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2015年7月13日 (月)

【番外編】⊂(^(工)^)⊃さんの戸惑いと⌒(ё)⌒さんの無念(アルクマ・信州なび助)

(承前)

前々回からの名だたる観光地ネタ、続けましょう。今度は信州。

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現在ご当地のPRを一手に引き受けているのは「アルクマ」。けど関係性というか経緯が込み入ってそうなんだよね。だからこれも次回回しってことでm(__)m。
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長野県・JR東日本
信州デスティネーションキャンペーン キャラクター → 長野県観光PRキャラクター
アルクマ
アルクマ0 アルクマ1 アルクマ2

このクマが「しゅうちゃん」の後を継いだわけですが、ありがちな話、カラーリングがどうもはっきりしません・・・

長野県
長野県公式観光ウェブサイト さわやか信州旅ネット イメージキャラクター
しゅうちゃん
塩崎歩美
しゅうちゃん

あの十六茶キャンペーンにも2014年から出てましたね。

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−−▲◆ 長野県 アルクマ
信州に出没する、大変珍しい[クマ]。クマなのに寒がりでいつも頭にかぶりもの。クマなのに旅好きで、いつも背中に[リュックサック]。信州をクマなく歩きまくり、信州の魅力を世の中にクマなく広めるのが生きがい。
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[リンゴ]の[かぶりモノ系]ってことは青森あたりにも派遣できそう(いや、できないか、逆に)。典型的な[藁しべ長者系]キャラと言えそうですが、権利関係がめんどくさい。「平成25年度 職員による政策研究」なるペーパーによるとこうなってます;

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長野県観光PRキャラクター「アルクマ」を活用したプロモーション(抜粋)

「アルクマ」は平成18年10月から12月にかけて、JRが行った「信州ディスティネーションキャンペーン(以下信州DC)」のキャラクターとして生まれ、この誘客キャンペーン企画に大きな役割を果たした。キャンペーン終了後も、その愛くるしさから続投を望む声が多く、信州DCの企画者であるJR東日本長野支社、「アルクマ」のデザインを作り、版権を所有しているジェイアール東日本企画(Jeki)長野支店、長野県内の観光関連団体で組織される誘客促進の組織 信州キャンペーン実行委員会(事務局:長野県観光部観光振興課[引用註:現 観光誘客課])の三者で、「アルクマ」の継続利用についての「覚書」を締結(平成19年3月)し、現在も「長野県観光PRキャラクター」として活躍中である。その使用については、観光・誘客という目的に限られる、と解されている。
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まず訂正を打っておくと、「平成18年10月から12月にかけて」のはずはない。正しくは「平成22年(=2010年)10月から12月にかけて」。生い立ちから間違ってちゃダメダメじゃん。
てことは平成19年(=2007年)3月の覚書締結というのもいささか心許ない。Wikipediaには「2011年3月より長野県観光PRキャラクターに任命された」とあります。いずれもちょうど4年の時差

「観光・誘客という目的に限られる、と解されている」というのも変です。当時は明確に「長野県観光PRキャラクター」だったのであって、「観光・誘客以外の目的に(使いたくってもそのように拡大解釈して)用いることはできない」というのが正確なところだと思う。
まあ、若手の書いたものなんでしょう。47ページに及ぶ大部の報告を通読してみて、「研究」の名に値するとはとても思えなかったけど。

しかしその後、この「政策研究」に沿った形で実際にキャラ立ちはこう変わる。

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(2014.08.04 長野県観光部発表資料 抜粋)

県では、平成26年6月20日付けで長野県観光PRキャラクター「アルクマ」の著作権を譲り受け、「アルクマ」が観光分野だけでなく幅広い分野で活用できるよう、8月末を目途に新しい使用マニュアルを作成する予定です。
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民間の血を入れて再生、というのはよく聞くけれど、これは逆のパターンと言えそう(ヒンヤリ)。つまり、十六茶の2014と2015では肩書が違ってたんですよ(笑)。
この時には、デザインもマイナー修正がかけられている。

長野県
長野県PRキャラクター
アルクマ
アルクマ3

胸のマークが変わってますが、そこの深掘りは次回にね(こうやって野放図に枝葉が繁っていく)。

因みに予算額は次のとおりです(人件費除く!)。

〔観光キャラクター活用誘客推進事業〕
2013年度 13,212千円
2014年度 33,520千円
2015年度(要求) 46,899千円

うへえええ。お金かかってるんですねえ。大変な大盤振る舞いっす(観光分野に限った費用かどうかは不明)。今年度の事業計画では、キャラバン隊を1チームから2チームにして、年間出動回数も約60回から120回に倍増し、従って着ぐるみも2体から増産したいとぶち上げられてます(Cost Performanceの試算もRisk Facterの配慮もContingency Planの策定も示されてないぞ)。

「より有効に活用するためには、これまでにない斬新なアイデアが必要」とも書かれており、そこで示されたのは;

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アルクマを活用した斬新なプロモーション企画を県の若手職員等から募集し、実際に若手職員のチームによって運用を行う。
 例:アルクマダンススクールの開講、アルクマ新聞の発行、各部局事業との連携等
 委託先:未定
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ああ、また「若手」という錦の御旗。「ダンス」は数年前に文科省が義務教育における選択必修に採り入れたことと関係しているんでしょう。ご当地と言えば教育県ということになっとりますけんね、昔から。
でもハッキリ言っとく。ご当地キャラ全体の注目度が下がれば、無駄金になりかねないリスクを孕んでいるんですよ。

さて。こうしてアルクマが我が物顔にのし歩きのし上がってゆく脇で、蹴散らされてしまったのは前々回取り上げた「しゅうちゃん」だけではない。こんな稀少種もあったんです。

長野県
社団法人 信州・長野県観光協会
長野県公式観光携帯サイト「信州なび助」マスコットキャラクター
信州なび助
信州なび助

2008年2月のしゅうちゃん決定の1年半後、2009年11月から股旅姿でweb観光情報ナビゲーターをやっていた「旅烏」ならぬ「旅雷鳥」です。[ライチョウ]はもちろん長野県の県の鳥、国の特別天然記念物でもある(あのぅ、渡り鳥じゃなくて留鳥なんですけど)。
この携帯サイトは、まちなみカントリープレス(長野市)、NTTドコモ長野支店、信州・長野県観光協会が共同運営していた由。しゅうちゃんの「さわやか信州旅ネット」とはまた別だったんですね。

イベントでアルクマとタッグを組むことも多かったようですが、2012年11月に同携帯サイトが「さわやか信州旅.net」に変更(統合?)されたことに伴って、たった3年で引退してます。いわゆる「山に帰った」というやつですな。いやいや、好きなものは「水戸黄門」(理由は「旅が好きだから」)だったそうなので、茨城に移住したかもしんない

以上を要約してみると。
つまりは観光政策の見直しでしゅうちゃん&なび助 → アルクマに変更・統合されたわけで、さらにそのアルクマ(に込められたもの)も、観光・誘客 → 定住・移住・永住の促進という軸足変更があったのだと結論づけられそうです。
でも、この珍しいクマの将来の存続については、やはり多少の危惧を覚えたりするのだけれど。

(続く)

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