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2013年5月 3日 (金)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その27の2:なすからちゃん 改め ここなす姫)

3月4日に、【その27】として栃木県那須烏山市の新しいキャラクター、「なすからちゃん」など3点を取り上げました。ところがその後、4月9日に愛称がなんと総取っ替えになっちゃった(もちろんデザイン補整もね)ので、全面的に書き改めました。ぶった斬ったところは結構当たってた気がするんだけど。

 

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(承前)

 

全く油断も隙もありゃしない。1月から2月にかけ、仕事がかなり忙しかったり、高柳順子に流し目をくれたりしてる間に、塩キャラがまた製造されちゃってました、東と西で2粒。まずは東から。

 

栃木県那須烏山市
イメージキャラクター
なすからちゃん → ここなす姫
福添あゆみ
なすからちゃん ここなす姫

 

あなや、姫様御乱心!妖しの物の怪に取り憑かれておはしまするぞ。[かぶりモノ系]女の子というよりそんな感じ。烏の背後霊に憑かれながらそれでもなお、両手を広げてこちらに歩み寄ってくるのは塩キャラの悲しい性。
謡曲「花筐」の(というより上村松園描くところの)照日の前、はたまた杉本一文描くところの旧角川文庫版「本陣殺人事件」by 横溝正史の表紙も斯くや(爆)。

 

花筐 本陣殺人事件

 

然りながら[カラス]は当然市の烏、否、市の鳥だからまあ良からう。問題は乱心の姫君の御髪に挿せる(あるいはお洒落なカラスが頭にちょいと乗っけた?)白い花。市の花[コブシ]なんだそうですがね。これぜってーコブシじゃねーよ!モクレン科のコブシを5弁花に描くなんてあり得ないし、花のつき方も蕾の形も全く違う。ツルはバラ科のナシかと思うてご当地産品調べ回りましたがな、ケッ。(結論:梨の商業栽培はご当地でも行われています、全国レベルで見ても栃木県は和梨の「生産上位県」に入っているし!)

 

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【2014.08.21 訂正】
「梨の商業栽培はご当地では行われていません、多分」と書いていましたが、正しくありませんでした、訂正させていただきますm(__)m m(__)m。(うすいさま、ご指摘ありがとうございました)
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と毒づいてたら、デザイン補整で5弁花から6弁花にはなりましたよ、確かに。でもそれでもコブシにゃなってない、決して。アカネ科のクチナシでもないよなあ。蕾の形が決定的というか致命的に違ってんですよ。福添あゆみも、企画した市の総合政策課も、園芸にはとんと興味がないと見た(笑)

 

コブシ

 

緑のポチッとした半円が表すのはご当地の[山あげ祭]。和紙作りの「山」を組み上げるという八雲神社の神事とか。御祭神が牛頭天王で季節も夏だから、元は京都の八坂神社の祇園祭同様に疫病退散の祭礼なんでしょう(cf. 2012.03.03〜11「祇園社につきお勉強」ほか)。
この「山」を舞台にして素人歌舞伎等が余興に演じられるようになり、いつしか祭の主従も逆転して今や「日本一の野外劇」を名乗るに至った。奥行100mに及ぶ巨大な舞台だから日本一ということらしいんですが、同市サイトを見ても説明が一向に要領を得ない・・・これじゃ「市の魅力」もよう発信しまへんえ。

 

このキャラで非常に珍しいのは、市のサイトでこうした盛りアイテムの鹿爪らしい説明が一切されていないこと。単に力が入ってないのか、デザイン補整でも入れるつもりだったのか。結局後者でしたが、今も状況は同じで、むしろ潔いかも(笑)

 

説明の役回りはローカル紙の下野新聞が一手に引き受けている。
記事には「キャラクター全体で市の特徴を表現」という文章もあって、これぞ本人のテンプレ説明をそのまま引用したるは必定なり、そう「全体で」。あはは。
記事によれば、総合政策課曰く「県内のほとんどの市町でゆるキャラが誕生しているので」云々。それじゃまるで「アユたんが持ってるクレヨンとおんなじのが欲しいぃ〜」と駄々こねてる3歳児のエイイチくんと同じだよ。

 

一方、サブキャラ2点はどうなったか。

 

(続く)

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Visual界:キャラクター/シンボル/ロゴ」カテゴリの記事

コメント

はじめまして、ツル様
いつもブログを楽しく読ませてもらっています。

とうとう、我がまち(御所市)も塩害にやられました。
市制施行55周年を記念して市のマスコットキャラクター(着ぐるみ)を
つくろうということで、デザイン案が公募されました。

先月その結果発表がありまして「ゴセンちゃん」に決まりました。
塩崎本家によるものじゃないのですが
明らかにしょっぱくて、塩キャラ一派のひとりと思われます。
(詳細は市役所HPをご参照下さい)。

頭(ヘアースタイル)は、郷土の山々。
髪飾り(?)として、しめなわ。
ワンポイントに、ツツジ(市の花)。
着物には、市章の紋
そして両手を広げて駆け足のポーズ。

塩キャラ・テンプレートに見事にのっとったつくり。
全くひねりがなく、無理やりに盛った感がいっぱい。
これを見て、私はめまいがしてきました。

本人コメントによると:
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由緒ある神社仏閣が数多くあり、
それをイメージする「しめなわ」を山の部分にデザインし、つるしました。
--------------------------------------------------------
「しめなわ」は神道だけでしょ。そしたら仏閣の方は無視かい!とつっこみたくなります。

こんなやっつけ仕事も見抜けず、選考委員会はまんまと
このキャラに吸い寄せられました。
何人かに感想を聞いたら、皆くちを揃えてかわいいと言います。
一般人ウケするところが小憎らしい。
しかし、66歳のじいさん(長崎市石神町のフリーデザイナー)が描くキャラか?
その世代なら、「男は黙って、のらくろ!(お笑い芸人クールポコのネタ)」でしょ。

コメントが愚痴になってしまって申し訳ありません。
これからもブログを楽しみにしていますよ。

南川さま

こちらこそ、はじめまして。

うらさびれたblogにわざわざお運びいただきまして、誠にありがとうございます。

御所市にお住まいでらっしゃるんですか。ツルは九州の福岡の出身ですが、学生時代、京都に住み始めたばかりの頃、ご当地を「ごしょし」と読んで笑われた記憶があります(汗)

キャラクターの件、ご愁傷さまでございます。「高木茂則」の名前に何かひっかかりを覚えたので改めて調べてみたら、「その1」の茨城県大子町「たき丸」と、「その2」の鹿児島県天城町「あまぎくん」の公募の際にも、それぞれ優秀賞に選ばれてましたね。

確かに何から何までお作法/マニエリスム/マンネリズムどおり、塩分濃度高い!けれど、「まつ毛」に独特のこだわりがあるようだという点で、高柳順子作品(2013.02.18〜22「三島宿、ひともとの柳いと高きぞありける」)により類似している気もします。
しかしまあ、塩崎栄一の基本年齢と同じ66歳ということには気づいていませんでした。全く不思議な符合です(笑)

もう一つ、?を感じたのは愛称のことです。「ごせんちゃん」だと、新潟県五泉市のキャラクターみたいじゃないでしょうか?ある意味不利に働きませんかね?
五泉市には五泉市でまた塩辛い「いずみちゃん」なるシンボルマークがありまして(一族作品ではないようなんですが詳細不明です)。そのいずみちゃんを新潟市の「食と花の銘産品ロゴマーク」by駒井瞭が真似た真似ないでモメたとか・・・。無限Loopなんですね。

今後ともご贔屓のほど、よろしくお願いいたします。

ツルさま

「御所市」が読めるのは
奈良県民か、隣接する千早赤坂村(大阪)の人たちぐらいでしょう。
読めないのも無理もありません。

「ゴセンちゃん」というのも、これまた安直なネーミングです。
でも、これは仮称なので変わるかもしれません。
と思う反面、市側はそのまま使う可能性も十分ありますが…。
五泉市の話を市に進言してやろうかな。

秋頃に着ぐるみが披露されるようです。
えらくのんびりしていて、さすが役所仕事。
まあ、夏に出来ても暑くで着ていられないか。

南川さま

すっかりお返事が遅くなってしまい、相済みません。

そうか、千早赤阪村は大阪府でしたね。
ツルがご当地を「ごしょし」と読み違えて笑われた時も、その友人に「そりゃそうやわなぁ、地元民やないと読めへんで」と言われたものです。
そいつとは、続けて;
「京阪の駅に『お膳立て』の『膳』に『所』て書くとこがあるやろ」
「はあ」
「あれかて『膳所/ぜぜ』て読むんやで」
「ふーん」
「だいたいな、『御所』を『ごしょ』て読んでええのは京都ぐらいのもんやし」
「は?!」
てなやり取りがありましたっけ(笑)。東京の「東宮御所」とかはどうやねん!
彼曰く「天皇さん今東京行ってはるけどな、もともとは京都御所の・・・」云々。もちろん彼は京都人。うはは、懐かしいです。

新潟の五泉市のことは、たまたま五泉出身の知り合いがいるので思い出したんですよね。隠れた(?)名産、「帛乙女/きぬおとめ」って里芋がすごくうまいんですよお。
この際、「ごせん」つながりで仲良くしちゃう作戦はいかかでしょう?暑い時期には新潟でPR活動に従事する、てな選択もありかもですww

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