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2015年11月 3日 (火)

【番外編】〆の後はドルチェ(オルデ・丸亀市10周年)

(承前)

経験値を測る上で一つの基準になりそうなのが、「お膝元指数」。自分の住んでる市町村、あるいは都道府県でどの程度採用されているか、という指標です(もちろん今思いついただけ)。

垂水の場合、これがメジャーどころで2点ほどある様子。

香川県丸亀市
丸亀市社会福祉協議会
福祉活動PRキャラクター
オルデ
垂水秀行(丸亀市:グラフィックデザイナー)
オルデ

敢えて「亀」を外してきたかっ!!

作者による「コンセプト」がなかなか圧巻です。

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「○○やけん、○○するけん(助けるけん、支えるけんなど)という語尾の方言からヒントを得て、[犬]をモチーフにしたキャラクターを考えました。
[丸亀うちわ]の形を模した鼻や、[飯野山]をモチーフにした頭の[回転灯]が特徴で、丸亀発祥の[おいり]を散りばめた首輪は人々の幸せを願う心を映し出し、丸亀らしさが凝縮されています。
みんなの声が聞こえやすいように耳が立っています。困っている人を見逃さないように目はぱっちりとしていて、慈悲深い性格のため少し潤んでいます。
鼻も大きく、舌も出しているのは、五感を研ぎ澄ませ、支えや助けを必要としている人を探すためです。
口が目立たないのは、「言葉よりも行動」をモットーとしているためです。そして、おなかの[ピンクのハート]は「福祉」を象徴しています。
とぼけた感じの愛らしい表情の中に、芯の強さや信頼感のあるキャラクターに仕上げました。
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すごく真面目に考えてある気がします。とても新鮮。

飯野山というのは、「讃岐富士」とも呼ばれる、きれいな円錐形をしたご当地のふるさとの山ですね。
「おいり」とは香川県西部〜愛媛県東部に伝わる餅菓子の一種で、ご当地では嫁入り菓子として特別な意味合いがある由。

おいり

かわいーい、Guerlainみたーい。

Guerlain

もう一つ指摘しておきたいのは、写経キャラ、じゃなかった社協キャラでありながら、全国共通の社協マークを使わなかったこと。「ピンクのハート」まででとどめたわけですね。出来合いのマークを用いることを潔しとしない心根があるのだと思う。(ホメ過ぎ?)

愛称は別途市民公募で選ばれたもの(by 葛西大晟(たいせい:丸亀市立西中学校2年)で、「困った時は1人で悩まないで!僕がおるで」の意味なる由。ちょっとヒネりました。ええと、自殺防止キャンペーンではありませんがね。

もう一つはこれ。

香川県丸亀市
丸亀市合併10周年 記念シンボルマーク
垂水秀行(丸亀市飯野町)
丸亀市合併10周年

こっちはきっちり「亀」っすww。

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「丸亀」を丸い[亀]でシンボル化し、10周年の[10]と重ねてデザインしました。子供たちにも親しみを持ってもらえるような愛らしいフォルムにもこだわり、手描きの柔らかい線で、ぬくもりが感じられるように表現しました。
ロゴの色は輝かしい発展を象徴しています。甲羅は日本一の高さを誇る丸亀城の[石垣]がモチーフで、積み重ねた10個の石が、10年間に築いてきた礎を表し、整然とした並びが市の安定感を醸します。
下部の数字には[市章]を用いました。
右上に向かって歩く姿は、右肩上がりの発展への想いを込めています。
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これも丁寧に書いてある印象。ロジックも十分過ぎるほど通っている。
制作意図に「シンプルで、親しみやすく、多くの人々に長く愛されるデザインです」なんていけしゃあしゃあと書いたり、何でもかんでも「あらゆる情報交流発信の役割りを果たす」でお茶を濁すようなのとは訳が違うんです(文句があったらかかってきなはれ)。

本公募はご当地の出身者・在住者・通勤/通学者限定だったんですが、垂水が採用されたのも何だか当然という気がしてきちゃう。贔屓目ですかね。

(優秀賞)
池内 聡(丸亀市中津町(なかづちょう))
北風公紹(丸亀市内勤務)

垂水の以上2点はともに2014年12月の発表で、一層驚かされます。まさに公募の鬼ならむ。

でも、その垂水をもってしても獲ることができなかったものがある。2012年1月に発表された丸亀市ご当地ナンバープレートです。この公募では優秀賞にとどまった(画像は公表されてません)。しかも、最優秀賞として採用された作品は2点あったにもかかわらず(^_-)。難しいもんです。

2005年3月に合併を行った際の新市章も獲れていないけど、これは(前回書いたように)垂水が2011年にフリーになる前のことで、時期的に差があるから考慮対象外。

ご当地キャラクターだと、丸亀市には2011年8月発表の「京極くん」、2011年9月発表の「うちっ娘」、2012年2月発表の「とり奉行 骨付じゅうじゅう」あたりがあるようですが、これらにも採用されていない。この辺はそれなりにツッコミどころも多いのでまたそのうちに。

で。
あのー、公募って実はSustainableなシステムではないのじゃないのかと思えてきてるんですよね、本質において。何十、何百、何千の中から一つを選び出すという行為の非効率を思ったりもします。一将功成って万骨枯る。
しかも誠実に取り組めば取り組むほど、疲弊させ涸渇させていく、作者を(そしてツルを;爆)。それとも、商業デザインっていうもの自体がそうなんでしょうか??

垂水が公募界での活動を数年で切り上げた(らしい)のは、賢明なことかもしれない。

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