もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その22:エコネットきそ・シモンちゃん・横浜みどりの愛護・琵琶湖森林づくり)
(承前)
もう一つ、ちょっと違う形のつるみ・からみです。
と、その前に。
ガシガシ書いてきて、いまだに考えの整理がつきません。
なぜ、こんなに「カワイイ」外見で人気もある(から次々採用される)のに、あれこれ難じられなければならないのか。
選ばれるノウハウを確固として持っていることを、なぜワンパターン呼ばわりされなければならないのか。
アイテムてんこ盛りにすればテンプレ仕事と貶められるわ、減らせば地域性に欠けるとかこき下ろされるわ、じゃあどうすればいいというのか。
クライアントの意向に従っただけなのに、どうして公募のくせして癒着してると騒がれなければならないのか。
交通費が出るかどうかも定かでない表彰式に欠席することまでなんで叩かれなければならないのか。
いろんなペンネームを持つことを、税金問題まで持ち出してどうしてそんなに詮索されねばならないのか。
そして、年齢詐称なんてよくあることなのにどうしてこうもあげつらわれねばならないのか。
それもこれも、自分が産み出した分身の、ああいや、自分たちが産み出した分身の「カワイイ」キャラたちで世の中の人々を幸せにしたいだけなのに(なんやいきなり重くなってきた)。
塩崎一族にもきっと言いたいことはあるだろうに、そんな痕跡さえ見えませんね。
選ぶ側だって同じこと。
数多くから選り抜いた方がいいキャラクターが生まれやすくなるはずだからこそ全国公募にしてるのに、やれレベル低いのセンスゼロのと喧しい!
応募資格の敷居を低くしてるんじゃない、間口を広げているのだ。
塩崎一族の全国制覇の陰謀なんて疾うの昔から知ってるよーだ。でも結局投票してみりゃ結果はこれじゃん。
そんな声も聞こえてきそうです。
ま、固い話は今日はこのくらいまでにしてと。
今回の塩キャラ。キャラクターというよりシンボルマークの感じですけどね。塩崎一族のもう一つの得意分野です。これにもすごく驚かされた。
長野県木曽郡木曽町
木曽町環境協議会
エコネットきそ イメージキャラクター
塩田アユミ/塩崎アユミ(大阪市:デザインオフィスシオザキ)
アイテムとしては[木立]と[双葉]です、それだけ。おっと、イニシャルの[e]も嵌め込まれている。
瞠目すべきは作者名。「塩田アユミ」???まさかそんなことが!!しかも大阪??塩崎一族に新たなメンバーってこと!?
もともと塩崎一族の「崎」の字は、右上の部分が「大」の場合と「立」の場合がある(本シリーズでは区別せず「崎」で統一表記してますが)。だからネットで検索する時に「塩 アユミ キャラクター」なんかにしてみた。そしたら「塩田アユミ」がひっかかってきたわけ😩
ところが驚くのはまだ早かった。ネット上のこのキャラクター決定に関する記事の中でも、「塩崎アユミ」としてあるものがあるんですね!より正確に言うと次の二つ。
エコネットきそ新聞
2011年4月25日 Vol.2
広報きそまち
2011年6月24日発行 No.62
これらに共通しているのは元ファイルがPDF形式でサイト掲載されていること。これ以外はHTMLすなわち地の文でありかつ「塩田アユミ」、例えば次のように。
-----
(2011.04.01 木曽町環境協議会サイト)
イメージキャラクター・イメージマーク決定しました。
皆様からお寄せいただきました作品を厳正に審査させていただき、次の通り、決定いたしました。
★イメージキャラクター
塩田アユミ様(大阪市 デザインオフィス シオザキ)
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何度も書いてきたように、東日本大震災で誰も注目していなかった時期のことですが。
一体これをどう考えればいいのか。
ツルは「塩崎」→「塩田」と書き換えられたと推理した。
ツルがこのことを発見したのは昨年12月上旬です。つまり、9月5日に塩崎姉妹の大子町「たき丸」vs筑西市「ちっくん」の件がマスメディアに取り上げられた後。ひょっとしたら、報道の影響で(つまりその後に)HTMLだけは1文字修正されたのではないか。塩崎一族の作品であることが面倒を呼びそうだという動機で。
ニュースレターと広報紙の2つについては、メインは印刷媒体による配布であったろうし、既に発信済みの情報をPDFだけ差し替えることをためらったのではないかと。
もちろん逆の方向でも考えられるわけで、その場合には、例えば応募作品には「塩田」も「塩崎」もあって、「塩田」の作品が選ばれた、けれども4月25日より前の時点で同一人物であることが判明した、だから以降は「塩崎」と表記するようにした、という理屈になるのだろうけど。
もっと知りたいのは、応募側と選考側と、どちらからこの修正を言い出したのかという点だ。そこは知る由もないけれど・・・一族の“息遣い”に直に触れるところまで限りなく近づいていることは間違いない気がする。
栃木県栃木市
JAしもつけ(下野農業協同組合)
イメージキャラクター
シモンちゃん
塩崎エイイチ
[しもつけ]の文字で形づくり、上記の「エコネットきそ」とよく似た[木立]と[双葉]を盛ったキャラクター。こうした[へのへのもへじ系]デザインはご当地シンボルマーク類には極めて多く見られます。何を隠そう、この手の隠し絵的要素、ツルは決して嫌いぢゃない・・・やり過ぎると辟易するけど。この例の「け」はかなり無理してると思うな。
それより、これじゃ「モツ料理のキャラクター!?」と言われかねない農産物イメージもほとんどありまっせん、そりゃJAなんてただの金融機関。
神奈川県横浜市
第20回全国「みどりの愛護」のつどい シンボルマーク
(優秀賞)
塩崎アユミ
こちらは[木立]+[双葉]を[ハート]に軽く盛ってフリーハンドで味付け。
さらに、これを喚骨奪胎すると次のバリエーションができあがります。
滋賀県
琵琶湖森林づくりパートナー シンボルマーク
塩崎エイイチ
もう[木立]だけになっちやった。ははあ、横浜の仇を琵琶湖で討った、とも言えるね。
(続く)
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「Visual界:キャラクター/シンボル/ロゴ」カテゴリの記事
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はじめまして、ご当地キャラの作者を調べていたらこちらにたどりつきました。
私も同じようなキャラばっかりで個性がないなぁと思っていたら、やはり一族(?)でしたか。。。
イラレでキレイな曲線書いて目をかわいくすればなんでもいいのかって感じですよね。
ちなみに私の地元は『がくとくん』という残念なキャラです。
当時、審査員の箭内道彦さんが「ゆるキャラというからには、このくらいじゃないと」と別のキャラを押していました。がくとくんは地元でもほとんど人気ないです。
投稿: のりちゃん | 2013年1月18日 (金) 08時10分
のりちゃんさま
こちらこそはじめまして。鄙びた愚blogにわざわざのお越し、どうもありがとうございます。
郡山市にお住まいとお見受けしました、当事者でいらっしゃるわけですね。「がくとくん」、「その7」で書きましたが、間違いや不適当なところなどありましたらご指摘下さいましm(__)m
ええー、箭内氏が審査員に入ってたんですか!!と思ったら、ご当地の出身だったんですね。
おそらく、「ゆるキャラ」なんて、たいていの場合求められてないんだろうなあと、特に行政系の場合。「ゆるキャラ」の定義は措くとして、賛否両論を巻き起こすのがゆるキャラってもんでしょうから、小役人さんたちは嫌がるんじゃないかなあという考えに到っております・・・
やっぱりなー、がくとくんが人気ないのなら、おんぷちゃんはもっと知られてないんでしょうかね
投稿: ツル | 2013年1月20日 (日) 13時43分