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2015年9月11日 (金)

【番外編】Olympics & Expos その4のその後(東京五輪Parodies Part II)

(承前)

オリンピックと言えば、2020年東京五輪のメインスタジアムとなる新国立競技場の設変やら、エンブレムのパクり疑惑 → 使用中止やら(当方敢えて静観中)が、まだまだ世間をお騒がせ中です。てなわけで。

【2013.10.22「Olympics & Expos その4」】で招致ロゴ/エンブレムとそのパロディをいくらか見ました。

東京2020オリンピック・パラリンピック 招致エンブレム
島峰 藍
'20東京五輪招致

パロディ1 パロディ2 パロディ3

2011年11月に島峰作品が発表されてから早4年、Variationをさらにいくつか見つけたので追加でご紹介。とはいえ既にパターン化してしまってるんですが。

パロディ4 パロディ5 パロディ6

今回の中では1番目が完成度で抜きん出ている気はする。煎りつけられ色褪せ黒く枯れていくイメージを、前に取り上げた3番目のデザインより強く押し出した点において。「炙られ具合」も丁度いい(好き勝手なこと言ってますが)。
桜の花が、実際には散ることはあっても萎れることはないという事実をも踏まえてあるのならば、一層秀逸でしょう。ここにあるのは、日本の国花とされる桜というよりむしろ、夏の炎天下でカサカサになってしまった今の時季の紫陽花に近いイメージですね。

でも、だ。そんな点より、まず論じるべきは発想の画一性って問題でしょ?放射線ネタばかりというのもどうしたもんかね。パロディという知的行為において、それはちょっと貧困。
他にも切り口はあるだろうに。島峰がダイレクトに踏み込むことのできなかった「鎮魂」とか、滝クリが演じてみせた「お・も・て・な・し」とか、あるいは競技場の問題だって。それをこのリースの上に乗せることができてこそ、新たな作品として成立し得ると思う。

でも、こうなる背景も十分にあった。
招致の際、政府としてはこんなことを言う必要もあったわけです。

この夢の力

率直言ってツルは2020年の東京にオリンピックなど来てほしくないと思っている口だし、夢は破れてこそ美しいぐらいのことを考えている偏屈野郎なので、そこら辺は割り引いてもらって構いませんが、それにしても気持ちが悪い。「今、ニッポンにはこの夢の力が必要だ。」なんて政治が言い出したら、まず眉に唾塗ってかかるべし。

●兆円の経済効果が見込まれるなんてことはどこぞのシンクタンクに任せるけど、五輪来たとて借金まみれの国家財政が改善するわけでも地方の赤字が減るわけでもないでしょ。出生率が上がるわけでも子育てがしやすくなるわけでもないでしょ。女性の社会進出が促進されるわけでもいじめが減るわけでもないでしょ。除染が進むわけでもエネルギー問題が解決するわけでもないでしょ。つまり、目先の暮らしがよくなることも長期的国力低下の懸念が解消されることもないでしょ。
「そんな難しいことはいいから世界のトップアスリートをリアルで見たいじゃん」と個人のアナタが思うのはそりゃいい。でも国家が「夢」の一語でそこへ誘導していくのはやっぱり危険です。

以下、2012年8月の招致委員会メッセージ全文。

-----
東京のためだけではなく、私たちのニッポンのために。
ニッポンの復活のためのオリンピック・パラリンピックを、東京に。

オリンピック・パラリンピックは夢をくれる。
そして力をくれる。
経済に力をくれる。
仕事をつくる。
それが未来をつくる。
そして世界の意識をニッポンにつれてきてくれる。
今、それがニッポンには必要だ。

2020年までにあらゆるジャンルのニッポンを復活させるために。
日本人みんながひとつの夢をもつ。
そのことをためらう理由はどこにもありません。
ニッポン心の復活を
スポーツの力で。

そのことを忘れないでください。
現在を理由に未来を閉じないようにしてください。

未来が何を失いつつあるかを
私たちはごまかしながら生きていないか。

このままだとこの国は世界から忘れられてしまうかもしれない。
今何かをしなければ、
この国の未来や子供たちの自信を奪うことになるかもしれない。
誇るべきものを誇るために、
勝つべきものを勝ちとろう。
未来のために。
東京にオリンピックを呼ぶのではない。ニッポンに呼ぶのだ。
オリンピックは夢をくれる。
そして力をくれる。
経済に力をくれる。
仕事をつくる。
それが未来をつくる今になる。
そして世界の意識をニッポンにつれてきてくれる。
今、それがニッポンには必要だ。
復活を世界にアピールするために。

2020年までにニッポンを復活させるために。

もう一度言います。
これは東京のオリンピック・パラリンピックではありません。
これはニッポン復活のオリンピック・パラリンピックなのです。

私たちは具体的に東日本に経済効果が及ぶような
オリンピック・パラリンピックにしたいと切望しています。
招致アクションそのものがきちんと
日本全体を活性化させるものにしたいと願っています。
そのためにたくさんのアイデアを
広く皆様にもお願いしたいと考えています。
世界の競争で勝てる立候補都市、東京で
日本全体に価値のあるオリンピック・パラリンピックをつくるのです。

今回の招致レースは勝てる可能性が高いと言われています。
ニッポンは今限りなくリアルなところにいます。
2013年9月に開催都市が決まります。
この一年が勝負になります。

私たちの心に火がともり、
それが日本を熱くひとつにする炎になるように。
ひとりひとりの正しい気持ちが
ニッポンの力になるために。

私たちの心に火を。
私たちの夢に火を。
その火をニッポンに。
その炎を世界に。
-----

東京招致を応援することが「正しい」とまで言っているわけ。ほとんど意識操作。当時「だったら福島でやれ」等々突っ込まれまくってたからこれ以上追及しないけど、今読めば恥ずかしい。熱いメッセージじゃなくて不出来なキャッチコピーっすね。ツルは生理的に受け付けない。

さらに始末が悪いのは、こんなDerivativeを生んじゃったこと。

ゆるキャラの力

「今、ニッポンにはゆるキャラの力が必要だ。」、のけぞるねえ。「全国の自治体から開催要望が相次いだ」として、このイベントが開催地を公募で決めるようにしたのは昨年からだから、その頃のコピーなんでせう。
コピーだけじゃない、[桜]で表したところまでパクって、いやパロってたとは!しかも[東日本]をね。さすがは公募界、こんなやり方はお手のもの。

後味よくないので最後は変化球で。

パロディ7

なんかよくわかんないけどネコ好きな感じぃ

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