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2013年8月 3日 (土)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その48:ホッキーくん・かいくん)

(承前)

もう一人の一族としてツルが扱ってきた、長崎チヨについてはどうなのか。

この名義の場合、web上で見つかる作例が多くないこともあって、今まで取り上げたいずれの作品もいまいち決定打に欠ける感じ。

【その12】三重県 みっぷる(2010.03.04デザイン発表)

【その9】北海道平取町豊糠 ほろりん(2010.03.11決定)

【その6】茨城県 かんしょキャラクター(2010.03)

【その46】兵庫県小野市 チャイちゃん・コムくん(2010.03)


今井好美同様、出現が特定の時期に集中している気はするな。端的に言えば、2010年3月は長崎チヨの月、2011年2月は今井好美の月(単に、古いキャラクターはweb上からはじかれてしまうだけなのかもしれないが)。

ならばこのキャラは如何。

宮城県亘理郡(わたりぐん)山元町
山元町地域産業振興協議会
ホッキ貝イメージキャラクター
ホッキーくん
長崎チヨ(大阪府)
ホッキーくん

-----
一目で山元町の[ホッキ貝]だと分かっていただけるように、[のぼり]をもって[No.1ポーズ]で全国に元気よくホッキ貝をPRしています。
お子様からお年寄りまで幅広く親しみを持っていただけるようなキャラクターにしようと心がけ制作しました。
-----

ふむ、このコメントは確かに塩らしいし、[町名]もちゃんとクレジットされている。しかし目つきが微妙に病んでるっぽいんだよね。ある意味これも[USA系*]なのかもしれないな。

(*) USA=Unidentified Small Animals

通称ホッキガイ(北寄貝)、標準和名ウバガイはバカガイ科の冷水域の貝。美味で知られ、北海道〜東北の太平洋側で漁獲される。苫小牧市では市の貝になってます。

2010年2月28日、「第23回やまもとホッキ祭り」で発表されたキャラクターですが(長崎チヨ作品だからやっぱり2010年初頭なのだ)、残念ながら、翌年2月の「第24回」を最後にこのイベントは開かれていません。キャラも雌伏をかこち顔。

ご当地は宮城県の南端、太平洋岸の町(「三陸海岸」には入らないらしい)。2011年3月11日には震度6強を観測した。そして15時50分頃、大津波襲来。
人口約16,700人の町で、死者633人、家屋全壊2,217棟(うち流失1,013棟)、大規模半壊〜一部損壊2,223棟、計4,440棟。推定浸水範囲は町の総面積の37%に及び、浸水域にかかる人口は8,990人(総人口の54%)、その世帯数2,913世帯(52%)。今も応急仮設住宅に2,254人が暮らす(2013年6月30日現在)。
漁船、漁港、加工場、漁協(そしておそらくは資源も)、重要産業であったはずの水産業も壊滅的打撃を受けた。そして復興を阻むもう一つののっぴきならぬ事情、放射線。
山元町HPには、現在、「震災の影響により、現在漁およびホッキ祭りについては、見合わせています。」と書かれている。この短い一文に込められた無念。こんな時だからこそ祭りの団結が必要なんじゃないか。ゆるキャラの力も借りたいんじゃないか。長崎チヨは、塩崎えいいちはどう見ているだろうか。

ちょっと重くなりました。話をキャラ斬りに戻してと。

類似性の点では、ホッキーくんの[No.1ポーズ]、次のあたりと同一なんですがね。

【その38】北海道 オホーツク干貝柱塩ラーメンキャラクター(優秀賞) by 福添あゆみ(2009.07.23ブランド化)
オホーツク干貝柱塩ラーメン

【その19】三重県四日市市 しいたん by 塩崎えいいち(2010.11.20決定)
しいたん

「全体で」、あゆみ/えいいちと類似性が高いかどうかは意見の分かれるところでしょう(大人ですから(^_-))。

ここにまさよが出てないじゃんと突っ込んだそこのアナタ(σ≧▽≦)σ。安心めされ、2011年2月5日には遥か西方、「渥美半島菜の花まつり」でこんなのが披露されていたのだ、ふふふフフッ。

愛知県田原市
渥美商工会
貝づくし渥美 イメージキャラクター
かいくん
塩崎まさよ(35歳)
かいくん

「貝」と書いた[貝]を持つ貝。ええい、せからしかっ!こちらは[大あさり]ということらしい。これも通称で、東海地方では標準和名ウチムラサキのことを指します。貝殻の内側が濃い紫色をしているためにこの名がある。アサリがマルスダレガイ科アサリ亜科であるのに対し、ウチムラサキは同科ユウカゲハマグリ亜科だから別に関係はないんですね。この貝は棲息場所もやや深いので、潮干狩りで獲れるようなものではないし。
さらに言うと、関東でこの名で呼ばれるのはホンビノスガイ(本美之主貝)。江の島名物の大あさりはこちらです。同科ハナガイ亜科に属し、なんと北米原産で船舶のバラスト水に混じって運ばれてきたという外来生物。アメリカでは代表的な食用貝としてクラムチャウダーなんかに供されます。1990年代に千葉市の幕張で確認され、以来東京湾で生息域を拡げて今やすっかりメジャーの仲間入り。えー?江の島の大あさりって80年代には既に売ってたと思うけどな??
ま、10年ほど前、実は銀ムツ=メロ(マジェランアイナメ)、チリアワビ=アワビモドキ(ロコガイ)だったなんて騒いでたのも思い出されます。今やメロもアワビモドキも乱獲がたたって輸入はすっかり減っちゃったとか。言わんこっちゃない。

枝葉繁り過ぎ
キャラは[地名]入り法被にこれまた[No.1ポーズ]でご当地をアピール。塩キャラのNo.1ポーズにもdetailが3パターンほどあって、これは次のものと酷似している。

【その29】新潟県長岡市与板 よいたん by 塩崎まさよ(2012.10.25決定)
よいたん

【その6】茨城県 かんしょキャラクター by 長崎チヨ(2010.03)
茨城産かんしょキャラ

おわ、長崎チヨに戻ってきたよ

渥美半島のほとんどを占めるご当地は(2005年には旧 渥美町を合併している)、南面する外海の太平洋と北面する内海の三河湾とに囲まれ、様々な貝類の豊富に獲れるところだそうで、「かいくん&貝づくし渥美応援隊」なる貝キャラ軍団が「渥美半島で貝食べりん」とPRにこれ努めている。最優秀賞の「かいくん」を筆頭に、公募で上位に入った10点をみんな公式キャラクターにしちゃったという荒技です。着ぐるみとかどうなってるんだろう?
因みにメインキャラ以外の9点が発表されたのは「かいくん」の発表から2ヵ月近く経った3月23日。震災を経た直後であることに何らかの意味を見いだそうとするのは浅知恵だろうか。小学生の作品が中心で、微妙な作為も感じるのだけれど。

山元町の人々にとっては、貝まつりでご当地をPRできる田原市や、菊人形イベントを開くことのできた二本松市のことが羨ましくも妬ましくもあるだろうなあ。

うわ、また重くなってきた。ここは一節、古めの演歌でもがなって締めましょうかネ

♪あぁァ〜あ〜〜〜
 渥美ぃ半んん〜島ぉォ
 貝ぃい〜づぅーくぅしーー

― Inspired by「津軽海峡・冬景色」石川さゆり(1977.01.01リリース)―

(続く)

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コメント

お久しぶりです。まついです
茨城産かんしょはインパクト強烈ですね
塩キャラは地元にも職場(梱包に使おうと思った新聞紙に塩キャラがいたり)にも旅行先にも出没します・・・。
本当、すごいです・・・。
色んなところでこれだけ自分のキャラクターがいたら気持ちがいいでしょうね~。
私事ですが、遂にキャラクターが選ばれました。
超ローカル(応募資格が地域にゆかりのある人限定)なんで今回ばかりは塩さまは応募されてなかったのだと思いますが、塩さまがいたらダメだったかもしれません
一度でもいいから塩さまに勝ってみたいです。
今回、2種類出したんですけど(もちろん同じ名前でですよ)、3頭身の方が選ばれたのでやはり3頭身は強いのかと思いました
さすがに駆け足はしてませんが。。。

あっ、3頭身じゃなかった・・・2頭身でした

ちなみに阿南市のキャラクターはご存知でしょうか?
http://www.city.anan.tokushima.jp/docs/2013071100027/

2位のがっぽい。

あと愛知県陶磁美術館
http://www.pref.aichi.jp/touji/event/index11.html

何かもう全部、塩キャラっぽく見える病にかかってるみたいで、自分の描いたものですらそう見えて来て不安です。
(類似してると問題あるので友人に確認してもらいましたが、私のは塩っぽくないということで一安心・・・)

まついさま

お久しうございます。

おお、選ばれたんですか!おめでとうございます!!ローカルであろうが何であろうが一等賞は一等賞です。それに、地元で選ばれるのって、とても大事なことだと思いますよ。しかもダブル受賞ですって!?そんなのなかなかないことです、すごいですわ!
すっかり立派にならはって・・・うっうっうっ。公開されるのを楽しみにしています。

聞くところによれば、常連の方々はジモティ限定の公募であっても、何かしらつながりをたたき出しては応募するなんてこともあるそうです、「母方の実家でいつも夏休みには行っていた」とか、果ては「旅行で訪れて大変思い出深い土地なので」とか。だから案外、塩さま一族も応募してはるかもですね。

意外なとこで塩キャラ、の件はツルも経験があります。スーパーに並んでたシメジのパックに、見たことのない、しかもイカニモな塩キャラらしき姿。調べてみたらドンピシャ、エイイチ氏の京丹波町「味夢くん」でした。(2012.12.09「日常に忍び込む塩キャラ。」、および【その17】に書いています)

阿南市キャラの2位、確かに塩気たっぷりですが、これ、ひょっとして北海道の八谷早希子作品ではないでしょうか。あまり自信はないのだけれど。
(ここだけの話、阿南市はロゴマークが真正塩ロゴなんです(+_+)、そのうち書きますけど)

愛知県陶磁美術館キャラの三巻保征作品については、2013.01.04「その川は本当に深く淀んでいないのか − 中」で軽く取り上げました。これまた見分けのつきにくい作風なんですよねえぇ。

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