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2016年1月 2日 (土)

【番外編】遠い祭りの音と 郷土の匂いと:中(小豆島 島T計画)

(承前)

きれいにすっきりと、と言いながら、「上」がやや後味のよからぬ終わり方になってしまったので、少しく気を取り直しまして。

垂水が登録している「loftwork」のサイトにはこんなものも載っています。

香川県小豆郡(しょうずぐん)小豆島町
株式会社459
小豆島オープンクリエイションプロジェクト 島T計画
(審査員特別賞)小豆島をつくる人々
垂水秀行

(醤油職人)
小豆島をつくる人々(醤油職人)

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フェリーに乗って坂手に寄港したとき、醤油のほのかな香りが出迎えてくれます。
そんな小豆島の名産である醤油をモチーフに描きました。

小豆島の名産品は、職人さん達の魂が宿っているのを強く実感できます。
「醤油をつくる=小豆島をつくる」という思いを表現しました。
「SHOW YOU!」というキャッチは、「醤油」に重ねた言葉遊びだけではなく、多くの方々に小豆島を見てもらえるよう思いを込めています。

背中には「小豆島」の文字だけを描きました。
切り絵や版画をイメージして直線で描いた文字は、歴史や伝統とともに哀愁をにじませています。
「小」の漢字の中には幸せを呼ぶハートのオリーブの葉を添えました。

袖には「SHODOSHIMA」のタグを付けました。
小豆島を応援する者の腕章をイメージしながらも、主張しすぎないように心掛けました。
表はキャッチーで楽しさに溢れていても、人々が肩を組み、その姿を後ろから見ると、背中の「小豆島」と袖の「SHODOSHIMA」が一体感を強め、そこには郷土と仲間を大切にする強い気持ちが感じられる、そんなTシャツを目指しました。
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(そうめん職人とオリーブ農家)
小豆島をつくる人々(そうめん職人とオリーブ農家)

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職人や農家の皆さんは、作るものは異なっていても、仲間との繋がりを大切にする思いが伝わってきます。
自らの腕に誇りを持ちながらも、お互いに敬意を表している姿が印象的でした。
そうした想いを、小豆島の代名詞でもあるオリーブとそうめんを組み合わせることで表現してみました。
そして、空や海の自然な青との相性を考えた彩色を心掛けました。

小豆島の穏やかな空気は、瀬戸内の温暖な気候だけではなく、きっと島の人々の温かい心が作り出しているものだと思います。
島の人々にとってのなにげない日常の光景が、島を訪れる人にとっては癒しでもあります。
そのようなほのぼのとした雰囲気が伝わり、島の人々の温もりが感じられるようなデザインを目指しました。
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小豆島にあるこの「株式会社459」という会社も興味深い。ご当地産品を手がける企業です。代表の真鍋邦大は、高松市→東大→リーマン証券入社→リーマンショック→Uターン→東京→東日本大震災→小豆島移住→起業という道を歩んできた人。同社の資本金も459万円と、徹底して四国にこだわってます(笑)。
ここがloftworkと組んで、2013年開催の「瀬戸内国際芸術祭」に向け、Tシャツデザインおよび「Tシャツを活用して島の活動を盛り上げるアイデア」を募集したということらしい。正確には公募ではなくオープンコンペで(どう違うのかよくわからんけど)、2012年の春先に結果発表されたようです。

瀬戸内国際芸術祭というのは、人の噂にうるさい売れっ子北川フラムを総合ディレクターに据え、2010年から3年に1度、トリエンナーレ方式により備讃瀬戸の島々で行われているアートイベント。今年も開かれます。総合プロデューサーは福武聰一郎、言わずと知れたベネッセグループ(岡山市発祥)の総帥。ベネッセは小豆島にも程近い直島(香川県香川郡直島町)に美術館やらホテルやらを作っていて、現代美術の拠点いや聖地としたい考え。今や「直島詣で」なる言葉まで生まれてをりますね。巨大水玉カボチャが出迎えてくれますよん。

赤かぼちゃ
草間彌生
赤かぼちゃ

南瓜
草間彌生
南瓜

赤いかぼちゃ黄色い南瓜と置きにけり

因みに、西が瀬戸内国際芸術祭なら、東は新潟県十日町市・中魚沼郡津南町で2000年から行われている「大地の芸術祭 越後妻有(つまり)アートトリエンナーレ」。今や世界最大級の現代アートのお祭りネ。こちらにもベネッセと北川がついているという

おっと脱線。垂水の文章を鑑賞していたのでした。
ここでもやはり、平明でわかりやすい文章という印象を受けますが、理系にしてはEmotionalな物の見方をするのねというか、デザイナーにしては自制の利いた文章を書くのねというか。きっと、垂水にとっても小豆島はSympathyを感じられる場所なんでしょう。

赤い椿白い椿と落ちにけり
     河東碧梧桐(かわひがし へきごとう)

(続く)

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