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2013年6月

2013年6月30日 (日)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その38:やきそば黒石会・セーフードしが・豊田農産物・JA北ひびき)

(承前)

枝葉が繁って繁って、気がついたら本編から1ヵ月も遠のいてました。決してネタ切れでも息切れでもないんですよ、塩キャラなんてまだまだ腐るほどあるんだし。仕事も怒涛の3ヵ月を越えて一息ついたので、満を持して(ってほどでもないか)、本編再開まいりましょう。今回はの[へのへのもへじ系]デザインをいくらか。

【2013.06.08「Family... Business?? Part 3」】にこう書いた。

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工藤にとっては地元と言っても差し支えあるまい。それでも最優秀賞は獲れなかった。工藤の夢を阻んだのは塩崎歩美(^^)、それはまたいずれそのうち。
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それがこれです。

青森県黒石市
やきそばのまち黒石会
シンボルマーク
塩崎歩美(30歳:大阪市生野区:グラフィックデザイナー:シオデザインルーム)
やきそばのまち黒石会

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「やきそばのまち黒石会」のシンボルマークということでまず第一に皆様に楽しく感じてもらえるように明るく楽しく描きました。
黒石やきそばの[や]をモチーフに、笑顔で黒石やきそばを美味しく焼きあげている姿をデフォルメしました。一目で「黒石やきそば」を連想できるようシンプルに分かりやすくシンボルマークに表現し、「やきそばのまち黒石会」を全国にアピールしています。
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プラットフォームはやきそばのイニシャルで[や]。アレですね、くろいしの[く]ではフォルムがシンプル過ぎて擬人化シンボルとしてピンとこなかったとみえます。
なるほど、優秀賞の工藤和久作品がラーメンに見えちゃうのに比べ、これは確かにやきそばだけど、やっぱりテンプレはテンプレっすね。塩崎一族の場合、食品系や農産物系となると、途端に[舌ぺろ]+[箸]というアイテムの合わせ技が多くなる。特に、キャラクター類よりシンボルマークやロゴマークと呼ばれるものにおいては。

滋賀県
滋賀県食品自主衛生管理認証制度(セーフードしが) 認証マーク
塩崎エイイチ
セーフードしが

こちらは[し]です。こっちができたのは2010年1月、2008年4月決定の黒石会から約2年後。
漢字が15文字も続くこの厳めしい制度は、簡単に言えば滋賀県版HACCP。HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point/ハサップ/危害要因分析に基づく必須管理点方式)とは、食品業界における安全管理の手法です。ツルがこの言葉を初めて目にしたのは、90年代初めかな、マクドナルドのトレイに敷かれたペーパーマットでだった。ようやく日本にも浸透しつつあるこの制度(とはいえ、これを取り入れていても2000年6月の大規模食中毒を防げなかった雪印乳業のような例もあるけど)、最近ではこのように各地でご当地版ができつつある。

愛知県豊田市
豊田市農産物ブランド化推進協議会
豊田農産物のブランドマーク
塩崎エイイチ
豊田農産物

となると当然豊田市は[と]。さらに2年後、2012年3月の発表です。
今どきのブランド農産物ともなると、安全やら環境配慮ってなことを取り敢えずきーきー言い立てるのが常なわけで。このマークも「安全や環境に配慮して生産された豊田産の農林水産物に表示」とされているけど、実態は単なる地産地消キャラにとどまっているように見受けられる。

北海道士別市
JA北ひびき(北ひびき農業協同組合)
ロゴマーク
塩崎榮一
JA北ひびき

同年11月発表、こちらは意表を突いて[ひ]ときた。[お帽子]が豊田農産物とカブってますな。[地図]に赤丸まで入れてご当地を示したのは、「わかりやすく」の趣旨だろうけど、逆に失敗じゃないかと思う。

JA北ひびきは2004年2月に上川地方北部の5つの農協が合併して生まれたもので、士別市、上川郡和寒町(わっさむちょう)、同 剣淵町(けんぶちちょう)をカバーしている。こうした新参の広域型農協につきものの知名度の低さという課題はあるはずで、特に、同じ上川地方の南部にあるラベンダーの富良野、ジャガイモの美瑛あたりと比べると残念ながらはっきり見劣りがするm(__)m。だから、[地図]という安易な方法に頼ってしまった。
けれど、何も記憶に残らない。何をアピールしたいのかが明確でないからです。まさか「ご当地はここに在るんですよロゴ」を作りたかったんじゃないだろうね、JA北ひびきさんよ。

上川地方といっても、南方系のツルには??な感じだったんですが、北海道のど真ん中〜やや北に広がる細長いエリアなんやね。JA北ひびき管内では農産畜産、何でもござれにいろんなものを作っていて、特に穀類や飼料作物が多い様子。カボチャも道内一の生産を誇るとか。それこそてんこ盛り系塩キャラにはバッチリ!な感じなのに(爆)

まあ、どれもこれも、Localityもへったくれもないわけで。
黒石会シンボルは富士宮市にも十分転用可能だし、「やきそばのまち ふじのみや」で見事に[や]の沓冠になって、黒石市よりよっぽどふさわしいじゃないか。
セーフードしがは「品川区食育推進協議会」とか「白川郷の伝統食を守る会」とかが作ったんだと聞かされてもみんな疑わないだろう(そんな団体は存在しませんが)。
JA北ひびきなら、北海道くんだりまで出張る前にまず、お膝元大阪市生野区の南北両隣り、平野区や東成区のフードフェスタやらなんやらのイベントキャラにでも応募なさればよろしいんである。
豊田市なんて、同じ三河の;
 豊橋市
 豊川市
 北設楽郡東栄町
 同 豊根村
とか、尾張まで巻き込んで;
 東海市
 常滑市
 豊明市(とよあけし)
 愛知郡東郷町
 海部郡(あまぐん)飛島村
 西春日井郡豊山町(とよやまちょう)
あたりと「愛知マル[と]農業振興連絡会」なんてのを組んで共有しちゃえば話が早いのに。(なんなら隣接する岐阜県土岐市(ときし)にもお声がけなさってはいかが?)

やっつけ仕事にもほどがあると思うんだけどね、ツルは。

(続く)

2013年6月26日 (水)

無事!

株主総会が終わった。従来同様の都内某所にて。ずいぶん久方ぶりに、雨の総会。

朝10時から1時間33分。出席株主数318名(株主である役員20名を含む)、昨年に比べると、60名の増加。で、9名から16件程度の発言。
今回は総株主数(つまり分母ね)が13,000名ほど増えていたので、も少し増えるかと予想してたんですがね。

一般に、来場株主数が増えているのが昨今の特徴で、例えば数日前のS社総会では初めて来場株主数が1万人を超えた由(@_@)。来場土産が足りなくなって、総会で不満の声が上がったそうだから、ここまでの増加は運営側としても想定外だったんでしょう。(不足分は後日郵送するんだと、大変なこっちゃ)

来場株主数が各社で増えているのは、団塊の世代が定年を迎え、平日の午前中に動きやすくなったからだという見方があるようです。説得力あるなあ。構造的変化というわけですか。

あと、大変特殊な1人の個人株主で、その道では非常に悪名高い70代半ば(?)のおじいさんが、最近活動再開している。200社ほどの企業の株を持っていて、日常的に都内各社の本社を訪問しては警察を巻き込んだトラブルになったりしてるとか。昨年総会では数社で不規則発言を続け退場命令を出されている。
10年ほど前に強姦罪で実刑判決を受けた元医師(@_@)、といえば総会担当者で知らぬ者はないでしょう。てなとんでもない破廉恥漢で、反社会的存在と言ってよいとツルは考えますが。

総会屋とかじゃないよ。クレーマー型の個人株主。だからこそ歯止めが効かず要求がエスカレート/ヒートアップしやすい危険さがある。

実はウチでも今回この株主から事前に電話コンタクトを受けたということがあった。毅然とした対応は取りましたよ、もちろん。
最近のご主張は「警察OBを採用するな」というもので、郵送されてきた事前質問状もその趣旨。本人も認めるとおりの悪筆で、解読にえらく骨が折れましたが。

本日は某証券会社や某重厚長大企業の総会に来場してモメてた由。自分とこの総会に来なくてよかったと思った(他社の)総会担当者は多かったはず。

ともあれ、自分にお疲れさま。

2013年6月17日 (月)

【復活(?)編】『@niftyよりご連絡いたします』Part 2(なかちゃん)

5月29日に引き続き、6月8日、以下のメール(抜粋)が送られてきました。

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お客様

平素は@niftyをご利用いただきありがとうございます。先般(2013年5月29日)弊社よりご連絡いたしました件(CASE20130529●●)については、ご対応いただきありがとうございます。しかしながら、現在も当該画像は存在しており、該当のURLを直接入力いたしますと閲覧可能な状況でございます。今一度、該当の画像ファイルの削除についてご対応ください。【該当URL http://m-4f607310ab5e2800-m.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2013/05/23/●●.jpg】
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あーーー、はいはいはいはい、はいはいはいはい!そっちの方でしたか!アタシはまた著作権の方を考えよりましたが、肖像権の方でしたか!恐れ入ります。
そーゆーことでしたらシャンシャンと対応させていただきますよ、シャンシャンと。

となるとまあ、前に書いた(1)(2)(3)の問題も自ずと定まってくるんでしょうかね。

実は、6月9日に【危急存亡編】を書いた時にはもうこの第2弾メールは届いていた。You understand? その上で仕掛けたんです。消沈してるヒマなどおますかいな(爆)。

不思議には思っていた。
市原麻奈美は、2010年6月に深谷市「ふっかちゃん」、同年9月に那珂川町「なかちゃん」、同年10月に町田市「よむぽん」と立て続けに採用されており、そのいずれもが顔出しつきだった。ふっかちゃんでは写真つきで新聞取材にも応じている。

栃木県那須郡那珂川町
イメージキャラクター
なかちゃん
市原麻奈美
なかちゃん

だから、当時さるBBSに;

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2010/10/11
市原のえっちゃん。脇が甘いねー
ウェブ上に写真出まくりじゃん
簡単に掲載の許可を出さないほうがいいと思うよー

主催者が勝手に載せてたら、大問題だが
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と書かれたぐらい。

それでもなおつい最近までは、そんな危惧を知らぬ気にいずれもネット上で確認することができた(過去形)。正確には、5月23日に「直立不動で御神楽舞える?」の記事を書き込んだあたりまでは。
それが今では、残っているのは2010年10月3日の那珂川町合併5周年記念式典の際の写真だけ。言い換えれば、「直立不動で・・・」で取り上げなかったキャラの分だけが。
なるほど、そういうことね。ここは那珂川町にも要請なさった方がよろしいんじゃないかと・・・(これこれ)

ツルはこれらの作品の作者の顔を見たいと思う。けど、世間一般の良識はそうではないということやな。市民生活の静穏は保障されるべきと。(んー、世にない素晴らしい仕事を成し遂げた人の顔だって見たいけど)

かくして肖像権は守られる。著作権はどうなんだろうか。ツルが感じた強いDejavuは故なきものだったのか。

そりゃまあもとから、CreatorがCopyrightを守る意識が低過ぎるんではないの、というシリーズですがね。

2013年6月12日 (水)

【番外編】盗作のロンド(菜果ちゃん・八幡浜ちゃんぽん)

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著作権移転が行われず作者側に留保される場合も少数ながらあります。
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次の例でもそれが当てはまる。

神奈川県川崎市
かわさきそだちPRキャラクター
菜果ちゃん
中本竹識(福岡県北九州市)
菜果ちゃん

[サラダボウル]の[かぶりモノ系]ですが、あたしゃまた京都の大原女のキャラかと思いましたがな。「かわさきそだち」というのはご当地の農産物ブランドのことで、お腹についてるのは別途公募されたそのシンボルマーク。

何やら制定過程の複雑なキャラです。もとは2010年11月末まで募集され2011年2月に決定した「かわさきコンテンツアワード2010 Creator Meets Agriculture」のコンテンツ部門で、『川崎市内産農産物販売促進のためのオリジナルコンテンツとして』、映像作品やら何やらを押し退け最優秀賞「JAセレサ川崎賞」を獲得した名無しのキャラクター。横文字職業のお歴々からなる審査員の講評は次のように書かれている。

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パッと見たときに一番印象が力強く残る作品であり、ひと目で惚れた。映像作品にも素晴らしいものがたくさんあったが、コンテンツ部門の作品はセレサモスのジャンパーやのぼりなどに入れて使いたいと考えていたのもあり、このような形のものの方が使えるのかなと思い、第一印象の強かったこの作品を選んだ。
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もう、ベタ褒め。これを『活用するため』(なんのことやら)、2012年7月に愛称を市民公募したらしい。「菜果ちゃん」を考案したのは長野陽子(川崎市宮前区)。
なんで1年以上眠らせといたのかと思うけれども、2011年3月29日に予定されていた同アワードの表彰式は震災影響で中止されているから、その後、予算面もあってここまでずれ込んだのだろう。
「セレサモス」ってのはJAセレサ川崎(セレサ川崎農業協同組合)のショップのことです。八百屋セレサモス。

いずれにせよ、この権利留保はこうした経緯に起因するのじゃなかろうか。コンテンツの保護に厚かったわけですね。
愛称が決定した際の報道発表資料(2012.10.19)には「紙面掲載の際は中本竹識 又は T.Nakamotoの表記をお願いします」とまで書いてある。その割に、川崎市農業振興センターの発行する「菜果ちゃんNEWS」でも平気で「中本竹織」と打ち間違えたりしてたと思う。(ツルの仕事場は川崎なんですよ。)

しかし何故、よりによって中本竹識に!よりによってこの作品に!
審査員さんたちよ、アンタ方が一目惚れしたキャラはねえ、こんな性悪女なのさ。

愛媛県八幡浜市(やわたはまし)
八幡浜ちゃんぽん
キャラクター部門
(優秀賞)
伊佐智三郎(東京都)
八幡浜ちゃんぽん(伊佐案)

(優秀賞)
大島朋子(大阪府)
八幡浜ちゃんぽん(大島案)

こっちは[丼鉢]かい。英語にすりゃどっちもBowlだ。そういえば、お伽草子に「鉢かづき姫」という話があったなあ。
伊佐は2009年に二科展に入賞しているから(ただし神奈川県在住となってるけど)、ファインアート系なんですかね?大阪府(!!)の大島は他に受賞例が見つからないので不詳です。

この公募は、全く傾向の異なる王様風のものに決まり、「はまぽん」と名づけられた。

八幡浜ちゃんぽん
キャラクター部門
はまぽん
マスオカ ミツオ(新潟県)
はまぽん

決め手となったポイントの一つとして、『かぶりものなどが多かった中、オリジナリティーが突出していた』と挙げられており、これはまさにズバッと言い当てている気がする。

八幡浜市の決定は2010年8月だから前述のアワードより早いが、だからと言って中本が伊佐や大島のキャラをパクったと即断することはできない。さるラーメンのキャラクターにも酷似するものがあって・・・けれどそれはまたいずれそのうち。

かくして類似性の問題を抱えたまま、(あるいは隠したまま、)菜果ちゃんは識者の激賞との護符に守られることとなった。剽窃の輪廻、無限の輪舞、ここで止まるというのか?

― Title Inspired by「倒錯のロンド」(1988)折原 一(いち)(1951.11.16〜)―

2013年6月 9日 (日)

【危急存亡編】『@niftyよりご連絡いたします』

5月29日、以下のメール(抜粋)が送られてきました。

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お客様
平素は@nifty(アット・ニフティ)をご利用いただき、誠にありがとうございます。突然恐縮ではございますが、このたび、お客様が開設されているココログ【PC http://●●】【携帯 http://●●】の掲載写真について、無断転載であるとの通報がございました。通報内容が事実であった場合、@nifty会員規約に違反する恐れがございますので、お心当たりがあれば見直しをご検討ください。
また、ココログ利用規約第2条により、開設者には自己のココログ上に到達可能なメールアドレスを明示することを義務付けています。つきましては、プロフィールページまたはサイドバー上などのわかりやすい箇所に、お客様の連絡先メールアドレスを速やかに明示していただきますよう、併せてお願い申し上げます。
〔後略〕
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わー、初めてだこんなの。thrilling!!ある意味、こんなのを待っていたのだけれど。情報発信に伴う責任ってこういうことなのねっ(wkwkしてどうすんじゃい)

問題とされたのは5月23日の「直立不動で御神楽舞える?」であるらしい。その何がってことは明示しないんですね。

えーと、nifty様、ココログ様には平素よりいつもいつも大変お世話になってごぜえますだでm(__)m m(__)m m(__)m、お達しのとおりに対応させていただきましただ。滅相もねえ、「あわよくば・・・」なんてそったらことはこれっぱかしも考えてねえずら(^_-)

唯一不満なのは「到達可能なメールアドレスを明示することを義務付けています」というくだり。プロフィール管理のページではメールアドレスの表示の有無は選択可能となっている上、利用規約第2条についてのCautionは何もない。これは片手落ちでしょう、nifty様様m(__)m

つまりはチクった方がいた/横槍が入ったわけですね。いや、それに腹を立てているとかいうことでは全くなくて(ほんとに)。どういう場合があり得るのか考えてみました。

(1)選考側が通報した;
これ、ありそうですね。特に、まず発表した後にデザイン補整が入ることが多いことを考えると。例えば、東神楽町「かぐらっきー」だって「着ぐるみ製作の過程で、一部、リデザインする可能性があります」とされている。となれば今が最も神経を使う段階でしょうから。

(2)作者側が通報した;
うはは、これも可能性があり過ぎておかしくなります。ばんばん個人名出して批判を続けているわけですし。塩崎一族を取り上げたのではない回に対して通告が来た、というのが不思議と言えば不思議ですが、そこは逆の考え方もできます。塩崎一族に対してはかれこれ半年以上追及を続けている(我ながら(@_@)だ)、でもリアクションはなかった。そうではないところでずどんときた、なるほど、って理屈。

(3)第三者が通報した;
これだと対象は俄然広がります。こんな寂れblogでも情報発信は情報発信なのね、って実感したりして。
まずはいわゆるゆるキャラ・塩キャラファンの方。いわばそれが世の中のMajorityということになるでしょうし。愚blogを苦々しく思われてる方ということにもなりますか。
あるいは、自分の主義主張を通すためには手段を選ばないツルに対して(そんなことしゃらっと書いてていいのかよ(苦笑))義憤を感じられた方。
あるいはまた、ネット上が著作権無法地帯になっていることに常々危惧を覚えておられる方。

うーん、確かに旗色は悪いな、うはは。まあ、しがないblogに意見の異なる方を呼び込むってことは難しいでしょうしね。

そもそもです。ご当地キャラクターの著作権がどう遷移していくかということについては、ツルは当初;

(a)作者側からご当地側(=自治体等)に移転し、
(b)ご当地側が管理・使用し、
(c)二次使用に際してはご当地側が許認可を与える

ものだと思っていました。でも、必ずしもそうじゃない様子。
(b)がまず動かないのは当たり前として、(a)の著作権移転が行われず作者側に留保される場合も少数ながらあります。例えば、公募ではなく委嘱だったと考えられる東京都小金井市「こきんちゃん」byスタジオGhibliがそうです。山形県米沢市「かねたん」も、ファミリー計4点のうち「けーじろー」は作者の岡野亜記に留保されている。(cf. 2013.01.12 「すべてが金になる」・2013.03.21 「天に星、地に花、犬に愛。」)

上記(1)を別の側面から考えてみれば、東神楽町では現状この(a)がまだ済んでない段階にあるのかもしれません。デザイン補整が(a)(b)いずれで行われるかは場合によるでしょうし。

閑話休題。問題は(c)です。当然許認可制が前提と思いきや、そうでもないんですよね。いろいろ調べてきた中で、「ご自由にどうぞ」もそこそこあるんです。もちろん、不法な行為に関連するとか、品位を汚すとかはダメです、という制限はつくけれども。
ずいぶん大胆だなあと初めは思った。けれど、ご当地キャラクターの本質だとか制定の背景といったところに思いを致すと、それって案外、正鵠を射ているようにも思えてきます。
「多くの人々に親しまれるキャラクターを!」「このキャラでご当地の魅力を全国に発信!」と言うのなら、一般的なコンプライアンスや著作権保護の観点を優先させるのではなく、門戸を解放する考え方もあり得る気がする。特に、営利を追求する民間企業ではなく、公共の福祉の前に膝まづく行政体が行うものであってみれば。

参考までに東神楽町サイトの著作権に関するCautionを見てみましょう。

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著作権について
東神楽町のホームページ(http://www.town.higashikagura.lg.jp)に掲載されている文字、写真、イラストなどの個々の情報に関する著作権は、原則として東神楽町に帰属します。ただし、一部の画像等の著作権は、原著作者が所有しています。また、総体としての当町のサイトについては、東神楽町に編集 著作権があります。
当町のサイトの内容の全部又は一部は、「私的使用」または「引用」など著作権法上認められた行為として適切な方法で利用する場合を除き、東神楽町に無断で転載、複製、改変、放送、送信、翻訳、販売、貸与などの利用をすることはできません。
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非常に全うなことが書いてある印象。法律家の手が入ったものでしょう。

「ふっかちゃん」の埼玉県深谷市のサイトはこうです。

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著作権・知的所有権
本市ホームページに掲載されている文書・画像の無断使用・転載を禁止します。
引用・転載する場合は、必ず出典を明示してください。画像については深谷市に著作権がないものがありますので深谷市秘書室までご確認ください。本市ホームページの著作権は本市およびウェブ作成者、画像などの提供者、撮影者などに帰属します。
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「よむぽん」の東京都町田市(前に書いたとおり市原の地元でもある)のサイトになるとここまできます。

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その他 注意事項等
本サイトに記載された文章・画像に関する権利は町田市に帰属しています。無断で転載することを禁じます。もし、これらの文書等について転用等を希望される場合は、その旨ご連絡下さい。
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もちろん無断転載なんかしちゃいけませんとも!そんなことするのは悪い子よ。(悪い子が言っても説得力ねえか(>.<)y-~)
ただ、Cautionを包括的な表現にすればするほど、モメごとになった際にはむしろ不利な立場に立たされるだろうとは思いますけど。

2013年6月 8日 (土)

【番外編】Family... Business?? Part 3(よむりん・クロスキッドくん・やきそば黒石会・こんた・看護サミット愛知)

(承前)

 

枝葉が繁り過ぎました。
けどあと一回だけ工藤和久へのツッコミ、〆のclicheの徹底的多用について。

 

〔2007年10月〕
愛知県一宮市
一宮市立図書館
一宮市子ども読書活動推進シンボルマーク
よむりん
工藤和久(青森県弘前市)
よむりん

 

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シンプルで、親しみやすく、多くの人々に長く愛されるデザインです。
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しょっぱなからしょっぱいですねぇ。イニシャル[い]をプラットフォームに、例の【色使い御託】は;
[青紫]は市の花[キキョウ]
[水色]は清流
[緑]は(やっぱり)大地
[赤]は(やっぱり)太陽
[黄]はみのり
[ピンク]は花
です。無理っ、シンプルどころか色使い多過ぎw。いやいや多彩な色使いながらシンプルにまとめられています、って言わないとネ。「単色にも耐える」かどうかは定かでありませぬが(-_-;)。愛称は別途公募されたもの。

 

〔2007年10月〕
秋田県
日本赤十字社秋田県支部
創立120周年記念マスコットキャラクター
クロスキッドくん
工藤和久(青森県弘前市)
クロスキッドくん

 

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シンプルで親しみやすく、多くの人々に長く愛されるデザインである。
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これも愛称は別途公募されたもの by 戸井田兵太郎(秋田市)。
ありゃ、これはどっかで見た気が・・・これこれ↓。

 

〔2011年3月(震災前)〕
奈良県
奈良の木づかいCO2固定シンボルマーク
工藤和久(45歳:青森県弘前市:自営業)
奈良の木づかいCO2固定

 

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シンプルで、分かりやすく、親しみやすく、多くの人々に長く愛されるシンボルデザインです。
また、縮小、単色、モノクロにも耐えられ、いろいろと多用途な使い方が出来ます。
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そう、前に取り上げたもの(2013.04.13「環境をイメージで弄るな」)。この時、「年齢に比例して文章のテンプレ度が上昇」と書いたけど、そんなの嘘だったかもしれない。「花の66歳組」以上です。

 

〔2008年4月〕
青森県黒石市
やきそばのまち黒石会
シンボルマーク
(優秀賞)
工藤和久(43歳:青森県弘前市:自営業)
黒石会

 

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シンプルで、親しみやすく、分かりやすく多くの人々に長く愛されるデザインです。
また、縮小、単色、白黒にも耐えられ、多用途な使い方が出来ます。
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この手のは嫌いじゃないんですけど、ツルは・・・これって・・・むしろラーメンですねっ。制作意図としては「ぐるめ」に掛けたかったんでしょうが、「ぐろいし」に思えてきちゃう。じーっと見ていると、「喜多方ラーメン」辺りにも応用が利く気がしてきます。「多くの人々に愛される」ってそういうことなのかよ(爆)。

 

あっ!これって福岡県久留米市の久留米ラーメンならぴったしやが!!「くるめぐるめ」なんてね。福岡市の長浜ラーメン(いわゆる「博多豚骨ラーメン」ね)に圧されてなかなか知名度が全国区にまで至らない課題もこれで解決!久留米市さん、これ買い取っちゃいなさいな。

 

ご当地黒石市は、平川市を挟んで弘前市と対峙する地理関係。歴史的にも弘前藩の支藩だったことがあるそうな。工藤にとっては地元と言っても差し支えあるまい。それでも最優秀賞は獲れなかった。工藤の夢を阻んだのは塩崎歩美(^^)、それはまたいずれそのうち。

 

いわゆるキャラクターでもclicheは同じ。

 

〔2011年10月(?)〕
愛知県豊川市
豊川市コミュニティバス
シンボルキャラクター
こんた
工藤和久(青森県弘前市)
Kazuhisakonta


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シンプルで、親しみやすく、多くの人々に長く愛されるキャラクターデザインです。
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はいはい、ご当地の豊川稲荷に因んで[キツネ]ですね。やっぱりどうしてもバスじゃなくて電車に見えちゃうんだけどなあ。

 

そして時はそのまま流れ落ちて。

 

〔2013年3月〕
愛知県・愛知県看護協会ほか
第18回日本看護サミット愛知 '13
ロゴマーク
工藤和久(青森県弘前市)
看護サミット愛知

 

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現代的で、シンプルで、親しみやすく、多くの人々に愛されるデザインです。
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あらー、またまた愛知ですか。愛知県人はもえりゃー青森の工藤がお好き(?)。この秋に名古屋で開かれる学会のロゴです。イニシャル[A]にお得意の[丸ブー]つまり「丸にブーメラン」を絡めたわけっすね。

 

この辺でやめとくけど、結局、2006年9月の島根中央高校章から今年3月の看護サミット愛知ロゴまで、この作者はなんにも変わってなかったんじゃないか。彼の標榜する「総合芸術家」の「総合」という言葉が内包しているはずの、拡張性や発展性はどこにあるのか。ああ、しゃらくさい。

 

一連のcliche、枚挙に暇がありません。試しに適当にコピペしてググってみればわかります、他にもわんさか出てくるから。作者名が伏せてあってもこの文章が出てくれば工藤和久。「シンプルで」、「わかりやすい」、見分けのポイント(爆)

 

・・・とキレイに完結して終わろうと思ったら邪魔が入った。上述の豊川市コミュニティバスの公募において、こんなことを書いた者がいる。

 

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シンプルで親しみやすく、末永く愛されるキャラクターです。
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げっ。やめてよねもう、話がややこしくなるから。こちらの作品です↓

 

愛知県豊川市
豊川市コミュニティバス
シンボルキャラクター
(優秀賞)トヨバくん
中本竹識(福岡県北九州市)

 

「トヨバくん」と言えば、自作の大阪市天王寺区「ももてんちゃん」を平気で使い回した自己パクりの典型例(2013.01.23「AND Pakuri Goes Round & Round & Round...」)。キャラだけじゃなくコメントまでパクリだったとは!豊川市の担当者はどう思ったでしょうね、北と南からまるでそっくりの制作意図が送られてきて。
ま、中本には立派な他者パクりのデザインだってありますから(2012.12.23「その水は本当に清く澄んでいるのか − 上」)。人はそれを「模倣」、否「盗作」と呼ぶのだと思う。

 

はー、なんでこういう諸々が許されてきてるわけ??中本は言うに及ばず、工藤の行為だって社会規範上やっちゃいけないことではないんですか。それだけじゃない、表現者としてすごく恥ずかしいこと、ツルに言わせれば。

2013年6月 7日 (金)

【番外編】Family... Business?? Part 2(島根中央高校・東野小学校・萩商工高校・春野高校・開成南小学校・県立広島大学)補遺

(承前)

しかし今どき公立校の新設かあ、ひょっとしてと思ったら、島根、萩、広島についてはやはり統合が絡んでいた。例えば島根中央高等学校だと。

2004年
6月24日 島根県立川本高等学校・同 邑智高等学校を統合する方針が示される

2006年
6月2日 新校名決定
9月29日 校章制定

2007年
2月13日 校歌制定
4月1日 開校(川本高校に併設) 川本高校・邑智高校の生徒募集停止
4月9日 開校式・入学式6月5日 開校記念式典

2009年
3月31日 川本高校・邑智高校閉校


萩商工高等学校も同様で、2006年に県立萩商業高等学校と県立萩工業高等学校と統合したもの(とはいえ、もともと両校は一つの学校から分かれたところなので、元の鞘に戻ったわけである)。
県立広島大学は2005年4月に県立広島女子大学・広島県立大学・広島県立保健福祉大学の3学統合で開校している。

東野小は逆に人口増に伴う分離の模様。問題はむしろこちらの方で、なんだか妙な経緯を辿った。

2010年
4月1日 浦安市立富岡小学校から分離し開校
4月7日 始業式
4月8日 入学式
6月 保護者参加の校章制定委員会・校歌制定委員会立ち上げ

2011年
2月10日 校歌・校章制定発表会(この日をもって開校記念日とする)
3月11日 東日本大震災により校庭の液状化・隆起、体育倉庫及び防球ネットの支柱の傾き、校舎周りの沈下等の被害が発生
3月23日 卒業証書授与式

実際の開校から1年近くも経った日を「開校記念日」とするっていうのも違和感ありありです。
開校当初は校歌も校章もなかったんですね、ここ。しかも、これらが制定されたのは年度末も近づいた2月。Stakeholderの声を広く取り入れようとしたんでしょう、保護者参加型にした趣旨はわかるけど、それにしても遅過ぎる。卒業してしまう6年生にとっては馴染む暇などほとんどなかったでしょうに(震災の被害も受けたわけだし)。これって普通のやり方なの?

特に、校歌って一生覚えてるものじゃないですか。
ツルの出身高校はタモリの出たところですが、ある時彼が母校に招かれて講演をした。で、最後に在校生たちが校歌を歌ってくれたそうなんですが、遥けき昔の様々な思い出が押し寄せてきたか、講堂の壇上で泣き出してしまったそうな。あのタモリが。
このことは、ツルの同級生で高校教師になって当時その母校に勤めてた奴から、リアルな体験として「泣きよったよ、タモリ」と聞きました。「笑っていいとも」のテレホンショッキングでも森口博子の回に話してた(彼女も福岡市出身で、全く同じ経験があるらしい)。
この歳になってはじめて、すごく頷ける話。あの頃は何とも思わずに歌っていたけど。オジサンは涙腺ユルいのよ。
でも、こんな経験は東野小の最初の卒業生たちにはできないわけです。

・・・そんなこと言ったら、川本高校と邑智高校の最後の卒業生諸君も(「最後」に限らないか)同じなんだ、としんみり・・・・・・君たちのために校歌を歌ってくれる在校生たちはもう永遠にいないのだから。

(続く)

2013年6月 6日 (木)

【番外編】Family... Business?? Part 2(島根中央高校・東野小学校・萩商工高校・春野高校・開成南小学校・県立広島大学)

(承前)

工藤和久本人についても深掘りしてみる。どちらかというとキャラクターよりシンボル/ロゴ系がお得意のようです。

島根県邑智郡(おおちぐん)川本町
島根県立島根中央高等学校
校章
工藤和久(総合芸術家)
島根中央高校

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中央の[中]の文字を基調に希望の光の中で未来へ発展する島根中央高校を象徴的に表現した。[赤]は太陽、[橙]は光で、夢と希望に満ちた島根中央高校をイメージした。斬新で、モダンで、シンプルで、親しみやすく多くの人に愛されるデザインである。また、縮小、白黒にも耐えられ、多用途な使い方ができる。
-----

なかなか大胆なデザインですねえ。全国にごまんとある「○○中央高校」のその[中]の字をメインに据えるなんて。

千葉県浦安市
浦安市立東野小学校
校章
工藤和久(青森県)
東野小学校

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東野の[H]の文字を基調に、夢と希望で未来へ羽ばたく姿で東野小学校を象徴的に表現している。[青]は海と空、[緑]は大地と青葉、[赤]は太陽で豊かな自然に恵まれた浦安市を明快にイメージしている。現代的で、シンプルで、親しみやすく、多くの人々に長く愛される校章デザインである。
-----

うへー。どこのHigh Schoolかと思いましたがな。この手の中途半端な[翼]って、むしろ「安手の夢」にこそ似つかわしい気がする。だからHost ClubやLove Hotelにも見えかねない。

と思っていたら悪夢が待っていた。

山口県萩市
山口県立萩商工高等学校
校章
工藤和久(40歳:青森県弘前市:グラフィックデザイナー)
萩商工高校

ひゃーーー、ウソだろ。

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萩商工の[H]とハイスクールの[H]を基調にし、「空と海」及び「大地」をイメージさせ、豊かな自然の中で未来に伸びる高校を象徴的に表現した。
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ですと。「Highschool」は予想していたとは言え、まさかほんとにこうなるとは思わなかった。取り替えっこ可能です

悪夢はまだ続いて、こんなHighschoolも見つけました。

高知市
高知県立春野高等学校
校章
工藤和久(青森県弘前市)
春野高校

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春野高校、ハイスクールの[H]の文字を基調に、[アジサイ]の花咲く学舎を象徴的に表現しました。薄紫は、アジサイで自然に恵まれた春野町をイメージしました。シンプルで親しみやすく多くの人に長く愛されるデザインです。また、縮小、白黒にも耐えられ、多用途な使い方ができます。
-----

そしてまた小学校もね。

神奈川県足柄上郡開成町
開成町立開成南小学校
校章
工藤和久(青森県弘前市)
開成南小学校

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開成町の花[あじさい]を基調に、未来に花咲く開成南小学校を象徴的に表現したものです。
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いずれもご当地シンボルと混同しているきらいがありますな。春野高校の位置する春野町は2008年1月に吾川郡から高知市に編入合併したところで、旧町の町の花はもちろんやっぱりアジサイだった。

萩商工高校が2007年4月開校、開成南小が2009年9月校章決定の2010年4月開校、東野小が2010年4月開校の2011年2月校章制定。春野高校についてはよくわかりませんが、旧 高知園芸高校が総合学科を設置して春野高校と改称したのが2006年4月だからその前後の校章決定だろう(つまり当時は「町の花をモチーフにしました」と言えたわけ)。因みに和久は春野高校の校歌作詞公募でも優秀賞を獲っている。
となると、おのずと自己パクり自己パクられの関係は定まってこよう。公募系BBSでは「ホテル東野でっかー(笑)」なんて揶揄されてたけど、その裏で哄笑していたのは工藤本人だったんだ。ちょろいちょろい。

しかし、「自己パクり」というのも正確ではないのかもしれない。こんなのまで見つかりました。

広島市
県立広島大学
学章
蓬 伸哉(兵庫県姫路市)
県立広島大学

はーぁ。こっちは「イニシャル[H]と県木(花)の[もみじ]を、県の色である[エンジ色]で組み合わせた新鮮で力強いデザインにより、県立広島大学の基本理念を表現」したと説明されている。
これも制定時期が今一不明ですが、2005年4月に開校しているから、やはりその頃にデザインされたのだろう。となれば工藤の4点に先行したことになりそうだ(-_-;)。

東野小のサイトには工藤の(度外れて)詳しいプロフィールが載ってます↓。

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青森県出身。総合芸術家。シンボルマーク、キャラクターデザイン、作詞等と幅広いジャンルで活躍中。「外務省・日メコン交流年キャッチフレーズ」「厚生労働省・がん検診受信率50%達成キャラクター」「内閣府・犯罪被害者等支援シンボルマーク」を制作し担当大臣から表彰を受ける。主な作品に東御市(長野県)・市章、筑前町(福岡県)・町章など全国16市町の市章、町章をデザイン。南部町歌(山梨県)中能登町歌(石川県)など全国5市町の歌、音頭を作詞。その他全国に多数。特に浦安市との縁は深く「浦安市市民活動センター・キャラクター」「浦安市施設利用振興公社・イメージキャラクター」を手がけている。
-----

本人の提出した受賞履歴を元に選考側が作ったのか、あるいは本人自身が書いたのか。いずれにせよいささかの自己肥大は感じられよう。

うーむ、自らを「総合芸術家」と言い切って憚らないこの感覚。人間の精神活動の所産のいかほどをカバーしているのか。工芸は。彫刻は。Instalationは。写真は。映画は。Textileは。文学は。作曲は。Danceは。身体表現は。舞台芸術は。建築は。Landscape Designは。先端表現は。Fine Artは。モノづくりは。
「総合」に値するどれほどの拡張性を有しているのか。2006年頃の春野高校から2011年の東野小学校まで、ただ「ご当地アイコン」「ご当地フレーズ」「ご当地ソング」を作り続けていただけではなかったのか。(人はそれを「公募ガイダー」と呼ぶ。)
そして、こうしたテンプレワークのどこを「芸術」と言い得るのか!
そんなあれこれを自問自答するところにこそ「芸術家」としてのMomentumは存在するのではないか?(相変わらず容赦ないなあ、我ながら

(続く)

2013年6月 2日 (日)

【番外編】Family... Business?? Part 1(パトリア日田ロゴ・和水町章・うるま市章)

「一族」を形成してキャラ応募に勤しむ、という形を取るのは何も塩崎家ばかりではない。少々取り上げてみる。

まずは工藤和久@青森県弘前市。

前にも少し書いたけれど(2013.02.20「三島宿、ひともとの柳いと高きぞありける:その4」)、工藤姓では和久のほかに元市(もといち)やハツネの名義も見受けられる。いずれも弘前市の在住であり、これは[一族形成]パターンと推測されます。元市=父親、ハツネ=母親といった役どころでしょうか。もちろん、一人三役の可能性も捨てられない。

例えば、2007年2月決定の次の公募。

大分県日田市
日田市民文化会館 パトリア日田
ロゴマーク
工藤ハツネ
パトリア日田ロゴ

12月23日の開館式には息子が代理出席している。塩崎一族に類似したパターンです。

パトリア日田開館式

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会場を沸かせたのは、ロゴマークで選考された青森県の工藤ハツネさんの代理の息子さん。津軽弁で会場を笑いの渦に巻き込みました。
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クリエイターに必要なものは繊細な感覚だと思っていたら、そうではなくって図太い神経らしい。人はそれを厚顔と呼ぶ。

少し遡れば2005年10月にはこんなものも。

熊本県玉名郡和水町(なごみまち)
町章
工藤ハツネ(68歳:青森県弘前市:自営業)
和水町章

ご当地は玉名郡の菊水町と三加和町が2006年3月に合併して生まれた町。合成地名の陥りやすい安易さを、訓読みにするという裏技でなんとか乗り切りました。因みに「1人3点まで」の応募制限がついていた。てことは工藤一族は都合9点まで出せたってことね;-)。
そりゃまもう好きににおし、ですが、ご当地は町名決定の際に最も名前を売ったかもしれない。候補は次の5点。

菊和町(きくわ)
和水町(なごみ)
緑水町(りょくすい)
夢民の里町(むーみんのさと)
彩野町(あやの)

あったなあ、そんな話題。ううう、合成地名でも僣称地名でも瑞祥地名でもない(よね?)、メルヘン地名って・・・。恥を超えている。

合併協議会での町章審議、方言丸出しで記録してあって楽しいです(九州出身のツルにとっては)。この副会長さん、なかなか鋭かー。一人で気を吐きよんなさります。

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(2005.10.05 第10回菊水・三加和合併協議会 会議録 抜粋)

○前淵副会長 この2点目のですね、途中で両側から上と下と切れておるですけどね、これは中川組のマークに似とっとですよ。これは類似にはならんかな。中川組のトラックあたり、ダンプあたり書いてあっとはこれ似とっとですよ。非常にこれ類似と思うとですけどね。その辺な調べてみらんですか。中川組のそれは一色じゃあるばってんですね、これNがつながっておるだけでしょう。これは切れておるばってんが。これば見てからあらこれは中川組じゃなかろうかって思うたったいな。そういうことで。だけん2点目だけ私が気づいたつは、これ1点目は何か玉名郡体協関係であったと思うばってんが、こがんとじゃなかったかな。何かこぎゃんとあったんですよね。何か見たことあっとですよ、この1点目も。県体のマークで使うちゃおらんかな、何か。何かで俺これは見たもんな、その辺ばちょっと私は疑いましたので、発言させていただきました。以上です。

〔中略〕

○前淵副会長 だけん、どこまで類似ば見るかなんですよ。これはNはつながっておらん。あそこんとはつながっておる。こぎゃん波のように、あそこんとは書いてある、Nば。だけんそれに丸が2つある。ほんなこつ。これはちょうど手と足がきたかんじだけんですね、全く同じじゃなかですけんね。ただ見た感じ、ぱっと見た感じは、似てるという感じ。
-----

婦唱夫随(?)、元市も負けてはいられない。
2006年2月発表のこの市章に採用されてたりする、いきなりの顔出しつきで(@_@)。

沖縄県うるま市
市章
工藤元市(70歳:青森県弘前市)
うるま市章 工藤元市

あるいは、2008年2月決定の茨城県美浦村社会福祉協議会の公募。イメージキャラクター部門とキャッチフレーズ部門とがあって、前者で和久が優秀賞(「みほほん」)に、後者で元市が同じく優秀賞(「あなたが支え、みんなが支える、明日の福祉」)に入った。「1名1点」の制限があったかどうか、それはわかりません。因みにそれぞれの最優秀賞を取ったのは大阪市の塩崎歩美と東大阪市の駒井 瞭・・・そこはまたいずれそのうち。

最近では、2013年2月発表の千葉県松戸市の市制施行70周年記念公募において、上記と同様にロゴマーク部門で和久が(塩崎榮一も)、スローガン部門で元市が、それぞれ物産賞に入っている。最優秀賞、優秀賞に次ぎ、ご当地の物産が贈られるという賞だそうな。常連陣にとっちゃあ「物産出すなら金をくれ」なんでしょうけど、きっと。

どうやら、コピー/スローガン部門=元市、キャラ/シンボル/ロゴ部門=和久という使い分け、じゃない棲み分けはありそうですが。

2008年3月には元市は福島県の食育標語に採用されているけれども、残念ながら、震災後この標語が活用されている気配はない・・・「福島の食」への関心は違うところへ行ってしまった。

福島県食育推進計画
食育標語
「食育で 笑顔と健康 未来(ゆめ)づくり」
工藤元市(73歳:青森県弘前市)

それにしても、なんでこの手の陳腐な標語が堂々と入選してしまうんでしょう・・・。このcliche、ツルはてっきり駒井作品に違いないと早合点しかけました。

もっとスゴいのは直近の2013年3月19日発表のこれ↓。創立30周年記念のスローガンとロゴマークの公募のうち、同じロゴマーク部門で夫婦(?)ともども入っちゃった。

日本グラウンド・ゴルフ協会
ロゴマーク
最優秀賞
工藤元市(青森県)
優秀賞
堀江 豊(広島県)
工藤ハツネ(青森県)

この公募では「1人1点」の制限が明示されていた。本年3月の発表時点での年齢を前述の各例から割り出してみると、元市が78歳前後、ハツネが75〜76歳ってことになる。衰えを知らぬその意欲。うへー、イロイロもう限界((((;゜Д゜)))、こっちが。
受賞作品はまだ公開されていません(著作権上の手続の前に発表したためかと思われます)。やっぱアレですかね、一族お得意の[丸ブー]すなわち「丸にブーメラン」ですかね?「受賞作品については、7月27日の記念式典にて発表します」とあるから、お揃いでのご出席を楽しみにしていましょう。

さても恐るべし、元市&ハツネのお達者夫婦。否、二親の老骨に鞭打ち稼がす息子こそ、げに恐るべけんや。

公募の暗闇 闊歩する
元市ハツネの 二人連れ

熱海の海岸 散歩する
貫一お宮の 二人連れ

(続く)

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