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2015年5月20日 (水)

【番外編】百年に一度の邂逅:B(小樽商科大学100周年・浜松市100周年・尼崎市100周年)

(承前)

少しばかり意外なのは、100周年モノでフリーハンド系が散見されること。大きな節目だからガッチリサンセリフ系でドーン!てな感じばかりでもないわけてす。
まずは自治体じゃないところから・・・

北海道小樽市
小樽商科大学
100周年 記念ロゴ・マーク
小柴雅樹(兵庫県)
〔2007年7月決定〕
小樽商科大学100周年

ちょっと変わった不思議なカタチ。クリオネかと思っちゃった(バッカルコーンを出す前の)。

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(2007.07.17 小樽ジャーナル 抜粋)

小樽商大の[小]をモチーフに,中央に[学生]、左右に“修学”と“人格形成”の[翼]を広げ,大きく世界にはばたくイメージがデザイン化された作品となっている。「暖色系の色で目を引くものがあった。一番インパクトが強かった」(商大)。
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はあ、ご当地じゃ学生さんには翼が生えてるのね。ならば「流氷の天使」もあながち間違いではないか(大きな間違いだよ)。

なんと100周年記念日が来るより4年も前に決定されたロゴで、寄付金やら助成金やらをがっぽり稼いでくるためにはそのぐらいの準備期間が必要だったってことなんでしょうねえ。因みに国立大学です。

静岡県浜松市
浜松市制100周年 記念ロゴマーク
児島 満(44歳:宮崎市:グラフィックデザイナー)
〔2011年1月発表〕
浜松市100周年

こっちの方がよっぽど暖色系だと思うよ(笑)。ツルはこれも同じ作者かと思った。小柴には何だか手描き系デザインが多い気がして。

「親しみやすさと未来へ前進する力強さを表現した」のだそうな。言わずと知れた浜名湖の[ウナギ]+[三ケ日ミカン]、まではすぐにわかるけど、脇の花は何かというと[ガーベラ]。まさか市の花かと思ったら、それはミカンの花(^^)。ガーベラはご当地が出荷日本一ってことらしい。

因みにこれと同時に別途公募されたキャラクターが「出世大名家康くん」by 岩倉隆行(発表はweb投票を経て2011年3月2日:cf. 2014.04.01「最強の悪夢、増殖拡大 PART 3-b」)。
ははぁ、そうするとあの家康くんの「キーボード袴」もある意味必然だったのね。水産業と農業と工業のバランスを熟慮したのかとw。

ロゴマークは募集時から2011年度限定利用とされていた。ということは、当初2011年1月27日に発表されたしばらく後に・・・

浜松市制100周年 記念ロゴマーク 被災者応援デザイン
浜松市100周年(被災者応援デザイン)1

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(2011.03.23 家康くん日記 抜粋)

「東北地方太平洋沖地震」でお亡くなりになられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さまにお見舞い申し上げます。
浜松市では、被災者の皆さまを応援する気持ちを込めて、被災者応援メッセージを加えたロゴマークを作成しました。
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そうか、この時はまだその名称だったんですね。文言はその後次のように修正されている。

浜松市100周年(被災者応援デザイン)2

東海地方も将来的に大規模地震の懸念される土地柄ではある(日本ならどこでもその危険から逃れられないけれども)。他人事と思えないというのは素直な心情だったろう。放射性瓦礫等の廃棄という問題が大きくなっていくのはもっと後です。
問題は1年間、どちらのバージョンがメインで使われたのかというところでしょうが。

もっと新しいところだと、来春2016年4月1日に100周年記念日を迎えるのがここ。

兵庫県尼崎市
尼崎市市制100周年 ロゴマーク
北側利彦(57歳:尼崎市:デザイナー)
〔2014年10月発表〕
尼崎市100周年

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記念すべき尼崎市市制100周年を祝う人々をイラストで表現したもの。
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楽しそうだからよしとするか。「y」と「1」の間が半角空いてないのはだらしない感じがするけど^^;。
今まで見てきた100周年モノは全て明治年間に起点があったけど、ご当地の市制施行は大正5年です。1912年=明治45年=大正元年なので、言い換えると2012年以降に100周年を迎えたところは基本的に「明治」を知らないことになる。

〔テーマ〕
「100周年 知れば知るほど“あまがすき”

ロゴが公募(ただし「尼崎との縁のある方」限定)だったのに対して、テーマは非公募だったようです。足立区80周年とは逆。しかしいずれも標語作成が先行し、ビジュアルデザインが後からできている。

web上には、上記のテーマが実行委員会で決定された際の検討内容が出ていて興味深い。

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案① 歴史を知り、今を祝い、未来につなぐ
⇒過去・現在・未来の尼崎を見つめることで得た、まちへの愛着心や誇りを未来につないで行きます。

案② 発見・感動・新たな一歩 心が動く 100周年
⇒過去・現在・未来におけるワクワク感やトキメキ感など、様々な心の動きの様子を表したもの。また、それにより、各自の自信溢れる新たな一歩につないでいきます。

案③ 尼崎が動く“Next100/Amagasaki”
⇒100周年をきっかけとした個々のより良い明日(今後の100年)に向けた行動で、新たな尼崎を創っていきます。

案④ 百花繚乱 尼崎 〜市民も多様、事業も多様〜
⇒多様な市民が活動に取り組むなど、多様な事業や人の笑顔がまちのあちこちで花の様に咲いている様子。

案⑤ 知れば知るほど Ama・ga・Suki
⇒尼崎のまち、歴史、人物などありとあらゆるものを知ることで、わが街尼崎がどんどん好きになっていく100周年。

案⑥ アマすとこなく お見せします 尼崎
⇒多様な主体による多様な活動で、尼崎の魅力を余す所無く伝えていきます。
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ここまではまあいいとしよう。けれど。

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以下は追加

⑦ 100周年 未来につなぐ尼崎
⑧ 歴史に学び 心が動く 100周年
⑨ 100周年キラリ輝け尼崎
⑩ 100年力のアマガサク
⑪ 100年力のアマガスキ
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なーんかこう、いろいろ思いついたわけですわ(バッサリ)。「以下は追加」っちゅうのもよくわからんが(笑)。結果、⑤が6票を集め、⑦と⑪の5票をかわして辛くも逃げ切った。

どうやら、ここまで見てもご当地キャラと組み合わせたものはあまりなさげ。やっぱり、百年物には安直なキャラクター遣いなんてふさわしくないと思うのだろうか。その中では尼崎市はCharacterise度合いが高いと言えます。こんなのもあっていいんじゃないすかね。

以上見てきた周年記念ロゴ、浜松市に限らず基本的に使用期間が1年程度に限られている。ということは10年後にはまた新しいものが生まれてくるのでしょう、その自治体が消え去ってしまわない限り;-)。そして古いものはネット上からもこぼれ落ちていくのでしょう。世紀を刻んだ証のiconではあれど、ゆるキャラよりも儚い存在なのかもしれない。

(まだまだ続く)

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