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2015年3月 3日 (火)

【番外編】最強の悪夢の名残り(十六茶2015):分析2

(承前)

次に気になったのは、集団キャラの扱いの微妙な不統一。リスト冒頭の「注4」に書いた問題です。
というより、従来はペアだのトリオだのファミリーだのが揃って登場することはなかったわけですね。例えば。

−●−◆ 山口県山口市湯田温泉 湯田ゆう子
■−▲◆ 山口県山口市湯田温泉 湯田ゆう太

−−−◆ 佐賀県小城市 こい姫
−−▲◆ 佐賀県小城市 ようかん右衛門

これらはペアの片割れだけが先に採用され、2015バージョンで残りも採用になったというパターンだから、今さらまとめにくかったのかもしれない。
あるいはこんな「代表」パターンも。

■−▲◆ 和歌山県伊都郡かつらぎ町 かきおうじ
『かつらぎ町と特産物であるフルーツのPRやイメージアップのため、王国の仲間たちと活躍中!』

対して、今回初登場したペア等は1組にして表示されているものが多い。

−−−◆ 埼玉県東松山市 まっくん&あゆみん

−−−◆ 山梨県西八代郡市川三郷町 市川三郷レンジャー(どんどん&にんにん&ぽんぽん)

今回はこのパターンが10組以上ある。でも一方で、前回見たとおり;

−−−◆ 愛知県豊明市 のぶながくん
−−−◆ 愛知県豊明市 よしもとくん

−−−◆ 高知県土佐市 お竜
−−−◆ 高知県土佐市 とさごん

と表示された例もあることだし;

−−−◆ 長崎県西彼杵郡長与町 ナガヨ ミックン
−−−◆ 長崎県西彼杵郡長与町 はっさく

なんてのも存在する。「ナガヨ ミックン」は「7人と1匹家族の長男」というミカンキャラ、「はっさく」はそのおじいちゃんという設定です。

まあ、活動実態によっても違うだろうからどうカウントしようがいいんだけど、問題は次の記載。

-----
(2015.02.03 アサヒ飲料ニュースリリース 抜粋)

また、ご当地キャラクターを起用したキャンペーンを2015年も継続して参ります。
2015年は総勢276体のご当地キャラクターと共に、日本全国をイキイキと盛り上げます!!
-----

一体どんな活動をしているのよ、全然盛り上がってないじゃんという厳しいツッコミは容赦してあげる(笑)。

ツルはリスト冒頭に、総数は「260」と書いた。数の差は、ペアキャラ等を1点として数えたか、あるいは2点/3点と数えたかの違いです。ツルは◆サイトの表示方に従ったわけ。
けれど、ニュースリリースのやり方で何度数え直しても、「276」ではなく「277」になるんです(@_@)。単純ミスなんだろうか?それとも駆け込みで1点追加したとか??いずれにせよユルいなあ。それともツルの勘違いがあるのかな?

点数に注目すれば、なんつっても目立つのは極端な地域の偏り。
アノ知事のいる埼玉県なんて、実に19点(ニュースリリースの数え方に倣えば23点!!)ですよ。以下、愛知県14点、千葉県10点(同 11点)、奈良県10点、福島県9点と続きます。
他の都道府県にもキャラクターは多くいるわけだけど、このキャンペーンでこれだけ採用された県においては相対的稀薄化が起きていることも否めないのではないか。結局、ご当地イメージのカニバリズムです。喜んでばかりはいられまい。

反対に少ない方だと、和歌山県・大分県が1点、岩手県・秋田県・三重県・徳島県が2点となっている。
基本、ご当地キャラというものは東高西低だとツルは考えてきた。2014年で唯一減少したのは福岡県だったし、それが2015年では和歌山県だし。(こりんごさま、いつも情報ありがとうございます。福岡県は「モモマルくん」復活に加えて4点増ですよね?)
しかし、これで見る限りはそうとも言えないようです。例えば東北地方では上掲のほか、青森県3点、宮城県4点、山形県5点と総じて少なめ。
その中で、福島県の9点は突出している。東北エリアでご当地だけが2013年の1点、2014年の2点から急増しているから、そこにはやはり何らかの意図があったんでしょう。

これら諸々を見てくると、「都道府県毎に扱いのばらつきが大きくなっている」とまとめられるかもしれない。キャンペーン全体の統一性は失われ、だからと言って個別性が際立ってきたわけでもなく、ちょっとグダグダな感じ。

そうだ、昨年知事の号令でご当地キャラ統一化&リストラ&改名騒動のあった大阪府でも、全体で2点 → 2点 → 8点とjump upしている。けれど今回選ばれたのは、全て市区町レベルのものばかり。ただひとりの府代表キャラとして生き残ったはずの「モッピー」改め「もずやん」は、昨年十六茶に初採用されたのに今回は選外となったのがいかにも皮肉です。(cf. 2014.05.03「最強の悪夢、増殖拡大 PART 10」・2014.07.12「ゆるキャラ大量受難時代、だと?」)

東京都は同じく8点。これにも偏在はあって、23区では江戸川区の4点と豊島区の1点のみとなっている。後は東京都と稲城市と福生市が1点ずつ。江戸川区、どしたんやあ(笑)。
これも一般論として、ご当地キャラクターへの熱の入り具合は、都市<地方、都会<田舎、人口稠密地<過疎地ということは言えるだろうから、八百八町や八百八橋の大都のキャラなんてどうでもいいけど(独断)。

そりゃ、アサヒ飲料としても営業サイドからの要請がいろいろあったんだろうなあ。2年間この販促キャンペーンを実施する中、地元との間で「おらがとこのキャラを採用してくれたら○百箱注文出すよ」「じゃあ上に話つけますんで次回は是非千箱ほど・・・」なんてやり取りもあったのじゃないかと想像する次第。これだけ採用が増えたってのも、そういうことなんだろう。

待てよ。突き詰めれば、採用点数の多さ自体、このキャンペーンが今回で終わりということを意味しているんじゃないか。先送りにしてきた約束を果たし、後腐れなく手仕舞うための方便。
ま、そりゃそうだわな、今年はガッキーとのCM共演もないわけだし。夏が近づけばまたご当地キャラクターラベルのPETボトルが出てくるのかもしれませんけど。

(続く)

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コメント

今年もキャラさんの地元へのラッピング自販機を行っているようですね。

君津市
http://www.kiminavi.jp/detail/index_2.html

他にも三重県
http://www.pref.mie.lg.jp/UMASHI/HP/wrapping.htm

他に滋賀県や富士宮市など昨年から設置しているところもあります。

こりんごさま

なるほど、やはりそれでしたか。

TVCMも打たない、キャラクターデザインボトルも今のところ出ていない、となると、企業の宣伝活動としては2つの方向性があると思うんですよね。

一つはVirtual Contact PointとしてのホームページやSNSの充実。けど、アサヒ飲料が十六茶販促でそこに力を入れている感じはありません。
もう一つは地道にReal Contact Pointを攻めていく方法。昨年、自治体首長を表敬訪問しまくったのもその一環と言えるでしょうし、それこそ日本の飲料業界には多数の自販機という資産があるわけですから。
ラッピングとか、自販機へのポスター掲示とかの手段になるのかとは思っていました。

しかし、それならそれで、ラッピング自販機のリストなんかを十六茶サイトに載せるひと手間があってもいいと思うんですけどねえ。

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