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2013年12月28日 (土)

【番外編】さよなら三角、まねしてまん丸 ≪三≫(内子町章・伊勢市章・八幡平市章応募作品)

(承前)

会津美里町章の件が叩かれていた時期の書き込みには、こんなものもあった。

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2005/12/07
M氏のこの手法は八幡平応募作・伊勢市優秀賞・内子町優秀賞があったな。
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え、なになに!?!?まだ「丸/三角+ウェーブ」モノがあるの?

違ってました。ある意味もっと烈しい、別パターンの再利用だったんです。いずれも採用に至ったわけではないんですが・・・

まずはここ。(cf. 2013.09.26「Les Enfants Terribles(下)」)

〔2004年2月決定 → 2005年1月合併〕
愛媛県喜多郡内子町
町章
(優秀賞)
三好健一(?)(福岡市)
内子町章(三好案?)

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内子町の頭文字[U]と美しい自然をモチーフに、活力ある内子町や人々の自然を大切にする心、未来に躍動する姿を表現しました。
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◇キャッチフレーズ
「キラリと光るエコロジータウン内子」
◇最優秀賞
 小倉祥子(おぐら さちこ)(内子町)
◇優秀賞
 川本 智(長野県木曽郡大桑村)
 山岡利夫(内子町)
 栗山照州(福岡市)
 三好健一(福岡市)
◇最優秀賞 1点 賞金 30万円 or ドイツ ローテンブルク市(内子町の友好都市)への旅行券
 +副賞
◇優秀賞 4点 賞金 5万円
 +副賞
◇2005年1月1日に喜多郡(旧)内子町・同 五十崎町(いかざきちょう)・上浮穴郡(かみうけなぐん)小田町が新設合併

平成大合併でも比較的早い方だろうから、なんか若々しい熱気みたいなものを感じる、現金に加えてご当地産品などの「副賞」までつけたあたりに。後年clicheとなる「将来像」もここではまだ定めていない。

募集から決定、合併まで1年半もかかったのには事情がある。
当初、(旧)内子町と五十崎町とで進められた合併協議は、地域特性に共通項も多かったことから順調に運び、2004年10月1日に実施される予定だった。ところが、途中で2003年6月18日に小田町から参加の申し入れがあり、これを受けて調整の結果、合併期日は2005年1月1日に延期された。
町章も募集をかけてる最中に、小田町が手を挙げてきた様子で、そりゃそれで大変だったでせう。

実は、小田町ではここに至るまでが大変だった。他に、上浮穴郡内で合併する道、越境合併で伊予郡と組む道、そしてどことも合併しないという道もあり、これらを巡って町長vs議会の対立やら住民投票やらなんやらかんやらの紆余曲折があったわけ。喜多郡の内子・五十崎連合に入ったのもギリギリの選択だったらしい。人口4,000人足らずの山里(*)にとって、コミュニティの将来を賭けた乾坤一擲の大一番だったんですね。

(*) 愛媛県で「町」になるための人口要件は5,000人であり、これを下回っていたのだから実質的には「村」だったと言える。

だから、合併協議会が;

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今回の町章募集に関しましては、内子町、五十崎町の2町合併協議会への小田町加入により、一時選考作業を休止したことなどにより、ご応募いただきました皆さまには大変ご迷惑をおかけいたしましたことを、深くお詫び申し上げます。
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と書いているのにはヒヤっとする。これではまるで小田町が悪者です。ここは丁寧に「3町の合併となったことに伴う事務の休止により選考が遅れ」とでも書かないと、お詫びにはなりませんよー。事情があったにせよ、お互い気まずさを後に残してしまってはね(もう一昔も前の話をこうして蒸し返す奴もいるし)。(旧)内子町と五十崎町だって、ケツの穴の小さいやっちゃ、てなことになるんやで。

因みに、3ヵ月の作業中断後、2004年1月に行われたハガキ投票では、採用された小倉作品の得票率は33.3%(5点中1位)、本作品は12.4%(同 4位)。全体の回収率は41.3%(世帯数ベース)だった。相当高い回収率だったと今にして言えよう。

内子町決定の翌年には次のものが現れてくる。

〔2005年7月決定 → 11月合併〕
三重県伊勢市
市章
(優秀賞)
三好健一(福岡市西区)
伊勢市章(三好案)

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伊勢市の[い]をモチーフに、伊勢市の美しい自然風景や歴史、やすらぎと活力ある伊勢市や市民が未来を創造する姿を表現しました。
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◇将来像
「美し風起つ回帰新生都市」
◇最優秀賞
 谷口かおり(三重県松阪市)
◇優秀賞
 市原 順(愛知県豊橋市)
 小島貞彦(大阪府高槻市)
 杜多利香(兵庫県神戸市西区)
 三好健一(福岡市西区)
◇最優秀賞 1点 20万円
 優秀賞 4点 3万円
◇2005年11月1日に(旧)伊勢市・度会郡(わたらいぐん)二見町・同 小俣町(おばたちょう)・同 御薗村が新設合併

はい、〆て66萬円相当也。

ああ、気分が悪い。この安易さ、信じられんよね。ほとんど悪知恵に近い。お伊勢さんの罰が当たりそうです。

そして、伊勢市とほぼ同時期のここ。

〔2005年6月決定 → 9月合併〕
岩手県八幡平市(はちまんたいし)
市章
(応募作品0288)
三好健一(?)
八幡平市章(応募作品0288)

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八幡平市の[八]、[H]をモチーフに、八幡平市の「南部片富士」とも呼ばれる岩手山や安比高原などの美しい自然と稔りや歴史、[3つのグリーンライン]は3地域(3町村)が1つとなり活力ある八幡平市や元気な市民が、未来を創造し、飛躍する姿を表現しました。
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◇将来像
「農(みのり)と輝(ひかり)の大地 −岩手山・八幡平・安比高原の恵みに満ちた、交流新拠点をめざして−」
◇採用作品 小原寛光(23歳:岩手県一関市:デザイナー)
◇次点設定なし
◇採用作品 1点 20万円
◇2005年9月1日に岩手郡西根町・同 松尾村・同 安代町(あしろちょう)が合併して市制施行

ああ、ほんとに気分が悪くなってきた。同郷人としてほんなこつ恥ずかしか!西と東と、同時多発的自己パクり。これ、「アタシって才能ないしぃ」と告白しているようにしか見えないんだけど。

[3つのライン]への恋は、三豊市章の平原明洋のコメントにおいても、「[三本のライン]は三豊市の[三]で、豊かさと海・山・田園を表す」と語られていた。あ、前回のQuestionの答は「三豊市」でした。
3自治体の合併だから、地名にこの数が入ってるから、ここぞとばかり皆さん[三]を強調してますの。[三]、好きかなよきかなってか(善くはないが)。

お気づきかもしれませんが、上記のうち内子町章と八幡平市章については、明確に三好の作と断定できる根拠はないんです、冒頭の書き込み以外は(内子町サイトでも氏名と画像がリンクしていないので)。図柄からして「これは三好自身のリサイクルだろう」と取るか、「他の作者がパクったのだろう」と取るか、あるいは「偶然似てしまったものだろう」と考えるか、それはアナタ次第、なんですが・・・

― Inspired by「三つのオレンジへの恋」(1919)Sergei Prokofiev(1891.04.23〜1953.03.05)―

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