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2013年4月

2013年4月25日 (木)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その34:みーや・いずみん 改め おづみん・泉大津市ハートちゃん)

(承前)

 

今回は、前回の【番外編】でPendingとしていたこの件↓を取り上げたく。

 

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そして肝腎の塩キャラ。やっぱり少ないですねぇ。■で書いた大阪の泉大津市「おづみん」と、限りなく怪しい鹿児島のさつま町「さつまるちゃん」に加えて、●では沖縄の宮古島市「みーや」しか確認できない(他にもあったらご教示下さい)。
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この問題もなかなか深いものがあるんです。で、「さつまるちゃん」のことはツッコミどころあり過ぎなんで(^_-)、今回は取り敢えずすっ飛ばすとしまして。

 

制定時期から言うと、●のアルト エコの「みーや」が2009年12月、■の十六茶の「おづみん」が2012年なので、みーやの方が古い(微伏線)。

 

沖縄県宮古島市
イメージキャラクター
みーや
塩崎アユミ
みーや

 

かぶったのはいわゆる琉装の[花笠]で、髪は海風に[波]が立った風情。今やすっかり名産品となった[マンゴー]を手にして、ランニングシャツには[市章]入り。笠の模様はイニシャル[M]を、さらにその上の[双葉]はエコアイランドを表す由です(無理)。

 

典型的な[かぶりモノ系]キャラですね、と書こうとしてはたと気がついた。普通は到底かぶったりしないモノをかぶるからこそ[かぶりモノ系]なのであって、笠だったらかぶるのは当たり前じゃん。あぶねえあぶねえ。

 

大変わかりやすいのは、作者コメントに『キャラクター全体で宮古島市を表現したキャラクターです』のcliche文句/殺し文句がきっちり決められていることで、これぞ塩キャラDogmaの王道と申せませう。

 

わからないのは、メインアイテムの花笠のこと。これって、宮古八重山地方でも用いられているものなん?
そもそもですよ。沖縄県と一絡げに言ってもとにかく細長い ― むしろ東西に ― わけで、最東端の北大東島の北大東村役場から最西端の与那国島の与那国町役場までは750kmもあるし、ご当地の宮古島市役所と本島南部の那覇市役所でも260㎞離れている。(本州に置き換えてみると、東京都庁から名古屋市役所までが250㎞、山口市役所までが740kmだ。)

 

となるとです、本島と宮古八重山では風土や文化もそこそこ違う。前者は亜熱帯、後者は最近熱帯の要件を満たした。「沖縄そば」だって、本島ではこーれーぐーす(島唐辛子を泡盛に漬け込んだ調味料)を垂らすけど、八重山そばとなるとヒバーチ(胡椒近縁のスパイス)を振りかける、てな具合。歴史的に見れば、宮古八重山は首里王府の支配下にあったという点も重要かと思う。(もっと言うなら、宮古と八重山を一緒くたにするな、という声も当然あるだろうけど)

 

琉装の花笠も(紅型衣装も?)、本島の、あるいは首里辺りの王朝風俗ではないのか。調べてみたけどよくわかりません。ネット情報の限りでは、宮古八重山地方でこれが用いられている例はどうも見つからないんだけど(観光を含めて)。

 

そう言えば、■と●のCMでも、片や八重山郡竹富町(ピカリャ〜)、片や宮古島市(みーや)と、いずれも本島からは選ばれてないのは意外。大分の中津市だけじゃなかったですね。

 

わからんことはもう一つ。このキャラ、男の子なのか女の子なのか?
花笠は女性の装束です。「みーや」という愛称も多分女の子でしょう。でも、「全体で」、どうしても男の子にしか見えないんだよね。
塩キャラに幼児性を強調したGenderlessなものが多いのは今までにも散々見てきたけど、この「みーや」の場合は【その5】の水戸市「みとちゃん」同様、両性具有に近い。あんどろじーなーす!!
それとも、ひょっとしたらGID(Gender Identity Disorder/性同一性障害)のキャラなのかしら(゜゜;)\(--;)。この二つは概念上明確に区別されるべきものである(って書いとかないと面倒そうだ)。

 

お次は●のこれです。

 

大阪府泉大津市
マスコットキャラクター
おづみん
福添あゆみ
おづみん

 

2012年4月の市制70周年を記念して制定されたキャラクター。何だか、市制とかの「70周年」キャラって多いですねえ。そうした時期が、平成の大合併の余勢を駆ったご当地キャラブームに重なった結果なんでしょう。

 

[ヒツジ]キャラなのはご当地が「毛布・ニットのまち」を標榜してるから。[毛糸玉]ポシェットを提げて、[市名]も入れなきゃってことで[カチューシャ]つけちゃいました。
愛称はご当地の古称「小津」から来たものだけれど、実は『商標登録上の問題や、近隣市の名称と混同するなどを勘案し』、住民投票時の愛称案から変更されてこうなったという経緯があるそうな。推測するに、当初案は「いずみん」だったに違いあるまいっ。和泉市や泉佐野市もあるからね。[ん系ネーム]は標準搭載で外せないと見た。
そう思って調べてみると、ほんとに「いずみん」でしたとさ。

 

実はこのキャラ、自己パクりと思われます。

 

大阪府泉大津市
泉大津市社会福祉協議会
イメージキャラクター
ハートちゃん
塩崎アユミ
ハートちゃん

 

そう、同じ市の中で(福添と塩崎の差異はこの際無視)。

 

おづみんとの違いは、[ヒツジ]がピンクなのと、毛糸玉ポシェットじゃなく市の花[サツキ]のペンダントだってとこぐらいだよ、ざっくり言えば。両方とも[寄り目ハイライト]だし。
[ハート]だから社協キャラです、もとい、社協キャラだから[ハート]です。

 

これは2010年2月発表だから、みーやとあまり変わらないことになる。おづみんより2年ほど早いわけ。
それって、「社協だより」なんかの埋め草あたりでひっそりしてたイラストキャラに目をつけて、市の公式キャラに抜擢する意図があったってことじゃないのか(とはいいながらハートちゃんにも着ぐるみはあるが)。
もしそうだったならば、人はそれを「出来レース」と呼び、そうではなかったなら、「応募側の不誠実」&「選考側の注意義務違反」と呼ぶ。そういうことじゃないのかね。(ああ、ややこしいこと言うオヤジ)

 

ついでに言っとくと、この公募では、実は優秀賞に塩崎榮一が入っている。え、「父娘」で!(ああ、ややこしいことする親父)

 

今や南海鉄道泉大津駅東口には高さ5mの巨大おづみん像が建っちゃった(製作協力:大阪芸術大学)。うぉぉうあぁぁぁ

 

泉大津駅東口のおづみん像

 

しかし、これが青い翼を持つキマイラだったとは、二次元界のツルには気がつきませなんだ。

 

でも実は横からの画像も公開されてたのネ↓。

 

Afozuminside


とか何とか思ってたら、既に今年の3月末日の深夜をもって駅前から撤去され、「泉大津郵便局横のひまわり広場」に遷されてゐました。

 

ひまわり広場のおづみん像

 

何だか微妙なこの打ち棄てられ感、TVCMも始まったってのに(笑)
せめてあと半年駅前にいられれば、製作に携わった大阪芸大の学生さんたちの就活にも役立ったであろうものを。

 

駅の西口では、今日もご当地のシンボル、羊の像(多分等身大)がひねもすのんびりしています。

 

泉大津駅西口の羊像

 

(続く)

2013年4月15日 (月)

【番外編】最強の悪夢、さらなる追撃(十六茶 vs アルト エコ)下

(承前)

■の十六茶と●のアルト、まずキャラクターの選択の傾向が結構違っているのに気づいた。
どちらかというと、■はキャラの情報発信力や所属団体のことを重視しているのに対し、●は全体的なバランスを考慮している気がします。つまり、前者は偏差を小さくして粒を揃え、後者は偏差を大きくしてバリエーションの妙味を狙った。なあに、どっと画面にあふれ出てくればどちらも十把一絡げですがね(-。-)y-~

●には、都道府県市町村(公認非公認を問わず)だけでなく、商店街のキャラが結構入っているんです。岩手の盛岡駅前「開運かなえちゃん」、東京の巣鴨地蔵通「すがもん」、京都の御薗橋801「801ちゃん」、広島の横川「トマトン」、香川の高松常磐町「ときたま」あたり。リアル感、ご当地感を増すという戦略だろう。
これが■だと、強いて言うなら東京の吾妻橋「あづちゃん」ぐらい。まあ、ここはスカイツリーって旬ネタのお膝元だからそこは戦術か。

ペアキャラの消長もいろいろあります。■には「あづちゃん」と準ペアの位置づけになるはずの押上・業平橋地区「おしなりくん」は入らなかった(作者はいずれも村瀬まゆ美:おしなりくん since 2009.07.31:あづちゃん since 2011.03.03:後者は前者の縁で村瀬に委嘱されたもの)。愛知の瀬戸市「せとこま」つまり「せとくん&こまちゃん」の兄妹ペアも、採用されたのは妹のこまちゃんだけ。
兄妹ペアと言えば、宮城の東松島市「イート&イ〜ナ」は揃って●に入ったけど、●のキャラ紹介ページで『東日本大震災以降は、お世話になった全国のみんなに「ありがとう」を言いたくて、いろんなところへ行っているよ。』とあるのが悲しい。
和歌山の田辺市の関係不詳ペア「うめっぴ&みかっぴ」はこれも揃って●に入り、山口の湯田温泉「湯田ゆう太&湯田ゆう子」の恋人いや恋狐ペアは■と●で分け合った形。それはいいけど、伊達に苗字なんかつけるもんだから恋人同士なのか夫婦もんなのかわからなくなっちゃってるし(´ψψ`)

小さな自治体なんかがいくらあの手この手で「ご当地の良さ、全国に発信!」と意気込んでみても、情報過多の現代になかなかそうは問屋が卸さない。たいていはご当地の住民か、せいぜい出身者を相手にするにとどまっている。だからテレビCM出演による露出度アップはやっぱり渡りに舟のはずで、そのインパクトはキャラが属する地域の人口に反比例しそうです。
この点からは「村」キャラも気になる。■では1点、長野の下伊那郡豊丘村「だんQくん」(2010年国勢調査 6,819人)。●は2点あって、同じく長野の上伊那郡中川村「なかはマン」(同 5,074人)と、岡山の真庭郡新庄村「ひめっ子」(同 957人)。1千人から1億人へと10万倍の急拡散、新庄村なんか大騒ぎなんじゃないかと思ったらそうでもありませんでした・・・いつもどおりに静かなサイトで

一方、ひこにゃんとかせんとくんとかくまモンとか、影響力の大きくなり過ぎたキャラはどこにも入ってない。そりゃそうでしょ、(人間含めて)他のキャラ食っちゃうもんね。てことは、■のバリィさんやにしこくんはまだまだBig Nameじゃないということだな。

都道府県庁所在地のキャラもかなり少なめです。人口が多かったり、地域の中心であったりすればするほど、統一的なキャラクターは生み出しにくいのだと思う(この件についてはまたいつか)。

個別に調べていくと、いろんなことに突き当たりもする。

福井の敦賀市「こんぶくん」が、●のサイトに『ぼく北海道の昆布から生まれた妖精のこんぶくん。』とあったのにはかなり驚いた。つまりは北前船でご当地に運ばれてきた昆布が本州の食生活に定着していったって趣旨のキャラなんだけど、敦賀にゃ敦賀のオリジナルネタだってあろうにと思ったのはご当地住民だって同じハズ。

大分では■●とも中津市から出てるのがちょっと不思議。いくら由緒正しい歴史ある城下町とは言え(福沢諭吉も中津藩士の出です)、大分だったら別府温泉や臼杵石仏だってあるだろと思っちゃう。ちなみに■の「あ!官兵衛」は例の2014年NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」主人公の黒田官兵衛に因むキャラ。【その28】に書いた、「黒田の赤合子」の兜そのものを描いてます。姫路 → 中津 → 福岡と移った武将なんですね。

■のサイトには残念ながら細かなミスがいくらかある。
愛知の瀬戸市「せとこま;こまちゃん」の紹介文で、『陶祖(加藤四郎左衛門影正)が800年前に深川神社に奉納されたという陶製の狛犬(重要文化財)をモチーフに生まれた地場産業キャラクターです』とあるのは正しくは「景正」(cf.【その30】)。「影」の字なんてまともな人名につけるかってえの。
滋賀の豊郷町「よいとちゃん」では『江州音頭をモチーフとした頭には絵日傘を被り、体は日扇のよいとちゃんは、盆踊りの妖精です』とあるけど、これはきっと「桧扇」の誤りだと思う。

じゃあ、この中で一番恥ずかしいキャラはどれか。それはずばり、香川県の三豊市と観音寺市の「みとよん」です。
■・●を通してこれだけが唯一、『チャームポイントのぽっこりおなかには夢と希望と十六茶がつまっている』と商品名を出している。
見た目heelな三重の伊賀市「いが☆グリオ」だって『太めのお腹には伊賀の美味いもんと伊賀市を世界中に発信するというグリオの夢がいっぱいにつまっている』にとどめてるのに(笑)。
まあ、クライアントにおもねるのはみとよんが悪いんじゃないだろうけど。(それでもメタボと十六茶をくっつけちゃ絶対イカンだろがw)

では共通項はどうなっているのか。両方に採用されたのは次の11点。

■●秋田県鹿角市 たんぽ小町ちゃん
■●山形県米沢市 かねたん(cf. 2013.03.21「天に星、地に花、犬に愛。」)
■●新潟県長岡市栃尾 あぶらげんしん
■●静岡県浜松市 出世大名家康くん
■●三重県伊賀市 いが☆グリオ
■●大阪府箕面市止々呂美 たきのみち(滝ノ道)ゆずる
■●兵庫県高砂市 ぼっくりん
■●鳥取県西伯郡大山町 むきぱんだ
■●島根県 しまねっこ
■●徳島県名西郡石井町 ふじっこちゃん
■●熊本県宇土市 うとん行長しゃん

これにも微妙な地域性があるようで、しばしば「存在感の薄い県」として引き合いに出される鳥取と島根(ご当地の方、m(__)m)の山陰2県が入っている。
おかしいのは「しまねっこ」の方で、■には『島根県観光キャラクターのしまねっこにゃ!日本一有名じゃない(!?)島根県に来てもらえるようにPRしているにゃ!』とあるのに、●では『島根県観光キャラクターの「しまねっこ」にゃ!日本一有名じゃにゃい(!?)』だけになっていて、意味がまるで逆のような。(この書きぶりからしても、やはり●の企画は■の後追いなのだろう)

「うとん行長しゃん」は、「うどん」じゃありませんよ。「ん」は「の」の意味ね。ご当地の切支丹大名、小西行長のキャラですな。

そして肝腎の塩キャラ。やっぱり少ないねぇ。■で書いた大阪の泉大津市「おづみん」と、限りなく怪しい鹿児島のさつま町「さつまるちゃん」に加えて、●では沖縄の宮古島市「みーや」しか確認できない(他にもあったらご教示下さい)。
これって、出演キャラを選ぶに当たっては見た目のバリエーションの幅広さを重視したろうから、テンプレ仕事で皆似たり寄ったりの塩キャラは次々に落とされていったんだと思う。

まあ、戦略という意味では、健康志向を前面に打ち出した十六茶も軽自動車のアルトも、メインターゲットは30代あたりの女性でしょう。そこに新垣結衣や香里奈をぶつけ、カワイイご当地キャラをぶつけ、っていうのはマーケティング上間違ってはいないってことになるんでしょうけどね。
ツルにとってはげんなりな毎日が続くわけです。いいもん、テレビなんか卒業しちゃってるから(いつかは再入学しますが)。

♪僕の我慢が いつか実を結び
 果てない波が ちゃんと
 止まりますように
 君と好きな人が
 百年続きますように
  (「ハナミズキ」一青窈 2004.02.11リリース)

2013年4月14日 (日)

【番外編】最強の悪夢、さらなる追撃(十六茶 vs アルト エコ)上

今回、画像は一切ありませんよ(^.^)

愚blogは塩キャラ斬り(伐り?狩り?)を専門にしているわけですけれども、まあ、世の中にはご当地キャラやらゆるキャラやらっていうのがよくもまあここまでというぐらいあるわけで。

今年の2月5日からオンエアされているアサヒ飲料の十六茶CM(2013.03.27「最強の悪夢継続」)はなんと1年間も続くそうですが、今度は4月11日からスズキの軽自動車アルト エコもキャラCMを始めたというお話。(PeeBooさま、情報ありがとうございました)
なになに?十六茶が新垣結衣なら、アルトは香里奈と西田敏行と小林星蘭で迎撃と。3番目知らんがなと思ったら今売り出し中の子役ですか。
で、共演してるのが47都道府県から1体ずつ(!!)選び抜かれたキャラクター。このところ、これらに採用されたご当地キャラの各サイトでは有頂天の骨頂、鬼の首を取ったような騒ぎになってんですねえ。
日本にはもっと元気になってほしいが、キャラはもうこれ以上元気にならんでええっちゅうに。

けど、取り上げなしゃーないやん(苦笑)。で、渋々ながらマッチングをかけてみました。これは便利(どこがっ)、■=十六茶、●=アルトに出てるキャラのリストです。これぞ、今の日本を代表する最旬のご当地キャラですよっ。前回、■のことを書いた時は都道府県名しか挙げなかったので、そこも補強。(大したこと書いてないから軽く読み飛ばしていただいて結構っすが)

北海道・東北地方
■北海道旭川市 あさっぴー
●北海道小樽市 おたる運がっぱ
■青森県弘前市 たか丸くん
■青森県三戸郡田子町(たっこまち) たっこ王子
●青森県むつ市 ムチュラン一家
■岩手県盛岡市 しわまろくん
●岩手県盛岡市盛岡駅前商店街 開運かなえちゃん
■宮城県柴田郡大河原町 さくらっきー
●宮城県東松島市 イート&イ〜ナ
■●秋田県鹿角市(かづのし) たんぽ小町ちゃん
■●山形県米沢市 かねたん
■福島県いわき市 なしポチ
●福島県耶麻郡西会津町 こゆりちゃん

関東地方
■茨城県 ハッスル黄門
●茨城県結城市 まゆげった
■栃木県大田原市 与一くん
■栃木県 とちまるくん
●栃木県宇都宮市 ミヤリー
■群馬県前橋市 ころとん
●群馬県 ぐんまちゃん
■埼玉県羽生市(はにゅうし) ムジナもん
●埼玉県深谷市 ふっかちゃん
■千葉県船橋市 ふなっしー
●千葉県君津市 きみぴょん
■東京都国分寺市西国分寺 にしこくん
■東京都墨田区吾妻橋地区 あづちゃん
●東京都豊島区巣鴨地蔵通商店街 すがもん
■神奈川県茅ヶ崎市 えぼし麻呂
●神奈川県厚木市 あゆコロちゃん
■山梨県富士吉田市 吉田のうどんぶりちゃん
●山梨県都留市 つるビー

中部・北陸地方
■新潟県 レルヒさん
■●新潟県長岡市栃尾 あぶらげんしん
■富山県滑川市(なめりかわし) キラリン
●富山県射水市(いみずし) ムズムズ
■石川県輪島市門前町 もんちゃん
●石川県 のとドン
■福井県鯖江市 ちかもんくん
●福井県敦賀市 こんぶくん
■長野県下伊那郡豊丘村 だんQくん
●長野県上伊那郡中川村 なかはマン
■岐阜県美濃市 うだつくん
●岐阜県多治見市 うながっぱ
■●静岡県浜松市 出世大名家康くん
■愛知県瀬戸市 せとこま;こまちゃん
●愛知県名古屋市緑区 おけわんこ
■●三重県伊賀市 いが☆グリオ

関西地方
■大阪府泉大津市 おづみん
■●大阪府箕面市止々呂美(みのおし とどろみ) たきのみち(滝ノ道)ゆずる
■京都府綴喜郡井手町 いでたん
●京都府京都市北区御薗橋801(はちまるいち)商店街 801(やおい)ちゃん
■●兵庫県高砂市 ぼっくりん
■滋賀県犬上郡(いぬかみぐん)豊郷町 よいとちゃん
●滋賀県彦根市 やちにゃん
■奈良県橿原市(かしはらし) さららちゃん
●奈良県 まんとくん
■和歌山県伊都郡かつらぎ町 かきおうじ
●和歌山県田辺市 うめっぴ&みかっぴ

中国・四国地方
■●鳥取県西伯郡大山町(さいはくぐん だいせんちょう) むきぱんだ
■●島根県 しまねっこ
■岡山県浅口郡里庄町 里ちゃん
●岡山県真庭郡新庄村 ひめっ子
■広島県福山市 ローラ
●広島県広島市西区横川(よこがわ)商店街 トマトン
■山口県山口市湯田温泉 湯田ゆう太
●山口県山口市湯田温泉 湯田ゆう子
■●徳島県名西郡(みょうざいぐん)石井町 ふじっこちゃん
■香川県三豊市・観音寺市 みとよん
●香川県高松市高松常磐町商店街 ときたま
■愛媛県今治市 バリィさん
■愛媛県松山市忽那(くつな)諸島 しまぼう
●愛媛県上浮穴郡久万高原町(かみうけなぐん くまこうげんちょう) ゆりぼう
■高知県香南市 こーにゃん
●高知県高知市 土佐のなるこ君

九州・沖縄地方
■福岡県北九州市 モモマルくん
■福岡県北九州市門司区 じーも
●福岡県大野城市 大野ジョー
■佐賀県神埼市 くねんニャン
●佐賀県嬉野市肥前夢街道 にゃんにゃん丸
■長崎県雲仙市小浜町(おばまちょう)雲仙温泉 ウンゼリーヌ
●長崎県大村市 おむらんちゃん
■●熊本県宇土市(うとし) うとん行長しゃん
■大分県中津市 あ!官兵衛
●大分県中津市 からあげ侍 から兵衛
■宮崎県宮崎市 ミッシちゃん
●宮崎県児湯郡(こゆぐん)高鍋町 たか鍋大使くん
■鹿児島県薩摩郡さつま町 さつまるちゃん
●鹿児島県肝属郡錦江町(きもつきぐん きんこうちょう) でんしろう
■沖縄県八重山郡竹富町 ピカリャ〜
●沖縄県宮古島市 みーや

ふうー。
■54点 + ●47点 − ■●11点 = 90点。

こうして並べてみただけで、存外いろんなことが見えてきたんだけど、今回は取り敢えずここまで。

(続く)

2013年4月13日 (土)

【番外編】環境をイメージで弄るな(奈良県環境農業・奈良の木づかい)

奈良県農林部のエコ系シンボルマーク二つ、深掘りしてみると異常さが際立ってくる。

まず、農業水産振興課環境係による「奈良県の環境にやさしい農業シンボルマーク」の募集趣旨は次のとおり。

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奈良県では「奈良県環境保全型農業推進基本方針」、「奈良県有機農業推進計画」を策定し、土づくりを基本として化学肥料や化学合成農薬を節減した環境にやさしい農業の取組や有機農業の推進を行っています。
このたび、奈良県内で取り組まれている、有機農業をはじめとした環境にやさしい農業について、一般のみなさまに親しみやすくお伝えすることを目的として、「奈良県の環境にやさしい農業」シンボルマークを募集します。
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そして、結果発表文の抜粋。微妙な差異については後ほど。

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奈良県では、有機農業や土づくりを基本に化学肥料と化学合成農薬の低減に取り組むエコファーマーの取組を「環境にやさしい農業」(環境保全型農業)として推進しています。
平成23年2月17日から3月15日までの間、「奈良県の環境にやさしい農業シンボルマーク」の公募を実施したところ、全国から59点の応募をいただき、選考委員会による審査の結果、このたび下記の通り入賞作品を決定しました。
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対して応募者コメントは次のとおり。【 】は募集趣旨に出てくる部分です。

(最優秀賞)
高柳順子(37歳:静岡県三島市:グラフィックデザイナー)
高柳案

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[地球]がモチーフで、[野]菜を収穫し、喜びの表情を掲げている瞬間。[黄色]は太陽の光を象徴。「無垢な子ども」=「【有機】野菜」を連想させるものとし、親しみやすくかわいい子供風に。
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(優秀賞)
安富勝弘(65歳:熊本市:グラフィックデザイナー)
安富案

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【奈良県の環境にやさしい農業】の[な]の文字と花とみのりとを組み合わせ、農業にあらゆる可能性に向け挑戦し【やさしい農業】に【とりくむ】奈良県農業生産者の魂を表現しました。
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(優秀賞)
塩崎エイイチ(66歳)
エイイチ案

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【「奈良県の環境にやさしい農業」】の頭文字[奈]をモチーフに、【土づくりを基本として化学肥料や化学合成農薬を節減した環境にやさしい農業】に【取り組む】人の笑顔とともに【「奈良県の環境にやさしい農業」】を表現しました。
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(優秀賞)
金津 博(66歳:新潟県上越市:自営業)
金津案

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奈良県の[鹿]をモチーフに農業に携わる皆さん(エコファーマー)にイメージして【環境にやさしい】笑顔の[地球]で農作物([若芽])を両手([ハート])で育てている姿を【「奈良県環境にやさしい農業」】にイメージして皆さんに【親しんで】頂ける様に表しました。
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ああ、だんだん腹が立ってくる。エイイチの文章、募集趣旨のコピペに過ぎない。こういうのを「剽窃」と呼ぶのではないのか、文筆の世界では。
それに、またですよ、「奈良に鹿」。「奈良の木づくり」でエイイチがやったのと同じことを、金津もやっちゃってる。社会的常識の欠如、2匹目。

何だかなあと思うのは、県側の発表文も逆に応募者コメントによって微妙に影響を受けているらしいことで、金津コメントにある「エコファーマー」の語が加わってますね。
「環境保全型農業」というカッコ書きが加わったのも、「環境にやさしい」なる表現をみだりに使うことが問題視されたからに違いない。

双生児のもう一方についても深追いしてみませう。

林政課木材振興係による「奈良の木づかいCO2固定シンボルマーク」の募集時の基本コンセプト(抜粋)はこう。

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奈良県は、古くから全国的に名高い優良材産地として発展し、優れた木材が豊富にあるものの、まだまだ地域の木材があまり使われていません。このため、手入れが行き届かないヒノキ、スギなどの人工林が増えています。植える、育てる、収穫する、上手に使うというサイクルがCO2をたっぷり吸収する元気な森をつくります。
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そして、決定時の文章から。

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平成22年10月15日から12月3日までの間、「奈良の木づかいCO2固定」シンボルマークを募集しましたところ、全国から34点の応募をいただきました。
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うへえ。応募数が少ないのは震災のせいだと思ってたけど、そんなことではなかったんや
「農業」では賞金が最優秀賞5万円、優秀賞1万円、対して「木づかい」では副賞として最優秀賞に図書券1万円、優秀賞に同5千円が贈られていた。ううむ、双生児にしてはかなり待遇が違うぞ。農と林とじゃ予算が違うのね(i_i)

(最優秀賞)
工藤和久(45歳:青森県弘前市:自営業)
和久案

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奈良県の[奈]の文字を基調に奈良の木の輝く笑顔で【奈良の木づかいCO2固定】を象徴的に表現しました。[緑]は豊かな森林資源に恵まれた奈良県を爽やかにイメージしました。シンプルで、【分かりやすく】、親しみやすく、多くの人々に長く愛されるシンボルデザインです。
また、縮小、単色、モノクロにも耐えられ、いろいろと多用途な使い方が出来ます。
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(優秀賞)
塩崎榮一(66歳)
榮一案

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【「奈良の木づかいCO2固定」】のシンボルマークで、奈良公園の「[しか]と[地球]」をモチーフに、【優良材産地として】【名高い】奈良、【優れた木材】を様々な用途に使用し、【植える、育てる、収穫する、上手に使うというサイクル】が【CO2を】【吸収】し【元気な森】【づくり】になる、こんな様子をデフォルメしました。
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(優秀賞)
金津 博(66歳:新潟県上越市:自営業)
金津案

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温暖化しつつある[地球]と[手]で奈良県の頭文字[N]に表し擬人化し、【植える、育てる、収穫する、上手に使うというサイクルがCO2をたっぷり吸収する元気な森をつくって】いる姿にイメージして、小さなお子さんからご年配の皆さんまで親しんで頂ける様に表しました。
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うはー、呆れてしまう。榮一にせよ金津にせよ、何なんだこのコピペの嵐
工藤だって似たようなもん。「分かりやすく、親しみやすく、多くの人々に長く愛されるシンボルデザイン」のclicheで軽くググっただけで工藤作品が一杯ひっかかるってぐらいなもんです。(一族作品もだけどね)

面白いのは、年齢に比例して文章のテンプレ度が上昇すること。笑えないけど。

常連陣の年齢層が高めなのは今までにも触れてきた。66歳から基本的に歳を取らなくなった、いや取れなくなった栄一の世代はその一つのピークなのかもしれない。
先行する駒井 瞭(cf. 2013.02.03「咲いた桜になぜ駒つなぐ」〜02.07「瓢箪から駒」ほか)との差が約10歳、この世代には金津 博や深川重一(cf. 2013.01.03〜05「その川は本当に深く淀んでいないのか」)などがいる。


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白い約束
 作詞:千家和也
 作曲:三木たかし
 歌: 山口百恵
 (1975.12.21リリース)

白くすきとおる 雪が降る
音もしなやかに 雪が降る
人の汚れた心を 埋めてゆくように

ねえ きれいなまま
生きることは 無理なのかしら
ねえ 私たちも 愛し合うと
いつかは 汚れてしまうのかしら

2013年4月12日 (金)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その33:奈良県環境農業・奈良の木づかい)

(承前)

ちょっと趣を変えて、今回は塩崎一族によるシンボルマークを見てみます。

奈良県
奈良県の環境にやさしい農業 シンボルマーク
(優秀賞)
塩崎エイイチ(66歳:大阪市生野区:デザイナー兼イラストレーター)
奈良県の環境にやさしい農業シンボルマーク

そうです、これ、高柳順子が最優秀賞を取った公募です(cf. 2013.02.19「三島宿、ひともとの柳いと高きぞありける:その2」)。エイイチは優秀賞の第2席、つまり三番手だった。
イニシャル[奈]+[環境にやさしい農業に取り組む人の笑顔]なんだそうで。微妙に(巧妙にとは言わん)[ハート]が隠し込んでありますね。ツルなら、お帽子の部分は天香久山、畝傍山、耳成山の大和三山にするけどな(こらこら)。

前にも書いたとおり、このシンボルは震災直後の2011年3月末に発表されたもの。
奈良県では、震災直前にもごく似た趣旨のシンボルがもう一つ発表されていた。農業と林業、担当部門も片や奈良県農林部の農業水産振興課環境係、片や同じ農林部の林政課木材振興係。だから双生児的シンボルマークなんですがね。塩崎一族、きっちりどちらにも食いついてます。

奈良県
奈良の木づかいCO2固定シンボルマーク
(優秀賞)
塩崎榮一(66歳:グラフィックデザイナー)
奈良の木づかいCO2固定シンボルマーク

あーあ、わざわざ「エイイチ」から「榮一」に変えちゃうまでしてさ。何の意味があるというの、この場合。いじましい努力というより、我正に憐憫の情を禁じ得ずだよ。

針葉樹らしい[樹木]と[双葉]で森林やその再生持続を、[家]で木造建築や木材を表してるんだろう、なんてことは見ればわかるんだからどうでもいい。

は???Crazyでっしゃろ、こいつ。[地球]のこと?ちゃうわ、[シカ]やがな(シカでっせ)。
現在、全国で野生鳥獣による農林業への害は大きな問題となっている。とりわけ被害の甚大なのがシカとイノシシ。各地で自治体が大金をかけて、各種の侵入防護柵を設置したり、個体数調整と称した捕獲・駆除を行ったりといった対策を講じているわけです。オオカミを海外から導入して放つことを真剣に考えている大分県豊後大野市のようなところもあるぐらい。
奈良県の場合、年間にシカで約4千頭、イノシシで約3千頭が駆除されている(この肉をまた町興し村興しに使うわけですね)。確かに鹿は春日大社の神使だけれど、農林業の上では今やぶっちゃけ疫病神。

平和や安穏のイメージの強い草食獣は実は害獣で、破壊や恐怖、悪玉役の肉食獣は益獣。イナゴやチョウ、カマキリやクモに置き換えてもそれは同じやね。(アブラムシ/アリマキとテントウムシはイメージがちょっと違うか。)
農業や林業が、環境や大自然に逆らわない産業であるというのは幻想に過ぎないでしょう(人間が「環境や大自然に接する」場面であるのは確かだろうけど)。やはりそれは人為の一環であるはず。

こう見てくると、このキャラクター、獣害に苦労している林業従事者やお百姓さんには到底受け容れ難いものだと思う。いくら「CO2吸収」だ「元気な森づくり」だと触れ回ってみても、つまりは現場の協力がなければどうにもならないでしょうに。
これって今や割と常識だと思うんだけど、作者には「奈良 → 奈良公園 / 春日大社 → 鹿」という発想力しかなかったのだろうか。

公募系BBSでも早速、このデザインには「シカって、森林を食い荒らす悪者じゃねw」というツッコミが。

募集サイドだって同じことで、担当した県の林政課木材振興係がこうした現状を知らないはずがない。よほど応募状況がまずかったのか(数のことを言ってるんじゃありませんよ)、あるいはこれを最優秀賞に選ばなかった良識を以て佳しとすべきなのだろうか。


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奈良の春日野
 作詞:佐伯孝夫
 作曲:大野正雄
 歌: 吉永小百合
 (1965.09.15リリース:cw「天満橋から」)


奈良の春日野 青芝に
腰を下ろせば 鹿のフン

フンフンフーン 黒豆や
フンフンフーン 黒豆や
フンフンフンフン 黒豆や

(続く)

2013年4月10日 (水)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その32:たかうじ君・多久翁さん・ゆっくん)

(承前)

テンプレDogmaが飛びつく先は、お城ばかりじゃありません。

栃木県足利市
イメージキャラクター
たかうじ君
塩崎マサヨ(34歳)
たかうじ君

言うまでもなく[足利尊氏]ネタですね。名にし負う[足利学校]の學校門と、尊氏公の[兜]と[市章]とをトリプルでかぶるという合わせ技!手にしたのは足利文書かしらと思ったら、ご当地名産の[絹織物]ということで一丁上がり。あっ、でも、これも前回の大阪市中央区「ゆめまるくん」by 栄一同様、着ぐるみでは省かれちゃってる。「手持ちアイテム」って着ぐるみ化に際してはいろいろ不利なのね
[寄り目ハイライト]にしちゃったもんで、宣教師ザビエルをして「日本国中最も大にして最も有名な坂東のアカデミー」と言わしめた学校のキャラクターの割に知性とゆーものが感じられません(..)
和装キャラの場合、[市名]の漢字とひらがなを左右の襟に書き分けるのは塩キャラで時々用いられる小技。【その3】宮崎県椎葉村「おつるちゃん」by 榮一や三重県四日市市「しいたん」by えいいち(その19)もそうでした。

市の広報紙「広報あしかがみ」平成22年8月15日号には、やっぱり例の決め台詞、「足利市をキャラクター全体で表現しています」との文章が載っている。本人のコメントじゃなくて、記事として。
あん?微妙なDejavu・・・そうだ、同じ栃木県の那須烏山市「なすからちゃん」by 福添あゆみ(その27)でも同じだった↓。

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下野新聞には「キャラクター全体で市の特徴を表現」ともあって、これぞ本人の説明をそのまま引いてきたるは必定なり、そう「全体で」。あはは。
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デザインだってテキストだって、みーんなコピペで済んじゃうわけさ(笑)。誰も何かを作り出そうとはしない、誰も責任を取ろうとはしない。

佐賀県多久市(たくし)
孔子先生イメージキャラクター
多久翁さん
塩崎あゆみ
多久翁さん

畏れ多くも、[孔子先生]をお祀りする[多久聖廟]をかぶって、これも[市章]をつけて、ちょっと中華風、そう全体で。着ぐるみを後ろから見たら弁髪なんかになってんのかなあ?
名産の[女山(おんなやま)大根]と[温州ミカン]を手にして軽やかに[横っ飛び]してますが、だ。このへん、着ぐるみじゃやっぱりオミットされちゃうんでしょうかね?興味がおありの方はお調べ下さいませ。
あーー、でも、そうか!アイテムを手に持つことが難しい(着ぐるみがよい子たちと握手できないとかありそうじゃん)からこそ、頭に盛ったりポシェット使ったりするんだ[かぶりモノ系]の奥義、見つけたり

やっぱり[寄り目ハイライト]なもんで、哲人の知性と教養もどこかへ消し飛んじゃいました(笑)。ていうか、ハイライトのパターンまるで一緒。あっ、作者が姉妹だから、似てくるんですよw。
で、「孔」の一文字をワンポイントにあしらったってのは前回の岸和田市「ちきりくん」by あゆみ本人の「岸」と同じ。

多久聖廟というのは、江戸時代にご当地の領主によって建てられたもので、現在、国の重要文化財になっている。孔子を祀るとともに儒学の教育機関でもあり、その点足利学校と共通点がある(足利学校にも孔子廟が遺されてます)。
女山大根は、ご当地の女山の麓で栽培されている伝統野菜の赤大根。糖度が普通の青首大根に比べ1.5倍もあるってところが売りです。

Wikipediaには「2011年(平成23年)7月7日から多久市のマスコットキャラクター」とだけ書いてあるけどいささか不正確で、同市のサイトによれば;

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平成22年
 8月 孔子先生イメージキャラクター決定
 10月 孔子先生イメージキャラクターの愛称『多久翁さん』を発表
平成23年
 7月 多久市観光キャラクター多久翁さんを『多久市観光公使』に任命
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となる(微妙に肩書が変遷してるけど)。因みに後づけの愛称も公募されたもので、小寺光雄(愛知県)によるネーミングです。このガイダーも叩けばたっぷり埃が出る。いつかまた相目見えることもあるでしょう(^_-)。

熊本県球磨郡湯前町(ゆのまえまち)
イメージキャラクター
ゆっくん
塩崎歩美(大阪市生野区:グラフィックデザイナー)
ゆっくん

うへえ、こりゃまた地味派手っていうのかいな。県内最古の木造建築という城泉寺の[茅葺き屋根]をかぶった純和風の男の子。その上に盛った小ネタですが、このお寺の[九重石塔]+[イチゴ]+[ブドウ]+町の花[ツツジ]。で、町名からしても当然温泉好きとの設定なので、[手桶]のポシェットにイニシャル[ゆ]の字入り[手拭い]を。目のハイライトは上記2点から向きを変えただけ。
目の覚めるような黄緑色(+_+)の着物に散らした柄はもちろん[町章]、このパターンも【その30】の愛知県瀬戸市「藤四郎くん」by 福添あゆみで実践済みです。実は藤四郎くんは2012年9月10日発表、ゆっくんはたった2週間後の24日発表。いやはやなんとも。

町制施行75周年記念なので、最優秀賞の塩崎歩美には75,000円が、優秀賞の4名(北海道の八谷早希子、長崎県の草野敬一、そして東京都在住となった前田まさかつが入っている)には7,500円が贈られた、「湯前町特産品詰め合わせ」と一緒に。
「表彰式は10月28日に行われる湯前町制施行75周年記念式典で行われます」となってたんだけど、さてどなたが実出席なさったんでしょうか。

(続く)

2013年4月 6日 (土)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その31:ゆめまるくん・ちきりくん)

(承前)

歴史系塩キャラのもう一つの特徴、それは「建物」をかぶったものが多いこと。ご当地を象徴する伝統的建造物なんかがあれば、[かぶりモノ系]格好のアイテムになる。これぞ選考側をトリコにする塩崎式必勝テンプレDogma、飛びつかいでか!

大阪市中央区
メインキャラクター
ゆめまるくん
塩崎栄一
ゆめまるくん

大阪の伝統建築代表、[大阪城]で派手めにデコってみました。屋根が緑色なのは銅葺きに緑青を吹いた実景で、さすがにご当地が一族の棲息地たる生野区から天王寺区を隔てただけという地理的Advantageのせいか。
いつもの[歩み寄りポーズ]ではなく[横っ飛びポーズ]なのが、塩キャラにしちゃあ冒険的です(笑)。頭に盛ったは区の花[ウメ]、手に取ったはもう一つの区の花[パンジー]、でも後者は諸般の事情により着ぐるみではあっさり省略。ま、およそパンジーには見えへんしな。
中央区の花がウメなのは大阪城公園の梅林から来てるんだと思ったらその辺ちょっと微妙で、府の花がウメとサクラソウ、市は木がサクラで花はパンジー、区の花はウメとパンジー。で、大阪城公園はサクラの名所でもある。なんか循環&使い回しな感じやわ(笑)。
額の三日月形はいかなる謂われと思いきや、なんと区名のイニシャル[C]。

加えて水色の[袴]は「水の回廊」をイメージしました、なんて言われてもねえ。堂島川・土佐堀川・木津川・道頓堀川・東横堀川が市の中心部を取り囲んでいることをこう呼ぶそうな。ちなみに大江戸八百八町に対して浪華の八百八橋というのはだいぶ誇張があり、江戸期には「二百橋」ほどだったらしい(今は実際に800基位あるそうですが)。そんなことより「水都大阪再生構想」はほんとに進んどるんかいと思ってたらつい先日、道頓堀巨大プール化計画の話がニュースに出ていた(;゜∇゜)。

これまたテンプレな愛称は、「中央区民音頭」で繰り返されるという「あなたの夢は何ですか」の歌詞から来てんのやて。ああ、胡散臭い(ばっさり)。

2008年10月に区制20周年記念で制定されたキャラだそうで、あれっ、中央区ってそんなに新しいんだっけと思って記憶を辿ってみたら思い出した。社会人になったばかりの頃、ご当地の北浜にある大阪証券取引所の住所は東区だった。1989年に東区と南区が合併して中央区になったんだ。

お次は大阪つながりでこのお城。

大阪府岸和田市
岸和田城イメージキャラクター
ちきりくん
塩崎あゆみ
ちきりくん(応募案) ちきりくん(最終版)

[岸和田城]をかぶって[ガッツポーズ]の元気ハツラツぅな男の子、もちろん[だんじり]盛り。【その12】の五所川原市「ごしょりん」がねぷた盛りなのと一緒、[鉢巻]締めてるところも一緒。でも、そこへ持ってきて市の花[バラ]ですよ、イメージ合わへんっちゅうに。合わんと言えば捻り鉢巻も合ってないぞ、位置が。これじゃすぐにずり落ちるぜ、あんちゃん(掛詞)。

途中でデザイン補整が入って、[地名](市名?建造物名?)が[市章]に変えられてますね。岸和田市章は、このお城が一名「千亀利城」であることから(キャラの愛称もここから来てるわけだ)、そのイニシャル「千」を図案化したものだとか、岸和田の「岸」とか「キ」、あるいは欄干橋の「干」から取ったんだとか諸説あるらしい。
つまりはね、ダサいってことですよ、岸和田城キャラクターに「きしわだ」なんて麗々しく書き込むのは。しかも別に[岸]の字も入っとるやん。

この公募でも、2012年3月22日に岸和田城天守最上階で行われた表彰式にあゆみが赴くことはなかった。父親が代理出席したらしい、同じ大阪府内なのにねえ

ちきりくん表彰式

だんじり祭=岸和田市=「毎年のように死者が出る危険な祭り」の代表格的な扱いを受けることも多いけど、それはちょっと誇張と誤解もありそう。「だんじり」とは山車のことで、「だんじり祭」はご当地をはじめとした大阪府南部の泉州地域、兵庫県、奈良県、和歌山県など近畿各地で行われているんです。
ご当地では現在、敬老の日直前の土日に「岸和田だんじり祭」や「春木だんじり祭」が、体育の日直前の土日に「岸和田十月祭礼」が行われ、他の泉州地域でもほとんどの場合後者と同じ日程で挙行されるとか。それだけ手広く(手荒く)やってりゃ怪我人もそりゃ出るわなぁですが、ここら辺の風評、ご当地が全部引き受けてる感じ。
ネットで調べた限りでは、だんじり祭で死者が出た最近の例は2010年の「泉大津忠岡秋祭り」、ご当地ではないわけね。亡くなったのは28歳の会社員氏、合掌。
かと思うと2011年8月(+_+)には堺市南区で、祭稽古をサボったとして高校生がボコられて、5ヵ月半(+_+)の大けがを負ったりもしている。やっぱ怖ぇか(敢えて多くを語らず)。

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【2013.04.09 追記】
これを書いた翌日、つまり4月7日、兵庫県南あわじ市で、地元の神社の春季例祭のだんじりを引いていた中学2年生(13歳)が頭をだんじりにひかれて亡くなった。ご冥福をお祈りします。
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以上お城キャラ2点、これらのお城にはちょっとした共通項がある。いわゆる「復興天守」なんですね。各地に今ある天守(「天守閣」という言い方は俗称なんだと)には「模擬天守」「復興天守」「復元天守」「現存天守」といろいろあって、まあ、Authenticityが違うのさ。
江戸時代 or 以前から存在するものは全国に12しかなくて、これが「現存十二天守」。なんかカッコいい、「黄道十二宮」みたいで。「国宝 松本城」とか「世界遺産(&国宝) 姫路城」あたりはこれです、一応。

【2013.02.05「周防・伊賀の不思議な出来事」】で書いた三重県伊賀市のこれ↓なんかは、模擬店、じゃなかった模擬天守扱い。

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「白鳳城」はご当地にある上野城の別名です(といっても1935年に建築された木造のいわゆる模擬天守で、正式名称は「伊賀産業文化城」(+_+)だとか)。
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大阪城/大坂城っていうと太閤秀吉築城のイメージだけど、実際は豊臣家Version、江戸初期の徳川家Version、現在の昭和Versionと変遷がある。昭和Ver.は1931年/昭和6年に竣工した鉄筋コンクリート造り。各地で建てられた復興天守の第1号なんだそうです。言い換えれば、実に260年余りにわたって天守なき城だった大阪城を格上げしちゃったというとこ。昭和天皇即位記念だったというから、天皇はんに大阪に住んでほしかったんすかねえ(京の都を差し置いて)。
豊臣家Ver.が1615年/慶長20年の大坂夏の陣で、徳川家Ver.が1665年/寛文5年の落雷で、いずれも竣工から比較的短期間で焼失したのに比べ、昭和Ver.は建設後80年を迎えて最も長命の大阪城天守になった由。いくら近代的「伝統」建築とはいえ(^_^)、ちょっと見直したりして

岸和田城の方は、戦後の1954年/昭和29年に再建された復興天守です。焼け落ちたのは1827年/文政10年だから、やはり130年近く「城跡」状態だったってことでしょうね。

そしてこの塩キャラの「城好み」、あるいはお城の「塩好み」は、2013年1月発表の四国中央市「しこちゅう」by 塩崎歩美の川之江城に至る(cf.【その24】)。復興天守と塩キャラ、お似合いだよねなんて言ったら血の気の多いお兄さんに張っ倒されるかしら。いや、塩気と金気の多い一族にか。

しこちゅう

(続く)

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