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2015年5月28日 (木)

【番外編の拾遺:3】甘いくちづけを交わそう(日ラオス外交60周年・日本ベトナム外交40周年・日カンボジア友好60周年)

(承前)

枝葉が青々と繁ります。

前回見た2ヵ国間ラブラブ周年記念ロゴ、実は外務省はこの手のものがとってもお好き。やれタイだブルネイだスイスだフィンランドだカナダだと枚挙に暇がない。他にもちょっと覗いてみますと。

外務省
日ラオス外交関係樹立60周年 ロゴマーク
出淵(いでぶち)光一(52歳:香川県:デザイナー)
〔2014年11月発表〕
日ラオス外交60周年

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青い[象]はラオスの象徴で6を、赤い[桜]の模様は日本を象徴し、0を表し、合わせて60周年の[60]を表しています。
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まさに今年が60周年、現在使われてるわけです。シンプルで親しみやすく(笑)、子どもも喜んで描くような楽しいデザインだとは確かに思う。でも、また桜だよ・・・。
因みにロゴは非公募で、次のキャッチフレーズは公募です。

〔キャッチフレーズ〕
志水慶一(66歳:山口県:団体職員)
「日ラオス外交関係樹立60周年 輝く未来の一里塚」
"60th Anniversary of Japan-Laos Diplomatic Relations -A Milestone For Our Bright Future"

ロゴは委嘱かコンペだったわけだから比較的自由が利いたはずで、フレーズができてからデザインの中にいろいろ嵌め込んでみて完成させたということかしらん。それともやっぱりフレーズを象の鼻から吹き出す水に見立てるというアイデアがまずありきだったのかしらん。
でも、うーん惜しい。「For」はCapital/Low表記にしないのがClassyだと思いますよ。(英語版を作ったのが志水かどうかはさておき。)

外務省
日本ベトナム外交関係樹立40周年(日本ベトナム友好年) ロゴマーク
(作者不明)
〔2012年7月発表〕
日本ベトナム外交40周年(和) 日本ベトナム外交40周年(越)

またまた[日の丸]に[桜]だよ・・・・・・。これってラオスでも使われてるじゃん。まさか同じ作者ではあるまいな
ベトナムアイテムとしては、金星紅旗を表す[星]に、右上はなんと[ハス]だそうな。つまり双方の国旗+国花パターン。やれやれ、どうしてもどこぞのエアラインあたりのマークに見えちゃいますが。
日本との国交樹立は1973年、まだベトナム戦争の最中だったんですね。

タイ、ラオス、ベトナムときたら、そのそれぞれと国境を接するこの国も出さないわけにはいかないだろう。

外務省
日カンボジア友好60周年 ロゴマーク
奥野和夫
〔2013年1月発表〕
日カンボジア友好60周年

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両国の国旗のイメージカラーで[60]の文字を描き、両者の腕をくませる形でその友好関係を表現。
[2013年]の文字と[アンコールワット]にそれぞれ金と銀色を使い輝かしい未来の関係を象徴させました。
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このアンコールワットは国旗に描かれたものをそのまま持ってきた姿になっているので、[日の丸]と相俟ってこれも[国旗]からインスパイアされたデザインと言えそうです。
でもだまされてはいけない、「日本=金」「カンボジア=銀」という暗喩があるはずよっ。銀だけにしときゃよかったのに。

〔キャッチフレーズ〕
森 裕次郎
「かさねた信頼、きずく未来」
"Trust we built, future we share"

そんなもの、どこの国だって同じでしょうが。

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両国の穏やかで繊細な国民性をイメージし、ともに真摯な対応を続けてきたからこそ、親密で良好な信頼関係を築いていることを表現し、これからも共に緊密なかかわり合いを続けていこうというメッセージ。
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そう思うのだったら「穏やか」や「繊細」あたりをキーメッセージになさいませ。説明の必要な駄作にしないためにも。

一方、採用時の奥野のコメント(抜粋)もどエラ過ぎてびっくりする。

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日本、カンボジア両国とも、過去を振り返れば、それぞれにとても困難な歴史を持っています。
しかし、現在のカンボジアは一時の世界経済危機の影響を受けたとはいえ、今後も順調な投資増加による経済成長が見込まれていると聞いています。
法整備支援や日系企業の進出、NGOの活動など多くの日本人がカンボジアの安定のため、そして日本経済の発展のために活躍されていることを誇りに思っています。
歴史から学び、平和への歩みをさらに進めるには、まず経済や文化交流の発展が不可欠です。今回のロゴ制作は、日本人として、グラフィックデザイナーとして、カンボジアの安定と発展のために何をすべきなのかを考えさせてくれる良いきっかけとなりました。
カンボジアの皆さんの幸せを心より願っております。
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なんだかLogosはハチャメチャですがね。1953年に国交を通じた後、日本はひたすら成長の道をひた走ってきたわけだ。他方カンボジアはベトナム戦争のあおりを食らう形で長く内戦と虐殺の時代が続き、今もその後遺症は至るところにあろう。「両国とも、過去を振り返れば、それぞれにとても困難な歴史」というのはちょっと単純 or 生易し過ぎるんじゃないかなあ。少なくともこの70年間戦さをしていない日本とは状況が違うわけだし。
いやー、それにしても規模↓に比べて誠に気宇壮大であることよ

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日本,カンボジア及び第三国から,ロゴマーク32件,キャッチフレーズ42件の応募がありました。
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「及び第三国」、ぷぷぷ

「自分にとってのきっかけになった」との趣旨は前回見たタイで杜多利香も用いていて、ひょっとしたら誠に都合のよいClicheなのかもしれない(ツルもこれをきっかけに東南アジア現代史、おさらいしましたもん)。
ガイダーを目指す皆さん、覚えておこうねこのフレーズと作者名は(^_-)。

(続く)

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