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2013年7月 4日 (木)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その41:ふくおか官兵衛くん)

(承前)

 

佐藤秀子/英子・今井好美/弘美問題をじっくり料理しようと思っていたんですがね。それどころではなくなった。
あんまり驚いたので、以下取り急ぎ緊急発信です。

 

一体、福岡市の経済観光文化局観光コンベンション部観光戦略課は恥ずかしくはないのか。福岡県の商工部国際経済観光課は馬鹿ではないのか。

 

😠😠7月2日に発表されたばかりのこのキャラクターのことである。

 

福岡県・福岡市・福岡商工会議所
「軍師官兵衛」福岡プロジェクト協議会
キャラクター
ふくおか官兵衛くん
福添(ふくぞえ)あゆみ(37歳)
ふくおか官兵衛くん

 

これが、前に取り上げたこのキャラ↓と、もう似とうとかなんとかっちゅうレベルじゃのうてくさ😡⚡

 

【その28】兵庫県姫路市「かんべえくん」by 塩崎歩美(37歳)
かんべえくん

 

ああ、ぐらぐらこいたー。(「頭に血が上る」の博多語っす)
ああ、福岡よお前もか。
だってご当地はツルの地元だもん、遠く離れているけれど。

 

発表後、真っ先にこれに食いついたのは「姫路経済新聞」。今や各地にある、ご当地系ネット情報配信サービスの一つです。「博多経済新聞」や「天神経済新聞」ではなかったとやね。
これがまたツボていうか勘所を押さえて( ̄ー ̄)書いとんしゃあとですよ。

 

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(2013.07.03)

 

姫路のゆるキャラ「かんべえくん」に兄弟? ― 「ふくおか官兵衛くん」

 

福岡市が7月2日発表した同市ゆかりの戦国武将・黒田官兵衛のイメージキャラクター「ふくおか官兵衛くん」と同じく姫路市のイメージキャラクター「かんべえくん」の両者にデザイン上の共通点が見られることが、一部ネットユーザーの間で話題を呼んでいる。
両キャラクターは、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の放映(2014年)に伴い予想されるご当地観光ブームにあやかろうと両市が別々に公募。観光PRなどでの使用を目的に審査を経てデザインを決めた。福岡市には107点、姫路市には110点、それぞれ応募があったという。2月の発表で先行する姫路市では着ぐるみも登場している。
両キャラクターの共通点は、「着物の色」「かぶと」や手に持つ「采配」など。いずれも紫色に見える着物と赤い陣羽織を着用する。頭にかぶるかぶとは、官兵衛が用いたとされるおわんを逆さにしたような形の「朱塗合子形兜(しゅぬりごうすなりかぶと)」。かぶとには黒田家の紋所「藤巴(ふじどもえ)」も同様にあしらう。戦陣での指揮に使う「采配」は、「ふくおか官兵衞くん」が右手を、「かんべえくん」が左手を、それぞれ持ち手にしている。
両キャラクターの「ぱっと見」についてネットユーザーからは「似すぎ」「アカンやろ」という声が上がる一方、「同一人物なのである程度の相似は仕方がない」という意見も。姫路経済新聞の問い合わせに姫路市の担当者は「『ふくおか官兵衞くん』の発表を前に福岡市から相談を受けた事実はある」と回答を寄せた。
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そりゃーこらアカンですわ(即断)。

 

『同一人物なのである程度の相似は仕方がない』てね!?ごるぁぁぁあああああっはっはっはっ!!腹立つばってん笑かしてくれよるやないね、姫路経済新聞さん。いや別にアンタに腹立てとうわけやないけど。アンタ全部訳知りやろうがっ!!んもぉ、じょうずかーぁ!

 

調べたらくさ、こっちんとは今年の4月に入ってから募集ば始めとうとばい。姫路んとが2月に発表んなった後でよ。これでこの結果じぇ!?恥ずかしゅうなかや?すまんこってす、姫路市しゃん。

 

福添あゆみよぉ。きさーん(=「貴様」の意の喧嘩言葉)、馬鹿にしとうとや?それとも「賞金10万円」に転んだとや!?自分の生み出したキャラが世間に受け入れられればよかろうとか、そういう問題じゃなかろうがて。年齢も同じやし。

 

この件はさらに翌日、読売新聞の西部版が報じた。

 

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(2013.07.04)

 

「官兵衛」ゆるキャラ酷似 福岡市 姫路市

 

来年のNHK大河ドラマの主人公・黒田官兵衛にちなみ、ゆかりのある福岡市が公募で選んだゆるキャラのデザインが、兵庫県姫路市のゆるキャラと酷似していることがわかった。
福岡市などが2日に発表した「ふくおか官兵衛くん」は、・・・〔中略〕・・・。姫路市が2月に発表した「かんべえくん」も、ほぼ同じデザイン。刀を差していたり、采配を持つ手が逆だったりと細かい違いはあるが、草履から赤いほっぺたまでそっくりだ。
発案者はどちらも大阪市のデザイナーで、名前は異なる。賞金は福岡市が10万円、姫路市が20万円。福岡市では、選考途中に似ていることが判明したが、選考委員の約5割の支持を集めた。姫路市の許可を得て、使うことにしたという。
福岡市は「公正な選考の結果なので使っていきたい」とし、姫路市は「兄弟として売り込みたい」と歓迎している。
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ははあ、これ、姫路経済新聞の記事を踏まえて書いてありますね。裏は取ってあるみたいやけど。「名前は異なる」の短いフレーズがピリッときます(^。^)y-~

 

マスメディアの使命として事実関係はまずきっちり調査しろよ、と思わぬでもありません。「塩崎歩美と福添あゆみは同一人物である。」と明確に断定して書くための前提として(*)。それを阻んでいるのは社会的安定性なのか、個人情報保護なのか、それとも記者の億劫か。もちろん本件は個人情報保護の問題ではなく、著作権の(過剰な?)保護とか商標登録の歪みとかの文脈で論じられるべきものと思いますが。

 

(* 【その1】の大子町「たき丸」by 塩崎まさよ VS 筑西市「ちっくん」by 塩崎あゆ美の相似を報じた読売新聞茨城版の記事も、『両作者は姉妹だったという。』で片付けている。)

 

このキャラ、募集開始時は福岡県による発表で、決定時は福岡市による発表の様子。経緯はよくわからないけど、キャラの趣旨からして、県レベルのinvolveは無理があると思う。例えば筑後の柳川市やみやま市が、黒田官兵衛の大河ドラマに関心を示すとは思えないし。観点を変えれば、これは税金の無駄遣いになるか否かということ。

 

それにしても福岡官兵衛、いろんな意味で姫路官兵衛に負けとるな(しかも姫路よりケチやし^ロ^;)。「借り物」のイメージはずっと拭えないと思う。けどそれはまだ(どうでも)いい。
可哀想なは姫路の官兵衛。『「兄弟として売り込みたい」と歓迎している』とはずいぶん大人の対応だと思ったけど、そういうことじゃないかもですね。自分たちのキャラの品位に疵をつけないようにするためには、こうコメントするしか方法がなかったんだ。(福岡もトークは考えたろうから、姫路としても断るわけにはいかなかったろうし)

 

そうか。ここで「きさーん、馬鹿にしとうとや?」と噛みつく相手は福添あゆみよりむしろ福岡県と福岡市と福岡商工会議所なのかもしれない。
福岡市の言い分が掛け値なしの真実であるとして(^_-)、「選考途中に似ていることが判明したが」、「姫路市の許可を得」たから「公正な選考」であるということでしょう、これ。そんな能天気なロジックが世間に通るかってえの。先進事例(お役所言葉ではこういうらしい、「先行」じゃなく)に根回ししたというだけで、市民や県民には視線がまるで向いてない。ほとんど横暴です。「選考委員の約5割の支持を集めた」というのは通常の手続きを取っただけのことなのであって、こうした場合、特段の事情があるとして特段のプロセスを践むでしょうよ、少なくとも民間のビジネス感覚では。

 

・・・これでも博多っ子のアイデンティティを強く持っているツル(博多にゃまたとりわけ多いんよ、この手合いが😜)としてはすごく悲しい・・・

 

そだそだ、末筆になりましたが、こりんごさま、ひめじんさま、情報ありがとうございました。

 

(続く)

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コメント

全国紙で告発してもらえました。
ソースは姫路経済新聞ですね、たぶん。
やるな!姫路経済新聞。
訳知りでとぼけるという高等戦術やったとおもいますね。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130704-OYT1T00280.htm

これまた読売で記事になっても騒動にもなりませんね。何故…
個人的に読売は日曜版でゆるキャラ紹介コーナーをつくったりと
ゆるキャラデザイン界に注目している記者がおりそうです。

こんなページをみつけましたよ。(ご存知でしたら失礼)
千葉のキャラクターチーバくんのお友達紹介
http://www.kanko.chuo.chiba.jp/pub/?skin=character#totop
木更津市 きさポン(大阪市 塩崎まさよ)
http://www.chibanippo.co.jp/c/news/local/89446
いすみ市 いすみん(作者は塩ではありません)
 いすみん最終選考10作品   http://www.chibanippo.co.jp/c/news/local/117470
塩風の作品ばかりに眩暈が…

ひめじんさま

改めましてご挨拶申しあげます。ようこそおいで下さいました。先日は大変失礼をばm(__)m

姫路にお住まいの皆様にはこのたびはとんでもないお話で、御愁傷様です。博多んもんが大層なご迷惑をm(__)mおかけしとります。ほんなこつ、情けなかー。

読売記事も微妙に訳知りな感じで、今や塩崎一族のことはキャラ界の最大の謎、というより世間の公然の秘密となりつつあるのかもしれないですねぇ。

超弩級の情報をお知らせ下さり、誠にありがとうございました。今後ともよろしくご贔屓のほど、お願いいたします。

にんじゃさま

こんにちは。
読売記事といっても西部版ですからねえ、東京を含めた東日本の人間の目には基本的に触れないわけだし。
ツルは、年末でしたか、朝日が「ゆるキャラの光と影」的な短期連載をしてたのにちょっと注目してましたが、結局どこも似たようなものかもしれませんね。

ただ、NHKはさすがにこのダブル官兵衛キャラのことは取り上げないだろうと思うんですが、どうでしょうか。っていうか、NHKで「姫路と福岡、官兵衛ゆかりの二つの街で兄弟キャラを作ってドラマを盛り上げています」とかやらかしちゃったらおしまいでしょ。でもそれって番組企画上は痛いんじゃないかと。

木更津市といすみ市、存じてますよ!「きさぽん」は時々出くわす、変遷ある「藁しべ長者」的キャラですね。どんな斬り口にしようか考えてるところですが、なかなか枝葉ばかりが繁ってしまって・・・
いすみ市のキャラ候補のページを見るたび、ツルはなぜかいつも海老名市のキャラ候補を思い出してしまいます。なんだかねえ。

NHKも福岡放送局が取り上げましたね、あーあー。
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20130707/5780571.html

姫路経済新聞に問い合わせフォームがあったので、経緯を問い合わせてみます。たぶん無視されるか当たり障りがない回答しかしないと思いますが。

ひめじんさま

うわっ、ほんとだ、マジかよと思ってツルも見てみましたが、なるほど。「福岡・姫路、ダブル官兵衛キャラ誕生」じゃなくて、あくまで単に「福岡に官兵衛キャラお目見え」なんですね、妙に安心しちゃったりして(笑)。

この問題、考えているとだんだん「なぜ、姫路市は拒まなかった?」の点に疑問が湧いてきてるのですけれども。ていうか、姫路はたまげたでしょうねえ(前に姫路のかんべえくんを取り上げた時にはさんざんこき下ろしましたけど)。
時系列の問題からして、姫路官兵衛が世に出た後に募集したわけですから、作者は一体どんな根性しとるんじゃいと初めは思ったんです。選考側の福岡市/福岡県に対してもそれは同じ。

でも、もし選考側が最初から姫路官兵衛のことを意識して(つまり、そっくりさんを作ろうとして)いたのだとしたら。さらに、姫路市も初めからこのことは承知の上であったとしたら。全体像というか本質がまるで違ってしまいます。全ては仕組まれていたのではないか、なんて妄想が頭をもたげてくるわけで。

まあ、もしそうだったらむしろ一緒にコラボって事を運んだ方が、よっぽど話題になったろうしパクりの謗りも免れたろうから、それはないのでしょうけれども。

大分県中津市でも官兵衛のキャラ作ってるみたいですが、
この記事を見て確認したところ顔は違うのでとりあえず…安心?(ともちがうか)しました。
まあ武将なので鎧やかぶとあたりがカブるのは仕方ないのかもしれませんけども。 きさーん。

くちなしさま

「きさーん」のニュアンスをお分かりいただける方がいて下さって嬉しいです

すっかり油断してました。中津市には「あ!官兵衛」が既にいるじゃないかという先入観で、調べておりませんでした。さすが、独立独歩の中津人。
「くろかんくん」っていうんですか、クロスカントリーのキャラかと思うやん。調べてみたらこれも面白いんですねぇ。

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(2013.06.13 西日本新聞)
中津城が市へ無償譲渡

 中津市の中津城を運営する社団法人「中津城」が12日、初代中津城主で来年のNHK大河ドラマ主人公の黒田官兵衛をモチーフにしたキャラクター「くろかんくん」の著作権と着ぐるみを同市に無償譲渡した。〔中略〕
 くろかんくんは同法人がデザイナーに依頼して制作し、今年3月に中津城でデビューした。愛くるしい表情に加え、おわんを逆さにしたようなトレードマークの赤かぶとを被り、官兵衛のキリスト教信仰を表す十字架を身に付けるなど親しみやすいキャラクターになっている。
 市によると、2月から官兵衛の独自キャラクターを公募したがPRに使う該当作がなく困っていたところ、同法人から「一緒に盛り上げたい」と無償譲渡の提案があったという。市は「ユニークで色も鮮やか。市のPRにうってつけ」と採用を決めた。
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「該当作がなく困っていた」って、これこれアンタ(爆)。どんな公募かけたんでしょう。
姫路かんべえくんが今年2月決定で、その前後の募集ってこってしょ。一方中津城のくろかんくんは古キャラでもなんでもなく3月に登場したばかりで、気前が良いとかいうよりなんか運びの悪いこっちゃと思ってしまいました。

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