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2014年8月

2014年8月31日 (日)

【番外編】琉風テンペスト 起章(沖縄市エイサーキャラ・クルリン)

(承前)

沖縄市のエイサーキャラクター公募、応募総数は423点で、うち県内92点(21.7%)、県外331点(海外1点を含む)(78.3%)だった。これに対して優良賞10点の内訳は4:6、しかし最優秀賞は県内から選ばれている。絶妙なバランスというところでしょうか。
実はこの優良賞がまた非常に興味深い。濃ゆーいのがかなーり入ってます。

沖縄市
沖縄市観光協会
エイサーのまち沖縄市PR エイサーキャラクター
(優良賞)

入本昌次(50歳:神奈川県横浜市:フリーイラストレーター)
沖縄市エイサーキャラ(入本)

東 信慶(53歳:福岡県北九州市:グラフィックデザイナー)
沖縄市エイサーキャラ(東)

里見節子(54歳:大阪府泉佐野市:主婦)
沖縄市エイサーキャラ(里見)

為国伸吾(35歳:京都市:会社員)
沖縄市エイサーキャラ(為国)

深川重一(62歳:大阪府和泉市:グラフィックデザイナー)
沖縄市エイサー

上江州(うえず)高士(35歳:沖縄市:イラストレーター)
沖縄市エイサーキャラ(上江洲)

比嘉雄二(43歳:沖縄県宜野湾市:グラフィックデザイナー)
沖縄市エイサーキャラ(比嘉)

岸田尚之(たかゆき)(50歳:山梨県上野原市:会社員)
沖縄市エイサーキャラ(岸田)

仲地 脩(なかち しゅう)(20歳:沖縄市:予備校生)
沖縄市エイサーキャラ(仲地)

花城康貴(34歳:沖縄市:団体職員)
沖縄市エイサーキャラ(花城)

ねー?全体的なテイストが確かに違うでしょ。テンション高めから飄々とした脱力系まで妍を競っている(使い方間違ってるかしら)。通常のキャラ公募と一番異なるのは、「幼児性」の表出があまり見られない点だと思う。そして指摘しておきたいのは、そうした「濃い」作品が必ずしもジモティによるとは限らないこと。むしろ逆ですね。
このことは取りも直さず、募集/審査側の個性と感覚が結果に強く反映されたことを示していよう。これはこれで十分アリだとツルは思います。

ま、その中でいつもどおりに(笑)幼児性を最前面に押し出したのが深川作品というワケでして(cf. 2013.01.03「その川は本当に深く淀んでいないのか − 上」)。
東作品には得意の[横っ飛びポーズ]も使われてます。――それでも跳躍感や躍動感において入本や為国や岸田に大きく水を開けられてると思うけど――。

因みに里見は、2年半で干支を一回りしちゃう「時を駆ける主婦」ww(詳しくは【その96】に頂戴したATG市民さまのコメントをご覧下さい)。2013年8月になってこんなものが採用されている。

神奈川県伊勢原市
伊勢原市公式イメージキャラクター
クルリン
里見節子(66歳:大阪府泉佐野市:主婦)
クルリン

ご当地の伝統工芸品[大山独楽]の[かぶりモノ系]、[前髪ちょろ]にして独楽の[紐]をば首にかけ、背中にゃ市の花[キキョウ]をしょってるそうな。つまりは錯塩じゃねーかよ、盛りっぷりも、年齢鯖読みも(ばっさり)。

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(2013.08.25 毎日新聞 抜粋)

市によると、里見さんは若い頃にアニメ「サザエさん」「オバケのQ太郎」の彩色を手掛けた。
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「オバQ」は60年代、70年代、80年代と今まで3回TVアニメ化されているから、里見が「若い頃」に関わったというのはどのオバQなんでしょうかねェー(~o~)。

閑話休題。沖縄市の公募、なかなか面白い結果になったとは思うんですよ。でも、プロセスに問題がなかったかというと、そうは言えない。実はスんゲエ事実が隠れていた、他ではついぞ見たことのないような。

お気づきだったでしょうか、こういうことです。

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同協会エイサープロジェクトの花城康貴さんと金城諭さん=写真左から=は「エイサーのまち沖縄市をアピールするのにインパクトがあり、うまんちゅに愛されるキャラクターの応募を待っている」と呼び掛けた。

花城康貴(左)&金城 諭(右)
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(優良賞)
花城康貴(34歳:沖縄市:団体職員)
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え゛!!!!「団体職員」と伏せてあったけれど、まさに主催者たる沖縄市観光協会に勤めてたんだ!!!!しかも当該プロジェクトの担当者。そんなのってありなの???いやマジで。「優良賞」なら現金じゃなくて「賞状及び商品 エイサーグッズ」を出すだけなんだから、なんくるないさぁー、てなことになったんだろうか。極力善意に解釈して、エイサーのことを深〜く愛しているからやむにやまれず自分でも応募したのだ、と考えてみてもやっぱりアウトでしょう。

選ぶ方と選ばれる方が同じとなると、利益相反とは言わんのですかね、こういうのは。コンプライアンス上問題があるっ!とか、このために落ちた一人はいるわけです、なんてキィキィ言い立てるのも野暮ったいけど。

例えば今年の7月に沖縄コカ・コーラボトリング株式会社が行った高校野球タイアップキャンペーン「沖縄県代表高校応援ツアーご招待!」だと、「コカ・コーラ社の社員及び関係者は応募できません」ってなってるんですよ。

(続く)

2014年8月30日 (土)

【番外編】琉風テンペスト 序章(エイ坊・サーちゃん・さなじぃ・たーくん・全島エイサーまつりロゴ)

夏もそろそろ終わりに近づいた様子ですが、今回は(亜)熱帯沖縄の暑い濃いキャラで盛り上げたいと思っておるんですよ。夏休み自由大けんきゅう!!

ツルに言わせてもらえば、沖縄Tasteの強い公募と言えば「沖縄市エイサーキャラ」と「八重瀬町キャラ」の2つ。前者は深川重一が優良賞に入り、後者は中本竹識が採用された公募です。(cf. 2013.01.03「その川は本当に深く淀んでいないのか − 上」・2013.11.03「今様竹取物語:下の巻」)

まずは本島中部、「沖縄市エイサーキャラ」の募集告知時から見ていこう。

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(2010.11.14 琉球新報 抜粋)

「エイサーのまち」アピール キャラクター募集、1月末締め切り

 「エイサーのまち宣言」をした沖縄市を県内外にアピールしようと、沖縄市観光協会(仲村富吉会長)はエイサーをモチーフにしたイメージキャラクターを募集している。締め切りは1月末。

〔中略〕

採用されたキャラクターは、計画されているエイサーモニュメントやエイサーグッズなどに活用される。採用作品には10万円を贈る。
 同協会エイサープロジェクトの花城康貴さんと金城 諭さん=写真左から=は「エイサーのまち沖縄市をアピールするのにインパクトがあり、うまんちゅに愛されるキャラクターの応募を待っている」と呼び掛けた。

花城康貴(左)&金城 諭(右)
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賞金10万円、アピールしてますねえ(笑)。因みに次点の「優良賞」は現金じゃなくて「賞状及び商品 エイサーグッズ(10名)」です(大伏線)。普通は「賞品」と書きますがね

募集要項では次の規定となっている。

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エイサー踊りの隊列を構成する大太鼓、締太鼓、パーランクー、男女の手踊り(いなぐモーイ、いきがモーイ)、道化役(サナジャー、チョンダラー)の演舞者を題材として、「エイサーのまち沖縄市」または「沖縄市のエイサー」をさらに全国に広めるようなインパクトを持ち、万人(うまんちゅ)に愛されるキャラクターを募集します。
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「パーランクー」はタンバリン状の片太鼓、「いなぐ」=「女、彼女」、「いきが」=「男、彼氏」、「モーイ」=「舞い」のこと。「サナジャー」とは「サナジ」(=褌、腰布)に「er」をつけて「褌を締めている人」の意味だそうな(沖縄言葉にはこのパターンが結構あるが、戦後のあめりかー世になる前から使われていたものらしい)。これと同視される「チョンダラー」は「京太郎」と当てられます(由来には諸説あるらしい)。

選考の結果、最優秀賞を獲得したのは次の作品だった。

沖縄市
沖縄市観光協会
エイサーのまち沖縄市PR エイサーキャラクター
仲宗根 至(27歳:沖縄県宜野湾市:アルバイト)
沖縄市エイサーキャラ(応募案)

惜しげもなく集団キャラに全てを賭けた、そして勝利を手にしたというところ。ううう、集団的自衛権(ちょっと違うか)。

募集規定を忠実に守ったわけです。こうしたリキの入り方はやっぱり受けがいいでしょうね。しかもジモティと言っても差し支えなさそうな近場の若い人からの応募だし。実際、仲宗根は宜野湾区青年会でエイサーに出ていたそうで、「エイサーを一つのキャラクターで表現するのは難しいので、各キャラクターで表現した」と述べている。これが初めての受賞だった由。

でもさすがにこれら全てがキャラクター化されたわけじゃない。次のとおり4点に整理されました。

沖縄市エイサーキャラ(最終版

エイ坊
エイ坊

サーちゃん
サーちゃん

さなじぃ
さなじぃ

たーくん
たーくん

当然デザイン補整もかけられて、例えば「サーちゃん」だと、着物の柄がご当地の「知花花織」に変えられていたりもする。琉球のミンサー織の■模様が「五つ」と「四つ」のパターンになっているのは、「いつの世までも(末永く)」の寓意です。

ここでご当地の戦後エイサープチ年表を作ってみると、こんな感じ(夏休み大けんきゅうですから)。

1945年9月:地方行政緊急措置要綱により胡差市(古謝市)となる

1946年4月:元の越来村(ごえくそん)に戻る

その後、米軍嘉手納基地が建設される

1956年6月13日:越来村がコザ村に改称

1956年7月1日:コザ市に昇格

1956年8月26日:「コザ市全島エイサーコンクール」初開催

1970年12月20日:コザ暴動

1972年5月15日:沖縄返還(法令上は「沖縄の(本土)復帰」)

1974年4月1日:コザ市と中頭郡美里村が新設合併して沖縄市となる

1956年8月26日:「沖縄市全島エイサーコンクール」に改称

1977年9月4日:「沖縄全島エイサーまつり」となる

2007年6月13日:「エイサーのまち宣言」

2009年8月8日:「沖縄全島エイサーまつり」ロゴマーク 商標登録認可

沖縄市
沖縄市観光協会
沖縄全島エイサーまつり ロゴマーク
沖縄全島エイサーまつりロゴ

2010年10月16〜17日:「全国エイサー大会」初開催

2011年3月:「エイサーのまち沖縄市」PR エイサーキャラクター決定
エイ坊&沖縄全島エイサーまつりロゴ

2011年6月13日:ライカム交差点(中頭郡北中城村/きたなかぐすくそんとの境界)緑地帯にエイサーモニュメント第1号の広告塔設置
エイサーのまち沖縄市モニュメントNo.1

看板製作:サイン沖縄(沖縄市)
造型製作:有限会社オブジェ(沖縄市)

ご当地はエイサーの本場中の本場なんでしょうね。さらに言うと、「全国エイサー大会」は翌年から「世界エイサー大会」に改称され、県内で持ち回り開催となった様子。モニュメントはその後もブロンズ像やらいろいろ設置されている。

エイサーキャラクターの公募は2010年11月1日〜2011年1月31日に募集がかけられ、同年3月18日までに決定していたことがネット上で判明するんですが、授賞式が行われたのは同月22日、これが報道されたのは沖縄タイムズが27日、琉球新報が31日。やや遅れたのは、東日本大震災の影響だったろうと思います。

(続く)

2014年8月29日 (金)

【番外編】元祖と本家。(こまぶぅ・かつ丸君)

(承前)

ご当地には[ソースかつ丼]に因むキャラクターもいますがり。

長野県駒ヶ根市
駒ヶ根ソースかつ丼会
キャラクター
こまぶぅ
(作者不明)
こまぶぅ

お腹の[K]は「駒ヶ根」と「かつ丼」のDouble Meaningです。実はこのキャラクターのルーツは二昔前まで遡るらしい。

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(2013.11.02 長野日報 抜粋)

駒ヶ根市の駒ヶ根ソースかつ丼会(下平 勇会長)が設立20周年記念で製作していた着ぐるみが完成した。メーン素材の豚肉からイメージした[豚]の着ぐるみで、同会のキャラクターマークを立体化した。

〔中略〕

同会のキャラクターマークは1993年度に特産品等開発促進事業を活用して一般公募で制定した。現在会員がイベント等で着用する法被やチラシに活用しているが、呼び名もなかったため、20周年を機に愛称を付け、着ぐるみを作って有効に活用することにした。
名称募集には全国から937件の応募があり、1次審査を通過した8点で市民による人気投票を実施。最も多かった「こまブー」をかわいらしく「こまぶぅ」にアレンジした。着ぐるみ製作には県の地域発元気づくり支援金を活用した。
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20年間も無名の二次元下積み生活を辛抱してきたわけだ。また何と申しましょうか、ユルいっす。
それはいいとして、河童、犬、猿ときて豚ですよ。西遊記がやれそうだと思いきや、今年7月の夏祭りではホントにそれを演じたらしい。願わくば「駒ヶ根」にあやかって馬のキャラもいたら完璧だったのになー(^O^)。

市民夏祭り・KOMA夏!!2014

ところがこのキャラクターにもライバルがいるんです。しかもお隣に(愕)。

長野県伊那市
伊那ソースかつどん会
イメージキャラクター
かつ丸君
(作者不明)
かつ丸君

国道361号線の権兵衛トンネル開通に伴う町興しの一環として、2006年5月に同会が発足した時にキャラを作ったものです。この時にはちょっとした本家・元祖騒動に発展し、伊那と駒ヶ根の両市長がそれぞれの市議会でコメントするぐらいの事態にはなった。因みに「元祖」を主張したのは伊那市長小坂(おさか)樫男(当時)、組織化で後発に当たる方だったというのはいかにもありがち。それまでこうした呼び方を控えてきた駒ヶ根市も、市長中原正純(当時)が「歴史的経過を十分認識した上で、伊那は伊那なりの取り組みを期待している」と突き放した。

所詮はせいぜい昭和生まれのB級グルメのことなのに、ほんっと馬鹿馬鹿しい。コップならぬ丼の中の嵐は今は収まったようですが、それは伊那市が現在むしろご当地中華麺の「ローメン」に傾斜しているからかもしれません(^O^)。
さらに深掘りしてみると、「ソースカツ丼」の産地なんて他にもいくらだってあるんですよ。福井県、福島県会津若松市、群馬県前橋市、群馬県桐生市あたり。どちらのご当地さんも斉しく町興しのためにやっていることでしょうが!仲よくいきなっせ。

因みにツル的「B級」の定義は「味つけが濃い」(餃子の味つけが濃いかどうかは微妙だが)。てなわけでその元祖 vs 本家ならお好み焼きとたこ焼き。「関西は薄味」というけど、必ずしもそうとは限らないですよね?
あ、でもツルは予言する、塩キャラ[註:食いもん]やら塩麹やら塩焼きそばの次は塩お好み焼きが来るっ!(ちょっとそう思っただけ。)「塩カツ丼」は来ないでしょうけど。

えー、何の話をしてたんだか。最後にもう一ネタいっときましょう。

こまかっぱには、実は離ればなれで暮らす兄or姉がいる。

宮城県柴田郡大河原町
観光PRキャラクター
さくらっきー
さくらっきー

ほれ、こまかっぱちゃんも動かぬ証拠のサクラのポシェットだけは肌身離さずしっかりと・・・(T^T)。

長野県駒ヶ根市
観光PRキャラクター
こまかっぱ
押野知子(宮城県柴田郡大河原町)
こまかっぱ(最終版)

あいたーー!三つ違いのきょうだいばってん、ほんなこつ双子んごと似とらっしゃあじゃなかですナ、あなっつぁんたちゃあ。

さくらっきーのことは前にこんな風に書いたんですけどね↓。

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【2014.04.15「散りゆく桜に思うことども」】

2011年2月にデザインが発表されて、3月に愛称を決定し4月に白石川べりで行われる「おおがわら桜まつり」でお披露目される手筈になっていた・・・。
作者名は不明ですが、「町内の印刷会社のデザイナー」と報道されている。
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あーー!!そういうことやったんかい。さくらっきーの生みの親もこれで判明ですね。追記しとこうっと。

2014年8月27日 (水)

【番外編】足し算と引き算と・・・(こまかっぱ・こまちゃん・SPEED太郎・ヒッヒー・こまちゃん)

いやぁ今年の夏も毎日暑いなぁ、やっと涼しくなってきたかと思ったら、それは関東ばかりの話のようです。
天候不順の夏。「平成26年8月豪雨」と命名されたそうですね。盆前の台風二つ、九州や四国や近畿、東北の大嵐はいうまでもない。ツルは福岡市内に帰省したんですが、親戚や友人が「台風は大したことなかったけど、8月に入ってから雨続きで今年は冷夏やね」と言ってたし。会社の上司も郷里の広島に盆帰りしたところが、「もう秋だった」と宣ひき。そこへ来て、大きな災害も起きてしまった。お悔やみとお見舞いを申しあげます。

さて、次のことをまだ書いていませんでした。

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【2014.07.27「いつもどこかで謎めいて:二」】

「複数の名産品が含まれるデザインが好まれる」という論に関しては、osaki_1bantaroには足し算の発想しかないのかと指摘しておきたい。これについてはいずれ実例を挙げて深掘りします。
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ツルはこんな風に思ったのです。

長野県駒ヶ根市
観光PRキャラクター
こまかっぱ
押野知子(宮城県柴田郡大河原町)
こまかっぱ(応募案)

典型的なてんこ盛りですね。ご当地に伝説が残るという[河童]をプラットフォームに、[アルプス]の帽子+市の花[スズラン]+市の木[アカマツ]+市の昆虫[ハッチョウトンボ]+光前寺の[シダレザクラ]、もう一つは何だろうと思ったらご当地B級グルメの[ソースかつ丼]。さらに帽子のつばは[天竜川]と、くどいぐらいの盛りっぷりです。テンプレート上はアルファベットの[市名]と[前髪ちょろ]も気になる。

で、2014年1月に発表されたのはこうしたてんこ盛りキャラだったんだけど、注目すべきはその後。市商工観光課観光PR主任を拝命した4月にはこんな姿になった。

こまかっぱ(最終版)

残したのは「アルプスの清らかな水から生まれたカッパの男の子」という基本コンセプトだけで、後は引き算しちゃったわけ。果敢に断捨離。着ぐるみもこのデザインです。(あ、目の[ハイライト]は足し算されてるか。)
さらに言うと、サクラのポシェットは場合によりソースかつ丼など他のアイテムに置き換わることもあるという対応で、これは冒頭の「複数の名産品が含まれるデザインが好まれる」という問題の現実的な解決を図りつつ、その命題へのアンチテーゼにもなっていると思う次第。引き算とは言えずとも、単純な足し算はイヤだったてことでしょ。

いきなりナンなんですが、ご当地は2005年、隣接する上伊那郡飯島町・同 中川村と合併して「中央アルプス市」になろうとしたところが、住民の総スカンを食らってあえなく討ち死にしたところ。合併自体が頓挫してしまった。
まあ、長野県と言えば、平成の大合併が最も実施されなかった県ではある(その一方、平成大合併における唯一の越境合併事例として、長野県木曽郡山口村が岐阜県中津川市に編入されたりもしているけれども)。てことは丸ブー自治体章の導入割合も低いんだろうねきっと。

こまかっぱは市制60周年を記念して(伏線)2013年7〜9月に募集されたキャラですが、案外実務面はかっちりしていて、次のようなことが謳ってあった。

・着ぐるみが作成できるデザインであること(手足があること)
・ほかに使用されているデザインに類似していないこと
・「60」という文字は入れないこと
・応募点数:1人2点まで
・作品の応募は郵送(封書)または持込みのみ ※折り曲げ不可、ファックス・メール不可

「ほかに使用されているデザイン」という表現が奥深い。これ、過去によそに応募した作品のリサイクルも封じたい含意だと思うんだけど、どうなんでしょう。下らない重複応募を防ぐための点数制限もかけてある(とはいえ、そうなると横行しやすい別名義応募への対処は明らかでないが)。メールでの応募を敢えて排除したところにも見識を感じます。

こまかっぱと最後まで採用を争ったのは次の作品。

長野県駒ヶ根市
観光PRキャラクター
(優秀賞)こまちゃん
(作者不明)
こまちゃん

この選考過程では、途中で15点による「選抜総選挙」(投票総数4,202票)を実施しており、実は1位を獲得したのはこまちゃん(834票)の方で、こまかっぱは2位(678票)だった。結構差がついてますが、逆転のポイントとなったのは「ご当地初の河童キャラだから」です(+_+)。

駒ヶ根市公募結果

駒ヶ根市には、ご当地の古刹、光前寺の伝承に因むキャラクターが2003年から既に2点ある。

長野県駒ヶ根市
市民夏祭り・KOMA夏!! キャラクター
SPEED太郎
(作者不明)
SPEED太郎

ヒッヒー
(作者不明)
ヒッヒー

何やらマンガっぽいな。狒狒と戦った霊犬「早太郎」と、その相手方のキャラクターです。犬猿の仲ということでもあろうかしらん。ヒッヒーはSPEED太郎のライバルと設定されていて、単なる悪玉ということでもなさげだけど。
つまりはこまちゃん、[イヌ]かぶりだったわけです、残念。

一方、新しいものが作られる陰で消えていくものもある。こまかっぱとの入れ替えで、20年前に市制施行40周年記念で設けたキャラクターが役割を終えたそうです(;_;)。

長野県駒ヶ根市
イメージキャラクター
こまちゃん
(作者不明)
こまちゃん

まあ・・・、微妙なキャラではありますがね。ご当地の[地図]を表してるんだと思う。

駒ヶ根市

盛者必衰愛別離苦、ここでも断捨離、引き算です。

♪走り出せば 間に合うだろう
 飾り荷物を 振り捨てて
 街に 街に あいさつを
 振り向けば ドアは閉まる

  (「ホームにて」中島みゆき [1977.06.25リリース アルバム「あ・り・が・と・う」より])

(続く)

2014年8月25日 (月)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その109:桑名市子育て応援企業・さっぴー・バイさかたキャンペーン)

(承前)


 


塩崎一族の[へのへのもへじ系]デザイン、【その104】で「あ行」を取り上げたので、今回は「か行」「さ行」を攻めてみます。


 


三重県桑名市
子育て応援企業登録事業 シンボルマーク
塩崎栄一
桑名市子育て応援企業


 


イニシャル[く]です。成立時期がいまいちはっきりしませんが、さるBBSの2008.07.26の書き込みに「大阪市生野区の塩崎栄一さん(商業デザイナー・63歳)のお仕事」の一つとして出ていることから、この時までには存在していたことが知られる。・・・おしまい。


 


てなわけにもいかんので目を凝らしますと、何だか郵便局のマークに見えちゃう。後ろの[建物]が「企業」を表してるってのはわかるんですけどね。


 


少子高齢化が超速で進行しつつあるからというわけか、ご当地シンボルマーク/キャラクターにも「子育て支援モノ」というジャンルは厳然として存在する。で、一族もいろいろ採用されてるよね。(cf.【その66】)


 


岩手県
i・ファミリー・サービス事業
いわて子育て応援の店 シンボルマーク
塩崎栄一
いわて子育て応援の店


 


宮城県
みやぎっこ子育て家庭応援事業
子育て応援 シンボルマーク
塩崎栄一
みやぎっこ子育て家庭応援


 


こっちは[i]と[M]でしたね。3点の共通項は子供の[巻き毛]。
今どき地方の自治体で、子育て支援と婚活イベントと空き家バンクとデマンドバス/タクシーをやらなかったら、コミュニティ維持に無策であるときいきい叩かれるんだろうなあ。


 


「か行」には、今まで見てきた中にこんなものもあった。[か]や[こ]がお好きみたいです。


 


【その65】
和歌山県海南市
認知症になっても安心して暮らせるまちづくり シンボルマーク
塩崎えいいち
海南市認知症支援


 


【その82】
神奈川県
かながわリサイクル認定製品 認定マーク
塩崎エイイチ
かながわリサイクル


 


【その59】
長野県小諸市
セーフコミュニティこもろ キャラクター
こもえみちゃん
塩崎歩美
こもえみちゃん


 


【その59】
長野県小諸市
地産地消推進 ロゴマーク
佐藤 修
小諸市地産地消


 


次に、「さ行」にいきますと。


 


兵庫県佐用郡佐用町
佐用町社会福祉協議会
マスコットキャラクター
さっぴー
塩崎栄一(64歳:大阪市生野区:商業デザイナー)
さっぴー


 


ちょっと怪しいけど、イニシャル[さ]ですね。福祉モノだから[ハート]の帽子を乗っけて、「暑い夏も寒い冬も元気に社会福祉とボランティアに頑張るかわいい少年」の姿なんだそうで。でも、このデザインで男の子に見立てる必然性は皆無っす。


 


佐用郡の(旧)佐用町・上月町(こうづきちょう)・南光町・三日月町が新設合併して新たに佐用町となったことに伴い、4町の社協が合併したのが2005年10月。キャラクターはその合併2周年を記念して2007年10月に発表されているので、時期的には2007年11月頃の岩手子育てや2008年6月の宮城子育てに近い。[ぴー系ネーム]は別途事後公募によるものです。


 


これはキャラクターという扱い(だから愛称もある)。ひょっとして、「足がついているかどうか」がシンボルマークとの分かれ目になっていたりして?要検討ですな。
あっ、てことはご当地には2点の塩キャラが存在するのか!(cf.【その46】)


 


兵庫県佐用郡佐用町
観光イメージキャラクター
おさよん
今井好美(大阪市生野区)
おさよん


 


おさよんの決定は2011年2月だからさっぴーの方が先行する。となると、重複採用の批判を恐れて今井好美名義を使ったとか・・・空想が広がるなあ。ひんやり涼しくなります。


 


[さ]ではもう一つ見っけました。


 


山形県酒田市
バイさかたキャンペーン シンボルマーク
塩崎榮一
バイさかたキャンペーン


 


こっちはこれを思い出す。(cf.【その49】)


 


北海道札幌市清田区
きよたでお菓子を食べよう!キャンペーン シンボルマーク
塩崎エイイチ
きよたでお菓子


 


これまた時期を比べてみると、「きよたでお菓子」は2013年5月決定だから、「バイさかた」の方が3年近く早い。むろん、基本Dogmaは変わりません(笑)。考えてみれば、両者は趣旨も似てるのか。


 


報道によれば;


 


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(2010.08.02 山形新聞 抜粋)


 


マークは酒田の[さ]をモチーフとして、地域の暮らしが豊かになるように、上向きの[矢印]と市民の[笑顔]がデザインされている。
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とあるんですが、「地域の暮らしが豊かになるように」とは随分直截な物言いです。


 


添えられたキャッチコピー「地産地消 みんなが地元応援隊」も同時に公募されたもので、作者はなんと工藤ハツネ(青森県弘前市)。言わずと知れた総合芸術家、工藤和久の母親の名義です。最強のテンプレコンビネーションやねぇぇ。


 


「さ行」には[し]のモチーフもある。フォルムがシンプルで使いやすいんですかね?


 


【その82】
長野県
信州の環境にやさしい農産物認証制度 シンボルマーク
塩崎アユミ
信州の環境にやさしい農産物


 


【その38】
滋賀県
滋賀県食品自主衛生管理認証制度(セーフードしが) 認証マーク
塩崎エイイチ
セーフードしが


 


お、珍しいな、今回新たに取り上げたのは栄一の作品ばかりだ。やっぱりシンボル/ロゴ=栄一系名義、キャラクター=歩美系名義という棲み分けは漠然とながらあるようです。


 


さて、次は何処へ流れよう。


 


(続く)

2014年8月23日 (土)

【番外編】果てなく重く深い闇 肆(南種子町シンボルマーク・西海市章・コプリー・出雲弥生の森博物館・よすみちゃん)

(承前)

では、深川に本当に見るべきデザインワークはないのか。そりゃそんなことはないでしょうよきっと。

鹿児島県熊毛郡南種子町(みなみたねちょう)
シンボルマーク
深川重一(48歳:東京都杉並区:グラフィックデザイナー)
南種子町シンボルマーク

町制40周年記念で1997年4月に定められたもので、イニシャル[m]の上に「豊かな自然とロケット」をイメージしている由。むろん、ご当地には宇宙航空研究開発機構/Japan Aerospace Exploration Agency/JAXAの「種子島宇宙センター」があるからです。町のキャッチフレーズも「宇宙にいちばん近いまち」。
確かに右上がりで「飛躍」「発展」を象徴しているとは思える。ただ、市章らしくはないんですよね。どうしても「南日本テクノロジーコンソーシアム」とか「中日本水資源開発局/Mid-Japan Water Resource Agency/MIWRA/ミウラ」みたいな感じで(´ψψ`)。

そう言えばこの3ヵ月後の1997年7月には、隣接する中種子町(なかたねちょう)も同じくシンボルマークを作っていたのだった。

【その57】
鹿児島県熊毛郡中種子町 シンボルマーク
塩崎栄一
中種子町シンボルマーク

あ、実際には56歳とも考えられますがね(cf.【その58】)。こちらのキャッチフレーズは「明るく未来に種子をまく町」。隣町同士、きっと張り合ってたんだろなあ。その頃は作者達も「東の深川、西の塩崎」と恐れられたってなもんだったかもしれない。

[大きな青い丸]は8年後に再び登場する。

長崎県西海市
市章
深川重一(大阪府和泉市)
西海市章(応募案)

ご当地は2005年4月1日に、西彼杵郡(にしそのぎぐん)の西海町・西彼町(せいひちょう)・大島町・崎戸町・大瀬戸町の5町の新設合併で誕生した新しい市。というわけでイニシャル[S]+5つの[白い丸]。「丸ブー」じゃなくて「丸丸」ですww。
しかしこれにはデザイン補整によりいささか大きな意味上の改変が加えられていて、ファイナル版はこのとおり。

西海市章(最終版)

おわかりでしょうか。白丸の形を微妙にいじったことによって、青丸が平面から球体へと変化してるんです(微妙だけど)。「海」から「地球」の意味合いに変更されたということでしょう。

ツルは、「5町が合併して」「1つになる」という時に、前者の要素でもって新しい自治体章を作るなんてRetrospectiveな発想はあまりよろしくないんじゃないかと思います(実例も沢山あるけどさ)。将来に向けて自己を投企しないでどうする。しかし、それに代わる方法論が確立されもしないうちに、平成の大合併が日本を呑み込んでいったということなんだろうな。

実はこの公募も塩崎一族との絡みがある。優秀賞4点中に「塩崎栄一・歩美(大阪市)」が入ってるんです。競り勝ったんですよ、一族に。ええデザインやから(爆)。(だったらあんな補整が入るかー

やはり深川は常に塩崎一族を意識していたに違いない。次のものもツルは初め100%一族作品であると思い込んだ。

兵庫県神戸市
地域ICT推進協議会
イメージキャラクター
コプリー
深川重一(大阪府和泉市)
コプリー

地域ICT推進協議会(Council for Promotion of Local Information, Communication and Technology/COPLI/コプリ)という団体が何をやってるかというとですねえ。民・学・産と行政によるコンソーシアムとして、そこでの交流を通じた地域経済の活性化、また多彩な活動を通じた地域及びそこに住む人たちに貢献することを基本理念としているんですよぉ。何だかさっぱりわかりませんが、とにかくデジタルっぽいのー
ここが「第14回アニメーション神戸」の協賛事業として、2009年4〜5月にキャラクターを募集したわけです。

ちんぷんかんぷんなのは深川もご同様だったようで、だから「制作意図」も;

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COPLIのイニシャル[C]をモチーフにキャラクター化しました。地域ICT推進協議会をアピールする元気いっぱいで親しみやすいキャラクターを表現しました。
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なんてところでうやむやにお茶を濁してます(笑)。

実はまたまたこの作品も一族とは多少因縁があって、1年前にはこんなものができている。

【その93】
兵庫県神戸市
第13回アニメーション神戸 ロゴタイプ
塩崎栄一(大阪市生野区)
第13回アニメーション神戸

いや、深川は一族を意識せざるを得なかったんですね、どうしても。だから作風の模倣にも手を染めていったのかな。採用されてナンボの世界でしょうから。

パクりでもない、丸ブーでもないとなると、こんなとこですか。

島根県出雲市
出雲弥生の森博物館
シンボルマーク
深川重一(大阪府)
出雲弥生の森博物館

なんでこんなものを選んだのだろう( ・◇・)?調べてみると、同館はご当地にある「西谷墳墓群」の整備に合わせて2010年4月に開館した市立の施設(入場無料・・・)。マークはこれに先立ち、前年3月に作られた。[勾玉]は、他に類例のないコバルトブルーのガラス製異形勾玉がここで発見されたことを表している。それは言われなくてもまあそんなところだろうと予想はつく。その下の赤い糸巻きみたいなものは何かというと、これが「四隅突出型墳丘墓(よすみとっしゅつがたふんきゅうぼ)」なる弥生時代後期の[古墳]なんですと。西谷墳墓群にはこれが6つもあるそうな。

≪墓をシンボルマークにしたんかい!≫

ツルの率直な感想を書きますね。デザインとして完成度が低い、というより、シンボルマークのデザインとして成立してないんじゃないか、という気すらする。単なるアイテムの羅列ではないのか。やはり、拠って立つベースとなる母型がないと、深川のデザインは途端に面白味がなくなってしまうのは否めない(個人の感想です)。

おまけ。同時に公募されたキャラクターも同じアイテム装備なんです。

島根県出雲市
出雲弥生の森博物館
マスコットキャラクター
よすみちゃん
(作者不明)
よすみちゃん

≪墓でキャラクター作ったんかいっ!!≫

結局、制定側自身も「勾玉」と「四隅」の自縛から抜け出せなかったのじゃないか。だったら妙な見栄を張らず、「西谷墳墓群博物館」とか「四隅突出型墳丘墓発掘資料館 よすみん」ぐらいの名称にとどめておかれればよろしかったのに(苦)。

2014年8月21日 (木)

【番外編】果てなく重く深い闇 参(名古屋市港区社協・元気ちゃん・駿府の竹千代くん)

(承前)

ネット上で深川に関する情報を拾っていくと、二昔ほど前の次のあたりが最も古いようです、やっぱりここら辺がネット情報の限界。

愛知県名古屋市港区
港区社会福祉協議会
シンボルマーク
深川重一(45歳:東京都杉並区:会社員)
(1994年11月報道)

名古屋にも港区があるとは知りませんでした。
「イニシャル[M]をモチーフに、花、笑顔、ハートと手をつないだ人の姿をイメージ」と書かれているので、今も同社協サイトで辛うじて見つかるこれのことでせう↓、いまいちハッキリしないんだけど。

名古屋市港区社会福祉協議会

宮崎県
第9回全国健康福祉祭みやざき大会「ねんりんピック'96宮崎」 マスコット
元気ちゃん
深川重一(46歳:東京都:デザイナー)
(1995年3月デザイン決定)
元気ちゃん1 元気ちゃん2

[太陽]と県の木[フェニックス]がモチーフですが、これじゃ一番搾りがパイナップル酎ハイになっちゃったかと思うよな。珍しいほどありきたりな愛称は、しかし事後に別途公募されたものです。

ねんりんピックと言えば、【その106】で取り上げた「ASO坊健太くん」by 歩美が「ねんりんピック2011(ふれ愛)熊本」のマスコットに起用されたのは実にこの15年後、第24回大会の時(実はこれだけじゃないんですがね)。
文部科学省・日本体育協会等による国体にせよ、厚生労働省のねんりんピックにせよ、あるいは2011年まで文部科学省がやっていたスポレクにせよ、この手の持ち回りイベントがご当地キャラクターの主要なIncubatorになっているのは紛れもない事実でしょう。都道府県単位だから十六茶CMなんかの商業使用にもちょうどいいしぃw。市町村レベルのキャラはこれを真似るところから始まったとも言えるのかな?

港区社協の方は「公募ガイド」で募ったことが明らかで応募総数は476点、ねんりんピック宮崎も465点を集めているから、その頃からこうしたサブカルビジネスも成立してたのね。宮崎のテーマ「太陽の国 ひらく長寿の 夢ページ」なんて2,691点から選ばれてるし(和田 勉:62歳:宮崎市)。

要するに丸ブーだの歩み寄りポーズだのも当時から使っていたわけで、ここいらだけで20年間引っ張れるというのがエゝコリヤマタタマゲタモノヂヤワイナアです。なんにも変わってないじゃん。これは老頭児軍団が牛耳る公募業界の体質を表してもいるのだろうけど。

あっ!!前言撤回。「足」はあるけど「脚」がついてない、つまり着ぐるみ非対応ってとこ、今とは違ってますな(笑)。

そしてお気づきのとおり、深川はこのころ都内在住だった。その後2000年11月の青森県弘前市ほかによる「リンゴの街・弘前」イメージキャラクター採用時には大阪府堺市に居を移していて、さらに2003年5月、第18回全国健康福祉祭ふくおか大会つまり「ねんりんピックふくおか2005」マスコット(またこれかよ)の優秀賞に入った頃までには現在の大阪府和泉市に落ち着いた様子。
以前インタビューに答えて「印刷物関係の制作会社に約30年勤務」したと述べているので(cf. 2013.01.05「その川は本当に深く淀んでいないのか − 下」)、転勤族だったのかもしれない(考えにくいかな)。

とにかく、今は年金生活で自由時間はたっぷりあるはず(笑)。各公募で公表された年齢を信用するならば、深川は2008年11月前後に60歳を迎えていて(てことは定年退職?)、確かにその後目立って応募が増えている印象です。

えー、すみませんね、「リンゴの街・弘前」も「ねんりんピックふくおか」優秀賞も画像はありませんm(__)m。それもまた癪なので東京時代のものからもう一つ。

静岡市
静岡まつり キャラクター
駿府の竹千代くん
深川重一(46歳:東京都杉並区:デザイナー)
(1995年9月報道)
駿府の竹千代くん

40回目の節目に当たって、市民参加型の祭りへの変革を進めていた静岡まつり委員会が公募したもので、これも396点が寄せられた由。決まったキャラは変革も変哲もありゃせんが。極度の幼児性というファクターまで既に成立してたんです。「竹千代」は徳川家康の幼名ですね。
毎年桜の頃に開かれる静岡まつりは、神君家康公の豪華絢爛な花見を再現したという「大御所花見行列」が目玉で、だから[桜]の体。このお祭り、他にも「城下総踊り 夜桜乱舞」とか「駿府紅蓮の大炎上」とか大げさな行事が目白押しで、なんかもう笑っちゃうんですけどぉ。いやいや、それだけ気合いが入ってるんだと言っておきましょう。

しかし駿府の竹千代くん、今はもう使われていないようです。これもまた「早すぎた」のでしょうか。

(続く)

2014年8月19日 (火)

【番外編】果てなく重く深い闇 弐(南丹市章・九頭竜まつり・岐阜市民病院)

(承前)

かくして気まぐれな豹変君子の誕生である。先に出した命題も一応「真」と判断できるだろう。

しかし、平成の大合併時に、流線形の未来、新しい時代を反映するはずだった丸ブー、すなわち「丸にブーメラン」デザインは、その全盛期に入る前においてさえ既に濫熟と退廃を迎えていた。それは深川一人のことではないけれども(伏線)。

京都府南丹市
市章
深川重一
〔2005年10月決定〕
南丹市章

ご当地は2006年1月1日に船井郡園部町・同 八木町・同 日吉町・北桑田郡美山町が新設合併して誕生した新しい自治体で、市章は先立って合併協議会で決定された。

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(2005.10.07 第11回園部町・八木町・日吉町・美山町合併協議会 会議録 抜粋)

≪芳賀委員長≫

〔前略〕

そうですね、一般的にどういうわけだか、今回[赤丸]が入っている模様がとても多かった。ここには、5点選ばれた中では3つだけが赤丸を含んでおりますが、他にもたくさんございました。やはり南丹の丹ということを心になさっていたのか、それから4つの町が集まって1つのハートを持とうと、そういう気持を表現したのかと思います。この83番も、その丹の赤いお日様と、濃い薄いの違いがある波型の[緑]の、木の葉のような、山のような、あるいはお月様のような、水の流れの波のような、そういう模様が日の下に踊っているという感じで、なかなか力動感があり、形がよく納まって整っていると、なかなかいい作品だと思いました。それから、緑の濃いのと薄いのの取り合わせも具合よくできております。全体としてみると、山であり、波であり、月であり、お日様であり、しかも人が集まって、私の表現によりますと盆踊りを踊っているようなそういう感じもする。上の方がお母さんで下の方が子どもと、そういう感じもいろいろと読めまして、大変面白い作品であると思いました。

〔中略〕

申し忘れましたが、ひらがなの[な]の字を基本にしておりますね。ちょっとゆるやかに校正し直して「な」の字になっておりました。
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そう、いつの間にか丸ブーは当たり前のように「イニシャル」を読み込むものとされ、「わかりやすさ」と引き換えに堕ちていった。
「校正」は「構成」の校正漏れでしょうw。

『「南丹市」市章選定委員会』の委員長、芳賀 徹は京都造形芸術大学(むかし京都芸術短期大学と呼んでた、左京区瓜生山にある私大の方ね)の学長でもあり、芸術表現・アートプロデュース学科教授でもありますが、何だかピリッとしない講評ですねえ。言いたい放題言わせていただくと、ツルはこの市章、丸ブーにありがちな「やり過ぎ注意」の下品なデザインと感じましたがね。

平成の大合併以降も丸ブー氾濫は続いていく。そしてさらに「顔」の要素が加わるようになり、「ロゴマーク」「シンボルマーク」から「キャラクターマーク」とでも呼び得るものへ変質していったのではないかと思う。「ご当地キャラクター」に接近していったとも言えるでしょうか。

福井県大野市
大野市観光協会
九頭竜まつり シンボルマーク
深川重一(大阪府和泉市:グラフィックデザイナー)
〔2011年1月決定〕
九頭竜まつり

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<コンセプト>
九頭竜まつりの頭文字[九]、[輝く太陽]、[笑顔]をモチーフに組み合せてデザイン化しました。「自然豊かなフィールド(九頭竜川、新緑、紅葉)」、「市民のふれあい」、「活気、躍動感」をイメージするとともに未来に向かって発展する同まつりを明るく、親しみやすくシンボライズしました。
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わかりにくい書き方だけど、つまりはご当地の九頭竜国民休養地で開かれる春の「九頭竜新緑まつり」、秋の「九頭竜紅葉まつり」に共通して使える「九頭竜まつり」としてのシンボルマークを募集した、その趣旨に忠実に則りましたよ、ということらしい。
しかしながらここで指摘しておきたいのは、これは何一つご当地のことを知らなくても/知ろうとしなくても描けるデザイン、書ける文章だということです。(ご当地アイテムを盛ればいいと言ってるわけじゃありません、念のため。)

型どおりなのは受賞コメントまで同じ。

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このたびは私の作品を採用いただきましてありがとうございます。
300点以上の作品の中から選ばれたということで大変感激しています。私自身もこの作品は明るくて、親しみやすくて気に入ってる作品です。
今後は是非いろいろな場面で活用いただいて、このシンボルマークを大きく育てていただくよう皆さまによろしくお願いいたします。
そして、勿論のこと『九頭竜まつり』のますますの飛躍・発展を心から願っています。
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自身でも「気に入ってる」だとぉぉ!?(爆)(爆)。うっそぉ、ご冗談を。だったらなぜ、大野市観光協会のサイトに掲載されている顔写真が;

深川重一@九頭竜まつり

「ニコらす」採用の時↓の使い回しなんです?( ・_・)ノΞ~*

深川重一@ニコらす

ほら、賞状の右下のところに何か写り込んでるでしょ。ご確認あそばしませ↓。

福岡県北九州市小倉北区
株式会社不動産中央情報センター キャラクター
ニコらす
深川重一(大阪府和泉市)
〔2010年1月デザイン決定〕
ニコらす

とんだ同床異夢です。
つまりは社会人としての良識に欠けているとしか思えない、本人はその自覚もなかろうけれども。

最近に至っても深川による丸ブーは生み出されている。

岐阜市
岐阜市民病院
シンボルマーク
深川重一(65歳:大阪府和泉市:元デザイナー)
〔2013年12月発表〕
岐阜市民病院

イニシャル[G]と飛躍する[人間]とを象ったというんですが、形といい色合いといい、「飛躍」にはとても見えない。陰気です。応募総数320点の中から選び抜かれたものなんですけどね。どこかが狂っている。
塩崎一族の多用する[ハート]系病院ロゴ(cf. 2014.07.04「PNまつり 第8弾」)もだんだん飛び回る亡霊に見えてくるけど、そうしたじわじわ来る居心地の悪さではなく、直感的に感じる寒気、あるいは背後霊。おそらく作者はいずれも大病院での長期入院というものを経験したことのない幸せな人生を歩んできたのではあるまいか(謎);-)。それはそれで結構だけれど、同病院の医療スタッフがこのロゴの生気のなさ、冷たさに誰も異議を唱えなかったというのなら、それは絶望的でしょう。
かと言って、「九頭竜まつり」みたいにあんまり能天気なのも困るだろうしなあ。病院のシンボルマークというのもつくづく難しげ。

(続く)

2014年8月17日 (日)

【番外編】果てなく重く深い闇 壱(登米市章・築上町章・吹田市70周年・佐賀市章・さぬき市章・スーパー大学院コンソーシアム)

何の因果か、公募ガイダーさんたちの仰天Dark Sideにすっかり深入りしてしまって、素人ながらツルが感じること。
一言にすれば「不誠実」です。(おっ、挑戦的な態度。キャラクター好きの方々、ごめんなすって。)

中本竹識や工藤和久にはクリエイターとしての良心を感じない。(このノリで言えば、塩崎一族には「心」自体を感じないが。)駒井 瞭や井口やすひさには脳の動脈硬化を疑いたくなる、誠実さ以前の問題として。

そして深川重一に対しては、創造性というものを感じません。自治体章、ロゴマーク、シンボルマーク、キャラクターとさながらテエベス百門の大都状態だけれど、その実、パクりとコピペの嵐である。そこは【2014.08.13「配達されない三通の手紙:三通目」】でも見たとおり。

この作家については、まず、次の命題を立てておこう。

「気に入ったデザインを見つけると、矢も盾も堪らず己の掌中に収めたくなる」

さて、この命題は真か偽か?

このことは深川に限った話ではないかもしれない、確かに。しかしこの作家の場合、「これが作風の特徴です」と言えるものがない気がするんですね。その代わり、他人の様々な作風を完璧に模倣することにおいて深川の右に出る者はいないのである――と長く思っていたら、最近は鹿児島から平山陽一がその王座を脅かしつつあるというのがこの業界の怖いところですが――。その結果がありきたりのテンプレワークだというのがまたやりきれない。

かくして、ツルがてっきり塩崎一族の作品だと思ったら実は別の作家だったという経験も、今のところ深川の場合が一番多い。前に斬ったところで言えばこういうことです。(cf.【その16】・【その19】・2013.01.03「その川は本当に深く淀んでいないのか − 上」)

鳥取県
第31回全国豊かな海づくり大会 キャラクター
(優秀賞)
塩崎アユミ
〔2010年2月5日発表〕
鳥取海づくりキャラ

福島県耶麻郡北塩原村・猪苗代町・磐梯町
裏磐梯ペンションヴィレッジ
磐梯観光エリア イメージキャラクター
(優秀賞)
深川重一
〔2009年12月1日〜2010年2月26日募集〕
磐梯観光エリア

三重県四日市市
ユーユー・カイカン しいたけキャラクター
しいたん
塩崎えいいち
〔2010年11月発表〕
しいたん

長野県中野市
日本きのこマイスター協会 マイコファジスト普及ロゴ
深川重一
〔2011年12月発表〕
マイコファジスト普及ロゴ

一方、リサイクルにも熱心に取り組んでらっしゃるわけでして。

宮城県登米市(とめし)
市章
深川重一(大阪府和泉市)
〔2005年11月1日制定〕
登米市章

福岡県築上郡築上町(ちくじょうまち)
町章
(入選)
深川重一
〔2005年11月2日制定〕
築上町章(深川案)

なんと1日違い(*_*)。登米市のベースが[と]だったのはわかるとして、築上町は何だったんですかね。[C]かな?ともかく、平成の大合併に伴う丸ブー旋風の中で、しこしこ小遣い稼ぎに精出していたわけです。趣味と実益を兼ねた程度の小銭仕事だから、テンプレだろうがリサイクルだろうが一向に構わないんでしょう。

公募で次点以下となった場合、(マイナーな手直しを加えて?)違う公募に出すことは別に問題ない、というのがこの業界の常識らしい。著作権は移転/譲渡してないのだし。だけどツルはいつも割り切れない。(上の例では採用と次点の前後関係がほぼ同時なわけですが。)
そりゃ、オーディションやミスコンに落ちても落ちても出続けるのはいいですよ。松嶋菜々子の例もある。でも、それとこれとは違うはず。おんなじようなデザインを目にするたび、アナタの才能はそのぐらいのもんなの?と思っちゃうわけです(キビシイね)。
公募側は確かにアナタの作品を買うのかもしれない。けど、アナタが売るのは作品じゃなくてCreativityとかOriginalityじゃないの?本質的には。

こんなものもある。

大阪府吹田市
市制施行70周年 記念シンボルマーク
深川重一(大阪府和泉市)
〔2009年8月決定〕
吹田市70周年

「0」の中に入っている[S]っぽい形が何なのか、どうしてもわかりませんでした。市章とかシンボルマークとかではないようなんです。でも次のものに微妙に似ている、いずれも先行事例なんす

佐賀市
市章
永本成児(54歳:大阪府藤井寺市:デザイナー)
〔2006年3月決定〕
佐賀市章(応募案) 佐賀市章(最終版)

デザイン補整で色が浅めになってるようですが、「頭文字の[S]を象徴したデザインで、ふれあう人の形にして活力ある都市をイメージし」、「個性と英知を2つの[丸]の人の形で、躍動的に表現し、[青い空]と[緑の大地]の配色で自然との調和を表している」なんだってさ。ぷぷぷ、「個性」>(@゚▽゚@)<。岩手の老図案家が泣くぜ。

香川県さぬき市
市章
及川利臣(80歳:岩手県江刺市:図案家)
〔2003年2月決定〕
さぬき市章

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頭文字の[S]をデザイン化したもので、[青]と[緑]の色彩は、空や瀬戸内海の海と豊かな自然を表現。すべての市民が共に手を携え、二十一世紀を夢や希望を持って飛翔する様子を象徴している。
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ついでにこれも出しとこう。

東京都江戸川区
スーパー連携大学院コンソーシアム
ロゴマーク
深川重一(大阪府)
〔2011年11月発表〕
スーパー連携大学院コンソーシアム

何やらまたひんやりなツーピース渦巻き系丸ブー・・・。【その108】に書いた「大学コンソーシアム佐賀」by エイイチより半年遅れの2011年11月発表ですが、平成大合併が一段落した後、丸ブーデザインが地方自治体から各種団体へと蔓延していったことがわかるようです。丸ブーPandemic。
そもそもこの機関自体、会則で「事務所は東京都江戸川区に置く」とされているのに、事務局は東京都調布市の電気通信大学内にあるらしくて、何だかよくわからない。

「丸ブーじゃなきゃ選ばれないんだもん」という風潮であったことも理解します。けど、それって募集側ばかりが責めを負うべき問題じゃないよね。新しいものを生み出す苦労を厭い努力を放棄して、流行を追ってばかりいた責任は応募側にもある、当然。

(続く)

2014年8月15日 (金)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その108:ジオパーク秩父・室戸ジオパーク・大学コンソーシアム佐賀)

(承前)

前回、[へのへのもへじ系]の阿南市ロゴマークを珍しくもホメちゃったので、なんとなく同じ匂いのするものを(^_-)。

埼玉県秩父市
秩父まるごとジオパーク推進協議会
ジオパーク秩父
ロゴマーク
塩崎あゆ美(30歳:デザイナー兼イラストレーター)
ジオパーク秩父

2011年2月に決定したもので、当時、ご当地は日本ジオパーク認定を狙っていた。推進協議会の会長は秩父市長久喜邦康、事務局は秩父市産業観光部観光課。同年9月にはめでたく全国15番目の日本ジオパークに認定されている。とはいえ6地域同時だったんですがね(´∇`)。

デザインは「イニシャル[C]と[山]や[川]など秩父地域の豊かな自然や地質を表現した」ということで、市長のコメントによれば「一丸となって地域で取り組む前向きな姿勢がよく表されています」というおまけがつく。

しかしですねー、どことなく違和感が。[波]の印象が強過ぎて、海のない秩父のジオパークのマークに見えないんですよ。「川の波でしょ」と言われて初めて気がつくといった塩梅。
ほぼ同時期、2011年1月の阿南市ロゴマークに比べ、躍動感に乏しいことは否定できない。けど、Geology的なものが「躍ってる」ってのもちょっとまずいっすかね。

これに先立つ2009年8月には、四国にもこんなものができていた。

高知県室戸市
室戸ジオパーク推進協議会
室戸ジオパーク
ロゴマーク
塩崎アユミ(30歳:大阪市生野区:グラフィックデザイナー)
室戸ジオパーク

国土の特異性をアピールするもののはずなんですがね。「Visit! India」キャンペーンでもイケそうですなー。室戸岬の[地図]と[地層]、太平洋の黒潮の[荒波]は、インド亜大陸とインド洋のそれに通じます。
でも、不思議にこちらはあまり「海」のイメージが湧きません、ツルは。上下ひっくり返せば「日本ヒマラヤ友好協会」のピンバッジにも十分使えそう(今作りましたけど、そんな団体名)。今度はK2と筋雲に変ずるわけ。

K2峰

秩父も室戸もアルファベット表記なのは、世界ジオパークを視野に入れていたからでしょう。
先輩格の室戸は既に前年の2008年12月、最初の日本ジオパーク(7地域)の一つとして認定済みだった。秩父の「日本」認定と同時期の2011年9月には「世界」認定されてます。推進協議会の会長は室戸市長小松幹侍、やっぱりネ。
一方秩父は「世界」はまだですが、ここでご当地の名誉のために書き添えますと、秩父の応募総数は231点、室戸は85点・・・なんで?

もひとついってみましょうか。

佐賀県
大学コンソーシアム佐賀
シンボルマーク
塩崎エイイチ
大学コンソーシアム佐賀

申し訳ないけど、あんまり知的な感じ、受けませんね。ぱっと見、[∞]の覇王須賀裕明の作品みたいですが(cf. 2013.12.11「アは阿漕のア,T is for Trick」)、2011年5月に発表された際の製作意図にも、塩崎テイストが自ずと顕れている。

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「大学コンソーシアム佐賀」のシンボルマークで佐賀の頭文字をローマ字の[S]をモチーフにして、地域の大学間の連携の継続と発展を[無限大]と飛躍する青年の姿をイメージして描いています。
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なんといっても冒頭の「で」の1文字がポイントですよ、うはは(cf.【その100】)。これ見つけると何だか安心すらしちゃうわー、最近。いかんいかん。

「大学コンソーシアム佐賀」とは、ご当地にある佐賀大学・西九州大学・西九州大学短期大学部・九州龍谷短期大学・佐賀女子短期大学・放送大学佐賀学習センターの6校による大学連合、なんだそうな。連携しながら大学教育を改革しようということで、単位互換やら各大学の始業時間統一やらをやっているわけです(こーゆー書き方したらはっ倒されるだろうなぁ(゜o゜;)\(--;))。
不勉強にして知らなかったんですが、同様の組織は全国にたくさんできていて、全国大学コンソーシアム協議会なる連絡団体まである。人口減少時代に突入し、大学経営も厳しいご時世です。

厳しいと言うなら、2割未満の都会と8割以上の過疎地に二極分解していくであろう日本の国土自体どうなるのよという気もしますけど。(お堅いっすか?)

(続く)

2014年8月13日 (水)

【番外編】配達されない三通の手紙:三通目(まっちー・平戸市章・シータン)

キャラのおじちゃんへ

毎日暑いですね!大阪もスゴい猛暑みたいですが、いかがお過ごしですか?

ご無沙汰しててスイマセン、この前お便り書いたのは去年のお正月でしたよね。あの後すぐに、新聞でおじちゃんの記事、見つけたんですよ『全国から353点の応募があり、最優秀賞に大阪府のグラフィックデザイナーF川S一さん(64)の「まっちー」が輝いた』って出てましたすっげーインタビュー記事も読みましたっ\(^_^)(^_^)/
だっておじちゃん、名古屋の「みどりっち」とか富士宮の「さくやちゃん」みたいなキャラをどうしても作りたかったんでしょ!?夢がかなったじゃん

そういえば、平戸市の市章もおじちゃんが作ったってこと、最近になって知りました。だって、I口のおじちゃんの作品だとばかり思ってたんだもん(てへぺろ)。

おきなわマラソンの「シータン」も、S崎さんとこのおばちゃんのだと思ってたけど、おじちゃんのだったんだねとってもびっくりしました。

でもねおじちゃん、気をつけなきゃヤバいと思うっすよーー。だって、シータンの後にも「やえせのシーちゃん」とかいろんなヤツ出てるんだもん。おじちゃん真似されてるよー

熱中症とかに気をつけて下さいね。それではまた。

下丸子ツルたろー

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【参考データ①】
(cf. 2013.10.09【その59】・2013.02.20「三島宿、ひともとの柳いと高きぞありける:その4」)

〔2011年7月決定〕
愛知県名古屋市緑区
マスコットキャラクター みどりっち
塩崎まさよ
みどりっち

〔2012年2月発表〕
静岡県富士宮市
イメージキャラクター さくやちゃん
高柳順子
さくやちゃん

〔2013年1月決定〕
静岡県賀茂郡松崎町
マスコットキャラクター
まっちー
深川重一(64歳:大阪府和泉市:グラフィックデザイナー)
まっちー

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(2013.03.07 静岡新聞)

この人=深川重一さん(ふかがわしげかず=大阪府和泉市)
◆松崎町マスコットキャラクター「まっちー」の考案者

松崎町マスコットキャラクター募集を知り、桜葉やなまこ壁などをモチーフにした「まっちー」を応募。全国から集まった353点の中から最優秀賞を受賞した。広島県福山市出身。64歳。

−どのようにキャラクターを考えたか。
「これまで松崎町を訪れたことがなく、独自に文化や特徴を調べた。その中で、生産量日本一の桜葉や、古くから残るなまこ壁などを知り、キャラクターに生かした」

−苦労した点は。
「全国的にゆるキャラが乱立する中、いかに差別化を図るかに苦心した。単に奇抜なだけではなく、多くの人に愛されるようにと、『元気な子ども』のイメージも盛り込むなど工夫した」

−受賞の感想は。
「受賞はうれしいが、キャラクターは役立ててもらってこそ意味がある。町には着ぐるみやグッズなどでキャラを活用してもらい、地域を盛り上げてほしい」

   ◇

表彰式で初めて訪れた町は、「ゆったりとした時間が流れ、キャラのイメージとぴったり」と笑顔を見せた。
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このどこが「差別化」なのだろう、一体。それは深川作品から最も遠い言葉である。高柳なんて、思わず自作が採用されたと一瞬勘違いしたのではあるまいか、[まつ毛]なんかそっくりだし(笑)。(事実、高柳も入賞している。)

[サクラの葉]がやたら大きいのは、桜餅に使われる葉(オオシマザクラ)の塩漬けの全国生産シェア約7割をご当地が占めるから。2001年に環境省が決めた「かおり風景100選」にも入った、クマリンの香りです。つまりは[花]は添え物に過ぎないわけね。
[海鼠壁]は、ご当地生まれの左官職人、入江長八(1815.09.07(文化12.08.05)〜1889(明治22).10.08)を表している。江戸に出て「伊豆の長八」と称され、漆喰による「鏝絵(こてえ)」を芸術の域まで高めたとされる名工です。1923(大正12).09.01の関東大震災で作品が多く失われたこともあり、ご当地では長八記念館や長八美術館を設けて顕彰している。

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【参考データ②】
(cf. 2013.07.04「頑張れ、爺ちゃん(婆ちゃんも可) :下」)

〔2005年2月決定〕
福岡県柳川市
シンボルマーク
井口靖久
柳川市シンボルマーク

〔2005年6月決定〕
長崎県平戸市
市章
深川重一(56歳:大阪府和泉市:会社員・グラフィックデザイナー)
平戸市章

〔2006年10月決定〕
福岡県みやま市
シンボルマーク
井口やすひさ
みやま市シンボルマーク

つまりはまとめりゃこういうこと。

柳川市シンボルマーク
イニシャル[Y]
応募総数:1,546点
賞金:採用作 20万円 + 優秀賞 3万円×3点 = 29万円

平戸市章
イニシャル[ひ]
応募総数:379点
賞金等:採用作 25万円 + 優秀賞 平戸牛1万円相当×4点 =29万円相当

みやま市シンボルマーク
イニシャル[M]
応募総数:1,266点
賞金:採用作 20万円 + 優秀賞 3万円×3点 = 29万円

いずれも合併前に合併協議会で決定されているし、賞金等総額まで一致するなんて(≧∇≦)。ただし柳川市とみやま市は別に市章も公募してるので、この倍かかってますがね(-.-)y-゜゜゜。

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【参考データ③】
(cf. 2013.11.03「今様竹取物語:下の巻」)

〔2011年10月(?)発表〕
沖縄市ほか
中部広域市町村圏事務組合・琉球新報社ほか
おきなわマラソン マスコットキャラクター
シータン
深川重一(63歳:大阪府:グラフィックデザイナー)
シータン

〔2013年3月発表〕
沖縄県島尻郡八重瀬町
キャラクター やえせのシーちゃん
中本竹識
やえせのシーちゃん

おきなわマラソンは、本島中部の沖縄市・うるま市・中頭郡(なかがみぐん)嘉手納町・同 北谷町(ちゃたんちょう)・同 北中城村(きたなかぐすくそん)を駆け抜けるコース。米軍嘉手納基地の中を走れるってとこが売りらしい。

「シータン」は2012年の第20回大会記念のため作られたもので、制作コメントにはこう言う。

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沖縄の象徴[シーサー]、[マラソン][元気いっぱいの子ども]をモチーフに組み合わせてキャラクター化しました。全体で「おきなわマラソン」をアピールする親しみやすいキャラクターをデザインしました。
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ああ、あまりに塩味キツい。まさか一族でないとは思わなかった、デザインも、文章も。全くこれだから油断がならない。
あまつさえ、兵庫県宍粟市にも「しーたん」(by 上野 晃:2008年8月決定)なんてのがあるし。(cf. 2013.08.07「宍粟市も踊る官兵衛」)

「他商標登録と類似しないもの」という規定だって、いかに空文化していることか。

2014年8月11日 (月)

【番外編】そして霞ヶ関は今日も憂鬱(Pちゃん)

(承前)

こうしたわかりやすい「税金の無駄遣い」的ネタにはメディアも飛びつきます。

毎日新聞編集編成局次長 古賀 攻
「民間企業だったら考えられない」

≪うんうん、そうネ。でもそれをマスメディアが口にした途端に胡散臭くなるのよ。経団連副会長ぐらいに言わせなさいよ≫

自民党 元衆院拉致問題特別委員長 平沢勝栄
「どれまで効果があるかは計算していない」

≪そうね、北朝鮮拉致被害者救出/返還協議のことはねー。アラ?(・・?≫

民主党 幹事長代行 長妻 昭
「比較考慮してプラスというような分析をしているならよいが、何もしていない」

≪いやいや、国民はちゃんとしてるんだってば、自民と民主の比較考量ぐらい。それが今の政界勢力図に表れてるんじゃないの。アララ?(・・?≫

ノンフィクション作家 吉永みち子
「こういうお金の使い方ができるのが問題。使用計画とそのチェックがない」

≪どうでもいいけどこのTVおばちゃんの「空気は読み切ったぜ」的コメントにはいつも驚嘆させられるワ。≫

けど、お金のことは相場もあまりよくわからない。
都市再生機構がこの4月に北田に対して監修料108万円(多分税込み)を支払った、なんてことを知ると、また考え込んでしまいます。

スララ

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UR賃貸住宅オリジナルキャラクター監修料(北田哲也先生)

分任契約担当役
東日本賃貸住宅本部
総務部長
片岡昌彦
東京都新宿区西新宿6−5−1

平成26年4月1日

個人(北田哲也)
神奈川県茅ヶ崎市東海岸北5−●−●
1,080,000円 1,080,000円 100.0%

当該業務は、UR賃貸住宅への入居促進を目的に制作されたオリジナルキャラクターの監修業務である。当該者はキャラクターの著作権を保有しており、キャラクターの継続使用については毎年の契約更新が必要であることから随意契約を行ったものである。
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随意契約とは、「国、地方公共団体などが競争入札によらずに任意で決定した相手と契約を締結すること」の意味だから、おそらくもともと公募ではなく委嘱なんだろう。「100.0%」というのはつまり言い値で支払ったということです。

北田は次のキャラで知られたデザイナーです、なんとなくわかるでしょ。(こりんごさま、情報ありがとうございました)

フジテレビ
「ポンキッキーズ」キャラクター
Pちゃん
北田哲也
Pちゃん

ええと、一般公募キャラより高名な作家先生に頼む方が高くつくのは、考えてみれば当たり前でしょう。それ自体を否定したらデザイン文化の軽視になっちゃう。著作権を留保して毎年「監修料」を取るというのも阿漕とまでは言えないのではないかな。
一方で安く上げるために公募をかける考え方もありでしょうし。

結局問題なのは活用度合いの低さなんでしょうが、そこもちょっと待てよ。

「みなちゃん」の水資源機構総務人事本部総務部広報課長布施明宏曰く、「非常に重要な地域振興の役割だと思っているので、決してムダな使い方ではない」となむ。さすがにそれはないでしょう、年に2回のご出座で。リストラ勧告に対しては「売却処分を含め、これからどうするのか考えていく」とのことですが、キャラの「売却」って、ほんとに可能なの?着ぐるみのこと?権利のこと?

「アッピン」の科学技術振興機構では「税金の無駄使いにならないよう出番を増やしていきたい」と宣ってるようです。イベント特化キャラクターなんだから他には出番もないだろうにと思ったら、中学生対象の「科学の甲子園ジュニア」もあるってさww。せいぜいお気張りやす。
しかし、一見まともなこの抗弁に騙されてはいけない。出番が増えればいろいろ他にも出費は嵩んでいくのよ、新たな「税金の無駄使い」を生みゃせんかね。本末転倒にならんよう、そこんとこはよく考えてよね(笑)。

何だか、日本政府が借金まみれなのにかこつけて、回りの省庁に睨みを利かせようとする財務省のエリート意識もほの見えてヤな感じはありますね。とは言えこれは財務省設置法第4条に定められた事務;

「各省各庁の予算執行の承認及び認証」(第6号)
「予算執行に関する報告の徴取・実地監査及び指示」(第8号)
「政府関係機関の予算・決算及び会計」(第12号)

あたりに基づく正当な権限なのさあ、きっと。

しっかしこの提言、独立行政法人に限らず、地方自治体の担当者にとっても耳の痛いことでしょうなー。一気に逆風が吹き始めた気がする。

2014年8月 9日 (土)

【番外編】そして霞ヶ関は憂鬱(スララ・みなちゃん・カモッピー・アッピン)

財務省が7月1日に公表した「予算執行調査」結果のことなんですけれども、やっぱりちょっと突っついちゃいましょう。

これは各省庁や独立行政法人に対して、財務省がいわば箸の上げ下ろしまで厳しく突っ込みを入れた調査。大部にわたりますが、このうち今年度対象となった、キャラクターに関する部分だけを抜粋すると次のとおりです。

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③調査結果及びその分析
3.マスコットキャラクターについて
(1) マスコットキャラクターの作製状況について

調査対象の独立行政法人98法人の935機関のうち、マスコットキャラクターを有していた105機関について、マスコットキャラクターの導入経緯について確認したところ、作製目的があいまいなものが殆どであった。大半は広報一般のためといった理由に留まっており、中には、「他が導入しているので」といった回答も見受けられた。
着ぐるみについては、28機関で作製されており、作製単価は平均約59万円であり、稼働日数は平成25年度で平均19日であった。中には、1体で133万円や94万円を支出している機関もあった。また、年間5日間の稼働で維持管理費用が年間100万円を超えているものもあった。
受付やロビーなど人目に付くところに置くための人形・置き物については、18機関で作製されており、作製単価は平均約26万円であった。中には、1体で138万円を支出している機関もあった。また、2体で38万円かけて作製したにもかかわらず、イベントに4回展示したのみで、それ以外は倉庫に保管したままとなっている機関もあった。

④今後の改善点・検討の方向性
3.マスコットキャラクターについて

・着ぐるみ及び人形・置き物については、作製済みのものは最大限有効活用するよう努力すべき。それでもなお、年間稼働日数が低いものについては、廃止も含めた抜本的な見直しを行うべき。
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まず、作製単価133万円というのがこれです。

都市再生機構/Urban Renaissance Agency/UR(国土交通省所管)
キャラクター
スララ
北田哲也
スララ

年間5回の出動ですと。いやさ、実際には4点キャラクターがあって合計400万円だとか。

94万円はこれ。

福岡県朝倉市
水資源機構/Japan Water Agency(国土交通省等所管)
朝倉総合事業所 寺内ダム管理所
キャラクター
みなちゃん
(作者不明)
みなちゃん&カモッピー

着ぐるみ画像自体が見つからんだなんて。二次元画像も単独の適当なのがなくて、同所のキャラ「カモッピー」と一緒です。[T]の文字が胸元に少し見えているのは、ダムの名前のイニシャルなんでしょう。年間出動2回、福岡出身のツルも当然知らんがな。

「2体で38万円かけて作製したにもかかわらず、イベントに4回展示したのみ」というのはこれですね。

科学技術振興機構/Japan Science and Technology Agency/JST(文部科学省所管)
科学の甲子園 イメージキャラクター
アッピン
久宗千夏(兵庫県立伊川谷北高校3年)
アッピン着ぐるみ

作られたのはぬいぐるみです。
えっ、変な顔。と思って二次元画像を見てみると、頭の突起は目じゃなかったんだ。

アッピン

このキャラについては詳細がかなり判明する。高校生を対象とした「第1回科学の甲子園全国大会」の開催が2012.03.24〜26。センバツ高校野球と時期を合わせ、甲子園にも程近い兵庫県立総合体育館で行われたイベントです。
高校生公募によりキャラクターデザインが選ばれた久宗は、事後に別途公募された愛称でも採用された、偶然ながら(ってことらしい(^_-))。「あっ、ピーンと来たっ」と頭に電球が閃く様子をイメージしたんだとか。発表は開催に先立つ2011.12.15です。
つまりはイベントもまだ3回しか開かれてない、けれどダメ出しされてしまったんですね(因みに来年3月の第4回は茨城県つくば市のつくば国際会議場に場所を移しちゃう由)。

(続く)

2014年8月 7日 (木)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その107:阿南市ロゴ)

(承前)

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ふは〜〜ぁあぁ。どこにも新しいネタはないんですかねえ、塩キャラ/塩ロゴに。
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それが、あったんですよ、結構なネタが。ちょうどお盆の時節にもふさわしげなものをご紹介です。

徳島県阿南市
ロゴマーク
塩崎榮一(66歳:大阪市生野区:グラフィックデザイナー/印刷会社経営)
阿南市ロゴマーク

これ、実は結構ツルは好きなんですよね。こういう華やかに装飾的なのは。
同市サイトでは;

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ロゴマーク制作者
大阪市 塩崎榮一さま

作品の制作意図
阿南市は古くから海の恵みを受け、また山々に囲まれた自然豊かな環境であることから、海と山の自然の中、市民が健康に満ちて、日々活動する姿を、阿南市の[阿]の字をモチーフに描きました。
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とテンプレ書きされているけれども、簡単に言やあ、阿波踊りを踊ってるみたいじゃん、人が。

阿波踊り① 阿波踊り②

躍動感、解放感、南国感、ありますよね。漢字による[丸ブー]の中では上等の部類に入ると思います。派手過ぎという批判もあろうけど。

もともと徳島の盆踊りである阿波踊りに対抗して1950年代に始められたのが、高知のよさこい祭り(+_+)。阿波踊りにせよ、よさこいにせよ、このところ各地でDerivativeが急激に発展してる感じ。これには、神輿やら山車やら山鉾やら山笠やらを出す祭りに比べ、「踊り」中心なので運営が安上がりなことも影響していると聞いたことがある。
言い換えれば神が不在、人の祭り。つまり祭りではあっても祭祀祭礼ではないのじゃなかろうか。それも全国に広がった理由の一つだろうし。今どき阿波踊り=(仏教行事の)盆踊りという意識も稀薄だろう。
阿波踊りは特に関東で、よさこいは特に東北で広まっているような気がする。前者では東京高円寺阿波おどりが50年以上の歴史を持ち、後者は1992年に札幌市で始まったYOSAKOIソーラン祭りを嚆矢とするらしく、これとて20年を超えてます。

おっと話が横道に。
このロゴマークは、同市が旧 那賀郡那賀川町・同 羽ノ浦町を編入合併してから2011年3月で5周年を迎えるのを記念して、2010年9〜10月に募集され2011年1月に制定されたもの(伏線)。市章は前からあるものを別に使い続けている、「編入」だからかね。

しかし本公募でなんといっても衝撃的だったのは、次のように報道されていることです。

毎日新聞:
「ロゴを制作したのは大阪市生野区、グラフィックデザイナー、塩崎栄一さん(66)」

読売新聞:
「大阪市生野区の印刷会社経営、塩崎栄一さん(66)の作品を採用した」

朝日新聞:
「選ばれたのは、大阪市の印刷会社経営塩崎栄一さん(66)の作品」

ええっ!!そうだったの!?!?ちぃとも知りませんでした。一族作品で「印刷会社」とクレジットされたものは今までで初めてです。「経営」ってことはつまり社長ってことでしょ。次から塩崎社長さんってお呼びしようかしら(^-^;)。

≪新今里にも少なくとも8社はあるわねぇ。●丁目なら・・・≫

深掘りしてみたら、もっとすごいのは市の広報誌の紹介記事。

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「広報あなん」2011年2月号 No.631

ロゴマークの制作者である塩崎さんは、50年以上にわたりデザイン関係の事業に携わっており、今回の阿南市のロゴマークの募集を知って、まずインターネットで阿南市の情報収集を行い、次にスケッチブックに作品のイメージを図案化しました。
それを基に筆を使って原図を完成させた後、コンピュータでデータ化する手法を取り入れることで、手書きの暖かさがにじみ出る作品が出来上がりました。
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うっっぉぉおおおーーーっっ。またまたこんなところでいきなり塩崎一族の息遣いを確認できるとは思ってもみませなんだ。これに類する記載と言えば、【その58】で取り上げた、「第28回全日本科学機器展 デザインコンテスト」での栄一のグランプリ受賞に際し;

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(1999.11.11 日本工業新聞 抜粋)

コンテストへの応募は五十四歳の誕生日である九五年七月一日から始め、受賞も百作品に近い。四十年のデザイナーとしての技を生かし、手がきの良さをコンピューターに取り込んで、いわばアナログ技術をデジタルに融合させて「味を出す」ことを得意にしている。
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と書かれていたものしかない。一応、「技」の平仄は合ってますね。でもこれ、塩キャラがアイテムてんこ盛りであることと考え合わせると無性におかしくなる(^^)。ちゃちゃっとネットでネタ調べして、ごちゃごちゃっとアイテム(アイデアとは言ってませんよ)が一杯詰まったデジタル抽斗からいろいろ取り出してきて、プラットフォームの上にポイポイっとdrag & dropすれば一丁あがりってな感じよ(笑)。

「手書きの暖かさ」だの、デジアナ融合で「味を出す」だのの言葉は、一般ウケを意識した神話的ポーズに過ぎないんでしょう。本作を含めた一族作品に、そもそも手描き感を感じたことなど一度もありません、ツルは。

「広報あなん」には印刷会社経営の件は書かれていないわネ、とか、66−(50+α)≦16で中学卒業後すぐデザイン関係のお仕事に就かれたのネ、なんて細かい突っ込みはほどほどにしておきましょう。
ああいやいや、前提が正しくないか。1995年7月に54歳になったのならば、1999年11月には58歳、2010年9月〜2011年1月には69歳だったはずで、となると正しい式は58−40=18、あるいは69−(50+α)≦19、てことはおそらく高校を出てから就職したって話になりますな。

若作りするとやっぱしどこかしら無理がくるのだよ(爆)。

(続く)

2014年8月 5日 (火)

【番外編】静岡の恥辱、山梨の呪縛。― File 0(NTTシンボルマーク)

(承前)

忠本のことは、1985年のNTT発足時に衆議院の逓信委員会で(*_*)(*_*)取り上げられている。シンボルマークに国会議員の先生からいちゃもんがついたんですね。

日本電信電話株式会社
シンボルマーク
「ダイナミックループ」
亀倉雄策
NTTシンボルマーク

「衆議院会議録情報」から抜粋しますと。

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第102回国会 逓信委員会 第3号
昭和六十年三月六日(水曜日)
午後二時三十六分開議

○鈴木 強委員[註:山梨全県区選出衆議院議員:日本社会党]
それから、二月十三日に電電公社が発表した新電電会社のシンボルマーク、NTTダイナミックループというのがございます。これにつきまして実は、私の選挙区になりますが、甲府市内に住むデザイン研究所を経営しておる忠本勝彦さんから類似作であるという異議が出ておるわけです。これは長い歴史を持っております山梨日日新聞という地元の新聞でございますが、この三面にこれだけ大きく載っているわけです。上が忠本氏の作品で、下が今度の新電電のマーク、これは大臣、見ましたね、こういうものが出てまいりました。甲府のデザイナーの忠本さんは専門誌へ既に発表しておるわけでございまして、これは類似のものだということで、場合によったら訴訟も起こすというふうな話もしておるわけでございます。
私ども、せんだって華々しく新電電に移行する際のシンボルマークが発表されまして、最初見たときに、どういう意味があるのかどうもよくわからなかったのですけれども、このシンボルマークの下のNTTはよくわかる、どういうものだろうと思ったところが、ダイナミックループということで、ああそうかなと思っていたのですが、こう見ていればだんだんなれてくるのですが、ところが、こういうほとんど同じようなものが出てきたのです。これはちょっとびっくりしたわけですが、せっかくの新電電会社の船出に当たって何かけちがついたような気もいたしました。
そこで、作製されたのは有名な亀倉雄策先生でございまして、この社会にはこの社会のいろいろな規律なりしきたりというものがあるんでございましょう、したがって、そういうことも十分考えた上で策定をされ、電電公社がこれを採用することになったのでございましょうが、こういう問題が出てまいりまして、ちょっとどうなっているのかなという心配をするわけでございます。したがってこの際、公社から端的にこれをつくる経過、そしてこれは三月三日の新聞でございますが、忠本さんとも接触をしておるように書いてあります。公社の方では独創だということで突っぱねているという、ここにサブタイトルがついているのですけれども、これについて明らかにしておいていただきたいと思います。

○岩下 健説明員[註:日本電信電話公社総務理事]
ただいまのシンボルマークの件につきまして、先生にいろいろ御心配いただいて大変恐縮をしております。結論的にはおっしゃいますように、四月一日からの新しいスタートにふさわしいようにこのマークが堂々と使えるようになると私どもも考えております。
事実関係をちょっと簡単に申し上げますと、新しい会社のいわゆるCI、コーポレートアイデンティティーと申しますか、企業イメージをつくり上げる一環といたしまして専門会社を通じまして、この新しいシンボルマークの制作を依頼をしたわけでございます。昨年末、この専門会社の方から私どもに対しましてこの案が示されたものでありますが、その段階におきまして、今回問題を提起されておられますデザイナーの方に対しましてこの会社側の方がきちんと連絡をしますとともに、商標登録なり著作権の問題等も含めまして特に問題がないということを会社側から私ども報告を受けまして、公社としても、これは文字どおりダイナミズムを表現するものでありますし、新会社のものにふさわしいということで採用することにしたわけでございます。
今回の具体的な提起に対しましては、基本的にはこの会社が対応して解決をしておるわけでございますけれども、公社としてももちろん、これは十分今後理解が得られるように力を尽くしていきたいと思っております。早速、既に数日前からこの会社の社長、責任者がデザイナーの方と直接コンタクトをとっておりまして、たしかきょうでしょうか、直接面談も既にしておるというふうに聞いております。したがって、訴訟等の事態に至らずに円満の解決ができるというふうに我々は期待もしておりますし、ぜひそういうことで新会社のスタートを飾りたい、かように考えておるわけでございます。

○鈴木 強委員
これはちょっと新聞にも指摘しておるのですが、このシンボルマークは社旗、社員バッジ、名刺、封筒、電話局の看板、こういうものにすべて使われるわけですね。自動車も四万台くらいあるそうですが、それにもきっとつけられると思うのです。
そこで、デザイン業界においてこういう問題が著作権法上どうなっていくか、そういった問題は調べていらっしゃいますか。

○岩下 健説明員
今専門家の検討を聞いておりますけれども、特に法律上問題はないというふうに承知をしております。

○鈴木 強委員
これは立場を変えてみると、忠本さんは既に八年前にこういうデザインを、シンボルマークをつくっていらっしゃるわけですから、そこへ突如同じようなものが出てきた場合に、何だと、こう憤激をするのは当然だと私思うのでございますが、今岩下さんからお話がありましたが、これから御本人ともやはり十分に連絡をとっていただいて、著作権についての問題については訴訟になった事例が少なくて難しい問題だというふうに言っておりますが、商業デザインというのは十年ほど前から非常に隆盛になってきているということも当然でございまして、やはりトラブルが起きる事例もなきにしもあらずと聞いております。ですから要するに、八年前につくられた、この専門誌に発表された忠本さんに対して、委曲を尽くして十分な理解を得るようにぜひこれはやってもらいたい、こう考えますが、よろしいですか。
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この忠本 vs NTTのバトル、どのように帰結したのかは残念ながらよくわかりませんでした。

ネット上では、この時和解金でもせしめて味をしめたんじゃないのか(そしてその味を忘れられずに30年後・・・)なんぞの囀りが讙しい。しかしどうやらそうではなく、「忠本側が負けた」ということのようなんですが、その意味もよくわからん。うーむ、このやり取りの8年も前に忠本が専門誌上で発表していたというデザインが見てみたいものですねえ。
しかしこの議員も、一体何を言いたかったんでしょう。こうして文字になると、ある意味恫喝しているようにも取れるし。

いずれにしても1977年、実に37年前のことです。18年間ニイガキくんをゴーストライターにしてたサムラゴウチくんもびつくりですがな。
ツルは博多のマジメな中学2年生、14〜15歳の紅顔の美少年(今や厚顔の美中年ですわ)。その頃は「厨房」とか「中2病」なんて言葉もなかったけど。

・・・・・・遠い眼 & アンジェラ・アキの「手紙」状態

2014年8月 3日 (日)

【番外編】静岡の恥辱、山梨の呪縛。― File 2(ふじ君・ふじくん)

(承前)

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富士のお山を分け合う二つの県で起きた、ご当地キャラをめぐるネガティブなできごと。
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山梨で今起きているのは、ちょっとした裁判沙汰です。

File 2:
山梨県警キャラ「ふじ君」訴訟騒動

山梨県警察本部
シンボルマスコット
ふじ君
山梨県警ふじ君1 山梨県警ふじ君2

これが「かいじ国体キャラクターを無断で作り替えたものであり、著作権が侵害されている」として、2014年6月6日、甲府地裁に訴訟が提起されている。原告は甲府市のデザイナー忠本勝彦、被告は山梨県、請求内容はふじ君の使用中止と慰謝料など約130万円の支払い。(ちゅ、中途半端やのー。うち30万円は弁護士費用等の訴訟費用と見ました。)
いやー、気にはなってたんだけど、シゴトが超忙しかったこともあってそのままになってました。

事実関係がいささか込み入っているので、まず論点整理を試みますと。

忠本は1986年にご当地で開催された「かいじ国体」の際、準備委員会でシンボルマーク等のデザインを担当し、マスコット製作小部会の委員も務めていた。
その主張によれば、1984年、公募で集まったキャラの中には制定側の要求を満たすものがなく(つまり全部ボツ)、同部会の要請により、応募作品の中から男性A(59歳:甲府市)のモチーフ画を含む複数のデザインをもとにして、忠本が「ふじくん」を制作した。

第41回国民体育大会「かいじ国体」 マスコットキャラクター
ふじくん
忠本勝彦?(73歳:山梨県甲府市下石田2丁目:デザイナー)
かいじ国体ふじくん

「自分に著作権があるのに、ゴーストライターのような扱いを受けている」と主張しているんですね。
「全聾の作曲家」佐村河内 守(50歳)vs 新垣 隆(43歳)の18年間にわたる作曲代作問題が発覚したのは今年2月。「ゴーストライター」は一気に世間の流行りコトバになってたのさw。

一方、山梨県警の主張はこれと真っ向から対立する。同国体の公募では男性Aの作品(=ふじくん)が選ばれたとし、国体の報告書でも男性Aが「原作者」で、忠本のことは作品に手を加えた「補作者」とされていることを挙げて、ふじ君は「ふじくんの原作者たる男性Aから使用許可を得ている」、あるいは「ふじくんの顔部分のモチーフ画を描いた男性Aに依頼して新たに作成した」(この部分はメディアにより報道内容が異なる)、∴「原告の著作権は一切侵害していない」と反論するわけです。
因みに県警の「ふじ君」は国体2年後の1988年から使用されているらしい。

さらに、男性Aも取材に対して「作者は自分であり、県警に許可を出した」と話しているそうな。

実はこの案件には前哨戦があって、今年3月、忠本が甲府簡裁に調停を申し立てたところ、山梨県側と意見が対立して調停は不成立に終わっている。

♪戦いの火蓋は既に 切って落とされている
 あれはとうに承知してるような 顔ね

♪口に出す勇気はないけれど もしかしたら
 同じキャラを好きになる くらいだから

うわー、ツッコミどころの大豊作ですねー!どこから手をつけりゃいいんだか。

一番に気になるのは男性Aが応募した「モチーフ画」というものがいかなるものであったかという点ですが、残念ながら現在公開されていません。ただ、モチーフ画に対する忠本の加工とは「胴体と手足を加える」というもので、つまり顔には整形が及んでいなかったらしい

二番目に、なぜ、四半世紀も前の問題を今になって訴え出たのかという点です。これについては、「県警のキャラクターを最近になって知った」という説明がなされている。

翻って、山梨県警側に対して第三のツッコミ。かいじ国体キャラクターをリサイクルした当時、一体どのような具体的プロセスを践んだのか。なぜ、国体側ではなく男性Aから許諾を得たのか。これはひょっとしたら、その時点で既にかいじ国体側の権利主体が消滅していたのかもしれないな(んなこたぁねえか)。
そして、山梨県警が採用の対価を(if any, hmm...)誰に対して支払っていたのかも不明です。

このことはかいじ国体側に対する第四のツッコミにも通じる。著作権を国体側に移転させていなかったのか、もしそうならばそれはなぜか、権利の帰属主体は明確に定めていたのか。

そして訴外男性Aに対する第五のツッコミ。このような複雑な事情があるというのに、なぜ簡単に(?)山梨県警に許可を出してしまったのか。

全ては30年近く経って噴き出してきたわけです、なんて非生産的なの(+_+)。

私見ながら、この老デザイナーの主張が通る可能性は低いと思う。同じ山梨県内に住んでいて、自作と類似する警察のキャラに四半世紀もの間気がつかなかったというのも俄には信じ難い(善意悪意、すなわち知っていたか否かの挙証責任は忠本側と県警側のどちらにあるんでしょうか)。権利の上に眠る者を救いはしないのよ、法は。
そもそもジモティたちも気づかなかったはずがないよね。それも全て過去のこととして、今では県民におなじみのキャラクターとなっていたのではないでしょうか。

真実は薮の中、いや、富士の青木ヶ原の樹海の中。この訴訟で助け出されるのだろうか・・・

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【2016.10.10 追記】
本件に結論が出ていた。
2015.03.25、東京地裁(いつの間にか甲府地裁から変わったようです)で和解が成立した由。
和解内容は、忠本が原画制作に関わったことを認める代わりに、慰謝料の支払いなどは求めないとするもの。山梨県警側は「双方の理解により和解が成立した。これまで通りふじ君を使用していく」とコメントしている。

まずは妥当な内容だと思いますがどうでしょう。訴外男性Aのコメントが聞きたいところではあるが。
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さらに遡れば、忠本には類似のエピソードがまだあったんです。

― Inspired by「戦いの火蓋」 DREAMS COME TRUE (1990.11.01リリース アルバム「WONDER 3」より)―

(続く)

2014年8月 1日 (金)

【番外編】静岡の恥辱、山梨の呪縛。― File 1(ふじモン・くまモン)

富士のお山を分け合う二つの県で起きた、ご当地キャラをめぐるネガティブなできごと。こりんごさまに頂戴したコメントから思い出されたところがいくらかありまして。

File 1:
御殿場市非公認キャラ「ふじモン」抹殺事件

静岡県御殿場市
御殿場市ご当地キャラ
ふじモン
ふじモン

( ; ゜Д゜)( ; ゜Д゜)

お腹の数字はもちろん富士山の[標高]。後はもう言うまでもありませんね。

このキャラクターは2013年6月に活動を開始したようです。作者を含め詳細は不明ですが、きっかけは富士山の世界文化遺産登録(自然遺産じゃありませんよ)を控えていたことにあった様子。
高級ミニトマトをコラボ販売する計画などもあったことが知られるので、いずれJAか商工会あたりの「有志」がやってたことなんでしょうか。

しかしこれには当然厳しいツッコミが入った。そりゃそうだよね、あのスーパースターを敵に回したわけだから。

熊本県
熊本県PRマスコットキャラクター
くまモン
デザイン:水野 学(クリエイティブディレクター:good design company代表)
プロデュース:小山薫堂(脚本家)
くまモン

そもそもくまモンが作られたのは、2011年3月の九州新幹線全線開通に向けて、もはや通過駅でしかなくなってしまうご当地の地盤沈下が強く懸念されていたからです。
もっと言えば、薩摩/鹿児島/島津と並ぶ九州の雄藩であった肥後/熊本/細川が、明治以後、片田舎だったはずの筑前/福岡/黒田にいつの間にか追い抜かれ水を空けられていくという長い焦りが通奏低音としてあったからだと思う(福岡出身のツルが言ってることなんで適当に割り引いてつかぁさい)。

で、映画「おくりびと」の脚本を書いた小山(現 熊本県天草市出身)により「くまもとサプライズ」なるキャンペーンが考案され、そのwell-laid planと、友人水野のcreativityでもって(当初はキャンペーンロゴのみの依頼だったらしい)、開通1年前の2010年3月にくまモンが誕生した次第。もちろん公募じゃありません。このキャラクターがその後あれよあれよという間に頂点を極めてしまったのは周知のとおりですが、もっとも、費用対効果を考えると持ち出しの方が多いという説もあるみたいです。

一方四面楚歌のふじモンは、それでも何とか9月頭までは持ちこたえたようですが・・・
今も残る(+_+)blogを見ると、最後に白旗降参の記事が。

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(2013.09.06 ふじモンオフィシャルブログ 抜粋)

静岡県御殿場市のPRを目的として誕生したふじモンですが、最近、ふじモンが某有名ご当地キャラと似ているという連絡を多数いただくようになり、今後の活動について、当方で検討した結果、現在使用している画像は削除することとなりました。

〔中略〕

ふじモンの画像を見て御気分を害された方、大変申し訳ありませんでした。
今後二度とこのような事態を招かぬよう肝に銘じ、対応していく所存です。
どうかご容赦頂けますようお願い致します。
当方がインターネット上に公開したふじモンの画像削除が完了するまで活動を自粛致します。

ふじモンスタッフ一同
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いいえ、容赦いたしません。でも画像使用は容赦してね(爆)。

アンタねえ、いくら著作権がほぼフリーとはいえナニやってもいいというわけじゃないんだからね(やれやれ)。ご当地を盛り上げるつもりが、結局;

♪ふじーモンーはぁ
 にーっぽーんいちのー 恥ぃーー

みたいな大合唱になってしまったわけです。むろん、その後復活の兆しがあるはずもない。
これがホントの「くまもとサプライズ(@_@)」だよ。

しかし、もっと根が深そうなのは山梨の方です・・・。

(続く)

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