« 【番外編】大河ドラマは儲かるか:甲(ふみちゃん&もとひこくん&ひさちゃん) | トップページ | 【番外編】大河ドラマは儲かるか:丙(もゆるん) »

2015年8月 6日 (木)

【番外編】大河ドラマは儲かるか:乙(文ちゃん・文さん・文にゃん・萩にゃん)

(承前)

大河ドラマ当て込みキャラの場合、ストーリーの展開とともに舞台が変遷していくと、それに伴ってご当地キャラも乱立していくということはあるわけだよね。「軍師官兵衛」がいい例だった。
「花燃ゆ」はもともと長州藩士の話だから、群馬よりむしろ山口にソレっぽいのができてるんじゃないか?

はい、ちゃーんとありました、2014年6月から。

山口県
やまぐち幕末ISHIN祭プロジェクト推進委員会
オリジナルキャラクター
松陰先生の妹 文ちゃん
YKBX(横部正樹)(ディレクター/アートディレクター/アーティスト)
文ちゃん1 文ちゃん2

着物は県のカラー[オレンジ]、簪と帯に県の花[ナツミカンの花]をあしらった、ということは根付も[ナツミカン]なんでしょう。よく見ると右向きと正面姿で細部が異なっていて、着物の膨らみ具合や根付のサイズなどから、後者は前者をBrush upして後から作られたのであろうことが偲ばれます。

YKBXは山口市出身のアーティスト。映像系のヒトです。曰く、途中の案には恐ろしいことにナツミカンのかぶりモノ系のデザインもあったそうな。

「やまぐち幕末ISHIN祭」とは、1868年の明治改元から数えて2018年が150年目というわけで、2014年度から5年の長きにわたって展開される観光キャンペーン。全く知りませんでした。「明治ISHIN」ではないのだ。ここに微妙過ぎるタイミングで大河ドラマが絡んできちゃったわけね。(どちらが先かは定かでないが。)

因みに、ヒエラルキー構造としては;

「おいでませ山口観光キャンペーン推進協議会」の中の専門部会として
「やまぐち幕末ISHIN祭プロジェクト推進委員会」が設置され
「一般社団法人 山口県観光連盟」と「山口県観光振興課 幕末維新プロジェクトグループ」が事務局となった

という具合。ああ大変なこっちゃ。

他に目を向ければ、県下で一番盛り上がっているのはやはり松下村塾のあったここらしい。2014年10月に2点ほど発表されています。

山口県萩市
公益社団法人 萩市観光協会
平成27年大河ドラマ「花燃ゆ」ヒロイン・文 イメージイラスト
文さん
桐木(きりき)憲一(38歳:東京都:漫画家)
文さん

まるで若き日のいしだあゆみである。井上真央ではないやね。

桐木もご当地出身で、2013年5月には「萩ふるさと大使」に任命されているから、その絡みで白羽の矢が立ったんでしょう。県がYKBXを起用したのを参考にしたなんてことも大いにありそうだ。

-----
今後、大河ドラマに登場する他の主要人物についても同様にイメージイラストを制作し、順次公開していきます。
-----

とあったけど、現在に至るもサイト上で確認できません・・・ユルい。そもそもこうしたマンガキャラで何をしたいのだろうか?大河ドラマのコミカライズ?まさかね。

もう一つはこれ。

山口県萩市
公益社団法人 萩市観光協会
平成27年大河ドラマ「花燃ゆ」・明治維新150年 PRマスコット
文にゃん
文にゃん

-----
文さんをモチーフに、着物姿で[夏みかん]の[実]と[花]をあしらっています。
-----

とされていて、どこに花が??と思ったんだけど、後ろでした。文にゃん、バックシャン。

文にゃん(横・後)

-----
●容姿は「萩にゃん」と同じだが、松陰先生の妹「文」をモチーフにしている
●家族愛や夫婦愛、松下村塾での友情より[ハート]を多様した
●「代々」実がなり、受け継がれてきた萩の特徴でもある[夏みかん]の帯締め
●[文]=手紙(久坂玄瑞の手紙を大事に残していた逸話がある)
●着物は、萩ロケ時の主演・井上真央さんが着用していた着物をイメージ
-----

ダイダイとナツミカンは違うでしょ、てな重箱の隅は放っぽり出しといてと。うわ、最後のコメントにぎゃふんです。
文の最初の夫、京都の蛤御門の変で自決した久坂玄瑞も松下村塾の出身で、二番目の夫となった小田村伊之助/楫取素彦は玄瑞と文の手紙のやり取りなどを「涙袖帖」としてまとめている。(でも玄瑞には京都妻がいて、子まで成していたのだけれど。)

このキャラのベースになったのはあくまでこれ。

山口県萩市
萩市消費生活センター マスコットキャラクター → 萩市マスコットキャラクター
萩にゃん。
萩にゃん

はー、「文にゃん」の意味不明な[陣笠]もここに由来しとったんやね。
この手のキャラクターとしては表情が厳し目なのは、もともと「消費者被害の未然防止」に取り組むという役目があったからでしょう。
しかし2013年4月の制定後、あっという間に「観光課課長代理」に異動しちゃったという[藁しべ長者系]です。

-----
萩にゃん。は、萩に昔から語り継がれている「猫町伝説」の主人公・忠義の[猫]のよみがえりです。
あこがれの人・高杉晋作が結成した[奇兵隊]の隊服を着用し、[毛利家紋]の[肉球]バージョン入り[陣笠]と、首には[夏みかん]をつけています。
-----

忠義の猫!!そりゃまた珍しいことで。調べてみたら、萩藩開祖、毛利輝元が没した時に家臣が殉死し、その家臣の飼い猫もやがて舌を噛み切って主に殉じたという縁起でもない謂れだった・・・。
まあここら辺も建前で、つまりは彦根の「ひこにゃん」みたいな萩の「萩にゃん」が欲しかっただけなのかもしれません。因みに愛称のみ公募された様子

つまりは、姫路の「しろまるひめ」が官兵衛の赤合子兜をかぶってたのと大差ない発想なんです(2013.07.27「官兵衛乱立戦国時代 拾遺」)。(ただしドラマが終わったらペアキャラにするものと予想。)

こうなると萩市としては、「ふみちゃん」と「文さん」と「文にゃん」の棲み分けに悩まされたりしないんだろうか(自治体として異なるとは言え、本来は悩まされるべきであると思う)。

「花燃ゆ」もまだまだ放送中だし、皆さんこうしたキャラクターをせいぜい使ってやって下さいな。
「文さん」「文にゃん」の問い合わせ先は;

萩市大河ドラマ「花燃ゆ」プロジェクト推進協議会事務局(萩市商工観光部 大河ドラマ推進室内)

「萩にゃん。」の問い合わせ先は;

萩市商工観光部 観光課

ですよ、お間違えなきよう(笑)。

でもさあ、2018年なんかになったら誰も杉 文という主人公のことなんて覚えていないよね。況シテヤ肖リきゃらくたーヲヤ。

(続く)

« 【番外編】大河ドラマは儲かるか:甲(ふみちゃん&もとひこくん&ひさちゃん) | トップページ | 【番外編】大河ドラマは儲かるか:丙(もゆるん) »

Visual界:キャラクター/シンボル/ロゴ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 【番外編】大河ドラマは儲かるか:甲(ふみちゃん&もとひこくん&ひさちゃん) | トップページ | 【番外編】大河ドラマは儲かるか:丙(もゆるん) »

2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想