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2016年1月11日 (月)

【番外編】もうやめようよ、ご当地ナンバープレートとか。 ―― 日本経済研究所のこと:1(松山市ナンバープレート)

個別の作家に肯定的評価を下したからといって、ツルはご当地ナンバープレートそのものに価値を認めたわけではありません(いきなり挑戦的)。

で、このことを斬る上でどうしても無視できない存在が、「財団法人 日本経済研究所」です。
サイトを見ると、全国のご当地ナンバープレートに関する情報が網羅されている(みたい)。社協キャラのことなら小野市社会福祉協議会に行け、ご当地ナンバーなら日経研に訊け、全てがわかる、ってなもん。

なんでそうなのか。「経済効果は○億円と試算され・・・」的なものだと思うでしょ。ところがそんなユルい(笑)ものではないのだ。
「全ての市区町村にご当地プレートが導入されることを目的に本サイトを2011年4月に開設しました。」というんだからもう大変、埼玉県知事も尻尾巻いて逃げ出す勢いです(あっ、昨年8月の選挙では自ら定めた多選自粛条例の抜け穴をくぐっての四選目、おめでとございまス上田センセ。県議会とはまだだいぶモメとるようでがすの)。
大震災直後からそんなものが始まっていたというのが驚きですが、ああ、つながりたかったのだねきっと。

「日経研月報 2010年12月」にはこんな文章が載せられている(同サイトに現在も載ってます)。

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地域研究
地域文化シリーズ 15

まちの紋章

財団法人日本経済研究所 地域未来研究センター 研究主幹
清水希容子

 わが国の市章は、名前の漢字や平仮名を単純に崩した“マーク”が多い。このため、実際に目にするのは役所の書類くらいで、その存在を認識する市民は少ないのではないだろうか。市民みんなが親しみやすい紋章はと思ったところ、御殿場市で富士山型ナンバープレートの原付バイクに出合った。全国一律で画一的な形にとらわれず、独自の形状や図柄のプレートが市区町村ごとに次々と登場し、2008年に3、09年に4、10年に6市町村で既に導入されている(地図参照)。
 倉敷ナンバーなど19の「ご当地ナンバー」が2006年に登場したことは記憶に新しい。自動車の場合、道路運送車両法によりプレートの形状や図柄まで国の管轄下にある。だが、総排気量125cc以下のいわゆる原付バイク、小型特殊自動車、ミニカーのプレートは、市区町村の条例に基づく地方税課税のための標識であり、その形状や図柄は自治体だけで自由に決められる。国や県との間に許可や報告の義務はなく、事後的に地元警察に届け出ている。原付バイクの「ご当地プレート」は、些細なことだが、地域主権を試す第一歩としてわかりやすいコンテストである。
 ご当地プレートに初めて取り組んだのは、2007年の愛媛県松山市で、市役所内で自動車のご当地ナンバーのように独自なことができないかと考えられた。司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」のまちづくりにちなんで雲の形とし、その柔らかなイメージは温暖な気候や暮らす人々のおおらかさを表している。地名標記を「松山市」から「道後・松山市」と変え、地域ブランドの道後温泉を活用し親しみを演出する。御殿場市の富士山型は、ご当地ナンバーの縁を生かして、静岡県6と山梨県7市町村で共通して使用されている。
 どれもユニークな形ばかり。真田幸村ゆかりの地である長野県上田市は上田城の櫓の形に旗印の六文銭の図柄、将棋の駒の生産量日本一の天童市では駒の形に、ササニシキ米の主産地の宮城県登米市はコメの形を、造船業が盛んな尾道市では船の形、ねずみの形を選んだのは雪舟の里・岡山県総社市。
 カラー化した特徴的な図柄では、山形県東根市のさくらんぼ、奈良県大和郡山市の金魚と桜などがある。その他、調布市のゲゲゲの鬼太郎(作者の水木しげるが在住)、三鷹市のPoki(スタジオジブリの宮崎駿デザイン)など、まちにゆかりのキャラクターを使用しているものも。地形、歴史、食べ物、植物などをモチーフにしてまちの特徴を上手に表現している。ユニークなプレートが、これから全国1,750の市区町村の数だけ見られるようになれば楽しい。
 宮城県気仙沼市では、郷土愛を深め、全国に発信して地域振興や観光振興を図ろうと、水揚げ量日本一のサメを図柄に採用した。導入した2010年8月には通常の約3倍の交付申込みがあったという。担当する気仙沼市税務課主幹の三浦幸彦氏は「公募で選ばれた図柄は『フカヒレのまち気仙沼、人々を歓迎し陽気にとびはねるサメ』を表現したもの。多くの市民から、“かわいい”という声も聞かれ、対外的なPR効果もたいへん大きいと思う。」と語ってくれた。
 プレートをどのような形状や図柄にするかは、まさに各市区町村みんなのアイディア勝負。創られたプレートが市民に親しまれ、まちの様々な場面に登場する人気者になってほしい。
 市民みんなの決めたデザインが、バッジ、シール、旗、絵葉書などに形を変えて拡がれば、市民の誇りを写した未来の「まちの紋章」になるだろう。
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ぽかーん。理念なき研究者の妄想の罪とはこういうことであるか。ツッコミどころだらけでもう満艦飾の満漢全席状態ですが、そこは次回まわしにして、取り敢えず今日は、後進に道を拓いた初めの一枚だけ。

愛媛県松山市
「雲をイメージしたかたち」のナンバープレート
松山市ナンバープレート

でも実態は、ここから始まったものが、どんどん易きに流れていったわけです。

(続く)

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