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2013年10月25日 (金)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その61:ゆれにくいまち 鎌ケ谷)

(承前)

このシリーズもいつの間にか1年を超えてしまっていました(汗)。まさかこんな事態に及ぼうとは、昨年の今頃には思ってもみなかったことよ。

ツルが当初は予想していなかったことがもう一つ。いろんなご当地のキャラクターやロゴマークを見ていくことが、2011年3月11日に発生した東日本大震災に改めて思いを致すことになった点です。塩キャラ斬りが、そこにつながっていようとは。
「今、ニッポンにはこの夢の力が必要だ。」というのは、オリンピックよりむしろご当地キャラに当てはまることなんじゃないかと思ったりもするものの、現実はそんなきれいごとじゃないわなと考えさせられるのは、今も変わりがありません。(えー、震災にまつわる現実は、ではなくて、ご当地キャラを取り巻く諸事情は、というほどの意味ですが)

そんなわけで、この7月に発表されたばかりの、地震がらみの塩ロゴを1点。

千葉県鎌ケ谷市
ゆれにくいまち 鎌ケ谷 ロゴマーク
宅建協会鎌ケ谷地区長賞
今井弘実
ゆれにくいまち 鎌ケ谷

えー、はっきり言っちゃいますね。これほど後味の悪い公募はない。
できあがったロゴマークが、という意味ではありません。そんなものは今までにしこたま見てきた塩キャラ塩ロゴと代わり映えしないし。
ま、ツルはそう感じた。

ご当地は北総台地に位置しており、地盤が強固で地震に強い由。実際、東日本大震災では震度5弱を記録したものの、人的被害はもとより道路・下水道等にも被害はなく、ライフラインも影響を受けなかった。その事実はそれでいい。

募集要項にはこうある。

-----
千葉県が作成した「ゆれやすさマップ」及び「液状化しやすさマップ」により、市内全域が都心に近い東葛・京葉地域内でも県内でも比較的揺れにくい場所に位置していることから、この普及・啓発を図るため、「ゆれにくい」ことを連想させるロゴマークを募集します。
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ツルにはこの発想が恐ろしいです。県が「マップ」を作ったのは、「ここここが地震に弱いから十分備えるように」というCautionの趣旨でしょう。それを、自分の都合のいいように引き寄せて、「うちんとこは揺れに強いから住んで下さい、来て下さい」という論理にすり替えてしまった。
こんな企画は、まずもって実務サイドからのボトムアップで出てくる発想ではないでしょう。首長クラスや局長・部長クラスからのトップダウン、いわば鶴の一声が働いていたはずです。

容赦なく深掘りさせていただきます。
募集における条件のいの一番wobblyには、『「ゆれにくいまち 鎌ケ谷」及び「住宅などの耐震性能を保証するものではありません」の2つの文言を入れること』とあった。何じゃそりゃあ!2番目の文言こそ、「官僚サイドからのボトムアップで出てくる発想」でしょうな(それが実務家というものです)。でも、そのためにえらく妙な話になってしまった。

さらに。
最優秀賞の「鎌ケ谷市長賞」については、「不動産関係や鉄道関係など民間企業での活用も含め、市の知名度等の向上に向けて、広く活用を図ってまいります」とされている。うあ、そういうことやったんかいっ!(>_<)
他の各賞も、上記の「宅建協会鎌ケ谷地区長賞」をはじめ、中学生を対象にした「北総鉄道賞」、小学生を対象にした「イオン鎌ケ谷店長賞」と、ソレ系が居並んでゐますtyphoontyphoontyphoon。年端もゆかぬ小さい人たちにこの考え方を強制した、と断じてはあまりに言い過ぎですか?

ご当地キャラ/ロゴには多かれ少なかれ特定のベクトルが潜んでいる。大抵の場合、それは「町興し/村興し」のお題目で括れるもので、「地方」のご当地の50年後、100年後(あるいはもっと近い未来)を憂えての思想でもあろうから、それはそれでいいと思うんです。でも、この公募では「シティプロモーションの推進」を意識するあまり、大切な一線を踏み越えてしまった。危険でさえある。そう思われてなりません。
これが本当にトップダウンによるのであれば、上に立つ者としての、百年の計を立てるべき者としての、良識や視野の欠如を感じます。片寄った考えですかね?

つまり極論すればこれは「そんな町には住みたくない」という人もいくたりかはいるということ。こうした批判は、企画した鎌ケ谷市役所総務企画部企画財政課企画政策室(21文字)でも当然初めから想定していたことでしょう。
でも、結局このアクションによって、「そうだ、鎌ケ谷、住もう。」という訴求はどの程度できるんでしょうか。そして、その効果はどうやって測れるの?

(続く)

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