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2015年12月 1日 (火)

【対決編】丸ブー艶競べ [10](米原市章・袋井市章・久慈市章)

(承前)

今回は、「マ + F = K」という不思議なお話です。まずは画像からご紹介。

滋賀県米原市(まいばらし)
市章
井口やすひさ/靖久(59歳:東京都文京区:グラフィックデザイナー)
米原市章

静岡県袋井市
市章
山本 晃(静岡県浜松市)
袋井市章

岩手県久慈市
市章
田村勝史(36歳:岩手県盛岡市:会社員)
久慈市章

例によって某公募系BBSを見てみると。

-----
50:2005/10/29
久慈市章決定
[URL]
袋井市章に似てる
[URL]

51:2005/10/29
>>50
袋井市のデザインを見てまねて久慈に出したって感じ?

52:2005/10/29
米原の香りもします。

53:2005/10/29
お お ! !
袋 井 市 章 と 米 原 市 章 が 合 併 し て る 。
こ れ は 新 し い な 。
-----

うははは。これに気づいた人はさすがだなーと、素人は素直に感心しちゃった。

添えられたコメントは次のとおり。

-----
●●市の[●]をモチーフに、歴史や産業・文化と豊かな自然(人・水・緑)と生き生き共生し、輝かしい発展・繁栄する「●●市」の明るい元気な力強い姿をイメージし、アピールしています。
-----

-----
●●市の頭文字であるアルファベットの[●]を図案化しています。
飛躍する文化都市と自然豊かな田園、さわやかな風、遥かな海をイメージし、全体で新しい市民の和を表現しています。
-----

-----
●●市の自然豊かな山、海をモチーフに未来に向かって希望と活力、円満を目指す、●●市発展の躍動感をイニシャル[●]にデザインしました。
-----

固有名詞を伏字にしちゃうと、どれがどれだかわかんないょ。あ、初めのが井口であることは推測がつくかもしれんけど(cf. 2015.01.14〜18「Free Lancerの栄光と残照」)。順番に、米原市、袋井市、久慈市です。

データ的なところを書き留めとくと。

〔米原市章〕
2004.10.05〜11.05:募集
2004.12.16:第15回山東町・伊吹町・米原町(まいはらちょう)合併協議会で決定
2005.02.14:坂田郡山東町・同 伊吹町・同 米原町が新設合併して市制施行
2005.10.01:坂田郡近江町を編入合併

応募総数:881名 1,749点(点数制限なし)
最優秀賞賞金:20万円

人口:40,059人(2010年国勢調査(以下同))

〔袋井市章〕
2005.02.15〜03.31:募集
2005.04.01:(旧)袋井市・磐田郡浅羽町が新設合併
2005.06.01〜20:市民投票
2005.06.25:開市記念式典で発表

応募総数:1,400名 2,586点(点数制限なし)
市民投票総数:13,020票(うち採用作品の得票 8,503票)
最優秀賞賞金:30万円

人口:84,831人

〔久慈市章〕
2005.05.01〜08.26:募集
2005.09.21:第2回新市「久慈市」市章選考委員会で選定
2005.09.29:第12回久慈市・山形村合併協議会で決定
2006.03.06:久慈市・九戸郡山形村が新設合併

応募総数:1,408点(1人1点限定)
最優秀賞賞金:10万円

人口:36,875人

おん?山形村と言えば、確か・・・これを持ってるところだと思ったんですが。

【2014.01.31「泣きキャラ評定記 丙ノ巻」】
長野県東筑摩郡山形村
やまっち
前田昌克
やまっち(最終版)

激しく勘違いの山形村違いでした。「山形村」なる自治体は全国に;

青森県南津軽郡山形村(現 黒石市)
岩手県九戸郡山形村(現 久慈市)
愛知県中島郡山形村(後 稲沢町:現 稲沢市)
鳥取県八頭郡山形村(現 智頭町)

あたりがあったんですが、次々に合併して今や長野の山形村だけになっちゃった。因みに山形県には山形村はありません。

まあ、データ見てるだけでいろんなことがわかってくる。
賞金額と応募数の間に相関関係がないわけじゃないけど、そこよりむしろすげえのは、十万円でも一千点を優に超える作品が集まったこと。

点数制限の有無は応募数に影響を与えているものではないらしいこと(笑)。久慈市では過熱を避けたい意向があったかもしれないけれども、結果はやっぱりどっさりだったわけだ。家族や親戚の名を借りた応募もさぞ横行したでしょうなあ。

そして、応募数と選考結果の間に相関関係はないこと(爆)。結局のところ上位陣は公募ガイダーに占められて、いつものテンプレ市章ができあがるのね。
因みに井口は久慈市でも優秀賞に顔を出してます(他にもそんなものがあるけど、またいずれ(^_-))。

不思議なのは米原市のプロセスで、最終決定した合併協議会で、市章候補選考委員長を務めた岐阜市のグラフィックデザイナー田邊雅一が以下の発言をしている(抜粋)。

-----
実は、真ん中の1056、これは、グリーンとブルーが逆になっていたわけです。こちらの応募内容の提言の方からいきまして、これも委員の中から意見も出まして、やはりグリーンとブルーを逆の方がいいんじゃないかという、これは私も思いました。そういうことで、まま、同じ分野のデザイナーでしたから、これは、ちょっと変化したのが、ここの先ほど一部直したというマークが1056になるわけですけれども、ここで今日決まりましても、リデザインという、リライトしないとだめなものもちょっとあります。少し多目的に使うということになりますと、今のご指摘の線の細いもの、これは小さくなったときは消滅しちゃいますから、そういうことを含んで、決定後、リデザイン、それから、どういうふうに使用していくかということも検討しなきゃいけないというふうには思っております。
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えっ、そんなのありなんだ!これ、採用となった井口作品(1056)だけに補整を施してから最終候補に入れたと言ってるんです。「小さくなったときは消滅しちゃいます」と評された酒居久一(米原町)の作品には手をつけなかったのに。
具体的にどのようにして選ぶかは選考委員会の裁量によるところ大だろうから、これもその範囲内とは思うけど、外野席(or 打ち取られた打者?)からは依怙贔屓と野次られても仕方ないでしょうね。不透明なこと、五輪エンブレム選考の比じゃなかったんです。

田邊の発言は全般にデザイナー界の利益代表としての色彩も濃く(当然、日本グラフィックデザイナー協会/JAGDA会員!)、有識者のそれとしては上記以外取り立てて見るべきところもないけれども(ばっさり)、他方この最終審査で鋭い指摘をしたのが合併協委員の山本孝雄。

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最初に、候補一覧の中に氏名、住所等が出てきましたのは、大変、そこは隠してやっぱり選考せないかんのじゃないかなという思いの中で見させていただいた。何か意図があるのかいなという思いはしていましたんです。どうもやっぱり地元びいきになりやすいという思いが、それにとらわれてはいかんなという思いをしております。
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ああ、名前を出してやっちゃったのね。それって岩手県九戸郡洋野町でも大いに問題ありとされたやり方ではないか(cf. 2015.08.12〜16「丸ブー艶競べ [9]」)。洋野町章公募の方が少しばかり後ですけど。

何を隠そう、その洋野町に南接しているのが久慈市(笑止)。こちらの「総評」ではこう書かれている(抜粋)。

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作品全体を見て、市章(マーク)を一般の方が作成するというのは、なかなか難しいものだろうと感じた。プロにしても、[久]や[K]をデザイン化しているのがほとんどであり、もう少し別な発想があってもよかった。そういう意味では3位の[人]の作品は面白かった。カラーについても海と山(ブルー、グリーン)が圧倒的に多かった。
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おやおや、発想の幅の狭さをちくりと一刺ししたわけです。でも選んだのは自分らだろって話で(´ψψ`)。

(続く)

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