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2015年4月

2015年4月30日 (木)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(Derivative Three:四国中央市・白石町・湯前町・天城町・宜野座村 ナンバープレート)

(承前)

塩キャラナンバープレートを求めて西へ向かうと、いきなり四国まで飛ぶ。

〔2014.09.01交付開始〕
愛媛県四国中央市
オリジナルナンバープレート
白川智子(愛媛県立三島高等学校商業科情報デザインコース2年)
四国中央市ナンバープレート
(しこちゅう by 塩崎歩美:2013.01.21決定:【その24】)

[翠波(すいは)高原] ――因みに旧 伊予三島市側にある(^_-)―― の[青空]とそこに咲く[コスモス]、のはずなんだけど、この花が全部6弁に描かれているのは違和感があるなあ。もっと違和感が強いのは市サイトに;

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マスコットキャラクターである[しこちゅ〜]とともに四国中央市の美しい山、川、花々があふれる自然の良さを表現したものです。
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とあること。おーーい、「川」はどこに流れとるんやぁぁ?(大伏線)

これは2011年12月交付開始の川西市や2014年2月交付開始の郡山市のケース同様、ナンバープレートとして改めて募集されたもので、報道には;

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(2014.08.13 愛媛新聞 抜粋)

市のマスコットキャラクター「しこちゅ〜」を使ったプレートデザインを三島高校に依頼。昨年度の3学期に、商業科情報デザインコースの当時の2年生16人が授業で取り組んだ。
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とあるから、地元の学校に声をかけ(て安くあげ)たという点でもまた川西市と同じ。
あれ?前年度の3学期ということは、キャラ決定直後から取りかかっていたわけか。キャラクター/ナンバープレートともに、合併&新市発足10周年を記念したものだからね。

実はこのプレートを見てツルはあることに気づいて驚愕したのだけれど、それはまた次の機会に。

〔2012.12.21交付開始〕
佐賀県杵島郡白石町(きしまぐん しろいしちょう)
ご当地ナンバープレート
白石町ナンバープレート
(しろいしみのりちゃん by 長崎チヨ:2011.03.20制定:【その102】)

ま、まさかチヨ名義作品にここで再会しようとは・・・。
描かれた「宝の海[有明海]」は白石町だけのもんじゃないよという広域地名批判的ツッコミはまあやめとこう。「豊穣の[白石平野]」も見て見ぬふりをしよう。普通はこんな言い方しやせんがね。せいぜい「佐賀平野」、九州外の人ならざっくりと「筑後平野」とか「筑紫平野」と思っておけばよろしい(正確にはそれぞれ概念的に違うけど)。
問題は見はるかす「歴史と文化の[杵島山]」。なに?ご当地辺りに山なんてあったっけ??調べてみると3000m級ならぬ300m級だったのでコケそうになりましたが、山高きが故に貴からず、何でも茨城の筑波山、大阪の歌垣山とともに「日本三大歌垣」なのだそうで。はーん、古代乱婚の趾なんやね(コラッ

プレートは「特産物PRの一環として」初回分で388万円かけて6,300枚も製作したそうです。因みにご当地は人口約24,000人、人口密度約240人/km2。人口が10倍近い水戸市よりたくさん作っちゃった。原動機付自転車用だけで排気量に応じて3種類、他にもミニカー用とか農耕用小型特殊自動車つまりトラクター用とかの分もカラバリでいろいろ嵩んでしもうたけん。
しかし大体が、誰に対してPRしたいと?

〔2013.01.04交付開始〕
熊本県球磨郡湯前町(ゆのまえまち)
ご当地ナンバープレート
湯前町ナンバープレート
(ゆっくん by 塩崎歩美:2012.09.24発表:【その32】)

あれ、ご当地は「温泉」を積極的に押し出す戦法を取らんかったとですか。いささか意外。
こちらはなんと75枚のみの限定交付っすw(°O°)w。確かにキャラクターの発表時から「原付のナンバープレートや各種印刷物などに活用し、PRしていく予定です」とされていたけど。白石町を遥かに下回る、じゃなかった遥かに上回る抜群のレア度合い!
中途半端な数なのは、これが湯前町(約4,000人:約84人/km2)の75周年記念だったから。因みに「湯前町 ゆ」の1〜77番となっとりまス(42と49は欠番ねww)。

そしてこの波は南の島へと到る。

〔2011.11.01交付開始〕
鹿児島県大島郡天城町
キャラクター入りナンバープレート
天城町ナンバープレート
(あまぎくん by 塩崎まさよ:2011.08.30発表:【その2】)

奄美大島じゃありませんよ、徳之島ですよ。限定100枚、こちらもレアアイテムとなっております。キャラ発表からわずか2ヵ月でナンバープレートになったというのは最短記録、多分。つまりはこれまたいずれも天城町(人口約6,200人:人口密度約80人/km2)の町制施行50周年記念だったから一気に進めたんでしょう。思い切ったもんやなあ。
ついでに言うと、このたび3回にわたって取り上げた塩キャラDerivativeのご当地ナンバープレートのうち、最も時期の早いのもここ。スピード経営を目指しとられるようで。

〔2014.07.01交付開始〕
沖縄県国頭郡宜野座村
宜野座村オリジナルナンバープレート
宜野座村ナンバープレート
(ぎ〜のくん by 福添あゆみ:2012.10.27お披露目:【その132】)

おお、十六茶2015に滑り込んだ「ぎ〜のくん」はこんな実績を積んでいたのか。こちらもまた「新標識を希望しない場合は在庫の限り従来標識を交付します」ということなので、「原則として選択不可」ということになります。
例の[ガラマン岳]を象ったプレート形状にして、「ぎ〜のくん」を配したところまではまあいいとしよう。けれどもご当地キャッチフレーズ「水と緑と太陽の里」まで文字で書き込んだのは、やっぱ変でしょデザインとして。「A」の部分に[太陽]がかかっているのも少なからず気になるし、その[太陽]だってぎ〜のくんの頭に乗ってるやつだけでいいやんけ、もう。

以上全部で15点、他にもあるだろうけど、なんだか異常に北関東に集中している感じです。埼玉はお上の御威光、じゃなかった御意向だからもう仕方ないとして(笑)、茨城だの千葉だの、どうなのよ。

(続く)

2015年4月29日 (水)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(Derivative Two:土浦市・水戸市・筑西市・大子町・郡山市 ナンバープレート)

(承前)

2013年からは茨城県の怪進撃が。

〔2013.04.01交付開始〕
茨城県土浦市
ご当地ナンバープレート
土浦市ナンバープレート
(つちまる by 福添あゆみ:2010.07.05発表:【その5】)

[霞ヶ浦]+日本三大花火の一つという土浦全国花火競技大会の[花火]を添えたものです。キャラ名を添えてないだけマシですかねぇ。

〔2013.05.01交付開始〕
茨城県水戸市
原動機付自転車オリジナルナンバープレート
水戸市ナンバープレート
(みとちゃん by 福添あゆみ:2012.08.10デザイン発表:【その5】)

キャラクターの頭に倣ってプレートまで[藁苞]形にしちゃったってのがご自慢。でも、ご当地が未来に受け継いでいくべき資産は納豆&黄門以外にはないのか?
もちろんありますとも。水戸芸術館の[タワー]でしょ、斉昭公ゆかりの偕楽園の[好文亭]でしょ。
とまあこんな具合にてんこ盛りの咒法に絡め取られていったのね。ほんでもって計5,000枚の製作費用が400万円也。ご当地は人口約271,000人、人口密度約1,250人/km2。
因みに斉昭は江戸幕府最後の将軍徳川慶喜の父、また梅の別名を西晋の武帝司馬炎(236〜290)の故事に拠って好文木という(菅原道真じゃないんだ!)。さらに蘊蓄を重ね塗りすると「武帝」というのは普通名詞的な呼び方です。

〔2013.08.01交付開始〕
茨城県筑西市
ご当地ナンバープレート
筑西市ナンバープレート
(ちっくん by 塩崎あゆ美:2012.08.28発表:【その1】)

そうです、【その1】として初めて取り上げたのがこれだったんだわ・・・(遠い眼)。
これも木更津市や勝浦市同様、「ご当地ナンバーに移行しますが、既存ナンバーの在庫があるうちは、希望者には既存ナンバープレートを交付します」ということで、やはり「原則として選択不可」となるパターン。
「ちっくん」vs「たき丸」の類似が波紋を広げたのが2012年9月だから、それを乗り越えてっつうか堪え抜いてのナンバープレート採用だったわけで、そのチャレンジ度合いは木更津市等の比ではないかもしれない。しかもちっくん以外のビジュアルは一切入れなかったというんだから、それなりのご覚悟があったのかと。(んなわきゃねーか)

相手方の大子町ではどうなのか。それがやっぱり似たようなことやってたんですよ

〔2014.04.01交付開始〕
茨城県久慈郡大子町(だいごまち)
ご当地ナンバープレート
大子町ナンバープレート
(たき丸 by 塩崎まさよ:2011.09末デザイン決定:【その1】)

[袋田の滝]+奥久慈の[温泉]につかる袋田の滝キャラクター「たき丸」という、なかなか重層的なデザインです(皮肉です)。その上しゃらっと「滝と温泉のまち」なるキャッチコピーめいたものまで書かれた・・・。そうか、これは「アイテム盛りそびれ」の際のリカバリー策にもなり得るわけか!
ははあ、そんなことやってたからキャラクター制定では筑西市に先行していたのに、ナンバープレートでは逆転されちゃったのね。

でも、滝も美しくなければ温泉も魅力的ではない。図柄が数字を圧迫してる感も強いし視認性にも問題がある。あーもう、ゴチャゴチャ○○○っ「町職員がデザインした」とのことで、やっぱりね、これだから○○○○は○○んだよっ(一部自主規制によりひとまず伏字)。

1年で4点!こうなるとお隣りの福島県も黙ってはおれません。

〔2014.02.03交付開始〕
福島県郡山市
原付バイクご当地ナンバープレート
郡山市ナンバープレート
(がくとくん by 塩崎アユミ:2010.01.04発表:【その7】)

「がくとくん」&「おんぷちゃん」兄妹の揃い踏みですが、キャラとは別途に改めて公募されたもの。こんなことならもう、塩崎センセイ方にお任せしとけばいいものを!って、ホントにプレートまで一族作品という結果だったらどうしよう
応募総数140点中3点を市民投票にかけたことまでは判明したけど、結果の詳細がネット上に残ってないのでいろいろ憶測を呼びます(笑)。正確には、震災後の2011.11.12に誕生した「おんぷちゃん」も生みの親は不明だし。

(続く)

2015年4月27日 (月)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(Derivative One:皆野町・ふじみ野市・木更津市・勝浦市 ナンバープレート)

(承前)

ご当地ナンバープレートにはもう一つのパターンがある。既存のご当地キャラを嵌め込む方法です。ずっと前に見たこのパターンっすね↓。

〔2011.12.01交付開始〕
兵庫県川西市
ミニバイク(原動機付き自転車)用ナンバープレート
北野博也(23歳:宝塚大学(旧 宝塚造形芸術大学)造形芸術学部アート・デザイン学科3年)
川西市ナンバープレート(応募案) 川西市ナンバープレート(最終版)
(きんたくん by 塩崎歩美:2008.08.27デザイン決定:【その20】)

調べ直してみて、ナンバープレートとして改めて募集されたものだと知った。市と官学連携協定を結んでいるという同学科の学生による学内公募の後、市民投票を経て決まったというんですがね。ツルが知りたいのはただ1点、「初めからきんたくんを使うこととされていたのか、それともそうではなかったのか」だけです。答がYesであろうがNoであろうがツッコミどころ満載ですが、そこは取り敢えず控えておこう。
添えられたアイテムは、市の花[りんどう]+[猪名川]の流れ。デザイン補整で配置がずれたりキャラクターが縮小されたりしているのは、数字部分にかからないようにする配慮だと思うんだけど。

キャラクターがカメオ出演するこうしたパターンになると、さすがに塩崎一族は強い(もちろん、派生的な利用であってキャラクター作者は関与していない場合がほとんどだとは思うけど)。ざっと検索しただけでも2桁見つかる。
知事の肝煎りで一村一キャラ、もとい一自治体一キャラ運動を展開しているあの県から並べていきますと・・・。

〔2012.06.01交付開始〕
埼玉県秩父郡皆野町
「み〜な」ナンバー
皆野町ナンバープレート
(み〜な by 塩崎まさよ:2010.12.13発表:【その2】)

こちらはシンプルにキャラクターだけを入れたタイプです。けど、[キャラクター名]を表示しちゃったところがどうにも気になるんだよね、ツルは。この限られたスペースにゴチャゴチャ書くなっつうの。以下のものも同様ですがね。

〔2012.07.01交付開始〕
埼玉県ふじみ野市
ふじみんナンバープレート
ふじみ野市ナンバープレート
(ふじみん by 塩崎マサヨ:2010.12.03デザイン発表:【その4】)

限定1,000枚で作られたもので、「合併後の当市の一体感や郷土愛の醸成、地域振興や観光振興、まちのイメージアップをすすめる」とされとりますが、ちょっと待て。この原チャリナンバープレートを通して得られるふじみ野市民(人口約111,000人:人口密度約7,560人/km2)の一体感なんてナンボのもんかいな!?対人口比1%未満だぜ?

次のあたりになると、キャラ以外の要素が増えてくる。

〔2012.11.05交付開始〕
千葉県木更津市
原動機付自転車標識
木更津市ナンバープレート
(きさポン by 塩崎まさよ:2011.04.20木更津市地域自立支援協議会キャラ採用:2011.12.03木更津市キャラ昇格:【その71】)

金鈴塚(きんれいづか)古墳出土の[金鈴]、特産の[アサリ]などを盛り込んだ、のですって。市名は[アルファベット]でも入れてみました。全部大文字のせいか一瞬「KIBARAZU」にも見えちゃうよww。
しかし[地図]と[アクアライン]の方がよっぽど気になるんですがね、ツルは。結果としてキャラクターが目立たなくなっただけじゃん。
キャラ/プレートともに市制70周年を記念したもので、交付開始の2日前に70周年記念日を迎えてます。「市制施行70周年を記念して、原動機付自転車の標識が変わりました」と明記されているから、ふじみ野市とは違って恒久的変更らしい。つまりは選択はできなくなるわけで、それってChallengingだよなあ。「こんなもの要らない」という人の存在を認めないってのは、やっぱり本末転倒ではないかしらん。

同じ千葉県では、ついこのあいだここでも交付が始まった。

〔2014.11.04交付開始〕
千葉県勝浦市
原動機付自転車ご当地ナンバープレート
勝浦市ナンバープレート
(カッピー by 塩崎マサヨ:2010.02.17発表:【その79】)

ご当地も従来型の交付は「在庫の範囲」となっている・・・。
[海]すなわち太平洋を最大限活かしてみましたというデザインだけど、だったらカッピーより鰹そのものを合わせた方がよっぽどカッコよかったんじゃないっすか?ほら、鰹節パックの絵みたいに。これぞ海の男の原チャリ!!みたいな感じで

あれ?今回新たに取り上げたものって、全部まさよ姐さん作のキャラクターを使ってるんだ!?珍しいこともあるもんだなあ。

(続く)

2015年4月25日 (土)

【番外編】十年に一度の逢瀬:8(松戸市ロゴ)

(承前)

70周年モノのうち、多少異色になりますが、寄って集ってガイダーまみれにされながらも、一味違う結果を残したのは次の公募。

千葉県松戸市
ロゴマーク
加納偉智(よしとも)(66歳:松戸市:無職)
〔2013年2月発表〕
松戸市ロゴ

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何でもあって、楽しくおしゃれで元気そうな松戸。そんな印象を残してもらいたいので、松戸のいいところを集め[松]の字に。
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(優秀賞)
中村高之(東京都府中市)
泉 昌彦(長崎市)
松田光仍(松戸市)

(物産賞)
池田克也(埼玉県狭山市)
門田和之(富山県射水市)
木村和雄(群馬県高崎市)
小池友基(群馬県高崎市)
北野公一(和歌山県田辺市)
三巻保征(新潟県三条市)
工藤和久(青森県弘前市)
塩崎榮一(大阪市)
須賀裕明(東京都)
野沢和子(千葉県野田市)

〔スローガン〕
平松泰輔(38歳:北海道札幌市:会社員)
「やさシティ、まつど。」

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本格的な少子高齢化時代を迎え、夢・希望・未来とかだけでは語れない時代になってきている。これからは、エコや環境やユニバーサルデザインなど、高齢者や障害者、年少者、そして地域や地球に対して親切や誠実さだけでなく、プラスして優しさが本当に重要になってくる。『やさしい』とCityを掛け合わせて『やさシティ』という新語が、松戸だけではなく全国に広がっていく、地域振興のキーワードとなってもらえれば、幸いである。
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(優秀賞)
和田 勉(宮崎市)
高橋幸一(東京都目黒区)
長谷川 宏(松戸市)

(物産賞)
駒井 瞭(大阪府東大阪市)
村岡孝司(兵庫県丹波市)
竹野 潤(神奈川県川崎市)
佐藤大輔(松戸市)
小嶌正幸(松戸市)
熊谷幸平(岩手県一関市)
渡辺さとし(松戸市)
利光澄子(大阪市)
有田 進(鳥取市)
工藤元市(青森県弘前市)

うはー、後ろ暗いとこのありそな先生方も束になって(^_-)どっさりです。残念、優秀賞以下外の作品は公開されてませんが(-.-)y-~。

この公募、正面切って「市制施行70周年記念」を謳っていたのは間違いないけれど、『継続使用のため「70周年」等の表現は入れないでください』とされていた点が他とは異なる、かもしれない(とはいえ○○周年を機に自治体章の代替としてのシンボルマーク、あるいはご当地キャラクターを作ることはごく多いわけだから、それと何ほど違うのかという気もするが)。

ロゴマークはイニシャル[松]をプラットフォームに、市の木[サクラ](星じゃないんよ)+市の鳥[シラサギ]、ご当地名産[ネギ]+[ナシ]を描いたわけ。左側の木偏のところは[大人]と[子ども]なんだそうです(笑)。中国とか台湾の「福字」みたいな感じね。
このデザインテイスト、個人的にはキライじゃない、ツルは。

因みに市のシンボルは正確には次のとおり。

市の木:シイノキ ユーカリ サクラ ナシ
市の花:ツツジ アジサイ ノギク
市の鳥:フクロウ ツバメ シラサギ

お、ひょっとしたらツツジVersionやツバメVersionも応募してたかもしれないぞ

ツルはこの公募の選考委員会コメントにはちょっとばかし感心した。

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委員長:毛利嘉孝(東京藝術大学音楽環境創造科 准教授)

今回の審査にあたっては、松戸の未来像や創造性を念頭に置きながら、最大公約数的な無難な作品ではなく、松戸にしかない個性を追求したオリジナリティの高いロゴとスローガンを選考した。未来志向でありながら、心を和ませる素晴らしい作品を選考委員全員一致で選ぶことができ、とても嬉しく思っている。
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副委員長:寺井元一(株式会社まちづクリエイティブ代表取締役社長)

多様な応募案が集まり、審査員間でも評価が別れ大いに協議しました。結果として最も情報量の多いロゴ、最もシンプルなスローガンが選ばれる、チャレンジングな選考結果となりました。このロゴとスローガンを旗印に、松戸市の進取の気風が活かされることを願ってやみません。
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肩書きには違和感ある割に、まともなこと書いてある気がする。ってか、塩崎一族はじめ公募ガイダー達への苦言にもなってるんですねきっと。

けど、ちょっとデパートやショッピングモールのリニューアルのロゴ/コピーみたいな気もするな。例えばMATSUYA GINZAとか、あは。

(続く)

2015年4月23日 (木)

【番外編】十年に一度の逢瀬:7(道風くん(2代目・初代)・荒尾市70周年)

(承前)

えーっと、そもそも周年記念のジャンルを初めて取り上げたのはこれだったか。

【その14】
愛知県春日井市
春日井市制70周年記念事業 ロゴマーク
佐藤 修(66歳:大阪市)
〔2012年11月決定〕
春日井市70周年

これもやっぱしロゴとキャラとの合わせ技。佐藤 修はツルが塩崎一族のペンネームと判断している名義です。
前に書いたとおり、キャラクターの方は2008年、市制65周年に際して公募されたもので、正確にはその時にリニューアルされた2代目キャラ。

愛知県春日井市
書のまち春日井マスコット
道風(とうふう)くん(2代目)
吉田有里(18歳:愛知県名古屋市中川区:名古屋造形大学視覚伝達デザインコース1年)
〔2008年10月決定〕
道風くん(2代目)

応募総数、〆て7点也。平安中期の「三跡」(「三蹟」とも)の一人、小野道風(他は藤原佐理・藤原行成)がご当地生まれということらしい。サブキャラは、[カエル]が柳の枝先に何度も飛び移ろうとしてついに成功したのを見て書の道に精進したという故事から来ている。花札の絵柄を引いてきただけじゃんよという気もしますがね。

柳に蛙

え?市の花ですか?もちろん[サクラ]ですとも!

2代目があるなら初代はどうだということで、調べてみると。

道風くん(初代)
(作者不明)
道風くん(初代)

あー、ツルは初代の方が明らかに好きだなー。ピリッとしてるもん。

70周年ではこれもあった。

【2014.08.17「果てなく重く深い闇 壱」】
大阪府吹田市
市制施行70周年 記念シンボルマーク
深川重一(大阪府和泉市)
〔2009年8月決定〕
吹田市70周年

「S字の誘惑」がここにも見られるようですな

熊本県荒尾市
荒尾市制施行70周年 記念ロゴマーク
工藤和久(青森県弘前市)
〔2012年2月決定〕
荒尾市70周年

市の花[ナシ]に、右下の「0」の部分も[荒尾梨]だという、ウケ狙いのすっごい強弁です(ばっさり)。応募総数24点、ま、そんなとこなんでしょう。
ご当地は梨の生産が盛んで、ツルも小学生の頃家族で梨狩りに行ったことがある。高級品種「新高/にいたか」の実の巨大さ、お酒が入っているかのような芳醇な甘さ、柔らかめな果肉の舌触り、今でもはっきり覚えてます。

本シリーズでは主に直近10年間、特に2010年代に入ってからのネタを取り上げることが多いわけですが、キャラ、ロゴを問わず「70周年」に出くわすことが多い気がする。考えてみればこれ、ちょっと不思議。そういう自治体というのは戦時中にできてるわけですよね。例えば荒尾市70周年なら、2012−70=1942年。それがこんなにあるなんて。
調べてみると、大日本帝国憲法には地方自治の定めはなく、1940年10月に発足した大政翼賛会では、総裁たる内閣総理大臣のもと、下部組織として道府県支部、大都市支部、市区町村支部、そして町内会(._.)等が組織された。地方支部の長には地方長官(都長官および道府県知事)がなったわけ。

対して、戦後の地方自治法では知事の公選制が定められ、都道府県職員の身分も官吏から地方公務員へと改められた。これが施行されたのが日本国憲法と同じ1947年5月3日。2015−1947=68で、今年68周年以下の自治体が真の戦後派ということになりそうです。

見方を変えれば、戦後日本に特需をもたらした朝鮮戦争が1950年6月開戦・1953年7月休戦、日本国の主権回復について定めたサンフランシスコ講和条約が1951年9月調印・1952年4月発効。
60周年モノは、そんな時代背景の中で続々と誕生した市町村の現在の姿ということになる。

とまあ成立過程は様々でも、今この時代に到ってデザインはたいていアイデンティティを失い、パターンが似通ってしまったという(笑)。

(続く)

2015年4月21日 (火)

【番外編】十年に一度の逢瀬:6(安八町60周年・アンビー)

(承前)

60周年のトリはこれに取ってもらおう。これも叩けば埃は濛々と舞い上がる、妙なところから。

岐阜県安八郡安八町(あんぱちちょう)
合併60周年 記念ロゴマーク
安川公生(まさたか)(岐阜市)
〔2014年7月発表〕
安八町60周年

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60周年の[6]の中には安八町のマスコット「アンビー」を組み合わせました。
[0]を形成する[人]・[花]・[葉]・[ハート]のマークは、町が一体となって歩んできた60年の歴史を、それぞれの色は水・緑・花など安八町の豊かな資源を表し、町が一体となり、未来へ向かってよりいっそう、明るく幸せに満ちたまちづくりにむかう姿をイメージしています。
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これもキャラとのミックス系かぁ。

岐阜県安八郡安八町
ハートピア安八 キャラクターマスコット → 安八町 マスコット
アンビー
(作者不明)
〔2002年10月発表〕
アンビー

優に10年選手で、2004年にご当地が大垣市を中心とする西濃圏域合併協議会から離脱した、なんて歴史も見てきてるんですねぇ。初め生涯学習施設のキャラクターとして作られ、2005年10月に町の公式キャラに出世した[藁しべ長者系]です。
由来は当然「安八」→「あん+はち」→「あん+蜂」→「あん+bee」で[ハチ]キャラなわけ。ご当地の古名「味蜂間/安八磨/あはちま」も取り込んだ様子。ただ、当初「町の花スイセンをかたどった」とされていた痕跡は現在認められず、上の画像は「安八百梅園」なる[梅]の名所に因むものだろう。

一方で、右半分は大竹市60周年ロゴあたりと共通項がある。前にもいろいろ見ましたよね。

【2014.03.02「野獣の花輪に護られて(2)」】
東京都大田区
東邦大学
コミュニケーションマーク
株式会社アクサム
〔2007年4月導入〕
東邦大学カラーバージョン

次点もなかなか隅に置けない。

(佳作)
梅村元彦(愛知県春日井市)
安八町60周年(梅村案)

このガイダーも周年ロゴがお好き。ふにゃふにゃっとしたイニシャル[安]の描線と、どうでもいい感じで添えた[花]が特徴ね(これっ!)。因みにこの花は、市の花スイセンにも市の木モクセイ(というのも時代性を感じる)にも基づいてません。

これまた同時募集の標語はこうなった。

〔キャッチフレーズ〕
吉田慶嗣(秋田市)
「ともに築いた60年 未来につなぐ 希望の安八」

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合併後60年は町民が共に築き上げた歴史である。これを機に、希望に燃える安八町が未来に向けて一層躍進する姿をイメージしたものです。
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スゴいのはここからでっせ。

(佳作)
村岡佳苗(兵庫県丹波市)
「ともに輝き60年 さらに未来へ きらめく安八」

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安八町民がともに輝いてきた60年を活かしてさらに未来に向けきらめいていく姿を表現しました。
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あれっ?これって見覚えがあるぞ?

徳島県阿波市
阿波市制施行10周年記念事業 キャッチフレーズ
村岡君代(兵庫県丹波市)
「10周年 かがやく阿波市に きらめく未来」

(佳作)
村岡孝司(たかし)(兵庫県)
「輝いて10周年 さらに未来へはばたく阿波市」

そういうことだったのか・・・。暗憺(*゜Q゜*)、一族形成パターンがここにも。調べてみると。

兵庫県丹波市
丹波市制10年 PRキャッチフレーズ
村岡孝司(71歳:丹波市柏原町)
「人かがやいて10年 夢きらめいて未来」

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(2014.02.23 丹波新聞 抜粋)

村岡さんは、「丹波市も人口減少が続いているが、 若者が定着できるような魅力と夢のある希望に満ちあふれた丹波市を、市民の英知と努力で築けるよう願っている」と話している。
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もう、わけがわかりません。これだからジモティ応募とて油断はできんっ

全日本交通安全協会・毎日新聞社
平成27年使用 交通安全年間スローガン
一般部門A(運転者(同乗者を含む)へ呼びかけるもの) 内閣総理大臣賞
村岡孝司(72歳:兵庫県丹波市柏原町柏原)
「早めから つけるライトで 消える事故」
〔2014年12月発表〕

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(2014.12.04 丹波新聞 抜粋)

村岡さんは、同スローガンの歩行者・自転車利用者向けの部門で過去2回、内閣総理大臣賞を受けており、今回で3回目になる。
村岡さんによると、1966年から募集が始まった同スローガンで、同賞を計3回受けた人がひとりいるそうで、最多記録だった。「その記録に並ぶことができ、うれしく思う」と村岡さん。同スローガンは、標語の各種公募の中でも最大級の応募数を誇るという。
6年前に「渡れそう 今なら行けるは もう危険」、4年前に「行けるかな 渡れそうでも 待つ勇気」の作品で同賞を受賞。今回の受賞作について、村岡さんは「『つける』と『消える』の対照的な言葉を取り入れたのが評価されたのかなと思う」と話している。
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ふーん。「まだ渡れるは もう危ない」のテイストで2回も総理大臣賞が取れたってとこがむしろスゴいっす。

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(2014.12.10 読売新聞 抜粋)

村岡さんは1970年から標語やスローガンづくりを始め、全国の様々な公募企画などで約850点の受賞歴を持つ。
今回の年間スローガンには、「早めから つけるライトで 消える事故」を応募。全国約7万点の中から頂点に選ばれた。
村岡さんは「妻が運転する車の助手席に乗っていた時、ライトをつけた対向車は急カーブでも早めに発見できると実感した。喜寿(77歳)までに1000点の受賞が目標。標語を通じて社会貢献したい」と話している。
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((((;゜Д゜)))オソロシイわ。高齢ドライバー(と高齢ガイダー)の問題は別なところにあるような気もしますがね

兵庫県篠山市
平成26年度 日本デカンショ節大賞
(優秀賞)
村岡君代(兵庫県丹波市)
「デカンショ踊りを 教えた孫に
 今じゃ私が 手を引かれ」
〔2014年8月発表〕

ぷっ。「一般公募による、新たなデカンショ節の歌詞を」という公募。採用作品がお披露目されるはずだったお盆の「第62回丹波篠山デカンショ祭」の「ヤグラ総踊り」は、この年西日本を繰り返し襲った台風や豪雨の影響で中止されてますが。

♪デカンショ デカンショで 半年暮らす
 後の半年ゃあ 寝て暮らす
 ヨーイ ヨーイ デッカンショ

因みにこの民謡/学生歌の起源には「寝て」が「泣いて」となっているものもあって、陽気な感じが一転哀歌になっちゃいます。むしろ気分はそっちに傾く。

総務省
平成25年度「統計の日」の標語
一般の部
(佳作作品)
村岡佳苗(兵庫県丹波市)
「統計は 社会を正す目 見直す目」
〔2013年7月発表〕

ぷぷぷっ「社会を正す」まァなんてIrony

たとえ名うての大御所ガイダーであろうが、社会貢献した気になっていようが、ツルは納得しませんね。沢山選ばれることが、Originalityあるものを作り出すより大事だとは思わないから。
そりゃ、夫婦で、親子で、共通して俳句が川柳が趣味だって場合もあるでしょう。でも、そんなことが問題なのじゃない。別人なら別人で、血縁/姻戚関係があろうが赤の他人だろうが、なんで次々と;

2014年2月:孝司「人かがやいて10年 夢きらめいて未来」
2014年5月:君代「10周年 かがやく阿波市に きらめく未来」
2014年7月:佳苗「ともに輝き60年 さらに未来へ きらめく安八」

なんてモノが生まれてくるのか、そのワケとカラクリを教えて下さいな。顔出しなんかする前に。Comply, or explain.

(続く)

2015年4月19日 (日)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その135:美祢市・十和田市・久喜市 ナンバープレート)

(承前)

最近、周年記念ものと並んでよく見る気がするのが、ご当地ナンバープレート。バイク用のやつです。これは今までにも;

【その98】
新潟県三条市
ご当地ナンバープレート
塩崎エイイチ
三条市ナンバープレート

埼玉県行田市
原付バイクご当地ナンバープレート
(優秀賞)
塩崎歩美
行田市ナンバープレート(歩美案)

なんかがあったけど、さらに続々と見つかったので爼上に載せましょう。小銭稼ぎ、してはりまんなー。

山口県美祢市
原付バイクご当地ナンバープレート
塩崎エイイチ(66歳:デザイナー)
美祢市ナンバープレート

青森県十和田市
原動機付自転車オリジナルナンバープレート
塩崎榮一(グラフィックデザイナー)
十和田市ナンバープレート

埼玉県久喜市
原付バイクオリジナルナンバープレート
(優秀賞)
塩崎エイイチ
久喜市ナンバープレート(エイイチ案)

美祢市はカルスト台地の[秋吉台]+化石の産地だから[アンモナイト]のキャラ(*_*)+市の花[サクラ]。
十和田市は当然[十和田湖]+湖畔に立つ高村光太郎作[乙女の像]。
久喜市はひたすら[久喜提燈祭り 天王様]、盛りが少ないっ

以上を時系列で並べ直すと;

三条市:2010.11.09発表 2011.03.01交付開始

美祢市:2012.12.20発表 2013.01.04交付開始

行田市:2014.02.25発表 05.03交付開始

十和田市:2014.11.05発表 2015.02.02交付開始

久喜市:2014.11.24発表 2015.01.05交付開始

となる。行田市は市制施行65周年、十和田市は合併10周年、久喜市は合併5周年の記念と銘打たれているから、やっぱり「周年記念にナンプレ」の世界です。ご当地キャラ(の新規制定)に飽和が見え始めた現在、その主要製造マシーンだった一族の新たな活路はここにあり!(か?)

ご当地ナンバープレートにはしかし、もう一つの共通項が見出せる。三条市での窓口は税務課(募集時は営業戦略室営業戦略係)、美祢市は税務課、行田市は税務課市民税担当、十和田市は税務課、久喜市は市民税課諸税係。つまり「税吏が作った」んですよ、「これ作れば税収増えるべ」と心に念じつつ。それはつまりナンバープレートというものが「課税標識」だからです。「市の一体感や郷土愛の醸成を」だの「地域の活性化と観光振興に役立てる」だのと言ってみても、結局は金気の臭いがぷんぷんですな。その意味で、上記の中では最も古い三条市で、従来型との選択が原則不可だったのは興味深い。

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(2011.09.09 市長の部屋)

おたよりの内容
原付バイクのナンバーのデザインが「ひめさゆり」になりましたが、いいアイデアであると思うのですが、バイクは趣味性の高い物でもあるので従来デザインのナンバープレートと並行して交付していただきたいと思います(選択制)、カッコいい・渋い・ノスタルジックなオートバイのイメージを花のナンバープレートが台無しにしてしまいます。気にならない人は気にならないのでしょうけど。

おたよりへの回答
「ひめさゆり」のナンバープレートは、三条市を訪れた方や、このナンバープレートを見た方に三条市に興味を持っていただき、観光振興等へつなげていくための「走る広告塔」として全国からデザインを募集し、作成したものです。
従来のナンバープレートとの選択制にしなかったのは、少しでもオリジナルナンバープレートを多くの方の目に触れてほしいとの思いがあったためですので、ご理解くださるようお願いいたします。
なお、従来のナンバープレートの交付を希望される方につきましては、現在保有している枚数に限り、対応させていただきますので、担当の税務課にお問い合わせいただければと存じます。
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体よくあしらわれてしまいました。でもこのやり方はやはり広まらず、他の4市では「選択可」となってます。だって、こーゆーのがヤな人もいるとなると、逆に税収増の足枷にもなりかねないもん(セコい話と言う勿れ)。そこは税吏としてはちょっとね。むしろ期間限定にする方が盛り上がるかも。ああもっとも、税収の不安定化を招くような施策は打ちにくいか、税吏としては。

一応、各論も見ておくと。
美祢市の費用は「金型制作費など約155万円」と公表されている。やっぱり金型代が嵩むんですね。それでもご当地キャラを運営していくよりは安上がりなわけです、「内臓」の人件費も要らないんだし。ご当地ナンバープレートが近頃続々誕生しているのには、そうした理由もあるんだろうか。
人口約10万人のご当地で、原付バイクの登録台数は年間約1,200台、新規登録は約100台だそうなので、所詮やっぱりセコい話のような気はしますが・・・。

十和田市については、そりゃ塩臭さMinimumなデザインではある(今回取り上げたプレート全般についても言えますが)。だけどジモティ以外、どれほどの人がこれを見てそれとわかるのだろう。
東京のOLが、JRのTVCMを見て「そうだ、京都、行こう」と思うことはあっても、こんな原チャリを目にして「そうだ、十和田、行こう」と呟くなんて状況はおよそ考えにくい。
Or, 観光客がご当地でこうした原チャリを見かけていたく印象に残る、なんて効果を説かれてもおいそれとは鵜呑みにしかねる。実物の十和田湖や乙女の像を見に来てるんだしね。つまりは対外発信力もMinimumなツールだと思うわけです。

(優秀賞)
高舘大地(十和田市:地方公務員)
河井大郎(ともお)(滋賀県:グラフィックデザイナー)

久喜市では男衆のヘタウマぶりがとっても昭和臭です。沢野ひとしの画風に似てるかな?(少し違いますか。)
「久喜提燈祭り 天王様」は、ご当地の曹洞宗寺院、天王院の境内にある八雲神社の夏祭り。採用された垂水秀行(香川県)の作品もメインモチーフとしている。元は「天王宮」と呼ばれていた神社が明治の神仏分離でこうなったらしいけど、肝腎の祭神はどうもわかりません。「天王」という名前からすれば牛頭天王≒スサノオであろうか。「八雲」の名も実はスサノオと縁がある(cf. 2012.03.03〜07「祇園社につきお勉強」)。
何でも、昼間は神話・歴史上の人物の人形を山車の上に飾り立てて町内を曳き廻し(この人形にも素戔鳴尊が含まれている)、夜になるとこれを取り外して500個の提燈を飾りつけ、提燈山車に早変わりするということなので、昼間っから提灯をぶら下げたエイイチのデザインは変ってことになりそうっすが( ̄ー ̄)。
つまりは「日中からやってるけど夜の方が見応えのある祭り」なんでしょう、よくある。因みにこの提燈は現在も蝋燭の本火を使っているそうで、そこは素直にすごいと思います。火と水は人間の永遠の憧れ。

昼 夜

(続く)

2015年4月17日 (金)

【番外編】限りなく闇黒に近いブルー(千葉ブランド水産物・美保湾ブランド・舞鶴のさかな・船橋地方卸売市場)

(承前)

駒井作品には単色表現、あるいはそれに準じたものが多いのも特徴の一つだろう。とりわけ「赤」、これはもう随分と見てきた気がする(cf. 2014.10.05「配達されない三通の手紙:四通目 第三葉」・2015.03.27「十年に一度の逢瀬:1」・2015.04.07「十年に一度の逢瀬:4」)。
しかし駒井には「紺」も結構ある。もちろんここでも相似性の高いテンプレデザインであることは言うまでもないけれども

〔2006年8月下旬〜11月前半発表〕
千葉ブランド水産物認定マーク
(佳作)
駒井 瞭(大阪府)
千葉ブランド水産物(駒井案)

10年近く前からある制度だけど、2011年の震災後はご当地の水産業も相当な打撃を受けたはずで、ならばこのマークは現在どれほど活用されているのだろう?(22点ほど認定を受けているようだが。)

いろいろ不思議な公募で、「マークデザイン部門」でダブル入賞した者が2人もいる、応募総数221点もあったのに。

(最優秀賞)
金津 博(新潟県)

(優秀賞)
東 信慶(福岡県)
信貴美和(新潟県)

(佳作)
東 信慶(福岡県)
駒井 瞭(大阪府)
佐藤幸雄(東京都)
金津 博(新潟県)
牧野友明(千葉県)
山本幸男(千葉県)
谷脇英樹(山口県)

どういうもんでしょうかねえ、こういうの。

採用された金津作品には、2006年11月2日に発表された「ちば」ロゴ(by 仲條正義)が添えられており、そのためにこちらのマークの発表も11月までずれ込んだものかもしれない(詳細不明)。

「キャッチコピー部門」での最優秀賞はこれ。

宮内 洋(愛媛県)
「太陽の味がする」・千葉海鮮

しかし最終的にはやはり「ちば」ロゴに合わせる形で「太陽の味ちばの海」となっちゃった。
でも一番ヒンヤリするのはこの作者名かもしれない。

(佳作)
杜多利樹(兵庫県)
「これぞ房総の海の味」

杜多一族の最終兵器!?それにしちゃひどくクォリティ低いけど。現在ググるとこの名義はあと1点しかヒットしない。

兵庫県養父市
全但バス株式会社
特急バス豪華新型車両 愛称
杜多利樹
「LuxRea(ラグリア)」

"Luxurious" + "Relax" というよくある珍妙系横文字造語。んなこたぁどうでもいい。2012年12月26日〜2013年1月25日に募集されたものなんですね、これ(@_@)!!
平成大合併に伴う丸ブー自治体章制定の嵐の中で名を馳せた神戸の杜多利夫&利香父娘が公募界から姿を消してから久しい、そんなタイミングで突然ぽつんと現れている。千葉ブランド水産物公募から見ても6年の後、ツルが本シリーズに手を染めてから少し後ということになるのか。

道草はこのくらいにして、巻きでいこう。

〔2013年9月発表〕
鳥取県境港市
さかいみなと中野港漁村市実行委員会
さかいみなと中野港漁村市「美保湾ブランドデザイン」
(佳作)
駒井 瞭(大阪府東大阪市:グラフィックデザイナー)
美保湾ブランド(駒井案)

境港市(さかいみなとし)にある中野港(なかのこう)に水揚げされる魚を「美保湾ブランド」として発信するという、何やらややこしいやり方。Tシャツやトロ箱にまで使うそうな。
そりゃまいいけど、2013年8月20日まで募集かけて、24日には第4回さかいみなと中野港漁村市で来場者投票やって、9月4日には発表まで持ち込んだという超特急コースだったのはいろいろ危ないっすねえ。まっ、応募総数せいぜい52点ですから(笑)。
最優秀賞は品川良樹(島根県松江市:グラフィックデザイナー)。駒井以外の佳作は次のとおり。

株式会社キサ・クリエイティブ(2点入賞)(鳥取県米子市)
香川小夜(境港市:大阪デザイナー専門学校)
太田武行(鳥取市:地方公務員)

はぁ、またダブル入賞ですか。
さらに調べてみると、鳥取県職員に太田と同姓同名の水産技師がいて、県の水産課や水産試験場(境港市にある)に勤務しているから、推定同一人物の疑いをかければ半分内部応募みたいなもんではないかしら(この公募の事務局は境港市の水産課だけど)。

〔2014年7月頃発表〕
京都府舞鶴市
舞鶴市水産協会
舞鶴のさかな ロゴマーク
駒井 瞭 (大阪府東大阪市)
舞鶴のさかな

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とれたての「舞鶴のさかな」を元気よくPRしている姿を親しみやすく表現。
人の両手、顔、頭などで[ま][い][づ][る]の文字を表現。
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ぷっ、まだやってら。いつも書いてることだけど、ゆめゆめどこが「まいづる」なのかをなぞろうとしないように。フラストレーション溜まるだけですから。
「一般投票を実施し、その結果や商標調査などの審査を踏まえ」て決めたとされているけれども信じ難い。そりゃま、千葉や美保湾は佳作だったから引っかかってこないのかもしれんけど、素人がガラ系携帯でこれだけ見つけられるんだぜ。

〔2014年10月決定〕
千葉県船橋市
船橋地方卸売市場
ロゴマーク
(優秀作品)
駒井 瞭(大阪府東大阪市)
船橋地方卸売市場(駒井案)

ここに来て丸ブー入りかよ・・・。これ↓に[魚]と[青菜]を持たせただけじゃん。

〔2013年12月発表〕
大阪府南河内郡河南町
かなん桜プロジェクト推進会議
かなんの桜 ロゴマーク
(佳作)
駒井 瞭(大阪府)
かなんの桜(駒井案)

最優秀は高見澤アカネ(さいたま市)。つまり駒井は千葉県でも船橋市でも河南町でも次点に甘んじたわけ

サイトには昨年4月に中央卸売市場から地方卸売市場に移行したことに伴い公募した、とあって、何じゃそりゃと思って調べてみれば。

中央卸売市場 = 卸売市場法に基づき国(農林水産省)が認可・監督するもの
地方卸売市場 = 同法に基き基づき都道府県が認可・監督するもの

ということだそうな。けれど、「なぜ中央 → 地方に移行したのか」が一向にわからない。船橋地方卸売市場さん、もうちょっとその辺りのPRに注力する方が大切なんじゃないですかね。

作品を追っていると、だんだん脱力してきた。結局こういうことでもあろう。
駒井にとっては結局房総の魚も舞鶴の魚も山陰の魚も変わりゃしないのだね。「旨ければどこ産だっていいじゃん」ならまだいいけど、「旨かろうが不味かろうがどうでもいいじゃん」なんである。
舞鶴の募集要項に、「より多くの人が舞鶴のさかなが好きになるように願っていただける方ならだれでも応募できます」とあったのがどうにも皮肉です。

― Title Inspired by「限りなく透明に近いブルー」(1976)村上 龍(1952.02.19〜)―

2015年4月15日 (水)

【番外編】なんとなく、リサイクル(たけぴょん)

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(ほんとはもっと仰天するネタがあるんだけど、それはまた回を改めて(^_-)。)
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ほんとに仰天しちゃうと言うよりほかにないんだよね。このガイダーの精神構造はどうなっているんだろう。ほんとに正気なのかしらとこちらが心配になってくる。
また見つかっちゃったんですよ。

〔2014年11月発表〕
広島県大竹市
市制施行60周年記念 職員協働事業
“おおたけ”PRキャラクター
(1次選考通過作品)たけぴょん
たけぴょん

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三倉岳,瀬戸内海,小瀬川,弥栄ダムの豊かな自然を背景として、特産の手すき和紙の[風車],市の花[さつき]を組み合わせ、大竹市の明るく元気な姿を、誰にでも一目見てよくわかり広く親しみ愛されるようデザインし、これは又,21世紀をリードする「大竹市」が力強く飛翔発展する様子を象徴したものである。
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えええっっっっっ・・・・・。何度も驚かされてきたけど、今また新鮮な驚愕が。

ええと、大竹市のキャラクターもややこしいけど、つまりは「コイちゃん」を作った時の候補作品10点のうちの一つ。
作者の名前は明かされていない。けれど、グダグダな文章と次の先行作品群の存在が何より雄弁に物語る。(cf. 2014.04.11「配達されない三通の手紙:二通目」・2014.09.27「それって許されるの?:Recycle 0」)

〔2013年6月デザイン決定〕
大阪府柏原市(かしわらし)
マスコットキャラクター
かしぴょん
駒井 瞭(大阪府東大阪市)
かしぴょん

〔2013年10月決定〕
広島県江田島市
江田島市社会福祉協議会・江田島市見守り支援ネットワーク推進協議会
えたじま見守り支援ネットワーク キャラクター
(応募作品)えたぴょん
駒井 瞭(大阪府)
えたぴょん

〔2014年1月発表〕
広島県福山市
広島県教育委員会
広島県立歴史博物館
マスコットキャラクター
せんちゃん
駒井 瞭(78歳:大阪府東大阪市)
せんちゃん

〔2014年2月決定〕
青森県三戸郡南部町
鍋条例推進委員会
鍋条例 イメージキャラクター
(優秀賞)なんぶなべちゃん
駒井 瞭(78歳:大阪府東大阪市)
なんぶなべちゃん


〔2014年3月決定〕
福岡県大野城市
大野城市シルバー人材センター
マスコットキャラクター
センチャン
駒井 瞭(78歳:大阪府東大阪市)
センチャン

二度あることは三度ある。
六度あることは七度ある、かもしれない。
ああ、もう何も言うことはない。この爺さんには負けたわ。

― Title Inspired by「なんとなく、クリスタル」(1980)田中康夫(1956.04.12〜)―

(続く)

2015年4月13日 (月)

【番外編】十年に一度の逢瀬:5(大竹市60周年・ガッツくん&ピースくん・コイちゃん・大竹市シンボルマーク)

(承前)

60周年モノ、数も多いしツッコミどころも沢山あるしで(^O^)、もう少し続けます。

広島県大竹市
60周年 PRロゴマーク
〔2013年8月発表〕
大竹市60周年

60周年 PRキャッチコピー
「大好き おおたけ 笑顔♪元気いつまでも」

派っ手ーーー、ひたすら[ハート]だらけ。子どもの頃の色覚検査を思い出すわ。

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(2013.08.29 中国新聞 抜粋)

デザインは市職員から募集した。ロゴは[ハート]マーク60個を使って数字の[60]を表現、第5次市総合計画のキャラクターを配している。
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ほぼ同時期発表の横浜市青葉区20周年ロゴ(2013年6月)と同様、純然たる公募ではなかったことになる。費用かけてまで公募に及ばずってことでしょ。周年モノってやっぱり地位低いのね。60周年記念日は2014年9月1日です。

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このロゴマークの中にはある「文字」が隠されています。ヒントは、漢字2文字です。
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60個のハートの中の異形piece2個 ...いや3個。わかりやすっ(笑)。

実はこのロゴマークとキャッチコピー、複雑なる時間的多重構造を有している。すごくめんどくさいんですよねえ(笑)。
まず、描き込まれた、のじゃなくて描き添えられたキャラはこれ。

広島県大竹市
第五次大竹市総合計画(わがまちプラン)
イメージキャラクター
ガッツくん&ピースくん
ガッツくん ピースくん

キャッチフレーズ
「笑顔・元気 かがやく大竹」

こうしたペアキャラで全く同じ顔、見分けは[ガッツポーズ]と[ピースサイン]だけ、というのはすごく珍しいと思う。妙てけれんな魚みたいなやつは何?ってのは後ほど。

2011年6月に策定され市内全戸に配られた同計画の冊子には、裏表紙にこのキャラがあしらわれている。しかし、それ以上の詳細は不明です。正確な制定時期も、公募だったかどうかもわかりません。
一方、キャッチフレーズに関する経緯はこの冊子に詳しい。

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表紙の『笑顔・元気 かがやく大竹』は,第五次大竹市総合計画のまちづくりのテーマである「住みたい,住んでよかったと感じるまち」を達成した時に,本市が発信しているであろうまちのイメージ(将来像)です。
これは,平成20(2008)年に「夢のある未来の大竹」と題して中学生からキャッチフレーズを募集し,特選となった栗谷中学校3年生(当時)の藤本由貴さんの作品「笑顔・元気 輝け大竹!」を基に作成したものです。

《キャッチフレーズ「笑顔・元気 輝け大竹!」に対する思い》
小さい子からお年寄りまで,様々な人が触れ合い,みんなが毎日笑っていられる明るく活発な大竹になってほしい。
また,みんなが美化などを考えて美しい大竹にし,人々にやさしいまちになってほしい。
そして一人ひとりが輝く大竹市が生まれると良いと思う。
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ほーん。ってことは、「住みたい,住んでよかったと感じるまち」が達成できなかった暁には、「笑顔・元気 かがやく大竹」にもなれないってことだね、あー、うぜえ
つまりは2008年に公募で決まったものに、繰り返しバリエーションをかけながら2013年まで使ってきているということですか。

もっと錯綜するんだけど、2014年には、これらの諸々とは別に次のキャラクターが発表されている。

広島県大竹市
市制施行60周年記念 職員協働事業
“おおたけ”PRキャラクター
コイちゃん
(作者不明)
〔2014年11月発表〕
コイちゃん

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大竹の伝統文化である手漉き和紙の[鯉のぼり]をモチーフに生まれました。いまも昔もこれからも、みなに大竹が愛されますように。
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はあ、そういうわけで[鯉]こだわりでしたか。因みに優秀賞に入った「おたけちゃん」はテンプレ図柄からして明らかに中本竹識作です。(ほんとはもっと仰天するネタがあるんだけど、それはまた回を改めて(^_-)。)

うーん、なんでこう次々作るんだろう?何がしたいんだろう?そして、「職員協働」って、なぁに?まさか、これまで職員の間で募集したなんてことではあるまいな。だったら単なる悪ノリだよ

この公募でもっと不可解なのは、市民投票の際に;

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これまで、大竹市で作ってきたキャラクターもエントリーします。
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とされていたことで、候補10点の中にはこれ↓が入っていた。

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6 ガッツ&ピースくん
市のシンボルマークと市章をモチーフに、笑顔(ピース)と元気(ガッツ)で輝いている市の未来をイメージしてつくりました。
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けど現役キャラが優秀賞にすら入らなかったという番狂わせ
もう、頭が混乱してくる。募集時には、「大竹市をPRするのに適した、大竹市を愛する心が伝わるような特徴を備えた、想像上の生き物」をデザインせよということだったのに。コイちゃんもガッツくん&ピースくんも、もっぱら作者の想像力によるImaginary Beingであるとまでは言い難い。

結局、現在までのところ同市サイトを見ても、最優秀賞を獲ったコイちゃんが活躍している形跡はありません。どういうことっすか?60周年のほとぼりが冷めてから登場ってこと?

さらに言えば、ここで「市のシンボルマーク」とされているのがあの妙てけれんな魚のことなのかしらと思ったら、ホントにそうでした(@_@)。

広島県大竹市
シンボルマーク
(作者不明)
〔1994年9月制定〕
大竹市シンボルマーク

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(同市キッズページ)

シンボルマークは、大竹市の伝統工芸である、手すき和紙を使用した工芸品[こいのぼり]をモチーフにして、OTAKEの頭文字[O]と組み合わせたものです。元気で明るい3色の色分けにより、未来の都市像「活力、快適、感動都市おおたけ」を表現しています。
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明示されていないけど、制定時期からして50周年記念物なんだろう。しかしそうなると一層、なぜ「コイちゃん」を今回改めて作ったのかという疑問が湧いてきます。既存キャラ/ロゴに不満があったってことかしら。でもさあ、どれも微妙にテイストが似通ってんだよねえ(笑)。
そしてもう一つ、キャッチコピーまでどうしてこんなにいろいろ作ってるの?垂れ流しはマイナスの効果しか生まないよ。

しっかしああ、疲れましたわ。

(続く)

2015年4月11日 (土)

【番外編】知立乱立杜若(ちりゅっぴ・知立市章)

今回はちと、キャライベント告知を兼ねまして(どうした風の吹き回しやw)。
2014年10月に決定されたこのキャラクターのことです。

愛知県知立市
マスコットキャラクター
ちりゅっぴ
高柳順子(静岡県三島市:グラフィックデザイナー)
ちりゅっぴ

はァ。

照りもせず 曇りも果てぬ 春の夜の 朧キャラにぞ しくものはなき
   (新古今和歌集;半分ウソ)

「カワイイ」は認めるけど、印象薄げな感じもまた否めないかな。

可も不可も霞に暮れて春の宵
   (奥の細道;全部ウソ)

気になったのはむしろ、なぜご当地で[馬]?という点。優秀賞や「その他最終候補作品」を見ても、目につくのは地名に引っかけた竜ネタやご当地名菓あんまき(小倉ホットケーキが筒状になってると思えばよろしい)といったあたりで、本作以外馬は見当たりません。

コンセプトを読んでみると。

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ちりゅっぴは知立市が大好きな男の子。
[かきつばた]の飾りをつけた[馬]パーカーを着て、かつてたくさんの旅人が旅した鎌倉街道や馬市のあった東海道の歴史を伝える。
ベストには[市章]の刺繍がほどこしてある。
[あんまきポーチ]には知立市の魅力がたくさんつまっている。心優しいのんびりや。
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歴史ネタでもあったというわけか!さすがは高柳、調べが細かい(cf. 2013.02.18「三島宿、ひともとの柳いと高きぞありける:その1」)。ま、Wikipediaの知立市の項にも馬市のことは一言載ってますけどネ
というより視点の問題なんだろう。ご当地にとって「馬」とはもちろん、現代に生き続ける産業・文化というわけではない。敢えて歴史上のできごとにフォーカスしたわけ。一方知立市で歴史と言えば筆頭にくるのは伊勢物語の八橋に因む在原業平、となると合わせてカキツバタを用いるのは俳句で言う季重ねの禁忌、てな発想もあったかもしれない(大伏線)。足し算だけではない引き算の選択。

ネット上では現在、知立市と馬をつなげる情報というのはあまり出てきません。2013.12.07〜2014.02.11に知立市歴史民俗資料館で「池鯉鮒(ちりゅう)の馬市」と題した企画展が開かれたぐらい。

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「馬市」が江戸時代の知立で開かれていたことは、浮世絵などに描かれ、当時の紀行文・絵図などに見ることができます。平成26年は午年にあたり、馬市の文献を中心に紹介します。
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はーん、干支ネタでもあったのか(んな馬鹿な)。因みにこの公募で募集がかけられたのは2014年8〜9月;-)。タイムリーでもあったわけ。

募集時の報道はこうです。

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(2014.08.08 中日新聞 抜粋)

話題のゆるキャラブームにあやかろうと、知立市が新たなマスコットキャラクターをつくる。一般公募でデザインを決め、全国にアピールしたい考えだ。ただ他市に比べ後発の感は否めず、11月に中部国際空港(常滑市)である「ゆるキャラグランプリ」にも間に合わない。“遅れてきたキャラ”は定着するか−。(岡村淳司)

市内の先駆けは、二〇〇一年に地元大学生が考案した「なりひらくん」と「かきつ姫ちゃん」。持ち込み作品で正式な位置付けはないが、市が観光のPRに活用してきた。他にも「みずっち」(水道事業)、「チャレン次くん」(総合計画)、「かっきーちゃん」(健康づくり)など、事業ごとにさまざまなキャラクターがいる。すでに乱立気味だが、着ぐるみはなく、市民への浸透はいまひとつだ。
生みの親は市役所だけでない。NPO法人バザール知立は昨年、「弘法さん」として親しまれる遍照院の縁日にちなむ「こぼたん」や、名物のあんまきを題材にした「あんまき姫」を考案。着ぐるみを制作し、小学校や幼稚園の行事に招かれるなど人気だ。これを市が活用する方法もあったが、特定の場所や商品に限定されるため見送られたという。
NPOの久世泰男理事長は「うちのキャラを、とは言わないが、従来のものを生かす手もあった。そもそも公募自体が今さらという感じ。他市がやってないことをやるからこそアピールになるのに」と苦言を呈す。
市は新たなキャラで初めて着ぐるみを作り、全市的なシンボルにしたい考えだ。市経済課の担当者は「近隣市は着ぐるみを持っているのに、うちだけなく、イベント参加などのチャンスを逃してきた。オカザえもんや、くまモンのように地域の魅力を発信してもらいたい」と説明する。
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わりと散々な書かれよう・・・。ちょと待ってちょと待っておじいさん。
久世はん、アンタの苦言とやらはそりゃ正しい(と思う)よ。けど、おたくらにだって乱立させた科はあるでしょ。「従来のものを生かす手もあった」という指摘は自らにはね返ってくる。しかも2013年の制定とは、後塵を拝しまくりの目屎鼻屎。着ぐるみ2点も作る余裕がNon-Proprietary Organizationによくありましたねえ。それともバザール参加者の手作りかしらん?
岡村はんもな、普通ならこういう場合は「キャラクター/着ぐるみを作りたいけど金銭的・人的余裕がなくて作れない」団体にも取材してくるってのが、そこはラッスンゴレライもといバランスちゃいますのん?

ここで面白いことに気づいた。市章のこと。

愛知県知立市
市章
大野元三(愛知教育大学教授)
知立市章

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(知立市サイト)

昭和32年10月、愛知教育大学教授大野元三氏の考案によるもので、古くから交通の要衝として東西南北に通じた知立市の発展的な土地柄をテーマに、伊勢物語で有名な[かきつばた]の花を図案化したものです。
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え!これがカキツバタ!!
てなところじゃなくてですね。

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(知立市サイト)

知立市章制定について

昭和45年12月1日 制定

知立市の市章を次のとおり定める。

知立市章2
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「考案」から「制定」までなんで13年もかかってるんだろうと思いきや、これは1970年12月にご当地が市制施行したからで、当初は碧海郡(へきかいぐん)知立町章だったというだけのこと。
もう一つ、現在使われている市章とはなぜか菱形のカタチが明らかに異なる。こちらはいろいろ調べてみたけど不明です。描きやすいようにどこかの時点でリデザインされたということだと思うんだけど。

本題に戻りまして。10月9日の表彰式には高柳も出席している。

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(2014.10.10 中日新聞 抜粋)

市役所であった表彰式では、林 郁夫市長が「元気さとまじめさが伝わってくるとてもいいキャラクター」と絶賛。高柳さんは「キャラは自分の子どものようなもの。外に向けての発信も大切だけど、何よりも市民の認知度が百パーセントになってほしい」と話していた。
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「外に向けての発信も大切だけど、何よりも市民の認知度が百パーセントになってほしい」と言い切る高柳の視点については、やはりツルは支持する。

で、続いては着ぐるみお披露目なんですが、実は明日、「第50回ミスかきつばたコンテスト」において行われます。

〔面接公開審査〕
日時:2015年4月12日(日) 10:00〜
会場:知立市文化会館(パティオ池鯉鮒)

示唆に富んでるわぁ、これ。

【2015.03.19 その95の2】
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(2007.03.11 四国新聞 抜粋)

職員は苦笑して言う。「『PR方法を考えろ』と上司に言われたとき、手っ取り早いのがキャラクターづくりなんですよ。ひと昔前であれば、ミスコンテストでしたけどね」。
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ううむ、来年の第51回ミスかきつばたコンテスト開催は甚だ心許ないぞ、全国のカメラ小僧どもよ明日は知立に集結せよ

2015年4月 9日 (木)

【番外編】十年に一度の逢瀬:4 追補 ― 松笠哀話

(承前)

高砂市「ぼっくりん」のことを調べていて、気になる話を聞き込んだ。

ぼっくりん2

実は、経済的な理由から存続の瀬戸際に立たされていて、このたび遂に水商売に身を投じる決心をしたらしい。

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(2015.02.14 神戸新聞 抜粋)

高砂市の公式マスコットキャラクター「ぼっくりん」の存続を目指し、NPO法人高砂物産協会が天然水の販売に乗り出した。ぼっくりんは、国の助成金を用い、全国のイベントなどで高砂のPR活動を進めてきた。しかし、2015年度から助成金がなくなるため、資金を確保しようと、新たな取り組みをスタートさせた。

ぼっくりんは09年に誕生。13年度からは、国の交付金による雇用対策事業を活用し、さまざまな活動を展開してきた。ここ2年は、人件費や出張費など年間に約800万円の支出があったとみられる。同事業は14年度で終わることから、同協会は「現状のままでは出動の要望に応えられない状況になる」という。
活動費捻出のために始めた天然水の販売は、中谷商事(高砂市梅井)の事業と連携。ウオーターサーバーを貸し出し、12リットルの水を1760〜1980円で定期購入してもらうビジネスの中で、同協会が販売店となる。手数料分として受け取る売上金の10%を、ぼっくりんの活動費に充てるという。
同協会によると、千件程度の契約があれば、ぼっくりんの出張を制限するなど活動範囲を縮小することで、15年度も運営が可能になる。ほぼ現状通りの活動ができる3千件程度の契約を、最終的な目標にしている。
同協会や市、高砂商工会議所などは「みんなでぼっくりんを応援しよう」と書いたチラシを各施設などに掲示し、企業などに天然水の購入を呼び掛けている。同協会は「市民に愛され、ここまで育ったぼっくりんの活動を止めさせられない。活動を自主運営できる仕組みを構築したい」と話している。
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へー。雇用対策事業なんですか。年間800万円なんですか。1,000件の契約でも活動縮小、現状維持には少なくとも3,000件が必要というわけですか。勉強になります。というより、大いに示唆に富む。

ご当地の人口は直近で9万1千人強。3,000÷91,000=3.3%というのはあまり低いハードルでもないように思えるのだけど、どうなんだろう。どのくらいの勝算を持っているんだろう。
言い換えると、平均単価を取り、12リットルを1ヵ月で消費すると仮定して(5日で2リットルのPETボトル1本を使い切る計算である)、年間で(1,760+1,980)÷2×10%×3,000×12=約675万円。だいたい計算は合うかあ。
商売上手と見るべきか、それともやはり後がないと見るべきなのか。

「ご当地キャラクターの存続」という問題だけに絞って言えば(それも本末転倒かしら?)、「支出」と「収入」という観点だけではなくて、「費用」に対する「効果」はどうなんだ、というところも明らかにしてほしい気がします。
そうでなければ、「そんな金食い虫即刻やめちまえ」という声が上がってくる場合だってあるだろう。直接的な「収入」が微々たるものであることはどこでも大抵同じだろうし。
下手をすると、活躍をすればするほどコストが嵩んでリストラの標的になりやすくなる、なんてことにもなりかねない。

う〜〜ん、でもなんか違ってる感じもしてならないんだよね。結局は何のための、誰のためのキャラクターなのか、というところに行き着いちゃいそうなんだけど。

ぼっくりんと言えば、2年前の「ご当地キャラ総選挙2013」(日本百貨店協会が主催してる販促イベントの方の第1回ね)で不正投票に巻き込まれていた。(愚blogではこの手のコンテストのことはできるだけ取り上げないようにしているのだけど。)
近畿地区予選の段階で不正が発覚したもので、ネット情報をかき集めると発端は;

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3月20日の投票開始から1日約1000票を得票していたぼっくりんに、3月末、突如1日約2万票が投じられていることに気付いた。4月1日には地区の暫定1位にもなり、「さすがにおかしいのでは」と思った担当者が調べたところ、ある操作で繰り返し投票できてしまうことがわかった。
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という次第。
その後は市側から主催者に対して辞退を申し入れ、「対策を講じるから考え直してほしい」と慰留されて辞退を取り下げるという経緯を辿った。

当然、ファン(ていうかTwitterのFollowerね)からは「ぼっくりん全然悪くないし!高砂市の誇り☆」だの「だから堂々としててね。ぼっくりんは迷惑してるんだからね。めげないで頑張ってね♪」だのピイチクパアチク囀りがやかましかったわけです。悲劇の主人公に祀り上げて。
うーん、ツルに言わせりゃ黙らっしゃいだわ。ぼっくりんの運営関係者か加熱したファン以外に誰がこんなことするというのさ(常識的に考えれば)。炎上そのものもPRにゃなる。そんな合理的疑いが生じている時に「ぼっくりんは悪くない〜〜、主催側のシステムの不備に責任があるぅ〜〜」と騒ぎ立てる理屈は実社会では通らないのよ。

しかし、次の経緯を知るとさすがにツルも黙ります。
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市の担当者がその顛末を説明する。「ぼっくりんも含めて、近畿地区のキャラクターが軒並み万単位で伸びていたので、おかしいと思ったら、パソコンに詳しい人なら1人で何万回も簡単に投票できることがわかったんです。ゆるキャラ選挙といえど、公平に投票しないと他のキャラや団体に申し訳ない。ルール違反の投票が行なわれたことがはっきりしているなら辞退すべきと思い、百貨店協会に問い合わせました」
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はーあ、異常値を示していたのはアンタだけじゃなかったのねm(__)m。

そんな話も今は昔。今から2年後にぼっくりんは無事生き残っているのでしょうか。

(続く)

2015年4月 7日 (火)

【番外編】十年に一度の逢瀬:4(高砂市60周年・ぼっくりん・天理市60周年・猪名川町60周年)

(承前)

「60周年」になるともう花盛りです。次の公募なんか、まさにGuider All Stars総出演状態。

兵庫県高砂市
市制施行60周年 記念シンボルマーク
立志哲洋
〔2013年10月決定〕
高砂市60周年

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60周年の[6]で60年の歴史の流れを表現し、ニッコリ笑った市民の表情と[ハート]の手をあらわし、そのハートで高砂市を愛する気持ちを表現しました。また[0]の中に高砂市をイメージする[帆掛け船]と[市章]をあらわし、新たな船出をハートの手で見守る姿を表現しました。
-----

その[ハート]、前回見たとおり、2004年頃にもう使われてますよ、立志センセ。

大分県竹田市
市制施行50周年記念事業 公式ロゴマーク
小池もとお(東京都)
竹田市50周年

ご当地は「高砂や この浦舟に 帆を上げて」と謡われる世阿弥の能「高砂」の舞台。だから[帆舟]がご当地のイメージだと言ってるんですね。帆の中のマークは[市章]。

(優秀賞)
塩木亜弥
藤原沙耶香

(入選)
駒井 瞭
高砂市60周年(駒井案)

堀江 豊
高砂市60周年(堀江案)

梅村元彦
高砂市60周年(梅村案)

工藤和久
高砂市60周年(工藤案)

岸本拓真

[顔]を左側の「6」に持ってきた立志に対し、定石どおり右側の「0」に配したのが堀江。周年記念行事には「0」はまず大概入るし(中には「15周年記念」なんてのもありますが)、ここんとこを[顔]のイメージに固定しとけば機動的に対応できるわけですねw。加えてDouble Faceの駒井、なんとQuadruple Faceの梅村と、まあテンプレ発想のオンパレード、高砂市もさぞ選びにくかったでしょうなー(笑)。
そんな中ではNo Faceな工藤が珍しくさえ見えてきちゃう(伏線)。因みに市の花はもちろん[キク]です。

〔キャッチフレーズ〕
チームぼっくりん
「未来に 帆っと 高砂」

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高砂で生まれた工楽松右衛門[引用註:くらく まつえもん]が作った帆布は丈夫で水運に力を発揮しました。これからの未来に、帆が安全に高砂市と言う船の舵をとっていくように、そして、未来も、ほっとする街だという意味もかけてキャッチフレーズにしました。
-----

率直に申しあげて、つまらないと思います、ハイ。
作者としてクレジットされた「チームぼっくりん」が何者かは不明だけど、ご当地キャラが「ぼっくりん」なんだよね。

兵庫県高砂市
高砂青年会議所
マスコットキャラクター
ぼっくりん
(作者不明)
〔2009年2月デザイン発表〕
ぼっくりん0 ぼっくりん1 ぼっくりん2

市制55周年&同会議所設立50周年の記念で制作されたもの。デザインパターンが数種類あるのが困り者やわ(笑)。
ご当地の高砂物産協会のサイトには『「松右衛門帆」が200年以上の時を経て復刻しました』なんて宣伝が出ているので、となると「チームぼっくりん」とはおそらく同協会職員を意味するのではないかと。そういうことやったか・・・。これには何だかげっそり。内輪で賞をやり取りして、しかも販促スローガンかよ。

因みに市の木はマツ。これも謡曲「高砂」に基づいているのだと思う。ご当地播磨国高砂の浦と摂津国住吉(すみのえ)の浦に離れて生える「相生の松」の謂れを、尉と姥(実ハ高砂、住吉ノ松ノ精)が九州阿蘇宮の神官友成に語って聞かせる、という内容です。だから[松ぼっくり]の妖精「ぼっくりん」なわけ。

寄り道から60周年に戻りましてと。

〔キャッチフレーズ〕
(優秀賞)
森 仁美
「心ふれあうまち・高砂 未来に向かって帆を張ろう!」

中本可蓮
「60ねん かんしゃをむねに あなたとみらいへ。」

(入選)
甲斐七海
「人と人 つなげよう未来へ 高砂市」

清水麻衣
「つなごう文化 つなごう心 つなごう夢を」

上月美空
「時がつなぐ 人がつなげる 歴史のまち高砂」

坂田真侑
「れきしをうけつぎ、みらいへはばたけ たかさごし」

坂東 恵
「若人や この高砂に帆を上げて 進め! 未来へ」

この中でツルの好きなのですか?答えて言えば中本と坂東です。周年モノで「感謝」の一語を詠み込んだものは珍しい気がする。Allひらがなも効いてます。坂東のは尉と姥を若者に変え、緩急の利いた本歌取りでニヤリとさせるよね。LocalityとHistoryの両立を感じます。一番記憶に残る。

高砂市60周年シンボルマークではおやっと思わせた和久だけど、次のを見ると、ああやっぱり、てな感じになる。逆に安心(爆)。

奈良県天理市
市制60周年 ロゴマーク
工藤和久 (49歳:青森県弘前市:グラフィックデザイナー)
〔2014年1月決定〕
天理市60周年

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[60]の文字と市の花[梅]を基調に、ともに元気に花咲き、躍動感を笑顔で表現。[ピンク]と[白]は梅の色で、60周年を迎えさらに輝き、未来へ伸びる天理市を明るくイメージ。
-----

え、[白]!!相変わらず強引やなあ。
Double Faceを配して、何度も見てきたイメージ(笑)。梅花は市章のデザインでもあるので、そこからの連想なんですかね。

まだまだいくよ。

兵庫県川辺郡猪名川町
町制施行60周年 記念ロゴマーク
鬼丸邦宏(福岡県)
〔2014年12月発表〕
猪名川町60周年

〔キャッチフレーズ〕
新免ヒロキ(東京都)
「このまちと、いつまでも。いながわ」

ひやー、塩気たっぷり!!目にハイライトを入れないことで差別化を図ったつもりでしょうか??[60]+イニシャル[い]+[四つ葉のクローバー]と標準搭載アイテムどっぷりで、あたきゃてっきり塩崎一族かさもなくば平山陽一と思うたばい(cf.【その69】・2014.02.16〜17「白昼堂々、Evil Under the Sun: 4th」)。

もう飽き飽きですか?でもまだまだ許してやらんとよ。

(続く)

2015年4月 5日 (日)

【番外編】十年に一度の逢瀬:3(竹田市50周年・清水町50周年・市原市50周年)

(承前)

周年記念ロゴ、「50周年」になると再び増えてくる。【その134】の徳之島町50周年Tシャツなんかは特殊なケースだと思いますが、例えばこんな風。

大分県竹田市(たけたし)
市制施行50周年記念事業 公式ロゴマーク
小池もとお(東京都)
〔2004年(?)決定〕
竹田市50周年

〔公式キャッチフレーズ〕
伊藤啓子(竹田市)
「好きです 竹田 未来に向かって!!」

あちゃー、しょっぺー!!2004年3月31日に50周年を迎えてますが、ご当地で一番不思議なのは、どうもその10年後に60周年をお祝いした形跡がないことですww。
小池もとおは小池友基(ゆうき)↓とは無関係なんでしょうね・・・多分。住所違うし(笑)。

【2014.11.04「有友自高崎来不亦楽乎」】
兵庫県明石市・神戸市垂水区舞子
明石舞子団地
明舞団地まちびらき50周年記念事業 シンボルマーク
小池友基(群馬県高崎市)
〔2014年4月発表〕
明舞団地50周年

ううう、魅惑のDouble Face・・・。

こう見てくると、これが↓逆にひどく目新しいものに思えてくる・・・どゎははは。

【その97】
埼玉県越谷市
市制施行50周年 記念ロゴマーク
塩崎栄一
〔2008年3月発表〕
越谷市50周年(最終版)

〔キャッチフレーズ〕
福島美佐子(58歳:埼玉県本庄市:主婦)
「歩みつづけて半世紀 さらに飛躍の新世紀」

静岡県駿東郡清水町
町制施行50周年 記念ロゴマーク
高柳順子(39歳:静岡県三島市)
〔2013年3月決定〕
清水町50周年

-----
[富士山]の湧水がこんこんと湧き出る[柿田川湧水]。
清らかな水辺の木にとまる一羽の[かわせみ]。
ロゴマーク全体で清水町の豊かな自然と美しい情景を表現しました。
-----

〔キャッチフレーズ〕
柳谷益弘(71歳:清水町)
「夢が湧き 希望つなげて 半世紀」

-----
清らかな水が湧き出る柿田川湧水群をイメージし、将来への明るい希望を表現しました。
-----

高柳にとってはご当地は隣り町に当たるので、ジモティみたいなもんでしょう。周年記念ロゴというより、テイストはご当地ナンバープレートに似ているかもしれない。高柳のことは贔屓目に見ているツルですが、やっぱり「正々堂々」だと思うんだけどなあ。でも、ウェーン、高柳まで使ってるよぉ、「全体で」。

柿田川は、全長1.2kmと一級河川としては我が国で最も短いけれども、長良川・四万十川とともに日本三大清流に数えられている。水量のほとんどが富士の伏流水で、町内でこれが湧き出ている場所が川の源になっているという珍しいものです。山地に降った雨雪が谷間を流れ下るうちに集まって川となった、というのとは違うんですね。この川のクリスタリーノはTVCMに出てたっけ。そんなわけで町の鳥もカワセミです。

たいていの公募の場合、制定側のリテラシーの低さ、みたいなものが取り沙汰されやすいわけではある。けれども、選ぶ側の自浄能力のようなものが働いていなければ、もっとひどいことになるんじゃないか、ふっとそんなことを考えたりもします。

さて一方、前回取り上げた梅村に劣らず、周年記念マークがお得意と見受けるのは堀江 豊。以前キャッチフレーズ取り消しについて取り上げたこの公募でも採用されてます。

千葉県市原市
市制施行50周年 記念シンボルマーク
堀江 豊(広島県廿日市市)
〔2012年7月決定〕
市原市50周年

-----
市原の[い]をモチーフに、市の花[コスモス]、市の木[いちょう]、緑豊かな自然・歴史や文化・貝塚・遺跡など、いろいろな造形でイメージし、明るい未来に向かって、更なる発展・飛躍を表すとともに、市原市の魅力をPR・発信する躍動感・ひろがり・輝きをデザインしました。
-----

危うく読み飛ばしてしまいそうですが、「貝塚」「遺跡」の造形ちゅうんはどこに表れとるんでっか?

【2013.12.21「光輝く夢と未来へ:1」】
〔キャッチフレーズ〕
小寺光雄
「50年! 輝け市原 ひろがれ未来」
〔2012年9月受賞取り消し〕

はいっ、どちらさんもテンプレ一丁。

(続く)

2015年4月 3日 (金)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その134:五木ひろしマラソンTシャツ・徳之島町50周年Tシャツ)

(承前)

懸案の新年度ネタを軽く片付けた(^_-)ところで、ようやく本編に戻ります前に一言口上を。

年明け頃から徐々に明らかになりつつあったんですが、このところ公募で塩崎家の各名義を目にすることがとんと途絶えている。斥候を巷に放って動静を探らせておるのですが(ウソ)、杳として一族の行方は知れない、そんな感じ。まさかそんな日が来るなんて!!うーむ、リアルタイムに活動しているからこそ斬り甲斐もあったのに、活動停止状態ではただのアナクロな過去ほじくりblogになってしまうではないか(もともとそうか)。
これはつまり、控え目に見ても5年は続いてきたキャラクター/シンボル/ロゴマークの公募というものが、ここに来て遂に退潮を見せているということでもあると思う。また一方で、海津市「かいづっち」にまつわるゴタゴタに象徴されるように一族への包囲網が狭まった結果、ペンネームあるいは匿名をより多用するようになってきているということかもしれない。そうなると限界を露呈しちゃうわけよ、愚blogは。自治体公募の結果発表は3月末・6月末・9月末・12月末に集中する傾向にあるから、これからも年度末分が多少見つかるやもしれませんけど。
まあ、在庫はまだ当分ありますのでご心配なくw、ですが。いずれにせよ急がねば(^_-)。

さて本論に入らせていただきます。
最近また枝葉が野放図に繁り気味。話がどこに行ってるのか自分でもわからなくなりそうっす(汗)。五木ひろしと塩崎一族の間にどんな関わりがあるというのだ?
いえいえ、それがちゃんとあるんですよ。

福井県三方郡美浜町
第24回美浜・五木ひろしマラソン Tシャツデザイン
塩崎エイイチ
五木ひろしマラソンTシャツ

うわあ・・・。2012年5月13日に開催されたマラソンの参加賞とされたTシャツです。丸ブー、全開。[人名]でというのは初めて見た。駒井 瞭もびっくりです。
五木ひろしはご当地出身となっているけど、ここ、深く追及しちゃいけないとこです。父親が鉱山技師だったため各地を転々としていた、らしい。生まれたのは京都府だし、小学校に上がったのは三重県鳥羽市。各地にふるさとがあるパターンはどことなく公募ガイダー的w。
重要なのはご当地の名誉町民になっていること。だからといって市民、いや町民マラソンの冠に(しかもフルネームで!)据えるってのはどういう了見なんでしょうね。別に五木ひろしと一緒に走れるわけでもないらしい(未確認)。この年のゲストランナーは松野明美。商売上手は美浜か五木か。

第24回美浜・五木ひろしマラソン

このTシャツを陽とするなら、次のものはその陰刻である。

鹿児島県大島郡徳之島町
徳之島町観光協会
町制施行50周年記念 Tシャツデザイン
塩崎歩美(30歳)
徳之島町50周年Tシャツ

うわあ・・・。なーんか、似てるわけよ、[五木]と[50]が(^O^)。募集内容は「黒地に白色または白地に黒色」とされており、計400枚作ったらしい。言っとくけど、これ、売り物なんですよ(\2,000)。

徳之島町50周年Tシャツ募集

なんでも、「[50]年を祝って踊る[人]と[闘牛]をイメージした」作品だそうで。どこが闘牛?って感じですが、そここそがノウハウなんですわ。「THE 言いくるめる」。
もっとすごいのが「幼いころ家族と観光で訪れた徳之島を検索し、同協会のホームページを見つけてデザインした」という作者コメント。ぶはははははは!
公募ガイダー生活を目指す全国の若き諸君よ、タワゴトザレゴトと言うなかれ。これが常連陣、大御所の裏技である。「幼少期の家族旅行」、これはオールマイティに使える大事なアピールポイントですヨ

ご当地は1958年4月1日に亀津町と東天城村が新設合併して徳之島町となっており、従って2008年4月1日が50周年記念日。同年7月1〜15日に募集がかけられて7月18日には決定という超速攻だったのはやっぱアレかね、記念日を既に過ぎててもう後がなかったんかね?

おろ?てことは、隣接するのは・・・やっぱりこの町。

【その2】
鹿児島県大島郡天城町
ゆるキャラ
あまぎくん(仮称)
塩崎まさよ(35歳)
あまぎくん(仮称)

こちらは2011年8月頃の制定。なので、徳之島町は美浜町と天城町の双方に先鞭をつけたわけです(笑)。

しかし、つくづくTシャツのデザインって難しいものだと思う、ファッションデザインの中でもとりわけ。何万円もするTシャツもむべなるかなです。そういう意味では、上記2点ともTシャツデザインとして成立しているわけでは・・・ありませんっっっ。
だったらもう、美浜町はポスターにも出ている「へしこちゃん」で、徳之島町はお隣から闘牛姿の「あまぎくん(仮称)」を借りてきてTシャツ作ればいいじゃんよ、めんどくさいから(こらこら)。

(続く)

2015年4月 1日 (水)

【謹告】「もうやめようよ、ご当地キャラとか。」が本になります!!

えー、そんなわけでして(汗)。

さる筋から、愚blogの内容をまとめて出版したいというお話をいただきました。びっくり(@_@)(@_@)(@_@)。嘘みたい(^_-)。ゆるキャラ本も世にあまた出ているというのに。著作権無視しまくり、人格権侵しまくりのやくざな連載が、ですよ!?一体実現し得るんですかね!?!?

一番の懸念点、自治体/制定側の許可は出版サイドで取りますっちゅうお話なんですが(そこはいつぞやのTV番組の時と同じ)、もっと大きな問題があるでっしょうが(爆笑ばかりはしとられん)。愚blogでは次点作品等も沢山取り上げてますからねえ(^_-)。作者/応募側に著作権が留まっている例も多いわけで。

著者名をどうするかという点もPendingです。常々、キャラ公募というものの匿名性の弊害を叩いている内容だから、本名でやらなきゃ意味がないやろとは漠然と思ってるんですが・・・。フツウの会社員としてはリスク感じますし、やっぱり(どんな??)。かと言って「○○○○○を○○する会 編著」的なのは絶対ヤだし。
いっそ「塩崎栄二」とかにしちゃおうかしら。それとも死んだ父親の名義を借りるとするか(これぞ爆笑)。

タイトルには「塩キャラ」という言葉を入れたいという希望を出しているのですが、「それではお菓子の本みたいです」と言われちゃってま
あ、もちろん、一族以外の【番外編】or 錯塩モノを含めてっておハナシでして。全国の公募ガイダーよ心せよっちゅう話で。

細かい点は今後調整ということになっとります。具体化は本シリーズの連載が終了してからってことにしたいんですが、「急いで下さい、ブームが去らないうちに」とのことで、そんなこと言われてもこれ以上のハイペースで書きまくるなんてアタシできないわ(ToT)。塩崎世界は奥が深いのよ。

まっ、乞うご期待。
てなワケで、新年度早々(^_-)、お騒がせしました。

≪おわかりですよね、このことが何を意味するのかは(^_-)(^_-)≫

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