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2015年1月 3日 (土)

【番外編】かわたん縁起ばなし:下(名古屋市かわたん・川場村かわたん)

(承前)

北海道浦河町のうららん&かわたんが生まれて間もない2012年9月、もう1点のかわたんが名古屋で発表されていた。正確には、浦河町でペアキャラデザインが発表されてから愛称が公募で決まるまでの間の話です。

愛知県名古屋市
名古屋市上下水道局
マスコットキャラクター
かわたん
増田智子(徳島市)
名古屋市かわたん

おお、これはどこから見ても立派な[USA系]ではないか!久しぶりだ、Unidentified Small Animal。と思ったら[水鳥]をプラットフォームにしてるんだそうで、体は[伊勢湾]、頭の[羽根]は[木曽三川]、さらにその先端の[緑]は流域の[森林]。色の変化で木曽川・揖斐川・長良川が伊勢湾に注ぎ込む様子を表しているわけ。だから「かわたん」なのね。
しかしこれって、「着ぐるみ化可能なデザイン」なのだろうか??超短足だし、あぶねえじゃねえかよ、頭の上にぶっとい毛が三本。まあ、ツルとしては着ぐるみにゃ興味ないけど(-.-)y-~。

かわたんトリオの締めは、2014年7月に発表されたこの新人に御出座願おう。

群馬県利根郡川場村
川場村イメージキャラクター
かわたん
八谷早希子(北海道江別市)
川場村かわたん

はァァ、やっぱり下ぶくれ(@゜▽゜@)。さすがは塩崎一族の流れを引いたか、幼児性テンプレ妖精、コメントまでがお約束感たんまり。

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川場村をイメージして、子供からお年寄りまで多くの方に親しみを持って頂けるキャラクターを考えてみました!帽子は、日本百名山の[武尊山]をイメージしており、村名の由来でもある村を流れる清流の[川]・特産品の[りんご]・[ぶどう]が輝いています。耳は、川場産[コシヒカリ]の形になっており、風に揺れる黄金の[稲穂]が描かれています。襟は、特産品の[ブルーベリー]。全国に川場村の素晴らしさを伝えてくれる、明るく元気なキャラクターです!
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Not ぶそんざん but ほたかやま、です。ご当地を象徴するお山。

全体では「お米の妖精」ということらしいんだけど、募集要項には「川場村のイメージ」と題して特産品やら何やらがギッチリ紹介されてるから、これはもう、初めからてんこ盛りキャラに向かう意志が働いてたわけだ、町の方針として。
ご当地のブランド米は「雪ほたか」というんだけど、要項の中には「ゆきほかた」と誤記されている。見逃しませんとも。「国際大会7年連続金賞受賞」を誇りたいなら、ここは絶対間違っちゃいけないところでしょう。「ほかた」じゃないの、「ほたか」なの!!もしもし、川場村役場むらづくり振興課企画観光係さん、すっごい赤っ恥だよそれ。

突っ込みたいのはもう一つある。7月の発表時に、「最優秀賞は、名称の変更、デザイン・色彩等を一部修正・変更を行い着ぐるみ作成予定です」と注記されていたことです。
「名前の変更」を初めから決めているというのは、ありそうで実はあまりない気がする。銚子ジオパークキャラクター by 福添あゆみの愛称が「(仮称)チョージくん」→「ジオっちょ」になったようなケースも確かにあるけどね(cf.【その10】)。事後公募をかけるような場合には、「仮称」なんかそもそも発表しないだろうし。
これ、先行する浦河町かわたんや名古屋市かわたんとの名前かぶりを気にしたからでしょ。

けれども、10月の着ぐるみお披露目に至っても「かわたん」と紹介されているので、結局これでいくことになった様子。そうか、むしろ鹿児島県天城町ゆるキャラ by 塩崎まさよが「あまぎくん(仮称)」のまま固まったのと同じケースってことになるわけだ(cf.【その2】)。

ふうん。だったらさあ。そういう場合は「最優秀賞は着ぐるみ作成を予定していますが、名称の変更やデザインの修正を行うことがあります」とでも書いとくんだよ。ものの書き方知らんやっちゃな、川場村役場むらづくり振興課企画観光係さんよ。

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コメント

はじめまして!
本当に自治体もばかにされてますよね。もううんざりです。塩なんとかと八谷なんとかさん。

デザイナーさま

こちらこそ初めまして。ご本職の方に読んでいただいていると思うと身が引き締まります。

おっしゃるとおり、自治体もいいようにナメられていると思う一方で、斬新なものや突飛なものには飛びつきにくい小役人根性だとか、公正を期するという美名の下に行われる公募というプロセスの欠陥だとかにも思いを致しています。
そこら辺を十二分に知悉して応募してくる感じなところにもまた反発を覚えるんですよねえ。

ツルは民間企業のリーマンですが、このシリーズを書き始めてから、民間なら絶対こんなことしねえよなあ、と感じることにはしばしばぶつかります。どっちが偉いとかいうことじゃないとは思っているんですが。
ツルもいい加減うんざりしながら、それでもいつのまにか2年もの間、ちまちま書き継いでいる次第です。乗りかかった舟ですかねー(汗)。

因みに、八谷については近々にまた取り上げる予定です。結構なネタが・・・と(自分では)思っていますので、お楽しみに。

今後ともご贔屓賜りますよう、よろしくお願いいたします。お気づきの点などありましたら、ご遠慮なくお寄せ下さいますよう。

リコメありがとうございます!

とにかく、頭に特産物全て乗せるってのはどうしても…と思います。
まぁ、それで選ばれ、まちのPRになるのだから仕方がないのですけどね。

だいたい、日中暇なおっさん連中があーでもないこーでもないって選定しているので、
こういうパターンが好まれるんでしょうね。

…なので、千葉県のチーバくんみたいなキャラだと、“こんなの俺にも描けるよ”でしょうね。
チーバくんはとても計算されて(配色含め)おり個人的には好きな部類です。くまモンも。

批判しても仕方がないのですが、選ばれてそれで終わり…だと、本来のまちおこしの意味がなくなるというか、キャラクターは物語が不可欠で、ずっと愛され、自治体担当者の熱意がないとだめですよね。
例えしょぼいキャラでも良いと思います。熱意があれば。

Dさま

お返事が大変遅くなりました。

チーバくん、「地形キャラ」の東の横綱ですね。(西の横綱は・・・おっと、これはいずれネタにしますので今はご容赦下さいまし)

チーバくんと言えば、最近思うのが昨年決まった茨城県神栖市の「カミスココくん」のことです。個性的だし、雰囲気があるのも認めます。
けれど、このデザインもチーバくんの後となっては、二番煎じの謗りを免れないのではないかなと。ネーミングも栃木県那須烏山市の「ここなす姫」「からすまる」「やまどん」トリオの類例がありますし(cf. 2013.05.03「その27の2」〜「ここなす姫騒動記」)。その上作者は千葉県在住という(--;)。
制定側が目指していたはずの「どこにも負けないイメージキャラクター」としては食い足りないように思うのですが、いかがでしょうか。

担当者の熱意、まさにそれでしょうね。数年で担当者が交替してしまうであろう役所の場合に比べ、非公認のキャラクターにとんがった活動をしているものが多い気がするのも、そこなんだと思います。

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