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2015年6月 5日 (金)

【番外編の拾遺:7】長く甘いくちづけを交わす(宗教改革500年・平城遷都1300年祭)

(承前)

さらに年数の多いところで、ちょっと面白いものを見つけた。

スイス ジュネーブ
ルーテル世界連盟/The Lutheran World Federation
宗教改革500年/500 Years of Reformation
シンボルマーク
宗教改革500年

宗教改革は、1517年10月31日、ドイツのマルティン・ルターがバチカンに抗議してヴィッテンベルクの教会に95ヵ条の論題を打ち付けたことから始まったとされる。この年から数えて500年目となるのが再来年、2017年です。

この節目は当然日本のキリスト社会でも意識されていて。

日本福音ルーテル教会/Japan Evangelical Lutheran Church
宗教改革500年 シンボルマーク
坂本信也・南端久也
〔2014年11月発表〕
日本福音ルーテル教会 宗教改革500年

アイテムがかぶっちゃったわけですよ(笑)。JELCのマーク決定を報じた記事にはこうある。

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(2015.02.12 クリスチャン・トゥデイ 抜粋)

ルーテル世界連盟の宗教改革500年のシンボルマークも、[十字架]と[手]のモチーフだが、共通性は意図したものではなく、最終的に選考されたものが、LWFのマークと関連性があるものだったという。
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ツルは、LWFのマークに微妙に東洋テイストを交えた感じなのがむしろ面白いです。これじゃルターの生誕だか没後だかの500年じゃないかよ、という批判はさておきまして。

これはもちろん公募で、坂本と南端は関西でコンビで活動しているデザイナー。表彰は「大阪と兵庫在住の2人に合わせて」大阪市の日本福音ルーテル大阪教会礼拝堂で昨年のクリスマスに行われた由。
賞金は「500ユーロ(日本円で支給できます)」だったのがツル的にはツボにはまりました(^○^)。

このデザインには、同教会により詳細な意味づけがなされている。

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【十字架】
十字架はキリストの苦しみのしるし。しかし、それは、神の愛と恵みのしるし。
十字架は、つながりのしるし。垂直には神と人、水平には人と人。
そして十字架は、私たちの希望のしるし。交わる点には希望の灯がともる。

【手】
神の恵みを受け取った手。
それは、感謝と平和を求める心を宿し、導かれて祈りの姿とされる。
そして祈りは、恵みを分かち合うための手とされる。

【色】
5つの色は、全世界。
神の恵みと福音が全世界へと伝えられた歴史を証しする。
500年前に起きた改革の世界史的な意義を思い起こし、世界中で共に記念する時となる。
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ご当地キャラクターだのご当地ロゴだのの空虚な作者コメントに呆けた頭にはひどく新鮮、てかえらく難解です(^O^)。
因みに両者に共通する青色は "Faith Blue" と名づけられているそうな。[青]はやっぱり、時を経ても褪せぬものの象徴なのね。

さてここからが本題。これら2つの作品に待ったをかけた感じなのが次の手だった。

奈良県
平城遷都1300年祭 シンボルマーク
廣村正彰
〔2006年4月決定〕
平城遷都1300年祭

うおお、そう来たかお釈迦様も主イエスも、その説くところにさほど違いはなかったとは(笑)。[施無畏印/せむいいん]を結んだ仏の[掌]に[唐草模様]を配して(「ヘナ」ですかね?)"Welcome Hand" を表している由ですが。下に添えられたワーディングは「平城遷都1300年」とか「平城遷都1300年記念事業」などのバリエーションもあったみたい。
廣村はグッドデザイン賞の審査委員を務めたりしているプロのデザイナーであり(東京工芸大学芸術学部教授でもある)、おそらくは次の籔内同様、コンペだったのではないかと思われます。

【2014.12.07〜09「2年課程修了試験」】
【2014.12.15〜22「往け往け!せんとくん」】
奈良県
平城遷都1300年祭 公式マスコットキャラクター → 奈良県マスコットキャラクター
せんとくん
籔内佐斗司
〔2008年2月発表〕
せんとくん

イベントは「なんと大きな平城京」の710年から数えて1300年後の2010年開催、シンボルマークはその4年も前に作られている。それから2年経って発表されたのが「せんとくん」です。

悠久の歴史の流れの中、我らは広大無辺の見えざる掌の内にただひととき遊んでいるだけ。
でもさ・・・マルティン・ルターやマーティン・ルーサー・キング牧師の頭に角を生やしたようなキャラクターは、やっぱり作られないでしょうね。

(続く)

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