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2015年4月23日 (木)

【番外編】十年に一度の逢瀬:7(道風くん(2代目・初代)・荒尾市70周年)

(承前)

えーっと、そもそも周年記念のジャンルを初めて取り上げたのはこれだったか。

【その14】
愛知県春日井市
春日井市制70周年記念事業 ロゴマーク
佐藤 修(66歳:大阪市)
〔2012年11月決定〕
春日井市70周年

これもやっぱしロゴとキャラとの合わせ技。佐藤 修はツルが塩崎一族のペンネームと判断している名義です。
前に書いたとおり、キャラクターの方は2008年、市制65周年に際して公募されたもので、正確にはその時にリニューアルされた2代目キャラ。

愛知県春日井市
書のまち春日井マスコット
道風(とうふう)くん(2代目)
吉田有里(18歳:愛知県名古屋市中川区:名古屋造形大学視覚伝達デザインコース1年)
〔2008年10月決定〕
道風くん(2代目)

応募総数、〆て7点也。平安中期の「三跡」(「三蹟」とも)の一人、小野道風(他は藤原佐理・藤原行成)がご当地生まれということらしい。サブキャラは、[カエル]が柳の枝先に何度も飛び移ろうとしてついに成功したのを見て書の道に精進したという故事から来ている。花札の絵柄を引いてきただけじゃんよという気もしますがね。

柳に蛙

え?市の花ですか?もちろん[サクラ]ですとも!

2代目があるなら初代はどうだということで、調べてみると。

道風くん(初代)
(作者不明)
道風くん(初代)

あー、ツルは初代の方が明らかに好きだなー。ピリッとしてるもん。

70周年ではこれもあった。

【2014.08.17「果てなく重く深い闇 壱」】
大阪府吹田市
市制施行70周年 記念シンボルマーク
深川重一(大阪府和泉市)
〔2009年8月決定〕
吹田市70周年

「S字の誘惑」がここにも見られるようですな

熊本県荒尾市
荒尾市制施行70周年 記念ロゴマーク
工藤和久(青森県弘前市)
〔2012年2月決定〕
荒尾市70周年

市の花[ナシ]に、右下の「0」の部分も[荒尾梨]だという、ウケ狙いのすっごい強弁です(ばっさり)。応募総数24点、ま、そんなとこなんでしょう。
ご当地は梨の生産が盛んで、ツルも小学生の頃家族で梨狩りに行ったことがある。高級品種「新高/にいたか」の実の巨大さ、お酒が入っているかのような芳醇な甘さ、柔らかめな果肉の舌触り、今でもはっきり覚えてます。

本シリーズでは主に直近10年間、特に2010年代に入ってからのネタを取り上げることが多いわけですが、キャラ、ロゴを問わず「70周年」に出くわすことが多い気がする。考えてみればこれ、ちょっと不思議。そういう自治体というのは戦時中にできてるわけですよね。例えば荒尾市70周年なら、2012−70=1942年。それがこんなにあるなんて。
調べてみると、大日本帝国憲法には地方自治の定めはなく、1940年10月に発足した大政翼賛会では、総裁たる内閣総理大臣のもと、下部組織として道府県支部、大都市支部、市区町村支部、そして町内会(._.)等が組織された。地方支部の長には地方長官(都長官および道府県知事)がなったわけ。

対して、戦後の地方自治法では知事の公選制が定められ、都道府県職員の身分も官吏から地方公務員へと改められた。これが施行されたのが日本国憲法と同じ1947年5月3日。2015−1947=68で、今年68周年以下の自治体が真の戦後派ということになりそうです。

見方を変えれば、戦後日本に特需をもたらした朝鮮戦争が1950年6月開戦・1953年7月休戦、日本国の主権回復について定めたサンフランシスコ講和条約が1951年9月調印・1952年4月発効。
60周年モノは、そんな時代背景の中で続々と誕生した市町村の現在の姿ということになる。

とまあ成立過程は様々でも、今この時代に到ってデザインはたいていアイデンティティを失い、パターンが似通ってしまったという(笑)。

(続く)

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