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2015年11月26日 (木)

【緊急編】大田区を襲う悲劇(となるのか!?)(大田区PRキャラクター募集・オーちゃん)

(承前)

実はシンボルマークだけじゃなくて、同時にご当地キャラまで作っちゃうんですよ、大田区ったら

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大田区PRキャラクターデザイン原案募集要項

大田区は、平成29年3月15日に区制70周年を迎えます。区制70周年を契機に、大田区の魅力を区内外に発信し、大田区の統一感を創出するとともに、大田区への愛着を深めるために、大田区PRキャラクターのデザイン原案を募集します。
採用されたPRキャラクターデザイン原案は、大田区のホームページや各種印刷物への掲載をはじめ、着ぐるみの制作、オリジナルグッズの商品化等の大田区のPR活動及び大田区が必要と認めた団体等に使用させていただく予定です。

1 募集内容
PRキャラクターデザイン原案正面 1枚
・大田区の歴史、文化、名物等の魅力をPRするに当たってふさわしいデザインであること。
・誰からも親しまれ、愛着を持たれるデザインであること。
・着ぐるみ等立体化した場合にも活用できるデザインであること。
・区制50周年記念キャラクター「オーちゃん」と親和性があるデザインであること。
・キャラクターは単体で一つの作品となること。

〔後略〕
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(「2」以下はシンボルマークの募集要項と実質的に同じなので割愛させていただきます、こっちも30万円デス)

やっぱりまともじゃん。

・ガイダンスとして出されたのは「既存キャラクターとの親和性」のみであること。(20年前の感覚に合わせろってか)

さすがに大都会、ご当地名産やご当地名所、ご当地行事を事細かに書き連ねるようなことはやらないわけです。(そこはその分、明確なイメージ戦略/ブランディング戦略が打ち出しにくいということでもあろうけど。)

「オーちゃん」たぁこいつです。

東京都大田区
区制50周年記念キャラクター
羽田空港国際化記念事業 イメージキャラクター
オーちゃん
オーちゃん

1997年に制定され、2010年に羽田空港の広告塔になったという[藁しべ長者系]ご長寿キャラ。ご当地には「田園調布も大田区、大森も蒲田も大田区、羽田も大田区」という俚言がある(ウソ)。つまり大田区といってもいろいろなんです。因みに大森+蒲田=大田区という合成地名、これを知ってれば「太田区」と書き間違えることもなくなりますぜ。
森永のキョロちゃんがおしゃべりになったって雰囲気ですかね。区の鳥[ウグイス]が[飛行機]に乗っているという、ある意味ぐうたらな鳥キャラですが、まだまだ現役でがんばれと区長さんからハッパをかけられたって感じぃ。

しかしなー、よくやるよなあ大田区も。公募界がパクりだの類似だのに戦々兢々としてるっていう時期に、しかもダブルで。
さらにだよ、例の五輪エンブレム再公募が、先週末の連休が明けた11月24日から始まって12月7日(の正午)までの募集。こちとら10月1日から11月30日まで、当日必着。もろかぶりやんけ。各位の関心はどっとあちらさんへいってるようですし(10月中旬に公表された募集要項は既にダウンロードが7万件あった由、くわばらくわばら)。

地方自治体のビビり具合、静岡を例に取ってみましょうか。

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(2015.09.18 読売新聞)

自治体のロゴ審査ピリピリ…五輪エンブレム余波

2020年東京五輪・パラリンピックの大会エンブレムが白紙撤回された問題を受け、静岡県内の自治体も全国高校総体の大会ロゴマークや、市町の記念ロゴなどの審査に神経をとがらせている。
「模倣」「盗用」との指摘を避けるための対策は、予備のロゴを選ぶ案から、特許事務所への調査依頼まで様々だが、自治体は大会やイベントを滞りなく運営するための「危機管理」として、応募者に理解を求めている。

◇全国高校総体
「ああいうことがあったので、ロゴ選びは、念には念を入れましょう」
東海4県(静岡、三重、愛知、岐阜)で開かれる18年の全国高校総体。今月6日に袋井市で開かれた担当者会議で、メイン会場となる三重県の担当者が呼び掛けた。
高校総体ロゴの募集中に沸き起こった五輪エンブレム問題の余波を受ける形で、この日議論されたのは、採用したロゴが取り下げられる事態に備えた対策だ。たたき台は「予備のロゴ」を選ぶという案だった。
ロゴは当初、4県の関係者が最優秀の1作品だけを決める予定だったが、会議では「大会をスムーズに進めるのが最優先」と、何らかの対策は必要との意見で一致した。
ただ、応募資格があるのは4県の中高生らで、静岡県の関係者からは「子どもたちの作品を信じないのはどうなのか……」との本音も聞こえてくる。募集は今月15日に締め切られ、4県は今後も審査のやり方を検討していく方針という。

◇市町の記念ロゴ
一方、今年4月に合併60周年を迎えた森町は、記念ロゴの募集を8月に締め切り、審査の真っ最中だ。町では有識者も交えて絞り込んだ数点を、東京の特許事務所に依頼し、似たデザインがないかを調べることにした。費用は、今年度予算に計上した事業費で賄う。

市制50周年を控える富士市も、今月4日まで記念ロゴを募集していた。五輪エンブレム問題では、ネット上で「模倣では」との指摘が相次いだ。このため、応募総数703点のうち、1次審査を通過した数点をパソコンに取り込み、類似画像を検索できるサイトで一つ一つチェックしている。
ロゴをお披露目する11月に向け、地道な作業を続ける市企画課職員は「できることはやる」とする一方、「記念行事に水を差さないための危機管理として、応募者にも理解してもらえると思う」と話していた。
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いいえ。子どもとは元来小狡いものです。

結局、そこを含めて現在の社会は故意(重過失および未必の故意を含む)によるパクりに対して有効な手立てを持っていないということではないか。
責任はどこにある。ツルに言わせりゃ模倣や盗用(自己パクりを含む)は一義的には応募側の問題だ、ということにはなるんですが、この側面ではJAGDA/日本グラフィックデザイナー協会あたりにも怠慢の科はあるのではないだろうか。例えばさあ、中等美術教育における啓蒙活動なんてものをやってきたわけ??ご当地公募の眼鏡を通して見る限り、モラルの欠けた作家があまりに多過ぎる。

実態を知らないので、そうした批判はこのぐらいにしましてと。
前回「この公募には極めて珍しいと思われる特徴が一つあって」と書いた件。種明かしをすると、大田区では作者の「制作意図」の提出が求められていないんです。これはシンボルマークもキャラクターも同じ。応募用紙にもその記入欄はありません。
これねー、見識を感じたんですよね、ツルは。言葉による安易な説明に頼ることを許さないってManifestでしょ。中本や井口や駒井はなんぼか割りを食うでしょうね。(ここで塩崎一族の復活を夢見たりして;爆)

この公募は来年1月下旬をメドに結果発表するとされている。その暁にはどうあっても取り上げさせていただくわ!!待ってらっしゃい!!(群馬県榛東村のキャラクター発表も1月だったよなー(* ̄ー ̄)。)

(まだまだ続く)

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