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2013年12月10日 (火)

【番外編】誰だ?言葉をパクる者は!(吉野川市章・鹿児島県シンボルマーク・島田市章・湯梨浜町章)

会津若松市シンボルマークに採用された岩田重一郎の絡みで吉野川市章のことを調べていて、奇妙な強いDejavuにぶち当たった。

徳島県吉野川市
市章
宝谷(ほうたに)隆博(47歳:福岡市南区)
〔2004年2月〕
吉野川市章

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[4つの放射型]は合併した4町村の躍動、四国山地など山々の稜線、[白の空間]は吉野川を主とする川の流れをイメージしています。
全体で吉野川市のイニシャル[Y]を形成。
[グリーン]と[ブルー]は、市の豊かな自然を表現します。
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まさかと思ったけど、これと酷似していた。

【2013.10.19「I am the Alpha and the Omega ― 2」】
徳島県阿波市
市章
尾浦孝夫(神奈川県横浜市)
〔2004年10月〕
阿波市章

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連携・共生の「人の花咲くやすらぎ空間」をイメージして、あすに向かって躍動するAWA市の[A]・[W]を表現しています。
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どこが!?ああいや、作品はこの際関係ないんですわm(__)m。そっくりなのは制定側の「選考理由」(いずれも抜粋)。

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〔吉野川市〕

新しく出来る市章は市民の夢や希望を感じなければならない。このデザインは、元気があり、斬新であり、新しく生まれる吉野川市の市章としては最適と思われる。
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〔阿波市〕

新しく出来る市章は市民の夢や希望を感じる作品でなければならない。このデザインは、元気であり、斬新であり、新しく生まれる阿波市の市章に最適である。
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うげげ、吐きそう。そう、同じ県で、しかもお隣同士なのに。
阿波市章を取り上げた時には、選考理由につき「一生懸命選んだのだろうけれど、こうしていくつか並べた中では中身の空虚さが顕わになります」とツルは書いたけど、そうじゃなくってただ単に空虚だっただけ。

ならば、選考委員が重なってたのかと思ったんです。テンプレなコメント出しやがったのは誰だと。でもそれも違っていた!

〔吉野川市 市章選考委員〕
黄田博司(委員長) 山川町
多田 久 鴨島町
谷村薫子 川島町
坂本三千一(みちかず) 徳島県美術家協会 理事・デザイン部会長
福井 章 徳島県美術家協会 理事

〔阿波市 市章選考委員〕
松永 勉(委員長) 徳島県美術家協会 彫刻部会長
細井英夫(副委員長) 阿波町文化協会会長
出口 恒 吉野町文化協会会長
松村 孝 土成町文化協会会長
坂東篤夫 市場町文化協会会長
井下俊作 四国大学短期大学部生活学科グラフィックデザイン教授
矢田精治(アドバイザー) 京都徳島県人会会長 京都映画祭事務局長

一人もダブりのないことが一層怖い、逆に。
どことなく上から目線で強く推すコメントは、専門家でなくては吐けない台詞だろうから、自ずと嫌疑は絞られてこよう。ぶっちゃけ、「徳島県美術家協会」のお歴々。こういうのを「裏で示し合わせた」と言うのではないのかね。どこぞの書道展の例しも思い出されてまいります。
少なくとも阿波市では、(自らの見識に基づき独立の立場で審査すべき)選考委員会が、他の先行事例を模倣した、あるいは外部からの干渉を受けたとかいうことになるんですよ。「厳正な審査」と呼び得るのか。

無論、「これは選定の際の基本ポリシーなのであって、個々の作品に接してもブレることのない鉄則なのであーる」とか何とか言うんでしょう。しかしそれははぐらかしだ。個別の作品からは何も感じ取れなかったと自ら告白しているようなものではないか。
ツルはこう返そう。「そんなざっくり審査するくらいだったら、類似してても同一でもいいんじゃない?( ̄ー ̄)」公募なんざやめちまえ、その道のプロとやらが責務を全うしないのならば。

調べてみると、隣り合う二つのご当地の状況はよく似ている。人口は;

〔吉野川市〕
 2005年 45,782人
 2010年 44,034人
〔阿波市〕
 2005年 41,076人
 2010年 39,255人

とほぼ同じ規模、漸減傾向にあるのも同じ(だからこそ合併したのでもあろうし)。
合併/市制施行時期も;

〔吉野川市〕
2004.10.01 麻植郡(おえぐん)の鴨島町・川島町・山川町・美郷村が合併して市制施行
〔阿波市〕
2005.04.01 板野郡の吉野町・土成町(どなりちょう)、阿波郡の阿波町・市場町が合併して市制施行

と、半年しか違わない。
抽象的なフレーズを新市の「基本理念」として定めたのも同じ。

〔吉野川市〕
「世代を超えて夢紡ぐまち 新・生活創造都市をめざして」
〔阿波市〕
「あすに向かって“人の花咲く やすらぎ空間”」

阿波市側はきっと、合併/市制施行で少し先行したお隣の吉野川市のやり方をすごぉく注視してたでしょうね。それに倣ってれば取り敢えずは大丈夫と。なのでちょっとボタンを掛け違えちゃった。

結局、一番異なるのは入選した顔触れみたい。阿波市の方が常連色が濃い。

〔吉野川市〕
◇優秀賞
 深川重一(55歳:大阪府和泉市)
 石井隆文(54歳:山梨県北都留郡)
 岩田重一郎(66歳:大阪府豊中市)
 嵯峨山勝重(56歳:徳島市)

〔阿波市〕
◇優秀賞
 井口やすひさ(東京都文京区)
 信貴美和(新潟県燕市)
 神保米雄(千葉県松戸市)
 工藤和久(青森県弘前市)

吉野川市の選考委員(の誰か)はこうも評している。

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類似マークの調査においても、この作品は該当するものが無かったというのも、この作品がオリジナリティー溢れるモノとしてうなずける。
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ふーーん、そお。しかしそれって何かおかしいよ。「類似品がなかったからOriginalityがある」!?そりゃ間違ってはなかろうけど、捉え方自体に疑問を感じる。Originalityって、既存のものを調べ上げてみて初めて成立するような、そんな他律的消極的概念なわけ?この一文で講評全体の品格がググッと下がった感。

そしてそのOriginalityも、次の数点を発見するに及んでどこかへ吹き飛んで。(いや、そんなもの、もとからなかったのか?)

鹿児島県
シンボルマーク
上原 昌(まさし)
〔1994年3月:委嘱?〕
鹿児島県シンボルマーク

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鹿児島県の豊かな自然や息吹を象徴する「風」と「波」をモチーフにして、鹿児島県の頭文字[K]を表したデザインで、未来をめざす、躍動的な鹿児島県の姿を表現しています。
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静岡県島田市
市章
田中博士(愛知県)
〔2005年7月〕
島田市章

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SIMADASHIの[S]の文字をかたどり、東海道の中心から全国に広がる躍動感を表現し、[青]は大井川を、[緑]はお茶を表し、豊かな自然をイメージしています。
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鳥取県東伯郡湯梨浜町
町章
増井浩樹(福井県小浜市)
〔2005年5月〕
湯梨浜町章

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湯梨浜町の頭文字[Y]をモチーフに、大空に羽ばたく翼をイメージし、[青]と[緑]と[白]で豊かな自然(海・湖・温泉・梨・砂浜)を表現しており、全体として、自然・人・産業が共生する新町の団結、友愛、飛躍発展を願うとともに、明るい未来を表現しています。
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たとえ、十把一絡げ、いや百把一絡げの中にあって群を抜くものを見つけたのだとしたって、無責任なことを軽々しく口にするものではないようです、未来に残る仕事をしようとするときに。都合のいいように物事を自分に引き寄せて考えるのは大人の態度じゃないでしょう。

― Title Inspired by「誰だ?花園を荒らす者は!」(1928.06)中村武羅夫(むらお)(1886.10.04〜1949.05.13)―

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