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2015年9月20日 (日)

【緊急投下】わたしはそうは思わない(東京五輪エンブレム):3

(承前)

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(3)公募で選んでおきながら事後的に補整をかけた(のはアンフェアだ)
(4)桜の花輪の招致エンブレムの方が日本らしくてよかった(からそのまま使うべきだ)
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三番目のポイントも、ごく当たり前に行われていることではありますよね。それは有象無象のご当地公募に限らない。例えばアナタの好きな(ツルも好きですよ)島峰作品でも;

〔審査委員会〕
水野正人(招致委員会副理事長)
佐藤可士和
小山薫堂

〔アートディレクション〕
久田邦夫(株式会社GKグラフィックス)

〔監修〕
榮久庵(えくあん)憲司(2015年2月死去)

というガチな体制の下、「本人がデザインの最終形まで制作いたしました」と説明されている。つまりRedesignとBrushupはばっちり入ってるわけ(原案は公表されていない)。
幻と終わった2016年東京五輪の招致ロゴを作った榮久庵先生がつきっきりで指導したんでしょうかね(2013.10.22「Olympics & Expos その3」)。人の噂にうるさい佐藤は前回にも書いた亀倉雄策賞の受賞経験あり、小山はあの「くまモン」の仕掛人です(cf. 2014.08.01「静岡の恥辱、山梨の呪縛。― File 1」)。

補整のどこがいけないの?より良いものを創りたいからそうするんでしょ?なんで今回だけ鬼の首を取ったように喧伝するの?これを一概に制限したら、デザインというものは発展性を失って萎縮していくのではないの??一将功成って万骨枯れた後の話ですよ。

でもこれだけでは済まなそうだ。審査委員が「補整のことは発表直前まで知らなかった」なんて言い出しているらしい。「自分が推したのは原案だ」として最終案を受け容れなかった委員も1名ある由。
そうなるとどう捉えればいいのかがよくわからない。①密室中の密室が存在したのか、②真実誰が審査したのか(補整を決めたのは誰か)、③組織委員会の運営と、審査委員会との関係はどうだったのか(となれば高崎の役割は)。
ひっくるめて言えば、出来レースだったのか否かというわかりやすいQになりそうですが。JOCも組織委員会に対する批判の狼煙を上げたようだし、その辺りはそこら辺の週刊誌にでも任せましょう。

四番目のポイントは、島峰作品に決定的に欠けているものを看過している。「スポーツイベントであることを表す要素がない」という点です。強いデザインではあるけれど、この意味での剛直さは全く感じない。だからこれは「出場者」「競技者」ひいては「アスリート」全体のためのものになっているとは思わない。
震災の年、「絆」の年に選ばれた、世界を「招く」ためのデザインとしてはそれでも十分成立するだろう。しかし、それって「ミラノ万博日本館」(実在します)とか「花のお江戸博覧会」(実在しません)とかのロゴにでもどうぞってことじゃんとツルは思うようになった(その辺が素人考えの限界ですけど)。

そして世界を勝ち抜いた者の頭上に輝く栄冠は、日本の国から贈られるものではなく、やはり世界から贈られるべきものでしょう。それが五輪憲章の精神。だから、この日本的でキレイな桜の冠を使い続けることには反対です。(組織委員会サイトでは既に復活してるけどね。)

東京五輪招致エンブレム

≪コンセプトが違うんだよ、たはっ。≫

これらのことに、どれほどの人が今、思いを致しているんだろうか。

(続く)

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