性、紅梅性、紅筆性、青軸性、豊後性、杏性といった系統があって、豊後性や杏性は大きめの立派な実がなる。花期が遅めなのと、香りや枝ぶりがやや劣ることなどから、花梅としての庭園用というより実梅としての実用的な系統だと言えるでしょう。あ、大分県は旧 豊後国です。
ちなみに、英語でplumと訳するのは不正確で、これはスモモのこと。ウメ/梅はスモモ/李よりアンズ/杏に近くて、つまりapricot。辞書にはJapanese apricotとしてある(Chineseじゃないんですよね)。

これは2009年1月の決定だから、[暖色系ハート]キャラ、年1回を上回る発表ペース

で。
2011年産[赤系ハート]を見つけたと思うって話なんですが・・・

ことはそれでは済まなくなったんですわ。調べていくにつれ、どんどん出てくる。いえ、塩キャラもだけど、むしろ、「わからないこと」ばかりが・・・話があらぬ方向に行き始めた

結論から言っちゃうと、塩崎一族にはまだ手勢がいる(みたい)なんですね。しかもそれが一人や二人ではなさげ。

話が大きーく横道に逸れますが。

実はこのシリーズを始めるに当たっては、2ヵ月近く調べ込んでいた。塩崎栄一、塩崎あゆみ、福添あゆみ、塩崎まさよ、長崎チヨ、ネットサーフィンで次から次へと面白いように見つかる。書き込み開始時点で、キャラ系で100点近く、シンボル・ロゴ系で50点近くは集まっちゃってました。その時は「このキャラクター、塩っぽいんだけれど作者がどうしてもわからないなあ」という感じの方が多かった。

目についたのはむろん、謎の塩崎一族だけじゃなくて;

東(あずま) 信慶(福岡市博多区/福岡県北九州市)
井口やすひさ/靖久・千鶴子(東京都文京区/群馬県高崎市)
金津(かなづ) 博(新潟県上越市)
工藤和久・元市(もといち)・ハツネ(青森県弘前市)
小柴雅樹(兵庫県宍粟市/しそうし)
駒井 瞭(りょう)(大阪府東大阪市)
小山朝子(こやま ともこ)/柿沼朝子(群馬県太田市)
信貴(しぎ)正明・美和(みわ)(新潟県燕市)
高柳順子(静岡県三島市)
立志(たてし)哲洋(東京都江東区)
田中博士(愛知県豊橋市)
杜多(とだ)利夫・利香(兵庫県神戸市西区)
中本竹識(たけし)(福岡県北九州市/広島市東区)
彦根 正(ただし)(東京都町田市)
深川重一(しげかず)(東京都杉並区/大阪府堺市/大阪府和泉市)
堀江 豊(広島県廿日市市)
前田昌克/まさかつ(大阪市北区/東京都目黒区)
三巻(みまき)保征(新潟県三条市)

など、キャラクター公募界が一握りの大御所の先生方に牛耳られていることも知りました。下の名前が違ってたりするのもよくあること。ペンネームである旨明示されている場合もある。

一握りとはいえサクッとこんなに判明するってのは、それだけ公募花盛りってことでしょうが。そしてどちらかと言えばやはり謎のベールに包まれた人の方が多い。(敬称略っ!)
割と年齢高めなのも意外だった。クリエイターの才能に定年なんてないのね、いや、才能には年齢なんて関係ないのねって言うべきか( ̄ー ̄)

従って同じ名前ばかりが並ぶ結果になりやすいことは認識してたし、そりゃまそれでも中身が伴えばいいんだけど、相似性の高い量産型が相当多いってことも。ツルの好きな「カッコいい」系ではなくて苦手な「カワイイ」系がほとんどであることもネ。

「塩キャラ的なるもの」、大増殖。ある意味古臭げとも言えるこの安定感。やっとかめさまの書かれたコメント、勝手ながら拝借させていただくと;

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名字や名前が多少違う大阪在住の人も同じでしょう。ただ、この基本両手を広げて走ってくる太いラインのご当地名物を身につけたキャラをパクって応募している人も、今では多数いると思いますよ。この手のものが採用されやすいんだから。
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なるほどなるほど。いかにも描けそうだしな、コツを呑み込めば。やっとかめさまの言われる「塩崎ファミリー」ってのもつまりはこういうことを指してたんでしょう。タイポグラフィの「ファミリー」みたく、or「塩崎の血を受け継ぐ者達」みたいな。
ツルも初めは見分けがつかなかった。修行の末、やっとどうにか鑑定できるようになってきたかなってところです。

こんな次第で、それなりにガッツリ調べたものだから、ぶっちゃけ、もうこれ以上大きな発見などないだろうと無意識に思っていた。そこから考えをまとめ始めたんですね。でも甘かったんだ、すごーく。

(続く)

2012年12月 9日 (日)

【緊急番外編】日常に忍び込む塩キャラ。(味夢くん)

次から次へと現れてくる塩崎一族のキャラクター軍団に素手で立ち向かう気分になったりしちゃってるわけですが、それでも所詮、ご当地キャラとかゆるキャラなんて自分にゃ関係のない話。ツルはそう思ってました。だって着ぐるみなんかもあんま街なかで見たことないし(行き合っても避けるけど)。

ところが!

つい先日、近所のスーパー、建て替えてリニューアルオープンしたばかりのマルエツ武蔵新田店へ日常のお買い物に行った時のこと。
何の気なしに手に取ったシメジのパックに、近頃すっかり見慣れてしまったキャラクターの姿が!!!いやーー、突然のことでほんとにびっくりしました。

うおぉぉ、これぜってー塩キャラに間違いねー、ソッコー調べにゃ!大コーフンに我を忘れて携帯ネット検索することしばし(野菜売場に立ち尽くす変なおじさん)。

やっぱりツルの目に狂いはなかった。ほうぅっ。これだす↓

味夢(あじむ)くん
塩崎エイイチ
美味しいしめじだムー

詳しくはいずれまた取り上げようと思いますが、京都府船井郡京丹波町の食のキャラクター。めっきり王道パターンの塩キャラなのに、全くノーマークでした。

うわー、こげんして使われとるっちゃね!ほんなこつ。こりゃーblogネタにせないかんばい。That's my must!!

ア、写真はもちろん家で撮ったものですよ、買って帰って。そりゃなんぼなんでもお店で写したりしませんよ、と書こうとしてはっと気づいた。
しまった、相手の思う壷だ!!ツルは紛れもなく「塩キャラがついてたから買った」のであるよ。これでは「なんかこのキャラがカワイイからこれにしとこ」というおばさま連中と何も変わらんではないか。不覚を取ったぜえ。「我等が術中に陥ちたり、ぐはははは」という一族の哄笑すら聞こえるようです。
ああ、でもこの丹波しめじ、おいしくいただきましたよ。また買っちゃお(爆死)

ツルが学生の頃、京都では「憲法を暮らしの中に活かそう」という標語がまだそこかしこで見られた(革新府政はすでに終わってたので、府庁舎の垂れ幕などはなくなってましたが)。
そんな昔のことまで思い出されて、倣って言うなら「塩キャラを暮らしの中に活かそう」ってことかしらん、これが。おーこわ。

2012年12月 3日 (月)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その12:ごしょりん・トマピー・香川県人権啓発・みっぷる)

(承前)

ここんとこ、「緑豊かな郷土」系で緑〜青色ベースのキャラクターばかり続いたので、気分を変えて暖色系でまいりましょう。
赤いアイテムだったら外せないのはまずあれ。

青森県五所川原市
五所川原地域ブランド推進協議会
五所川原地域ブランド イメージキャラクター
ごしょりん
塩崎歩美
ごしょりん

野菜・果物系塩キャラに多い[かぶりモノ系]です。[リンゴ]+[シジミ]はまあすぐわかる。【その8】で挙げた寒河江市「チェリン」の[サクランボ]+[蕎麦]に負けず劣らず食い合わせ悪そうそんなヤワなこと気にしとったらご当地キャラやら作れまっしぇんばってん。
胴体のゴニョゴニョは何?と思ったら、[立佞武多(たちねぷた)]を表してた。ジモティ以外はわからんすよ。ねぷただから塩キャラには珍しく「やんちゃな男の子」風なんだなきっと。塩キャラ中唯一、眉毛を強く描いてあります。一方、[ん系ネーム]でかわいらしさとのバランスもバッチリ!

立佞武多は毎年8月4日〜8日に行われていて、このキャラが発表されたのは2012年8月2日、つまりご当地最大の祭りの直前。で、「ヤッテマレ!」も祭りの掛け声。震災復興支援の意味合いもあったりするんでしょう、きっと。

・・・でもな五所川原地域ブランド推進協議会の旦那方。こいつに立佞武多を取り入れちまったのは失敗だったかもしれやせんぜ。ただの五所川原のキャラ作ろうってんじゃねえんだ。そりゃあ立佞武多は立派な夏祭りだ、でも田畑でおっとうおっかあが汗水垂らして作ってる有難えブランド産品たぁ何の関わりもねえ。これで地域ブランド盛り上げようなんてのはとんだ了見ちげえだ。・・・と五所川原の権蔵親分が。

協議会では、このリンゴは中身まで赤いご当地品種「御所川原」を表すとしている。さすがに、某所のカツオキャラクターみたいに頭をかち割ってキャラ構成するのは無理だったみたい(笑)漢字が違うのは権利上の問題ですかね。
このリンゴ、稀少性を狙う戦略みたいなんですが、残念ながら肝心のお味があまりよろしくないらしい。酸味が強いのは料理向けにいいじゃん、と思ったら加熱加工ではエグ味が強まるようで。五所川原地域ブランド推進協議会さん、ここらへん頭冷やしてよーく戦略練り上げないと、地域ブランド高揚なんて到底望めませんぜ。
青森県のイメージ → すでにリンゴまみれ → 五所川原市→ただのリンゴじゃ弱い → ご当地品種、見ぃつけた → キャラコンセプトに取り込み
そんな連想が見えちゃう。でも×がついてんじゃん、のとこに、って話。
東京バナナ(お菓子の)が安定した人気を保っているのは普通に真面目に味がおいしいからです、まず。

ブランドなんて、引き上げるには多くの手間と時間がかかり、反対に落ちる時にはあっという間。

赤いものならこれも欠かせません↓

埼玉県戸田市
ボランティア・市民活動支援センター
イメージキャラクター
トマピー
塩崎歩美
トマピー

いやー、これもかぶってますなあ。まずは作者の「制作意図」から。

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「トマト」とボランティアの心である「ハート」をモチーフに擬人化し、可愛く元気の良いキャラクターに表現しました。
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いきなり[トマト]なのは、同センターの愛称が“TOMATO”だから。「[と]だの[ま]ちでみんな[と]もだち」なんですと。胴が[ピーマン]ぽいのはお得意の[ピー系ネーム]からの逆成だという気がするけど、全く触れられてませんね。

で、「受賞コメント」はこう。

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私の作品を採用頂きましてとても嬉しく、また大変光栄に思っております。ありがとうございます。このキャラクターが皆様から愛されるキャラクターになりますことを祈っております。
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ううう、心がこもってる感じがまるでしないのは、ツルの心が貧しいから・・・?

続いてはこれ。

香川県
人権啓発 マスコットキャラクター
(優秀賞)
塩崎アユミ
香川県人権啓発

ひゃー、こりゃまた似とる。違う意味でかぶり過ぎやが!!見事なリサイクルっぷり、改めて驚くわ。
次点だから説明がないけども、[ハート]だってことぐらいもうわかるじぇ。県の木かつ県の花である[オリーブ]を盛ってもローカル色はとんと出ないので[県名]を加え、「人権」アピールしてないのが気になるんでイニシャル[J]を前髪代わりに刻んでみたってところか。
[鳥]は相場から言えば県の鳥ホトトギスとなるはずだけど、むろん色がまるで違う。日本の鳥に全身黄色のなんていましたっけ?OR人権とカナリア??

そしてこれ。

三重県
みえ次世代育成応援ネットワーク
マスコットキャラクター
みっぷる
長崎チヨ(大阪市)
みっぷる

またまた[ハート]モチーフで、頭の形はイニシャル[M]の由、[県名]も英文表示。輪郭線がないのは【その9】の平取町「ほろりん」と同じく長崎チヨ作品の特徴かな。いや、そんな単純なことじゃないかも(ニヤッ)

ちなみに「みっぷる」は「みえ」+「ピープル」だそうで。だったら「トマピー」もひょっとすると「トマト」+「ピープル」だったりしてね。いや、「トマト」+「ハッピー」か。
4体とも[かぶりモノ系]強調なのは、赤という目立つ色をどーんと前面に押し出す意味合いもあるのかもしれません。そしてこうした[かぶりモノ系]の場合、[富士額]か[前髪ちょろ]を伴うことが多い。その前者は[ハート]にも通じるわけですね。

作られたのはトマピーが2008年10月、香川人権キャラが2008年11月、みっぷるが2010年3月、そしてごしょりんの2012年8月に至る。それほど接してるわけでもないけど・・・
ツルは預言する、2011年においても[赤系ハート]の塩キャラがきっと作られているハズ!

はー、しかしトマピーにハートの寓意が込められてるとは思わなかったし、みっぷるに「M」が隠されてることにも気づかなかった。俺ってまだまだ未熟者

(続く)

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