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2013年7月 7日 (日)

【番外編】類似って何なんだっけ:上(深谷市章・野洲市章・名鉄バスシンボルマーク)

諸国漫遊、全国ご当地塩キャラ狩りバーチャルツアーの旅路に就いて早半年以上(愚blogの趣旨もすっかり変わっちゃった気が)。いろんな方に出会うわけです。

おらが村ご自慢のキャラに実は瓜二つの兄弟がいたという出生の秘密を知って悩む里人。それでもなお、おのが在所の可愛いキャラに如くものなしと情愛深くなり勝るお方。そして、アイテムてんこ盛りの流行り絵に頭悩まされる絵師の方。
あとは代官所のキャラ取り立て方のお侍様辺りが登場してくれたら・・・なんて妄想しちゃいます(なんか水戸黄門みたいになってきた)。例えば、福岡市/福岡県「ふくおか官兵衛くん」の選考に関わって、「こりゃまずいだろ」と感じた公務員さんなんかもきっといたろうと思うんですよね。「約5割の支持を集めた」ということは、とりもなおさず、「意見が割れた」ということを意味してもいよう(「約」がついてるってことは、実際には5割を切っていたのではないかと推測してます)。まあ、こんなblogに書き込むような公務員がいたら、それはそれで職場じゃ使い辛いかもしれんけど(笑)
もち、意見を異にされる方も大歓迎、なんですがね。

そもそも「類似」って何なのか。
この問題が頻発したのは、平成大合併がピークに達した2005〜2006年辺り、全国の自治体章が次々にリニューアルされて、旧来の単色系「丸にウサギ耳」タイプから、カラー系「丸にブーメラン」タイプに雪崩を打って置き換わっていった頃だと思う。今じゃ[丸ブー]でないものは平成大合併に巻き込まれなかった自治体だけなんじゃないかって勢い。

ここにちょっと面白い情報があって、当時、マークの類似が指摘されていた自治体に問い合わせた結果というものがネット上に出ている。なんて酔狂なと君思ふこと勿れ、さる公募系BBSに載っている古いネタ(そりゃ、ガセでないとは断言しきれんけど)。問い合わせたのはクリエイター側の人だと思われます。選考側がこの問題をどう捉えていたか、どう対処したかが見えてこよう。

まずは埼玉県深谷市の市章について。書き込まれたのは2006年4月、制定の翌月です。これが滋賀県野洲市のそれに似ているとして話題になったのはツルもおぼろげながら記憶がある。

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深谷市役所秘書室と申します。この度メールにてご質問をいただきました、新「深谷市」市章の類似についてお答えいたします。
この度決定した「深谷市」の市章につきまして、ご指摘の滋賀県野洲市の市章と、深谷市の市章との相違点についてご説明申し上げます。
第1点目といたしましては、色の指定が異なります。
第2点目といたしましては、デザインコンセプトの相違がございます。野洲市の市章は、[や]の字にデザインされ、[ハートマーク]の胴体に丸い頭部をのせ、「人」を表現しております。一方、深谷市の市章は、カタカナの[フカヤ]をモチーフに、[2本のブルーライン]で荒川と利根川の自然を表現し、[赤丸]は2本の大河にはさまれた「街」を表現しております。
第3点目といたしましては、デザインの作者小島隆行氏の自作未発表作品であることでございます。
以上の点から、深谷市といたしましては、2市の市章デザインには差異があり、類似しているとは考えておりません。なお、市章の決定におきましては、専門機関に委託し類似調査を実施しておりますことを申し添えたいと存じます。
     敬具
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しょえーー。どういう論理や。デザインコンセプト云々のことは取り敢えず問わないとして、特に3点目。「これはパクりではありません」と作者に宣誓させたから類似性はないってことですか。これじゃ火に油を注ぐようなもんだべ。民間企業で顧客や株主への対応でこんなことしてたらはっ倒されるがな。

一体どういうデザインだったのか。自治体章の場合、公式の告示で定めるから追っかけやすくて助かります(苦)。その代わり、作者不明が多くなるようだけど。

埼玉県深谷市
市章
小島隆行(千葉県印旛郡印旛村(現 印西市))
〔2006年1月1日合併・3月5日制定〕
深谷市章

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深谷市の[フカヤ]の字をモチーフに、図案化したものです。[二本のブルー系ライン]で利根川と荒川を表し、その中央にまちをイメージした[円]を配置。笑顔にあふれ活力ある未来に向けて大きく躍進する市の姿を象徴しています。
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滋賀県野洲市
市章
佐藤武司(岡山市:デザイナー)
〔2004年9月15日決定・10月1日合併〕
野洲市章

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本市の市章は、平仮名の[や]を図案化したもので、環を表した[2つの曲線]は、豊かな自然と歴史を意味し、躍動感あふれる生き生きとした「人」を表現したものである。
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そして、この野洲市章と鏡像関係に立つのが次のもの。

名鉄バス株式会社
シンボルマーク
名鉄バスシンボルマーク

名古屋鉄道の自動車事業分社化により、2004年5月11日に設立、同年10月1日に営業開始した新会社。マークはデザイン会社に委嘱したものらしい。
一方、野洲市章の募集は2004年5月1日〜6月30日、制定は同年10月1日。コワいほど時期もピタリと重なります。片や[や]、片や[M]をモチーフにしていて、双方とも「類似は偶然だ」と主張している。民間の場合、あんましコンセプトを垂れ流したりしないのが潔いけど(笑)。

まあそりゃ、こういったことじゃツッコミたくもなりますわな、いろいろと。コンセプトはコンセプトとして、そこを類似性の否定のために引用してくるのはやはり噴飯物に思えてしまうし。

(続く)

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