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2013年12月25日 (水)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その73:サロン・ド・ホーム・フージーちゃん&フートくん)

(承前)

もうちょっと企業系塩キャラを見てみませう。今度は典型的盛りキャラですよっ。

三重県名張市
株式会社サロン・ド・ホーム
オリジナルキャラクター
福添あゆみ
サロン・ド・ホーム

ずいぶん久しぶりの[建造物系]っす。ここは輸入住宅や2×4住宅の建設販売を主な業務内容とする会社で、2012年4月に設立からわずか1年半でこれを作っている。儲かってはんにゃろねえ。
いかにもな[洋館]を盛っちゃったのはそんなわけです。つまりはSalon de Homeという奇態な名前のおしゃまな英仏混血[金髪]娘ですわ(いろいろコラッ)。しかし、[ヘアバンド]の後ろってこんな風に結ぶものですっけ?これじゃあ鉢巻きじゃん(笑)。

(優秀賞)
中本竹識
堀江 豊
下猶あづさ
渡辺 光

でも、この西洋○○○度合いも次のものには敵わないみたいです。

和歌山市ふじと台
シンボルキャラクター
フージーちゃん&フートくん
塩崎アユミ(30歳:大阪市生野区)
フージーちゃん&フートくん

[双子]の設定のペアキャラ、いやイニシャル[F]を書き入れたペアルックキャラで、2009年7月に表彰式が行われている。もち、塩崎アユミは欠席した模様ですが。
頭に盛ったパルテノンだかトリアノンだかみたいな[建物]は何なのか。それには「ふじと台」の説明が要る。

コレはご当地の浅井建設グループが仕掛ける大規模宅地開発プロジェクトで、最終的には6,500世帯まで膨れ上がるらしい。つまりは昔ながらのニュータウンですわ。ここの売りが「学園城郭都市」とか「居ながらにしてヨーロッパを感じる街」とかでねえ。
「学園」と謳っているのは和歌山県唯一の国立大、和歌山大学に接しているから(微伏線)。かつ、中世ヨーロッパの城郭都市をコンセプトとしていて、入口も「防犯を意識して」3ヵ所(現在はまだ1ヵ所)に制限してあるんだそうな。たとえ、引き換えに通勤通学時の渋滞や、アクセスの低下なんて事態を招いたりしてても。
で、「城塞都市」だから、ヨーロッパの[城門]風なゲートが実際に設けられているんですよ。

ふじと台城門

ううむ、犯罪や災厄は外からやって来るものだとばかり思っているのだとしたら、その意識(あるいは無意識)はあまりにprimitiveで危険な気もしますが。それをほんとの「都市構想」と呼べるのだろうか。

それに、オーギュスト・ロダンの「考える人」だとかミケランジェロの「ピエタ」、古代エジプトのファラオ立像なんてものを模したモニュメントが街中のそこかしこにバラ撒かれているらしい。いやほんまにマジかよ

≪正気を失ってらしたのよ!≫

ふじと台モニュメント ふじと台モニュメントの数々

ご当地に住むのは黒い髪黒い瞳(最近は決してそう限らないけど)の日本人が圧倒的多数だろうけどね。そうやって田園調布や芦屋に並ぶステイタスを獲得したいんでしょうな。でも、下品。

全部借り物やん。だから結局デザインが育たないのと違うん。
今でも「ヨーロッパでは・・・」と言いたがる「デワの守」はやっぱりいるのね。世界がドラスティックに狭くなって、「アメリカなんてさ・・・」ってなタイプの「ブゼンの守」が大幅に増えてると思ってましたけど。

そこへもってきてこの塩キャラ。アユミコンセは「フジの花とヨーロッパ調の建物を融合させたのがこだわりです」と。そうじゃないでしょ?欧風塩キャラにするために[ブドウ]を意識しただけでしょおぉ?○○かぶれはキャラだけではないわけだけれども。

このランドスケープデザインは、前述のとおり隣接する和歌山大学のシステム工学部教授であり建築家でもある本多友常から、がっつり指弾されている。

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ニュータウン開発のアーバンデザインは,すべての提案を新しい環境として生み出さなくてはならないことに直面する。ここでは,歴史的継続性を語ることは極めて難しい論理矛盾に陥ることになる。
ふじと台の場合そこで掲げられた錦の御旗は,「テーマパーク」であり,テーマパークのように「楽しいまちなみ」を目指したという。しかしそれは心の故郷になり得るのだろうか。
切土と盛土によって生まれた擁壁を,イタリア,ドイツのヒルタウンや城郭になぞらえ「城郭都市」と呼び,それは連想ゲームのように,パルテノンというギリシャ文明の引用による公園を生みだし,カールミレスを思わせる柱頭彫刻群の上には,フェイクの彫刻が数多く置かれている。
これらのFRPと塗装によって模された像には,アメリカの自由の女神やエジプトの神が有り,ギリシャの天使が舞い,大通りには太平洋のモアイ像が並べられ,大学の正門にはパロディの詩とともにロダンの「考える人」が据えられている。これはどのように見てもコマーシャリズムが前のめりになったつまみ食いのデザインにしか見えてこない。
ここで子供たちに,文化や歴史の大切さをどのように教育できると言えるのだろうか?
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そこよそこそこ!!それがツルも言いたかったんですわ。既に塗装は剥げかけ、FRPも劣化し始めているらしい。洋風塩キャラ制定もこの文脈で読み解けば本質が明快に見えてくる。
この国のデザインとして、異国の人々の目にはどう映るんだろう。アイデンティティなきものは一笑に付されるのではなかろうか。(この思考こそが西洋かぶれのデワの守っすかね?)

(続く)

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