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2015年5月24日 (日)

【番外編の拾遺:1】灼けるような戯れの後に(高松市120周年・高松市章・多摩魅力発信プロジェクト)

(承前)

自治体関連の周年記念ロゴ、100年を超えるものももちろんあります。ただ、110周年モノというのは不思議とない様子。1世紀を祝ったお祭り騒ぎの後に気が抜けちゃうんですかね。次は120周年まで飛んじゃう、例えば。

【その97】
岐阜市
岐阜市制施行120周年 ロゴマーク
塩崎栄一(デザイナー)
〔2008年9月決定〕
岐阜市120周年

これを取り上げた時にもちょっと書いたけど、実は2009年の市制120周年というのには特別な意味があるんです。
日本で最初に市制が敷かれたのは1889年(明治22年)4月1日、全国で31市が誕生した。これが120周年を迎えたのが2009年4月だから、つまりこれより長い年数を持つ「市」は存在しないわけ。
岐阜市はこれに後れること3ヵ月で1889年7月1日に産声を上げ、従って2009年7月に120周年。これも最古参組と言えるでしょう。厳密にはその後2014年に125周年があったとも言えるけど、この節目を事業化したのはどうやら山形市ぐらいしかないみたいっす。

次のご当地はさらに少しだけ後の1890年2月15日生まれ。

香川県高松市
市制施行120周年 ロゴマーク
須賀裕明(49歳:東京都千代田区:グラフィックデザイナー)
高松市120周年

ふーん、「瀬戸の都」ねえ。納得しない人もいるかもね(爆)。
周年記念日のわずか6日前、2010年2月9日に発表されていて、そのやり方はやっぱり珍しい部類に入ると思う。波間に見える[楼閣]は、[高]のイニシャルを用いたというより、[市章]のデザインを借りたものだろう。

香川県高松市
市章
高松市章

こちらは1894年4月27日制定。さすがに平成の丸ブー市章とは違いまんなw。因みにこれ、上が正しい市章、下は誤りです。[松葉]の置き方が違ってるんだけど、「誤」はなんと当の高松市庁舎に長年嵌め込まれているものだそうな(*゜Q゜*)。

120周年ロゴの方はすっきりとした万人向けのデザインだとは思う。須賀のテンプレアイテム「∞」もここには見えない。ツルは「琵琶湖周航の歌」四番の冒頭のフレーズを思い出しました。(cf. 2013.03.11「七五調の呪縛」)

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瑠璃の花園 珊瑚の宮
古い伝えの 竹生島
仏の御手に 抱かれて
眠れ乙女子 安らけく
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しかし何らかの違和感は覚えるんですよね。

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(2010.02.10 四国新聞 抜粋)

作品は、[波]と高松の[高]の文字の象形を図案化し、海に開かれた都市のイメージを表現したもの。「シンプルで、一目見て瀬戸の都のイメージにぴったり」(大西市長)である点が高く評価された。
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違和感の源はまさにそこ。正直に言って、ご当地に「海に開かれた都市」というイメージを持ってなかったから、ツルは。瀬戸内海というArchipelagoに対して、閉鎖水域あるいは陸地そのものに近い印象を抱いてきたとも言える。考え始めると、このデザインも「海『に』開かれた都市」と言っているのに「海上から見た都市の姿」なのはどんなもんだろうと思えてきます。(そんなこと気にしだせば、海のない岐阜市で冒頭のロゴって方がよっぽどツッコミ甲斐があるけど。)

周年記念モノ、一方ではこんな広域的なのもあるんだ。

東京都
多摩の魅力発信プロジェクト ロゴマーク
(作者不明)
〔2013年5月発表〕
多摩魅力発信プロジェクト

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多摩地域の魅力をわかりやすく伝えるために、町並み、産業、自然、学校、名産品などの多摩の特徴を集めて1本の[樹木]として表現しました。
この樹木というモチーフには、30市町村が一体となってともに成長していくイメージを重ね合わせています。
東京移管120周年を契機に、新しい未来が始まる多摩地域の新しいコミュニケーションロゴです。
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30市町村!!同じ東京都でも、80周年のところで取り上げた23区よりどうして古いんだと思ったら、120年前に多摩地域が神奈川県から東京府に移管されたってことらしい。

で、略して「たま発!」というんだそうな。潔く、てんこ盛り。で、やっぱり似るわけですよ、このあたりに。

【2014.03.02「野獣の花輪に護られて(2)」】
国連森林フォーラム
2011国際森林年 ロゴマーク
(作者不明)
国際森林年(英文) 国際森林年(和文)

大樹に豊饒のIconを散りばめた、そんなデザインは世の中にそれこそ腐るほど朽ちるほどあるわけで、今さらそんなものに頼らなくてもと思う、いくら東京の田舎とは言え(これこれ)。それともその訴求力というかEyecatch力に安心が置けるということなんだろうか。

(続く)

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