« 2015年11月 | トップページ | 2016年1月 »

2015年12月

2015年12月31日 (木)

年またぎ!スペシャル立体企画【特別編】ゆく年くる年!PNまつり!! 第15弾(まち・こころ 花めかそう!キャンペーン)

(承前)

いやー、早いもので、今年も遂に極月極日でげすなあ。
「マカロン」「シナモン」「マロン」とやってきて、大晦日にどうしても食べたくなるお菓子はこれっ!(か?!)

東京都立川市
立川商工会議所ほか
「ウェルカム立川」委員会
「まち・こころ 花めかそう!」キャンペーン シンボルマーク
かすていら(ペンネーム:大阪府)
まち・こころ花めかそう!キャンペーン

ただのカステラじゃないんですよ、もったいなくもありがたくも「カステイラ」なんですよ。

実はこの件はずっと前にちょっと取り上げたことがある、小山朝子絡みで(cf. 2013.05.25「別にいいんですよ、ペンネーム自体は。:上」)。その後いろいろ調べてもこのPNは現れてこないので、これまた塩ロゴ真贋判定の大変難しいところです。
結局、材料は「大阪府」というクレジットと、某公募系BBSに見える次の書き込みしかない。

-----
838:2010/04/27 15:15
[URL]
アユたんパパが、かすていらになっちゃったwww

839:2010/04/27 15:24
↑てか発表早いなwww
小山朝子はペンネなのかwww

842:2010/04/27 17:03
かきぬまが本名だす
-----

うーむ、838を真に受けてよいものやら。小山朝子(=柿沼朝子)は最終選考に残ったものです。
ペンネームのままで採用/発表したことに憚りを感じたかどうか、現在のサイト上は作者/応募者に関する情報が全て消えてしまいましたが。

このキャンペーンは2010年から始まったようで、シンボルマークが発表されたのは同年4月にご当地の国営昭和記念公園で開かれた東京インターナショナルフラワー&ガーデンショー2010において。
さる団体のサイトには;

-----
『花めかす』という言葉は、“はなやかに浮き立つ”、“はなやかに時めく”、“時節に合って栄える”といった縁起の良い言葉。長年『花のあるまちづくり』に取り組んできた立川市としても、また四季折々の花のイベント等により多くのお客様を集めている国営昭和記念公園にもぴったりの、素敵な言葉です。
-----

とある(立川市や商工会議所のサイトにはこうした由来すら残っていないのさ)。コスモス(^_-)をはじめ花の名所とされるこの広大な公園を擁することから、ご当地は「花」に相当なこだわりがある。然してこのシンボルマークも「[たちかわ]の文字と[花]でデザインされ、花と緑にあふれる立川の魅力を表現」云々ってなことになったわけでしょう。早い話が「丸ブーのお花畑」

キャンペーン趣旨としては、2013年開催の東京国体に臨んでの「お・も・て・な・し」というところもあったらしい。
因みに「ウェルカム立川」委員会とは;

-----
立川市のまちの賑わいを創出するため、魅力的なイベントを誘致、支援することを目的として、立川市、立川商工会議所、立川観光協会、立川市商店街振興組合連合会、立川青年会議所により組織された委員会です。
-----

なんだそうな。

こうした説明をいろいろ聞かされても今一つ趣旨がわかりませんが、とにかくこのキャンペーン、ご当地じゃ今も続いてまする。
おそらくは、2020年の東京オリンピック開催までは何があっても継続されるのではないかと思われます(そこへ行き着くまでにはまだ数多の山やら谷やら地獄極楽やらが立ちはだかることでしょうなー)。

てなわけで、2015年未年の年末も暮れてゆきます。今年も幾多のご贔屓、ありがとうございました。皆々様、どうかよいお年を!お正月にまたお会いしましょう!!

(新しい年へと続く)

2015年12月30日 (水)

もはや盡きせぬ無明の闇キャラ(その10:ときわんこ・KeLLくん)

【2018.05.19 追記】
「ときわんこ」と「Kellくん」の作者、ひょんなことから判明しました。詳しくは【2018.05.19「闇を払う若者たちとの対話:Session A」】をご覧下さい。

 

-----

 

(承前)

 

ああ、やっとかっとで年内に間に合った。

 

前回取り上げた大田区PRキャラクターの候補Cに関しまして。

 

大田区PRキャラクター候補

 

このこと↓なんですが・・・。

 

-----
(他にも愚blog未記載のものがあるけど、それはまたいずれ(^_-))
-----

 

【その133】
北海道古平郡古平町
古平町商工会
マスコットキャラクター
ふるっぴ〜
塩崎歩美
ふるっぴ〜

 

ツルが「ふるっぴ〜」より先にまず思い出したのは、これでした。

 

茨城県水戸市
学校法人常磐大学
TOKIWAマスコットキャラクター
ときわんこ
(作者不明)
ときわんこ1 ときわんこ2

 

ウサギと[イヌ]の違いはあれ、いい具合に(^_^;)似てるでしょ?最強の共通項はもちろん、ハイライトなしの[黒目]と口元の表現です。塩キャラ判定に何の問題もない。

 

翻ると、これはやっぱり塩崎一族の復活を意味するのだよ、こともあろうにツル様のお膝元、東京都大田区において。(どんな名義を繰り出してくるのかお楽しみ。)

 

「ときわんこ」は、2012年4月、ソーシャルメディアの開設を機に、傘下の学校(大学院・大学・短期大学・高等学校・中等教育学校(=一般の中学校と高等学校に相当する6年間の教育を行う)・幼稚園)に共通するマスコットキャラクターとして募集したもので、7月に発表されている。
学内ファミリーマートでの限定グッズ販売なんかに活用されているわけです。

 

クリアファイル(全3種) 税込172円/枚
(2014年5月発売:限定500枚×3種)

 

ぷくぷくシール 税込200円
(2014年9月発売:限定1,000個)

 

ぬいぐるみストラップ 税込550円
(2014年10月発売:限定500個:完売)

 

ミニタオル 税込200円
(2015年10月発売:限定1,000個)

 

ふせんセット 税込170円
(2015年10月発売:限定2,000個)

 

もちろん着ぐるみもあって、当然、オープンキャンパスを盛り上げたり幼稚園のクリスマス会に出たり、かと思うとJリーグの水戸ホーリーホック(長年J2ですがね)とのコラボイベントにも駆り出されたりしてますな。
1909年(明治42年)開校の「裁縫伝習所」をルーツに持つ歴史の古い私学ですが、ご多分に漏れず生き残りを賭けて必死なわけ。

 

でももちろん、ツルが知りたいのは、常磐大学と大田区、それぞれが互いの存在を認識しているのか否か、そこです。大田区はもう知ってるはずですけどね;-)。

 

----------
【2018.05.19 追記】

 

痛恨、このキャラクター、作者名が同学サイトに出てました。見落としてました

 

-----
(2012.10 法人広報誌「tokiwa」vol.19 抜粋)

 

受賞の言葉
大阪市 グラフィックデザイナー
福添あゆみさん
インターネット上でキャラクターを募集していることを知り、応募しました。常磐大学の広報活動に役立ち、幅広く情報を発信できる存在にしたいと思い、できるだけシンプルにデザインをまとめました。皆さんに親しんでもらえるキャラクターになることを願っています。この受賞をきっかけにさまざまなキャラクター制作に励みたいと思っています。
-----

 

判明した経緯については、冒頭に挙げた記事をご覧あれかし。
----------

 

同様なものをもう1点。なかなか突っ込み甲斐のあるヤツなんですが。

 

千葉市稲毛区
敬愛大学
生涯学習センター マスコットキャラクター
KeLLくん
S(大阪市)
KeLLくん

 

今度は[カエル]ですかい!
「生涯学習宣言」と銘打って、『「私」をかえる 「まち」をかえる 「未来」をかえる』と説明されてるけど(初めからカエルのキャラクターの募集とされていた)、案外 "Keiai Univ. Lifelong Learning Center" のイニシャルをつないだら「KeLLくん」のネーミングが先にできて、そこからそんな展開になっていったってことなのかも。2014年4月に同センターが開設されているので、それに合わせて制定されたらしい。2014年度の冬期講座のチラシから掲載されてます。どうやら大学の50周年を記念したものでもあったようです。

 

敬愛大学と言えば、ツルは、敬宮愛子(としのみや あいこ)内親王が誕生(2001.12.01)した時、自分とこの校名と同じだというので新聞に自前の祝意広告を小さく打ったことを記憶している(スクラップしてるもん)。言葉遊びがお好きなのかしらん。
因みに皇太子家の姫宮の名は『孟子』の「仁者は人を愛し、礼ある者は人を敬ふ」以下の一節から取られたもの、一方同学の校名は西郷隆盛の座右の銘「敬天愛人」から来ている由。

 

この大学を運営するのは学校法人千葉敬愛学園で、傘下には他に短期大学・高等学校(2校)・幼稚園がある。とともに、JR稲毛駅前にサテライト的に「生涯学習」の拠点を持っているという次第。いまどきの私学経営、やっぱり大変です。
とはいえ講座内容を覗いてみれば、駅前カルチャーセンター以下のノリなので正直がっかりします。

 

何の話をしてたのだっけ。そうそう!!問題は謎の作者、大阪市在住の「S」ですがな!!
うーむ、【無明の闇】で取り上げるべきか、それとも【PNまつり】に入れるべきか悩みました。いやいやそこじゃなくて。これをば「塩崎のS」と取らいでどうするっ(力説)

 

そして、見落としてはならん一等大事なところはこれである。KeLLくんって、↓に激似なんですよね。

 

【2014.02.15「白昼堂々、Evil Under the Sun: 3rd」】
静岡市葵区
SBSマイホームセンター株式会社
スマイルちゃん
杉山愛子(静岡市)
スマイルちゃん

 

スマイルちゃんは2011年2月の決定。ってことは、大阪の「S」が静岡の杉山をパクったということになるわけよ。つくづく一族の創造力の涸渇を感じます。

 

以上はいずれも、[かぶりモノ系]の基本的フォルムは同じなわけです。学校を象徴するために[角帽]+[学章]+[校名] or [施設名]+[書籍]を盛ったのがときわんこ&KeLLくん。代わりに、羽田空港に因む[飛行機]+[区章]+銭湯を表す[手桶&手拭い]を描き込んだ大田区候補C・・・と書きかけて、またもやDejavuが襲った。

 

これのせいかな?

 

【その32】
熊本県球磨郡湯前町
イメージキャラクター
ゆっくん
塩崎歩美
ゆっくん

 

大田区ってそんなに銭湯自慢な土地柄なんですか???ジモティのツルも知らんのですが、こうしたことはえてして灯台下暗し。どなたか博学の方、ご教示下さいまし。

 

(続く)

2015年12月29日 (火)

【番外編】思ったより悪夢、まさかの正夢?:その2(大田区PRキャラ候補)

(承前)

おらが在所の大田の公募、キャラクターの方がスゲえことになってるんです。

東京都大田区
大田区PRキャラクターデザイン原案 最優秀作品候補
大田区PRキャラクター候補

〔最優秀作品候補A〕
-----
区の花[ウメ]をモチーフにかわいらしいデザインにしました。オーちゃんと並んだ時バランスがよくなるよう心掛けました。
-----

〔最優秀作品候補B〕
-----
世界に誇る大田区の町工場技術に憧れ、魅力発信とPRを頑張るモノづくりの世界の探検が大好きな[梅の花]の妖精です。
-----

〔最優秀作品候補C〕
-----
羽田空港の[飛行機]をかたどった被り物をかぶった[ウサギ]。桜坂の[桜]の花びらの首飾りをつけている。[銭湯]でほっこりするのが大好き。
-----

わあーーーぁっっっ!!!!これって塩キャラじゃないのかよぉぉ!?!?お懐かしや!!!!
もちろん候補Cのことです。んーー、んーー、AもBも見たことあるんだけどなあ。誰かなんだよなあ。でもどうでもいいやそんなの。

取り敢えず、類似の真正塩キャラ出しときましょか。
(他にも愚blog未収録のものがあるけど、それはまたいずれ(^_-))

【その133】
北海道古平郡古平町
ふるっぴ〜
塩崎歩美
〔2014年11月決定〕
ふるっぴ〜

「五輪エンブレム以後」にしてこの有り様ですかい。

-----
(ここで塩崎一族の復活を夢見たりして;爆)
-----

と脆く儚く見ていた夢が、お正月の正夢になるおそれ、ああいや可能性も出てきたんすよぉ(T^T)(T^T)(T^T)。でも結局、作者名は出さないままになりそうな気もしますが、各募集要項にはいずれも「応募者の個人情報は、デザイン原案採用の連絡及び採用デザイン原案発表の際に氏名を公表する以外に使用しません」とあるので、そこは注意深くwatchしませう。

♪You can't escape my eyes
 Private eyes are watching you
 They see your every move

しかし冷静になって考えると、候補Cは「オーちゃん」とネタがかぶり過ぎてる気もするんだよね。

オーちゃん

ていうか、6点のデザイン、ほぼ共通して指摘できることは一つ。大田区サイトにも出ているけれど、同区は次の4つの地域に分けられるとされる。

調布地域
大森地域
蒲田地域
糀谷(こうじや)・羽田地域

ええっと、ツルの独断によれば「調布地域」が「北大田区」、それ以外が「南大田区」となります。これ即ち大田区における南北問題。
でだ。今回のデザインではその前者、つまり田園調布のある高級エリア(東京都調布市とは別だよ)に目を向けたものがほとんどないんです。敢えて言えばシンボルマーク候補3の「安心な住まい」がごく婉曲に示唆しているだけ。そこは政策的な配慮というものかしら。

ともあれ、各3点が入賞することはこれで確実になったわけだ(∵それぞれ最優秀賞1点、優秀賞2点を選ぶとされている)。どれがどう決まっても、こき下ろしドコロは定まったぜ、フフフ。

あともう一つ、ツルは予言する。候補Bと候補Cには現在大田区の[区章]がお腹に入っているわけだけれども、今回の趣旨からして、別途公募のシンボルマークに差し替えられるであろうと。
いやぁ、新年の楽しみが(苦労も)増えるってもんですわ。

― Inspired by "Private eyes" Daryl Hall & John Oates(1981リリース)―

(続くとも)

2015年12月28日 (月)

【番外編】思ったより悪夢、まさかの正夢?:その1(大田区シンボルマーク候補・横芝光町章)

(承前)

cf.
2015.11.24「大田区を襲う悪夢(となるか?)」
2015.11.26「大田区を襲う悲劇(となるのか!?)」

10月1日〜11月30日に募集が行われていた東京都大田区のシンボルマークとキャラクター、その後選考が順調に進んだようで、12月14日にとっとと最終候補各3点が公表されてます。現在、12月14日〜2016年1月3日の日程で区民投票&意見公募(^_-)に入っているところ。どこぞの田舎公募みたいにチンタラしてないところは大変よろしい。(類似調査はいつやるの?

ほぼリアルタイムでいきまっしょい。
まず、シンボルマークでファイナリストに選ばれたのは次の3点。

東京都大田区
大田区シンボルマークデザイン原案 最優秀作品候補
大田区シンボルマーク候補

あれっ??「制作者コメント」てのがついている。前に書いたけど;

-----
大田区では作者の「制作意図」の提出が求められていないんです。これはシンボルマークもキャラクターも同じ。
-----

てのは極めて珍しい特徴だと思ってたんですよね。改めて募集要項や応募用紙を見てみたけど、やはりその欄はありませんでした。
てことは、後から「やっぱり要るよね」となって、ファイナリストから別途提出させたということになる。微妙な悪夢感。こういうのを「田舎公募」と言います、花の東京だろうが何だろが。
せっかく;

-----
これねー、見識を感じたんですよね、ツルは。言葉による安易な説明に頼ることを許さないってManifestでしょ。
-----

と書いてあげたのに!

〔最優秀作品候補1〕
-----
大田区のイニシャル[O]、翼・若葉・太陽・海と空をモチーフにデザイン。全体で未来に羽ばたく国際都市おおたを力強く表現。
-----

〔最優秀作品候補2〕
-----
大田区の頭文字[大]をモチーフに、陸空の交通の要衝として空路・陸路の[ライン]が交わり人の集うイメージを描きました。
-----

〔最優秀作品候補3〕
-----
安心な住まい、世界に誇る技術、日本の文化がひろがりをもって発展していく。そんな未来を目指す街であればいいと思いました。
-----

どれが優れたデザインだねとか、どれが選ばれたらいいなーとかは敢えて書きません、投票中だし。(ツルは投票もしないけど。)
純然たる丸ブーは既に影を潜めたようではある。しかし一方で、例えば。

千葉県山武郡(さんぶぐん)横芝光町
(優秀賞)町章
深川重一(大阪府和泉市)
〔2005年10月決定〕
横芝光町章 優秀賞

-----
横芝光町の頭文字[Y][ひ]をイメージしてデザイン化しました。豊かな自然のもとで、2町[引用註:山武郡横芝町・匝瑳郡(そうさぐん)光町]が協調し、未来に向かって飛躍・発展する様を親しみやすく表現しました。
-----

なんてものと照らし合わせみれば、10年前から進化を遂げてないやん、とも思うわけ。(別に候補1が深川作品だとか言いたいわけではなくて。)

そしてキャラクターの方なんですが・・・。見事な悪夢が待っていた。


年の瀬の投票よりもパブコメよりも
悪夢あやしく身に華やぎぬ

たそがれの鼻唄よりも薔薇よりも
悪事やさしく身に華やぎぬ
     齋藤 史

(続く)

2015年12月27日 (日)

【対決編】丸ブー艶競べ [11](南部町章・南部町章・南部町章)

(承前)

日頃馬車馬のように書きまくってる愚blogですが(結構大変なのよ、誰に命じられたわけでもないけれど)、クリスマスも過ぎたことだし、ちょっぴり冬休み気分を味わいたく、今回はさらりと軽くまいります。

前回【艶競べ】[10]で、全国の「山形村」が次々減っちゃった、てな話を少し書きましたが、今度は逆の観点から。平成大合併で名前がかぶることになった3つの自治体についてです。

山梨県南巨摩郡南部町(なんぶちょう)
町章
山梨県南部町章

-----
南部町の頭文字[N]をモチーフに、曲線で造形された右上に伸びる「N」の文字は、全体に躍動感が溢れ、未来に飛躍する南部町を表現している。
また、清流や渓谷を表した[青色]、山々や竹林、お茶を表した[緑色]、紅葉や火祭りを表した[赤色]の三色で構成された「N」の文字は、町内の多彩な風景と新町の将来像である「水と緑が溢れるふれあい豊かなまちづくり」に相応しいイメージを表現している。
-----

作者がわからないのがまっこと残念です(^_-)。新町章の公募自体が詳細不明なんだけど、2003年3月1日に(旧)南部町と富沢町が新設合併した後で、2004年1月になって制定されている。制定時期が早目の割には複雑系のデザインですな(^_-)。ま、[N]あしらいは当然のことだったんだろう。

時系列で次に来るのはこの南部町↓。

鳥取県西伯郡南部町(なんぶちょう)
町章
安部喜明(福岡県)
鳥取県南部町章

-----
南部町の[南]をモチーフに、町民がハートフルな気持ちを抱き、心豊かな町を表現。
[オレンジ]は太陽・柿、[ピンク]は豊かな気持ち・安心感・[桜]、[青]は澄みきった空・緑水湖を表しています。
-----

南なんですかこれはっ!オレンジが柿を表すとは何なんですかっ!!
こうしたものを選んだ時点で即、他の入賞者ひいては応募者全般にさぞ常連ガイダーがひしめいていたことだろうと推測はつくわけですよ。

(優秀作品)
江口敏和(広島県)
合田さち男(岡山県)
工藤和久(青森県)
宝谷隆博(福岡県)

ほらねやっぱり。

この公募は、2004年10月1日の西伯町・会見町(あいみちょう)の新設合併をまたいで、同年7〜9月に募集、11月に住民アンケート → 決定と進んだもの。旧2自治体には「南部」の文字は入ってなかったんです。ということはおそらく新しい町名に関してもいろいろやったんでしょう。既存の「南部町」↑↓にもお伺いを立てたのかな。

次に来るのは青森の南部町です。

青森県三戸郡南部町(なんぶちょう)
町章
高橋正樹(34歳:三戸郡福地村(現 南部町):有限会社タカハシデザイン)
青森県南部町章(応募案) 青森県南部町章(最終版)

-----
南部町の自慢である、緑あふれる[名久井岳]と[馬淵川]の清らかな流れをモチーフとしたデザインです。[ふたつの赤い円]は、豊かな農産物の実りを表すとともに、人と自然の調和により発展する町の将来像を象徴しています。
-----

「まぶち」ではなく「まべち」と読みます。3つの南部町の中でここだけは住民限定募集だったので、こりゃ眉に唾して色眼鏡でかからねばと思いきや、めっきりまともです。むしろ記憶に残る印象は一番強いかもしれない([赤丸]が自ずとサクランボやリンゴを連想させるってアドバンテージはあるだろうけど)。高橋は地元の看板屋さん。

(優秀賞)
太田 廣(南部町)
馬場重克(福地村)
中谷允亮(南部町)
下井田妙子(福地村)

こちらは、2006年の元日付で南部町(なんぶまち)・名川町(ながわまち)・福地村が新設合併して南部町(なんぶちょう)となるより前、2005年9月に選定している。タイミングとしては、純然たる「丸ブー」や上掲のような「イニシャル系丸ブー」だったトレンドが、「風景画風丸ブー」に傾斜しつつあった頃、ということになりそうです。
読み方を「まち」から「ちょう」に変えた理由はよくわかりません。

前にも書いたけど、ご当地は山梨南部町にルーツを持つ土地柄。でも愚blog的にわぁ、青森の南部町って言えば真正塩キャラをダブルで擁する驚異のご当地ではないか(cf.「剣ちゃん」by あゆ美 in 2010 @【その14】・「なべまる」by 榮一 in 2014 @【その89】)。

思うに、町章公募では全国のガイダー軍団の襲来がなかった分、テンプレやパクりやリサイクルの問題にはあまりかかずらわされなくて済んだのじゃないかしらん(べ、別に同じ青森の工藤和久のことを当てこすってるワケぢゃありませんよww)。
後年のキャラ公募に至って全国募集したところが、かえってテンプレ度合い増しちゃったという(笑)(笑)。

ついでに脱線すると、この福地村こそ、ニンニク界の最高貴品、あの「福地ホワイト六片」の発祥の地ですよん(cf. 2015.10.01「極熱の薬草の忍辱」)。

(続く)

2015年12月26日 (土)

【番外編】★の瞳に不実の翳り(月山朝日観光協会キャラ)

(当然のように承前)

前々回書いた「わんこかねっぴー」については、八谷に責任があるかないかは結局判明のつかない問題です。しかしこれだとまた話は違ってくる。

-----
鳴沢村の要項には「他のコンテストへの応募作品」の提出を不可とすることが明記されており、そこは見識を感じますが(大伏線)。
-----

山梨県南都留郡鳴沢村
マスコットキャラクター
なるシカくん
八谷早希子
(2015年8月頃発表)
なるシカくん

これと類似するものが次の中に入っている。(実はこれ、【無明の闇】のネタとして取っといたものなんですけど(^_-))

山形県西村山郡西川町
月山朝日観光協会(西川町役場 商工観光課内)
イメージキャラクター
(投票対象候補)
(2013年12月頃投票)
月山朝日観光協会キャラクター候補

はいっ、八谷の格付け、一気に8ランクほどDowngrade。

片や、[ニホンカモシカ]+[富士山]+[ミツバツツジ]+[キャベツ]+[村章]。
片や、[ニホンカモシカ]+[月山]+[三日月](ポシェットのアイテムは不明)。
どちらのご当地も、知れば不愉快でしょうね。というより、はっきり書けば、明確な規定違反というものではないのか、これは。

正確には鳴沢村の募集要項にはこのように書かれている(抜粋)。

-----
4 応募条件
(3)自作の未発表作品であること。(同一作品、類似作品、他のコンテストへの応募作品、個人的に使用されているものは不可)
(4)第三者の著作権、商標権等の権利を有している著作物を利用していないこと。
(5)応募作品について第三者から権利侵害等の損害賠償が提起された場合、鳴沢村は一切の責任を負いません。
-----

リサイクルしたのであれ、パクったのであれ、NGです。(実害はない?そんな抗弁は成り立ちません。)
月山朝日にだって類似に関する記載はもちろんあった。

-----
10. 注意事項
・応募作品は未発表で完全オリジナルのものとします。
-----

総合的に勘案しますに、なるシカくんの採用決定は鳴沢村募集要項の内容に照らして無効であると思料いたします。
なお、当該募集要項には類似等が発覚した場合の事後的な採用取消に関する規定がありませんので、これに代えて決定無効を主張するものであります。
厳正な処分をお・・・ヘ、ヘ、ヘッックショイ

おまけ。
月山朝日の募集には他にも注目すべき点があって、抜き書きすればこんな具合。

-----
2. 募集内容
・各種印刷物やチラシ等へ活用できるデザインのもの。
・着ぐるみとしての使用を考慮しなくともよいもの。

6. 応募条件
彩色に関しては、グラデーション、金、銀、蛍光色は不可です(単色でも活用できる色彩であれば好ましい)

10. 注意事項
・採用作品はパンフレット等の印刷物や広報PR活動に使用します。
-----

どうやら二次元の世界onlyで活躍させるつもりだったようです。経済的な事情とかいろいろあるんでしょう。つまりは観光パンフのイラストを5万円出して描いてもらったわけだ。(そこら辺を田舎公募って言っちゃダメ。)

応募総数216点の中から入賞したのは次の作品。

(最優秀賞)
ガッさん(下段左端)
大野直人(富山市:イラストレーター)

-----
キャラクタープロフィール
「自然豊かな月山に棲む妖精。中性的とよく言われるが、本当はどちらか誰も分からない不思議な子。緑溢れる月山から産まれたせいか、自然に対して優しすぎる性格」

キャラクターの説明
「[月]の形をモチーフにして、口と鼻は[山]の字になっています。[月山]をイメージした帽子、[ウサギギク]のブリーチ等を付け、自然の豊かさをアピールしたデザインになっております」
-----

[誤] ブリーチ
[正] ブローチ

因みに春夏秋冬、季節の変化に応じて4つのバージョンで展開されているという洒落者よ。

(優秀賞)
月山仮面(下段左から2番目)
本山清数(兵庫県神戸市)

-----
キャラクタープロフィール
「月山からの使者、感動の大自然のパワーを宿した月が輝く赤い[マスク]のカモシカ“月山仮面”です。西川町の大きな宝、豊かな自然と笑顔を守ります。みんなと一緒に元気な未来を、希望の未来を創ります」

キャラクターの説明
「町の動物[カモシカ]を、山紫水明の美しい風土、命を育む豊かな自然を象徴するキャラクターのモチーフとして、山岳信仰の山としても知られる月山のイメージを[月]のマークと神秘的な魅力を持つ“白いカモシカ”に託し、町の人々からも愛され、自由に元気に動き回って西川町の様々な魅力を発信する親しみやすく可愛い二頭身のスーパーヒーローとして製作しました」
-----

ああ、中本好みなこの文章
カモシカなのに空を飛べる由、確かにスーパーヒーローだ。

どっちも二次元界に適したデザイン/コンセプトってことですな。平面限定だとかえって自由度高まるんや(笑)。

でもやっぱり、「三次元の方で選ばれてよかったスね八谷センセ」みたいなことになるのが一番怖い。

2015年12月25日 (金)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その153:SC長岡京ネット・山口県障害者スポーツ協会)

(承前)

前回の文化のかほり高い団体に続いては、元気よくスポーツものといきましょう。

次のものも、(よくわかんないけど)地方自治体の外郭団体か何かの公的存在なんでしょう。時代は前回より下って2014年7月の発表。

京都府長岡京市
長岡京市総合型地域スポーツクラブ協議会(SC長岡京ネット)
ロゴマーク
今井弘実
SC長岡京ネット

-----
ロゴマークの意味は、長岡京の[長]をモチーフにして、総合型地域スポーツクラブの連携を[楕円]で、市民が「いつでも、どこでも、だれでも、いつまでも」スポーツを楽しむことが出来る姿を表しています。
-----

一関同様、こちらも漢字をモチーフにしたわけ。スポーツというよりフラフープやってる人みたい(あるいは「Super Circle ナガオカンデ宇宙物理学ラボ」みたい)どすわ。

この協議会も趣旨や活動内容がよくわからない。募集要項にはこうあったんですが。

-----
長岡京市総合型地域スポーツクラブ協議会は、市内の総合型地域スポーツクラブ(5クラブ)と設立準備委員会や校区社会体育振興会で組織されている団体で通称“SC長岡京ネット”と呼ばれています。協議会の活動は、市民へのクラブ定着と発展を図ることにより「いつでも、どこでも、だれでも、いつまでも」スポーツを楽しむことが出来る社会を実現することを目的に活動しています。
-----

なるほど、ご当地には総合型地域スポーツクラブとそうでない地域スポーツクラブとがあるらしい。でもさ、具体的に何やってんだよ。さっぱりわかんねーよ。これだけでシンボルマーク作れっていうのかよ
深掘りしてみますと。

-----
長岡京市では、長年にわたり小学校区ごとの社会体育振興会連合会が地域スポーツの振興組織として、住民への普及奨励に努めてきました。社会の大きな変化とともに、住民のニーズの多様化など、社会体育振興会連合会を取り巻く環境も変化し、これまでのあり方が通用しなくなってきました。
平成12年9月、国の「スポーツ振興基本計画」が策定され、長岡京市では、同年から小学校区ごとに社会体育振興会連合会を母体にしながら、総合型クラブづくりに取り組んでいます。
発足・設立したものの総合型クラブが抱える諸問題や課題は多種多様で、これらを解決していくには、「クラブ同士が情報を交換し続けることが大事」という観点から、クラブ間ネットワーク強化に向けた組織化に取り組みました。
平成25年4月、長岡京市社会体育振興会連合会が創立50周年を迎えたのを機に、発展的に改組に踏み切りました。設立・準備・未設立校区すべての小学校区の総合型クラブや準備委員会等が加入し、長岡京市総合型地域スポーツクラブ協議会(SC長岡京ネット)として、再スタートしました。

総合型地域スポーツクラブ協議会の構成(10小学校区)
●神足校区社会体育振興会連合会(神足校区)
●グッド楽クラブ(長法寺校区)
●さんSUNスポレククラブ(長三校区)
●フォー遊クラブ(長四校区)
●長五校区総合型地域スポーツクラブ(長五校区)
●長六小校区社会体育振興会連合会(長六校区)
●総合型長七みんなのスポーツクラブ(長七校区)
●長八校区総合型地域スポーツクラブ(長八校区)
●ふるさとスポーツクラブ(長九校区)
●倶楽部・てん(長十校区)
-----

うーん、それでもまるでわかりません。対象にしている年齢層やら属性やらがイメージできないからでしょう。「小学校区ごとに社会体育振興会連合会」ってことはその下にまた「振興会」があるってことだよね。屋上屋、階上階って感じで。

以下はサイトに載ってるPDFファイルからの抜粋。

-----
この度は、長岡京市総合型地域スポーツクラブ協議会(SC長岡京ネット)のロゴマークの募集にあたり、ご応募いただき誠にありがとうございました。
ご応募の結果、17名の方から計30点のご応募があり、この応募作品から協議会関係者の投票によって優秀作品6点を選び、去る7月5日に開催しました幹事会により下記の作品を最優秀作品に決定しましたので、通知します。
-----

微妙に日本語になってまへんなぁ、ほほほ。アンタな、サイト掲載を「通知」とは言いまへんえ。応募者宛の礼状をそのまま発表文にしちゃった感じもおます。お作法が違うてますのんや

応募総数30点でも公募は公募。塩崎センセいやいや今井センセは手を抜かはらしません、いつもと同じように、どっせ

けど、デザインとしてはまだこちらの方が躍動感がおますなあ。

山口県
山口県障害者スポーツ協会
シンボルマーク
塩崎栄一
山口県障害者スポーツ協会

-----
「山口県障害者スポーツ協会」の頭文字をローマ字の[YS]でモチーフにして、障害者と健常者共にスポーツを楽しむ姿を表現しています。
-----

こちらは昨年6〜9月に募集され、今年4月になってから発表されたもの。新聞報道では、「同協会の頭文字のローマ字[YS]を躍動感のある[水色]や[オレンジ]、[赤]、[緑]の4色でデザインし、障害者と健常者がともにスポーツを楽しむ姿をイメージしている」となってます。
「障害者スポーツ」≒「車椅子バスケ」と考えてるっぽいのはかなり気になりますが。盲人野球なんかだってあるじゃん。

でも、丸ブーの時代は、いやひょっとしたら公募の時代は、もう終わってるのですよ。
応募総数22点、それでも公募は公募(多分)。同時に制定されたキャラクターは14点の応募から前田昌克(大阪市)の同じく車椅子モノが採用された・・・。もう公募じゃなくて私募かも・・・しんみり
因みにこれらは「障害者スポーツ事業を効果的、効率的に進めるため」に制定された由。・・・ひんやり

≪え?京都らしさ、山口らしさやて?そんなもん今さら気にしとられますかいな!≫

結局、塩崎デザインというものは、「顔」が入ってないと途端に訴求力がなくなる気がします(その「塩崎顔」というのがそもそもツルはキライなんですがさ)。一族の実績が、自治体章 < シンボルマーク < キャラクターという比重になっているのもその文脈で捉えられるだろう。

というわけで、次回の本編は皆様お待ちかね、魅惑の「顔入り」作品の登場です!

(続く)

2015年12月24日 (木)

【番外編】聖夜に深く不実はうずもれ(わんこかねっぴー・きーほくん丼バージョン・うずみちゃん)

(承前)

前々回、このキャラクターのことを書いていて、見過ごしにできない事実に遭遇したので、も少しひっぱります。

【2015.01.11「下ぶくれの神様 三たび」】
岩手県胆沢郡金ケ崎町
金ケ崎町社会福祉協議会
イメージキャラクター
かねっぴー
八谷早希子
〔2014年11月発表〕
かねっぴー

これにこんなバリエーションが生誕していたのだ。

わんこかねっぴー
わんこかねっぴー

そりゃあ岩手県と言えばわんこそば。ただしそれは花巻市や盛岡市の食文化であって、ご当地にはあまり関係なさげ。一方金ケ崎町では近年ソバの作付けが増えていて、そば製粉所も開所してたりするらしい。

しかし、どだいグルメキャラでもないものが、なんで[箸]を持って[お椀]の中に入らにゃイカンのよ??常々、一般論として社協キャラが何をしたいのかには疑問を感じておる愚blogでございますがね。

それはおそらく、こういうものがあるからです(*_*)。

きーほくん

こっちは逆に、社協キャラでもないのに[ハート]を盛ってるのが快からず。
このオリジナルはこれ。

【2012.12.23「その水は本当に清く澄んでいるのか − 上」】
三重県北牟婁郡(きたむろぐん)紀北町
マスコットキャラクター
きーほくん
清水浩美
〔2010年12月制定〕
きーほくん

このどんぶりバリエーションがいつ頃作られたのかというと、どうやら2012年1月に行われた「第1回きほくラブめし決定戦」の時には存在していた様子。つまり「わんこかねっぴー」よりも前ということになりそう(ここは慎重にね)。

でも、それだけではないんです。このタイプはここに端を発するのではあるまいか。

広島県福山市
福山食ブランド創出市民会議事務局(福山市ふくやま魅力発信課内)
福山うずみごはん イメージキャラクター
うずみちゃん
高柳順子(38歳:静岡県三島市:グラフィックデザイナー)
うずみちゃん

-----
とっても恥ずかしがり屋で、すぐに[お椀]に隠れてしまう「うずみ」ちゃん。[ご飯頭巾]の中に埋まった[エビ]や[鯛]、[椎茸]、[里芋]、[三つ葉]などの旬の福(海山の幸)が、食べる人に幸福を届けます。
-----

この辺のストーリーの無理のない作り込みはさすがに高柳ならではのものです。

2011年10月9日、「福山グルメフェスタ2011」会場で行われた表彰式には高柳ももちろん出席し;

-----
フェスタ会場では市の代表的料理人らが作った和洋風3種類のうずみ計300食を提供。この日午前11時半の開店時には約140人が並び、席待ちの列が続いた。初めて食べた高柳さんは「タイとフォアグラの二つを、ぺろりといただきました。とてもおいしかった」と話した。
-----

と、この食ブランドを堪能なすった由です。
「うずみ」とは、鯛や海老などの「ぜいたく品」をご飯に埋めて隠して食べていたという、ご当地あたりの郷土料理。だからフォアグラなんかも使っちゃうんですね、今風には。
いつも「盛りアイテム」だの「てんこ盛りMethod」だのと斬り倒しているツルですが、この性格づけだったらてんこ盛りでも特盛りでもOKを出します。無闇に盛るのではなく、必然性があるもん。

しかし、である。そりゃね、「食育」とか「もったいない」でしょうよご時世は。でもだからといって、こんな安直な模倣が許されていいものだろうか。表には出にくいDerivativeモノだからこんな手口がまかり通るのだとしたら、一層罪が深い。

こんなのもあったでしょ。

【2014.01.13「杏物語 信州編」】
埼玉県児玉郡美里町
マスコット
ミムリン
江黒公美子
ミムリン(最終版)

ミムリン86
ミムリン86

長野県千曲市
屋代駅前商店街
シンボルキャラクター
ヤシロウ
竹内裕矢
ヤシロウ

むろん、八谷や清水や江黒がこうした派生バージョンまで作ったと断じるわけではない。実態はよくわからないけど、バリエーション展開時には作者の手を離れている方が普通ではないかと思います(根拠はいずれ)。
でも、であればその役割を果たすデザイナー(?)だって別途いるはず。そんなところまでパクりが浸透しているというんですか!!

これもまた、ご当地キャラのDark Sideと思う次第。

2015年12月23日 (水)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その152:一関文化会議所・信州大学全学教育機構)

(承前)

いろいろ見てくると、塩崎一族は実は自治体章公募ではほとんど選ばれていないことに改めて気づかされます。次点レベルなら鹿児島県日置市・滋賀県米原市などいくらかあるようだけど、採用されたのは愛知県愛西市だけ(cf.【その54】・【その151】;ツル調べ!)。鉄壁の塩崎帝国にも得手不得手はあったんですね。
言い換えれば、平成大合併に伴う自治体章制定のピークは2005年辺りだったから、その頃はまだ(活動はしていたにせよ)塩崎一族もその帝国を築き上げるには至っていなかったことになる。一介の公募ガイダーに過ぎなかったわけです。

もっとも、これが「公的団体」みたいなもののロゴだと、ドドッと採用例も増える次第。

岩手県一関市
NPO法人 一関文化会議所
シンボルマーク
塩崎エイイチ
一関文化会議所

-----
「一関文化会議所」のシンボルマークで、一関の頭文字を漢字の[一]をモチーフに、地域文化の振興のため日々活動する団体の人々、一関文化芸術団体の活動する姿、豊かな文化が実感できる地域づくりに「一関文化会議所」が精力的に活動します。こんな姿を描いています。
-----

「一」の字に羽が生えて飛んでくって感じですかぁ。名刺だの封筒だのに刷られる場合は別として、建物の外壁なんかにどんと入ってたらちょっと引くわ。
コメントも、「〜のシンボルマークで、」から始まる、これまたお約束どおりの文章ですねぇ。最後のセンテンスに至っては読まんでいい「置き字」みたいなもん(苦)。

2009年10月に、創立20周年を記念してシンボルマークを更新したものらしい。つまりは時代の最先端を行く丸ブーが欲しくなったんですよきっと。応募総数38点でも公募は公募。

これ↑は漢字モチーフですが、↓はアルファベットを用いた例。ほぼ同じ頃、2009年9月に表彰式が行われてます。

長野県松本市
信州大学全学教育機構(SGE)
シンボルマーク&ロゴタイプ
(佳作賞)
塩崎エイイチ
信州大学全学教育機構シンボルマーク 信州大学全学教育機構ロゴタイプ

国立大学ですもん、そりゃ公的ですくさ。片田舎の自治体どころのレベルじゃないのよ。

ここは一応、シンボルマークとロゴタイプがワンセットの公募だったんですがね・・・。

-----
・シンボルマークおよび「全学教育機構」「全学教育」「SCHOOL OF GENERAL EDUCATION」「SGE」の各ロゴタイプをそれぞれA4版白色の厚手の用紙一枚に作成ください。(応募は一人につき一点のみ。一種類のみの応募も可)

・色彩は白、黒、灰色を除いたカラー表現とします。ただし、白、黒、灰色で使用する場合があることも考慮してください。信州大学全学教育機構の部局カラーは[若草色]ですが、これにこだわらなくても構いません。
-----

そのどっちつかずさが後々尾を引いたのかもしれませんぜ。

それにしても、うーーむ、元気がないっ。シンボルマークはこの3色遣いとするより、いっそ青だけの濃淡3色遣いにした方がまだ気が利いてて快かったんじゃないかなあ。ロゴタイプと一緒に使うことも多いだろうから、互いに印象を弱め合ってしまうんじゃないかしら。
でももっと不思議なのはロゴタイプそのものですね。なんでそんなに何種類も要ったのかよ。しかも「信州大学」って入ってないから、対外的には使いづらいわけでしょ。それに、これってただの既成フォントを並べただけじゃないの???教えて偉い人。

≪だから佳作どまりなんだよ≫

若草色にこだわったのはまあよろしいけど、つまりはそれも必殺技の「募集要項鸚鵡返しの術」を色遣いに応用しただけじゃねーかよとツッコミたくなります。

因みに最優秀賞は石坂 実(長野県)が、もう1点の佳作賞は小柴雅樹(兵庫県)が、いずれもワンセットで獲得している。石坂のシンボルマークは若草色にはまるでこだわりがなかったようですけどね

(続く)

2015年12月22日 (火)

【番外編】★の瞳に希望の光(やまっぴー・なるシカくん)

(承前)

新しい時代のテンプレ・スター八谷キャラ、もう少し見てみよう。今度は[★の瞳]に注目しながら。

【2013.09.08「下ぶくれの神様」】
北海道枝幸郡(えさしぐん)枝幸町
枝幸町社会福祉協議会
マスコットキャラクター
えさっぴー
八谷早希子
〔2013年5月発表〕
えさっぴー

【2015.01.11「下ぶくれの神様 三たび」】
岩手県胆沢郡金ケ崎町
金ケ崎町社会福祉協議会
イメージキャラクター
かねっぴー
八谷早希子
〔2014年11月発表〕
かねっぴー

福島県東白川郡矢祭町
イメージキャラクター
やまっぴー
八谷早希子(北海道)
〔2015年1月決定〕
やまっぴー

[ユズ]の[かぶりモノ系]にして[町名]を記し、町の花[ツツジ]+県の天然記念物[戸津辺の桜]を添えて。[久慈川]+[アユ]のポシェットについてはいろいろひんやりしますが敢えて書きません。

ご当地矢祭町ってのはですね。

-----
(Wikipedia)

近年では政府が主導する「平成の大合併」で小規模町村が切り捨てられるとの懸念から、「合併しない宣言」を出して話題になった。
-----

でもキャラは独自性より安定性を取ったのネ(笑)。

ご参考までにちょっとした類似品情報を。

【2013.06.17「『@niftyよりご連絡いたします』Part 2」】
栃木県那須郡那珂川町
イメージキャラクター
なかちゃん
市原麻奈美
〔2010年9月決定〕
なかちゃん

【その2】
鹿児島県姶良市
イメージキャラクター
くすみん
塩崎歩美
〔2012年3月デザイン発表〕
くすみん

話を戻しましてと。[★の瞳]は何も[ぴー系ネーム]や人型キャラに限った話じゃない。

山梨県南都留郡鳴沢村
マスコットキャラクター
なるシカくん
八谷早希子(北海道江別市)
〔2015年8月頃発表〕
なるシカくん

[ニホンカモシカ]だって生きているんだ、ロマンチックに瞳に★を宿すこともあるでしょう。しかしねえ、毛皮を持つものにチークカラーは必要ないと思うんだけど(笑)。
ご当地は全域が[富士山]の中にあるところだから(どこぞの富士見坂とかふじみ野とかの地名とはわけが違うんです)このアイテムは絶対に外せないし、高原野菜の名産[キャベツ]+[村章]もお約束どおり。意外だったのは帽子についた花です。募集要項には;

-----
鳴沢村の特産品として、高原野菜(主にキャベツ)、鳴沢菜等があります。
また、村のシンボルとして以下の4点が存在します。デザインにこれらの特産品やシンボルを使用しても差し支えありません。

①村の花・・・しゃくなげ
②村の木・・・いちい
③村の鳥・・・きじ
④村の獣・・・かもしか
-----

というガイダンスがあったので、当然これは①と④だと思いかけたら裏をかいて[ミツバツツジ]でした(+_+)。作者はなんでシャクナゲにしなかったんだろう?まさかこの花を知らなか・・ゲホゲホ。
しかしねえ、「これらの特産品やシンボルを使用しても差し支えありません」ってのはいかにも「使用してほしいなーー」という気持ちがたっぷりかと

一方鳴沢村の要項には「他のコンテストへの応募作品」の提出を不可とすることが明記されており、そこは見識を感じますが(大伏線)。

もう一つ、鳴沢村サイトには不思議なことが書いてあって;

-----
投票の結果、最優秀賞に北海道江別市の八谷早希子さんの作品が選ばれ、優秀賞には、福岡県福岡市の松尾あやこさんの作品と今ある鳴沢村イメージキャラクターの「ふじさん」が選ばれました。
-----

最後のところでびっくりします。つまりは現行キャラをどうしたいんだよ。

これらにかぶってきたのがこれなわけ。

【2015.12.16「下ぶくれなる謎の神々:2粒目」】
群馬県北群馬郡榛東村
マスコットキャラクター
候補作品 作品番号5
〔2015年9月候補発表〕
榛東村キャラクター候補 5番

ああ、神々しいほどです、★の瞳の煌めきが(ウソ)。

こういう諸々があったから、榛東村では投票期間が終わるや否や、募集〜投票に関する情報を全てサイトから消し去ったのか。それは決して閲覧者の混乱を避ける趣旨ではないと思う。

そう言えば、村民投票時に載っていた以下の記載には笑った。

-----
・各作品は制作者の承諾を得て掲載しています。
・著作権は、制作者に属していますので転載禁止です。
-----

無論当たり前っちゃ当たり前のことですよ、ですけどね。Cautionをやたらに入れるのは権利問題に対する苦手意識の裏返し。それともこれも佐野問題の余波だというの??

応募側の権利保護を最優先し、類似や模倣や再利用といった公募が抱える諸問題からは目を逸らして(それは結局デザインの質の低下を招くものだ)作られたキャラは、今後も制定側の都合を最優先して運用されていくのであろうと推測します。
そこには例えばくまモンのように権利関係をオープン化して活性化する発想などおよそ生まれてきそうにない。つまりはこの公募から、真の利用者・受益者たる住民側に立った視点は見えてこなかった。
ご当地が「しんとうちゃん」に何をさせたいのか/させていくのかは、むしろ今後取り組まれるべき課題でしょうが。

しかしツルも危ない橋を渡っとるのう、はっはっは(^。^)y-~~~。

(ひょっとしたら続く)

2015年12月21日 (月)

【番外編】アは阿呆のア,A is for Absurd ― 7(安平町章応募作品・赤磐市章・安来市章)

(承前)

本Subseriesの阿呆陀羅経にもきりがなさそうなので、そろそろ〆ときませうか(^_-)。

安平町の町章公募にも、見てきたとおりネタはいっぱい。ご当地ではなんと応募作品の全数をサイト上に掲載して公開するという思い切った手段に出ていて、10年過ぎた今でも見ることができます。ツル的には格好のネタ元やわ〜〜
さすがにこの方式は手間がかかることもあってか圧倒的少数派で、北海道の安平町のほか、岩手県の八幡平市、一関市ぐらいだった様子(一関はもう見られないようですが)。

ガイダー諸氏にも;

-----
431:2005/11/15 22:50
K氏も複数応募?それとも盗作されたのかな

[URL]
(3番)[引用註:【8】の阿賀町]

[URL]
(下から4段目の一番左)[引用註:【8】の安平町]

436:2005/11/16 00:28
>431
採用作品決定後に全作品公開するのなら作者氏名を付けるべきだね
多重応募なのか盗作なのか判断できないし

437:2005/11/16 01:31
採用作でもないものを判断してどうするわけ?

438:2005/11/16 01:56
他人の著作物を公開するなら作者を明示するのは当然だと思うけど
自分の作品が匿名で晒されるのって気分悪くない?

440:2005/11/16 13:42
何とも思わんけどな?

240:2006/04/25 10:41
全作品発表してるところは堂々と選考してるようで好感が持てる
類似品を選び優秀賞すら発表しない密室審査な某市はクズだ

247:2006/04/25 19:23
八幡平、安平、一関 いずれもここ一年以内ですね。
2005年4月以前に応募全作品を公開した合併協議会は
皆無だったのでしょうか?
-----

などと、様々波紋を投げかけたようでござります。

そもそも、全数公開って何の目的でやるものなのか。ツルは一義的には応募してくれた人への儀礼の趣旨だと思いましたが、どうやらそうでもないみたい。類似の炙り出しという意図(cf. 2015.10.07〜09「One of Those "類似" Preventive Measures?」)なんかも隠れていそうです。特に、採用作品決定前に公開するような場合であれば。

安平町サイトでは実際に採用されたものとの類似も次々と見つかります。例えば・・・

【11】
北海道勇払郡安平町
町章
(応募作品)
〔2005年10月〕
安平町章(応募作品)

岡山県赤磐市
市章
菅谷健夫(埼玉県入間市)
〔2005年7月〕
赤磐市章

-----
赤磐市の[ア]をモチーフに、躍動感とふれあいのイメージを表現しました。[赤]は市民の活力を、[緑]は豊かにとりまく自然と文化と歴史を象徴し、未来をみつめ活気あふれる赤磐市の発展を意味しています。
-----

丸ブーの基本のキみたいなデザインだから、こんなものは世の中に無数にあるでしょうけど。浜の真砂は尽くるとも、世にテンプレの種は尽きまじ。

≪でもそんなのをわざわざご当地のシンボルにするってのがお笑い草よぉ≫

共通項は[ア]だの[A]だの[a]だのに限られない。漢字使いの手もござんすわけで。

【12】
北海道勇払郡安平町
町章
(応募作品)
〔2005年10月〕
安平町章(応募作品)

安平町章(応募作品) 安平町章(応募作品)

島根県安来市(やすぎし)
市章
合田さち男(岡山市)
〔2004年7月〕
安来市章(応募案)安来市章(最終版)

-----
安来市の[安]の文字をモチーフとして人と自然がいきいきと共存共栄し舞い躍るイメージをデザイン化しました。また、[緑色]で、自然・発展・調和。[橙色]で、陽光・人・活気。[青色]で、清らかな水・青空を表現しました。
-----

だからバリエーション展開しただけのものを複数応募するなっていうのに
安来市章のコメントをよく読むと、変なところがありますねえ。オレンジが「人」を表してるってのは無理があるでしょうよ。(小ネタは欠かさず拾うこと、それがお笑いの基本。)
いずれもこれまた超典型的な丸ブーですが、類似度合い、ちょっと低いっすか?ならば同じご当地のセットでこれはどうだ。

【13】
北海道勇払郡安平町
町章
(応募作品)
〔2005年10月〕
安平町章(応募作品)

島根県安来市
市章
(優秀賞)
野村和範(東京都府中市)
〔2004年7月〕
安来市章(野村案)

またまた野村、登場です!安来の制定後1年以上間が空いているから、これは明らかに使い回す意志があったということですよね(他者によるパクりではないと仮定して)。

単純な丸ブーならまだしも、【13】のような複雑系ともなると、たまたま似ちゃったんですという申し開きは通用しないと思いますね。というより、時期が遅くなればなるほど、使い回された中古ネタの在庫処分市になっちゃってるというのが救い難い。

//////

結局、公募ってやっぱりConclaveなんですね。パクりとリサイクルの無限連鎖。きりのないモグラ叩き。募集側と応募側との永遠の攻めぎ合い。生産的とは思えなくなってきてるんだよなあ。

そこを例の五輪エンブレム再公募ではどうやって乗り越えていけるのでしょうか。今度は、こうしてありとあらゆるギミックを仕掛けてくる仁義なき公募ガイダー軍団と闘うことまでしなきゃいけなくなるということでしょ。商標登録の有無に関わらず、世界中を相手に調べることになるわけでしょ。空恐ろしい手間です。費用だって1回目より飛躍的にかかるはず。でもそこまでやらないと(いや、そこまでやっても(?))、一層の批判/非難を浴びるでしょう。

ご当地公募の例だと、次点からそのまま繰り上げたり、残りの最終候補の間で再度決選投票をやったりしている。もちろん状況も体制もいろいろ違うだろうけれども、ただの公募ではない「再公募」って、緻密な実務ノウハウの蓄積は意外に少ないのではないかという気がするわけです。
いわば、(日本の?)グラフィックデザイン業界の喉元に突き付けられた刃。

(続く)

2015年12月20日 (日)

【番外編】下ぶくれなる謎の神々:3粒目(榛東村キャラ・カンリリカときつねのかみさま・Blue Egg)

(承前)

-----
つまりはさ、川場村の「かわたん」が、榛東村の4番(=しんとうちゃん)と5番に分裂して引き継がれたというわけかい。
-----

いいえ、正確にはそうではない。もう1点考慮に入れなきゃいけません。

群馬県北群馬郡榛東村
マスコットキャラクター
候補作品 作品番号9
榛東村キャラクター候補 9番

おお、この「目」とて「かわたん」の流れを引いているではないか!

川場村かわたん しんとうちゃん

表現の幅が狭いという弱点のしわ寄せがここにモロ表れちゃった感じ。

そこに盛ったは[ブドウ]+[勾玉]+[村章]。ご明察のとおりご当地は古墳が多く、埴輪や勾玉や管玉やらも多数出土している。その関係で「榛東村耳飾り館」というニッチでプチなミュージアムもあるぐらいです(体験学習つき)。

そして、真正塩キャラに息づいてきた[お団子頭]、ここに再び見参!!となるはずだったわけ、これが選ばれれば。

【その5】茨城県土浦市「つちまる」by 福添あゆみ(2010.07.05発表)
つちまる(最終版)

【その8】福岡県朝倉郡筑前町「ちくちゃん」by エイイチ(2010.10.16決定)
ちくちゃん

【その8】山形県寒河江市「チェリン」by まさよ(2011.06.09決定)
チェリン2

【その24】・2015.05.01【その24の2】愛媛県四国中央市「しこちゅ〜」by 歩美(2013.01.21発表)
しこちゅ〜

【2013.08.24「PNまつり 第4弾」】北海道瀬棚郡今金町「いまルン」by 大阪府 月猫(2013.01決定)
いまルン

【その87】岐阜県安八郡神戸町「ばら菜」by 歩美(2013.12発表)
ばら菜

【2015.01.24「無明の闇(その3)」】千葉県国民健康保険 マスコットキャラクター → ちーこちゃん(作者不明)(2014.09頃発表)
ちーこちゃん

-----
【2016.04.17 追記】
このキャラ、知らぬ間に愛称がついてたので少々書き直しました。ようけ時間がかかったねぇ。詳しくは上述の【2015.01.24「無明の闇(その3)」】をどうぞ。
-----

けっ。塩キャラを徹底的に研究し尽くすのはいいとしよう。でも、だったら模倣や類似の謗りを招くような所行は敢えて避けなはれ。でなければCreatorとしての、New Generationとしての存在価値はない。

公益財団法人 アイヌ文化振興・研究推進機構
平成23年度(第11回) 幼児向け絵本 原作募集
(最優秀賞)「カンリリカときつねのかみさま」
(文・絵)八谷早希子(北海道江別市)
カンリリカときつねのかみさま

※非売品につきお求めいただけません。

北海道苫前郡羽幌町
北海道海鳥センター
第10回海鳥デザインコンテスト
〔オロロン鳥部門〕
(佳作)
「Blue Egg 〜 未来への希望」
八谷早希子(北海道江別市)
Blue Egg

※ オロロン鳥 = ウミガラス
※ × SAVE SEA BIRD
  ○ SAVE (THE) SEA BIRDS

/////

以上、3回にわたって論じてきた榛東村キャラ公募、一旦筆を置きます。

当初、「榛東村の様々な魅力や特性を村の内外にPRし」云々とされていたので、てっきりアイテムてんこ盛りキャラが選ばれると思いきや、一点豪華系になったわけだ。しかし、ツル思へらく、この公募にはプロセス上も結果も数々の問題があったというのが結論です。「田舎公募」と断じて憚らない所以。

ツルは;

-----
ああ、前人未到のトリプル入賞も夢じゃない!!
-----

と考えていたけど、実は;

-----
事務局による1次審査・選定委員会による2次審査・投票による3次審査・選定委員会による最終審査ののち最優秀賞(採用作品)を1点決定します。
-----

とのことで、八谷のTriple Prizeの可能性は初めから封じられていたんですね。限りなく残念だわ、いろんな意味で。因みに応募点数制限なし、賞金5万円、応募総数386点。

しんとうちゃん

ア、見返してみると、これだって「卵デザイン」やん!?適材適所、紫 → 黄にお色直しして、ブドウ → ふわふわオムレツのベレー帽に差し替えて、「ヨード卵 光」の日本農産あたりに売り込んでいただいた方がお互いよろしいんではないですか?
後釜には9番を据えて、5番は下仁田町にお譲りして(愛称はもちろん「しもにたん」;盛りアイテムは蒟蒻を追加の上適宜調整)、かわたんの川場村とかんらちゃんの甘楽町としもにたんの下仁田町と新・しんとうちゃんのご当地とで県内四姉妹縁組みして話題を盛り上げて、ついでに日本農産と業務提携して卵生産に力を入れて・・・www。戦略的再配置ぃ

2015年12月19日 (土)

【番外編】アは阿呆のア,A is for Absurd ― 6(阿賀町章・阿賀野川シンボルマーク・浅口市章・奄美市章・安平町章)

(承前)

今回は、使い回しと盗作がダブルで疑われるケースを。

【9】
新潟県東蒲原郡阿賀町
町章
(候補02)
〔2004年12月〕
阿賀町章(候補02)

-----
阿賀町のイニシャル[A]をモチーフに緑と清流、流れる大自然の中、かがやく文化を太陽で表しました。この3つを市民・行政・企業で表し、三身一体の力で合併を機に未来に向って安心のまちを築いていくことを表現しました。よろしくお願い致します。
-----

新潟市秋葉区
国土交通省 北陸地方整備局 阿賀野川河川事務所
阿賀野川シンボルマーク
(優秀作品)
峰友道夫(香川県三豊郡)
〔2005年3月〕
阿賀野川シンボルマーク(優秀作品)

だから阿賀町章候補02も同一作者と取る以外ないでしょ!と決めつけると大怪我をするかも。

岡山県浅口市(あさくちし)
市章
(候補作品5:優秀賞)
東 信慶(福岡県北九州市小倉北区)
〔2005年10月候補絞り込み・2006年1月決定〕
浅口市章(候補作品5)

-----
3町が合併することを含め、浅口市のイニシャル[A],[a]をモチーフに快適(太陽)・安心(多島美の海)・思いやり(緑濃い竜王の山)の大自然を中心に活力あふれる文化創造都市を目指すことを描きました。また、市民を中心に行政・企業が力を合わせて「浅口市」の創造に向かっていくことも表現しました。
-----

うへえええ。もう、わけがわかりません。

これには某BBSの諸氏も惑わされた様子。

-----
260:2005/11/07 14:43
>>258
そういえば阿賀町章候補02も後日新潟の某コンペで優秀賞とってたな。

794:2005/12/08 20:27
浅口市章応募作品の一部
[URL]

毎度おなじみ阿賀町章最終候補の02
[URL]

また重複応募?

796:2005/12/08 22:54
>>794
香川県三豊郡在住の峰友道夫さんだね

802:2005/12/08 23:45
通報メールしました
きっとこのスレの存在知らないんだろうな

803:2005/12/08 23:58
阿賀町の後に違うコンペで優秀賞貰っておきながらまた同じのを出すか

810:802:2005/12/09 17:17
レスありました

平素より町行政にご理解、ご協力いただき深謝いたしております。
さて、先日は市章デザイン募集について丁寧なご意見をいただきありがとうございました。
市章につきましては、今後の合併協議会で慎重な協議のもと決定される予定です。
今後ともよろしくお願いいたします。

金光町・鴨方町・寄島町合併協議会[引用註:合併後の浅口市]

9:2005/12/29 08:53
前スレ >>794 でもちょっと話がでたけど・・・最終候補まで残っちゃいました。

これは似てるぞシリーズ

浅口市最終候補
[URL]

阿賀町最終候補
[URL]

ダメ?

10:2005/12/29 11:52
>>9
既出だけど、これもね
[URL][引用註:阿賀野川]

11:2005/12/29 11:57
うん「これは似てるぞシリーズ」はとてもいいと思うので続けて下さい
浅口市の最終候補の5と阿賀町の候補最終の[02]はとてもよく似てると思います
後者が賞金を得てないのであれば、浅口市で採用されたとしても問題ないと思います

12:2005/12/29 12:00
10で紹介されてる峰友氏の作品もそっくりですね 賞金もらってるのかな?
11は取り消します

13:2005/12/29 12:40
>>9 >>10
オイラには3つとも同じに見えるよぉ〜。

172:2006/01/16 21:03
浅口市章は明日(17日)決定か
盗作 or 重複応募疑惑の候補5番はどうなることやら

368:2006/02/01 12:27
浅口市章優秀賞の一つは重複応募では
失格にならなかったのね

[URL]
-----

結果論ながら、[796]、[803]は事実とは言えない。縦横比などをよく吟味すると、阿賀町=阿賀野川=峰友≠浅口市=東ってことになりそうです。従って峰友には使い回しの、東には剽窃の嫌疑がかかる。
[11]の「賞金を得ていないならよそで採用されても問題ない」という論理(すぐに取り消されてるけど)は、無論ツルには受容できませんが。

で、その阿賀野川シンボルマークというのもなかなか奥が深い。

【10】
国土交通省 北陸地方整備局 阿賀野川河川事務所
阿賀野川シンボルマーク
工藤和久(青森県弘前市)
〔2005年3月〕
阿賀野川シンボルマーク

-----
阿賀野川の[A]の文字を基調に、豊かな自然の阿賀野川を表現し、[赤]と[橙]は太陽、[緑]は大地、[水色]は清流、自然に恵まれた阿賀野川をイメージしています。
-----

この流れからは次のものも和久じゃないかと思えるけれど、そうとは限らんってところが闇また深し。

鹿児島県奄美市
市章
(受付番号810:第1次選定作品)
〔2005年9月候補決定〕
奄美市章(受付番号810)

されどこれを読めば烏羽玉の闇にも光が射す。

-----
〔趣旨〕
[A]の英字イニシアルをモチーフに、貴重な歴史・風土・産業と心豊かな「自然・ひと・文化がつくるきょらの郷(しま)」の環境にやさしい地域社会と生き生き共生し、合併を機に将来に向けてますます飛躍・発展・繁栄する明るい元気な「奄美市」の姿を力強く表しています。
-----

井口やすひさですね(即答にて断言)。

-----
〔コメント〕
[A]の字が洗練されたイメージで表現され、視覚的におもしろい。
-----

ケッ、おもしろかねーや

井口はブーメランを2つ互い違いに組み合わせた[S]字形がことのほかお好みで繰り返し使っているけれども、その例証は気が向いたらまたいずれ。

で、[丸]を下に閉じ込めるとこう変化して・・・

北海道勇払郡安平町
町章
(応募作品)
〔2005年10月〕
安平町章(応募作品)

逆さにすればこうなる。奄美市の「類似していると思われる市章等」に出てたものです。

【2013.09.24「Les Enfants Terribles(上)」】
愛媛県宇和島市
市章
井田則幸
〔2005年3月〕
宇和島市章

-----
Uwajimaの「U」という文字をデザイン。[青色]は「海と空」。[緑色]は「自然」。[赤色]は「きらめく太陽」。赤い[円]と緑の[U]で「人」を表現。『人と交わり、緑と話し、海と語らう、きらめき空間都市』にふさわしい発展性と躍動感のある市章。
-----

こんなのもあったなあ。

【2014.07.08「Multicolor Junction: Part 2」】
青森県平川市
市章
深川重一
〔2006年1月〕
平川市章

-----
平川市の[ひ]をモチーフにデザインされました。「豊かな自然」「豊かな実り(りんご)」「元気な市民」をイメージするとともに、未来に向かって飛躍する同市・市民が親しみやすくシンボライズされています。
-----

ひっくり返したりずらしたり、北行ったり南行ったり、それはもう大変な手間暇がかかってるんですよ(爆)

(続く)

2015年12月17日 (木)

【番外編】アは阿呆のア,A is for Absurd ― 5(阿賀町章・福津市章・安平町章)

(承前)

てなわけで、今度こそ阿賀町章問題の続きを。

-----
(2004.12.16 第18回東蒲原郡町村合併協議会 会議録 抜粋)

○事務局

〔中略〕

これは、福岡県の福間町・津屋崎町合併協のホームページですけれども、ここに、ここの合併協で募集した5つの最終候補の作品が載っておりますけれども、まん中の作品にご注目ください。私どもの合併協に応募があった5番の作品と極めて似ております。
これは白黒なのでわかりにくいと思いますけれども、色を調べますと、配色が全く同じでございます。ただ、波形のマークがあるかと思いますけれども、その波形のマークをアーチ形のマークの中に通しているか、アーチ形のマークの外に波形を重ねておるのかという違いだけでございます。
ただし、これはさっきの13番とは違って、同じ方の作品です。ここでまた、先ほどの募集条件が問題になってくるわけですが、ただ、さっきと違って、これは同じ方が応募しておりますので、仮にこれを採用しても、トラブルが起こるということは考えにくいと思われます。
-----

これ、「3点で選び直しましょ」と言挙げしたその直後に、「いーや、やっぱり2点ですかね」と言い出してるんです。
今度問題となったペアはこれ。

【7】
新潟県東蒲原郡阿賀町
町章
(候補05)→ 選考除外
〔2004年11月決定・12月除外〕
阿賀町章(候補05)

-----
頭文字[A]をモチーフにして、人と自然の共生を表現。阿賀野川をはじめとする美しい渓流など豊かな自然風土に恵まれた阿賀町をイメージデザインしました。
-----

福岡県福津市(ふくつし)
市章
(候補)
〔2004年10月頃〕
福津市章(候補)

-----
福津市の頭文字[F]をモチーフにし、人と自然の共生を表現。[3本の波線]は玄海国定公園の豊かな自然をイメージ。
-----

作者名はいずれもわかりません、チッ。しかしさすがにこれは同一作者で間違いあるまい。今度は自己パクりのリサイクル/重複応募ときたわけだ。
あ、福津市=福間町+津屋崎町(つやざきまち)、ていう合成地名よ。玄海灘に面したこれまたよかとこですばい。千葉県富津市(ふっつし)とは関係なかばってん。
しかし「トラブルが起こるかどうか」て観点からばーっかし考えとるその小役人根性がイヤやねアタシゃ、とやかまし屋の津屋崎のおツル婆さんが。
合併協の委員さんもおかんむりです。

-----
(同会議録 抜粋)

○宮澤委員
上川の宮澤です。
今、会長からも事務方からも、この問題の提起がありましたけれども、あたかも協議会委員全部が、最初から応募者数を全部把握して、その中から協議会委員が全部、この16点に絞ってやったのであればちょっと話が違うけれども、ここまでわかっていながら、この16点を選ぶ間に、この条件の最後の方を全然思いつかなかったのか。そういうのがわかっていれば、挙げなかったわけですから、まずは。
全くそれを抜きにしてやってきて、ここに来て、そういうことだからって、それはわかります、わかりました。でも、その前に、その16点を選ぶ中で、なぜこういう要項を照らし合わせて選ばなかったのか。そうであれば、もうとっくにこういうものがなくて、この時間を割いてもうほかの協議をできるんですよ。そういうことです。

○会長(鹿瀬町長)
これについては、非常に数が余計でありますので、小委員会の方でも調査はいたしましたけれども、調査をしきれなかったというのが現実でございます。
アのつく、全国の市町村、それだけでなく、会社とか、いろいろなところのアのつくものを調べますと、数百万点というような数になると思いますので、調べきれなかったというのが現実であります。
でありますので、決してこれは小委員会がどうのという問題ではなくて、今、協議をしたいのは、この3点でやるか、2点にするかというお話でありますので、話をもとに戻しますと大変また混乱いたしますので、その辺で皆さんにご採択をいただきたいと思います。
いかがですか。はい。

○斎藤委員
津川の斎藤ですが、16点に絞った経緯も、今、宮澤さんから指摘された件で、私も小委員会に参画した中で気づかなかったというのは、お詫びしなければならないと思いますが、今初めから、最終2回目の選考からこういうのを削って選び直すのではなくて、逆に、16点から、今該当する2点、これは削除して、再度もう1回諮っていただきたいなというふうに私は思うのですが。
というのは、1回目で投票された経緯の中で、数多く投票されているところもあるんですよ。その辺を含めて、再度、その2点は欠如にして、14点から選び直すという方法は取れないのでしょうか。それもちょっと、協議事項に入れていただきたいのですが。

○会長(鹿瀬町長)
はい。
-----

町長さんったら御冗談を、ひとえに小委員会の責任でしょ。ピシャリと言うてやりました。鹿瀬町長 長澤 均 vs 上川村議員 宮澤勝見 vs 津川町議員 斎藤秀雄の応酬、長澤町長防戦一方っす(苦)。
結局、この候補05は除いてやり直し投票を行った次第。

実は、事務局は【3】の重複応募にも気づいていた。

-----
(同会議録 抜粋)

○猪俣委員
鹿瀬の猪俣です。
ここまで来て、今、2点だけの問題で話をされているけれども、ほかに類似する作品はまるっきりないというふうに見てよろしいのでしょうか。

〔中略〕

○事務局
事務局でございます。
猪俣委員のご質問の中で、ほかの作品も似たのがないのかというご質問なんですけれども、ございます。

〔中略〕

○神田(八)委員

〔中略〕

参考のために、もう一ぺん、類似といいますか、ほかに似たようなのがあったというのはどれでしょうか。参考のために。

○事務局
4番でございます。
ちょっとさっきも言いましたように、16も全部調べるわけにいきませんので、極力やったら、たまたま4番も出てきたという状況で、さっき会長が言いましたように、今候補に挙げた3点については、特に入念な調査を行ったということでご理解いただきたいと思います。
-----

渋々遅出しジャンケンてとこ。16点中3点に問題ありって、「支援業者」は入ってなかったのかよ。

次は、阿賀町のボツネタがよそに使い回されたという逆パターン。

【8】
新潟県東蒲原郡阿賀町
町章
(候補03)
〔2004年12月〕
阿賀町章(候補03)

これはコメントから作者が推測できまス。あの工藤和久。(あの中本竹識である可能性も捨て切れないが。;cf. 2013.06.08「Family... Business?? Part 3」・2015.09.29「コピーライトがあろうがなかろうが。」)

-----
阿賀町の[A]の字を基調に、豊かな自然の中で躍動する人を象徴的に表現しました。[橙]は太陽、[青]は大空、[緑]は大地(葉)で自然に恵まれた阿賀町をイメージしました。シンプルで、親しみやすく、多くの人に長く愛されるデザインです。また、縮小、単色、モノクロにも耐えられ、多用途な使い方が出来ます。
-----

このSuper Clicheも役に立つ時があるもんですねえ、あっはっは。
リサイクル先は1年後のここ。

北海道勇払郡安平町
町章
(応募作品)
〔2005年10月〕
安平町章(応募作品)

和久にせよ中本にせよこんなのはお手のもの、それはよく存じてます。ここまでやるんだからもうチマチマ色なんか変えなくていいってば(σ≧▽≦)σ、工藤はん。

(続く)

2015年12月16日 (水)

【番外編】下ぶくれなる謎の神々:2粒目(榛東村キャラ・かんらちゃん)

(承前)

ツルは初め、こう考えていたわけです。候補作品10点の中で;

-----
(2015.10.04 【INDEX編】コメント 抜粋)

八谷作品と即断できるのが1点、疑わしいねと思われるのが2点といったところでしょうか。
-----

この時ツルが当確と思っていたのはこれ↓。(あの、「コレが絶対選ばれる!」の意味じゃありませんよ、「コレは絶対八谷キャラだ!」の意味ですよ)

群馬県北群馬郡榛東村
マスコットキャラクター
候補作品 作品番号5
榛東村キャラクター候補 5番

はいはい、八谷お得意の[下ぶくれ]フェイスに[榛名山]のお帽子、その上に[ブドウ]+[リンゴ]+[下仁田ネギ]+村の花[ヤマユリ]+[村章]。さらには[サクラ](詳細不明だけど)+[前髪ちょろ]も忘れずに、のHyperてんこ盛り。[★の瞳]についてはまたいずれ微塵切りにしましょう(^_-)。

群馬県のほぼ中央、榛名山の東に位置するご当地では、ブドウは「榛東村ぶどう郷」てのがあり、対してリンゴは「樋口りんご園」が榛名山東麓で唯一リンゴ狩りのできる農園となっております、ご参考まで。
そして近年ご当地は「下仁田ネギ」の新しい産地としてもめっきり急上昇中なのだとか。県南西部の甘楽郡(かんらぐん)下仁田町とはそこそこ離れていますがね( ̄O ̄)。下仁田以外では生産できないとされていたこの高級ブランドネギ、県の手厚い保護も受けながら手がけていることなので、決して産地偽装ではありませんよ(アナタが納得しようがしまいが)。

そう考えてくると、産業振興上はこの5番こそ大変都合のいいデザインだったと言えるわけです(^o^;)。実際にはブドウだけが生き残ってしんとうちゃんになったわけだけど。

少し脇道に入ると、下仁田町に隣接する甘楽町(かんらまち)ではこんな八谷キャラが。

群馬県甘楽郡甘楽町
イメージキャラクター
かんらちゃん
八谷早希子(北海道江別市)
〔2013年11月発表〕
かんらちゃん

信長の次男織田信雄(のぶかつ)がご当地に築いた名園「楽山園」を表すという緑の[鎧兜]を筆頭に、町の花[ソメイヨシノ]+[雄川堰]+[前髪ちょろ]+[町名]、やっぱり[町章]も輝いている。
「しんとうちゃん」との何よりの八谷的共通項は、[下ぶくれ]&強い左右対称性。やっぱりテンプレートの域を出るものではないんです、ここでも(敢えて断言)。町名に「ちゃん」をつけたそのまんまの愛称も、同じネーミング法。
大向こうと三階席を唸らせますなあ。いよっ、ご両人!!タメを榛名の盛りっぷり!

因みにこの公募には塩崎一族も次点で入っていた。

【その78】
群馬県甘楽郡甘楽町
イメージキャラクター
(優秀作品)カンピー
塩崎榮一
カンピー

群馬県にはまだまだ八谷キャラがありまして。

【2015.01.03「かわたん縁起ばなし:下」】
群馬県利根郡川場村
かわたん
八谷早希子
〔2014年7月発表〕
川場村かわたん

改めて発想の類似に気づかされます。[武尊山/ほたかやま]と[ぶどう]と[りんご]は、上掲5番とおんなじ盛りアイテム。こうなると、5番が選ばれなかった、選ぶわけにはいかなかった理由も見えてくるようです(だったら初めから除外しとけっちゅうの)。

とりわけ注目したいのは、目の表現。ハイライトのパターンが、作者不明のしんとうちゃんとほとんど同じであります。

しんとうちゃん

ははーあ。ここに至って遂に「しんとうちゃんの作者は誰か」という問題にも解決を見てQED、と考える次第。

≪どう?これでも「しんとうちゃん」を八谷キャラと見なすことに異論がおありっ!?≫

ああ、何だかツルにも描ける気がしてきた・・・(こらこらこら

つまりはさ、川場村の「かわたん」が、榛東村の4番(=しんとうちゃん)と5番に分裂して引き継がれたというわけかい。軽く見られたものですな。

気がつけば年に1点ずつ八谷作品が増えているという群馬県のご当地キャラ事情。王者「ぐんまちゃん」もこのことに傷ついて、いやいや気づいているでしょうか。

(続く)

2015年12月15日 (火)

【番外編】アは阿呆のア,A is for Absurd ― 4(安平町章・愛荘町章・奄美市章)

(承前)

-----
阿賀町章の問題は他にもあったんですが・・・(^_-)。
-----

うん、でもその前にまだあげつらっておくべきところがあるのだよ、【4】には。

【5】
北海道勇払郡安平町
町章
(応募作品)
〔2005年10月〕
安平町章(応募作品)

滋賀県愛知郡(えちぐん)愛荘町
町章
中島 厚
(74歳:群馬県高崎市)
〔2005年11月〕
愛荘町章

-----
愛荘町の[あ]をモチーフに「心ふれ愛・笑顔いっぱいの元気なまち」を目指して発展する「愛荘町」を象徴したものです。人々の未来への躍動と交流、町民の融和を表現。[橙色]は活力と未来へ輝く太陽、[青]は人々の活き活きとした活動、[緑]は自然に恵まれた豊かな暮らしを表します。
-----

ほとんど【4】にカテゴライズしてもいいと思うんだけど、[丸]を受ける部分の向きが違ってますから、一応別モノっす^ロ^;。今度は「i」にも通じるパターンね。

しかし、複雑系丸ブーならこれに尽きます。

【6】
北海道勇払郡安平町
町章
(応募作品)
〔2005年10月〕
安平町章(応募作品)

うーん、つまりは丸ブー本来の身上だったはずの、未来感とか疾走感とか躍動感とか、そんなものは失われてしまっている気がする。

しかし、これならまだ[あ]の崩し字ということも比較的わかりやすい。けど、次のものになると一層形が崩れてわけがわからなくなる。草書から行書までイっちゃった感じ。

鹿児島県奄美市
市章
(受付番号2416:優秀賞)
水窪義信(宮崎県都城市:華道家元)
〔2005年11月〕
奄美市章(受付番号2416)

-----
〔趣旨〕
この市章は、新「奄美市」のひらがな[あ]の文字をイメージし、奄美の自然を取り込んだモチーフとしました。人、自然、文化が、生き生きと、共存、共栄したまち。未来への躍動感、調和、一体感。そして夢と希望のあるまちへを表現。
-----

-----
〔コメント〕
奄美の[あ]の文字を強調。ダイナミックなバランスで人の動き、踊りを感じる。
-----

いーえ。「躍動感」「調和」「一体感」、どれを取ってもこの作品を表すにふさわしい言葉とは思いません。審査コメントについても然り。
率直に言ってこれが優秀賞に選ばれたのが不思議なぐらいだけど、どうやらご当地の選考メンバーは複雑爛熟系が相当お好きだったんでしょう。それともシンプルなパターンは類似固めの出尽くしで選ぶに選べなかったんでしょうかね?

奄美の公募は某BBSでも超絶難解且不訶思議功徳一切的珍品揃いとして知られ;

-----
693:2005/09/29 17:39
奄美市章一次選考作品
[URL]

695:2005/09/29 17:51
>>693
これまた見事に丸ブーばかりだね 11点中10点
配色まで「赤か黄色の丸に青、緑」だし
おそらくJDNの選考規定に優先採用条件として明記されてるんだろうな
来年、類似市章作品展でも開いて物笑いの種にしてやりてー

701:2005/09/29 19:03
>>693
候補11[引用註:受付番号2416]の良さが分からない

703:2005/09/29 19:26
奄美なんて地域性があって
いい作品が集まってたと思うのにね。
こういう結果は大変残念だ。

704:2005/09/29 19:35
奄美の島唄の奥深さにくらべ
市章候補の軽薄なことったら

706:2005/09/29 20:29
作ってるのが馬鹿馬鹿しくなってきた

341:2005/10/12 23:06
小豆島は楽しみだな〜。奄美みたいにならないことに期待だな。

203:2005/11/04 17:52
奄美市章候補5点決定
[URL]

206:2005/11/04 22:34
>>203
うわっ!丸ブー総集編って感じ!

212:2005/11/05 06:16
奄美は特に駄目だな。
「あ」の形した島っぽい奴[引用註:【4】の受付番号1399 by 彦根 正か]がせめてもの救いかな?
pdfの中の類似している作品群なんて
もうどうしようも無いな.....
もう市章云々のレベルの作品じゃないよ。
あんなのが地域の章なんだと思うと
かわいそうとしかいえない。
いい作品を選ぶって大変なんだな。
日本人として情けなく感じるよ。

213:2005/11/05 09:24
地元の人間がたちがそれをよしとして選んだんだから愛すればいい。
実際並べて使うものでもないし。

215:2005/11/05 11:36
>>203
2416はどう見ても小学生の落書きにしか見えない。
何か裏で働いているのかな。

216:2005/11/05 12:16
>>215
いろいろ珍しい候補を見てきたが2416は最も
不思議な候補だな〜。
ブーの部分は当初色分けされていたけど
途中で青一色にまとめたような痕跡が見て取れるね。
ホント摩訶不思議だな。

217:2005/11/05 13:30
あるんだよ・・・何かが

218:2005/11/05 13:43
奄美市の「類似していると思われる市章等」は、何を基準に丸ブーを集めたのかわからん。
少なくとも2416とは似てない。

219:2005/11/05 13:49
どれもなんかふにゃふにゃ

422:2005/11/15 17:46
>>418[引用註:安平町全応募作品]
重複応募のオンパレードじゃないか
子供の落書きの奄美市章もあるし
節操の無い人ばかり

546:2005/11/24 18:55
奄美市市章 決定
[URL]

689:2005/12/03 15:03
奄美市を抜いて古河市が、へなちょこ選考第1位
おめでとう!!

690:2005/12/03 17:37
奄美市には勝てないんじゃないか?

692:2005/12/03 18:26
>>690
同感、奄美の候補11を超える不思議な候補は
他にあるかな?

101:2006/01/12 10:14
奄美市章候補の「子供の落書き風デザイン」は
お花の家元さんの作品だったのか

[URL]
[URL]

いまだに理解できないデザインだ
-----

とひたすら玄人受けする世界です。ぶっちゃけケチョンケチョンに貶されてんだけどね。
ちょっと説明を加えておくと、[218]で『「類似していると思われる市章等」は、何を基準に丸ブーを集めたのかわからん』とされたのは次のリスト。

奄美市章類似

島根県美郷町(彦根 正)
愛媛県宇和島市(井田則幸)
青森県中泊町(工藤和久)
愛知県愛西市(塩崎栄一)
長崎県壱岐市(中島 厚)
長野県東御市(工藤和久)
愛媛県上島町(大西美緒)
滋賀県東近江市(野村和範)
滋賀県野洲市(佐藤武司)
三重県伊賀市(信貴正明)

ずらりと大御所が顔を揃えました(ツル調べ(T^T))。これはどうやら「第2次選考で振るい落とされた6点が類似していると思われる市章等」の趣旨で、だから「受付番号2416と似てない」のも道理なんですよ。頭悪いわね。

ツルは、【4】【5】【6】の8点はいずれも丸ブーとしては複雑なデザインなのに、これだけ似通った作品が少なくとも5人、いや6人の異なる作者から出された(偶然にも?)ということに驚かされました。
絶対同一作者だと決めてかかって調べていったら、そうでないことが判明しちゃうって度に。

何だか、全てが絡まり合ってグルグル回り始めた感。

(続く)

2015年12月13日 (日)

【番外編】アは阿呆のア,A is for Absurd ― 3(阿賀町章・安芸高田市章・愛西市章・奄美市章)

(承前)

阿賀町章の公募というのもまた、ネタがまぁ仰山どっさりてんこ盛り。某BBSでも;

-----
276:2005/11/08 08:55
阿賀町章選定経緯
[URL]

こちらも重複応募のおかげで協議会がごたごたしているね。

〔後略〕
-----

なんて書かれとります。
まずはそこから見てみよう。

【4】
新潟県東蒲原郡阿賀町
町章 → 採用取消(候補13)
ハタヤマハルオ(50歳:秋田市)
〔2004年11月決定 → 12月取消〕
阿賀町章(ハタヤマ案)

-----
阿賀の頭文字[あ]を図案化し、新町(住民)が未来に向かって、「飛躍・発展するエネルギー」を表現した。また、豊かな自然([緑])にくるまれて、人や文化([青]・[赤])が輝き、「みんなで築く安心のまち」をイメージさせた。
-----

2004.11.26に開催された合併協議会において、16点の候補を対象に第1回・第2回・決選投票と3回の投票を行って一旦決まったもの。秋田にそんなガイダーいたっけ?な感じですが(^_-)、すぐに大きな問題が持ち上がった。類似のタレコミがあったからです。

-----
(2004.12.16 第18回東蒲原郡町村合併協議会 会議録 抜粋)

○事務局
町章につきましては、前回投票で、番号で言いますと13番の作品ということで決定したわけですけれども、この作品を、決まりましてから早速、合併協のホームページで発表しましたところ、すぐ翌日、事務局に電話がかかってきまして、これとそっくりなものを見たことがあるという内容でございました。
お手元の資料で、「安芸高田市市章デザイン募集表彰者一覧」というものをごらんください。この安芸高田市というのは、広島県にありまして、ことしの3月に合併してできた市なのですけれども、ここの合併協で、昨年市章を募集した際、優秀賞に入った作品と非常によく似ているということがわかったわけでございます。
さらに調べましたら、阿賀町に応募をした方と、この広島に応募した方は別人であるということがわかりましたので、先週の金曜日、役員会議を開催いたしまして、対応を協議いたしました。

〔中略〕

このまま13番の作品を阿賀町の町章に決定しても、法的には特に問題はないと思われます。しかし、このチラシにも書いてありますように、ここの募集要項の「町章の条件」というところがありますけれども、ここの最後に、「未発表のオリジナル作品で、ほかに類似するものがないものに限る」となっておりますけれども、このケースは、ここの「ほかに類似するものがないもの」という条件に反しているのではないかということであります。
さらに、それぞれの作品を違う方が応募されているということになりますと、このまま13番の作品を町章に採択した場合、いろいろな意味でのトラブルが発生しかねないということで、役員会で協議をした結果としまして、この問題に対する現実的な対応としてはと、前回の合併協議会の2回目の投票で獲得した票数が多かった4つの作品から、この13番の作品を除きまして、3番、5番、16番、この3つの中から選び直してはどうかということでございます。
-----

この後、事務局の繰り言めいた場面が展開しますが、取り敢えず省略します。
「パクりだった」というのを最も上品に表してあるなあ、「広島に応募した方は別人」ってのは。勉強になるわー(笑)。

これのことです。

広島県安芸高田市(あきたかたし)
市章
(優秀賞)
小谷義和(38歳:東京都)
〔2003年11月決定〕
安芸高田市(小谷案)

-----
安芸高田市の頭文字[あ]を「人 輝く」のイメージで図案化しています。[青色]の部分は安芸の頭文字[a]を,[赤色]の部分は高田の頭文字[t]を表します。
-----

あ、秋田?・・・あ、喜多方?・・・、ってなことはおいといてだ。こりゃまずいよなーー
ポイントは、安芸高田市の採用作品ではなく次点作品との類似を真面目に取り上げたところだろう。そこ(だけ)は阿賀町は正しいと思う。

でももっとビックリしちゃうのはこの後。阿賀町の後にもこんなものが次々現れている。

愛知県愛西市
市章
(入選:最終審査作品1379)
〔2005年2月決定〕
愛西市章(入選作品)

-----
愛西市の頭文字[あ]をモチーフにし、[赤]・[ブルー]・[緑色]で表し、人・自然・豊かさが一つになって市民が手と心をつなぎ、あらゆる可能性に向けて挑戦する姿を表現してみました。
-----

塩崎一族唯一の自治体章採用例(ツル調べ)における次点です。(cf.【その54】)
この公募で「入選」とされたのは次の4名。

佐野正智(愛知県海部郡八開村(あまぐん はちかいむら) (現 愛西市))
奥野英一(京都市)
安富勝弘(熊本市)
石井 稔(千葉県船橋市)

つまりこのうちの誰かにパクり/リサイクルの嫌疑がかかるわけよ。願わくばジモティの佐野に非ざることを;-)。

このガイダーもやっちゃってます。

鹿児島県奄美市
市章
(優秀賞:受付番号1399)
彦根 正(東京都町田市:グラフィックデザイナー)
〔2005年11月決定〕
奄美市章(彦根案)

-----
あまみの[あ]の文字をモチーフに、[橙]で太陽を[緑]で島の大地を、[青]で広がる海を示し、将来像をイメージして、自然と共にいきいきとした市民の姿を表現しています。
-----

審査側のコメントも笑わせてくれる。

-----
空間を感じさせ、ダイナミックで海中から飛び出しそうな勢いを感じさせる。
-----

こんなのが海から飛び出してきたら島人が腰抜かすっちゅうに!!

きっとこうしたデザインはよそにも多く寄せられたに違いあるまい。「あ」じゃなくて「T」でも通じるわけだし(安芸高田市もある意味そのパターンとも言えるのか)。
はー、もう疲れてくるわぁ。コメントのつけようがありません。

しかし、阿賀町章の問題は他にもあったんですが・・・(^_-)。

(続く)

2015年12月12日 (土)

【番外編】下ぶくれなる謎の神々:1粒目(しんとうちゃん・ピオーラちゃん)

このところ何だかリアルタイムな(?)事象が続いていまして、やむなくw書き込み頻度を高めます、インターセプト的に。

いやあ、やられましたよ、いろんな意味で。このご当地キャラがいつの間にか発表されていた。慌てちゃった(こっちだって予定ってもんがあるのにさぁ)。

群馬県北群馬郡榛東村
マスコットキャラクター
しんとうちゃん
(作者不明)
しんとうちゃん

[USA系]すなわちUnidentified Small Animalにして頭に戴くはご当地名産の[ブドウ](ご当地の主力品種は「巨峰」と「デラウェア」だがこれは前者だろう)、プラス「村名の頭文字[しん]の組み合わせで構成し、太い円で村民の団結と融和を表し、円中央から吹き出る[炎]は、未来にかけるエネルギッシュな飛躍を象徴する」という勇ましい[村章]。いやでも2011年7月決定のこれとの関係が気になりやす。

岡山県新見市
新見市社会福祉協議会
イメージキャラクター
ピオーラちゃん
(デザイン)盛 秀雄(青森県)
(愛称)植田十里葉(新見市:小学生)
ピオーラちゃん

ご当地名産は「巨峰」より大粒のブドウとして知られる「ピオーネ」。愛称は「キラキラ輝き、みんなに希望を与える、大らかで優しい心の持ち主」を表したと説明されている。

まっ、いずれも錯塩キャラってことで。

榛東村の公募プロセスは最初からツッコミどころのパンドラの匣状態だったのでウォッチしてたんだけど、結果が発表されたら予想以上だった気がする。マジでどこから手をつけていいのやらなんですが、まずはこの問題から。

≪作者は誰?≫

なんつってもアータ、まさかの作者名非公表ときたもんだでね。ツッパリましたなーー(笑)。村民投票の結果も、愛称の村民募集の結果も現在のところ非公表です。(「広報しんとう」の12月号に載るのかな?)

ツルは以前【INDEX編】でこうコメントしました。

-----
(2015.10.04 抜粋)

八谷作品と即断できるのが1点、疑わしいねと思われるのが2点といったところでしょうか。塩崎一族の指定席が空いた形となってる分をそっくり八谷が占めるとは思わなかったもので。
-----

うーん、ツルの予想ではこの作品は「疑わしいねと思われる」方だったんですけどね。八谷デザインであることは言うを俟たないでしょうが、そこは追々説明するとして。

それにしてもいつ発表したんだろう。事前にツルが榛東村サイトで掴んでいた情報では;

2014.12.23 募集告知
〜2015.02.13 デザイン募集
2015.09.18 村民投票&愛称募集告知
〜2015.10.16(金) 村民投票&愛称募集(ただしハガキ応募は10.18(日)当日消印有効)
2015.10.18 「しんとう・村づくり祭」特設ブースでも受け付け
2016.01下旬 結果発表予定

ということだったのに。チンタラやりよるがなと思うて抜かったわい。イロイロ調べたら、2015.12.10(木)にサイトに載ったようです。1ヵ月以上早まるとは!!
ところがこれも、募集時の広報誌まで当たってみればまた驚倒。

-----
(2014.12 広報しんとう No.526 抜粋)

【募集作品】
榛東村の様々な魅力や特性を村の内外にPRし、榛東村をイメージできる、誰もが親しみやすい「榛東村マスコットキャラクター」のデザイン

〔中略〕

【賞】
最優秀賞1点 表彰状、賞金5万円(金額は平成27年4月決定予定)ほか。
平成27年「しんとう・村づくり祭」にてお披露目と表彰式を行う予定です。

【発表】
平成27年7月頃発表予定(広報しんとう7月号、村ホームページ等)。

〔中略〕

【お問い合わせ/応募先】
〒370-3593 榛東村大字新井790-1
榛東村役場 基地・財政課 榛東村マスコットキャラクター係 宛
-----

うあああ!!そっちがその気ならこっちも燃えますぜ。ツッコミ on parade。

第一に、もともとは7月頃に発表するはずだったのが翌年1月までずれ込んで、そこがまた揺れ戻して結局12月になったのやね。やっぱチンタラだったんよ

第二に、ということは10月18日(日)に開催された「しんとう・村づくり祭」ではお披露目&表彰式は当然行われなかったわけです。この時行われたのは投票&愛称募集の最終受付のみ。
今さら改めて表彰式をやることも考えにくい。作者名を伏せて発表しているからです。北海道から北群馬まで八谷が出向くかどうかも疑問だし。
これらの諸々には佐野五輪エンブレム取消の問題が影を落としていたのだろうか?

第三に、「金額は平成27年4月決定予定」の一言。ってことは、新年度の予算のつき方次第で、「5万円」が「1万円」とか果ては「ゼロ」になることもあり得たのかね!?こんなの初めて見ました。

第四に、「基地・財政課」とは何ぞや。これは村内に陸上自衛隊の相馬原(そうまがはら)駐屯地があるからですが、こんな部署名ってありなんですか??いかにも据りが悪い。
・・・ひょっとしたら、自衛隊キャラを兼ねられるかもしれないな。

そもそも、キャラ投票と愛称募集を同時にやるってのはどういうことなんですかねい。デザインも決まってなくてどうして名前が考えられるんだよ。ひんやり。
んー・・・、公募したっつってもこんなネーミングだし(ん?因果関係が逆かしら;笑)。

実はこれも、上記の広報誌の記事をよく読むと、当初はデザインのみ募集していたことがわかります。途中で急遽愛称も公募すべえということになったわけで、それって・・・・(苦)。

(続く)

2015年12月11日 (金)

【番外編】アは阿呆のア,A is for Absurd ― 2(あわら市章・阿賀町章)

(承前)

では、朝倉市の市章公募で「騙した」のは、つまり「受付番号1049」を作ったのは誰なのか?

ご当地で優秀賞を獲ったのは次の4名です。

本多夫二男(神奈川県横浜市)
井口やすひさ(東京都文京区)
尾浦孝夫(神奈川県横浜市)
野村和範(東京都府中市)

残念ながら作者名だけで画像は非公開。一方で、上述の(選考途中の)候補5点は全て画像が公開されているけれども、そこでは当然作者名は伏せてある。だから、採用作(by 三浦喜雄:cf.【その151】・2015.07.03「丸ブー艶競べ [8a]」)を除いた4点のどれが誰の作品だったかは推測の域を出ないわけ。You got it?

でもここで諦めてしまっては愚blogの名折れなり(-.-)y-~~。
井口については、作品に付された独特のコメントから容易に別作品(受付番号402)に紐づけができるのでまず除外。
野村の作品というのは、同じ野村による上野原市章との類似から判断して、前回【1】に挙げた「受付番号1075」と見てよいのではあるまいか(あくまで慎重にね)。
そうなると、「受付番号1049」の作者は、残った本多か尾浦ということになるわけです(ここ、ポイントだからよぅく覚えといてね(^_-))。

構わず次にまいりますと。あわら市絡みではこんなのもあります。

【3】
福井県あわら市
市章
(作品番号4:入賞)
〔2003年10月〕
あわら市章(作品番号4)

-----
あわら市のイニシャル[A]をモチーフに、大きなウエーブを創りながら、天に向かって伸びる姿(発展と飛躍)を表現。下部の[円]は市民と太陽を表し、輝きと活力を意味する。色は、[グリーン]又は[ブルー]で“いやし”と豊かな自然を表している。
-----

緑か青かハッキリせえやぁ、なところはおいといて。

新潟県東蒲原郡阿賀町
町章
(候補04)
〔2004年12月〕
阿賀町章(候補04)

-----
イニシャルの[A]をモチーフに、大きなウエーブを創りながら、天に向かって伸びる姿(発展と飛躍)を表現した。下部の[円]は町民と太陽を表わし、輝きと活力を意味する。色の[グリーン]([ブルー])は豊かな自然の潤いを象徴している。
-----

ここまで来たらさすがに別人物ではあり得まい。やっぱり緑か青かはハッキリせんのですが(爆)。

あわら市では、9月に絞り込んだ候補7点(a)の中から3点(b)で決選投票を行って採用作1点を決めた。さらに、(b)の残りに(a)のうち2点(c)を加えて;

井村文雄(兵庫県宝塚市)
尾浦孝夫(神奈川県横浜市)
井上 茂(東京都板橋区)
酒井 一(福井市)

の4点を「入賞」とした。前回挙げた【1】の「作品番号2」と【2】の「作品番号7」は(b)に、今回の【3】の「作品番号4」は(c)に当たります。採用作のことは以前書いたから今回は無視ネ(by 山下 正:cf. 2013.10.18「I am the Alpha and the Omega ― 1」)。いささか複雑だけど、つまりはここでも入賞者名と画像との紐付けはないわけ。

でも、朝倉市のケースと重ね合わせてみると、ある推測が成り立つ。
朝倉市章の次点とあわら市章の次点とに共通する名前はただ一つ、尾浦孝夫。∴【2】に挙げたあわら市章作品番号7と朝倉市章受付番号1049 ――ひいては【2】の全て―― の作者は尾浦であった可能性が ――100%とは言わずとも―― 限りなく高くなる。つまりそれは、朝倉市章の決定プロセスにおいて、不実な誓約をしたのが誰だったかという問いへの回答にもなる。そういうことです、ツルの推測によれば。

でも、まだ終われないんですよ。ここでいつものBBSの登場です。

-----
258:2005/11/07 13:18
まだまだ続くよ重複応募[引用註:【3】のこと]

有田市章候補[引用註:正しくは有田町]
[URL]

阿賀町章候補
[URL]

265:2005/11/07 19:34
重複応募で両方採用されるマークってのは
秀作だけど何処にでも使える
個性の無いマークって思っていいのかな

266:2005/11/07 20:09
その個性というのが土地でしか使えないマークという意味だと
地元の名物をあつかったもの以外ないだろうね

278:2005/11/08 15:55
>>258
7日午前に指摘のメールを協議会に出したのだけれど
今現在返信のメールは無し。

340:2005/11/10 18:38
有田市章候補の重複応募の案は失格になり
次点のものが候補になっている

[URL]

342:2005/11/10 18:57
何処にでも使えるという点で
いい作品では無いと思う

405:2005/11/14 17:43
まだまだあるよ重複応募

朝倉市最終候補
[URL]

あわら市最終候補
[URL]

406:2005/11/14 17:52
↑続き

有田町章最終候補失格(>>258)になった作品ってあわら市にも出してたんだ・・・

[URL]
作品番号4

409:2005/11/14 19:04
不正は不正として、あの図案にはどこかに人をひきつける力があるのだろうな。

410:2005/11/14 20:54
>>405
重複応募は尾浦さんなのですか?

[URL]
[URL]
[URL]

417:2005/11/15 13:40
安平町町章決定!!
[URL]

418:2005/11/15 13:52
>>417
>>405と同じのを発見[引用註:【2】のこと]。このおっさん懲りないよな
-----

【2】と【3】のことがごっちゃに出てくるからちょっとわかりにくいかな。
よく読むと、実は佐賀県西松浦郡有田町にも、【3】と同じものが出されていたことがわかります(失格とされた経緯を含め、今はもうネット上で確認できないけど)。

げに恐るべし、闇のガイダー軍団、超使い回しの術!

(続く)

2015年12月 9日 (水)

【番外編】アは阿呆のア,A is for Absurd ― 1(あわら市章・安平町章・上野原市章・朝倉市章)

あれほど書きまくったのに、何だか書き切った気がしない。吹っ切れた気がしない。東京五輪エンブレムの再公募のことです。

何ゆえなのか。それは、今や Competition → Public Offering / Acreddited → Openという方向へ一途に突き進み始めたらしい趨勢に対していささかの危惧を覚えるからです。そしてその危惧は愚blogできちんとまとめた形で示していない。
時間的な制約もあるから、1回目の選考/決定の巧拙についてつぶさに検証した上で次のステージへ進むことは不可能だろう。社会から批判を受けたところ(だけ)を取り敢えず改善改良したモデルが罷り通るんでしょう。
しかも、今回どんなに優れたデザインを選ぼうが、再びバッシングを受けまくることは火を見るよりも明らか。それはもう避けようのないこと。

そんな状況に敢えて一矢報いるために、過去の実例において「公募」なるものがどんな弊害を生んできたのか、もう少し見てみたい ―――。
時は2003〜2005年、平成大合併華やかなりし頃。それに伴って、新しい自治体章の公募も猛烈な勢いで行われていた。今考えれば、需要の物凄さに供給 ――応募側のabilityという意味でも、制定側まで含めたcapacityという意味でも―― がついていけない状況が続いていたのだと思う。
そんな時代に、(売れない)ガイダー達はどんなことをしていたのか、思っていたのか。もっとはっきり言えば、そこにモラルはどのように在ったのか。そしてそれがどのように今につながっているのか。ある意味残酷な試みです。

爼板に乗せるのは、「[あ]で始まる自治体」。【2013.10.18〜19「I am the Alpha and the Omega」】で既に取り上げたところですが、切り口を変えましてと。錯綜を極めておるんですが・・・。

まず初めは福井県あわら市章の公募。時期が比較的早かったせいか、後続の公募に多大な影響と面倒を与えとるんですわ(笑)。

【1】
福井県あわら市
市章
(作品番号2:入賞)
〔2003年10月〕
あわら市章(作品番号2)

-----
あわら市の頭文字[ア]をデザイン化。[赤]は「湯の町文化」芦原町を、[緑]は「創作の気質」金津町を表し、2町の合併を表現している。
-----

北海道勇払郡安平町(あびらちょう)
町章
(応募作品)
〔2005年10月〕
安平町章(応募作品)

まずは小手調べのつもりが、いきなりガーンΣ( ̄ロ ̄lll)。普通の感覚からすれば、「おんなじじゃん」の一言です。

ここら辺にも十分過ぎるほど似てますなあ(無論伏線よ)。

山梨県上野原市
市章
野村和範(東京都府中市)
〔2005年9月〕
上野原市章

-----
美しい自然につつまれ、悠久の歴史と文化を誇る上野原市の[上]をモチーフにしています。市の将来像である「夢と希望あふれる快適発信都市」を表しています。
-----

福岡県朝倉市
市章
(受付番号1075:優秀賞)
〔2005年9月〕
朝倉市章(受付番号1075)

-----
朝倉市の[ア]をモチーフに、上の[曲線]は新市をつつむ美しく豊かな自然環境・わきあがる活力を、下の[曲線]は筑後川・合併する3市町が一体となり、交流・協働し、夢あふれる未来へと向かう様子を表わしています。
-----

五輪エンブレムの再公募でこんなことが起きないよう乞い願うばかりですわ。

あわら・朝倉・安平にはこんな共通項も見つかる。

【2】
福井県あわら市
市章
(作品番号7:入賞)
〔2003年10月〕
あわら市章(作品番号7)

-----
「いやし」「ゆうゆう」「自然と創作の和・環」をイメージし、あわら市の頭文字[あ]を表現している。
-----

福岡県朝倉市
市章
(受付番号1049:優秀賞)
〔2005年9月〕
朝倉市章(受付番号1049)

-----
地域の豊かさを磨き、人が輝く『健康文化都市』をイメージして、未来に輝き・開く朝倉市の[あ]を表現しました。
-----

北海道勇払郡安平町
町章
(応募作品)
〔2005年10月〕
安平町章(応募作品)

こりゃまた驚愕です。「おんなじ」としか言いようがない。

ちょいとここでinterruptして、前々回頭出しした「朝倉市章公募にも大した仰天ばなし」云々の件なんですが。

2005.09.20開催の第4回「朝倉市」市章選定小委員会では、次のように報告がされている。

-----
(2005.10.15 甘木市・朝倉町・杷木町合併協議会だより 第9号 抜粋)

■類似デザインの調査結果について

事務局より、市章候補作品(5作品)を他の市町村章や各種団体等の商標登録について、類似デザインの調査を支援業者に依頼し、特に審議を必要とする作品はなかったこと、5作品の応募者に確認し、すべてオリジナル作品であるとの報告を受けた。
-----

そんなの大嘘です。アンタたち騙されてるよ。少なくともあわら市公募との間には2年が空いている。朝倉市受付番号1049は、安平町応募作品との「重複応募」であると同時に、あわら市作品番号7の「使い回し」でもあったのだから、尋ねられて「オリジナルだ」と答えたのは詐術である(次点=ボツネタだからいいでしょ、てな論には愚blogは与しないので、念のため)。
それに、「支援業者」とやらは何してたのよ??

(続く)

2015年12月 8日 (火)

【番外編】垂れ耳と黒眼鏡のNice Couples(さーくちゃん・プリオくん・さくっと十四郎&麺田チュルみ)

またもやこのガイダーが「やっちまった」ようです。

長野県佐久市
佐久市社会福祉協議会
イメージキャラクター
さーくちゃん
中本竹識(広島市)
さーくちゃん

えーと、サンリオの「シナモロール」に似とるんじゃないのかってなことはおいといてですね ̄(=∵=) ̄。

市の花[コスモス]を頭に乗っけて、社協キャラだから[ハート]を盛って、さらに[社協マーク]+アルファベットの[地名]を入れてあるわけですが、ついこないだ10月に誕生したばかりのこの子が、2013年9月生まれのこの子ととっても素敵にお似合いなんですのよ、あなた。

大分県別府市
別府市旅館ホテル組合連合会
別府プリン PRキャラクター
プリオくん
中本竹識(33歳:広島市:デザイナー)
プリオくん

湯の町別府が[プリン]を新名物にしてたとは不勉強にして知らなんだ。温泉の蒸気で蒸したりすんですかね、やっぱし。こっちの頭は当然キャラメルソースなんでしょう。

でもぉ、温泉で[イヌ]キャラだったらむしろホットドッグを売り出した方がわかりやすいんではないかな(またわけのわからんことを)。

-----
イギリスで飼い主の王子に(Smooth Pudding Austin)“滑らかなプリンのよう”と名付けられる。世界で一番おいしいプリンを探してきてと言われ、別府にたどりついた。十四郎くんとチュルみちゃんからはプリオくんと呼ばれる。
-----

王族んちで飼われてたにしちゃ[グラサン]姿でちょいワル風なのは、ご当地に2010年6月頃から出没してる先輩キャラたちがその手のハードボイルド(?)タイプだからです。

さくっと十四郎&麺田チュルみ

大分県別府市
とり天Bメン
キャラクター
さくっと十四郎
(作者不明)
(愛称)永田和美(24歳:京都市:ラジオ局職員)

大分県別府市
別府冷麺団
キャラクター
麺田チュルみ
(作者不明)
(愛称)河田蒼汰(7歳:別府市立青山小学校2年)

あー、そこ笑わない笑わない。
どうやら、上記の旅館ホテル組合連合会の有志が「とり天Bメン」「別府冷麺団」という極秘調査機関を作って試行錯誤を重ね、これらのB級グルメ(ご当地に言わせれば「Beppu級グルメ」である)Missionに挑んだということらしい。キャラクター2点は非公募だったようで、愛称は全国公募。この第3弾がプリンとなったわけです。

別府市のキャラトリオのことは悪くないと思ってたんだよなぁ。イヌキャラが中本作品であることも知ってたけど。ゆるキャラならぬワルキャラで、独自と言えるものがあって。もっともプリオくんのグラサンは独自性ありとは言えないわけだけど、そこは協調性の賜物ね。
でも、がっかり、やっぱり。別府側は平気なのかな。ああいや、佐久側は知っているのかな。

・・・もう、創作能力も創作意欲も涸渇してるんでしょうね。自分の好きなことを仕事にすることの一番の怖さはここにあると、しがない(でもねえか)宮仕えの道を選んだツルなんかは思ってしまいます。
でも、よそでうまくいったものを持ってきて臆することなく使い回す、そんな創作態度であっていいとは決して思わないけど。

2015年12月 7日 (月)

もうやめようよ、ご当地キャラとか。(その151:米原市章・新座ロゴ)

(承前)

今回はいまいち地味目なところから始めます・・・

2004年12月決定の米原市章のことを調べていて見つけたのがこれ。

滋賀県米原市
市章
(入賞)
塩崎栄一・塩崎歩美(大阪市生野区)
米原市章優秀賞

2005年2月に坂田郡の山東町・伊吹町・米原町(まいはらちょう)が新設合併するに際して公募されたもので、「入賞」4点の中に入っている。一族の父娘ペア名義のものとしては新し目なのではないかな。
テンプレアイテム的に言えば、上半分は[伊吹山]、下半分は[琵琶湖]にイニシャル[マ]を重ね合わせたということなんでしょうが、どうしても鳴門の渦潮あたりに見えちゃう。
採用された井口作品とは微妙に陰陽の関係になってるように思えますが・・・

【2015.12.01「丸ブー艶競べ [10]」】
滋賀県米原市
市章
井口やすひさ/靖久
米原市章

-----
米原市の[マ]をモチーフに、歴史や産業・文化と豊かな自然(人・水・緑)と生き生き共生し、輝かしい発展・繁栄する「米原市」の明るい元気な力強い姿をイメージし、アピールしています。
-----

むしろ次の朝倉市章の方が類似を感じる。こちらは米原市より遅い2005年9月の決定。

【2015.07.03「丸ブー艶競べ [8a]」】
福岡県朝倉市
市章
三浦喜雄
朝倉市章

-----
朝倉市の頭文字の[A]と[S]を図案化し、[グリーン]は山野を、[ブルー]は川を表現しています。
ふたつの[カーブ]は朝倉市民の融和と協調を、[三角]は、朝倉市民の発展を意味しています。
-----

2006年3月に、甘木市・朝倉郡朝倉町・同 杷木町が新設合併して生まれたのが朝倉市。「甘木市」にはならなかったのが意外なところです。
福岡市出身のツルに言わせてもらうと、甘木と言えば秋月(明治の「秋月の乱」は教科書にも載ってたよね)、朝倉町と言えば三連水車、杷木町と言えば果物と原鶴温泉!福岡の奥座敷という感じで、い〜いところなんですけどねえ(微妙に上から目線かしら)。

朝倉の三連水車はなんやらの国の史跡にもなってるんですが、現役も現役、バリバリの超現役で、木製だから5年に1度作り直されてるんですよね。今年はその新造の年に当たっていたはず。

朝倉三連水車

しかし実はこの朝倉市章公募にも大した仰天ばなしが隠れているんですが、それはまたいずれ。(こうして芋蔓式かつ雪達磨式にネタが増えていってしまうのね

なんとなく田園風なところで、お次はこれを。

埼玉県新座市
雑木林とせせらぎのあるまち新座 ロゴマーク
塩崎栄一(大阪市生野区:グラフィックデザイナー)
新座ロゴマーク

-----
(2008.11.05 朝日新聞 抜粋)

選考した市観光都市づくり推進市民会議などによると、塩崎さんは「新座の頭文字[に]をモチーフに、緑豊かで歴史的な文化資産も多く、観光資源に恵まれた新座の風景を思い浮かべながら描いた」と話しているという。
-----

埼玉の新座に観光資源が多いだと!?東京在住のツルは初めて聞いたぞ。大阪の栄一さん、意外と物識りかもしんない(爆)。
行ったことのない(であろう)土地の風景を眼前に思い浮かべるという特技も公募ガイダーには必須です。

ご当地は「雑木林」を重要なリソースとして認識しているようで、それに因む「ゾウキリン」なるご当地キャラクターは地知る天知るツルも知る。ゾウ+キリンのキメラちゃんです。

このロゴマークも、そのノリで作られたものでありましょう。アクのない、塩気もない、万人向けと言えば万人向けな意匠だけど、印象に残るデザインというものではないと思う。広報紙の埋め草のカット程度。
一番の問題は、どうもキッチリ活用されている様子がないことかな。そもそも「雑木林とせせらぎのあるまち新座」を、誰に何のためにどのようにアピールしていきたいのかもよくわからなかったです。いっそのことご当地キャラだけでよくね?キャラ王国、埼玉だし。(あ、愚blogの基本理念に反するか^^;)

ああ、結局地味目だから枝葉ばかりが繁っちゃった。次あたりは派手にいきましょうかネ。

(続く)

2015年12月 5日 (土)

【番外編】円月殺法、第二陣!(米原市章・競艇・国交省水防)

(承前)

前回見たとおり、自治体章等が丸ブー&カラフルの時代になってきても、[円]を大きく描いた中に単色で図柄を入れるタイプは健在だったわけです。

ってことはやっぱりどうしても似てきちゃうんよねえ。頭の整理が必要になってきたので、まずはこれから。

滋賀県米原市(まいばらし)
市章
(入賞)酒居久一(滋賀県坂田郡米原町(まいはらちょう)(現 米原市))
米原市章

ツルは「米原」という文字が出てくるといつも一瞬「よなばる」って読んじゃいます。九州人の性やな(cf. 2014.09.13「酒と魚と女とハイヤ」)。

このデザインは、【2015.12.01「丸ブー艶競べ [10]】で見た、井口やすひさ/靖久が採用された時の次点の一つです。選考委員長に「線の細いもの、これは小さくなったときは消滅しちゃいます」と評されたやつ。

これを線が細いと言うんならこれもかね。

競艇(現 BOAT RACE)シンボルマーク
岩田重一郎(大阪府)
競艇シンボルマーク

30年以上前、1983年1〜4月に募集され、応募総数 20,436点の頂点に立ったというからすごいっす。
岩田は他に福島県会津若松市シンボルマークの採用例もあるデザイナーで、塩崎栄一とは同年代(cf. 2013.12.08「アルパの子どもたち」)。

ご存じでしたでしょうか、「競艇」という言葉は既に死語の世界に入っていることを。もともと統一呼称はなかったところが、1997年度から2009年度まで「競艇/kyotei」となり、2010年度からは「BOAT RACE」にしたんだそうな。公営ギャンブルもいろいろ大変なわけだ。

国土交通省
水防シンボルマーク
高橋政幸(北海道)
国交省水防

こちらは、【その144】で挙げた、栄一が佳作を得た時の採用作品。テイストはやっぱり微妙に似てますな。いや、自作の大空町章にね(cf. 2014.09.15「うみ・そら・さんご・はりせんぼんのいいつたえ」)。

北海道網走郡大空町
町章
高橋政幸(北海道札幌市)
大空町章

で、だよ。こうした諸々にこういうものも加わるわけでしょ

兵庫県豊岡市
市章
船田善弘(愛知県瀬戸市)
豊岡市章

ほら、やっぱり競艇っぽかったじゃんw。

忘れるとこだった、これらもだ↓(cf. 2015.07.19「見よや、円月殺法の威力!」)。

北九州高速鉄道株式会社
ロゴマーク
(作者不明)
北九州高速鉄道

IRいしかわ鉄道株式会社
ロゴマーク
小島 力(大阪府)
IRいしかわ鉄道

一族だって負けておられぬとばかりに(cf.【その140】)。

大阪市
大阪シティバス株式会社
ロゴマーク
塩崎榮一
大阪シティバス

もーもー、覚える方が大変だっつうの。まだまだあるけどこの辺で打ち止めにしときましょう。1ダースも集めたらこっちの気が狂う。

2015年12月 3日 (木)

【番外編】徒手空拳に単刀直入(きゃりぴぃ・キャリアコンサルティング・新極真会・極真会館・極真館)

(承前)

【その147】に書いた株式会社キャリアコンサルティング、キャラ公募の採用作品はこのようなものです。

東京都千代田区
株式会社キャリアコンサルティング
公式イメージキャラクター
きゃりぴぃ
好川直秀(絵本作家)
きゃりぴぃ

なるほどこれなら[社章]が平面的デザインであることもわかりやすいっす、アユミの「キャリコ」より。もっともこんなのは、紋付の和服で描き紋にするか、ちょっとGorgeousに刺繍で縫い紋にするかってぐらいの違いなのかもしれんけど。

キャリアコンサルティング(新) キャリアコンサルティング(旧)

残念ながら、同社サイトでこのキャラが活用されてる様子はあまり見られません。SNS系で使われてる程度。どうしちゃったんでせうね。
ほんわかしたキャラで、なにげにゆるげでよさげなんだけど(企業カラーと合ってるかどうかは別)、ただ、イニシャル[C]×2をこうまででっかくあしらったせいで「C.C.Lemonにピーチ味出たょ」な販促キャラみたいにも見えちゃいますが。

今回いろいろ調べていて、笑ったのはこれです。

全世界空手道連盟 新極真会
マーク
新極真会

うははは、このビミョーな相似は何なんだ。CC社社長の極真空手への心酔を意味しているのであろーか

[心]字から造形した丸ブー(!!)で、「極真」の語も「極心」なる語の一文字を変えたものだそうな。
説明づけはもう一つなされており、上部の[円]形は「心」、[勾玉]形は「技」、[三日月]形は「体」で、一体として「心技体」をも表しておるんだと。
因みに「会章」とか「紋章」とか呼ぶのかと思ったらさにあらず、どうも単に「マーク」のようです。武道家がそんな些細なことを気にしてちゃいけねえぜ。

返す刀で斬り込めば。

国際空手道連盟総本部 極真会館
観空マーク
極真会館

-----
極真のシンボルマーク。
まん中の円を囲む四つの弧状の線は実はマークに現れていない円(がある)の一部である。
つまり、見えない円を含めると[円]は六つ(外周、内周、四つの弧がなす円)になる。
六つの円は世界の六大陸を示している。六大陸の輪が、極真のめざす「世界友好の架け橋」を象徴している。
-----

つまり「五輪」の上をいきたいわけよ(爆笑)。
「観空」とは空手の型の一つ。当然仏教に言う「空」の意味が含まれるんでしょう。時代や流派によって様々なバリエーションがあり、中央の[円]が白抜きになっているものもあります。

極真奨学会 極真空手道連盟 極真館
観空マーク
極真館

-----
これは,[人]という漢字を表現しています。
人の中に[輪](和)があります。
このマークは「人を正しく育てて人の和を以て世界平和を目指す」という意味が込められているらしいです。
-----

この流派では、このマークを前述の赤バージョンとともに用いているようです。

他にもいろいろありそうだけど、もうこのぐらいにしておこう。しかしどうしてこうも皆さん世界制覇を企むのかね(極真空手に限ったことではないが)。先にやることあるでしょ。

寸止めなし、防具なしのフルコンタクトというアンチテーゼで1960年代半ばに登場した「極真」も、創始者大山倍達(1923.07.27?〜1994.04.26)亡き後、千々に乱れて分裂していったわけで、だから現在は参加人口が40〜50代に偏っているはず(因みに室舘は現在44歳前後である)。集合離散を繰り返す胡散臭さがネックになっているのは否定できないだろう。これまた極真空手に限ったことではなかろうが。

しかし、まさか愚blogで極真カラテを取り上げることになろうとは思わなかったわ

(続く)

2015年12月 1日 (火)

【対決編】丸ブー艶競べ [10](米原市章・袋井市章・久慈市章)

(承前)

今回は、「マ + F = K」という不思議なお話です。まずは画像からご紹介。

滋賀県米原市(まいばらし)
市章
井口やすひさ/靖久(59歳:東京都文京区:グラフィックデザイナー)
米原市章

静岡県袋井市
市章
山本 晃(静岡県浜松市)
袋井市章

岩手県久慈市
市章
田村勝史(36歳:岩手県盛岡市:会社員)
久慈市章

例によって某公募系BBSを見てみると。

-----
50:2005/10/29
久慈市章決定
[URL]
袋井市章に似てる
[URL]

51:2005/10/29
>>50
袋井市のデザインを見てまねて久慈に出したって感じ?

52:2005/10/29
米原の香りもします。

53:2005/10/29
お お ! !
袋 井 市 章 と 米 原 市 章 が 合 併 し て る 。
こ れ は 新 し い な 。
-----

うははは。これに気づいた人はさすがだなーと、素人は素直に感心しちゃった。

添えられたコメントは次のとおり。

-----
●●市の[●]をモチーフに、歴史や産業・文化と豊かな自然(人・水・緑)と生き生き共生し、輝かしい発展・繁栄する「●●市」の明るい元気な力強い姿をイメージし、アピールしています。
-----

-----
●●市の頭文字であるアルファベットの[●]を図案化しています。
飛躍する文化都市と自然豊かな田園、さわやかな風、遥かな海をイメージし、全体で新しい市民の和を表現しています。
-----

-----
●●市の自然豊かな山、海をモチーフに未来に向かって希望と活力、円満を目指す、●●市発展の躍動感をイニシャル[●]にデザインしました。
-----

固有名詞を伏字にしちゃうと、どれがどれだかわかんないょ。あ、初めのが井口であることは推測がつくかもしれんけど(cf. 2015.01.14〜18「Free Lancerの栄光と残照」)。順番に、米原市、袋井市、久慈市です。

データ的なところを書き留めとくと。

〔米原市章〕
2004.10.05〜11.05:募集
2004.12.16:第15回山東町・伊吹町・米原町(まいはらちょう)合併協議会で決定
2005.02.14:坂田郡山東町・同 伊吹町・同 米原町が新設合併して市制施行
2005.10.01:坂田郡近江町を編入合併

応募総数:881名 1,749点(点数制限なし)
最優秀賞賞金:20万円

人口:40,059人(2010年国勢調査(以下同))

〔袋井市章〕
2005.02.15〜03.31:募集
2005.04.01:(旧)袋井市・磐田郡浅羽町が新設合併
2005.06.01〜20:市民投票
2005.06.25:開市記念式典で発表

応募総数:1,400名 2,586点(点数制限なし)
市民投票総数:13,020票(うち採用作品の得票 8,503票)
最優秀賞賞金:30万円

人口:84,831人

〔久慈市章〕
2005.05.01〜08.26:募集
2005.09.21:第2回新市「久慈市」市章選考委員会で選定
2005.09.29:第12回久慈市・山形村合併協議会で決定
2006.03.06:久慈市・九戸郡山形村が新設合併

応募総数:1,408点(1人1点限定)
最優秀賞賞金:10万円

人口:36,875人

おん?山形村と言えば、確か・・・これを持ってるところだと思ったんですが。

【2014.01.31「泣きキャラ評定記 丙ノ巻」】
長野県東筑摩郡山形村
やまっち
前田昌克
やまっち(最終版)

激しく勘違いの山形村違いでした。「山形村」なる自治体は全国に;

青森県南津軽郡山形村(現 黒石市)
岩手県九戸郡山形村(現 久慈市)
愛知県中島郡山形村(後 稲沢町:現 稲沢市)
鳥取県八頭郡山形村(現 智頭町)

あたりがあったんですが、次々に合併して今や長野の山形村だけになっちゃった。因みに山形県には山形村はありません。

まあ、データ見てるだけでいろんなことがわかってくる。
賞金額と応募数の間に相関関係がないわけじゃないけど、そこよりむしろすげえのは、十万円でも一千点を優に超える作品が集まったこと。

点数制限の有無は応募数に影響を与えているものではないらしいこと(笑)。久慈市では過熱を避けたい意向があったかもしれないけれども、結果はやっぱりどっさりだったわけだ。家族や親戚の名を借りた応募もさぞ横行したでしょうなあ。

そして、応募数と選考結果の間に相関関係はないこと(爆)。結局のところ上位陣は公募ガイダーに占められて、いつものテンプレ市章ができあがるのね。
因みに井口は久慈市でも優秀賞に顔を出してます(他にもそんなものがあるけど、またいずれ(^_-))。

不思議なのは米原市のプロセスで、最終決定した合併協議会で、市章候補選考委員長を務めた岐阜市のグラフィックデザイナー田邊雅一が以下の発言をしている(抜粋)。

-----
実は、真ん中の1056、これは、グリーンとブルーが逆になっていたわけです。こちらの応募内容の提言の方からいきまして、これも委員の中から意見も出まして、やはりグリーンとブルーを逆の方がいいんじゃないかという、これは私も思いました。そういうことで、まま、同じ分野のデザイナーでしたから、これは、ちょっと変化したのが、ここの先ほど一部直したというマークが1056になるわけですけれども、ここで今日決まりましても、リデザインという、リライトしないとだめなものもちょっとあります。少し多目的に使うということになりますと、今のご指摘の線の細いもの、これは小さくなったときは消滅しちゃいますから、そういうことを含んで、決定後、リデザイン、それから、どういうふうに使用していくかということも検討しなきゃいけないというふうには思っております。
-----

えっ、そんなのありなんだ!これ、採用となった井口作品(1056)だけに補整を施してから最終候補に入れたと言ってるんです。「小さくなったときは消滅しちゃいます」と評された酒居久一(米原町)の作品には手をつけなかったのに。
具体的にどのようにして選ぶかは選考委員会の裁量によるところ大だろうから、これもその範囲内とは思うけど、外野席(or 打ち取られた打者?)からは依怙贔屓と野次られても仕方ないでしょうね。不透明なこと、五輪エンブレム選考の比じゃなかったんです。

田邊の発言は全般にデザイナー界の利益代表としての色彩も濃く(当然、日本グラフィックデザイナー協会/JAGDA会員!)、有識者のそれとしては上記以外取り立てて見るべきところもないけれども(ばっさり)、他方この最終審査で鋭い指摘をしたのが合併協委員の山本孝雄。

-----
最初に、候補一覧の中に氏名、住所等が出てきましたのは、大変、そこは隠してやっぱり選考せないかんのじゃないかなという思いの中で見させていただいた。何か意図があるのかいなという思いはしていましたんです。どうもやっぱり地元びいきになりやすいという思いが、それにとらわれてはいかんなという思いをしております。
-----

ああ、名前を出してやっちゃったのね。それって岩手県九戸郡洋野町でも大いに問題ありとされたやり方ではないか(cf. 2015.08.12〜16「丸ブー艶競べ [9]」)。洋野町章公募の方が少しばかり後ですけど。

何を隠そう、その洋野町に南接しているのが久慈市(笑止)。こちらの「総評」ではこう書かれている(抜粋)。

-----
作品全体を見て、市章(マーク)を一般の方が作成するというのは、なかなか難しいものだろうと感じた。プロにしても、[久]や[K]をデザイン化しているのがほとんどであり、もう少し別な発想があってもよかった。そういう意味では3位の[人]の作品は面白かった。カラーについても海と山(ブルー、グリーン)が圧倒的に多かった。
-----

おやおや、発想の幅の狭さをちくりと一刺ししたわけです。でも選んだのは自分らだろって話で(´ψψ`)。

(続く)

« 2015年11月 | トップページ | 2016年1月 »

2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想