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2015年9月25日 (金)

【番外編】Problems in Emblems(東京五輪エンブレムParodies):2

(承前)

一連の騒動で一番答えに窮する問いは、「なぜ再公募するか」だと思う。

採用作に問題があれば、次点から繰り上げるのは当然のことでしょう。「次点の選定」自体、その趣旨を含んでいるのだし。
OR, 応募作品104点の残り103点の中から再審査で選ぶことだって考えられる。
でもツルの見るところ、世の論調は現在「選考プロセス自体に欠陥があった」の一色に染まっていて、批判の矢面に立つ組織委員会は一から(あるいはゼロから?)やり直すことを余儀なくされそう、という印象。しかしそこは本来詳細な検証が必要な問題のはず。それがなければ再公募の要件だって決められるものではない。

例えば、外野の雑音(敢えて決めつけちゃう)に打ち負かされる形で完全無制限にしたとするじゃないですか。そしたら、細部をちょちょいといじっただけの、いわばカラバリや習作みたいなのまでどどんと送り付けられたりするんでしょう。「かんかん」の扇エンブレムから瞬く間に生まれたVariationを全部出す、みたいなものです。応募総数1万点超なんてこともあるかもしれないな。
廉恥なきテンプレガイダーだってわんさか応募してくるよね。「T」だの「と」だののリサイクル大会、ガラクタ市になるんです(断言)。そういうのが採用されちゃったりする可能性もゼロとは言い切れんわけだ。そっちの方がよっぽど恥ずかしいわ、ツルは。
結局、「公募」の欠点や限界を十分に考慮しない限り、同じ事態はより高確率で起きるぞっと。類似を炙り出すのに公示という手法に頼るのも本末転倒ということは、近いうち述べるつもりです(はよやれ)。
因みに、入選作(原 研哉・葛西 薫)は現在まで公表されていません。

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【2016.04.23 追記】
入選作はその後週刊新潮によってすっぱ抜かれてます。詳しくは【2016.04.11「東京五輪エンブレム再公募について(その3)」】をどうぞ。
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お堅い話はこのくらいにしといて、今回は柔らか目のところから。

東京五輪エンブレムParody 4

東京のセブンイレブン武蔵小金井本町2丁目店のオーナー大坪正直が2015.08.15前後にtweetしたもの(「店長」が作ったとする記事は誤り)。おでんセールの告知POP、エヴァひとつまみ。
これも;

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(2015.08.19)

意外と心が狭い事が判明しましたので、消去しました。
皆様お騒がせしましたm(__)m
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として数日で削除されており、この際こんなメールが画像添付されていた。

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ご連絡ありがとうございます。

添付写真確認いたしました。

具の配置がエンブレムを容易に想起させるものと思われます。
仮にこれが個人的な利用に止まるのであれば問題ありませんが、店舗に掲示や配置をするということになりますと商業利用にあたってくるので、お控えいただくことになります。

ご理解とご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。

公益財団法人
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
マーケティング局 管理部 ブランド管理課 ブランド管理チーム
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以下はピタットハウス武蔵小金井店のblogから抜粋。

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今回は、いま時の人、セブンイレブン武蔵小金井本町2丁目店のオーナー・大坪正直さんにインタビュー。
あのPOPにまつわる裏話や、お店へこめる想いについて伺いました。

○おでんのPOPは思いつき
8月20日、東京オリンピックのロゴに配置がよく似たおでんのPOPが、五輪の組織委員会から使用禁止とされたというツイッターのつぶやき(現在は削除)が大変話題になりました。
例のPOPは大坪さんのアイデアで、毎日利用するお客様にクスッと笑ってもらって話のネタにしてもらえば、という想いから制作したもの。
街に根ざし、普段から毎日のように使ってもらうコンビ二だからこそ、お客様にとって変化が感じられるお店づくりを意識してのことでしたが、それがまさか反響が相次ぎ各メディアに取り上げられる事態になるとは予想だにしていなかったそうです。
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つまり、「おでんでエンブレム」が話題になったというよりむしろ、それが「組織委員会からNGを出された」ところが反響を呼んだわけ。佐野作品使用中止決定の10日ほど前というタイミングで、「パクりエンブレムはほっとくのにこれは認めないなんて」と格好の話題になったんですな。裏返しで「時流に乗った優秀なマーケターかもしれない」とか「宣伝上手で優秀さを感じる」とか囃し立てた形。アホくさ。

ツルは、「こんなの作ったけどどうでしょう」と組織委に問い合わせるという態度になんつーか悪乗りの上塗りな下品さを感じるし、一方組織委の返答は至極全うと思う。てか、こんなものほっといたらセブンイレブン本社としてもすごくマズいでしょ。ちょっと前には「コンビニ店員DQN画像をtwitterに」てなこともあって、その辺ピリピリしてるだろうし。

同店は「30坪の狭小店」ながら「おでん売上げ地区No.1の座をGETした実力者」なんだそうな。「やることはでっかく!をモットーに日々精進♪」はよろしいけど、本社からもキツいお灸が(それは「圧力」とは言いません)据えられたものと拝察します。

次はよくありそうなプチえろ系。

東京五輪エンブレムParody 5

やっぱ男の子ならこういう風におでんで遊んだりもするでしょ、な感じ。実は上掲のおでんにも竹輪の上部にRがついていて、どうもそういうアレゴリーがあったっぽい(うひゃひゃ下ネタ大好き)。隣は切れ目の入った蒟蒻だぜぇ(下品なのはどっちや)。

馬もお辞儀という意味で ――実はツルもそうなんですがね―― これも挙げとこう。

東京五輪エンブレムParody 6

これは秀逸!「2020東京五輪エンブレム決定記念 東京ホースエンブレム」と題して、佐野作品発表の僅か2日後、2015.07.26にblog投稿されている。作者の「芝たたき」は「鼻梁白という顔の特徴をモチーフに、5つの蹄鉄をあしらいました」と説明してるけど、「鼻梁白」だったら鼻筋に沿って白くなってなければいけないはずだよね?

このデザインのTシャツもネット販売してたそうですが;

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(2015.09.03 東京競馬場芝たたきのポンポン日記、改め、ウマ内飯イラスト何でも日記 抜粋)

私は今まで芝たたきの他に、グラフィックデザインナー、イラストレーターとして活動してきましたが、当初からパロディが好きで、そういった作品の制作も続けてきました。
そして、今回のエンブレム使用取り下げ問題。
パクリ問題で必要以上に敏感になり、パロディ作品にまで厳しい目が向けられないかという心配が沸いてきます。
私が一番困っているのは、おかげで私が作った「東京ホースエンブレム」のTシャツが売れなくなるではないか、ということです。
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なんだとか。ベルギー国王の後ろ楯を持つ劇場の御威光を憚ったんでしょうか。
しかし心配御無用、マイペンライ。その後「東京ホースエンブレムTシャツ」は全く新たなデザインに生まれ変わって販売再開されている由です。

おまけ。セブンイレブン武蔵小金井本町2丁目店のおでんは、今シーズンから厚揚げが三角→四角に変更になっております。

セブンイレブン武蔵小金井本町2丁目店 おでん

看板に偽りありになっちゃったよ。これこそ「圧力」でしょうか(爆)。お箸で斜めに切って玩味なすって下さい。

(続く)

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