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2015年5月 2日 (土)

【番外編】十年に一度の逢瀬:9(杉並区80周年・なみすけ&ナミー&なみきおじさん・スピト・タネタ・世田谷区80周年)

(承前)

80周年となるとさすがに少なくなる。それでも、2012年10月にまとまって80周年を迎えたのが東京都の12の区です。
遡れば、1889年(明治22年)から存在した東京府東京市の15区に加えて、世界恐慌下の1932(S7).10.01に以下の20区が設置され東京市に編入されている。

品川区・(荏原区・)目黒区・(大森区・蒲田区・)世田谷区・渋谷区・(淀橋区・)中野区・杉並区・豊島区・(滝野川区・)荒川区・(王子区・)板橋区・足立区・(向島区・城東区・)葛飾区・江戸川区

ここらも戦前は「花の都の辺境」だったのネ。東京都制が敷かれて東京市が廃止されたのは1943(S18).07.01、35の区が「特別区」として20強に再編されたのは1947(S22).05.03、日本国憲法や地方自治法が施行された時(But練馬区のみ08.01に板橋区から分離)。

その中でまず爼上に載せるのはここ。

東京都杉並区
杉並区制施行80周年 記念ロゴマーク 3
五味由梨
〔2012年3月決定〕
杉並区80周年

〔キャッチフレーズ〕
藤崎美穂(杉並区宮前)
「80年の歩み つなげよう、未来へ」

変なロゴだと思いまス。キャラとの絡め方がいかにもこなれてない感じ。なんで「0」を中途半端にぶった切ったりしたんだろうか。下に添えた文字がなかったら、「83周年」か「88周年」かと思っちゃうじゃんよ
ああっ!そこがミソだったん!?!?初めっから次を当て込んだリサイクル狙い!?

実は右側のキャラ「なみすけ」を作ったのも同じ作者、ただし6年前に。つまりキャラの縁でロゴにもお声がかかったということか(キャッチフレーズは公募)。

東京都杉並区
すぎなみアニメキャラクター
なみすけ
五味由梨(20歳:杉並区:東京藝術大学美術学部デザイン科2年)
〔2006年9月決定〕
なみすけ

賞金50万円は太っ腹!「遥かかなたの海の島に住む恐竜のような妖精」が何を血迷ったか杉並に住み着いたという設定なんだけど、すみませんm(__)m、どうしても蛆を連想してしまうのでツルは嫌いです。「背中のひだで空気をきれいにする」って役割もどうかと思う・・・。宇宙戦艦ヤマトのコスモクリーナーみたいなもんを必要としてるってか(≧▽≦)。
区の木は当然スギ(とアケボノスギ=メタセコイア)で、この「ひだ」もスギだと説明されている(だったらナミーのひだは何?)。因みに昔青梅街道沿いにあった杉並木が地名の謂われだそうな。

本公募では、次点も含めた利用を想定していた。

(特別優秀賞)スピト
杜多利香(23歳:兵庫県神戸市:デザイナー)
スピト(応募案) スピト(最終版)

(優秀賞)タネタ
勝見沙智子(19歳:神奈川県横浜市:専門学校生)
タネタ(応募案) タネタ(最終版)

トーンを統一の上、3点で何をしたかと言えば全国初の「映像によるご当地キャラ」ですよ。なんつっても「世界有数のアニメ産業集積地」を自負するご当地の「すぎなみアニメキャラクター」だもん。138秒間、何だか「NHKミニミニ映像大賞」並みだけど。
その後、「なみすけ」に妹キャラ「ナミー」だの「なみきおじさん」だのを加える路線に転向した模様。

なみすけ・ナミー・なみきおじさん

ま、個人の好みはおいといて、審査員というのが微妙な面子。現役感、薄いんだよね。

大野修一(アニメージュ統括プロデューサー)
篠田英男(大垣女子短期大学デザイン美術科教授)
鈴木伸一(杉並アニメーションミュージアム館長)
中野シロウ(play set products代表)
バロン吉元(漫画家・大阪芸術大学キャラクター造形学科教授)
山口裕子(崎山裕子)(株式会社サンリオ ハローキティデザイナー)

バロン吉元ツルが学生だった80年代前半に、既にすんごく古臭い絵柄だなあと思って見ていた記憶があるけど、大学教員になってたとは知らなんだ。年齢非公表だけどキャリアは1959年から始まってるようだから、若く見積もっても戦中生まれではないか。
鈴木は1933年生まれのアニメーション作家、というより藤子不二雄のキャラ、ラーメン好きな「小池さん」のモデルと言った方が早い。前述の2分アニメも鈴木が館長を務めるミュージアムで作った由。
篠田は1939年生まれ、Wikipediaには『「藤子不二雄のまんが入門」や「ドラえもんの発明教室」でも知られ、学習漫画の分野でも数多く執筆している。弟の篠田伸夫が岐阜県副知事だった縁から、1995年より大垣女子短期大学デザイン美術科で非常勤講師として教え、のち同教授ならびに副学長を務めた』とある(-_-)。
はい、ここからやっと戦後派。
山口は1955年生まれ、1980年からハローキティの3代目デザイナー。現在の役職はサンリオ取締役キャラクター制作部長。
大野は1964年生まれ、2002〜2005年に徳間書店「月刊アニメージュ」の編集長を務めていた。
最も若い中野は、2014年2月、福井県恐竜マスコットキャラクター「ラプト」「サウタン」「ティッチー」をデザインした際にこう語っている。

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(2014.02.21 福井新聞 抜粋)

―福井のキャラクターを使って一番やってみたいことは。

「17市町のキャラクターがそろって、物語を作れること。市町の個性を反映させ、それぞれの地域で愛されるものがいい。キャラクターの個性が一番生きてくるのは映像。17市町分のキャラクターがそろえば、アニメを作ることも十分可能だ」

■中野シロウ(なかの・しろう)
玩具メーカー(現 タカラトミー)を退社後、2002年に西塚耕一、中原正博氏とデザインチーム「play set products」(プレイセットプロダクツ)を設立し、代表を務める。有名キャラクターのリデザインの第一人者として知られ、日清チキンラーメンひよこちゃんは代表作の一つ。46歳。東京都在住。
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はー、そんなにアニメを作りたかったかあ(爆)。

不思議に皆、キャラクターリメイクに縁がある様子。クリエイターというよりアレンジャーなのかも。いや、それがアニメというものですか?

そして南接する世田谷区からも一つ。対抗してサザエさんで攻めたかと思ったんだけど、そうではありませんでした。(サザエさん通りって、長谷川町子が新聞連載開始時に住んでた福岡市にも誕生したってご存じ?)

東京都世田谷区
区制80周年 ロゴマーク
本山真帆(21歳:世田谷区:首都大学東京2年)
〔2012年5月発表〕
世田谷区80周年(応募案) 世田谷区80周年(最終版)

いかにも世田谷好み。武蔵野の象徴[ケヤキ]は区の木にもなっている。途中で縦横比等が変えられて(あるいは当初に何か間違ってたのか)、少し長体がかかってるけど、その分ケヤキ感は減じた印象。
カワイイ路線と一線を画したのはわかりますが、所詮は広報誌カットの域を出ない気もして、「おにぎり一個分の金メダル」という言葉を思い出しちゃった。

杉並と世田谷、画風もプロセスも違っているけど、共通項もあるよな。作者が地元の20代女性であること。それでいて清新の気が感じられんのは周年モノとしちゃ致命的、かも。

(続く)

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