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2013年12月29日 (日)

【番外編】伊勢の罰、薩摩の罪。(伊勢市章・いちき串木野市章候補・諫早市章)

ほんっっっとにすみまっしぇん、やっぱりあと1回だけ(汗)市章問題を深掘りさせて下さいまし。だってぇ、芋づる式にスゴいんだもーん。

神都の市章を汚してお伊勢さんの怒りに触れたのは、どうやら三好ではなかったらしい。

〔2005年7月決定〕
三重県伊勢市
市章
(優秀賞)
小島貞彦(大阪府高槻市)
伊勢市章(小島貞彦案)

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伊勢湾と昇る太陽を頭文字[い]にシンボライズ。古来より日本人の心ふるさととして崇められてきた伊勢神宮に象徴される伊勢市を、[心]の文字を意識しながら未来への飛翔をシンボリックに表現。
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まあ何とも鹿爪らしいことを書いているわけです。ところが程なくしてこんな綻びが見えてきた。

〔2005年7月候補選定〕
鹿児島県いちき串木野市
市章
(最終候補)
いちき串木野市章(小島貞彦案)

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頭文字[い]をシンボライズ。東シナ海へと続く雄大な海を臨み、いきいき生きる人々が発する薫り高い文化や未来への希望を、海から登る太陽に象徴。
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最終候補5点中に残ったものなので、当然作者名は伏せられてたんですけどね。因みに「登る」じゃなくて「昇る」よ、正しい漢字は(いけずぅ)。

いいデザインだとは思いますよ、ツルも。作者にとってもおそらく会心の出来映えだったろう。でもだからといって重複応募が許されるはずもない。制定側ではどう対処したか。

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(2005.08.25 第22回串木野・市来合併協議会 会議録 抜粋)

南竹一敏事務局長
〔前略〕

作品番号1番の応募作品が三重県の新しい伊勢市の市章候補5点の中の1点として選ばれておりまして、これがまったく今ここに、いちき串木野市に応募されましたものと同一であることが判明いたしました。串木野・市来合併協議会の市章応募要項の中では、「自作の未発表作品であること」というふうになっているわけでございます。ですから、串木野・市来合併協議会に出た作品というのは、自分の未発表作品であると、他に出してはいけないということになっておるわけですけれども、そういうことからいたしますと募集要項に抵触する状況となってまいります。

〔中略〕

吉尾逸郎委員
今、報告がありました1番目でしたか、それが他のところに応募してあったということでありますが、他の4点はそういうケースはないんですか。

南竹一敏事務局長
他の協議会等で優秀作品に選ばれた、または市章作品に選ばれている作品については、その類似性を調べる方法はあるんですけれども、応募された作品というのは、なかなかその調査は不可能でございます。たまたま5点、いちき串木野市が次回[引用註:「前回」の誤りか]の協議会で5点を事前提案いたしまして、それをホームページで全国に発信いたしました。そうしましたところ、この1点は新伊勢市の応募作品と一緒ですよ、ということで、その応募したそれぞれの皆さんからクレームが付いたといいますか、話しがあって発覚した状況でございます。
そういうこと等を考えますと、他の4点については何もそういういろんな申し出とか話はありませんでしたので、なかったのではないかと。こちらとしては、調査できない状況でございます。また、いろんな意見を聞きますとなかったということでございます。

石野弘人委員
今、事務局長の方から説明がありましたように、1番目は新伊勢市の方でも優秀賞に入っているということでございまして、社会通念上、いろんな作品、投稿、投書、こういった2重投稿というのはモラルの問題といいますか、やはり他所とも平行して出されていたという事実が判明した以上、やはり採用枠から外すのが妥当なやり方だと思いますので、私の意見を申し述べさせていただきます。

田畑誠一会長
皆さん方はどうでしょうか。それでは応募要項から外れているということでございますから、これは選考から外すということに決定いたします。

〔後略〕
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かくしてこの作品は剥ぎ取られ、優秀賞も3点のみとされた。

◇最優秀賞
 栗山照州(福岡市)
◇優秀賞
 田中博士(愛知県豊橋市)
 田中一則(鹿児島市)
 三好健一(福岡市)

某公募系BBSでもこの結果は好感をもって迎えられたわけですが。

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974:2005/09/01 10:48
いちきGJ!当然だね!

993:2005/09/01 16:54
いちき串木野の件
本来5番目に選出されるであろう人の作品がとある違反者によって
日の目に当たらなかったのがカワイソウ・・・
伊勢はどうなるのだろう。早く発表したもの勝ち?
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そう、これはいちき串木野市に巻き起こった波乱だけど、伊勢市でも被害はあったということだ(因みにどちらも05.31締切だったらしい)。モラルハザードまで指摘されて、小島は自らのデザインに恥と泥を塗ったわけです。天罰覿面。天網恢々疎ニシテ洩ラサズ。

ああ、ほんとイヤ。これに比べれば、優秀賞の三好健一のテンプレぶりなんてかわいく見えてくる(つまり小島と三好は揃って伊勢市といちき串木野市の最終候補に残っていたわけで)。

〔2005年8月決定〕
鹿児島県いちき串木野市
市章
(優秀賞)
三好健一(福岡市)
いちき串木野市章(三好案)

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いちき串木野市の[い][く]をモチーフに、いちき串木野市の美しい自然風景や歴史、[2つの白いライン]は2地域(2市町)が融合し、やすらぎと活力ある、いちき串木野市や市民が未来を飛躍する姿を表現しました。
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〔2004年11月決定〕
長崎県諫早市
市章
三好健一(53歳:福岡市西区)
諫早市章

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諫早市の[い]をモチーフに、諫早市の調和する美しい自然風景と歴史、元気に響きあう市民の心、未来に飛躍する諫早市の姿を表現しました。
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講評を読むと、ここにも「中央の[白地]部分は、長崎県の頭文字[N]にも見て取れ、長崎県の中央に位置する諫早市を象徴できる。」なんてトンデモコメントが入っていたりもします。
ううむ、何だかレベル低いなあ。コメントが内向きなんだよなあ。

本当はたとえば、伊勢市の将来像「美し風起つ回帰新生都市」に込められた、「吹き過ぎるもの」と「輪廻するもの」のイメージをいかに両立させるか、なんてところについてご高評賜りたいのに。
「回帰新生」と謳われているのはもちろん、伊勢神宮(正しくは単に「神宮」)の式年遷宮で20年ごとに宮が町が活気を取り戻すことを意味しているのでしょう。こういうのこそ、スガッチ無限大∞にうってつけだったかも(笑)。
しかし、入賞者中、この難題に挑戦したのは一人しかいなかった。

三重県伊勢市
市章
(優秀賞)
杜多利香(兵庫県神戸市西区)
伊勢市章(杜多利香案)

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伊勢市の[伊]の文字で、海・緑・光が輝く市の姿をデザインしました。循環を続けるラインで、原点に帰り生まれ変わり続ける“回帰新生都市”を表現しています。美しく新しい風が市を包み込むイメージを描きました。
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でもうーむ、成功しているとはとても言えないような。(所詮ツルは素人ですがね)

(続く)

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